私的良スレ書庫
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元スレあかり「ともこさんのことが好きだったんだぁ」
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>>50
顔出てないよな?
顔出てないよな?
『発信者:結衣先輩♪』
ちなつ「あ、あ、あ、ど、どどどどどどうしよ……!」
うわあ、髪はぐしゃぐしゃだしなんかすごいはしたない格好してるし!
あ、でも電話だから……!
っていうか電話切れる!私は焦りながら通話ボタンを押した。
ちなつ「は、は、はいっ、もしもしこんばんは!」
結衣『え、あ、うん、こんばんは』
猛烈に恥ずかしい。私何言ってるのよー!
でも負けないでチーナ!大丈夫よ私!まだ巻き返せる!
電話口で大きく深呼吸すると、出来るだけキャピキャピした声で言ってみる。
ちなつ「わ、私結衣先輩から電話もらえるなんて嬉しいですっ!」
ちなつ「あ、あ、あ、ど、どどどどどどうしよ……!」
うわあ、髪はぐしゃぐしゃだしなんかすごいはしたない格好してるし!
あ、でも電話だから……!
っていうか電話切れる!私は焦りながら通話ボタンを押した。
ちなつ「は、は、はいっ、もしもしこんばんは!」
結衣『え、あ、うん、こんばんは』
猛烈に恥ずかしい。私何言ってるのよー!
でも負けないでチーナ!大丈夫よ私!まだ巻き返せる!
電話口で大きく深呼吸すると、出来るだけキャピキャピした声で言ってみる。
ちなつ「わ、私結衣先輩から電話もらえるなんて嬉しいですっ!」
結衣『そういえばちなつちゃんと電話するのってほとんどないよね』
ちなつ「は、はいっ」
ほとんどないから嬉しさも倍増。
それにしても、どうしてそんな結衣先輩が突然私に電話をかけてきたんだろう。
ちなつ「あの、それでどうされたんですか?」
結衣『あ、うん。気になってたんだけど聞けなかったことがあるから』
それでなんのことか悟った今日の私は、やっぱり相当疲れているのかな。
普段なら頭の中が百合色にでも染まっているのに。
「あかりちゃんのことですか?」と訊ねると、結衣先輩は頷いた。
ちなつ「は、はいっ」
ほとんどないから嬉しさも倍増。
それにしても、どうしてそんな結衣先輩が突然私に電話をかけてきたんだろう。
ちなつ「あの、それでどうされたんですか?」
結衣『あ、うん。気になってたんだけど聞けなかったことがあるから』
それでなんのことか悟った今日の私は、やっぱり相当疲れているのかな。
普段なら頭の中が百合色にでも染まっているのに。
「あかりちゃんのことですか?」と訊ねると、結衣先輩は頷いた。
チーナはともこさんに憧れてる初期設定があったけど
お互いの性格考えると実際の性格考えるとこういう関係のがしっくり来るな
お互いの性格考えると実際の性格考えるとこういう関係のがしっくり来るな
>>55
それは流石に理不尽
それは流石に理不尽
>>60
おかしくなんかない
おかしくなんかない
結衣『うん、あかりのこと。戻ってきたときあかり、だいぶすっきりした顔してた
からさ。大丈夫かなって思ったんだけど』
ちなつ「はあ」
それはもちろん、なんであかりちゃんが落ち込んでたのか聞きたいのは当然だ。
第一、すっきりしたかどうかはわからないけどあかりちゃんの悩みが解決したわけ
ではないのだから。
結衣『京子とちなつちゃん何か聞いたんじゃないかなって話しててさ。良かったら
話してくれない?私たちもあかりがなんで落ち込んでるのか知りたいんだ』
ちなつ「結衣先輩……」
やっぱり結衣先輩は優しい。
優しいし、すごく頼りになるし、かっこいいけど。
からさ。大丈夫かなって思ったんだけど』
ちなつ「はあ」
それはもちろん、なんであかりちゃんが落ち込んでたのか聞きたいのは当然だ。
第一、すっきりしたかどうかはわからないけどあかりちゃんの悩みが解決したわけ
ではないのだから。
結衣『京子とちなつちゃん何か聞いたんじゃないかなって話しててさ。良かったら
話してくれない?私たちもあかりがなんで落ち込んでるのか知りたいんだ』
ちなつ「結衣先輩……」
やっぱり結衣先輩は優しい。
優しいし、すごく頼りになるし、かっこいいけど。
画像見させてもらいましたが、可愛いというよりなんかエロいですね
可愛さが伝わる画像じゃないとなんとも言えません
言えないんです
可愛さが伝わる画像じゃないとなんとも言えません
言えないんです
『こんなこと、京子ちゃんや結衣ちゃんには話せなかったからすごく助かったよぉ』
あかりちゃん、あんなこと言ってたよね。
私が勝手に話してもいいのかな。
結衣『どうしたの?』
ちなつ「えっと……」
結衣『答えられない?答えたくない?』
そ、そんなことないです……。
小さな声だったから、きっと結衣先輩には届かなかった。
でも届かなくて良かったと思う。もしかしたら、嘘になっちゃうかもしれないから。
あかりちゃん、あんなこと言ってたよね。
私が勝手に話してもいいのかな。
結衣『どうしたの?』
ちなつ「えっと……」
結衣『答えられない?答えたくない?』
そ、そんなことないです……。
小さな声だったから、きっと結衣先輩には届かなかった。
でも届かなくて良かったと思う。もしかしたら、嘘になっちゃうかもしれないから。
普段は明るいあかりが叶わない恋をしてすごく悩んでだんだん暗くなっちゃうところを想像したら辛抱たまらなくなって、とりあえずさっき原作ポチッてきた
私はたぶん、答えたくないんだ。
今はきっと、私だけが知ってるあかりちゃんの秘密。あかりちゃんが前に、
私が結衣先輩のことを相談することが嬉しいし自慢なんだって言ってた、それと同じ気持ち。
相手は結衣先輩なのに、その気持ちは揺るぎようがなかった。
ちなつ「すいません……今はまだ」
結衣『そっか……でも、何か知ってるんだよね』
ちなつ「はい」
結衣『なら、あかりをしっかり見ててあげて。あの子、一人で抱え込んじゃうときがあるから』
お願いね、ちなつちゃん。
そう言って、結衣先輩が電話を切った。
私はしばらく電話の切れた音を聞きながら、ぼうっと自分の掌を見詰めた。
今はきっと、私だけが知ってるあかりちゃんの秘密。あかりちゃんが前に、
私が結衣先輩のことを相談することが嬉しいし自慢なんだって言ってた、それと同じ気持ち。
相手は結衣先輩なのに、その気持ちは揺るぎようがなかった。
ちなつ「すいません……今はまだ」
結衣『そっか……でも、何か知ってるんだよね』
ちなつ「はい」
結衣『なら、あかりをしっかり見ててあげて。あの子、一人で抱え込んじゃうときがあるから』
お願いね、ちなつちゃん。
そう言って、結衣先輩が電話を切った。
私はしばらく電話の切れた音を聞きながら、ぼうっと自分の掌を見詰めた。
>>63
いやおかしいだろ、なんでちなつが電話相手の動向を的確に把握してるんだよ
いやおかしいだろ、なんでちなつが電話相手の動向を的確に把握してるんだよ
結衣先輩にお願いされちゃった。
ちなつ「……」
はいって言いそびれちゃったけど、でも。
開いた掌をぐっと握り、拳をつくる。それを振り上げたい衝動に駆られながらも我慢。
結衣先輩に「あかりをしっかり見ててあげて」と言われれば何時間でも何週間でも
あかりちゃんを凝視します!
けど、私はあかりちゃんを見守る以外どうすればいいんだろう。
あかりちゃんの傍を離れないでいるだけで、あかりちゃんが救われると思うほど
私は自意識過剰じゃない。
ちなつ「……」
はいって言いそびれちゃったけど、でも。
開いた掌をぐっと握り、拳をつくる。それを振り上げたい衝動に駆られながらも我慢。
結衣先輩に「あかりをしっかり見ててあげて」と言われれば何時間でも何週間でも
あかりちゃんを凝視します!
けど、私はあかりちゃんを見守る以外どうすればいいんだろう。
あかりちゃんの傍を離れないでいるだけで、あかりちゃんが救われると思うほど
私は自意識過剰じゃない。
話を聞いて上げられるほど聞き上手でもないし。
けど、悩んでたって仕方が無い。
結衣先輩にもお願いされちゃったんだから、
私はあかりちゃんをしっかり見ててあげなきゃ!
◆
けど、悩んでたって仕方が無い。
結衣先輩にもお願いされちゃったんだから、
私はあかりちゃんをしっかり見ててあげなきゃ!
◆
翌朝、珍しく早く起きた私は即行に学校へ行く準備を整えた。
お姉ちゃんが「あら早い」と声をかけてきたけど、まだ少しむかむかするから
おはようは言ってやらない。
ただ、今日のお姉ちゃんもやっぱり綺麗だ。
そんなお姉ちゃんに負けないように、朝ごはんを食べて出来るだけ可愛くなるように
髪を結う。鏡を見て満足すると、私はいつもより早めに家を出た。
ちなつ「いってきまーす」
もう行くの?というお母さんの声に頷きドアを開ける。
眩しい朝の光が目を刺す。今日はいい日になるといいな。
ううん、私がいい日にしなきゃ!
そう意気込み、私はいつもとは少し違う道を歩き始めた。
あかりちゃんの家へと続く道。
お姉ちゃんが「あら早い」と声をかけてきたけど、まだ少しむかむかするから
おはようは言ってやらない。
ただ、今日のお姉ちゃんもやっぱり綺麗だ。
そんなお姉ちゃんに負けないように、朝ごはんを食べて出来るだけ可愛くなるように
髪を結う。鏡を見て満足すると、私はいつもより早めに家を出た。
ちなつ「いってきまーす」
もう行くの?というお母さんの声に頷きドアを開ける。
眩しい朝の光が目を刺す。今日はいい日になるといいな。
ううん、私がいい日にしなきゃ!
そう意気込み、私はいつもとは少し違う道を歩き始めた。
あかりちゃんの家へと続く道。
あかり「」のSSなのにちなつちゃんが主人公であかりが空気なのはラムレもぐもぐ
ここ一週間ほど、あかりちゃんは私たちと一緒に学校を行きたがらなかった。
たぶん、心配されたくないからなんだと思うけど。
だからしばらく登校するのはあかりちゃん一人だったから、よけいにあかりちゃんの
話を聞けなかった。
今日も一人で行きたいって言うかもしれないけど、そのときはそのとき。
当たって砕けろだよね。
あかりちゃんの家の前に着くと、私はふとチャイムを押すのを躊躇ってしまった。
あかりちゃんのお姉さんが出てきたらどうしよう。
たぶん、心配されたくないからなんだと思うけど。
だからしばらく登校するのはあかりちゃん一人だったから、よけいにあかりちゃんの
話を聞けなかった。
今日も一人で行きたいって言うかもしれないけど、そのときはそのとき。
当たって砕けろだよね。
あかりちゃんの家の前に着くと、私はふとチャイムを押すのを躊躇ってしまった。
あかりちゃんのお姉さんが出てきたらどうしよう。
出てきても構わないって言っちゃ構わないけど、お姉ちゃんの話を聞く限り
すごく妹想いな人みたいだし、何か聞かれちゃったりするかもしれない。
若しくは「妹になにをしたオラぁー」……みたいな。
だ、だめよチーナ!
そんなことで震えてちゃだめ!そうなったらさっさとお姉ちゃんと付き合っちまえと
言ってやるくらいの勢いじゃないと!
ちなつ「……よし」
気合をいれて。
人差し指をまっすぐピンッと張り、チャイムを押した。
ぴんぽーん
すごく妹想いな人みたいだし、何か聞かれちゃったりするかもしれない。
若しくは「妹になにをしたオラぁー」……みたいな。
だ、だめよチーナ!
そんなことで震えてちゃだめ!そうなったらさっさとお姉ちゃんと付き合っちまえと
言ってやるくらいの勢いじゃないと!
ちなつ「……よし」
気合をいれて。
人差し指をまっすぐピンッと張り、チャイムを押した。
ぴんぽーん
なんだか間延びしたチャイムだ。
けどそのおかげで肩に入っていた力が少しだけ抜けた。
インターホンからガチャッと音がする。誰かが反応してくれたみたいだ。
さあ、誰でもかかってこい!
ぐっと胸の前で拳を握った。
『はーい』
けど出たのはチャイムと同じく間延びした声だった。
前にこの家に泊まったとき聞いた事のある――たぶん、あかりちゃんのお母さん。
そういえば、あかりちゃんの家に泊まってもお姉さんは見たことが無い。
いつもどこかに行ってるって言ってたけど、もしかしてうちん家に来てたんじゃ――
『もしもーし?』
ちなつ「あっ、えと、吉川ちなつですっ!」
しまった、自分の考えに浸って返事するのを忘れてしまっていた。
けどそのおかげで肩に入っていた力が少しだけ抜けた。
インターホンからガチャッと音がする。誰かが反応してくれたみたいだ。
さあ、誰でもかかってこい!
ぐっと胸の前で拳を握った。
『はーい』
けど出たのはチャイムと同じく間延びした声だった。
前にこの家に泊まったとき聞いた事のある――たぶん、あかりちゃんのお母さん。
そういえば、あかりちゃんの家に泊まってもお姉さんは見たことが無い。
いつもどこかに行ってるって言ってたけど、もしかしてうちん家に来てたんじゃ――
『もしもーし?』
ちなつ「あっ、えと、吉川ちなつですっ!」
しまった、自分の考えに浸って返事するのを忘れてしまっていた。
『吉川ちなつさん……?少しお待ち下さいねー』
ガチャッ
返事をする間もなく切れた。
それから数分間待たされ、もう一度チャイムを押そうかどうか迷っているところで
ようやく玄関の戸がのろのろ開く。
あかり「ちなつちゃん……?」
ちなつ「あ、あかりちゃ……って、頭!すごいことなってるよ!?」
あかり「ご、ごめんね、起き立てで急いで出てきたから髪の毛までちゃんと
とかす時間がなくって……」
ガチャッ
返事をする間もなく切れた。
それから数分間待たされ、もう一度チャイムを押そうかどうか迷っているところで
ようやく玄関の戸がのろのろ開く。
あかり「ちなつちゃん……?」
ちなつ「あ、あかりちゃ……って、頭!すごいことなってるよ!?」
あかり「ご、ごめんね、起き立てで急いで出てきたから髪の毛までちゃんと
とかす時間がなくって……」
ちなつ「べつにゆっくりでも良かったのに……」
まあ嘘だけど。
これ以上遅かったら「まだー?」とか叫んでしまいそうだったわけだし。
ただ、もしかしてあかりちゃんが私に会いたくないとか言ってるんじゃないかとも
思ってしまっていたから、出てきてくれただけでも嬉しい。
あかり「ごめんねぇ……それで、こんなに朝早くからどうしたの?」
ちなつ「あ、うん。あかりちゃんと学校一緒に行こうと思って」
だめかな、と問いかけてみると、あかりちゃんは案の定困ったような顔をした。
やっぱりまだ辛かったりするのかな……。
あかりちゃんの好きだった(?)お姉ちゃんと血の繋がった私に話してくれただけでも
あかりちゃんが元気になる一歩だと思ったほうがいいのかも。
あまり焦るのも、きっとよくないよね。
ちなつ「あかりちゃん、やっぱり今日は私……」
あかり「ちなつちゃん、わかった。私、すぐにちゃんと用意してくるから待ってて!」
まあ嘘だけど。
これ以上遅かったら「まだー?」とか叫んでしまいそうだったわけだし。
ただ、もしかしてあかりちゃんが私に会いたくないとか言ってるんじゃないかとも
思ってしまっていたから、出てきてくれただけでも嬉しい。
あかり「ごめんねぇ……それで、こんなに朝早くからどうしたの?」
ちなつ「あ、うん。あかりちゃんと学校一緒に行こうと思って」
だめかな、と問いかけてみると、あかりちゃんは案の定困ったような顔をした。
やっぱりまだ辛かったりするのかな……。
あかりちゃんの好きだった(?)お姉ちゃんと血の繋がった私に話してくれただけでも
あかりちゃんが元気になる一歩だと思ったほうがいいのかも。
あまり焦るのも、きっとよくないよね。
ちなつ「あかりちゃん、やっぱり今日は私……」
あかり「ちなつちゃん、わかった。私、すぐにちゃんと用意してくるから待ってて!」
ちなつ「あ……うん」
あかりちゃんはくるりと私に背を向けると、家の中へ引っ込んでいった。
とりあえず、一緒に学校は行ってくれるみたい。
良かった、とほっと息を吐いた。
けどまた、あかりちゃん笑ってたな。
本当に笑いたいときだけ笑ってくれればいいのに。
昨日結衣先輩が言った『あの子、一人で抱え込んじゃうときがあるから』という言葉が
よくわかる気がした。
―――――
―――――
あかりちゃんはくるりと私に背を向けると、家の中へ引っ込んでいった。
とりあえず、一緒に学校は行ってくれるみたい。
良かった、とほっと息を吐いた。
けどまた、あかりちゃん笑ってたな。
本当に笑いたいときだけ笑ってくれればいいのに。
昨日結衣先輩が言った『あの子、一人で抱え込んじゃうときがあるから』という言葉が
よくわかる気がした。
―――――
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