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    元スレ姫「こんにちはー!」魔王「……は?」

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    みんなの評価 : ★★★×4
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    252 = 235 :

    とうわ

    254 = 235 :

    乙~
    続き期待してるよ

    256 = 238 :

    257 = 249 :

    261 :

    よろしい、ならば保守だ

    263 = 235 :

    火中天津甘栗拳

    264 :

    ほっしゅ

    265 = 261 :

    僕ツケメン

    271 = 261 :

    ほっすほっす

    272 :

    273 :

    ほすほす

    275 = 231 :

    281 :

    側近は♀か?

    282 :

    >>281
    みなさんいろいろな像があると思うので、ご想像にお任せします

    バイト終わったので今から書きためます
    21時~22時には投下予定
    明日も来るとしたら夜になると思いますので、前回も書いた通り
    落ちたときは書き上げてからたてなおします

    283 :

    はやくはやく

    286 :

    くるぞ

    287 = 282 :


    「戻って来ちゃった……」

    「とりあえず、父に…王に会わないとね!」


    ―――…


    門番1「これは、魔じ…勇者様!お帰りなさいませ」

    門番2「よ、よくぞご無事で、魔王は……」

    「……急いでるんだ、王に会わせて」

    門番1「……は、はぁ。おい、門を開けろ」

    門番「……ああ」


    ギィイイイ


    (気まずそうな顔)

    (やっぱり、帰ってきても私なんか迎え入れてくれないのよね)

    (別にもう慣れたけど。……そんなことより今は王と話し合うのが先だもの!)

    288 = 282 :


    ―――…


    二姫「お姉さま!お姉さまではありませんか!」だきっ

    「わぁ!?に、二姫!? 部屋から出て大丈夫なの!? 病気は……」

    二姫「この頃は調子が良いのです! それよりも、ああ、お姉さま……勇者として魔王を倒しに行くとお聞きしましたが……無事に帰って来られたのですね! 私、本当に心配で……」

    「二姫……ありがとう。あなただけだよ、そんな風に思ってくれるの」

    二姫「そんなこと…! お父さまだって心配なさっていましたわ!」

    (お父様が心配していたのは、私じゃなくて魔王を倒せたかどうかよ……)

    289 = 272 :

    きた

    290 = 282 :

    「二姫、お父様はいるかしら? お話がしたいの……この国の行く末を決める、大切な話」

    二姫「……お姉、さま? あ、えと、お父さまなら、王室に居られますわ」

    「ありがとう。……ねぇ、二姫」

    二姫「は、はい」

    「二姫は、戦争は嫌よね?」

    二姫「も、もちろんです! 戦争は悲しみしか産みませんもの…!」

    「ふふ……いい子ね」なでなで

    「そうよ……」

    「私がいる限り、悲しみは産ませないわ」キッ

    291 = 282 :



    ―――…

    【王室】

    「よくぞ、戻って参られた。心配したぞ」

    「お久しぶりでございます。王様」

    「頭を上げよ、そしていつもの呼びで構わぬ。して、姫よ、魔王は倒したか」

    「……そのことについてお話があります。お時間の方、よろしいでしょうか」

    「わ、私は魔王を倒したかと聞いおるのじゃが」

    「……倒して、おりません。ただ、話を、してきました」

    「……」

    292 :

    きたきた

    294 = 282 :

    「お父様、突然ですが私は、この国のためにも、魔族との和解を求めます!」

    「!? 何を寝ぼけたことを……和解などできるわけない!」

    「いいえ、できないわけがないのです! 私達も魔族も、同じ生き物です! 我々が平和を望むように、魔族だって平和を望んでいる!」

    「お、お前に何が分かるというのだ!?」

    「お父様こそ、何をそんなに怖がっているのですか!?」

    「私が怖がっている……!?我が娘とて……私を愚弄する言葉を吐くことは許さんぞ!」

    「いいえ! あなたは怖がっています!魔王を恐れています! 何故ならば、あなたは知っているから!」

    「な、な……何を……!」

    296 = 282 :

    「あなたの父とその時の勇者が、魔族にしたことをですよ!」バサッ

    「……こ、これは!?」

    「……亡くなった私の母親が、私に預けていったものです」

    「! か……彼女が……?」


    (私の事を散々虐めてきた、母親らしからぬ母親だったけれど、私に……チャンスを与えてくれた)

    (ありがとう……お母さん)

    297 = 282 :

    「これは、日記か……?」ペラッ

    「私の母方の祖父、つまり勇者の日記です……最初に読んだ時は、あまりの内容に目を疑いました」

    「……!」ペラッ

    ○月×日『魔王を滅ぼした日から、もう何年もたった。私は今、あのときのことを深く反省している』

    「だって祖父は勇者ですもの。勇者は正義のはず……こんなことあってはいけないはずだわ…」

    『あのとき、王の言うことをどうして聞いてしまったのだろう? 魔王は和解を求めていた。この国は平和になるはずだったのだ。それを私は自分から壊してしまった。本当に、私が悪のようなものだ……』

    298 = 282 :

    「ですが、魔王に会って、私はこの日記を信じたくなくとも、信じざるをえなくなった」


    『王は、このことを国には内緒にしていた。和解を締結した話はもちろん、むしろ魔王が戦いを挑んできたと偽った。魔王を倒した私はヒーローだと言われた。広場には銅像が立つ予定だ。赤と金の硝子細工が埋め込まれた剣を持って、誇らしげな顔を浮かべた私の像が』

    「こんな……こんなのは嘘だ! 本当ではない!!全て偽りだ!!」

    『だが、皆は知らないのだ。剣に埋まったあの硝子細工は、元々罪のない魔王とその子供の眼をくり貫いたものを固めて作ったものだと。皆は知らないのだ。誇らしげな顔を浮かべた私が、どんなに悪逆非道なことをしたのかを。私は、あの像をまともに見ることができない』

    300 = 282 :

    「では、どうして…何も恐れることはないはずでしょう!?」

    『私は、あの子に謝りたい。私を目覚めさせてくれたあの魔王の子に。もう思うように動くこともできない我が身、誰か私の代わりに謝ってはくれないだろうか……』

    「あなたは、あなたの父がしたことを、魔族にいつか復讐されるのではないかと、恐れているのでしょう!?」

    『誰か、私の代わりに、本当の平和を――…』


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