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    元スレ雪歩「765プロが倒産してもう二年半ですぅ……」

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    タグ : - アイドルマスター + - 倒産 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    萩原雪歩19歳です。男の人が、大好きです!
    ……あっ、ま、間違えました!今のはお茶と男の人を言い間違えて……ひぃ~ん!
    本当は私、男の人と喋るのって今でも苦手で、いつも誰かに頼ってばっかりで……。
    それになにやってもドジでダメダメでひんそーでちんちくりんなんですぅ……。

    だけどそんな私でもアイドルをやっていた時期があって、その時は友達と一緒に楽しくやれたんです……。
    でも頼れるプロデューサーが過労死しちゃってから私さらに自信無くしちゃって……。

    あぅぅ、思いだしたらまたジメジメした気持ちになってきましたぁ~!穴掘って埋まって──

    「ちょっと、何さっきから独り言言ってるのよ」
    「へっ?あ、律子さん……」
    「今日は私の奢り!牛丼パーティーよ!」

    そうでした、私はいま、元765プロの皆と牛丼屋に来てるのでした。

    2 :

    二年半経つの何回目だよ

    3 :

    酉見せて

    4 :

    ずっと待ってた

    5 = 1 :

    「店長!胡麻和えくださーい!」
    隣のカウンター席に座っている真ちゃんが身を乗り出して手あげました。

    「やよい、今度はお腹いっぱい食べていいんだぞ!律子の奢りだから!」
    「はい!ありがとうございますー!紅ショウガ盛り盛りですー!」
    私と向い側に座ってる響ちゃんとやよいちゃんが紅ショウガが入ってる入れ物を空っぽにしました。

    「あー!亜美、真美の生卵に勝手に醤油かけたー!」
    「んっふっふ→ スキを見せるとは甘いのう」
    遠くのテーブルに座っている亜美ちゃんと真美ちゃんがお互いの小皿に醤油をさしあっています。

    「店長殿、追加で牛丼の特盛りを……」
    「あらあら~。すごいわね~」
    さらにその隣のテーブルで四条さんが4杯目のどんぶりを重ねて、口をナプキンで丁寧に拭いています。
    その隣で、あずささんは持ち前のスローペースで牛丼を口に運んでいました。

    私は、店の中をぐるりと回すように手持ちサイズのカメラで撮影をしています。
    律子さんに頼まれて、私は撮影係になりました。半年間ずっと撮り続けています。

    6 :

    半年間ずっととかwいじめだろ

    7 = 3 :

    コレの前って響で合ってるよね?

    8 :

    雑談OKだよね
    VIP見るとき必ず「倒産」で検索してたぜ

    9 = 1 :

    お店の中が、私たちを見てざわ……ざわ……と騒がしくなってきました。
    「なにあの美人集団……」
    「何かの撮影?」
    な、なんだか牛丼屋って男の人ばっかりで怖いですぅ……。
    小さく縮こまりつつも、カメラを回します。男の人と目が会ったらどうしよう……。

    病院でバラバラになっていた皆と再開して、もう半年が経ちました。
    その間に私たちも、世の中も色々なことがあったみたいです。


    亜美ちゃんと真美ちゃんは両親が離婚した後も定期的に会っているようです……。
    今では昔と変わらない笑顔を見せてくれます。
    伊織ちゃんは渋々ながらも家に帰りました。随分と叱られたみたいです……。納得いかないわ!と会うたびに大声で凄まれます。
    わ、私に言われても困りますぅ~。
    小鳥さんはひとまず牛丼屋でバイトしながら就職先を決める日々……。
    彼氏は未だにできないみたいです。

    10 :

    やっと来たか

    11 = 1 :

    >>7
    うん

    >>8
    今回も書き溜めしてないよ!どうぞ

    12 :

    超待ってた

    13 :

    ピヨちゃんェ…

    14 :

    別人か?

    15 :

    リアルタイムで遭遇
    期待

    16 :

    あんたか

    18 = 1 :

    真ちゃんの隣に座っている伊織ちゃんが頬に手をつきながら箸で牛丼をつついています。
    真ちゃんはお箸でかきこみながら、それを不思議そうな顔で見ています。
    「はぁ、和牛ステーキが食べたいわ。何でこの伊織ちゃんが牛丼なんて……」
    「まぁまぁ、家出してたときはパンの耳とか食べてたんだろ?」
    「それとこれとは別モノよ……」

    響ちゃんは真ちゃんに返すお金をまた集めるためにやよいちゃんと一緒にアルバイトに励んでいるそうです……。
    真ちゃんは返す必要は無いと言っているのですが、響ちゃんは聞く耳持たず、みたいで……。

    やよいちゃんは借金を完済して、無事お母さんの治療費を払えたようで近々退院しまた働けるようになるようです。
    これで、高槻家も、しばらくは安泰みたいです。よかった……。うぅ、また涙が出てきましたぁ……。

    律子さんは店舗からコンビニ本部の社員としての引き抜きの話が出ています。
    毎日仕事に追われる日々でとっても大変そうですが、律子さんは「やりがいがある仕事で燃えるわ」といつも笑顔を向けてくれます。

    20 :

    今回は早めに気づいた

    21 :

    毎日ここで765を検索してて今日やっときたー

    22 :

    待ってた

    23 = 1 :

    四条さんは、突然煙のようにいなくなったかと思えば、またふらっと骨無しフライドチキンを両手に抱えて現れます。
    質問すると「人には誰にでも、秘密の一つや百個はあるものですから」とはぐらかされてしまいます。一体何をしてるんでしょう……。

    765プロ倒産直後に黒井社長が辞めた後のワンマン方針だった961プロは、四条さんが抜けた後、急速に勢いが衰えていきました。
    ジュピターの皆さんの復帰も囁かれていたのですが、リーダーの天ヶ瀬冬馬さんという方が「男に二言は無ぇ」と断ったそうです。

    それと、何故かこの話題を出すと響ちゃんが「うぅ~鳥肌が立ってきたぞ~」と肩を震わせてしまいます。
    な、何かあったのかな……。
    他にもいっぱいいっぱい色々なことがあって、何度も私は穴掘って埋まってましたが──。

    「な、なんだよ!伊織!その言い方はあんまりじゃないか!」
    「あら、私は間違った事は言ってないわよ。牛丼屋なんて、ドンカンな真にはお似合いよ」
    「そもそも伊織はいつも……!」
    「なによ、真だって……!」
    私の隣で、また真ちゃんと伊織ちゃんの喧嘩が始まりました。うぅ……と、止めないと……。

    「あ、あのね、二人とも落ちついて……」
    「雪歩は黙ってて!!」

    また、私たちに束の間の日常が戻ってきました。

    24 :

    見つけて声出た

    25 :

    待っててよかった!
    支援

    26 :

    リアルタイム遭遇やっほい

    27 = 1 :

    「いやー!菊地クン久しぶりだねー」
    「店長!すいません、あの時は突然やめちゃって……」
    「いいんだよ。元気そうで良かった」
    真ちゃんが、牛丼屋の店長に挨拶をしています。
    後頭部を掻きながら、申し訳なさそうに小さなお辞儀を何度もしていました。

    「店長殿、騒がしくして申し訳ありません」
    四条さんは真ちゃんとは対照的に、膝に手をついて深く一つお辞儀をしました。

    「四条ちゃんも久しぶり!1日限りだけどちゃーんと覚えてるよ。俺は美人は忘れないからね」
    「ふふ……」
    四条さんは、口元に手を当てて、小さく笑いかけました。

    「いやぁ皆が知り合いだとは思わなかったよ。この大人しそうな子以外は全員見たことあるから」
    「ひっ……」
    突然、私へと話題が変わりました。
    思わず、椅子を3メートル後ろに下げます。

    「は、萩原雪歩ですぅ……」
    うぅ……やっぱり、牛丼屋って苦手です……。

    28 :

    これ含めてあと2つ?

    29 :

    全員で働いてるのかと

    31 = 8 :

    牛丼屋の店長、765プロ社長みたいだなw
    読んでる人の中でカクテルパーティ見てたヤツが絶対いるっしょ

    32 :

    ゆきぽきたー

    33 :

    待ってたよ

    34 = 1 :

    「変わった子だなぁ。ところで君、君」
    「は、はい……」
    間合いをしっかりと、確保しました。こ、これで突然襲われてもだ、大丈夫!

    「春香ちゃんと、如月さんは元気にしてるの?」
    「えっ……」
    私は、ずっと下を向いていたのですが思いがけない質問に、不意に顔が自然と持ちあがりました。
    「……。」
    どうしよう……。なんて答えたらいいんだろ……。

    モジモジしている私を見て、店長さんが不審そうな顔を浮かべていました。
    すると、私の頭に手の平が優しくぽん、と置かれました。
    見上げると、律子さんの手でした。

    ニッと不敵に微笑んで、律子さんは言います。
    「はい、春香も千早も元気ですよ。心配しないでください」

    律子さん……。うぅ、私二年半の間にちょっとは強くなれたかなって思ったけどやっぱりダメダメなままみたいです……。

    35 :

    ふむ あとは
    春香、千早、美希、あずささんか

    36 :

    今回も楽しみだな

    37 :

    リアルタイムよっしゃ!! 海外から支援

    38 = 32 :

    ゆきぽっぽ支援

    39 = 1 :

    「それじゃ、そろそろ行きましょうか」
    頭に載せた手が、くしゃくしゃと私の頭を撫でまわして、そっと離れます。

    「いやーお腹いっぱいさー」
    お腹をポンポンと叩いて、響ちゃんがお店の外へと出て行きます。
    それに伴って、ぞろぞろとアヒルの行列のように私と律子さん以外の皆が自動ドアを抜けて行きました。
    ……私たち以外の男の人も何故か一斉に出ていって、店の中はガラガラになります。

    「ま、待ってぇ~」
    私も、ビデオカメラの電源を切って、後を追うように立ちあがります。

    「あはは……それじゃ、お話した通り、これお店の前に貼らせてくださいね」
    律子さんは、ガラス張りの店の入口に、数枚のポスターを止めました。
    お店を出ていった男の人たちが、それに一瞬で群がります。
    そこに書いてある内容は──



    この人を探しています・星井美希 行方不明 口癖「あふぅ」「なの」



    ──プロデューサー、765プロが倒産してもう二年半ですぅ……。

    40 :

    美希…

    41 :

    ついに美希のターンか

    42 :

    待っていた

    43 = 32 :

    ぽっぽ

    44 = 3 :

    この美希は覚醒前?覚醒後?どっち?
    個人的には覚醒前が好きなんだがなあ・・・・・

    45 :

    行方不明者探すのに口癖書くっておかしくないか…?

    46 :

    リアルタイムに見るのは初めて。
    待ってました。

    47 :

    二年半もたつとロリ勢の外見とか結構変化してそうだな

    48 = 4 :

    小鳥さんなんか確実にバb・・・

    49 = 1 :

    「すいませぇーん!この女の子を知りませんかぁ~!」
    私は駅の大きく開けたロータリーで、ポスターを両手に掲げてめいっぱい大きな声を出しました。

    「スゲー美人……」
    「この金髪の子が行方不明なんだ。随分目立ちそうなのにな」
    「というか、この子どっかで見たことあるような……」
    物珍しがった通行人の人たちが、私の周りに孤を描きます。

    「あ、あの、美希ちゃんを知っている人がいたら、何でもいいので情報をください……」
    私は、集まる視線に震えながらも、一人一人に尋ねます。

    でも返ってくる答えは、大体「知らない」か「あのアイドルの子だ」という二つだけ……。

    美希ちゃんは引退して二年半が経っても未だに覚えてる人がいるみたいです。
    うん、そうだよね。だって、765プロの半分は、美希ちゃんのソロ活動で持っていたみたいなものだから……。

    美希ちゃんが鬼気迫る迫力で歌った3rdシングル『Rerations』は大ヒットしました。
    プロデューサーが亡くなった後も、暫く経営が続けられたのはこのヒットのおかげ、といってもいいのかも知れません。

    50 = 47 :

    レ、ロマンスか……


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