のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,368,645人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ雪歩「765プロが倒産してもう二年半ですぅ……」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アイドルマスター + - 倒産 + - 貴音 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    502 = 323 :

    「……亜美!」
    「うん」

    二人の息のあった声が、聞こえました。
    「せーの!」

    亜美ちゃんと真美ちゃんが近くにあった置物を、扉の前へと倒しました。
    「二人一緒だったら」
    「いけんね!」
    顔を見合わせて、同じ笑顔で、同じ声で、ううん真美ちゃんは亜美ちゃんよりちょっとだけ低い声で、言いました。

    「ここは私たちに任せて先に行きなよ!」
    「うわっ。それ、一度は言ってみたいセリフだよね」

    そして、
    二人同時に、親指をつきだして私に、言いました。
    「ゆきぴょん!ぐっどらーっく!」

    その声に促されるように、階段を駆け上ります。
    ……いよいよ、私一人に、なってしまいました。

    503 = 477 :

    落ちるなよ

    504 = 323 :

    照明の落ちた、薄暗い、真っ暗な階段をひたすら登ります。
    なんだかそれが、延々と続くようで、段々と怖くなってきて……

    ──見殺しにしちゃいなよ
    「えっ」
    頭の中で、低く濁った声が響きました。
    あぁ、これは昔の私だ……。765プロが倒産した直後の……。
    ──間に合わなかったって言えばいいよ。誰も責めないよ。
    「違う……」
    みんなを殺したんだよ?
    ──本当は美希ちゃんに嫉妬してた
    「違う!」
    ──プロデューサーを、真ちゃんを一人占めする美希ちゃんに
    「違う、違うよ」

    あずささん、今こそあなたの言ったことが、ちょっとだけ、わかるような気がします。
    まだ少し怖いけど、皆のことを信じてるから。

    両手で、扉を押しあけました。
    光が、ゆっくりと差し込んで、それに包まれます。

    「──美希ちゃん」
    「……」

    506 = 430 :

    屋上

    507 = 387 :

    結構マジで反省してる

    508 :

    なんだかんだで死ぬ!
    ワロタ

    509 = 323 :

    美希ちゃんは、手すりにつかまって、地面を見下ろしています。

    「迎えにきたよ」
    一歩一歩、美希ちゃんへと進んでいきます。

    「来ないで……頭痛いの……!」
    金色の髪が、強風に棚引いて、揺れています。
    「ミキ……もうやだ……大切な人の元へ行く……の……」

    すぅっと、息を吸い込みます。冷気が、火照った体を覚ましてくれました。
    大丈夫、怖くない。

    「ねぇ美希ちゃんは全部忘れちゃったかも知れないけれど、私は覚えてるよ?
    最初は歳も趣味もみんなバラバラだったから、私たち仲良くなるのにちょっと時間かかったよね」
    「……うぅ……」
    美希ちゃんが、苦しそうに呻きます。
    「もしね、もし765プロがなかったら、私たちお互い知らないままだったんだよ……?!」

    「痛い……痛いの……」

    「それでね、またみんなバラバラになっちゃって、辛いこと、苦しいこと一杯あったけどみんながんばって。一緒になれたんだ……
    これって運命だよね……?きっとそうだよ……」

    510 = 430 :

    ゆきぽさん主人公かわいい



    サブキャラの春香さん元気かな

    511 :

    ゆきぽがんばれ

    512 :

    だって私たち…

    513 :

    あの日出会わなければ 今も知らないまま、か

    514 = 387 :

    がんばってくんろ

    515 = 491 :

    ゆきぽ主人公だなぁ
    ピヨちゃん回からヘタレが頑張る機会多くて嬉しいよ

    516 = 323 :

    「ねぇ、奇跡だよね。不思議だよね……?」

    「ゆき……ほ……!」
    ……。
    「思い出してくれた……?」

    美希ちゃんの顔つきが、どんどんと穏やかになっていって……
    「みんな……は……」

    そうだ、こういう時こそ……。
    私は、律子さんから手渡されたGPSを片手に持って、
    人差し指で、通話から、全員分の位置が表示される設定に切り替えました。
    あれ……?おかしいな。
    一つしか、私の白のマークしか表示されない。もう一度、押します。

    「……!」
    そんな……
    GPSの反応が、私以外、全て消えていました。

    ……。

    私は声が震えないように、涙がこぼれないように
    「だ、大丈夫、みんな無事だよ……」
    そう、美希ちゃんに言いました。

    517 = 330 :

    雪歩、頑張ってくれ

    518 = 491 :

    いや、みんなが一緒にいるんだ。きっとそう。

    519 = 387 :

    壊れたんだよ
    多分なんか地軸の乱れとかそういうので壊れたんだよ
    そうじゃないとおかしい
    辻褄が合わない気がするし、なんかおかしい気もするし
    地軸が乱れたとかそういうのかもしれないしね
    大丈夫だよ

    520 = 334 :

    落ちるなよ
    フリじゃないからな

    521 = 324 :

    しょしょしょ衝撃に弱いって言ってたしな

    522 = 430 :

    黒服に与えられた強い衝撃というと…

    524 :

    今北
    よくわからんが大変な事態だという事は察した

    525 = 465 :

    SS完走しないと寝られないじゃねえか……

    526 = 323 :

    「本当に……?」
    「うん……」
    美希ちゃんの表情が、段々と雪除けのように和らいでいきます。

    どうしても聞きたいことがありました。
    「美希ちゃん、今、大切な人はいますか?」
    「いる……」

    「いるよ!いる!!!」


    「どうして、ミキ、どうして今まで忘れちゃってたんだろ。」


    「大好きだよ、ハニー……みんな……」

    よかった。私ダメダメだったけれど、最後に頑張れました。
    プロデューサー、私ちょっとは強くなれましたか?

    528 :

    心配するなお前ら
    俺が全員保護した
    今は二人にサプライズ仕掛けるためにGPS切ってるだけだ

    529 = 477 :

    これでハッピーエンド方向に行けるか?

    530 = 430 :

    こんなギリギリな状況なのに希望持ってくるとは
    さすが>>1だ、寝れん

    531 = 323 :

    暗闇が、突如に晴れました。
    私たちをヘリのライトが上空から照らし、ステンドグラスに反射して辺り一面が極彩色に輝きました。
    美希ちゃんと私のきているドレスが吹きつける風で舞い上がって、それがまるで初めてステージに降り立った時のようで……。
    映画のワンシーンのようで凄く綺麗だった……。

    ねぇみんな。私たちって、一体何のためにここまで来たんだっけ。プロデューサーのため?自分のため?みんなのため?
    それもなんだかもうよくわからなくって。けど、ただ目の前に広がる景色がとってもキレイで。
    温かい涙が止まらなくて。

    こんな結果になっちゃって、961さんの言うように私たちがやってきたことって、ぜんぶ無駄だったのかな。
    ……考えるのはやめよう。
    だって、その答えは、遠い海の向こうにもう残してきたから。
    心は、不思議と澄んでいました。

    532 = 387 :

    風呂入るから落とすなよください

    533 = 477 :

    落とさせないぞ!

    534 = 334 :

    だって私たち…

    535 = 524 :

    実は今北な上に初見なんだが三行で説明してくれるPはいるかい

    537 = 324 :

    >>535
    P過労死
    765倒産
    みんな不幸

    538 = 477 :

    >>535
    皆絶望
    希望が見えたが絶望
    希望がまた見えたが絶望

    539 = 430 :

    もうイデENDしかないよ!

    540 = 323 :

    間もなく、扉が勢いよく開いて、銃を向けられて。
    私は、泣きじゃくる美希ちゃんの頭をなでながら、そっと両手を上げました。涙はもう流しません。

    何か大声で呼びかけられました。ゆっくりと何度か縦に頷くと、近づいてきて地面に押し倒されました。
    それから無理やり手首を掴まれて。ちょっと痛かったです。……コレって意外と、重たいんですね。
    無線機でなにか連絡をしています。

    「ねぇ、雪歩、会いたいの。みんなに今すぐ会いたい……」
    「……」

    千早ちゃん、ごめんね。約束守れそうにないかも。

    もしその時は、春香ちゃんをよろしくね。

    大丈夫、私たちは大丈夫だよ。たぶん、今度こそプロデューサーによくやったなって、褒めてもらえるくらい、やりきれたと思うから。

    ……またね

    美希・雪歩・律子パートおわり

    541 :

    お、乙…?

    ここで終わり…だと…!?

    542 = 477 :

    ・・・・・・・え?

    543 :

    おいおいおいおい

    544 = 508 :

    次はいつになるのかな・・・
    気になるだろおおおおおおおおおおおおお

    545 = 430 :

    こ、こんな甲斐のない生き方なんぞ、おれは認めない…

    乙。でもルートまちがいだよね?ねえ?

    546 = 359 :

    また今度ってこと?

    547 = 330 :

    ここで引くんですか?

    548 = 524 :

    >>536-538
    おい絶望ENDしか見えないんだが。みんな死ぬのか?

    549 = 323 :

    次回の765プロが倒産してもう……は

    天海春香です。
    次回が最終回となりました。
    ……もう、奇跡もドラマも起こりません。
    それでは、3年目でお会いしましょう。

    閉店ですっ!



    原作でも中華街でジャッキーしたりライブ会場行くために
    戦闘機持ちだしたりしてるし多分これでおk

    550 :

    え?








    え?


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - アイドルマスター + - 倒産 + - 貴音 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について