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    元スレ小鳥「765プロが倒産してもう一年ね……」

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    みんなの評価 : ★★
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    1 :

    765プロの事務所が解体されるその日、私は夜遅くまで事務所に残って荷物を片づけていました。
    傍らには同じく事務員兼プロデューサーの律子さんがせっせとダンボールに備品を詰め込んでいます。
    「小鳥さん、ここの風景とももうお別れですね」
    「はい、みんなの思い出がいっ~ぱい詰まった場所ですから。ちょっと、寂しいですね。」
    「これからどうするとか決まってるんですか?」
    「そうねぇ……。三十路までに彼女いない歴=年齢っていうトコを何とかしたいですねぇ」
    「そこですか……。ま、どうなるにしても小鳥さんなら、きっとうまくいきますよ」
    「ありがとうございます。乙女よ大志を抱け、ですね!」
    「その意気です!」「はい!」
    それから1年経ちました。そんな私の今の生活は……

    「はい!牛丼並盛お待たせいたしました!」
    「あ、つゆだくにして欲しいって言ったんですけれど……」

    まさか、まさかうら若き乙女が、一人牛丼を食べる毎日だなんて……

    3 :

    牛丼食べてるピヨちゃん可愛い

    4 :

    か…彼女?

    5 :

    貴音以来か、久々だな

    6 :


    これで何作目だっけ?

    7 = 1 :

    今回、前作見なくても話がわかるようにするつもりなので
    いつも通りノープラン

    8 :

    誰か今までのまとめを

    10 :

    待ってたぜ

    ここから真実が語られるんだよな

    11 :

    ぴよちゃんやっぱりそっち系か……

    12 :

    何だ俺の嫁か

    13 :

    パートはSS速報いけよ
    なんでVIPでやんの?
    構ってちゃんなの?

    14 = 1 :

    自己紹介が遅れました。元、アイドル事務所で働いていました事務員、音無小鳥3×歳です。
    趣味は妄想とネット掲示板巡り。去年まではどこにでもいるOLでした……。
    けれど……。

    「紅ショウガをちょっとのせると美味しいのよね~」
    スーツや作業着を着たおじさんに囲まれて、ホカホカの牛丼に紅ショウガをちょっと振りかけます。
    「はふ、はふ」
    牛丼をかきこむように口に入れました。
    学生時代はファミレスに入るのも、ちょっと躊躇していましたが今は恥も外聞もありません。
    周りを見渡すと、男の人ばっかりです。私を一瞥したあとにまた視線を元に戻します。

    うぅ、そんなに三十路女性1人で牛丼屋にいるのが珍しいのかしら……。
    早めに平らげて、500円玉をカウンターに置いて店の外へ出ました。


    「あっつい……」
    クーラーの効いた店外から出ると日光が照りつけます。


    プロデューサーさぁん……私ニートになっちゃいましたぁ……。

    15 :

    ぴよちゃん28歳じゃなかったっけ

    16 :

    新作か!?

    17 :

    まさかのニートわろた
    小鳥だけに餌持ってきてくれるの口開けて待ってるってことですね

    18 = 8 :

    小鳥さん結婚しようよ養うよ

    19 :

    きてたー
    ぴよちゃんかわいい

    20 :

    新作に巡り会えるとは
    期待

    21 :

    牛丼屋で一人牛丼を食す女性って惚れるわ
    ※ただし

    22 = 3 :

    >>17
    口移しか…ゴクッ…
    その役やらせて頂きます

    23 = 12 :

    小鳥は俺が養ってるってのに何言ってるんだ・・・・

    24 = 1 :

    特に何もすることが無いので、駅前のベンチに座り、ボーっとしました。
    「はぁ……みんな元気なのかなぁ。何してるのかしら」
    道行く女の子を眺めます。
    あ、あのリボンの子は春香ちゃんに似てるわねぇ、とかやよいちゃんが成長したらあんな感じになるのかしら
    な~んて妄想を脳内で繰り広げて暇つぶしをします。

    765プロは去年、営業不振で倒産しました。その主な原因は……
    プロデューサーさんの過労死です。

    私の隣のデスクで働いていたプロデューサーさんはアイドルの皆からとても慕われていました。
    黙々とパソコンを叩いて作業している時も、必ずだれかが話しかけていたり、遊んだり、差し入れを持ってきてたりしました。
    そんな光景を見ていると、あぁ私765プロに就職してよかったなんて思ったりもしました。

    だけど、プロデューサーさんは毎日残業をして、会社に泊って……。
    そして、ついに自宅で倒れて意識が戻らなくなったそうです。

    25 :

    >>23
    お前のは雀かなんかだろ?

    26 :

    倒れたの自宅だったっけ?

    27 :

    誰だよ

    28 :

    小鳥さんが幸せになれるなら俺はそれでいい

    29 :

    前のssでの同時にあった話か

    31 = 1 :

    私もプロデューサーさんをとても尊敬していたし、好きでした。
    夜遅くまで二人っきりで仕事に追われていた日々が蘇ってきます。

    薄暗い事務所でカップラーメンを二人して啜りながら、同じ書類に目を通していました。
    「それにしても、本当にすごいですよね。まさか春香ちゃんが雑誌に載るだなんて」
    「はい、この企画は春香にとって、アイドルの第一歩となるでしょう」
    プロデューサーさんはまるで自分の事であるかのように喜んでいました。

    だけど、そんな頼れる同僚であり、親しい友人でもあったプロデューサーさんはもういないのです。
    悲劇のヒロインを気取って傷心するようなお年頃では無いのはわかっているつもりですが、
    どうしても皆の泣き顔が心に浮かんできてしまいます……。

    アイドルに囲まれていた頃は私もヒロイックな気分に浸れていました。
    けれど、今はただの平凡な元OLです。
    なんだか現実って厳しいですねー……。

    32 :

    なんでわざわざアニメ放送日に来るんだ
    支援

    33 :

    ↓アニマスのOPの歌詞

    34 :

    ぴよちゃんマジぴよぴよ!

    35 :

    いつもの人?
    待ってた

    36 :

    誰か時系列順に起こった事まとめてくれ

    37 = 1 :

    「はぁ……」
    最近ため息が多くなってきました。
    こんな時は妄想か……コレに限ります。

    私はポケットから携帯電話を取り出し、一つのファイルを開きました。
    電子機器の扱いは、主に乙女の欲求を満たすために随分と上達しました。


    「「春香!おめでとうー!」」
    「え、えへへ。みんなありがとう」
    携帯電話の荒い画質と音声ですが、何度も何度も再生した動画です。
    小さなレストランを貸し切って、春香ちゃんの雑誌掲載記念パーティーをした時のものです。
    上座に座る春香ちゃんの目の前には大きなケーキが置かれていました。

    765プロのアイドルたち全員が笑顔で拍手をしています。
    春香ちゃんの隣にはデュオを組んでいる千早ちゃん。やっぱり千早ちゃんも笑顔です。

    「春香ちゃん!今の感想をどうぞー!」
    撮影をしているので姿が見えませんが、私の声が聞こえてきました。
    春香ちゃんは頭をポリポリとかき、照れ笑いを浮かべて
    「なんだか私はアイドル!って初めて思えた気がします。」
    それから椅子の上に立ちあがって
    「天海春香!トップアイドル目指します!」と叫びました。

    この直後どうなったかは想像に難しくないと思います……。

    38 = 17 :

    どんがら

    39 :

    あれこれ時間さかのぼってるの?

    41 :

    >>40
    だから歌詞やめろって…

    42 = 33 :

    >>40
    もう少し早く貼ってくれてれば

    43 :

    まだやってたのかこれ

    44 :

    貴音いらいか?

    45 = 36 :

    春香(765プロ倒産から1年後)

    小鳥さん編(765プロ倒産から1年後)←今ここ

    千早(765プロ倒産から1年半後)

    (765プロ倒産から2年後)

    貴音(765プロ倒産から2年半後)

    46 = 1 :

    ここで一旦動画が途切れます。
    そして切り分けたケーキを食べている千早ちゃんが写りました。
    「千早ちゃん、パートナーとして祝辞を一言お願いします!」
    「はい。この調子でいけば、私の歌が認められる日も遠くないかと……」

    この頃の千早ちゃんはちょっと近寄りがたい雰囲気をまとっていました。
    そんな千早ちゃんも765プロの皆と仲良くなっていくうちに、随分と変わりました。

    「真美ー!一番おっきいケーキを取るのだ!」
    「りょーかい!亜美とつげきー!」
    亜美ちゃんと真美ちゃんが大皿に向かって手をフォークを伸ばしています。
    雪歩ちゃんがそれの下敷きになっています。

    「ねぇ響、ハム蔵もケーキ食べるかなぁ?」
    「なんくるないさー」
    響ちゃんと真ちゃんがちょっと離れた場所で座り込んでいます。

    「いおりんのMAマジさ──」

    この後も動画は続くのですが……。
    私は携帯電話をしまいました。

    765プロの元事務員として、せめて皆が不自由なく幸せな暮らしをしてくれていれば……。
    そう願って止みません。

    47 = 44 :

    この動画がなにかの伏線か?

    49 = 1 :

    「きっと、みんなのことだから大丈夫よね」
    それに……少なくとも春香ちゃんと千早ちゃんと律子さんは元気そうですから。

    もう一度携帯電話を取り出して、お気に入りを開きます。
    駅前のベンチでニヤニヤしながら携帯電話を眺めている私をちょっと不審そうに通り過ぎていきますが、
    きにしません。だって、春香ちゃんのブログにこ~んな更新があったんですもの。

    みなさん!今日は更新が遅くなってごめんなさい!
    今日はなんとあの如月千早ちゃんと秋月律子さんに会っちゃいました!
    オーディションの帰りがけにばったりと会ったんですが、本当にビックリ☆
    すぐにまた仲良しの3人に戻って、すっかり話しこんじゃいました。
    今回のオーディションは、自信があります!皆さん、これからも天海春香を応援してくださいねー。

    さすが、元気いっぱいで、太陽が嫉妬するほど明るかった春香ちゃんです。
    今もアイドルを目指して頑張ってる。

    そう思うと、崖っぷちな私でも、ちょっと勇気が出てきます。


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