元スレ上条「女の子と仲良くなりたい……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×7
2 :
この物語はみなみけの日常を淡々と描くものです
過度な期待はしないで下さい
あとテレビから3mは離れて見やがってください
3 = 1 :
禁書「ふぅん。でも女の子の友達なら、もういると思うんだよ」
上条「え? どこに?」
禁書「ここに! インデックスはずっと、とうまの友達なんだよ!」
上条「………………」
禁書「ね?」
上条「……違うんだ……」
禁書「違う?」
上条「俺は同年代の友達が欲しいわけで、ロリコンじゃないんだ……」
禁書「む、どういう意味なのかな? すっごく失礼なことを言われてる気がするんだよ!」
4 = 1 :
~ 公園 ~
上条「いつもの公園に来てみました。ここでたそがれてたら女の子との運命的な出会いが……」
上条「……あったら苦労しませんよね。だから困ってるっていうのに」
ザッ
御坂「……ねぇ、アンタ」
上条「……え?」
御坂「アンタよ、アンタ! どうしたのよ、いつも以上に辛気臭い顔して」
上条「なんだ、ビリビリか……」
御坂「ちょっ……なんだとは何よ!」
5 = 1 :
上条「上条さんは忙しいんです、邪魔をしないでください」
御坂「忙しいって、見るからにヒマそうじゃない」
上条「こう見えても大変なんだよ。いつ女の子が通りかかるかもしれないし」
御坂「……は?」
上条「おっ! 可愛い子……と思ったら彼氏付きかよ! リア充滅びろ!」
御坂「………………」
6 :
リア充になりたいやつがリア充の悪口言うのは、自分への侮辱だよな
7 = 1 :
御坂「……アンタ、一体どうしたのよ」
上条「どうしたって? 女友達を作りたいんだよ、俺は」
御坂「女友達……って、アンタが!? あ、アンタってそんなにガツガツしてるヤツだっけ!?」
上条「前はそうでも無かったんだ。でもやっぱり俺も男だし、女の子と楽しく過ごしたいって思い始めて……」
御坂「………………」
御坂「……そ、そういうことなら」
上条「ん?」
御坂「わ、私、とか……私が友達になって、あげなくもないっていうか……」
8 :
行動力がいいよね
9 = 1 :
上条「ホントか!?」パァッ
御坂「う、うん……(そ、そんなに嬉しいのかしら)」
上条「やったぜ! ねんがんの女友達をてにいれたぞ!!」
御坂「か、かかか勘違いしないでよね! アンタが哀れだから、仕方なく友達になってあげるだけなんだから!」
上条「分かってる分かってる! 感謝してるぜ、ありがとうビリビリ!」
御坂「ちょ、ちょっと」
上条「ん?」
御坂「アンタね、仮にも友達になるんだったら『ビリビリ』は……」
上条「あ、悪い……ありがとな、美琴!」
御坂「み、みこっ……!?」
11 = 1 :
御坂(や、ヤバイ! 私、顔真っ赤……!)
上条「……おい美琴、大丈夫か? 顔が赤いけど、熱でも」
御坂「あぅ……だ、大丈夫! 大丈夫だから……」
上条「そうか? じゃあ、美琴も名前で呼んでくれよ」
御坂「はぁ、はぁ……え?」
12 :
インディペンデンスさん見た目年齢14くらいじゃなかったっけ……?
美琴と変わらないはずなんじゃ
13 = 1 :
上条「だって美琴、いつも俺のこと『アンタ』って呼ぶだろ?」
御坂「うっ! そ、それは……」
上条「はやくwはやくwはやくwはやくw」
御坂「……と……と、とう、ま……」
上条「んん~? 聞こえんなぁ~」
御坂「と……当麻っ!」カアッ
御坂(は、恥ずかしい……なによこれ、何のプレイよ……!)
14 :
何のぷれいよwwwwwwwwwwwwwwww
15 = 1 :
上条「おお、感動だ……ありがとう美琴、こんな俺と友達になってくれて」
御坂「べ、別に大したことじゃ……」
上条「俺、一生美琴を大事にするからな!」
御坂「…………!!」ボンッ
上条「……美琴、どうしたんださっきから。やっぱり具合でも悪いのか?」
御坂「な、なんでもないわよ、バカ……」
御坂(ま、紛らわしいこと言わないでよ……本気にしちゃうじゃない)
16 = 1 :
御坂「そ、そうだ。携帯の番号教えてよ」
上条「あれ? 美琴、俺の番号知らなかったっけ?」
御坂「あ、当たり前でしょ! なんで私が、と、当麻の番号を知ってんのよ!」
上条「悪い悪い。なんか普段から顔合わせてたから、勘違いしてたぜ」
御坂「……顔を合わせてるって言っても、いつも喧嘩ばっかりだったじゃない」
上条「そういえばそうだな。でもこれからは、いきなり喧嘩は無しだぞ」
御坂「う、うん」
上条「喧嘩なんかより、俺は美琴と仲良くしたいんだ」キリッ
御坂「んなっ……」プシュー
17 :
かわいい
20 :
原作読んでないのな
21 = 1 :
上条「……とは言え、困ったことがありまして」
御坂「こ……困ったこと?」
上条「上条さんは一人も女友達がいないから、どうやって接すればいいのかいまいち分からないのです」
御坂「そ、そうなの? 意外ね……」
上条「というわけで、差し支えなければその辺りをご教授いただきたいのですが」
御坂「……えーと、そうねぇ。まずは、当麻が私にモーニングコール……な、なんちゃって」
上条「ふむふむ」メモメモ
御坂(えっ、信じてる!?)
22 = 20 :
続けたまえ
23 = 1 :
上条「次は?」
御坂「つ……次は、お昼ご飯。これは私の作ったお弁当ね」
上条「えっ? でもそれは美琴に負担がかかるだろ?」
御坂「モーニングコールのお返しってこと。常識よ?」
上条「なるほど……深いな」
御坂「それから、たまに一緒に遊びに行ったり、ショッピングに行ったりするの」
上条「おお、リア充っぽいぜ!」
御坂(ちょ、調子に乗って言い過ぎたような気が……だ、大丈夫、よね……?)
24 :
女友達どころか男友達もいなくて童貞の俺が勉強しに来ました
25 :
姫神「………」
26 = 1 :
~ 翌朝 常盤台女子寮 208号室 ~
御坂「………………」ジー
御坂「………………」ジー
御坂「………………」ジー
~~♪
御坂「き、来たっ!」ピッ
御坂「もしもしっ!」
上条『おう、おはよう美琴。朝から元気だな』
御坂「そ、そう? 今起きたところよ?」
28 = 1 :
上条『美琴、自分で起きられるのか? じゃあコールいらな』
御坂「いるっ! 絶対いる!!」
上条『……そ、そうか。まあ寝過ごす日もあるだろうしな』
御坂「そ、そうそう! これからもお願いね!」
上条『分かった。上条さんにどーんと任せておきなさい』
御坂「う、うん、よろしくね? それよりお弁当のことなんだけど」
上条『それ、俺も考えたんだけど、朝でないと受け渡しはできないよな……』
御坂「だよね。だから、いつもの公園の自販機のとこで待ち合わせにしない?」
29 = 1 :
上条『分かった。じゃあ、また後でな』
御坂「うん。お弁当、頑張って作るからね」
上条『楽しみにしてるぜ』
ピッ
御坂「ふふっ。今日はいい一日になりそう」
御坂「それにしても……当麻と友達っていう関係があるだけで、私、素直になれたんだ……」
御坂「なんか、今まで意地になってたのがバカみたい。どれだけ時間を無駄にしちゃったんだろう……」
30 = 24 :
主人公が策士ビリビリになってる件
31 = 1 :
白井「お姉様……今日はお早いお目覚めですのね?」
御坂「あっ、黒子。起きてたんだ」
白井「そんな大声でお電話をされては起きるに決まってますの」
御坂「あ……ごめんね」
白井「それより、身支度などされて、こんな早くからどちらに?」
御坂「寮の厨房。お弁当作ろうと思って」
白井「お弁当……?」
白井(……お姉様、お弁当など作ったことありましたっけ……)
白井(誰かに渡す? 残念ながら、黒子のためのお弁当、というわけではありませんわよね……)
白井(相手は誰でしょう。と言っても、あんなにご機嫌なお姉様を見ると、なんとなく想像はつきますが)
32 = 1 :
~ 公園 ~
御坂「は、はいっ。美味しくなかったら食べなくてもいいから」
上条「バカだな美琴。俺がそんな人間に見えるのか?」
御坂「……み、見えない」
上条「だろ?」
御坂「で、でも私、実は人にお弁当とか作ったことなくて」
上条「……前に手作りクッキーの話をしただろ。あれと同じで、要は気持ちがこもってるかどうかだよ」
御坂「そ、それなら大丈夫! 気持ちだけはいっぱい入ってるから!」ニコッ
上条「う……み、美琴、お前可愛いすぎるだろ……」
御坂「えっ……あ、ありがと」カァッ
33 = 1 :
~ 高校 ~
上条「土御門、訊いてくれよ!」
土御門「おお、どうしたかみやん。珍しくハイテンションだにゃー」
上条「ついに俺にも女の友達ができたぜ!」
土御門「……なぬ」
上条「お前にとっちゃ当たり前のことかもしれないけど、俺にとっては大きな進歩なんだぜ?」
土御門「………………」
上条「今日も朝からモーニングコールに、手作りの弁当に……上条さんは幸せですよ」
土御門「……待て待てかみやん、そのりくつはおかしい」
35 = 1 :
土御門「まず、そもそもかみやんは女の友達がいなかったのか?」
上条「ああ。お前ならよく知ってるだろ」
土御門「……姫神は?」
上条「姫神はクラスメートじゃないか。違うのか?」
土御門「いや、そうなんだが……あと、なぜにモーニングコールに弁当?」
上条「その女友達が、そうするのが普通だって言うから……」
土御門「あー……なるほどなるほど、よーく分かったにゃー」
上条「? 何がだよ」
土御門「かみやん、変な女に騙されてるんだにゃー。女と縁が無いと勘違いしてるかみやんに付け込んで……」
上条「み、美琴はそんなヤツじゃない!」
土御門「……そうかい。ま、かみやんが刺されるような事にならないように、お祈りしておくぜよ……」
36 = 1 :
~~♪
上条「お、また美琴からメールだ」
上条「電話もいいけど、メールするのも楽しいな。授業中でも返してきてくれるし」
上条「こんな楽しいことを知らなかったなんて、俺はやっぱり不幸だったんだな……」
上条「……それにしても、美琴だけでもこんなに楽しくなるってことは」
上条「たくさん女友達を作れば、もっと幸せになれるのか……?」
37 = 18 :
上条w
38 = 1 :
~ 一週間後 ~
上条「おはよう、美琴」
御坂『おはよ、当麻』
上条「もう起きてたみたいだな。美琴は早起きなのか?」
御坂『ま、まあね』
上条「やっぱり、コール無くてもいいんじゃないのか?」
御坂『だ、ダメ! 当麻の声を聞かないとやる気が……』
上条「えっ?」
御坂『……あっ、ち、違う違う! 当麻のダルそうな声を反面教師に、やる気が出るってこと!』
上条「あ、ああ、そういうことかよ。ビックリさせんなよ……」ドキドキ
40 :
らめええええええええ!!!
41 = 1 :
上条「じゃあまた後でな、美琴」
御坂『うん』
ピッ
禁書「むー……どんどんお喋りの時間が長くなってるんじゃないかな、とうま」
上条「しょうがないだろ、これが楽しいんだから」
禁書「つまんない。つまんないつまんない!」
上条「……どうしたんだよインデックス。あ、分かった。朝飯が遅いから怒ってんだろ?」
禁書「違うよ! もういい、朝ごはんいらない!」ダッ
上条「え、いらないのか…………ってえええぇぇぇ!? インデックスさんが朝飯抜き!?」
42 :
もてすぎだろjk
43 :
>>36
よくやった!GJ!
44 :
これはカス条の予感
45 :
上条さんの鈍感っぷりには胸が熱くなるな
46 = 1 :
禁書「……ぐすっ……インデックスだって、とうまとお喋りしたいのに……」
禁書「最近のとうま、電話やメールばっかりしてて、全然インデックスに構ってくれないんだよ」
スフィンクス「にゃー」
禁書「スフィンクス、どうしよう。インデックスは、とうまに嫌われちゃったのかな……」
スフィンクス「なーぅ」
禁書「とうま、いっつも誰とお喋りしてるんだろう……やっぱり、女の子なのかな」
47 :
カス条さん人気すぎw
48 = 1 :
~ 翌朝 ~
御坂「………………」スゥスゥ
~~♪
~~♪
~~♪
白井「んんっ……うるさいですの」
白井「ちょっとお姉様、電話が鳴ってますわよ」
御坂「………………」スゥスゥ
白井「……お疲れのようですわね。全然起きる気配が無いですの……」
49 :
たまにはかっこいい上条さんを見せてくれよw
50 = 1 :
ピッ
上条『もしもし、美琴か? 珍しく出るのが遅かったな』
白井「おかけになった電話番号は、現在使われておりませんの」
上条『へ……その声は、白井か?』
白井「ええ。やはり毎朝の電話の相手はあなたでしたのね」
上条『なんで白井が美琴の携帯に……』
白井「お姉様、お疲れのようで。今も眠り姫のように夢の世界へ旅立っておられますわ」
上条『そうか……じゃあ、無理に起こすこともないか』
白井「そうしていただけると嬉しいですわね。それより、いつの間にお姉様のことを名前で……」
上条『結構前からだぞ。美琴も俺のことを当麻って呼ぶし』
白井「……随分と親密な仲ですのね。お弁当を用意するくらいなので、それは想像がつきますけど」
みんなの評価 : ★★★×7
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