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    元スレ千早「そういえば、もうすぐバレンタインね」

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    タグ : - アイドルマスター + - 千早 + - 如月千早 + - 明るい千早 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    春香「そうだね」

    千早「ふふっ、全く縁が無いイベントだからすっかり忘れていたわ」

    春香「そっかぁ」

    千早「それで春香、ここからどうすればいいの?」

    春香「うん、チョコを湯せんにかけた後は木ベラで混ぜながら溶かすんだよ」

    千早「そう……こんな感じかしら」

    春香「そうそう、そんな感じだよ」

    千早「混ぜながら溶かす、混ぜながら……」

    春香「ねえ、千早ちゃん」

    千早「なに?」

    春香「もうすぐバレンタインだね」

    千早「そうね、そんなものもあったわね」

    春香「そっかぁ」

    2 = 1 :

    千早「だいぶ溶けた気がするのだけど」

    春香「うーん、もう少し満遍なく溶かした方がいいかも。後で偏りができちゃうから」

    千早「そう……難しいのね」

    春香「ところで千早ちゃん」

    千早「?」

    春香「今、私たちは何を作ってるんだっけ」

    千早「お菓子よ」

    春香「チョコだよね?」

    千早「ええ、チョコレートというお菓子ね」

    春香「何が千早ちゃんをそこまで頑なにするんだろう」

    4 = 1 :

    千早「このくらいでどうかしら」

    春香「うん、良い感じだね」

    千早「春香の教え方はわかりやすくて助かるわ」

    春香「そんなことないよー」

    千早「ふふっ」

    春香「それで、いつ渡すのかな?」

    千早「…………」

    春香「そのチョコ、プロデューサーさんに渡すんだよね?」

    千早「…………」

    春香「千早ちゃん?」

    千早「春香の好きなお味噌汁の具は何? 私は豆腐と長ネギかしら」

    春香「千早ちゃん、もう少し違う誤魔化し方は無かったの?」

    5 = 3 :

    かわいい

    6 = 1 :

    千早「……えっと」

    春香「千早ちゃんったら、顔が真っ赤だよ?」

    千早「う……鋭いのね、春香」

    春香(わからない人はいないと思うけど)

    千早「その……日頃のお礼を兼ねて、プロデューサーに渡そうと思ったの」

    春香「うんうん、この時期にチョコの作り方を教えて! だもん、さすがにわかっちゃうよ」

    千早「そ、そういうものかしら?」

    春香「うん!」

    千早「そう……でも、春香がいてくれて良かったわ。こういう時に助けてくれるもの」

    春香「えへへっ、お菓子作りならちょっと自信があるからね」

    千早「チョコかお寿司にしようか迷ったのだけれど、チョコにして正解だったわね」

    春香「うん、チョコにしてくれて良かったよ本当に」

    7 = 1 :

    春香「千早ちゃんはお寿司が好きなんだね」

    千早「? お寿司が好きなのはプロデューサーよ?」

    春香「うん、そうだけど……そうなんだけど」

    千早「でもバレンタインならチョコの方が良いような気もして」

    春香「気もするっていうより、チョコ以外の選択肢はむしろ珍しいと思うよ」

    千早「そう?」

    春香「うん」

    千早「そう……ねえ、春香」

    春香「なに? 千早ちゃん」

    千早「プロデューサー、喜んでくれるかしら」

    春香「もちろんだよ! 千早ちゃんからチョコを貰って嬉しくないはずないよ!」

    千早「そ、そうかしら」

    春香「うん!」

    千早「じゃあ、ついにプロポーズしてくれるかしら」

    春香「ごめん、そればっかりは私にもわからないかな」

    8 :

    ガリだよな、やっぱり

    9 = 1 :

    千早「でもプロデューサーが少しでも喜んでくれるなら、頑張ろうと思うの」

    春香「うん、前向きなのはすごく良いことだと思うよ! 方向性さえ間違えなければ」

    千早「これでプロデューサーと、少しでも距離が近づけば良いのだけど」

    春香「でも千早ちゃん、今でもプロデューサーさんと仲良しじゃない?」

    千早「そうだけど……でも、まだ少し距離感があると思う」

    春香「そうかなぁ」

    千早「今の私とプロデューサーの関係って、一言で表すなら」

    春香「うん」

    千早「まだ結婚目前の仲だと思うの」

    春香「ごめん、よくわからないよ」

    10 = 3 :

    ヤンデレかわいい

    11 :

    まーたガリを添えてしまうのか

    12 :

    このノリ見覚えあるわ

    13 = 1 :

    千早「そこでプロデューサーが、私のチョコを受け取ってくれたら」

    春香「くれたら?」

    千早「それはもう結婚してると言ってもおかしくないんじゃないかしら」

    春香「おかしいよ千早ちゃん、それはおかしいよ」

    千早「おかしい……?」

    春香「う、うん」

    千早「…………」

    春香「…………?」

    千早「ぷふっ……お、お菓子だけに……?」

    春香「あれっなんか駄洒落みたいに受け取られてる」

    14 = 1 :

    千早「大丈夫よ春香、かなり面白かったわ」

    春香「大丈夫って言われても、どう反応すればいいんだろう……」

    千早「ねえ春香」

    春香「何かな?」

    千早「その、春香が一緒に作ってるチョコ」

    春香「う、うん」

    千早「ふふっ……プロデューサー、喜んでくれるといいわね」

    春香「……あ、あはは……やっぱりわかっちゃう?」

    千早「ええ、私に教えながらも丁寧に作ってるもの」

    春香「ま、まあ私の場合は普段の差し入れもあるし、今さらバレンタインだってわかってもらえないかも」

    千早「大丈夫よ、春香」

    春香「そ、そうかな?」

    千早「私たちのプロデューサーだもの、絶対にわかってくれるわ」

    春香「……そ、そうだよね」

    15 :

    ハゲしく支援

    16 = 1 :

    千早「心配?」

    春香「うーん、でも他のみんなも用意してるだろうし」

    千早「去年は誰も渡せなかったものね」

    春香「大丈夫かなぁ、私だけかすんじゃったりしないかな」

    千早「大丈夫よ春香」

    春香「そ、そう?」

    千早「どうしても心配なら、インパクトを付け足せばいいんじゃないかしら」

    春香「インパクトかぁ」

    千早「例えば、そうね……」

    春香「うんうん」

    千早「この時期は鰤や鯖が旬らしいわ」

    春香「なんだか自信が出てきたから、私はこのチョコで頑張るよ!」

    千早「ふふっ、やっぱり春香はポジティブね」

    17 = 1 :

    春香「後は冷やして固まったら完成だね」

    千早「もっと簡単なものだと思ったけれど、意外に奥が深いのね」

    春香「えへへっ、でもそれが楽しいんだよ」

    千早「そうね、これが趣味になるのもわかる気がする」

    春香「うん! また一緒に作ろうね、千早ちゃん!」

    千早「ええ」

    春香「そうだ、一緒にラッピングもしちゃおうよ!」

    千早「任せて、素敵なメッセージカードも準備しておいたの」

    春香「そうなんだ?」

    千早「これなんだけれど」

    春香「うん、婚姻届は別の機会にしようか」

    18 = 3 :

    婚姻届わらた

    20 = 1 :

    千早「でも、こういう飾りつけにも個性が出るものね」

    春香「さすがに婚姻届が入ってたり、包装紙にあぶり出しのメッセージを書くのは個性どころじゃないと思うけど」

    千早「他のみんなは、どんなチョコレートを用意してるのかしら」

    春香「でも、全員がプロデューサーさんに渡すとは限らないんじゃないかなぁ」

    千早「?」

    春香「中には渡さない人もいるんじゃない?」

    千早「それはないわ」

    春香「そうかなぁ」

    千早「プロデューサーあんなに素敵な人だもの、渡さないはずがないと思うの」

    春香「…………」

    千早「……春香?」

    春香(あれっ、どうして私が恥ずかしくなってるんだろう……)

    21 = 1 :

    千早「だから、バレンタイン当日が楽しみね」

    春香「うん」

    千早「緊張もするけれど」

    春香「けど?」

    千早「プロデューサーが喜んでくれるのなら、やっぱり楽しみだわ」

    春香「そっかぁ」

    千早「ええ」

    春香「…………」

    千早「…………」

    春香「千早ちゃん」

    千早「なに?」

    春香「えへへっ、頑張ろうね!」

    千早「……ふふっ、そうね」

    23 = 15 :

    ハゲしく支援

    24 = 1 :






    「うー、寒い寒い……おはようございます」

    小鳥「はい、おはようございます。プロデューサーさん」

    「ああ、相変わらず音無さんは早いですね」

    小鳥「ふふっ、事務所を一番最初に開けるのも仕事の内ですから」

    「さすがベテラン事務員ですね、頭が下がります」

    小鳥「もうプロデューサーさん、確かに私の方が先輩ですけど」

    「はい?」

    小鳥「それだと、私が事務所の御局さんみたいじゃないですか!」

    「そういうものですか?」

    小鳥「そういうものですよっ」

    25 = 1 :

    「それじゃあ、頼りになる皆のお姉さんってとこで」

    小鳥「それは……うーん……ふふっ、それは良いかもしれませんね」

    「良かったです、気に入ってもらえて」

    小鳥「ええ、そんな素敵なことを言ってくれたプロデューサーさんに」

    「はい」

    小鳥「えーっと……あ、あった」

    「?」

    小鳥「はいっ、ハッピーバレンタインです」

    「……お、おお」

    小鳥「今年、誰かからもう貰いました?」

    「いえ、今年というか去年も……それに、まだ朝一番ですし」

    小鳥「そっか、そうですよね……それじゃあ」

    「な、何ですか?」

    小鳥「うふふっ、私が一番乗りってことですよね」

    「……そ、そうですね」

    26 = 1 :

    ガチャッ


    美希「ハニー!!」

    「お? おう美希、おはよう」

    小鳥「美希ちゃん、今日は随分と早いのね」

    美希「おはようございますなの!」

    「美希がこんなに朝早くに来るなんて……あれ、俺スケジュール間違えてないよな」

    美希「今日の予定はお昼からなの!」

    「んん? それなのにこんなに早いなんて、それこそ珍しいな」

    美希「だってだって、今日はバレンタインだよ?」

    「そうだな、俺もついさっき思い出したけど」

    美希「だからね、美希、ハニーにチョコを渡しに来たの!」

    「…………」

    小鳥「ふふっ、プロデューサー冥利に尽きますね」

    28 = 1 :

    美希「はいハニー、どうぞなの!」

    「お、おお……これは、何とも」

    美希「ねえねえ、嬉しい?」

    「それはもう、嬉しいに決まってるだろ」

    美希「えへへっ、やったやったやったぁ!」

    「あはは……俺も嬉しいが、美希も相当な喜びようだな」

    美希「だって、大成功なの!」

    「成功って、何がだ?」

    美希「朝イチバンで事務所に来て、ハニーに一番最初にチョコをあげる大作戦なの!」

    「えっ」

    小鳥「あっ」

    美希「えっ?」

    29 = 1 :

    「い、いや、その」

    美希「むーっ……小鳥に先を越されたの」

    小鳥「えっ、いや、あのね美希ちゃん、これはその」

    美希「でもでも、小鳥のチョコはシャコージレイだよね?」

    「こ、こら美希、面と向かってそういうこと言うんじゃない」

    小鳥「あ、あはは……でもアイドルで一番乗りしたのは美希ちゃんよ、ね?」

    美希「そうなの?」

    小鳥「え、ええ! 事務員のチョコよりアイドルのチョコの方が貴重に決まってるわ!」

    美希「うーん……そういうことなら、サヤを収めるの」

    「収めるなら刀だろ、鞘だけ収めてどうする」

    小鳥(な、何とか収拾がついたかしら……?)

    30 = 19 :

    ピヨちゃん健気

    31 = 12 :

    シャコージレイってシャトレーゼの親戚かと思った

    32 = 1 :

    美希「ねえねえハニー、ちゃーんと、味わって食べてね!」

    「ああ、ありがたく頂くよ」

    美希「それじゃミキ、ちょっとソファーでおやすみするの」

    「……って、せっかく朝一番で来たのに寝るのか」

    美希「うん、早起きしたから眠いの」

    小鳥「後でちゃんと起こしてあげるから、無理しなくてもいいわよ?」

    「まあ午後までは予定も無いし、無理させるよりいいか」

    美希「それじゃ、おやすみなさいなのー……」



    バタン



    「……めちゃくちゃ自然に応接室に入りやがりましたね」

    小鳥「ま、まあ急な来客があったら私が起こしますから……」

    33 = 1 :

    「それにしても、すみません」

    小鳥「はい?」

    「美希を納得させるために、あんなこと」

    小鳥「い、いえいえ! アイドルのメンタルケアは、プロデューサーさんだけの仕事じゃありませんから!」

    「大人ですね、音無さん」

    小鳥「う、うーん……こういう時は、その言葉も嬉しい……ような、そうでもないような」

    「あ、あと」

    小鳥「はいっ?」

    「アイドルとか関係なしに、俺は嬉しいですから」

    小鳥「は、はあ」

    「小鳥さんからのチョコ、俺はすごく嬉しいです」

    小鳥「…………」

    「?」

    小鳥「も、もうプロデューサーさんったら、急にそんなこと言わないでください!」

    「い、いや急にって、あの、クリアファイルとはいえペシペシ叩かないでください」

    34 = 1 :

    「チョコを貰ったとはいえ、さすがに小鳥さんと呼ぶのは馴れ馴れしかっただろうか」

    「…………」

    「音無さん、顔を洗ってくると言ってから全然戻ってこないな」



    ガチャッ



    「おっはようございまーす!」

    「ん? おう、おはよう真……って」




    雪歩「お、おはようございますぅ……」

    「何やってるんだ、朝から二人羽織か?」

    「もう雪歩ったら、いつまでボクの後ろに隠れてるのさ」

    雪歩「ぴぇっ!? あ、あの真ちゃん、急に動かないで!」

    「いや、何の騒ぎだ」

    35 = 1 :

    「雪歩、朝から緊張しっぱなしでこの調子なんです」

    「緊張? 雪歩、どうしたんだ?」

    雪歩「ひゃいいっ!?」

    「…………」

    雪歩「あ、あのっ、えっと……」

    「……うーん、俺にはだいぶ慣れてくれたと思ったんだけどなぁ」

    「そういうのじゃないですってば! ほら、雪歩!」

    雪歩「う、うんっ……」

    「?」

    「バレンタインおめでとうございます、プロデューサー!」

    雪歩「お、おおっ、おめでとうございますぅ!」

    「バレンタインおめでとうって何か違わないか……って、俺にか?」

    「はい!」

    雪歩「そ、そうですぅ……」

    「…………」

    36 :

    またおまえか

    37 = 1 :

    「この仕事をやってて良かったなぁ……」

    「プロデューサー、遠い目をしてないで受け取ってくださいよー」

    「おっと、そうだったな」

    「はい、どうぞ!」

    雪歩「どうぞです!」

    「おう、雪歩のは……白い包装紙に白いリボンか、雪歩らしいな」

    雪歩「お、おかしいでしょうか……?」

    「いや、シンプルだけど可愛らしくていいと思うよ。真のは……」

    「へへっ♪」

    「…………」

    「どうですかプロデューサー、可愛いですよね!?」

    (どこからがチョコでどこまでが飾りつけだろう)

    38 = 15 :

    ハゲしく支援

    39 = 1 :

    「お店に行ったら、可愛いフリフリのリボンやレースがたくさんあったんです!」

    「うん、それはよくわかる」

    「それで、めいっぱい可愛くラッピングしました!」

    「そうかぁ」

    「はい!」

    雪歩「真ちゃんはピンクよりかっこいい色の方が似合うと思うけど……」

    「でもチョコはかっこいいより可愛い方がいいじゃないか」

    (シンプルな中にも華やかさがある雪歩のチョコと)

    (ピンク色でリボンやレースでごちゃごちゃになってる真のチョコ)

    「ラッピングにも個性が出るんだな」

    「へへっ、やっぱり可愛いですよね! プロデューサー!」

    「あー……ああ、可愛いと思うよ」

    (チョコがって言うより真がだけどな)

    40 = 1 :

    「それじゃ、ボクと雪歩はレッスンに行ってきますね!」

    「早いうちから熱心だな、感心感心」

    雪歩「わ、私、そうでもしないとダンスについていけなくて……」

    「雪歩は努力家だからな、真もついていれば百人力だよ」

    「へへっ、それじゃ行ってきまーす!」

    雪歩「い、行ってきますぅ!」

    「おう、いってらっしゃい」



    バタン




    「…………」

    「朝からこんなに幸せで、早死にしたりしないよな?」

    41 = 15 :

    ハゲしく支援

    42 = 1 :

    「うーん、今日の律子は収録先に直行だったっけか」

    「俺も今日は営業の予定も無いし、溜まった書類を片付けないとなぁ」



    ガチャッ


    「ん?」

    亜美「うあうあー、兄ちゃーんっ!」

    真美「兄ちゃーん!」

    「こら二人とも、まずはおはようだろ」

    亜美「あ、うんっ! おはようございます!」

    真美「右に同じく! おはようございます!」

    「おう、おはよう。それでどうしたんだ、二人で急に」

    亜美「そう、そーだよ兄ちゃん!」

    真美「あのね、ちょっと手伝って欲しいの!」

    「何を?」

    亜美真美「「運ぶの!」」

    43 = 1 :

    「運ぶって、何をだ」

    亜美「実はねー、真美をお金を出し合ってタクシーで来たんだけど」

    真美「持ったまま事務所の階段を登るのはちょっと厳しそうなんだよー!」

    「いや、だから何を……」

    亜美「まあまあ、細かいことは後でいいから!」

    真美「今は待たせてる運転手さんのとこに行かないと!

    「あの、だから運ぶものは何なんだ」

    亜美「よっ兄ちゃん! 頼りになる力持ち!」

    真美「やっぱり事務所に男の人がいると頼りになるよね!」

    亜美「うんうん! チョー頼りになるよ!」

    真美「こういうことを頼めるのは兄ちゃんしかいないっしょ!」

    亜美真美「「ねー!」」

    「仕方ないなぁ! まあ力仕事なら俺じゃないとな! まったく仕方ないなぁ!」

    44 = 15 :

    ハゲしく支援

    45 = 1 :

     
     
     
     
    「こ、これ、何が入ってるんだ……?」

    亜美「頑張って兄ちゃん! あとちょっとだよ!」

    真美「ファイトだよ兄ちゃん! ゴールはすぐそこ!」

    「はぁ、はぁ……持ったまま転げ落ちたら死ねるな、これ……」

    亜美「さあ間もなく頂上です!」

    真美「兄ちゃんは無事に事務所にたどり着けるのかー!」

    「い、いいから早くドアを開けて!」

    亜美「あいあいさー!」

    真美「開けました!」

    「ぬんんよいしょっとぉおおおお!!」

    亜美「がんばれ兄ちゃん!」

    真美「ガンバだよ兄ちゃん!」

    46 = 1 :

    「はぁ、はぁ……」

    亜美「大丈夫? 兄ちゃん」

    「お、お前ら、よくこれをタクシーまで運べたな……」

    亜美「電話でお家の前まで来てもらったし」

    真美「タクシーまでは台車で運んだかんね!」

    「……で、その台車は?」

    亜美「……えへへっ」

    真美「忘れてきちった!」

    「……疲れきって何も言えない……」

    亜美「そういう時は甘い物だよ、兄ちゃん!」

    真美「甘い物を食べて疲れを回復しなきゃ」

    「甘い物って言ってもなぁ」

    亜美「ってことで、さあどうぞ!」

    真美「召し上がって!」

    47 = 15 :

    ハゲしく支援

    48 = 19 :

    しえん

    49 = 1 :

    「……これ、チョコ?」

    亜美真美「「うん!」」

    「このでかい箱の中身が?」

    亜美真美「「うんうん!」」

    「え、ちょっとした家電製品かと思うくらい重かったんだけど」

    亜美「真美と二人で作ったチョー大作だよ!」

    真美「うん! 固めては足して固めては足してのチョー力作!」

    亜美真美「「ねー!」」

    「…………」

    亜美「どったの兄ちゃん?」

    真美「なんか、すっごく遠くを見てる目っぽいよ?」

    (どうやって持ち帰ろう……)

    50 :

    事務所で食べちゃえ支援


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