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元スレあかり「ともこさんのことが好きだったんだぁ」
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あかりちゃんが微かに身動ぎした。
ぱっと手を離すと、あかりちゃんは「ちなつちゃん……?」と目を覚ました。
私、今なにしようとしてっちゃったんだろう。
一度、「練習」したときなんかよりもずっと、心臓が早鐘を打っている。
あかり「ごめんねあかり、寝ちゃってたぁ」
ちなつ「う、うん……」
私があかりちゃんに触れていたことに気付いていたのか気付いてないのか。
気付いてませんように、と心の中で願うけど、俯いてしまってよくわからないけど
あかりちゃんまで気まずそうにしてる。
ギクシャクしながら、私たちは思い出したように勉強の続き。
でも集中できるわけなんてなくって、向かい合って座っているから
膝と膝が触れ合うたびに自分が変な顔してないかと心配になる。
ぱっと手を離すと、あかりちゃんは「ちなつちゃん……?」と目を覚ました。
私、今なにしようとしてっちゃったんだろう。
一度、「練習」したときなんかよりもずっと、心臓が早鐘を打っている。
あかり「ごめんねあかり、寝ちゃってたぁ」
ちなつ「う、うん……」
私があかりちゃんに触れていたことに気付いていたのか気付いてないのか。
気付いてませんように、と心の中で願うけど、俯いてしまってよくわからないけど
あかりちゃんまで気まずそうにしてる。
ギクシャクしながら、私たちは思い出したように勉強の続き。
でも集中できるわけなんてなくって、向かい合って座っているから
膝と膝が触れ合うたびに自分が変な顔してないかと心配になる。
あかり「……なんだかこうしてると」
ちなつ「え?」
あかり「本当にカップルみたいだよねぇ」
ピシっとシャーペンの芯が折れる。
落ち着きを取り戻そうにもむしろよけいに落ち着かなくなる。
ちなつ「あかりちゃんは、それじゃあいや?」
あかりちゃんがきょとん、と私を見る。
私はもう一度、訊ねた。
ちなつ「私とほんとのカップルみたいになるのは、いや……?」
もちろん、あかりちゃんがいやなんて言うはずないけど、
私はあくまでお姉ちゃんの代わりとしてあかりちゃんとこうして一緒にいて。
ちなつ「え?」
あかり「本当にカップルみたいだよねぇ」
ピシっとシャーペンの芯が折れる。
落ち着きを取り戻そうにもむしろよけいに落ち着かなくなる。
ちなつ「あかりちゃんは、それじゃあいや?」
あかりちゃんがきょとん、と私を見る。
私はもう一度、訊ねた。
ちなつ「私とほんとのカップルみたいになるのは、いや……?」
もちろん、あかりちゃんがいやなんて言うはずないけど、
私はあくまでお姉ちゃんの代わりとしてあかりちゃんとこうして一緒にいて。
あかり「あかりはちゃんと、ちなつちゃんを見てるよ」
一瞬、何を言われてるのかわからなかった。
けど、あかりちゃんの真剣な目が私を捉えて離さない。
あかり「まだともこさんが好きかもしれないけど、でもあかり、今はちなつちゃんのことだけ考えてたいから」
ちなつ「あかり、ちゃん……」
私の不安なんて、ほんとはどうでもいいのに。
あかりちゃんは優しすぎるよ。
あかり「だから明日も、宜しくね」
えへへ、とあかりちゃんは笑った。
その笑顔にたぶん、嘘もなにもないはずなのに、私はその笑顔を見たくなくって
うん、と頷いたまま俯いた。
私はどんな返事を、期待してたんだろう。
お姉ちゃんを忘れさせるための関係なのに、
あかりちゃんが私を好きになってくれたらいいなとか、そんなことも考えてないけど。
一週間後が来ても、このまま続けてもいいなぁなんて、お姉ちゃんが好きなあかりちゃんが、
そんなこと言うはずもないのに。
なに期待してたんだろう。
えへへ、とあかりちゃんは笑った。
その笑顔にたぶん、嘘もなにもないはずなのに、私はその笑顔を見たくなくって
うん、と頷いたまま俯いた。
私はどんな返事を、期待してたんだろう。
お姉ちゃんを忘れさせるための関係なのに、
あかりちゃんが私を好きになってくれたらいいなとか、そんなことも考えてないけど。
一週間後が来ても、このまま続けてもいいなぁなんて、お姉ちゃんが好きなあかりちゃんが、
そんなこと言うはずもないのに。
なに期待してたんだろう。
―――――
―――――
あかり「はー、疲れたねぇー」
ちなつ「こんなに時間がかかるとは思わなかったよ……ごめんねあかりちゃん」
結局部活にも行けず、いつのまにか外は暗く染まっていた。
あかりちゃんが「ちなつちゃんと一緒に入れたから大丈夫だよぉ」と振り返る。
またそんなこと言って、あかりちゃんは。単純な私だからすぐに嬉しくなってしまう。
―――――
あかり「はー、疲れたねぇー」
ちなつ「こんなに時間がかかるとは思わなかったよ……ごめんねあかりちゃん」
結局部活にも行けず、いつのまにか外は暗く染まっていた。
あかりちゃんが「ちなつちゃんと一緒に入れたから大丈夫だよぉ」と振り返る。
またそんなこと言って、あかりちゃんは。単純な私だからすぐに嬉しくなってしまう。
ちなつ「じゃあ明日も居残りする?」
あかり「それはやだなぁ」
ちなつ「だよね」
あかり「そのかわり、明日はあかりの家来る?」
ちなつ「いいの?」
あかり「うん、昨日は泊めてもらったから……」
ちなつ「じゃ、じゃあ明日、あかりちゃん家行く!」
あかり「えへへ、待ってるね!」
ほんとは今日も泊まっていけば、と言いたかったけど、お姉ちゃんが帰って来てるはず
だから言えなかった。
あかりちゃんが帰っていく背中を最後まで見届けると、私も踵を返す。
もやもやとした気持ちを奥底に隠して、私はまあいいや、と思った。
今は私だけを考えていたいってあかりちゃんは言ってくれたんだし。
私も今は、これでいいや。
あかりちゃんと一緒にいれるだけで、幸せだよね。
あかり「それはやだなぁ」
ちなつ「だよね」
あかり「そのかわり、明日はあかりの家来る?」
ちなつ「いいの?」
あかり「うん、昨日は泊めてもらったから……」
ちなつ「じゃ、じゃあ明日、あかりちゃん家行く!」
あかり「えへへ、待ってるね!」
ほんとは今日も泊まっていけば、と言いたかったけど、お姉ちゃんが帰って来てるはず
だから言えなかった。
あかりちゃんが帰っていく背中を最後まで見届けると、私も踵を返す。
もやもやとした気持ちを奥底に隠して、私はまあいいや、と思った。
今は私だけを考えていたいってあかりちゃんは言ってくれたんだし。
私も今は、これでいいや。
あかりちゃんと一緒にいれるだけで、幸せだよね。
少しでも、あかりちゃんの近くにいられるなら――
ふと立ち止まったときだった。
「ちなちゅー!」
ちなつ「……」
呆然。いや、唖然。
むしろそれ以上。
ちなつ「!?」
ともこ「ちなつちなつちなつちゃーん!」
不審者が来たと思ったらお姉ちゃんでした。
そんな文句が頭に浮かび、私は考えるより先にお姉ちゃんを制止。
ともこ「いやー、ちなつー、離してー!」
ちなつ「私の珍しく感傷的な気分を返して」
ふと立ち止まったときだった。
「ちなちゅー!」
ちなつ「……」
呆然。いや、唖然。
むしろそれ以上。
ちなつ「!?」
ともこ「ちなつちなつちなつちゃーん!」
不審者が来たと思ったらお姉ちゃんでした。
そんな文句が頭に浮かび、私は考えるより先にお姉ちゃんを制止。
ともこ「いやー、ちなつー、離してー!」
ちなつ「私の珍しく感傷的な気分を返して」
お姉ちゃんはまだ帰ってなかったらしい。
大きめの鞄をもって、私に抱きつこうと必死。京子先輩みたい。
いや、それよりこの感じ見たことある。結衣先輩――に抱き着こうする……。
ちなつ「お姉ちゃん、いったいどうしたの……」
それ以上は思い出しちゃいけないよ、チーナ!
私は思考を遮断すると、ようやくそう口にした。
ともこ「今赤座さんのところから帰ってきたところで、ちなつが見えたものだからつい」
ちなつ「ついであんなふうに走り寄られてきても困るよ……」
今、ということはあかりちゃんと鉢合わせしてないかな。
少し心配になる。
ともこ「ふふっ、とっても楽しかったから、ちなつのおかげで」
ちなつ「私なにもしてないよ?」
ともこ「あかりちゃんを泊めてくれたじゃない」
なんだかその言い方、あかりちゃんが邪魔者みたい。
むっとしていると、「ほら帰りましょ」とお姉ちゃんが私の手を引いて、
しかたなく後を追う。
大きめの鞄をもって、私に抱きつこうと必死。京子先輩みたい。
いや、それよりこの感じ見たことある。結衣先輩――に抱き着こうする……。
ちなつ「お姉ちゃん、いったいどうしたの……」
それ以上は思い出しちゃいけないよ、チーナ!
私は思考を遮断すると、ようやくそう口にした。
ともこ「今赤座さんのところから帰ってきたところで、ちなつが見えたものだからつい」
ちなつ「ついであんなふうに走り寄られてきても困るよ……」
今、ということはあかりちゃんと鉢合わせしてないかな。
少し心配になる。
ともこ「ふふっ、とっても楽しかったから、ちなつのおかげで」
ちなつ「私なにもしてないよ?」
ともこ「あかりちゃんを泊めてくれたじゃない」
なんだかその言い方、あかりちゃんが邪魔者みたい。
むっとしていると、「ほら帰りましょ」とお姉ちゃんが私の手を引いて、
しかたなく後を追う。
さくという文字をみただけで脳内に金髪の可愛らしい髪留めした女の子が浮かんでくるんだけどこの子は一体……
ともこ「何か怒ってる?」
ちなつ「ちょっとだけ」
ともこ「えー」
昨日の晩、あかりちゃんのお姉さんにたっぷり遊んでもらって帰ってこなきゃ
良かったのに。
ちなつ「そういえば昨日、何してたの?」
ともこ「それは秘密かなっ、とてもちなつに言えるようなことじゃないもの……!」
ちなつ「へー」
ともこ「ちょ、ちょっと!もう少し興味持ってもいいんじゃ!?」
すたすた先に行くと、今度はお姉ちゃんが慌てて追いかけてくる。
お姉ちゃんと話してると楽しいはずなのに、やな感じだ。
ちなつ「ちょっとだけ」
ともこ「えー」
昨日の晩、あかりちゃんのお姉さんにたっぷり遊んでもらって帰ってこなきゃ
良かったのに。
ちなつ「そういえば昨日、何してたの?」
ともこ「それは秘密かなっ、とてもちなつに言えるようなことじゃないもの……!」
ちなつ「へー」
ともこ「ちょ、ちょっと!もう少し興味持ってもいいんじゃ!?」
すたすた先に行くと、今度はお姉ちゃんが慌てて追いかけてくる。
お姉ちゃんと話してると楽しいはずなのに、やな感じだ。
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