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    元スレ垣根「まずはそのふざけた常識をぶち殺す」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - + - 一方通行 + - 上条当麻 + - 垣根 + - 垣根帝督 + - 心理定規 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    52 = 2 :

    上条「ん?ミサカ?」

     上条が思わず少女の顔を見つめる。

     新ためてよく見ると、とある知り合いの少女に瓜二つだ。

     異なる点は、頭に謎のゴーグルをつけている点くらいか。

    上条「………もしかして美琴の親戚か?」

    ミサカ「美琴?……ああ、それが御坂美琴お姉様をさすならそういうことにもなります、とミサカは答えます」

    垣根「なんだ?知り合いか?」

    青ピ「なに、知り合いなん?ホンマカミやんはフラグたてすぎやーーーー!!」

    上条「そんなんじゃねえっての!」

    土御門「流石カミやんだぜい。死ねばいいのに」

    上条「だーかーらー……て土御門さんそれは酷すぎません?!」


    ミサカ「………もうよろしいでしょうか、とミサカは確認をとります」

    53 = 2 :

    上条「へ?あ、ああ」

    ミサカ「それではお世話になりました、とミサカはお礼をしつつ立ち去ります」

     そういうと少女は、頭を軽く下げ、
    何事もなかったかのようにその場を立ち去っていった。

    青ピ「なんかミステリアスな子やったなあ」

    上条「そうだな………」

    土御門「ま、とにかくそろそろ帰ろうぜい?結構遅くなっちまってるしにゃー」

    上条「げ!インデックス忘れてた!じゃあまた!」

    垣根「……やれやれ、俺も帰るとするか」

    青ピ「そやね、それじゃまた今度やね」

    土御門「お疲れ様だにゃー」

    54 :

    私怨

    55 = 2 :

    ~~~~~~~~~~~~~

    インデックス「………で、私に何か言う事はないのかな?」

    上条「えーっと、その………すまん」

    インデックス「お腹が減って死にそうだったんだよ!?ほんとに死にそうだったんだよ?!」

    上条「わかったわかった!今すぐ飯にするか……ら……」

     そういって炊飯器のふたをあけたが、中身はからのままだった。

     そして今頃、今朝スイッチを入れ忘れていたことに気が付いたのだった。

    上条「………不幸だ」

     どうやら大殺界にでもはいったようだ。
     誰か助けてくれ。

     そう、上条は強く願うのであった。

    56 = 2 :

    インデックス「ふんふんふふ~~~ん♪」

    垣根「浮かれてるとこけるぞ?」

     あの後すぐにご飯の用意を始めたのだが、インデックスが
    『もう我慢できないんだよ!』とあまりにうるさいので、
    垣根がコンビニへ連れ出す事にしたのだった。

    垣根「………これは貸し1だな」

     こればっかしは不幸というより自業自得だな、
    などと思いながらコンビニへ歩いていく。

     インデックスは先ほどまでとはうってかわって上機嫌であり、スキップすら始めていた。

    インデックス「なににしようかな~♪なにがいいかな~♪」

    垣根「ったく、食いすぎると飯の方が食えなくなるぜ?」

    インデックス「ふふん、私を舐めないでもらいたいんだよ!」

    垣根「自慢するとこじゃねえだろ」

    57 = 2 :

    インデックス「わぁ………」

     コンビニに入り、インデックスが喜びの声をあげる。
     
     周りをきょろきょろ見回し、そして満面の笑みで垣根の方に向きなおった。

    インデックス「何を買っても大丈夫なんだね?!」

    垣根「ああ構わねえよ、だから―――――――」

    インデックス「あれもいいしこれもいいし………ああでもあっちも!」

    垣根「前しっかり見ねえと―――――――」

    ドンッ

    インデックス「あうっ?!」

    垣根「だから言ったろが」

    インデックス「ううっ……」



    「……なンなンですかァ?このガキは?」

    58 :

    しえん

    59 = 2 :

     その男は中性的な顔立ちで、どちらかというと目つきは悪く、髪も肌も白かった。
     
     体つきはあまりいいほうではなく、むしろひょろひょろと言うべきか。

     その風貌のせいか、一種の独特な空気を持っているような感を受ける。

    垣根「――――――――っ?」

     それとは別に、何か特別な雰囲気がしたような気がした。
     
     懐かしいような、なにか殺伐としたような。

    垣根「(………気のせいか?)」

     男がけだるげそうにインデックスをにらむ。
     
     どちらかというと、ぶつかられたことよりも関わられたこと自体がめんどくさいようであった。

    垣根「あー悪いな、年頃のガキなもんで。ほらテメェも謝れ」

    インデックス「ご、ごめんなさいなんだよ………」

    「ったく。次からは気をつけろよォ?」

    60 :

    やさしいアクセラさん

    61 = 2 :

     そういってインデックスを通り過ぎてレジへと向かう。

     男が横切る際に、インデックスがふとその男のかごを覗き、思わず声をあげた。
     
    インデックス「わあ………スゴイ量の缶コーヒーなんだよ」

    「あァ?………好きなんだよ、ワリィか?」

     意外にも男が返答をした事に垣根が驚く。

     そして、

    垣根「いや、全く悪くないな。むしろ良い」

    垣根「俺も緑茶や紅茶なんかよりコーヒー派だ。ブラックなら尚よしだな」

     意外に趣味があう事にも驚いた。

    62 = 2 :

    「………ほォ」

     突如挟まれた垣根の一言に対し、男が先ほどと一変して興味を示す。
     

    垣根「思うんだがな。飲み物にしろ食べ物にしろ素材の味ってのが大切なんだよな。
      周りのヤツラはそれがわかってねぇんだこれが」

     垣根が思わず熱弁をふるう。
     
     目の前の男はそれに対してなかなか共感しているようで、口調を強くし相槌を打つ。

    「なかなか話の分かるやつじゃねェか、いいねいいねェ!」

    垣根「お前もそう思うか?奇遇だな」

    「ひっさしぶりに話のあうヤツとあったわ。オメェ、名前は――――――――」

    63 = 58 :

    私怨

    64 = 2 :

    ―――――――prrrrr!


    男が何かを言いきる前に、男の携帯が鳴った。

    携帯を取り出し、表示を見たところで――――――男の顔が歪む。

    「……ったく、話してる時間もナシってかァ?」

    垣根「なんだ?呼び出しか?」

    「ンなとこだ。ロクでもねえ、な」

    そういうと男はさっさと会計を済ませ、

    「じゃあな。縁があったらまた会っかもなァ」

    そう言い残してコンビニを出て行った。

    66 = 2 :

    垣根「なかなか面白い奴だったな」

     そう言ってインデックスの方を見る。

     だが、

    インデックス「…………」

    垣根「……インデックス?」

     その表情は心なしか曇っている。

     一体どうしたのか。腹が減って元気でもなくなったのだろうか。

    垣根「どうした?」

    インデックス「へ?あ、いや、なんでもないだよ。なんでもないんだけど……」

    67 = 2 :

     すこし口ごもりして躊躇した後、インデックスがぽつぽつと話し始める。

    インデックス「……さっきの男の人。ケータイを見たときに、昔のていとくみたいな表情してたんだよ」

    垣根「昔の、俺?」

     垣根が思わず反応する。

     昔の俺?あれが?

    インデックス「うん。その――――――自分を殺しているような、なんていうか」

    垣根「………ふうん。昔の俺………か。あれがねぇ」

    インデックス「まあ気のせいだったかもしれないんだけど」

    垣根「……まあそんなに気にしてもしょうがねえだろ。忘れろ忘れろ」

    68 = 2 :

    インデックス「だけど………」

    垣根「ほら、もう飯の時間だ。帰るぞ?」

    インデックス「うん………ってまだ何も買ってないんだよ!」

    垣根「時間かけたお前が悪い。ほら帰るぞ」

     面倒な事になる前にインデックスを抱きかかえ、店から退出する。

     背中の方でなにやら五月蠅いような気がするが恐らく気のせいだろう。

     そう思いたい。

    インデックス「ううーーーーー!!ていとくのばか!まぬけ!すかぽんたん!」

    垣根「はいはい良い子は帰りましょうねっと」


    インデックス「………ばかーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

    69 :

    まあアウレオルス相手だと垣根じゃ詰むからなぁ

    70 = 58 :

    やっぱ書きためとくべきだったのでは?
    ちと遅い

    しえん

    71 = 2 :

    ―――――――――――

     その数分後。
     とある実験場にその男女はいた。

     女の方は無機質な表情をしているのに対し、男の方は愉快そうな表情を浮かべていた。

     無論、これが楽しいものであるはずがないのだが。

    「………第10029次実験まであと1分です。とミサカは確認します」

    「それにしてもオメェらもよく飽きねェよなァ?脳波リンクしてるってこたァ俺と同じで10028回実験やってンのと同じだろォ?」

    「…………」

    「どうせ毎回無残に殺されるだけだってのによォ!!カカッ!!無駄にもほどがあらァな!!」

    「…………」

    72 = 2 :

    >>70 書き足しながらやんのは無理があったかなあ……
     少しペースアップしてみる


     男の問いかけに対し女はこれといった反応を示さず、ただただ男の方を見つめている。
     
     だが男の方はそれでも女へと問い続ける。

     何か、返答を求めるように。

    「そこンとこどう思う訳よ、オメェらは?なンか考えたりしねェの?なあ?」

    「………あと30秒を切りました、とミサカは報告します」


    「………やれやれ、ほンとに会話にならねェな、テメェらはよォ」

     そういうと男の方からいままでの表情が消える。
     
     そのただでさえ悪い目つきはさらに鋭くなり、女の方を見据える。
     
     それはまるで、兎狩りの猟師のように。


    「いいぜ、何度でもあの世まで送り迎えしてやンよ」

    「………時間になりました。それでは第10029次実験を開始します」

    73 = 2 :

     翌日、垣根は一人で街をぶらついていた。

     上条はまた補修で家にいないし、インデックスはインデックスでお友達
    (名前は忘れたが、影の薄そうな奴)と遊んでいたため、暇だったのである。

    垣根「さて、どうするかね………ん?」

     前を見ると道端にしゃがみこんでいる少女が一人。

    垣根「あれは………このまえ上条が助けようとした……」

     なにかをしているようにも見えるが、ここからでは影となってはっきり見えない。

     一体何をしているのか。少しばかり興味がわいた。

    垣根「よう。お前この前のやつだよな?」

     そう声をかけると少女は立ち上がり垣根の方に向き直る。

    ミサカ「おや、あなたはこの間の、とミサカはちょっとした偶然に驚きます」

    74 :

    レディオノイズ編か
    ていとくんがどう絡むのか楽しみだ

    75 = 2 :

    ミサカ「この前は助けていただきありがとうございました、と続けてミサカはお礼を言います」

    垣根「別に大したことじゃねーよ。礼を言うなら上条に………って何やってんだ?」

    ミサカ「暇だったのでアリを数えていました、とミサカはありのままを伝えます。これでちょうど1000匹目ですね」

    垣根「…………ああそう。楽しそうだな」

     なにやってんだこいつは、と垣根は顔を若干ひきつらせながら少女を見る
     
     だが、少女は特に気にしていないようである。

    ミサカ「目標ノルマは10031匹です、とミサカは意気込みます」フフン

    垣根「聞いてねぇ、ってなんでそんな中途半端な数なんだよ」

    ミサカ「ミサカと関係のある数字ですので、とミサカは言います」

    垣根「よく分からねえが………」

    ミサカ「そう言うあなたは何を?とミサカは尋ねます」

    垣根「こっちも暇なんだよ。偶然見かけたから話しかけただけだ」

    ミサカ「………代わりますか?」垣根「誰がやるか」

    76 :

    上条「やべぇ!勃起してきちまった」

    垣根「しかたねぇな、しゃぶってやるよ」

    上条「あ……ぁん!イクっ!」

    ミサカ「ふぅーぇっへっーい」

    上条「あぁ…あぁ…」ドピュドピュ

    77 = 2 :

     垣根が頭をかく。

     どうも厄介なやつとからんでしまったような気がしないでもない。
     
     どうする?さっさと立ち去るか?


     まあもう関わってしまったのだ。
    ここまでいったらやけくそだ。いけるとこまでいっちまえ。

    垣根「暇ならちょっと付き合ってくれよ。お茶でもどうだ?」

    ミサカ「………それは俗に言うナンパというものですか?とミサカは問いかけます」

    垣根「ガキには興味ねえんだが……そう思ってもらっても構わねえよ、そんなことしてるよか有意義だろ?」

    ミサカ「……しかし、ミサカには残り9031匹のノルマが……」
    垣根「気にいってるのかよ?!てか俺の誘いよりアリ数える方が上かよ!」

    ミサカ「まあそこまでおっしゃるなら、とミサカは誘いを受けます」

    垣根「………なんか納得いかねえ」

    78 = 2 :

    ―――ファミレス―――

    ミサカ「ほう………むう………」

     ファミレスに入りかれこれ30分が経とうとしているが、いまだ垣根達が頼んだものはドリンクバーのみであった。

     少女はメニューをずっと手から離さず、目を輝かせながら何度もページをめくり続ける。
     
     まるで珍しい物を眺めているかのようだ。

    垣根「そんな悩むもんでもねえだろ」

    ミサカ「いえ、ミサカがファミレスというものに入ったのはこれが初めてでして、とミサカは打ち明けます」

    垣根「珍しいやつだな。家族で来たりとかはしねぇの?」

    ミサカ「家族………ですか?とミサカは少し困惑気味に返します」

    垣根「………なんか悪い事聞いたか?」

    ミサカ「いえ、ミサカにはお姉さまがいるのですがあまり会わないもので、とミサカは正直に言います」

    垣根「お姉さま、か。そういやこの前上条が言ってたな。確か御坂美琴、だっけか?」

    79 :

    あれの作者か
    前作面白かったぜ

    81 = 2 :

    ミサカ「ええ、あの御坂美琴お姉さまです、とミサカは答えます」

    垣根「あの、って……そいつはそんなに有名なやつなのか?」

     こういう時に記憶がないのは不便だな。
     そう思わざるを得ない。

    ミサカ「学園都市第三位の『超電磁砲』。その名はお聞きした事があるのでは?とミサカは尋ねます」

    垣根「第三位………ね」

     そう言えば俺は『第二位』だったらしいな。
    と言う事は、以前の俺なら知っていたのかもしれない。
     
     そんなことを思いながらコップのジュースを飲み干す。

    垣根「そろそろ注文するが決まったかよ」

    ミサカ「そうですね、それではこのお子様ランチというものを一つで、とミサカは注文を言います」

    垣根「ネタか?ネタでやってんのかテメエは?」

    83 = 11 :

    自動サル除けついたな、支援いらずで何よりだ

    84 = 2 :

     食事も終わり、ファミレスから出て歩き出す。
     
     もちろん目的など無く、特にしたいことも無い。

    垣根「これからどうする。どっか行きたいトコでもあるか?」

    ミサカ「公園はどうですか?すこし休みたい気分ですので、とミサカは要望を述べます」

    垣根「ああわかった」

     そう言って公園へと足を向けようとし―――――――――
     
     すぐそこに、見知った顔がいる事に気がついた。

    垣根「…………上条?」

    上条「…垣根?なんでここに――――――――」

    85 = 2 :

    ミサカ「………お姉さま」

    上条「へ!?………あ、あれ?この前の……?」

    ミサカ「妹です、とミサカは間髪いれずに答えました」

     上条は何を驚いているんだ?と垣根がふと思い、

     上条の横に、自分の隣にいる少女とまったくそっくりな少女がいる事に気付いた。

     異なる点と言えば、自分の隣にいる少女が冷静というか感情の無いような顔をしているのに対し、
    あっちの少女がまるで何かに怒っているかのような表情を浮かべている位だろうか。

    垣根「………ああ。これが御坂美琴、か」

    美琴「あんた!一体どうしてこんなところでぶらぶらしてるのよ!」

     少女が怒号に近い声をあげる。
     だが、隣の少女はそれにも表情を変えずに対応する。

    86 :

    続きキタアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
    待ってたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

    87 = 2 :

    ミサカ「どうしてかと問われれば………」

    ミサカ「こちらの方にナンパされましたもので、とミサカは正直に言います」

    垣根「言い方に語弊があんだよ、間違っちゃいねえんだがよ」

     御坂美琴はおろか上条からも怪訝な目で見られた。

     こっちみんな。


    美琴「あんたこの前の………あの時はどうも」

     やはり知り合いだったのか。うかつなことを言わなくて正解だったようだ。
    別に記憶喪失であることを話してもいいのだが、その経緯について聞かれたらちっと面倒だ。

    88 = 2 :

     しかし、一体なにをそんなに怒っているのだろうか。
     俺が妹さんにちょっかいだしてると思われたからか?だとしたらどう弁解するべきか……

     などと考えている間に、御坂美琴のほうから垣根のほうに向かってきて―――――――――――


     垣根をスルーし、ミサカの手を取った。

    美琴「……ちょっと悪いけど、この子預かっていくわよ。いいわね?」

    垣根「は?あ、ああ別にかまわねえが……」

    ミサカ「しかし、デートとやらの続きはいいのですか?とミサカは………」

    美琴「いいから!ちょっとこっち来なさい!」

     そう言うと御坂美琴はミサカの手を引っ張り、そのままその場を後にした。

    上条「………複雑な家庭なんだな」
    垣根「……そうみてぇだな」

    91 = 2 :

    上条「………それにしても、垣根が美琴の妹とまた会ってたなんてな。びっくりした」

     両手一杯の缶ジュースを運びながら、上条が垣根に質問する。
     
     質問を受けた垣根の両手もまた、上条と同じく缶ジュースでいっぱいである。

    垣根「偶然見かけてな。ちょっと………」

    上条「ちょっと?」

    垣根「ちょっとお茶でも、と」

    上条「………」ジーッ

    垣根「おい、そんな目で見んなコラ」

    上条「垣根さんは幻想殺しじゃなくて女殺しですもんねー。ナンパなんかお茶の子さいさいなんでしょうねー」

    垣根「別にお前はいーだろ。大食いシスターにあの第三位もいるんだからよ」

    上条「上条さんの好みは年上なのですよ……それに美琴とはそんなんじゃないって」

    垣根「ああそうかい、そりゃようござんした」

    92 = 74 :

    俺…まとめサイトに載ったら文字をカラフルにしてもらうんだ…

    93 :

    ちょっと冷蔵庫で冷やしてる缶コーヒー飲んでくる

    94 = 2 :

    上条「あのなぁ………」

     上条が何かを言いかけたその時、テニスボールが風に吹かれ上条の目の前へ転がってきた。
     
     無論、話に夢中な上条が気付く訳もなく、

    上条「うわっ!!!ちょ……!!ちょっとまてぇぇぇぇ!!!!」

    ガッシャーン!!

    上条「俺が……何したって……言うんだ……」

     倒れる上条を見ながら、垣根が笑い半分憐れみ半分で手を差し伸べ、上条を起こす。

    垣根「あー……どんまい。ホント不幸な奴だな、テメエはよ」


     そう言って垣根がジュースを拾おうとし――――――


    「……必要ならば手を貸しますが、とミサカは溜息混じりに提案します」

     さっきまで一緒にいた顔が目の前に現れた。

    95 = 2 :

    上条「あれ?お前…………妹のほうか?美琴の」

    「ええそうです、とミサカは妹であることを認めます」

    垣根「さっきコワーイお姉サマにつれてかれてなかったか?もう終わったのか?」

    「………ミサカはあちらから来ただけですが、と指差します」

     そう言って少女が今通ったのであろう道を指差す。

    上条「ふーん………」

    「このジュースはどこまで運べばよいのでしょうか?とミサカは尋ねます」

    上条「へ?」

    96 = 2 :

     突然の質問に驚くが、上条がすぐに両手を横にふる。

    上条「ああ、いいっていいって!垣根もいるし、2人で運べるから」

    垣根「まあ、上条の言うとおりだ。2人もいれば十分だっての」

     上条と垣根がそう言うものの、
     
    ミサカ「はやくしなさい」

     と言われてしまった。

     どうしようかと頭を悩ませる。

    上条「………どうする?」

    垣根「……こりゃ、どうしようも―――――――」



    ―――――――ザワッ………

    97 = 2 :

    垣根「…………」

    上条「?どうした、垣根?」

     上条がふと、垣根の表情が硬くなった事に気付く。

     なにかあったのだろうか。

     そう思って声をかけるが反応がない。

    垣根「……ちょっとこれ持ってってくれねえか?」

    「え?あ、はいわかりましたとミサカは快諾します」

    上条「おい、どうしたんだ?」

    垣根「ちょっと忘れもんに気がついてな、取り行ってくる」

    上条「忘れ物?なら俺も探しの手伝うけど――――――」

    垣根「場所はわかってるから一人でいいさ。それにその缶ジュースをなんとかしろ」

    垣根「それじゃ頼んだ」

    98 = 60 :

    しぇん

    99 = 2 :

     そう言って寮とは反対の方向へと歩き出す。

     当然、忘れものなどない。

    垣根「………さて、ここならいいか」

    垣根「いい加減出てきたらどうだ?いつまで付け回すつもりだ」

     そして、誰もいないはずの方向へ声をかけた。

    「あら、やっぱりばれた?」


     そこから一人の少女が姿を現す。
     それは、上条達といたファミレスであったドレスの少女。


    垣根「バレバレだっての。ったく、人をこそこそつけ回しやがって」

    100 = 2 :

    垣根「何の用だ?ただのストーカーじゃねえんだろ?」

    垣根「しかもさっきはあからさまに気配だしやがって。なにがばれた?だ」

     少女をにらみつけながら垣根が問い詰める。
     
     後をつけ回されていたのだから、それは愉快なものではないだろう。

     だが少女のほうはあっけらかんとしていて、はたから見れば悪意は感じ取れない。

    「『心理定規』」

    垣根「あ?」

    いきなりそう少女が言ったので、少々気をとられる。

    心理定規「私の通称よ。まあ能力の名前ってだけなんだけどね。やっぱり覚えてないのかしら?」

    垣根「……さて、記憶にないな」


    そう言うと、少女は少し悲しそうな顔をしながら、「そう」とだけ呟き、垣根に近づいていく。


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