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    元スレ垣根「まずはそのふざけた常識をぶち殺す」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - + - 一方通行 + - 上条当麻 + - 垣根 + - 垣根帝督 + - 心理定規 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 = 201 :

    もう>>1が禁書書いたらいい

    302 = 107 :

    >>298 上手く描写出来ればよかったのですが…
     垣根のすぐ近くだけ『未元物質』を解除して戦ってます。体に膜を張っているようなイメージです。


     垣根が一方通行へ向け攻撃をし続ける。

     翼で打ち付け、殺人光線をあびせようとし、烈風を巻き起こす。

     無論、それらが一方通行に通用している訳ではない。

     光線は避けられ、その他の攻撃は全てはじき返される。

    垣根「(それで構わねえ)」

     とにかく余裕を作らせなきゃいい。それで十分だ。

    303 = 109 :

    支援ありがとう
    私も続けたいと思います

    304 = 107 :

     やつが俺の『未元物質』の解析をする暇を与えるな。

     時間を稼げ。

     やつに長く被害を与えろ。

     解析されてしまえば、この無意味な攻撃は無価値なものとなる。

     思考の余裕を作らせるな。

     何も考えさせるな。

     ただただ、避ける事だけに集中させろ。


     それで、十分だ。

    305 = 204 :

    シーエン

    306 = 107 :

     垣根の攻防は神がかりに等しいものだと、見ているものがいたなら、誰もがそう言っただろう。

     一方通行へと肉薄し、攻撃をし続けながら攻撃を数ミリ単位でかわし続ける。

     こちらの攻撃がノーダメージなのに対し、あちらは一撃必殺。

     そのうえ、隙を作れば即デットエンドルート確定だ。


     もはや精密機械であるかのように、垣根は攻撃を繰り返す。

     目の前の男を倒す為に。

    307 = 287 :

    いや、普通に気流乱すとかすればいいだろ
    つーか一方さんは御坂妹に同じ戦法されてたわけだし
    引っ掛かんないと思うんだけど

    308 = 231 :

    気流乱せないぐらい垣根が頑張ってるんだよ きっと

    309 = 107 :

    >>307 私のイメージとしては
    @=偽装酸素

    @@@@@@@@@@@@@@@
    @@@@@@一方@@@@|垣根|@@@
    @@@@@@@@@@@@@@@

    って感じで、多少気流乱しても囲まれてっていう風なんだ。
    でも一方通行ならなんとか出来たかもしれんな、失敗したか

    310 = 110 :

    能力バカの一通さんは気流操作なんて思い付かんよ
    何発かイイのもらってやっと気づいたんだし

    311 = 247 :

    むしろ未元で純粋酸素作るか無酸素にすれば一方さんもイチコロじゃね

    312 = 107 :

    一方「………はっ。わかった、わかったわ」

     一方通行が唐突に動きを止め、垣根へ向け語りかけた。
     
     表情は今までより緩やかに。

     ―――――――そして、目は今までより鋭く。

     何を考えているのか。

     もちろん垣根にはわからない。



    ――――――――だが、とてつもない嫌な予感が、頭をよぎった。


    一方「いいぜ、認めてやるよ。オメエは強い」

    一方「だから―――――――俺も死ぬ気でやらせてもらうとすンよ。ホンキの、ホンキだ」


     そういって一方通行は―――――――――すっ、と目を閉じた。

    313 :

    普通に跳んで逃げたらいいじゃん
    >>307の言ってたやつって御坂妹がオゾンつくってたのじゃねーの

    314 = 107 :

    垣根「………?」

     垣根が身構える。しかし、一方通行に動きは見られない。

     その姿は、全てに身を任せているかのようだ。

    垣根「(動きを止めた………?諦めたのか?いや、そんなはずはない。なら、一体―――――――?)」

     
     不意に、寒気がした。


    垣根「(なんだこの感じは。ここでなんとかしなければ、全てが終わってしまうような――――――!!)」

     月を背に向け、空へと飛び立つ。

     翼を広げ、月の光を殺人光線へと変換し、一方通行へと放った。

    315 = 107 :

     だが、

    垣根「なっ!!!」

     それが一方通行に届く事は無かった。

     そう、垣根が放った光線は――――――――――


     ―――――――――そのまま、垣根へと弾き返されたのである。

    垣根「(バカな!?一方通行が既に『未元物質』を解析し終えたとでも言うのか?!
     いや、そんなハズは―――――――――――)」


    垣根「………テメエ!!!まさか!?」

    316 :

    高等魔術使えば一発だろ

    垣根「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ」
    「それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり」
    「それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり」
    「その名は炎、その役は剣」
    「顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ」

    「魔女狩りの王!!!!!」

    ゴオオオオオオオオオ

    一方通行「・・・なんだァ?」

    垣根「ごふっ・・・とある不良神父からパチった力がこんなところで役立つとはな・・・ぐっ」ポタポタ

    垣根「・・・やれ・・魔女狩りの王」

    ゴオオオオオオオオオ

    一方通行「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

    どっかあん

    垣根「ふっ」(キリッ

    317 :

    今やってるのは実験が延期になった10031の再実験だろ?
    オゾンは10032だからくらってないはず

    318 = 107 :

     一方通行の『ベクトル操作』は、操作するものとしないものを設定している。

     一方通行が設定したものであるなら、それは必ずベクトル操作の影響を受けるし、そうで
    ないなら影響を受ける事は無い。

     しかし、既存の物理法則とは異なるようなもの――――
    ――――――例えば、魔術であったり、『未元物質』により歪められたもの―――――――
     のベクトルを完全に操作することは出来ない。

     それは『一方通行』の設定が既存のものをベースにされているからだ。

     もっとも、その新たな法則を組み込み設定し直しさえすれば、それらを操作することは可能ではある。

     逆に言えば、設定をし直さない限り、一方通行が設定していないものがベクトル操作の影響を受ける事は、万に一つも無い。

    319 :

    そういや一方通行さんって重力操る能力がいたら押しつぶせるんじゃね?

    320 :

    結局上条とは何だったのか
    そういえばインデックスと上条さんってどう出会ったの?
    前スレじゃあステイルは垣根にやられてるし

    321 = 107 :

     だがもし。



    ―――――――――『ありとあらゆる全て』を反射する設定にしたとしたら?

     有害も無害も関係ない。

     光も、熱も、空気さえ。

    『受け入れるベクトル』そのものを排除してしまったなら?


     一方通行に届くものはあるのだろうか?

    322 = 107 :

    垣根「テメエ正気か?!」

     届くはずのない声を垣根があげる。

     それはもっともな事だ。

     全てのベクトルを排除している以上、垣根の攻撃は届かない。

     だがそれはすなわち、一方通行の周りには酸素すら、いや、『何も無い』ということを指すのだ。



    ――――――――――――――この男は。

     生きるのに必要なものさえ排除している、そんな状況の上で。

     自らが壊れないよう体の内部をコントロールした上で。



    ―――――――――俺の『未元物質』を解析し尽くそうと言うのか?

    323 :

    うっわ気持ち悪

    324 :

    上条さん来るか!

    325 = 319 :

    重力も反射すると大気圏外に飛んでいくって書いてあるよ

    326 = 107 :

    一方「―――――――――――――!!!」

     一方通行の表情が歪んだ笑みに変わる。

     音がこちらに届くことは無いが、高らかに笑っているのだろう。

     10秒、20秒、

     刻々と時間が過ぎる。

     もはや垣根から出来る事は何もない。

     ただ、目の前にいるこの男自身の戦いになっているだけだ。


     緊張が場を支配する。






    一方「――――――――――――クカキケケケカカカキキキキキココココココカカッ!!!!!!!」

     その笑い声と共に、一方通行が地に降り立った。

    327 = 107 :

    一方「あー危なかったわ。なンもしてねェのに勝手に破裂して終わり、
     なンて間抜けな終幕にゃあならずに済ンだみてェだな」

    垣根「―――――――冗談だろ、おい」


    一方「ああそうだ、楽しい楽しい冗談だろ?」


    一方「―――――オメエの負けって言う、な」

     一方通行が超高速で垣根目がけて飛び立つ。

    垣根「しまっ――――――――!!!」

     避けられない。防ぐしかない――――――――――!!

    328 = 107 :

     翼を前面に展開し、一方通行にそなえる。

     だが、

    垣根「がっ!!!」

     一方通行が触れた瞬間に、垣根の翼は崩れ去った。

     衝撃で垣根が鉄骨の山に叩き伏せられる。

    一方「もう終わりなンだよ」

    一方「オメェのそれは解析し終わった。そっちの攻撃が俺に届く事は無ェ」

    329 = 107 :

    垣根「…………が………ぁ………」

     体が動かない。

     身体的ダメージもさることながら、精神的な方もまたとてつもないものだった。

    『未元物質』を解析された以上、もう一方通行に攻撃は届かない。

     
     つまり、完全な負けだ。

    一方「まあそれなりに楽しめたわ。お礼としてすぐ楽にしてやンよ」

     一方通行がこちらに歩み寄る。

     どうやら、しっかりとどめを刺してくれるようだ。

     もはや、動く気力も、無――――――――――――

    331 = 107 :




    ミサカ「おやめ、ください」


     ふと、後ろから声がした。


    ミサカ「おやめください、とミサカは一方通行を制止します」

    332 = 107 :

    垣根「な………ぁ………」

     なにやってんだテメエは。

     さっさと逃げとけよ、なんでまだここにいるんだ。

     俺が何のためにやってると思ってやがる。

     今からでもいい、さっさと逃げろ、バカ。

    一方「あ?」

    ミサカ「本実験はミサカを殺せば終了します。そちらの決着がもう付いている以上、
     もうこれ以上続ける意味はありません、とミサカは首をつっこみます」

     このバカは何を言ってやがる?

     俺がお前を守ろうとしてたってのに、

     お前が、俺を守ろうとしてるってのか?

     バカか、大バカかテメエは。

    333 = 107 :

    一方「確かに、オメェの言うとおりだなァ

    一方「―――――――――でもよ、オメェの言うとおりにしなきゃいけない義理ってのは無ェンだぜェ?」

    ミサカ「なら、実力行使をするまでです、とミサカは虚勢をはります」

    一方「………っは。面白ェなオメェ。ちっとは人間らしくなったじゃねェか」

    一方「いいぜ、なら――――――――」


    ―――――――――ゴパァァァァァァァ!!!!


    垣根「―――――――おい、なにを、してやがる」

    334 = 107 :

     一方通行が垣根に視線を戻した。

     そこにあるのは、相変わらず血まみれで倒れている垣根と、もはや翼とはいえないような無機物の塊。

     だが、能力を自由に操ることすら間もならないその男は、それでも、

     ただひたすらに、一方通行から目を離そうとしなかった。

    一方「………ほォ、さっきのはその翼モドキか。まだそんな元気があンのか」

     垣根は一方通行の質問に答えない。

    垣根「テメエは、何して、やがる。まだ居やがったのか」

     垣根の問いかけにミサカが体をビクッと震わせる。

     ミサカもまた、返答をしようとはしなかった。

    335 = 186 :

    下げてしまった支援

    338 :

    間もならないってなんだよ

    339 :

    メルヘン主人公補正が必要だな

    340 = 107 :

    >>338 まま、なのが間もになってるね。ごめんなさい。


    垣根「下がれよ、俺の出番は、まだ、終わっちゃいねえぞ」

    垣根「邪魔、なんだよ、どけ」

     体は動かさず、ミサカのほうへ語りかける。

     もはや息も絶え絶えだ。一見して、生きているのか死んでいるのかもわからない。


    一方「っは。ヒーロー気取りってかァ?」

    一方「オメエはこのままじゃ死ぬしかねェンだぜ?大人しくしてたらどうだ?」

     一方通行が再度垣根へ問いかける。

     一瞬の静寂。

    341 = 107 :

     そして、

    垣根「………ああそうだよ、悪いか?」

    垣根「今わかった。俺は、ヒーローになりたかったんだ」

     頭に浮かぶツンツン頭の大バカ野郎。

     俺は、あいつみたいになりたかったんだ。

     一言一言述べる度、頭の中が冴えていくのがわかる。

     今にも死にそうだというのに、心が落ち着いていくのがわかる。

    垣根「これは俺の物語だ。『俺』のもんなんだよ」

     そう言って、立ち上がった。

    342 = 261 :

    上条さん登場まだー?

    343 = 110 :

    そげぶキャノンまだ~

    344 = 324 :

    上条さァァァン!!
    早く来てくれェェ!!!

    345 = 155 :

    しえん

    346 = 107 :

    血が溢れ出る。

    目の前は真っ白だ。

    もはや、自分が立っているのか倒れているのかすら、わからない。

    それでも、

    それでも、その目は一方通行を捉え続けていた。

    その目は、前だけを見続けていた。

    垣根「誰にも、邪魔はさせねえ。テメエにも、例え、神にだってだ」

    347 = 107 :

    一方「……はっ。いいねェいいねェ!!その根性よォ」

     一方通行が笑い声をあげる。

     それは、決して垣根を嘲笑っているわけではない。

     心から、垣根帝督という男に愉快さを感じているのだ。

    一方「敬意をはらって、トッテオキのやり方でケリをつけてやるよ。喜べ」

     だからこそ手は抜かない。やるからには、全力だ。


    一方通行が両手を上にあげる。

    348 = 107 :

    バチバチッ!バチバチッ!!

     まばゆい光が、一方通行の頭上に現れてゆく。

    ミサカ「これは……プラズマ?!危ないです!逃げてください!とミサカは―――――」

    一方「ワリィが、オメエら全員まとめて消えてもらうぜ。逃がさねェよ」


     ミサカが垣根のもとへ駆け寄る。

     無論、それが間に合うはずもなく。

     一方通行の手から、プラズマが放たれた。

    349 = 107 :

     迫りくるプラズマを眺めながら、垣根は思う。

     ヒーローになりてえだなんだ騒いどいて、結局こんな終わり方かよ。

     しかも結局この女も守れず。

     口だけで、何も出来なかった。

     悪いな。上条

     俺は、お前みたいにはなれないらしい―――――――――


     目の前の情景がコマ送りのように進む。

     迫りくる、懐かしき『死』の匂い。

     懐かしき、不可避の死が―――――――――――

    350 = 107 :

    ――――――――――何故だろう。なんで俺は、この光景を懐かしいと思ったのだろうか。

    記憶はもう無いはずなのに。

    けして、よみがえる事は無いはずなのに。

    だが、その思いとは裏腹に体が反応する。


    かつて俺は『体験した』はずなのだと。


    かつて俺は『受け止めた』はずなのだと。


    ――――――――――かつて俺は、

    『乗り越えた』 はずなのだと。



    垣根「あ―――――――――――――――」


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