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元スレまどか「ほむらちゃんが泣いてる……」

みんなの評価 : ★★★×6
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もしあるなら、ほむらと一緒に入れるかもしれない。
そうしたら自然と話すチャンスもあるし――
まどか「……あ、ないや」
ほむら「傘?」
まどか「うん……」
雨はよけいにきつくなっていて、とてもじゃないが傘無しでは帰れそうになかった。
どうしよう、と椅子に座り込むと、ほむらも同じように自分の席に腰を下ろした。
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「……傘が無いなら、暫く雨宿りするしかないと思うわ」
まどか「あ、そうだよね……」
まどか「……あの、ね。ほむらちゃん」
ほむら「なに?」
まどか「私も、その……一緒にいて、いいかな」
そうしたら自然と話すチャンスもあるし――
まどか「……あ、ないや」
ほむら「傘?」
まどか「うん……」
雨はよけいにきつくなっていて、とてもじゃないが傘無しでは帰れそうになかった。
どうしよう、と椅子に座り込むと、ほむらも同じように自分の席に腰を下ろした。
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「……傘が無いなら、暫く雨宿りするしかないと思うわ」
まどか「あ、そうだよね……」
まどか「……あの、ね。ほむらちゃん」
ほむら「なに?」
まどか「私も、その……一緒にいて、いいかな」
ほむら「……」ホムッ
驚いたように、ほむらはまどかを見た。
たじろぐまどかに、ほむらは小さく頷いてみせた。
声こそ出さないけれど、まどかはそれだけで満足して――嬉しくなった。
まどか「ありがと」
ほむら「……聞く必要もないのに」
まどか「え……でも、聞かなきゃほむらちゃんに迷惑かかるかもしれないから」
そんなことないのに、と聞こえた気がした。
けれど、聞き返してもほむらはそれっきり何も答えない。
だからまどかももう何も言わずに窓の外の雨の音に耳を傾ける。
驚いたように、ほむらはまどかを見た。
たじろぐまどかに、ほむらは小さく頷いてみせた。
声こそ出さないけれど、まどかはそれだけで満足して――嬉しくなった。
まどか「ありがと」
ほむら「……聞く必要もないのに」
まどか「え……でも、聞かなきゃほむらちゃんに迷惑かかるかもしれないから」
そんなことないのに、と聞こえた気がした。
けれど、聞き返してもほむらはそれっきり何も答えない。
だからまどかももう何も言わずに窓の外の雨の音に耳を傾ける。
ザア...
まどか「……」
ほむら「……」
ほむらと二人でいるとき、必ず一度は訪れる気がする、沈黙。
けれど今の沈黙は、いつもの重苦しいものではなく……温かい。
いつまでも浸っていたいような、そんな気分にさえなってしまう。
まどか「……雨、止まないね」
ほむら「そんなにすぐ止むものじゃないでしょ」
まどか「ん……そっか」
けれど、さすがに数分も経てば雨の音を聞くことにも飽きてしまう。
「暇だね」と呟けば、「えぇ」と返事。
まどか「(ほむらちゃん、面倒臭そうだけどちゃんと答えてくれるんだな……)」
まどか「何か、することあるかな」
まどか「……」
ほむら「……」
ほむらと二人でいるとき、必ず一度は訪れる気がする、沈黙。
けれど今の沈黙は、いつもの重苦しいものではなく……温かい。
いつまでも浸っていたいような、そんな気分にさえなってしまう。
まどか「……雨、止まないね」
ほむら「そんなにすぐ止むものじゃないでしょ」
まどか「ん……そっか」
けれど、さすがに数分も経てば雨の音を聞くことにも飽きてしまう。
「暇だね」と呟けば、「えぇ」と返事。
まどか「(ほむらちゃん、面倒臭そうだけどちゃんと答えてくれるんだな……)」
まどか「何か、することあるかな」
そう言って、そっとほむらの様子を伺ってみる。
気が付かないうちに、ほむらは何かの教科書を広げているようだった。
まどか「……数学?」
ほむら「えぇ、宿題」
まどか「あ、そっか!今の時間にやればちょうどいいんだよね」
ほむら「そうね、時間の節約にもなるから……」
まどか「えっと……でも、私、わかんないんだ、数学」
ほむら「……私も苦手よ」
まどか「でもほむらちゃん、ちゃんと解けてるよ、いつも」
ほむら「あれは……そうだけど」
珍しく、曖昧に頷くほむら。
それからなにやら躊躇った後、「――一緒に、する?」
まどかは立ち上がると、ほむらの側に寄った。頷く間もなかった。嬉しくて。
気が付かないうちに、ほむらは何かの教科書を広げているようだった。
まどか「……数学?」
ほむら「えぇ、宿題」
まどか「あ、そっか!今の時間にやればちょうどいいんだよね」
ほむら「そうね、時間の節約にもなるから……」
まどか「えっと……でも、私、わかんないんだ、数学」
ほむら「……私も苦手よ」
まどか「でもほむらちゃん、ちゃんと解けてるよ、いつも」
ほむら「あれは……そうだけど」
珍しく、曖昧に頷くほむら。
それからなにやら躊躇った後、「――一緒に、する?」
まどかは立ち上がると、ほむらの側に寄った。頷く間もなかった。嬉しくて。
>>84
これが終わったらあれの続き書いてくれてもいいのよ…?
これが終わったらあれの続き書いてくれてもいいのよ…?
まどか「あの、ほむらちゃんがいいなら……邪魔にならないようにするから!」
ほむら「邪魔なんかじゃないわ。私もちょうど、わからないところがあったから……」
まどか「でも私、何もわからないよ?」
ほむら「……」
ほむら「二人で解けば、わかるかもしれないでしょ」
まどか「……うん、そうだね!」
『二人で解けば』
ほむらの言う『二人』という単語が、酷くまどかの気持ちを昂ぶらせる。
まどか「ここの机借りちゃおう」
クラスメートの椅子に座ると、まどかは早速持ってきた数学の教科書とノートを開けた。
数字ばかりに一瞬くらっとするも、すぐに気を引き締めなおす。
まどか「ほむらちゃん、ここ……」
ほむら「どこ?」
まどか「あ……机、遠いね」
ほむら「……引っ付ける?机」
ほむら「邪魔なんかじゃないわ。私もちょうど、わからないところがあったから……」
まどか「でも私、何もわからないよ?」
ほむら「……」
ほむら「二人で解けば、わかるかもしれないでしょ」
まどか「……うん、そうだね!」
『二人で解けば』
ほむらの言う『二人』という単語が、酷くまどかの気持ちを昂ぶらせる。
まどか「ここの机借りちゃおう」
クラスメートの椅子に座ると、まどかは早速持ってきた数学の教科書とノートを開けた。
数字ばかりに一瞬くらっとするも、すぐに気を引き締めなおす。
まどか「ほむらちゃん、ここ……」
ほむら「どこ?」
まどか「あ……机、遠いね」
ほむら「……引っ付ける?机」
まどか「……う、ん」
小さな声で、頷いた。
嫌われてるんじゃないだろうか、なんて思っていたけれど。
たとえもし、嫌われていて今の時間だけこうしてくれている――だとしても。
まどかは今の時間が、素直に幸せだと思ってしまう。
今までほむらと話したって、ここまでの気持ちにはならなかった。
恋とは違う――違うと信じたいけれど。
まどか「(……どうしよう、嬉しいや)」
ほむらと普通の友達のように一緒にいられる。それだけで自然と口許がにやけてしまう。
まどかは椅子から立ち上がると、クラスメートの机を勝手に動かしてほむらの机に
引っ付けた。
まどか「あ、後でちゃんと元に戻しておかないとね」
ほむら「……えぇ」
照れ隠し。
何となく恥ずかしくて、まどかはそう言って笑った。
小さな声で、頷いた。
嫌われてるんじゃないだろうか、なんて思っていたけれど。
たとえもし、嫌われていて今の時間だけこうしてくれている――だとしても。
まどかは今の時間が、素直に幸せだと思ってしまう。
今までほむらと話したって、ここまでの気持ちにはならなかった。
恋とは違う――違うと信じたいけれど。
まどか「(……どうしよう、嬉しいや)」
ほむらと普通の友達のように一緒にいられる。それだけで自然と口許がにやけてしまう。
まどかは椅子から立ち上がると、クラスメートの机を勝手に動かしてほむらの机に
引っ付けた。
まどか「あ、後でちゃんと元に戻しておかないとね」
ほむら「……えぇ」
照れ隠し。
何となく恥ずかしくて、まどかはそう言って笑った。
魔法少女の皆様方、魔獣との戦いの中どうお過ごしですか?
あなた方の魔力を私達の排泄物で回復出来るのは、とても素晴らしい仕組みですね。
あなた方が私達の排泄物を処理してくれるおかげで、私達は心置きなく呪いを撒き散らかすことが出来ます。
どうぞ私達の社会に来てください。呪いが大好きな人間が沢山います。
どうか私達の社会に来てください。あなた方の食べ物が沢山ありますよ。
私達がマスを掻いて放り出した呪いをどうかご賞味ください。
私達はあなた方、魔法少女を心から賞賛いたします。
あなた方の魔力を私達の排泄物で回復出来るのは、とても素晴らしい仕組みですね。
あなた方が私達の排泄物を処理してくれるおかげで、私達は心置きなく呪いを撒き散らかすことが出来ます。
どうぞ私達の社会に来てください。呪いが大好きな人間が沢山います。
どうか私達の社会に来てください。あなた方の食べ物が沢山ありますよ。
私達がマスを掻いて放り出した呪いをどうかご賞味ください。
私達はあなた方、魔法少女を心から賞賛いたします。
ほむらは顔を逸らして頷いただけ。
でも、照れているように見えたのはきっと、気のせいじゃない。
まどか「(ほむらちゃんでも……照れるんだなあ)」
ほむら「どうかしたの?」
まどか「え、あ、ううん!」
思わず呆と見てしまっていたらしい。
慌てて首を振ると、まどかは椅子に座りなおした。
肩と肩がぶつかるほど近くに、ほむらがいる。
頬が自然と上気する。
折角なんとか意識しなくなっていたというのに、こんなに近くにいるとまた――
胸がドキドキと鼓動をたてはじめる。
まどか「(……ほむらちゃんに気付かれませんように)」
ベタにそんな願い事。
でも、照れているように見えたのはきっと、気のせいじゃない。
まどか「(ほむらちゃんでも……照れるんだなあ)」
ほむら「どうかしたの?」
まどか「え、あ、ううん!」
思わず呆と見てしまっていたらしい。
慌てて首を振ると、まどかは椅子に座りなおした。
肩と肩がぶつかるほど近くに、ほむらがいる。
頬が自然と上気する。
折角なんとか意識しなくなっていたというのに、こんなに近くにいるとまた――
胸がドキドキと鼓動をたてはじめる。
まどか「(……ほむらちゃんに気付かれませんように)」
ベタにそんな願い事。
「その願いを聞き届けたよ」
不意に、耳に響く声。
気のせいかと思ってほむらの方を見ようとした途端、
突然胸が苦しくなる。
ほむら「……?!」
「君の願いはエントロピーを凌駕し、遂げられた。
暁美ほむらはこれから先、君の胸の鼓動に気づく事はないだろう
さぁ、受け取ると良い」
まどかの胸から、それが解き放たれる。
その光の向こうに見えたほむらの顔には、驚愕と、絶望がありありと浮かんでいた
不意に、耳に響く声。
気のせいかと思ってほむらの方を見ようとした途端、
突然胸が苦しくなる。
ほむら「……?!」
「君の願いはエントロピーを凌駕し、遂げられた。
暁美ほむらはこれから先、君の胸の鼓動に気づく事はないだろう
さぁ、受け取ると良い」
まどかの胸から、それが解き放たれる。
その光の向こうに見えたほむらの顔には、驚愕と、絶望がありありと浮かんでいた
>>135
あまり調子に乗ってると円環の理に導くわよ
あまり調子に乗ってると円環の理に導くわよ
>>135
ワロタwwwwww
ワロタwwwwww
けど、こんなこと考えてたらキュゥべえに契約って言われちゃうかな、と苦笑する。
まどか「(今ここにキュゥべえがいなくて良かった)」
そう思いながら一人で小さく笑っていると、視線を感じた。
「まどか」と。
名前を呼ばれる。
まどか「え!?」
どきんっと心臓が跳ね上がり、ばっと思わず勢いよく隣を見てしまった。
“鹿目まどか”ではなく、ただの“まどか”
まどか「(ほむらちゃんに、初めて名前だけで呼ばれた、ような……)」
それだけで心臓が早鐘を打つ。
なんてずるいんだろう、と思ってしまう。
まどか「(今ここにキュゥべえがいなくて良かった)」
そう思いながら一人で小さく笑っていると、視線を感じた。
「まどか」と。
名前を呼ばれる。
まどか「え!?」
どきんっと心臓が跳ね上がり、ばっと思わず勢いよく隣を見てしまった。
“鹿目まどか”ではなく、ただの“まどか”
まどか「(ほむらちゃんに、初めて名前だけで呼ばれた、ような……)」
それだけで心臓が早鐘を打つ。
なんてずるいんだろう、と思ってしまう。
ほむら「……どうしたの?」
怪訝そうな表情をするほむらも――はっとそのことに気付いたらしく、
まどかからさりげなく顔を逸らした。
まどか「……へへっ、嬉しいな」
声に、出してみる。
ほむらの肩がぴくりと震えたのがわかった。
そんな姿に、どうしてか昨日の泣き顔が頭に浮かんで。
まどかは慌ててそれを打ち消した。
雨の音はまだ止む気配がない。
ほむらは暫くずっと俯いていた後。
ほむら「……私も」
怪訝そうな表情をするほむらも――はっとそのことに気付いたらしく、
まどかからさりげなく顔を逸らした。
まどか「……へへっ、嬉しいな」
声に、出してみる。
ほむらの肩がぴくりと震えたのがわかった。
そんな姿に、どうしてか昨日の泣き顔が頭に浮かんで。
まどかは慌ててそれを打ち消した。
雨の音はまだ止む気配がない。
ほむらは暫くずっと俯いていた後。
ほむら「……私も」
まどか「え?」
ほむら「私も、嬉し、かった」
ぼそり、と小さな声。
けれど、確かにほむらはそう言った。
それが何に対しての“嬉しかった”なのか、わからない。
名前を呼んでくれたと喜ぶまどかを見て嬉しかったのか、それとも今ここで一緒に居られることが
嬉しかったのか。
どちらにしても、まどかにとってはもっと嬉しい言葉であるのには変わり無い。
まどか「……ほむらちゃん」
どきん、どきん。
いつの間にかこの鼓動さえも心地良い。
まどか「……へへっ」
今度は照れ隠しでも何でもない。
本当に嬉しくて、この時間が楽しくて。
ほむらも小さく、笑い返してくれた。
◆
ほむら「私も、嬉し、かった」
ぼそり、と小さな声。
けれど、確かにほむらはそう言った。
それが何に対しての“嬉しかった”なのか、わからない。
名前を呼んでくれたと喜ぶまどかを見て嬉しかったのか、それとも今ここで一緒に居られることが
嬉しかったのか。
どちらにしても、まどかにとってはもっと嬉しい言葉であるのには変わり無い。
まどか「……ほむらちゃん」
どきん、どきん。
いつの間にかこの鼓動さえも心地良い。
まどか「……へへっ」
今度は照れ隠しでも何でもない。
本当に嬉しくて、この時間が楽しくて。
ほむらも小さく、笑い返してくれた。
◆
雨が止んだ。
けれど時間が時間で、夕方はとっくの昔に過ぎていて。
外はかなり暗かった。
まどか「……まさかこんな時間まで学校に残らなきゃいけないなんて」
ほむら「えぇ、そうね」
まどか「(……でも、残れてよかったな、ほむらちゃんと)」
まどか「それじゃあ、私」
ほむら「……」ホムッ
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「……家まで、送るわ」
まどか「えっ、でも……」
ほむら「……魔女に襲われたら、危ないから」
まどか「……う、うん」
けれど時間が時間で、夕方はとっくの昔に過ぎていて。
外はかなり暗かった。
まどか「……まさかこんな時間まで学校に残らなきゃいけないなんて」
ほむら「えぇ、そうね」
まどか「(……でも、残れてよかったな、ほむらちゃんと)」
まどか「それじゃあ、私」
ほむら「……」ホムッ
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「……家まで、送るわ」
まどか「えっ、でも……」
ほむら「……魔女に襲われたら、危ないから」
まどか「……う、うん」
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