元スレ上条「バイトでもしようかな……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
201 = 92 :
>>197
15巻のパラレルっぽいから、15巻読んどかないとわかりにくいのかも。
202 :
てす
205 = 65 :
絹旗「今はそんなこと超気にするときではありません。私たちは麦野の邪魔をするヤツが来ないように見張るときです」
そうはいいながらも絹旗も麦野が気になるのか、ちらちら野次馬の方へ目を向けていた。
フレンダ「結局、麦野なら大丈夫って訳よ……たぶん」
浜面「でも相手は第二位だろ。俺はどんなやつか見たことないけど、やっぱ強いんだろ?」
皆がだまる。正直第二位『垣根帝督』は強い。おそらく麦野以上だろう。
それをわかっていて麦野を止められなかった。
しばらく沈黙が続いた。やはり沈黙は心地いいものではなかった。
そこで、沈黙を破るようにジャージを着た少女は声を出す。
207 = 65 :
滝壺「大丈夫。もしむぎのがやられそうになったって、私たちで助けよう。もちろんむぎのに恨まれるかもしれない。だけど……」
滝壺の瞳は、『体晶』を使っていないのにもかかわらず輝いているように見えた。
滝壺「私たちは『アイテム』。一人でも欠けたらダメ。もちろん浜面もだよ。
だから麦野が死ぬくらいなら恨まれた方がマシだよ」
浜面はおどろいた。滝壺がこんなに饒舌になっていることと、
下部組織である浜面にも欠けてはならない言ったこと。
208 :
支援しえーん
209 = 65 :
絹旗「そうですね。浜面は超どうでもいいですけど」
フレンダ「結局、そういうことになるって訳よ。浜面はどうでもいいけど」
浜面「お前らそんなに俺が嫌いか!?
俺はあの超能力者(化け物)どもの戦場に特攻かけてくればいいのか!?
そうなのか!?」
顔を紅潮させ、そう叫ぶ浜面。
そんな浜面を見てあきれた様子で、
絹旗「冗談ですよ浜面」
フレンダ「まったく。浜面は冗談も通じないアホって訳よ」
浜面「…………」
滝壺「大丈夫。私はそんな冗談の通じないはまづらを応援する」
210 = 208 :
支援しえーん
211 = 92 :
上条さんマダー?
212 = 65 :
浜面「……とにかくやることは決まったんだよな?」
今でもハートブレイクしそうな浜面だが、声を出す力は残っているようだ。
皆は目を合わせる。皆の考えていることは一緒だろう。
麦野(リーダー)を助ける。たとえ恨まれたとしても。
そして野次馬がいる方向を見ると、たまたま目に入ったものがあった。
血だらけの麦野がしゃがみ込んでいる。
それを見て彼女たちの決心が固まる。
――――――
213 = 208 :
支援しえーん
214 = 92 :
しえんしえーん
215 = 65 :
――――――
麦野の消えそうな意識の中、自分は今どんな格好だろうと考えていた。
攻撃を受ける度に血が噴き出し、視界を真っ赤にする。
自分の周りには大量の血だまりができていた。
麦野「クソッ……たれが……」
垣根「まだ意識あんのかよ。タフだな第四位」
余裕な笑みを見せながら宙に浮く垣根。
右手に着けているピンセットをカチャカチャして遊んでいる。
217 = 65 :
垣根「いい加減『最終信号(ラストオーダー)』を捜して、あの第一位(クソ野郎)をおびき出さねえといけねんだ。とっとと出血多量で死にやがれよゴミが」
麦野「生憎だけど……そんなに簡単に死ぬわけにはいかねえんだよ」
麦野は震える足で立ち上がる。おそらく麦野はもう限界であろう。
しかし、ここで倒れるのは彼女のプライドが許さない。
218 :
小萌先生に着床させたい
219 = 65 :
垣根「しかたがねえ。時間の無駄だが自分でとどめを刺すか……」
垣根は左手を構える。
あれが振られることがあれば、あの衝撃波が飛んでくるだろう。
あれを防ごうと電子線の障壁を張る体力も無い。
垣根「さて、とっと楽に―――」
左手を振ろうとする垣根の体に衝撃が走る。
なぜなら、垣根の側頭部には喫茶店で使われているようなテーブルが激突していた。
220 = 65 :
垣根「痛ってえなあオイ」
垣根はそのテーブルが飛んできた方向を睨みつける。
12歳くらいの少女が、
絹旗最愛が大量のテーブルや椅子を持って立っていた。
絹旗「麦野は超やらせません!!」
そういうと次々と持っているものを垣根に向かって投げ飛ばす。
223 = 208 :
紫炎狼煙
224 = 65 :
絹旗最愛は怪力ではない。
『窒素装甲(オフェンスアーマー)』という窒素を自由に操る能力者なのだ。
その力は極めて強大で、圧縮した窒素の塊を制御することで、
自動車を持ちあげ、弾丸を受け止めることすらできる。
しかし、その効果範囲は狭く、手のひらから数センチの位置が限界。
だから、見た目では『手で持ち上げているように』見えてしまうのだ。
しかし垣根にそんなものは通用しない。
垣根が左腕を振りかざす。
それだけで垣根に向かってくるテーブルや椅子を蹴散らしてゆく。
そして、そのままその射線上にいた絹旗を吹き飛ばす。
225 = 65 :
麦野は最初なにが起こっているのかわからなかった。
しかし、数秒たった後すぐさまに理解した。
麦野「何やってんのあのバカは―――」
そう言おうとした途端、視界の中に見覚えのあるボックスカーが停まった。
浜面「大丈夫か、麦野!?」
ボックスカーの運転席の窓から顔を出す浜面。
麦野「浜面……あんたたち何してんの!? ジャマするなって命令したはずよ」
滝壺「ダメだよむぎの」
ボックスカーから滝壺が下りてくる。
滝壺の顔がいつもと違う気がした。
227 = 208 :
紫煙
228 = 186 :
ヒイィィィィロオォォォォ!!!!!!!!!早く来いよおぉぉぉ!!!!!!!!
229 = 65 :
滝壺「私たちは、みんなで『アイテム』。どんな仕事もみんなでやる。だからそんな命令は聞けないよ」
フレンダ「結局、麦野は無理し過ぎなのよ。少しくらい私たちに頼ってもいいって訳よ」
次に、軽快にボックスカーから降りてきたフレンダがそう言った。
いつもの軽い口調だが彼女の顔は真剣そのものだった。
浜面「生き残ろうぜ麦野。こんなとこで死ぬお前じゃねえだろうしな」
最後にボックスカーから降り、レディース用のピストルを手に持つ浜面がそう言う。
麦野「……」
なにをバカなこと言ってんだこいつらは? と麦野は思う。
しかし彼女は不思議と怒りなどの負の感情はわかなかった。
そして麦野から険しい表情から、いつもの麦野の表情に変わる。
230 = 92 :
こんなルートならどんなに救われたか・・・
しえん
231 = 65 :
麦野「浜面く~ん。いつからそんなことを言えるくらい偉くなったのかにゃーん?」
浜面「うっ! 今はそんなこと言ってる場合じゃねえだろ」
麦野「さあて。今度こそ行くわよ。絹旗が心配だわ」
麦野は立ち上がり、圧倒的な超能力者(レベル5)のもとへ足を進める。
『アイテム』という仲間と共に。
232 = 65 :
垣根はうっとおしそうに周りを見る。
目の前には吹き飛ばしたはずの少女が立っている。
視界を90度左に傾けると、
さっきボロボロにしたはずの麦野の周りに『アイテム』のメンバーが集まっていた。
垣根「お前らホントめんどくせえなあ! 勝てねえと分かって何で立ち向かってくるかなあ?」
麦野「あァ!? はなっから勝てねえと思って戦うバカがどこにいるんだよ」
垣根「はあ? まさか俺に勝てると思ってんのか? まったく、脳みそ湧いてんじゃねえのか?」
233 = 208 :
紫煙
234 = 208 :
紫煙
235 = 65 :
垣根の目の前にいた少女は、麦野たちと合流する。
浜面「大丈夫か絹旗?」
絹旗「超大丈夫です。この程度でやられる私じゃありませんし」
フレンダ「さて、これで『アイテム』が全員そろった訳よ」
全員、各々の武器を構える。
麦野は粒機波形高速砲の発射準備をした右手。
絹旗は握りしめた窒素をまとった拳。
フレンダは2,3個のぬいぐるみ型爆弾。
浜面は拳銃。
そして、滝壺はポケットから透明なケースを出す。
237 = 65 :
麦野「滝壺。あんたそろそろ『限界』なんじゃないの?」
滝壺「大丈夫。仲間のためなら」
浜面「おいどういうことだよ『限界』って?」
滝壺「大丈夫、大丈夫だから」
そういうと滝壺は透明なケースの中にある『体晶』を少し舐めた。
その瞬間、滝壺の目に輝きが生まれた。
238 = 145 :
上条さん空気
239 = 65 :
垣根「おいおい。そんなものを使ってまでなにになるってんだよ」
垣根は滝壺の行動を、頭がイカれた人を見るように見る。
まるで滝壺がどうなっていくのかがわかっているように。
滝壺「あなたには関係ない」
垣根を睨みつける滝壺。
そして、それを見た麦野が声を出す。
麦野「さあて。垣根帝督。とりあえずあんたは……」
勝てるかわからない。そんな相手に麦野は、
勝ちを確信したような笑顔を見せつけ、
「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね!!」
その言葉と同時に『アイテム』は動きだす。
それぞれの役割を果たすために。
241 = 65 :
麦野は粒機波形高速砲を垣根に飛ばす。やはり垣根には届かない。
なんらかのチカラを使い、電子線を無効にしているのだろう。
電子線を防いだ次の瞬間、垣根は懐に気配を感じる。
そこには、いつの間にか距離を詰めていた絹旗がこちらに飛んで来ていた。
絹旗は、垣根の腹にジャンプした勢いを使いアッパーをした。
垣根の腹に拳が突き刺さる。
垣根「なるほど。窒素か……」
そう呟いたのが絹旗に聞こえた。そして絹旗は気づく。
なぜか手ごたえがない。
242 :
紫煙
243 = 65 :
そう気づいたら瞬間、絹旗は吹き飛ばされた。
『窒素装甲(オフェンスアーマー)』による窒素の鎧を無視し、
絹旗の体に直接ダメージを与える。
絹旗「がッ!!?」
そのまま吹き飛ばされた絹旗をなんとか体を張って浜面が受けとめた。
その勢いに負けたのか浜面はそのまま尻もちをつく。
浜面「い、生きてるか?」
絹旗「な、なんとか……」
絹旗の口から血がダラリと流れていた。それだけ強力な攻撃を受けたことがわかる。
それを見た浜面は歯を食いしばりながら拳銃を構える。
浜面「クソッたれが!!」
拳銃を2発発射する。
もともと総弾数が少ない拳銃なので、過度に連射するわけにはいかないとみたのだ。
244 = 92 :
拳銃でもレベル5は倒せるんだよな・・・しえん
245 :
>>244
原作読んだことないんだけど拳銃で2回も麦のんに勝つとかどうやったらできんの?
246 = 65 :
垣根「お呼びじゃねんだよ。下っ端が!!」
垣根に向かう2つの銃弾が、一瞬ですべて薙ぎ払われる。
そして浜面に向かって衝撃波を飛ばそうとする。
だが突然足元でおこった爆発に気を取られ、それができなかった。
フレンダ「文字通り、足元が御留守って訳よ」
手元には、爆弾を爆発させるためのスイッチのようなものを持っている。
おそらくさっき持っていたぬいぐるみが爆発したのだろう。
しかし垣根にはそのようなものは効くはずもない。
垣根「お前、あれだけボロボロにしたのに懲りてねえな」
フレンダ「実の事を言うと、今でもすっごい逃げ出したいんだよね」
麦野「ならとっとと逃げだしなさいよ!!」
粒機波形高速砲を連射する麦野がそう言った。
だが、その粒機波形高速砲は全部垣根に届かない。
248 :
上条さんが絡むだけでこんなにも救いのある展開になるんだな
249 :
実際アイテム雑魚
250 = 65 :
フレンダ「何を御冗談を。逃げるつもりなら最初っからここには立ってない訳よ」
懐から2つの手榴弾を取り出すフレンダ。
それを垣根に投げつける。やはり垣根にはそのような普通の兵器は通用しない。
そんな戦いを繰り広げている中、つっ立ってジーと垣根を見つめている少女が、
ブツブツ呟いた後に大声を上げる。
滝壺「『未元物質(ダークマター)』の『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』のパターン分析完了。AIM拡散力場の干渉可能。……麦野!!」
麦野「了解、滝壺。テメェら時間稼ぎは終了だ!!」
そういうと今まで垣根に近づいていたメンバーは、全員、離れていく。
垣根(ああ? どういうことだ。あれだけムカつくくらいちょっかいかけてきて、今さら撤退だ?)
みんなの評価 : ★★★×5
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