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    元スレ垣根「まずはそのふざけた常識をぶち殺す」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - + - 一方通行 + - 上条当麻 + - 垣根 + - 垣根帝督 + - 心理定規 + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    以前書いたVIPで書いた
    上条「その幻想に」垣根「常識は通用しねえ」の続きを書きたいと思います
    書き貯めあまりないけど……どうしても書きたいと思った、反省している

    若干時系列の変なトコとか、出番の偏りとかあるのはお許しを



    代理

    2 :

    >>1
    代理ありがとうございました
    前作知らない、という人は、垣根がインデックスを助けて記憶喪失になった話と思ってください

    それではいきます

    3 = 2 :

    「はぁっ、はぁっ」

     とある路地裏。その男は必死に走っていた。
     額には大粒の汗。その顔に余裕は無い。

    「はぁっ、はぁっ………ふう」

     路地裏から抜け、その顔に安堵の表情が表われる。

    大丈夫だ。目標はもうすぐそこだ――――――

     そう思って走るスピードを緩める。

    「よし、ここまでくれば……」


    垣根「何を安心してやがる?」

    4 :

    なにこいつ痛々しい

    5 = 2 :

    「な」

     垣根帝督の姿を目の当たりにし、その顔が驚愕に染まる。

     だがそれも一瞬、すぐさま全速力で走りだす。

    ここまで来たのだ。ここで追い付かれる訳には――――


     だがその男の願いもむなしく。

     垣根は男の頭上を飛翔し、目の前に降り立った。


    垣根「悪いな」


    垣根「俺の勝ちだ」

    6 = 2 :

    「………ちゅーことで、」


    土御門「ゴチになるぜよ、カミやん!」
    青ピ/垣根「「いえぇぇぇーーーーーーい!!」」

    上条「はぁ………不幸だ」

     上条当麻と垣根帝督は、とあるファミリ―レストランにいた。
     そこには土御門元春と青髪ピアスの姿もある。

     実はこの四人で『一番最後に着いたものが全員分奢る』(垣根はハンデ付き)
    という賭けをしていた訳だが、結果は見ての通りである。

    青ピ「しっかし、途中で二度もコケるなんて、ホンマにカミやんは運があらへんなぁ」

    上条「どうしてあんなところにボールが落っこちているんでせうかね……トホホ」

    7 :

    書きため本当にないんだな

    8 = 2 :

    >>7 構想は出来てるけど、まだ書き切っていない状況です

    垣根「いやーワリィな上条。まあハンデもやったんだ、怨むなよ」

     垣根は慰めるように完全に意気消沈している上条の肩を叩いた。
     しかしそれでも上条はうなだれきって暗い表情のままである。

    上条「………負けた俺が悪いけどさ」

    上条「何も垣根は俺みたいな貧乏人から搾取しなくてもいいんでないでせうか……?」

    垣根「まあ確かに金はあるわな」

    垣根「だけどよ」


    垣根「この前、あのシスターがレストランで食いまくった分支払ってやったのは誰だっけな」

    上条「う」

    垣根「この間もケーキの詰め合わせを差し入れてやった気もするんだが」
    垣根「たまには俺がおごられてもいいんじゃねえかと思うんだが?」

    青ピ「まあ大人しゅう諦めや、カミやん」

     青ピの一言もあり、完全にノックアウトされた上条は、結局こう呟くしかなかったのだった。

    上条「……不幸だ」

    9 = 2 :

    ――数日前――

    垣根「補修だ?」

    上条「ああ、これがまた大変なんですよまったく」

     朝食を食べながら上条が愚痴をこぼす。
     
     ちなみにこの朝食は垣根が作ったものである。
     
     インデックスが垣根の部屋に遊びに来た時に、飯を作ってあげた結果、

    インデックス『これから朝ごはん作ってくれたらうれしいんだよ!』
     
     と、半ば強制的にやらされるようになり、日課となっているのだ。

     いやいや言いながらも結局毎日やっている姿を見ると、さながら主夫のようだと思ってしまう上条であった。

    10 = 2 :

    垣根「そりゃめんどくさいこったな」

    インデックス「まったくとうまはだらしがないんだよ!いつもいつも――――」

    上条「あーあーわかったわかったわかりましたから!」


     インデックスがご飯をかきこみながら説教を始めるが、上条はそれを意に介さず受け流す。
     
     インデックスはまだ何か言いたげであったが、ほおを膨らませるのみでそれ以上は追及しなかった。

    垣根「補修、ねえ…………」

     そういうと垣根はすこし黙りこみ、なにやら考え始める。

    11 :

    何となく読んだ気がする
    とりあえず前スレ貼りなや

    12 :

    みたことあるな

    13 :

    今のVIP保持数300しかないから数日にまたぐとすぐ落ちるよ

    14 = 2 :

    >>11 すまん、今探してる


     そして顔をあげ、

    垣根「よし決めた、俺もつれてけ」

     と言うのだった。

    上条「はぇ?」

     予想外の言葉に驚き垣根の方を向く。
    だが垣根の顔を見た限り、冗談で言った訳ではなさそうだ。

    垣根「学校が始まるのは九月からだがよ、先にどんなとこか見といたほうがいいだろ?」

     垣根が上条の学校に編入することは既に決まってはいたが、今は夏休み。
    垣根は未だに学校すら見てはいなかった。
     
     今のうちにどんな様子か位は知っておきたいと思ったのだ。

    垣根「それにお前がいた方がなにかと便利だしな」

    16 :

    >>1のタイトルでググればいくらでも出るッス

    17 = 2 :

    垣根「………で」

    小萌「紹介するのです。夏休み明けから編入する予定の垣根ちゃんなのです!」

    垣根「(どうしてこうなった………)」

    青ピ「なんやぁ、男かいな。まあよろしゅうたのむで」

    土御門「………そうだにゃー。よろしく頼むぜい」

    垣根「……ああ、よろしく頼む」

     学校に入り次第小萌先生に捕まった垣根は、折角だからということで一緒に補修を受ける事になったのだった。
     
     一度は断った垣根であるが、小萌先生の泣き落としにはかなわなかったのである。

    垣根「(め、めんどくせぇ……)」

    18 :

    ぷんたにあるな

    19 :

    上条「その幻想に」垣根「常識は通用しねえ」
    http://punpunpun.blog107.fc2.com/blog-entry-2052.html

    20 = 2 :

    >>19 わざわざスマン、ありがとう

    小萌「ちなみに垣根ちゃんはなんと序列第二位!『未元物質』を操る能力者なのですよー!」

    小萌「いろいろアドバイスをもらうといいかもしれないのですよ」

    上条「へぇ………ぅえぇ!?!?第二位?!」

    垣根「………知らなかったのかよオイ」

     いや、俺だって今知らされた訳だが。
     お前と俺はどういう仲だったのか本気で疑問だよ。

     と心の中で思いつつも、もちろん口にはださない垣根であった。

    垣根「(そんでなんだよ『未元物質』って。誰か教えろ、今すぐにだ)」

     こっちの疑問は、すんでの所まで出かかっていたが。

    21 = 2 :

    青ピ「しかも中々なイケメンやん。カミやん一人でも持てあましとんのに……」

    上条「俺は関係ないだろ」

    土御門「はあ……これだから天然は……」

    上条「土御門までっ?!」

    小萌「はいはいそこまでにしやがれですよー。垣根ちゃんは上条ちゃんの知り合いだそうですから仲好くしてくださいねー」

    小萌「じゃあ上条ちゃん、教科書見せてあげてくださいなのです」

    上条「はい、わかりました……ほら垣根」

    垣根「ああ………ったく」

     そう言って垣根が上条の横に座る。
     どうやら逃げられそうにないらしい。やれやれだ。
     
    小萌「それじゃ補修をはじめるのですよー。
     垣根ちゃんの前で情けないとこ見せないようにするのですよ野郎どもー」



    土御門「…………」

    22 = 2 :

    垣根「ふう………」

     補修が終わり今は昼休み。

     授業を受け気付いた事だが、どうやら『記憶』こそ無けれど『知識』は残っているらしい。

     能力の方も、これからの学校生活も問題なさそうだ、と少し安心する。

    垣根「あとは設備とか見て回りゃいいか……」

     そう思い学校内を歩き回ろうとしたその時、
     
     一人の男が垣根に近づいてきた。

    垣根「お前は確か………」

     いかついサングラスに、金髪に、アロハシャツ。

    土御門「土御門、だぜい」

     先ほどまで一緒にいた少年、土御門元春。
     

    23 :

    しえん

    24 = 2 :

    垣根「ああそうだったな。で、どうした?」

    土御門「いやー。大したことじゃないんだがねい」

     土御門が思わせぶりな態度をとりながら、垣根の方を横目で見る。

    土御門「垣根はどうしてここに編入しようとおもったんだにゃー?」

    垣根「何故って言われてもな………」

     まさか魔術だのなんだの言った所で話にはなるまい。
     
     さて、どう話すべきか。考えてくるべきだったな。
     
     などと思うがもはやどうしようもない。

    垣根「……実は、家庭の事情でな。仕方なかったんだよ」

     とりあえず話をぼかすことにした。
     
     おそらく、そんなに追求してくることもあるまい。

    25 :

    そじょぶ

    26 = 2 :

     そう思った垣根だったが、その思惑は外れる事になる。

    土御門「ふうん。家庭の事情、にゃー………」



    土御門「………一体どんな事情なのか教えてもらいたいとこだな、『第二位』さんよ?」


     そう土御門が言った途端、雰囲気がガラリと変わった。

     サングラス越しの目線はとても鋭く、およそ友好的なものではない。

     まあ、なんとなく心当たりはあるのだが。

    (冥土帰し「編入なら『以前の知り合い』に会って困ることもなさそうだし、ね」)

    垣根「(………なるほど、そういうことかよ)」

     心の中で悪態をつく。どうやら『以前の俺』はなかなか問題のあるやつだったようだ。

    27 = 11 :

    暗部サイドへの切り替え終わった土御門は基本的にゃーにゃー言わんよ、参考までに

    28 = 2 :

    垣根「(こりゃあ少し探りをいれる必要があるみてぇだな……)」

    垣根「さて、なんの話だ?」

    土御門「とぼけるなよ。何の目的もなくここに編入した訳じゃないんだろう?」

    垣根「例えそうだとして、お前に教える義理はねぇな」

    土御門「ふうん、教えられないって訳か」

     互いの目線が交差し、無言の時間が続く。
     
     一触即発の空気が依然変わることなく流れてゆく。

    30 = 2 :

    土御門「お前は――――――― 上条「おーい土御門、垣根ーーーーーーー」

     土御門が話しかけるのとそれは同時だった。 

     上条が手を振り垣根達に近づいてくる。話を聞かれてはいないようである。

    垣根「(まったく、タイミングが良いんだか悪いんだか)」

    上条「何やってんだお前ら?」

    垣根「……この学校についていろいろ聞いてたんだよ。わからないことばっかだからな」

    土御門「そうなんだにゃー。俺ってば優しい奴なんだぜい?」

    垣根「それより何の用だ?」

    上条「ああそうそう、せっかくだから一緒に昼飯食おうぜ。
     垣根も、みんなで食った方が仲良くなれるだろうし」

    31 = 2 :

    垣根「ああそうだな。お言葉に甘えさせてもらうとするかね」

     ちらりと土御門の方を見る。

     だが流石というべきか、特に動じた様子は無い。

    上条「じゃあ先に行ってるぞ。青ピもいるから」

     上条がそう言って去っていく。

     その姿が完全に見えなくなると同時に、土御門が口を開いた。

    土御門「……まあいい。今のところはカミやんに免じてこれ以上は追及しない」

    土御門「だがもしカミやんが目的だとしたら、ただでは済まさないぞ」


    垣根「どーも、御忠告痛みいるぜ」

    32 = 2 :

    土御門「………さて、」

     そういうと、先ほどまでの殺気が嘘のように無くなり、和やかな雰囲気になった。
     
    土御門「カミやん達も待たせてる事だし早く行こうぜい、カッキ―☆」

    垣根「オイマテ、誰がカッキ―だコラ」

     垣根が思わず突っ込みをいれるが、土御門は悪びれる様子もない。
     
     なんだこの身変わりの速さは。
     そうとう猫かぶってやがるなコイツは。

    土御門「垣根だからカッキ―なんだぜい。ていとくんのほうがいいかにゃー?」

    垣根「やめろ、今すぐだ」

    土御門「あっはっはっは。じゃあ先に言ってるぜい、カッキ―☆」

    垣根「キメタ、オマエ、ブチコロス」

    土御門「にゃはははは~~~~~~~」

    33 = 2 :

     時と場所は戻り。
     あれから数日経ったものの土御門が何らかのアクションを起こすことは無かった。
    こちらから何かしない限りは何もしないという事だろうか。

     まあ深く考えたところであまり意味は無いのかもしれない。

     ゆえに、垣根からアプローチをかけるようなこともしなかった。

    上条「ちょっとトイレ行ってくる」

    垣根「ああ、わかった」

    土御門「じゃあ俺もついてくかにゃー」

    青ピ「じゃあ僕も行くわ。カッキ―留守番頼むで」タタッ

    垣根「だ・か・ら誰がカッキ―だ。ったく」

    34 = 2 :

    あの後、あの青ピアスにまでカッキ―呼ばわりされるとはな。

    思わず悪態をつく。

    どう考えてもそんなキャラじゃねえだろが。なに考えてんだあの野郎共は。

    垣根「………やれやれだ」

    そう考えながら一つ、大きく溜息を吐きだした。



    「………ふふっ」

    36 = 2 :

    垣根「あ?」

     後ろからの突然の笑い声に思わず振り向く。

    「ああごめんなさい。とても仲がよさそうに見えたからつい」

     そこにいたのは一人の少女。
     
     年は中高生位だろうか、ドレスがとても特徴的である。

    「楽しそうね?貴方達」

    垣根「はあ?」

    「あの三人とはお友達?」

    垣根「まあ……そうだが」

    「そう………よかった、ふふっ」

    37 = 2 :

     そう言って少女が微笑む。

     ただ、その笑顔は年相応のものでなく妖艶な雰囲気を醸し出していた。

     
     怪訝に思いながら少女の方を見つめる。

    垣根「 (なんだこのガキは………)」

    「変な顔しないでよ、別に変な考えがあって話しかけた訳じゃないのよ?」

    垣根「あっそ。てっきりナンパかなんかかと思ったぜ」

    38 = 2 :

    「あら、じゃあ私と少し付き合ってくれる?」

     そう言って少女がいたずらそうな笑みを浮かべる。

     だが垣根はそれを軽くあしらう。

    垣根「悪いがガキには興味ねえよ。もっと女らしくなってから出直してこい」

    「それは残念ね。少し自信あったのに」

    垣根「だいたいなんだそのドレスはよ。もっと見た目と年にあった格好でもしたらどうだ?」

    「………ふふっ」

    垣根「……なんだ?ケンカ売ってんのか」

    「ああごめんなさい。前にも他の人から同じことを言われた事があって、それで思い出し笑い」

    39 = 2 :

    「………やっぱり、忘れてしまったみたいね」ボソッ

     少女が何かを呟く。だが、垣根の耳には届かない。


     突然少女は席を立ち、垣根に背を向けて歩き出した。

    「突然話しかけて悪かったわ。それじゃ失礼するわね」

    垣根「数年後に出直してきな。少しくらい遊んでやるよ」

    「そうさせてもらえるとうれしいわ」

     その少女が店を出たのと、三人が席に戻ってきたのはほぼ同じ位であった。

    40 = 11 :

    条規は何歳ぐらいなんだっけ

    41 = 2 :

    ―――――――――――

    土御門「あー腹いっぱいだぜい」

    青ピ「カミやんは太っ腹やなあ」

    上条「ワタクシの財布はもうやせ細っているんですけどね………」

     思わぬ出費に、財布を見つめる上条の顔が暗くなる。
     
     こっそり中身をのぞいた垣根でさえ、あまりの哀れさに少々悲しくなってしまった程だ。
     
     …今度なんか奢ってやろう。そう思う垣根なのであった。

    上条「これからどう生活すれば………」

     そういって上条が顔をあげる

     
     と、その表情が急変した。

    上条「………ん?」

    垣根「どうした?」

    42 = 2 :

     上条の視線をたどる。

     そこにいたのは一人の少女とガラの悪い男たち。

    チンピラA「へっへっへ、姉ちゃんちょっと付き合ってくれよ」

    チンピラB「よくみりゃ常盤台のお嬢様じゃねえか。こりゃ上玉だぜ」

    チンピラC「カカカカキクキカコココココカケケケケケ!!!」

    「……………」

     はっきり言えば、少女がチンピラに絡まれていたのだった。


    青ピ「カミやん?もしかして………」

    上条「ああ」

    43 = 23 :

    >>42
    一方さん何モブやってはるんですか

    44 = 2 :

     上条の引き締まった表情を眺め、垣根は内心溜息を吐く。
     
     
     上条と行動を共にしてわかった事。それは『不幸』であることと『お人よし』であることだ。
     
     トラブルに巻き込まれ、巻き込まれに行き、そして自分が被害を受ける。
     
     やめりゃいのに、と思ったことも何度もあった。

     実際本人に言ったこともあったが、

    上条「上条さんの性分ですからね。こればっかしは」

     と笑顔すら見せていた事を思うと、もはや病気の類だろう。

     名づけるならそう、『ヒーロー病』とでも言おうか。

    45 = 2 :

    垣根「(ま、それがこいつの良い所でもある、か)」

    土御門「まあそれでこそカミやんなんだぜい。俺は手伝わないけどにゃー」

    垣根「がんばれ上条。応援くらいはしてやる」

    上条「お前らはそんなに薄情な奴だったんでせうか?!?!」

    青ピ「だって怖いやん?」

     三人の返答に呆れるあまり、上条が一瞬間の抜けた顔になる。
     
     だがそれもすぐ、さっきまでのキリッとした顔に戻り、

    上条「ああわかったよ!俺一人でなんとかしてやる!!」

     そう言って上条は少女の方に近づき、その手をとった。

    上条「悪い、待たせたな。行こうぜ」

     そしてそのまま手をひっぱり、その場を抜け出そうと試みる。

    47 = 2 :

     だが、

    チンピラA「ああん?なんだてめーは」

    チンピラB「俺らはこれからお楽しみの時間なんだよ。すっこんでろ」

    チンピラC「カカカカカケケコククキキキ!!」

     そんな簡単に諦めるチンピラ達ではなく、上条をにらみすえる。

     そして拳をならしながら、上条の目の前に立ちふさがった。

    上条「あのー前をどいてもらえませんでしょうかね?」

    チンピラA「や・だ」

     思わず溜息を吐いた。

     また不幸な事になりそうだ。

    48 = 2 :

    垣根「頑張れー上条―」

    土御門「ファイトだカミやんー」

    上条「見てねえでテメエらも助けろ!」

    青ピ「だって痛いのいややし?」

    垣根「めんどくさいし?」

     三人の返答に上条ががっくりと肩を落とす。

     だめだコイツら。なんとかしないと。
     いや、この場をなんとかしないと。

    チンピラA「わかってるねー君ら」

    チンピラB「そーそー。そこのエセホスト君達みて―に大人しく――――――




    垣根「――――――おい。テメェ今なんつったよ」

    49 = 2 :

    チンピラ達「どうもすびばぜんでしだーーーーーーーーーー!!!」

     チンピラ達が立ち去るのにそう時間はかからなかった。
     
     何が起こったか。

     それを描写こそしないが、一生のトラウマになったであろうことは確かである。

    青ピ「いやー………カッキ―もなかなかエグイ事するわぁ……」

    上条「見てるこっちがかわいそうになってきた位だからな……」

    垣根「俺を怒らせた罰だ。まだ足りねえ位だっての」

     垣根はそういいながら少女の方を向いた。

     見たところ少女は特に怖がっている様子でもなく、むしろ冷静にこちらをじっと見ている。
    あまり心配はなさそうだ。

    垣根「で、大丈夫か?」

    「………ええ、大丈夫です。とミサカは返事をします」

    50 = 11 :

    やっと今回の相手が分かったわ、ヘタ錬と■■は本当報われないなww


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