元スレ垣根「まずはそのふざけた常識をぶち殺す」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
352 = 107 :
一方「………な、」
ミサカ「これは………?」
――――――――――――まさに、天使と呼ぶにふさわしい姿だった。
その翼はもはやこの世のものではなく、人のモノではなく。
見る者全てがひれ伏す、この世の全てを支配する天界の翼。
神が住まう天界の片鱗を振るう翼。
翼がさらに輝きを増す。もはや直視出来ないほどに。
まるで、煌煌と輝く月の光のように。
―――――――――――――――今、この瞬間。
垣根は『第二位』の枠から外れた。
353 :
天使化…だと…
354 = 176 :
メルヘンの国もビックリな展開だな…
355 = 107 :
圧倒的な存在感を放つその白翼は、その存在だけで周りの鉄骨を削り落していく。
天は啼き、大地は揺れ、空気は震え。
もはや何人も立ってはいられない程に、全てを凌駕し続ける。
その中で一方通行のみが、ただ、ひたすらに立ちつくしていた。
一方「あ………あ……」
声にもならないような音が口から溢れ出る。
一方「………ああ」
一方通行から思わず声が漏れた。
体は震え、息も上がっている。体が倒れそうになる。
そして、
一方「……………ハッ」
―――――――――思わず、笑った。
356 = 107 :
一方通行の頭に浮かんでいるもの。
それは驚愕でも、ましてや恐怖などでもない。
―――――そう、それはただの『理解』
―――――――――――そうか、俺は。
そうだ、俺は。
こいつを、これを、
この力を、
この力のために――――――――――――
一方「―――――――lsbkくshwbうygvgkxzばcyqkk!!!!!!!」
黒翼が、顕現する。
357 :
端から見たらシュールな光景だな
358 = 107 :
互いの存在が共鳴しあう。
もはや、その場にいられなくなるほどの衝撃を放ち続けている。
第一位と第二位。
白翼と黒翼。
まるで鏡合わせのようで、その実まったくの正反対なようで。
だが、ここにおいて両者は気付いたのだ。
更に近いところで、この男が自分とひどく近しいという事を。
互いに相手の姿を確認し―――――――
おもわず、笑った。
………なんだ、テメェもかよ。
やっぱり俺らは、
似た物同士らしいな。
359 = 107 :
垣根「―――――――――――――――!!!!!!!!!」
一方通行「―――――――――――――――――!!!!!!!!!」」
「「ぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」」
爆発。
それは、この戦いの終わりを告げる号砲となった。
360 :
これは河原で寝転がって おまえ・・・なかなかやるじゃねえか へっ、おまえこそ・・・
って展開ですね!
361 :
垣根「夢か・・・」
362 = 155 :
>>361
おい
363 = 176 :
ミサカ「そろそろ、ご飯の時間なので帰らなければとミサカは…」
364 :
痛い・・・・・・・・・・・
365 = 201 :
>>364
九十九さん何やってるんですか
366 = 110 :
冷蔵庫「てな感じの人生歩みたかった」
367 = 361 :
上条「なんか俺いらんみたいだから帰るわ」
368 = 107 :
・エピローグ
目が覚めるとそこは見知らぬ天井―――――――ではなく、よく見知った天井だった。
垣根「(ここはカエル顔のジーさんの………俺は一体………)」
混乱する頭の中を整理しながら、ただ一つだけ、はっきりとわかった。
垣根「そうか…………負けたのか」
僅かに覚えている。
刹那の交差の後、地に叩き伏せ、叩き伏せられた事。
その直後、自らの翼が消滅した事。
あいつのほうはどうなったのか分からないが、
つまるところ。あれだけ大口を叩いたにも関わらず、結局惨敗だったわけだ。
―――――――――――でも、
垣根「俺は………生きてんのか」
冥土帰し「当たり前だよ。僕を誰だと思ってるんだい?」
369 :
上条さんマジで空気のままかよwww
370 = 107 :
声のした方を見る。
そこには、カエルのような顔をした医者―――――――冥土帰しがいた。
垣根「……またあんたに助けられたって訳か……毎度毎度、面倒かけてんな」
冥土帰し「感謝ならあのツンツン頭の子に言うんだね。彼が連れてきてくれなかったら流石の私でもどうなっていたか」
うんうん、となにに納得したのか冥土帰しが首を縦に振る。
冥土帰し「ああそうそう、上条君が凄い心配していたよ。起きたら連絡をくれって言っていたね」
垣根「……上条が?どうしてここに?」
冥土帰し「聞いた話じゃ、君が倒れているのをここまで運んできたそうだよ。なんでも、……ええとなんて言ったかな。第三位の……」
垣根「御坂美琴?」
371 = 107 :
冥土帰し「そうそう。彼女から連絡があって君の所にいったそうだよ。なんでも君、相当の無茶をしたんだって?」
なるほど、結局御坂美琴から話が伝わっていってるようだ。
あいつになんて言われるかね。やれやれだ。
垣根「んな大したもんじゃないっての。それより、あいつは何処に?」
冥土帰し「学校だそうだよ。なんでも、絶対に行かないと進級できないとかでね。
電話越しで必死に交渉してたみたいだけど、結局だめだったみたいだね」
垣根「……なるほど、あいつらしいな」
冥土帰し「で、連絡しておくかい?」
垣根「いやいい。直接会いに行くさ」
冥土帰し「……それにしても君も常連になってきたねえ。上条君ほどではないけど」
垣根「そのうち常連割引と団体割引でもしてくれんのか?」
冥土帰し「バカ言わないでくれないかい。出来れば二度と来ないで欲しいくらいだよ」
垣根「俺もそう思うぜ」
372 = 186 :
上条さんは上条さんで、相変わらず無茶してるのか
373 = 107 :
布団をかぶり、あの時の事を思い浮かべる。
一体あれはなんだったのか。
驕りでも何でもなく。
あの時の俺は、間違いなく第一位を超えた存在であったはずだった。
あの白い翼は。
そして、あの黒い翼は。
あれは、一体なんだったというのか。
あの時の事をもう一度よく思い出そうとする。
だが、思い返したところで、あれが何だったのかは結局わからなかった。
垣根「(………ま、いいさ。いつかわかるだろ。それに……)」
垣根「こうして、生きてんだからな」
374 = 107 :
コンコン、
とドアを叩く音とともに、一人の少女が垣根の病室へと入ってきた。
垣根「確か………」
美琴「御坂美琴、よ」
垣根「ああ、そうだったな。で、どうした。何の用だ」
美琴「………お礼を、言おうと思って。ありがとう。妹達を救ってくれて」
垣根「……ああ、そう言う事か」
布団をわきへ寄せ、ベッドに座る態勢になる。
垣根「別に、礼を言われるような事じゃねえ」
375 = 107 :
垣根「それに、助けられた訳じゃねえだろ。俺は負けたんだしな」
そうだ、俺は負けたのだ。
そうである以上、やつの実験を止められた訳ではない。無駄でしか――――――――
美琴「それが、そう言う訳でもないみたいよ」
垣根「………どう言う事だ?」
思わぬ返答に垣根が目を見開く。
美琴「研究所のほうに乗り込んだのよ。あんたが一方通行と戦った事聞いてね。その結果も。」
美琴「だから、なんとかしなきゃ、って思って研究所に乗り込んだんだけど……はいこれ」
376 = 107 :
そういって渡されたのは、一枚の紙。
こまごまとした文字が整然と書き連ねられているが、それより、その題目に驚かされた。
垣根「………『絶対能力進化計画』………『廃棄の決定』、だ?」
美琴「私もびっくりしたわよ。まさか、実験が凍結はおろか廃棄になるなんて思わなかったから」
垣根「なんでだ?どうしてこうなった?」
御坂美琴に質問するが、そっちもまた肩をすくめるのみで明確な答えは知らないらしい。
ただ言えるのは―――――――――
美琴「私が聞きたいくらい。まあでもとにかく言えるのは――――――」
美琴「助けてくれてどうもありがとうってこと。あの子も、あんたに会いたがってたわよ?」
一応の、ハッピーエンドではあるらしいってことだ。
377 :
まさかの電磁物質か
378 = 107 :
垣根「あの子………ああ、あいつか………」
そういって、布団にもぐりこむ。
もしかするとここに来るかもしれねえな。などと少し思った。
美琴「それじゃ、あのバカにもよろしく言っといて。それと、『ありがとう』ってそいつにも」
垣根「俺は伝言板じゃねえんだが」
美琴「いいじゃない、それくらい。じゃね」
379 :
ほう
380 = 107 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
コンコン、とドアを叩く音がした。
ドアが開いた先にいたのは
垣根「げ」
心理定規「あら、意外に元気そうね」
あまり見たくない顔だった。
垣根「……なんのようだよ。さっさと帰れ」
気を紛らわせる為に、置いてあったお茶を手に取り、口をつける。
381 = 107 :
心理定規「男の子は一度はヒーローに憧れるんだって?」
垣根「ぶはっ!!」
思わずお茶を噴き出してしまった。汚ねえ。
垣根「て、てめっ!一体どこから聞いてやがった?!」
心理定規「さあ?それにしても………ふふっ、あなたがそんなこと言う所が見れるなんて思っても無かったわ……ふふ」
垣根「忘れろ、今すぐだ。いいな」
心理定規「あなたの知り合いに言って回ろうかしら」
垣根「力づくで黙らすぞこのアマ」
心理定規「あら?優しくキスでもしてくれるのかしら?」
垣根「これ以上バカにしてると火傷するぞ?少し黙れ」
383 = 107 :
どうもこいつといると調子が狂う。あまり相手にしたくないタイプだ。
垣根「で、テメエはこれからどうするんだ?」
心理定規「これからって?」
垣根「………俺を暗部に連れ戻す気は無えんだろ?だったらここにいる意味は無い」
心理定規「あら、心配してくれてるのかしら」
垣根「そんなんじゃねえっつの。いい加減にしろ」
心理定規「そうね、いったん戻る事にするわ。暗部ってそう簡単に辞められるものじゃないから」
心理定規「それじゃ、また会いましょ?垣根帝督サン?」
垣根「………来るならもっとオトナになってからきやがれ、ガキめ」
384 = 155 :
すいません、少し外出するため携帯から書きます
ペースかなり遅くなります、すいません
385 = 155 :
そして、心理定規が帰ってすぐだった。
…………ドドドドドド!!!
垣根「今度はなんだ?やけに騒がし…………」
バァン!
インデックス「ていとく!!!」
垣根「げ」
インデックス「ていとく!!!」
顔を見ることが出来ない。
これはもう間違いなく大激怒コースだ。
386 :
携帯か、がんばれ
387 = 155 :
インデックス「………ていとく」
インデックスの声が弱々しくなる。
思わずインデックスの方を見て―――――
インデックスの頭を撫でた。
インデックス「心配………したんだよ、ていとく……」
その表情はけして怒りではなく、
今にも泣き出しそうに、垣根を心配するものだったから。
388 = 156 :
今のていとくん聖人じゃ相手にならない程強いな
389 = 112 :
こっから先は一方通行だ、まずそのふざけた常識は通用しねえ、とミサカはミサカは宣言してみる!
391 = 155 :
インデックス「…ていとく、最近とうまに似てきたんだよ」
垣根「……へっ?俺が?上条に?」
思わず聞き返す。
インデックス「変なことに首をつっこむとことか!」
インデックス「私に冷たいところとか!」
インデックス「女の子たぶらかすとことか!」
垣根「うっ」
垣根「あ、あのな、そのだな………」
392 = 117 :
しえん
396 = 112 :
毒島先輩・・・
398 = 155 :
インデックス「……でも、」
インデックス「それで、いいんだよね。ていとく、楽しそうだから」
インデックス「昔のていとくは凄い悲しい顔してたから」
インデックス「だから、いいんだよね」
垣根「………インデックス」
インデックス「………ていと」
ミサカ「おや、おとり込み中でしたか、とミサカは間の悪さを露呈します」
400 = 176 :
修羅場くるか
みんなの評価 : ★★★
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