元スレ姫「こんにちはー!」魔王「……は?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
401 = 356 :
―――…
姫「……私の馬鹿。あー!何でこんなに馬鹿なのよ!!」
姫「結局魔王に迷惑かけて……あーあーあー!!ばーかばーか!!あほ!!」
姫「…………はぁ」
姫「どうしよう……」
カタッ
姫「っ……誰っ!?」
王「……私じゃ」
姫「……お父…様」
王「こんな所に閉じ込めて、すまないな……」
姫「……」
王「…姫よ、よく聞け。私は魔族に宣戦布告をする」
姫「なっ……!?」
王「だが、魔王を倒すことができるのは勇者だけじゃ」
402 = 356 :
姫「……それで?」
姫「私の力を借りたいというのなら、お断りよ」
王「……よいのか? お前が魔王を倒せば、お前を忌み嫌う者はきっといなくなるのだぞ?」
姫「……」
王「会ったばかりの者を、それも魔王を、どうしてそんなに庇う? あれさえ殺せばお前は……」
姫「っやめてよ!!」
姫「そもそも私をこんな目にあわせたのはあなたじゃない!あなたは禁産伝承を知っていて母に近付いた!」
姫「あなたが母と出会わなければ……私は産まれなかったのに!」
王「……」
王「……知っていて、彼女を好きになった私は……罪か」ぼそっ
姫「……っ」
姫「出て行って。私は絶対あなたに力を貸さない……!」
王「……また来る」
バタン
404 = 356 :
姫「……っ」
姫「……っう……うう……!」
魔王「……相変わらず姫君は、泣き虫であられる」
姫「う、うるさいわねっ! ほっとい……てぇえええええむぐっ!!?」ガッ
魔王「この……馬鹿!見つかったらどうする!」 バシッ
姫「もがっ……!」
魔王「まったく、困ったお姫様だ……」
姫「……」ずずっ…
魔王「あーしかしまぁ、そんなに泣いたんじゃせっかくの顔も台無しだな」
姫「……何でいるのよ?」
魔王「馬鹿の間抜け面が見たくてな。ふむ、思った通りの間抜け面で安心した」
姫「……」
魔王「何だ?言い返してくれないのか、つまらんな」
405 = 356 :
姫「あ……あの、魔王様……実は、父が…いえ、私が…和解の話をして、それで……」
魔王「ああ……そのことか。戦争だろう?とっくに知っているさ」
姫「私のせいで……本当に、ごめんなさい!!」
魔王「……」
魔王「いや……お前には感謝してるよ」
姫「……は?」
魔王「は?ってお前……またぶっさいくな顔で…」
姫「だ、だっておかしいじゃない!戦争が始まるかもしれないのに感謝してるって! 何なの?滅びたいの?マゾなの!?」ハァハァ
魔王「その息遣い気持ち悪いからやめろ」
407 = 348 :
この王は真っ当な条件では和解を飲まないだろ
408 = 356 :
魔王「……」
魔王「戦争は、起こさない」
姫「……!」
魔王「明日、面会を望む文を送る。宣戦布告される前に、和解の話を持ち出してやるさ」
姫「ほ、本当に……?できるの……?」
魔王「さぁな。でもやらないよりは、ましだろう?」にやり
姫「……うん、うん…!」
姫(でも本当は、話をするだけでは無理なんだろうなぁ……。せっかく魔王様がやる気を出したんだから…何か良い手はないかな……何か)
410 = 356 :
??「……」
??「……そこに、誰かおりますの?」
姫「!?」
魔王「!」
二姫「あ、あ……まさか…まさか!お前は…魔王!?」
姫「二、二姫!? 何故ここに…!?」
魔王(……二姫? ああ、本物の姫君か。なるほど、姫に似ているが幾分こちらのが賢そうな顔をしている)
411 = 356 :
訂正
>>410の前にこれが入ります
魔王「…よし、お前のあほ面も拝めたし、そろそろ帰るかな」
姫「そ、そういえばどうやってここまで来たの?」
魔王「ああ……転移魔法だ。意外と疲れるんだぞ。一歩間違えればミンチになるしな」
姫「ひぇ~……怖いね」
魔王「まあ俺はヘマしないし」
姫「ふふふ」
412 = 356 :
二姫「お姉さまから離れなさい!!」バッ
魔王「お……っと。おい、何か勘違いして……」
二姫「お黙りなさい!魔王め! お姉さまをたぶらかし、こんな酷いところへ入れて……!」
魔王「いや入れたのはお前の親……はぁ、姉妹揃って話を聞かない奴らだなぁ」
姫「どうしてこんなところにいるの二姫!?」
二姫「私はお姉さまの様子が気になって……!そんなことより!」
魔王(……嫌な予感)
二姫「お姉さま、今従者を呼びますからね! 魔王を捕まえるのです!」
姫「!? だ、駄目だよ!!」
魔王「だぁあ……めんどくさい」
413 = 356 :
二姫「魔王!」キッ
魔王「……うむ?」
二姫「わ、私は! 私はあなたを許しませんわ! せ、戦争を起こす元凶のあなた、を……うっ!?」
姫「に、二姫!?」
二姫「げほっげほっ!!…げほっ…は、っはぁっ…げほっ!!」
姫「大変……発作だわ!」
魔王「発作……?」
姫「二姫は昔から身体が弱くて、ずっとこうなの…!お医者さんを呼ばなきゃ……魔王様…誰か呼んできて!」
魔王「医者?だがこれは……」
414 = 356 :
二姫「げほっげほっ…!く、苦しいっ…げほっ…お、お姉さまっ……」
姫「おかしい……いつもはこんなに酷くないのに……おかしいよ!」
魔王「この病気の病名は?」
姫「今そんなこと言ってる場合じゃないでしょ……!? それに、まだ分かってないわ! 原因不明なの!」
魔王「ふむ……」カツカツ
二姫「……!?来ないでっ……ひっ!?」にゅるっ
姫「うわっ!?な、なななな何してるのぉ!?痛い痛い痛い!!!!魔王様の手が!!二姫の胸の中に!!!」
魔王「やはりなぁ」にゅる……にゅる
二姫「ひぃっ!?」
姫「や、やめてよ!二姫を殺さないで」
魔王「ああもううるさい、待ってろ」
ずる…ずるずるっにゅるんっ
姫「ひぃいいっ!?」
魔王「おお、まれにみる大きさだな」
417 :
ほんと楽しいよ~
し
ゅ
420 = 356 :
ビチッビチチッ
魔王「"燃えろ"」
ボッ
二姫「……っけほ…けほ……今のは……」
姫「何、なの……?」
魔王「何って、蟲だろ? 珍しくもない。お前も治ったろう?」
二姫「あ……すごくすっきりしています…!信じられない……」
姫「珍しくなくないよぉー!? え、じゃあ何!? 二姫も、その他この病気にかかっている人は、この蟲?に苦しめられていたってわけ!?」
魔王「ああ、そうだろうな」
421 = 348 :
ゴッドハンド
422 = 337 :
医療系は人間より全然進んでるみたいな
423 :
猿さんです。ちょうど書き溜めもなくなったのでまた明日に、お会いできれば
425 = 337 :
明日…つまり1時間半後ですか?
おつ
426 = 385 :
はええよ書き溜め少なすぎだろ
429 = 423 :
魔王「普通人間界にはいないんだけどな……誰かが何かの弾みで連れて来たのか…?そして繁殖した、と」
姫「……こ、」
魔王「こ?」
姫「これだぁ!!流石魔王様だよぉ!」
魔王「は……?」
姫「こ、この蟲って、魔界の人以外も治せるの!?」
魔王「いや、無理だろうな。魔界のものでもなかなか難しいと思うぞ。側近とかは余裕だが」
姫「魔王様ももちろん楽々できるんだよね!?」
魔王「あ、ああ。まあな……」
姫「っしゃー! 和解の手助けゲットだぜ!」
魔王「……うむ?」
430 :
追い付いた!テラオモシロス
432 = 423 :
明後日が休みのため、明日は夜になればずっと書きこめるからそれで許しておくれ
433 :
乙!
ついに和解か
434 = 373 :
追いついたと思ってたら終わってた
何を(ry
435 = 419 :
ほ
436 = 348 :
月曜からって3日ルールなくなったとはいえ引き伸ばしすぎだろ
438 :
臭いレス大杉だろ
440 :
期待しておるぞ
441 :
蟲取り出すシーンで某オサレ漫画思い出した
442 = 331 :
また明日か。待ってるぞ
443 :
期待しとるぞ
444 :
魔王が優柔不断な人間だったとは…
445 :
とにかく姫のキャラがうざいな
447 :
よっしゃーー!とか言いそうな女なところが
なんか中2発症したみたいで嫌なんですね
わかりますん
448 :
乙
また明日・・・もう今日だけど、頼む
449 :
朝比奈さんの寿命とかどういうことになってるんだろうか
450 = 449 :
妹良い仕事
みんなの評価 : ★★★×4
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