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    元スレ姫「こんにちはー!」魔王「……は?」

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    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - これはゾンビですか + - スケットダンス + - 両津 + - 勇者 + - + - 戦士 + - 魔王 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    651 :

    マゾ共レス浪費すんなボケ

    657 = 641 :

    ほー

    658 :

    俺は保守なんてしてやらないんだぜ。…あれ?鼻が伸びてる

    659 :

    ほしゅしゃ が あらわれた

    おう は おどろきあわてている

    660 :

    魔王「それとも、何か不都合でも?」

    「……私は、私は……」 カタカタ…

    「……いっそ、伝えたたらどうです、お父様。わだかまりを残したままでは、和解など成功しないでしょう」

    「姫……だが…」 チラッ

    魔王「どうぞ。何か言いたいことがあるのならば、存分にお話ください」

    「……」

    662 = 559 :

    待ってた!!!!

    663 = 660 :


    「わ、私は……」 グッ

    「私は魔王が、怖い…!」

    魔王「……」

    「あなたは覚えているのだろう!? 私の父が、そのときの勇者が、魔族にしてきたことを……!
      なのに、何故その話題に触れぬのじゃ…! 何か腹に一物を抱えているとしか思えぬ!」

    魔王「……覚えていますよ。昨日あったことのように、鮮明にね」

    「……!」 ビクッ

    魔王「…王様、あなたは私を怖いと仰った。ですがそれは私も同じなのです」

    「何…?」

    664 = 660 :

    魔王「私だって、怖い。数百年前のように、また魔族が裏切られることになるのではないかと」

    魔王「だから和解など、彼女に頼まれたときも、考えることなく断ってしまった」

    魔王「私は弱いのです。今だって、落ち着いてるように見せているけれども、体中冷たい汗が流れている」

    「では、何故……何があなたに勇気を与えたのだ」

    魔王「はは、勇気なんてそんな大層なものじゃあありません。ただ私は、本当の平和が欲しくなった。忌まわしい過去に、終止符を打ちたかったのです。それは、勇気からじゃない。弱さからだ」

    「弱さ、から…」

    魔王「ですが、考えさせてくれる機会を与えてくれたのは、彼女ですね。そして、私の話を親身になって聞いてくれた側近だ」

    「魔王様……」

    側近「……ふふ」

    666 = 660 :

    「恨んでは、おらぬのですか……! あんなこと、許せることではないでしょう!?復讐しようとは思わないのですか!?」

    魔王「…恨み…ですか。当然、恨みましたよ。こちらはただ和解を望んでいたのに、成功したと思ったのに、裏切られ、父や兄や家来を殺され…その上…」

    「……この剣の、飾りの一部にされた」

    魔王「腹ただしかった、殺してやりたかった。すぐに戦争でも何でもして、あなたの国を滅ぼしてやろうと思ったこともありました

    「……」

    魔王「でも、考えたんです。私が戦争をすると言えば、確かに魔界のものは喜んで手伝ってくれるでしょう。しかし、自分の憎しみを優先して、魔界のものを巻き込むのが、国を統べる者として、本当に正しいのかと。
       戦争になれば、魔界の者だって何人も命を落とすことになる。私怨で他人の命をどうこうできるほど、果たして私は偉いのかと」

    魔王「それに、もう誰かを失う悲しみは、知りたくないし、誰かに味合わせたくもないんだ…」

    668 = 557 :

    魔王「だから私は戦争だけは起こさないと誓った。無下に人を殺すこともしないと。そして考えて、平和に近付くための一番良い選択はやはり和解だと思ったため、こちらに参ったのです」

    「…私は、何て愚かなんだ……!」

    魔王「……」

    「私は自分のことばかり…いや、自分のことしか考えていなかった! 国民のことはおろか、国のためにと考えてくれた姫の言葉を無視して…自分の意思を優先させた……!」

    「お父様……」

    「今日だって! あなたが本当に和解をしたいと申しておるのに、疑って、怯えていた!」

    669 = 557 :

    「その上、過去のことを謝りもしないで……本当に、申し訳なかった…! 私は自分が恥ずかしくて仕方がない……!」 バッ

    魔王「……顔を上げてください、王様。昔のことはもう過ぎたことです。それにあのことは、あなたが関与したことではない。あなたは悪くありません」

    「だが、それでは私の気がすまぬ……! あなたの話を聞き、あなたの懐の大きさと真摯な言葉に感動いたしました! 許していただけるなら、許していただきたい! だが、そのためにも償いをしたいのです…!」

    魔王「……償い、ですか…」

    「ええ……! 償いをして、そして魔族との和解をしたい……!」

    670 = 645 :

    そろそろ本性現してもいいのよ

    671 = 559 :

    魔玉「では、姫2をわたしの嫁としていただこう」

    672 = 557 :

    魔王「和解していただけるだけでもありがたいのですが……そうですね…では、3つだけお願いがあります」

    「は!」

    魔王「一つは、国民に昔あったことの本当のことを知らせてください。魔族が歩み寄ろうとしたこと。そしてこれは、あなたには酷というものかも知れませんが……当時の王と勇者がしたことを」

    「……!」

    魔王「できますか?」

    「必ず……必ずさせていただく!」

    魔王「もう一つは、この勇者の剣の飾りになった、私の父と兄の目を返していただきたい」

    「あ……それもそうよね。お父様、外してもいい?」

    「ああ……とってくれ」

    673 = 557 :

    「……」 ぐ、ぐ

    魔王「……」

    「はい……」

    魔王「……ありがとう」

    魔王「……」

    魔王「お帰りなさい、お父様……お兄様」

    側近(魔王様……あんなに優しい微笑みは…初めて見ました…) じわ…

    674 :

    紫煙

    675 = 660 :

    魔王「最後に一つですが……」 ちらっ

    「?」

    魔王「あなたは素晴らしい姫君をお二人お持ちでいらっしゃる。どうか、お二人とも同じように大事にしてあげてください。彼女達は、この国にとってかけがえのない存在になるでしょう」

    「ま、魔王様……!」

    魔王「……これで、私の願いは終わりです」

    「ほ、本当にそれだけでよいのですか!?」

    魔王「ええ。あなたが本当に守ってくれるのならば」

    「それはもちろんですが……そうだ!」

    魔王「?」

    「どうぞ、二姫をあなたの妃にしてくださいませ!」

    魔王「は……」

    二姫「なっ」

    「えええええええええええええええ!?」

    676 = 660 :

    魔王「あ、あの。それはいくらなんでも急な話じゃないかと!?」

    「なに、この二姫はまだまだ若いが器量の良い娘です。親の私が言うのもなんですが、見た目も申し分なく育った」

    魔王「それは否定しませんが……! そもそも私は嫁を娶るつもりはないのです!」

    「でも…」

    魔王「ああああ!! なれば、私はこちらの姫をいただきたく存じます!」 バッ

    「!! ままままままま魔王様!?」 カアアアア

    側近「おやおや」にこにこ

    「おお、それはいい考えであるの! 姫も年頃じゃ、ちょうど良い」

    魔王(…この王は何を考えているんだ……俺は魔物だぞ…!?)

    677 :

    王惨殺ENDじゃないだと……?

    678 :

    あらあらうふふ

    679 = 559 :

    勇者と魔王の子供ってどうなるんだろうね?
    女勇者は女しか産まないってことは…

    680 :

    二姫着たああああああああああああああああああ

    681 :

    魔王って世襲性なのな

    682 = 660 :

    魔王「と、とにかく。お互いの意見も一致したことですし、和解はこれで決まりということでよろしいですね…?」

    「ああ。すぐに過去の話を新聞にして配ろう。そして、明日には城の外で国民に謝り、和解の件を話す」

    魔王「……これから、どうぞよろしく」 さっ

    「こちらこそ…!」 ぎゅっ

    「……良かった。本当に…良かった!」

    二姫「おめでとうございます!お姉さま……!」

    683 = 660 :



    ―――…

    「魔王様、本当にありがとうございました」

    魔王「ああ、姫も。よくやった」

    「……お帰りに、なるのですか?」

    魔王「ああ。俺も魔界の者に和解の話をしなければならないからな」

    「さみしくなりますね」

    魔王「なあに、いつでも会えるさ。和解したんだから」

    「…魔王様」

    魔王「うん?」

    「私、本気で魔王様が好きなの……! さっきの話はうやむやのまま終わったけれども、私は本気なの!」

    魔王「姫……」

    「魔王様は…?さっきの、私をいただくっていうのは……?」

    魔王「……」

    魔王「姫。駄目なんだ。俺は魔物で、お前は人間だ。…許されない」

    684 = 660 :

    「そ、そんなの関係ないよ! 大切なのは気持ちじゃないの!?」

    魔王「俺は、お前らと違って年をとるのも遅い。死ぬのだって何百年後だ。俺は確かにお前に魅かれているよ。だからこそ、駄目なんだ。分かってくれ」

    「……私はあきらめないよ! 和解だってできたんだもの! ずっとあきらめない!絶対あなたと結ばれてみせる!」

    魔王「……お前ならやりそうで、怖いな」 くすっ

    「……」

    魔王「時間だ…帰らねばならん」

    魔王「元気でな。二姫にもよろしく」

    「魔王様ァ…」 ぐすんっ

    魔王「お前の泣き顔は、愛くるしくて困るな…」 ちゅっ

    「……!」

    魔王「じゃあな」 フッ

    「あ、魔王様…!」

    685 = 660 :


    「………」

    二姫「…お姉さま? 魔王様は帰られたのですか?」

    「っ二姫……う、う、うあ…うああああああああああんっ!」ぎゅうっ

    二姫「お、お姉さま!?」

    「魔王様のアホー! ばかあああああ!」 ぐすぐす

    二姫「お姉さま…」


    ―――…

    686 :

    …―――

    100年後

    687 = 660 :


    ―――…

    側近「よろしかったのですか」

    魔王「…うん?」

    側近「あのまま姫をさらっても、何の問題もなかったでしょうに」

    魔王「だから、言ったろ。俺はあいつと違って長く生きるんだ。俺はこれ以上誰かの死で悲しみたくないんだよ」

    側近「…本当に弱虫ですね、ちょっとあきれましたよ」

    魔王「なんとでも言え。どうせ、すぐに忘れるさ」

    魔王「……いい男なんて、五万といるからな」

    「魔王様ほどの良い人そうそういないよ」 ぬっ

    魔王「そんなことは…って、何でいるんだよ!?」

    側近「あら、こんにちは姫様」 にこにこ

    688 = 633 :

    …ーー
    話は遡って99年前

    689 :

    魔王ホモになったかと

    691 = 660 :

    「お、お忘れかしら? 私は魔法学校主席の姫よ! 転移魔法くらいよ、余裕よ」 ぜーはーぜーはー

    魔王「言葉と身体があってないぞ」

    「その言葉はぜひベッドの中でいやらしく言ってもらいたいですね!」

    魔王「死ね」

    「やだもう過激ぃ☆」

    魔王「…何しに来たんだよ?」

    「言ったでしょ、私はあなたをあきらめないと! だから私は今日からここで暮らします!」

    魔王「なんだかすごくデジャヴなんだが…」

    「ふふふ、覚悟してね、魔王様!」

    魔王「……手加減してくれよ、お姫さま」 ふっ




    end

    692 = 636 :

    面白かったです
    お疲れでした

    694 = 559 :

    魔王様マジ イケメン

    695 = 583 :

    おもしろかった
    >>1乙!

    696 :


    良かったぜ

    698 = 585 :

    乙乙

    699 = 650 :


    王様もなかなか良い奴だったな

    でもやっぱり魔王△


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