私的良スレ書庫
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元スレまどか「ほむらちゃんが泣いてる……」
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まどか「そ、そんなわけないよ。大体、ほむらちゃんが私のこと気にしてるわけないって」
さやか「そう?あたしにはそうは見えないけどなあ」
仁美「でも確かに暁美さん、人とあまり関わるタイプではありませんしね」
まどか「うん、そうそう。だから絶対そんなこと、ないよ」
さやかの言葉に一瞬ドキッとしてしまった。
でも、もし本当にほむらが自分のことを気にしてくれていたのなら――
まどか「……本当にそうなら、嬉しいけどね」
さやか「えぇ!?なんでさ」
まどか「なんでだろ、でもほむらちゃんと仲良くできたら、嬉しいでしょ?」
さやか「うーむ……時々あんたの考えはわかんないわ。仲良くしてても面倒臭いタイプじゃん?」
仁美「さやかさん」
さやか「だってさあ」
まどか「でも……きっといい子だよ」
さやか「そう?あたしにはそうは見えないけどなあ」
仁美「でも確かに暁美さん、人とあまり関わるタイプではありませんしね」
まどか「うん、そうそう。だから絶対そんなこと、ないよ」
さやかの言葉に一瞬ドキッとしてしまった。
でも、もし本当にほむらが自分のことを気にしてくれていたのなら――
まどか「……本当にそうなら、嬉しいけどね」
さやか「えぇ!?なんでさ」
まどか「なんでだろ、でもほむらちゃんと仲良くできたら、嬉しいでしょ?」
さやか「うーむ……時々あんたの考えはわかんないわ。仲良くしてても面倒臭いタイプじゃん?」
仁美「さやかさん」
さやか「だってさあ」
まどか「でも……きっといい子だよ」
根拠なんて、ない。
だけど、なんとなく。そんなふうに思ってしまう。
さやか「そうかねえ」
仁美「まどかさんがそう言うんならそうなんですわよ、きっと」
さやか「なんで」
仁美「だって、私があなたと仲良くなったのも、まどかさんが『さやかちゃんはいい子だよ』って
言ってくれたからじゃありませんこと?まどかさんがそう言わなければ私きっと」
さやか「うわあ、その先は言うのやめて!」
まどか「へへっ、私の言うことは当たるもん」
さっきよりも、心が軽くなった。
本当に、人の気持ちはつくづく不思議。
まどか「(後でまた、ちゃんとほむらちゃんに話してみよう……)」
二時間目のチャイムが鳴る。
その音を聞きながら、まどかは思った。
◆
だけど、なんとなく。そんなふうに思ってしまう。
さやか「そうかねえ」
仁美「まどかさんがそう言うんならそうなんですわよ、きっと」
さやか「なんで」
仁美「だって、私があなたと仲良くなったのも、まどかさんが『さやかちゃんはいい子だよ』って
言ってくれたからじゃありませんこと?まどかさんがそう言わなければ私きっと」
さやか「うわあ、その先は言うのやめて!」
まどか「へへっ、私の言うことは当たるもん」
さっきよりも、心が軽くなった。
本当に、人の気持ちはつくづく不思議。
まどか「(後でまた、ちゃんとほむらちゃんに話してみよう……)」
二時間目のチャイムが鳴る。
その音を聞きながら、まどかは思った。
◆
放課後。
さやか「よし、まどか。帰るか!」
まどか「あ、うん……」
仁美「どうしたんですの?キョロキョロして」
まどか「えっと……ごめん、今日用事があるから先に帰ってもらえないかな」
さやか「いいけど……なに?誰かにラブレターでも貰ったか!?」
まどか「ち、違うよ!?」
さやか「ほーう?朝から思ってたんだけど、まどかが急に可愛くなったからさ。
いや、元々可愛いけど、あたしの嫁は!」
まどか「も、もうさやかちゃんったら……」
仁美「そうですわよ、さやかさん。破廉恥です」
さやか「お、仁美は嫉妬かい?」
仁美「お、おかしなこと言わないで下さい!」
さやか「よし、まどか。帰るか!」
まどか「あ、うん……」
仁美「どうしたんですの?キョロキョロして」
まどか「えっと……ごめん、今日用事があるから先に帰ってもらえないかな」
さやか「いいけど……なに?誰かにラブレターでも貰ったか!?」
まどか「ち、違うよ!?」
さやか「ほーう?朝から思ってたんだけど、まどかが急に可愛くなったからさ。
いや、元々可愛いけど、あたしの嫁は!」
まどか「も、もうさやかちゃんったら……」
仁美「そうですわよ、さやかさん。破廉恥です」
さやか「お、仁美は嫉妬かい?」
仁美「お、おかしなこと言わないで下さい!」
さやか「あら恐い!――で?」
まどか「え?」
さやか「まどかが急にリボンの色変えたりした理由!」
まどか「理由って、別に……ママにも聞かれたよ、それ」
さやか「まあそりゃあ気になるわよねえ、恋でもしたのかなってさ」
まどか「な、なんでそうなるの!?」
さやか「若しくは気になる人がいるとか」
仁美「私もそれは思ってましたわ、まどかさん」
まどか「え?え?えぇ!?」
慌てて首を振る。そんなわけない。
確かに、気になるのは気になる――のかも知れないけれど、恋だなんて。
まどか「だいたい、女の子だもん……」
さやか・仁美「えっ!?」
まどか「え?」
さやか「まどかが急にリボンの色変えたりした理由!」
まどか「理由って、別に……ママにも聞かれたよ、それ」
さやか「まあそりゃあ気になるわよねえ、恋でもしたのかなってさ」
まどか「な、なんでそうなるの!?」
さやか「若しくは気になる人がいるとか」
仁美「私もそれは思ってましたわ、まどかさん」
まどか「え?え?えぇ!?」
慌てて首を振る。そんなわけない。
確かに、気になるのは気になる――のかも知れないけれど、恋だなんて。
まどか「だいたい、女の子だもん……」
さやか・仁美「えっ!?」
>>63
一瞬はやくしね!に見えた
一瞬はやくしね!に見えた
リアル友人関係だと、思ってること言ってくれない子の方が面倒
ほむほむは好きだけど
ほむほむは好きだけど
昨日か一昨日ぐらいにエイミーが出てくる話書いてた人か?
途中離脱してそのままスレ落ちちゃったが
途中離脱してそのままスレ落ちちゃったが
そう、相手は女の子。
恋なんて、そんなものじゃない。
もちろん同性が好きな人がいることだって知ってはいるけれど、自分はそうじゃない、はずだ。
さやか「……あぁ、えーっと?」
仁美「なるほど……お相手は女の子なんですのね」
まどか「え、だから仁美ちゃん……」
仁美「それで、まどかさんの心を射止めたのは今朝の話にも出てきた暁美さんじゃありませんこと?
今日の用事というのも暁美さん絡みなんじゃ」
まどか「なっ……」
知らず知らずのうちに赤くなる。
決してそんなことはないというのに。
さやか「なるほど……だからまどかはあんなにあの子のこと庇ったわけだ!」
まどか「だからそれは誤解で……」
ガラッ
後ろの教室のドアが、開いた。
恋なんて、そんなものじゃない。
もちろん同性が好きな人がいることだって知ってはいるけれど、自分はそうじゃない、はずだ。
さやか「……あぁ、えーっと?」
仁美「なるほど……お相手は女の子なんですのね」
まどか「え、だから仁美ちゃん……」
仁美「それで、まどかさんの心を射止めたのは今朝の話にも出てきた暁美さんじゃありませんこと?
今日の用事というのも暁美さん絡みなんじゃ」
まどか「なっ……」
知らず知らずのうちに赤くなる。
決してそんなことはないというのに。
さやか「なるほど……だからまどかはあんなにあの子のこと庇ったわけだ!」
まどか「だからそれは誤解で……」
ガラッ
後ろの教室のドアが、開いた。
仁美「ほら、ご執心中の暁美さんの登場ですわ」
まどか「えっ……」
背中を押される。
背後で、「でも転校生って意外にモテるよね、女の子に」というさやかの声が聞こえた。
その意味がよくわからない。振り向きかけて、けれどバランスがとれずにそのまま前に身体が動いてしまう。
まどか「……わ、とと」
ほむら「……」
ほむらの足元が見えた。
顔を上げられずにいると、擦れ違い様、仁美の申し訳なさそうな「ごめんなさい」
まどか「え?」
仁美「……ほんの冗談のつもりだったのだけど……まどかさん、暁美さんと仲良くなりたいって
言っていたから」
まどか「えっ……」
背中を押される。
背後で、「でも転校生って意外にモテるよね、女の子に」というさやかの声が聞こえた。
その意味がよくわからない。振り向きかけて、けれどバランスがとれずにそのまま前に身体が動いてしまう。
まどか「……わ、とと」
ほむら「……」
ほむらの足元が見えた。
顔を上げられずにいると、擦れ違い様、仁美の申し訳なさそうな「ごめんなさい」
まどか「え?」
仁美「……ほんの冗談のつもりだったのだけど……まどかさん、暁美さんと仲良くなりたいって
言っていたから」
手を振り、教室を出て行く仁美たち。
まどかは「そっか」と思った。同時に可愛いなあ、とも。
“復讐”のやり方が些か強引な気もするけれど。
仁美は敵に回すと怖いタイプらしい。
まどか「(仁美ちゃん、さやかちゃんが私のことばっかり言うから、本当に妬いてたんだなあ)」
いっそさやかと仁美、付き合っちゃえばいいのに、なんて思う。
二人とも女の子じゃなかったらきっとお似合いだったはず、と。
ほむら「……鹿目まどか?」
突然、声が降って来た。
それでやっとまどかは自分がずっと俯いていたことに気付いた。
まどかは「そっか」と思った。同時に可愛いなあ、とも。
“復讐”のやり方が些か強引な気もするけれど。
仁美は敵に回すと怖いタイプらしい。
まどか「(仁美ちゃん、さやかちゃんが私のことばっかり言うから、本当に妬いてたんだなあ)」
いっそさやかと仁美、付き合っちゃえばいいのに、なんて思う。
二人とも女の子じゃなかったらきっとお似合いだったはず、と。
ほむら「……鹿目まどか?」
突然、声が降って来た。
それでやっとまどかは自分がずっと俯いていたことに気付いた。
まどか「あ、ほむらちゃん……」
ほむら「帰らないの?」
ほむらがさっきさやかたちの出て行ったドアのほうに目をやる。
まどかは顔を上げながら曖昧に頷いた。
まどか「えっと……帰る、けど」
普段なら、ここで「ほむらちゃんも一緒に帰らない?」と言えるのに。
さっきの仁美の言葉が、冗談だとはわかっていても邪魔をして中々声が出てこない。
妙に意識し出すと止まらないものらしく、まどかはいじいじと忙しく手を動かしながら、
なんとか切り抜ける言葉を必死に探す。
ほむら「帰らないの?」
ほむらがさっきさやかたちの出て行ったドアのほうに目をやる。
まどかは顔を上げながら曖昧に頷いた。
まどか「えっと……帰る、けど」
普段なら、ここで「ほむらちゃんも一緒に帰らない?」と言えるのに。
さっきの仁美の言葉が、冗談だとはわかっていても邪魔をして中々声が出てこない。
妙に意識し出すと止まらないものらしく、まどかはいじいじと忙しく手を動かしながら、
なんとか切り抜ける言葉を必死に探す。
ほむら「帰る、けど?」
まどか「う、うん……足、痛いっていうか」
ほむら「……今朝怪我したところ?」
まどか「そう、なんだけど」
ほむら「気をつけたほうがいいわ、家に帰ったらもう一度消毒してガーゼも貼り直して」
まどか「わかった……あの、ほむらちゃんって、色々……詳しいんだね」
ほむら「……」
ほむら「そうね、そうかも知れないわ」
さらっ。
癖なのか、髪を後ろに流すとほむらは頷いた。
その様子が、少し不安定に思えた。
それからすぐにほむらは自分の机まで歩くと、鞄に荷物を詰め始める。
まどか「(ほむらちゃん、帰っちゃう……)」
まどか「う、うん……足、痛いっていうか」
ほむら「……今朝怪我したところ?」
まどか「そう、なんだけど」
ほむら「気をつけたほうがいいわ、家に帰ったらもう一度消毒してガーゼも貼り直して」
まどか「わかった……あの、ほむらちゃんって、色々……詳しいんだね」
ほむら「……」
ほむら「そうね、そうかも知れないわ」
さらっ。
癖なのか、髪を後ろに流すとほむらは頷いた。
その様子が、少し不安定に思えた。
それからすぐにほむらは自分の机まで歩くと、鞄に荷物を詰め始める。
まどか「(ほむらちゃん、帰っちゃう……)」
ほむらが、鞄のチャックに手をかける。
そのまま全部閉めてしまい――
ザアッ...
ほむら「……雨?」
まどか「……みたい」
突然、外で滝のように雨が降り始めた。
いつのまにか教室にはまどかとほむら、二人だけで。
まどか「……ほむらちゃん、傘、持ってる?」
ほむら「……」
ほむら「……忘れた、わ」
小さな声で。ほむらが答える。
まどかは足を引きずりつつ自分の机に駆け寄ると、鞄の中を探る。
まどか「(傘、あったかな……)」
そのまま全部閉めてしまい――
ザアッ...
ほむら「……雨?」
まどか「……みたい」
突然、外で滝のように雨が降り始めた。
いつのまにか教室にはまどかとほむら、二人だけで。
まどか「……ほむらちゃん、傘、持ってる?」
ほむら「……」
ほむら「……忘れた、わ」
小さな声で。ほむらが答える。
まどかは足を引きずりつつ自分の机に駆け寄ると、鞄の中を探る。
まどか「(傘、あったかな……)」
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