元スレ傭兵「……どこだここは」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
1 :
傭兵「俺は砂漠地帯のテントにいたはずだが……なぜこんな森の中にいる?」
傭兵「……まあいい、とりあえず周辺を探索してみるか」
2 :
超つまんね
二度とスレ立てんなカス
3 :
そんな装備でだいじょうぶか?
5 :
傭兵「Yo!Hey!」
6 :
幼兵「ふぇええここどこぉ」
7 :
女兵「くっ……や、やめろ!」
9 :
元コマンドー「来いよベネット」
10 :
波兵「さよう」
11 = 1 :
傭兵「やれやれ、道らしきものは全く見当たらないな……どちらに行けばいいのかさっぱり分からん」
傭兵「携帯通信機もどこにもつながらん、どうなっているんだ」
ガサガサ……
傭兵「ん……?何だ?」
バッ!
獣「ギャオオオオ!」
傭兵「何だこいつは……虎だか狼だか分からんやつだな」
獣「ギャオッ!」
バッ!
傭兵「うおっ!どうやら敵意満々らしい……仕方ない、悪く思うなよ」カチャッ
12 :
今日の厨二病妄想スレ
13 :
ボスニアヘルツェゴビナなのか北朝鮮なのかコロンビアなのか
14 :
来いよ>>12、武器なんか捨ててかかって来い。
15 :
取り出したのは拳銃なのかショットガンなのか
16 = 1 :
ダン!ダン!ダン!
獣「グギャ!」
傭兵「……仕留めたか」
獣「……グゲエエエ!」
バッ!
傭兵「何!?まだ生きているのか……ならば……」
ダン!ダン!
獣「ギャ……」バタッ
傭兵「やれやれ、脳天を打ち抜いてやらんと力尽きないとは、なんて生命力だ。こんなのがいる森にずっといたら、命がいくつあっても足りないな……」
傭兵「……む、道に出たな。どうやら運がよかったらしい」
傭兵「道なりに行けばどこか町にでも着くだろう……行くか」
17 :
名無しの超戦士で変換を始めた
18 :
プレデターズ?
19 :
このくだりいりますかね
20 :
伝説の傭兵
21 = 1 :
1時間後
傭兵「あれは……随分でかい町だ。いや、あの規模だったら都と言っても差し支えないか」
傭兵「しかし、中心にある城といい、随分中世チックな所だ……いよいよここがどこか分からなくなってきたな」
傭兵「とりあえず入ってみよう。手がかりをどうにか探さねば」
都
傭兵「住人もなんとも古めかしい服装だ……俺の方が浮いてしまっているじゃないか」
傭兵「というかそもそも、ここの人間に言葉が通じるのだろうか……」
??「ああ!?俺の注文が聞けねえだあ!?」
??「で、ですから……!」
傭兵「……ん?」
23 = 1 :
酔っ払い「どうもこうもねえや!ちょっと俺と飲むのに付き合えっつってるだけだろうが!」
店員「だからうちにそんなサービスはないって……」
酔っ払い「うるせえ!金出してんのはこっちだぞ!お客様は神様って言葉知らねえのか!」
傭兵「自分から様をつける神ほど信仰したくないものはないな」
酔っ払い「ああ!?なんだあてめえ!?」
傭兵「真昼間から酔っ払って喚いているバカを許せない人間だ」
酔っ払い「あんだと!?」
傭兵「よくもまあ恥ずかしげもなく騒げるものだ、逆に尊敬してしまう」
酔っ払い「てめえ、ざけんじゃねえ!」
傭兵「おっと」サッ グイッ
酔っ払い「い、いでででで!!」
傭兵「どうやら言葉は通じるらしい。少し希望が見えたな」
24 :
フルメタで置き換え
25 :
スレタイからキリコ連想した
26 :
相良軍曹を予想してきたのに
27 = 1 :
酔っ払い「は、離しやがれ、いで、いでえ!」
傭兵「ああ、離してやる」パッ
酔っ払い「く、くそ……なめやがってえ!」
傭兵「懲りないやつだ……ふっ!」ドカッ
酔っ払い「うげぇ!」
傭兵「いい加減落ち着いたらどうだ、でないと……」
酔っ払い「う、うえぇぇ……」
傭兵「それ見ろ、言わんこっちゃない。まあ、腹を蹴ったのは悪かったと思うが」
28 = 1 :
兵士「おい、何の騒ぎだ!」
傭兵「ん?」
兵士「動くな!」ガチャ
傭兵「……なぜ俺なんだ?」
兵士「どう見ても加害者は貴様だろう!」
傭兵「……確かにこの状況はそうだな」
兵士「大人しくしろ!抵抗すれば容赦はしないぞ!」
傭兵「……仕方ないか」スッ
29 = 1 :
牢屋
傭兵「やれやれ、見知らぬ土地に放り込まれて、妙ちきりんな獣を仕留めて、酔っ払いを懲らしめてやったらぶち込まれて……
全く展開について行けん」
傭兵「まあ、ここで何をしても無駄そうだし、とりあえず仮眠でも取っておくか……」
コツッ コツッ コツッ
兵士「おい、起きろ。釈放だ」
傭兵「ん?」
兵士「さっき酒場の娘の証言があって、お前の無実が証明された。お前は無罪放免だ」
傭兵「なんだ、たった今仮眠を取ろうと思ったのに。この際だから出る前にここで寝かせてくれ」
兵士「勝手なことを言うな。ほら、さっさと出ろ」
傭兵「……」
兵士「おい!」
傭兵「……」
兵士「……まさか寝ているのか……なんてやつだ」
30 = 1 :
傭兵「……ふわ……よし、疲れは取れたな」
コツッ コツッ コツッ
傭兵「ん、ちょうど迎えが来たか」
鎧の男「……なるほど、君か」
傭兵「……誰だ?」
鎧の男「私はこの国の騎士団長だよ。奇妙な格好をした男が酔っ払いの起こした騒ぎを収めたと聞いてね、どんな男かと見に来たんだ。
なるほど、確かに奇妙な格好だ。顔つきもこの国では見たことがない形だ」
傭兵「俺からすれば、あんた達の方が妙な格好に見えるがな」
騎士団長「ははは、言ってくれる。来たまえ、ちょっと話がしたい」
傭兵(……運が向いてきたようだな)
31 = 1 :
傭兵「しかしでかい城だ」
騎士団長「それはそうだ、ここは我らが帝国の帝都だからな」
傭兵「帝国?」
騎士団長「知らないのか?この近辺では隣国と並ぶ大国なのだが」
傭兵「悪いが、俺の知ってる常識じゃ大国と呼ばれるような帝国は随分前に滅んでいるからな」
騎士団長「……どうやら君と我々の間には色々と隔たりがあるらしい。とりあえず、君の事を聞かせてくれないだろうか」
傭兵「ああ、そのくらいならお安い御用だ」
33 :
おまえら不満多すぎワロタ
34 = 1 :
騎士団長「……なるほど、君の世界では合衆国という国が大きな力を持っているのか」
傭兵「そして、それが気に入らない国も多々あるということだ。俺はそんな国のうちの一つに雇われた傭兵だ。いや、今は『だった』と言った方がいいか」
騎士団長「ふむ……つまり一言で言えば、君は異世界人ということになるのか?」
傭兵「そうらしいな。こんなことになった理由はさっぱり分からんが」
騎士団長「では、君はこの世界のことは何一つ分かっていないわけだ」
傭兵「ああ。この世界は何もかも俺の常識から離れている」
騎士団長「分かった。では簡単に説明しよう。この国は通称『機械帝国』、近辺のどの国よりも機械文明の発達した国だ」
傭兵「機械文明か……それでも俺の見た限りでは、俺の世界より技術水準は低いようだがな。産業革命も迎えていない、と言った感じだ」
騎士団長「産業革命?」
傭兵「気にしないでいい。続けてくれ」
35 :
38 = 1 :
騎士団長「この国は機械文明の発展を背景に成長し、とある大国と肩を並べるほどの存在感を持つようになった」
傭兵「そのとある国とは?」
騎士団長「それが通称『魔法王国』、古来より魔法文明によって栄え続ける国だよ」
傭兵「魔法……ねえ。俺からすれば眉唾ものだ」
騎士団長「だが我々にとっては魔法の存在は常識だよ。そして、今その魔法王国と我々機械帝国は戦争状態にある」
傭兵「戦争か……」
騎士団長「もう2年になるか……魔王が倒れた後、失われた国力を取り戻すためにとのことらしい」
傭兵「魔王だと?また随分大仰な名前が出てきたな」
騎士団長「数十年前に復活してからつい数年前まで、我々を圧倒的な魔力で脅かしてきた存在だよ。
数年前に、魔法王国から送り込まれた勇者一行によって退治されたのさ」
傭兵「勇者、ねえ……」
39 :
厨二心がくすぐられてやまない
40 :
今日の電子空間の無駄使いスレ
42 :
俺の右腕が疼きやがる…
43 :
女騎士がでるなら支援する
44 = 1 :
傭兵「で、その魔王が倒れたおかげであんた達は心置きなく戦争ができるというわけだ」
騎士団長「私は本来ならこの戦争には気乗りしていないんだ。しかし魔王によるこの国の被害はとても大きい。
未だ魔物という魔王の置き土産も残っているわけだしな」
傭兵「魔物?」
騎士団長「邪悪な魔力によって生まれた獣たちだよ。君がさっき退治したという獣も、魔物の一種だ」
傭兵「なるほど……あんなたちの悪い連中がはびこっているんじゃ、苦労もするか」
騎士団長「……とまあ、大体この世界の基本的なことは教えられたと思う。それで、君に行くあてはあるのか?」
傭兵「あると思うか?こんな右も左もわからないでっかい迷子に」
騎士団長「それもそうだ。だったら今日は我々騎士団の兵舎に泊まるといい。また明日、君の今後について一緒に考えようじゃないか」
傭兵「それはありがたい。それじゃ、お言葉に甘えさせていただくとしよう」
45 = 1 :
翌日
傭兵「……う……」
傭兵「……夢じゃない、か。やれやれ」
騎士団長「おーい、起きてるか?」
傭兵「ん?ああ、あんたか」
騎士団長「君を皇帝陛下と謁見させる許可が出た。急いで準備したまえ」
傭兵「皇帝陛下?全く、朝から忙しいことだ……」
47 = 1 :
謁見の間
騎士団長「連れてきました」
皇帝「うむ。で、そちらの男か?」
騎士団長「ええ。異世界からやってきたという男でございます」
傭兵「あー……お初にお目にかかります」
皇帝「ふむ。なるほど、確かに珍妙な格好だ。顔つきや肌の色も我々と随分違うようだ。
それで、この男をどうしたいと申すのだ?」
騎士団長「聞けば、この男は元の世界で兵士をやっていたとのこと。そこで、その力を見極め、その次第によっては我ら騎士団の一員に加えようかと」
傭兵「なんだと?おいあんた、何を勝手な……」
皇帝「ふむ……面白い。異世界から来たというなら、我々を超えた力を持っているやもしれん。
敵方の勇者とも並ぶ……な」
傭兵(なんだなんだ、勝手に人をトンデモ人間に認定しないでくれ)
皇帝「では早速その男の力を試してみせい。報告はその男の処遇を決めてからで構わん」
騎士団長「はっ」
48 = 33 :
傭兵を俺にするなら見てやるよ!
49 = 43 :
女騎士がでるまで支援
50 = 1 :
廊下
傭兵「おい、話が違うじゃないか」
騎士団長「何がだい?」
傭兵「あんたは昨日俺と今後を話し合おうと言った。だが今日になってみればどうしたことだ、勝手にあんたの仲間にさせられかけている」
騎士団長「では他に何かする当てがあるのかい?」
傭兵「いや、それはないが……」
騎士団長「どっちみち生きていくための食い扶持は稼がなければいけないんだ、だったら君の元の仕事に近い仕事に就いたほうがいいだろう?」
傭兵「……まあ、確かにな」
騎士団長「それに帰る方法もわからないんだろう?だったら帰る手段が見つかるまでの間くらいここにいたって損はあるまい」
傭兵「なんだか口車に乗せられている気もするが、否定材料もないな。分かった、だったらしばらくあんたのお世話になろう」
騎士団長「そう来なくてはな。では早速行こうか」
傭兵「行く?どこにだ?」
騎士団長「訓練所さ。言ったろう、君の力を見極めなければね」
みんなの評価 : ★★★
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