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元スレ億泰「学園都市つってもよォ~」
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黒子(足が曲がっているように… もしや…自分の周囲の光を捩じ曲げる能力!?)
相手の能力を分析しながらフラフラと立ち上がる黒子。
そんな黒子の様子を見ながらニヤニヤと笑う歯抜けの男。
リーダー「カカカッ 今のはいーい感触だったわぁ アバラ何本かイッた感じだなぁ!」
黒子(…金属矢は最後の一本。 ですが私の推測が正しければっ!)
振り返りざま金属矢を投擲するが、それは黒子の『予想通り』あさってのほうに飛んでいった。
リーダー「おいおい何だぁ? まさかもうテレポートできねえってんじゃねーだろーなー?」
黒子(…っ! こうなったら仕方ありませんの!)
ゆっくりと後ずさり、そのままビルの奥に走りだす黒子。
相手の能力を分析しながらフラフラと立ち上がる黒子。
そんな黒子の様子を見ながらニヤニヤと笑う歯抜けの男。
リーダー「カカカッ 今のはいーい感触だったわぁ アバラ何本かイッた感じだなぁ!」
黒子(…金属矢は最後の一本。 ですが私の推測が正しければっ!)
振り返りざま金属矢を投擲するが、それは黒子の『予想通り』あさってのほうに飛んでいった。
リーダー「おいおい何だぁ? まさかもうテレポートできねえってんじゃねーだろーなー?」
黒子(…っ! こうなったら仕方ありませんの!)
ゆっくりと後ずさり、そのままビルの奥に走りだす黒子。
リーダー「逃げ…た?」
ニヤリと哂うスキルアウトのリーダー。
黒子が飛び込んでいった廃ビルの奥に向かい大きな声を張り上げる。
リーダー「次は鬼ごっこかぁ? いいぜぇー 10秒だけ待ってやるよぉ!」
リーダー「けど『ゲーム』には『ルール』が必要だよなー?」
リーダー「てめぇが逃げまわっていいのはこのビルの中だけだ」
リーダー「このビルから逃げたら外の女とデブ、両方やっちまうからなぁー?」
そう宣言しながらビルの中に足を進める男。
カチカチとナイフを振り回しながら空いた手でポケットを探り、目的のものを取り出す。
その手に握られているもの。
それは『携帯電話』が握られていた。
ニヤリと哂うスキルアウトのリーダー。
黒子が飛び込んでいった廃ビルの奥に向かい大きな声を張り上げる。
リーダー「次は鬼ごっこかぁ? いいぜぇー 10秒だけ待ってやるよぉ!」
リーダー「けど『ゲーム』には『ルール』が必要だよなー?」
リーダー「てめぇが逃げまわっていいのはこのビルの中だけだ」
リーダー「このビルから逃げたら外の女とデブ、両方やっちまうからなぁー?」
そう宣言しながらビルの中に足を進める男。
カチカチとナイフを振り回しながら空いた手でポケットを探り、目的のものを取り出す。
その手に握られているもの。
それは『携帯電話』が握られていた。
■廃ビル前
そびえたつ無機質な灰色のコンクリートを心配そうに見上げる佐天。
そんな佐天にオドオドとした声がかかった。
少年「ね、ねえ君」
声の主は先程までスキルアウトに絡まれていた小太りな少年。
殴られ蹴られ、腫れ上がった顔のまま少年は続ける。
少年「…今のうちに逃げよう」
佐天「そんな! 白井さんがまだ!」
予想外のことを言われ言い返す佐天。
だが。
少年「…ぼ、僕達がいてもどうにもならないじゃないか」
佐天「――っ」
少年「君もレベル0なんだろ? だったら判るはずだよ。 僕達に出来ることなんて何も無いんだ…」
少年「そうさ。 僕達レベル0は足手まといなんだ。 危ない闘いはジャッジメントやアンチスキルに任せればいいっ!」
そびえたつ無機質な灰色のコンクリートを心配そうに見上げる佐天。
そんな佐天にオドオドとした声がかかった。
少年「ね、ねえ君」
声の主は先程までスキルアウトに絡まれていた小太りな少年。
殴られ蹴られ、腫れ上がった顔のまま少年は続ける。
少年「…今のうちに逃げよう」
佐天「そんな! 白井さんがまだ!」
予想外のことを言われ言い返す佐天。
だが。
少年「…ぼ、僕達がいてもどうにもならないじゃないか」
佐天「――っ」
少年「君もレベル0なんだろ? だったら判るはずだよ。 僕達に出来ることなんて何も無いんだ…」
少年「そうさ。 僕達レベル0は足手まといなんだ。 危ない闘いはジャッジメントやアンチスキルに任せればいいっ!」
き…貴様は…
て…てめーは…
あ…あなたは…!!
おっ…億泰さんッ!
て…てめーは…
あ…あなたは…!!
おっ…億泰さんッ!
少年「さあっ! 一緒に逃げようっ!」
そう言って佐天に差し伸ばされる右手。
少年の言葉は隠してきた自分の本心をズバリ言い当てていた。
嫉妬や羨望の感情を他人に代弁され、呆然とする佐天涙子。
確かに、今の自分が出来ることは何も無い。
少年の言うとおり逃げるのが最も賢い選択だということは分かっていた。
けれど。
目の前に差し出された少年の右手を握ったその瞬間…取り返しの付かないナニカを捨ててしまうような。
そんな気がして躊躇う佐天。
そして…幸か不幸か佐天涙子が決断をする前に予想外のことが目の前でおきた。
バキィッ!
少年「ブフッ!」
突然殴り飛ばされる少年。
その拳の先を見て佐天は絶句する。
そう言って佐天に差し伸ばされる右手。
少年の言葉は隠してきた自分の本心をズバリ言い当てていた。
嫉妬や羨望の感情を他人に代弁され、呆然とする佐天涙子。
確かに、今の自分が出来ることは何も無い。
少年の言うとおり逃げるのが最も賢い選択だということは分かっていた。
けれど。
目の前に差し出された少年の右手を握ったその瞬間…取り返しの付かないナニカを捨ててしまうような。
そんな気がして躊躇う佐天。
そして…幸か不幸か佐天涙子が決断をする前に予想外のことが目の前でおきた。
バキィッ!
少年「ブフッ!」
突然殴り飛ばされる少年。
その拳の先を見て佐天は絶句する。
不良B「おいおい。 誰が逃げていいって言ったぁ?」
そこに立っていたのは先程黒子に叩きのめされた不良の男達だった。
不良C「痛っててて… クソッあのアマァ!」
佐天「そっ…そんな」
不良B「『そっそんなぁ』じゃねえよブス! おらこっち来い!」
不良C「てめえもだデブ! 手間かけさせんじゃねーよ!」
佐天「痛っ! やめてっ! やめてくださいっ!」
少年「ごめんなさいっ! ごめんなさいっ!」
必死に抵抗するも、少女の細腕で男の腕力に適うはずもなかった。
無造作に髪を掴まれビルの中に引きずり込まれていく佐天と少年。
不良B「もしもーし? こっちは問題無いっすよリーダァー」
そう『携帯電話』に何事かを報告しながらビルの中に入っていくスキルアウトと佐天達。
そこに立っていたのは先程黒子に叩きのめされた不良の男達だった。
不良C「痛っててて… クソッあのアマァ!」
佐天「そっ…そんな」
不良B「『そっそんなぁ』じゃねえよブス! おらこっち来い!」
不良C「てめえもだデブ! 手間かけさせんじゃねーよ!」
佐天「痛っ! やめてっ! やめてくださいっ!」
少年「ごめんなさいっ! ごめんなさいっ!」
必死に抵抗するも、少女の細腕で男の腕力に適うはずもなかった。
無造作に髪を掴まれビルの中に引きずり込まれていく佐天と少年。
不良B「もしもーし? こっちは問題無いっすよリーダァー」
そう『携帯電話』に何事かを報告しながらビルの中に入っていくスキルアウトと佐天達。
■廃ビル内
黒子「がっ!? …痛っ」
顔を殴られ床に転がる黒子。
黒子「な、何故…?」
1階から2階へ空間跳躍し、『ゲーム』の『ルール』の裏をかいたはずの黒子の目の前にスキルアウトの男がいたのだ。
リーダー「言い忘れたけどよ」
ナイフを弄びながら笑う男。
リーダー「この廃ビルは俺らの溜まり場でなー。 中のことは隅から隅まで熟知してるんだわ」
黒子(くっ……最終手段をとるしかありませんわね)
再び空間跳躍を行ない姿を消す黒子。
リーダー「ほぉー まだ逃げる力が残ってんのか…」
黒子が飛んだ先から漏れる足音を聞いてほくそ笑む。
リーダー「せいぜい逃げ回れや… 跳べなくなったときが終わりなんだからなぁ」
階段へと向かうその顔には凄惨な笑みが浮かんでいた。
黒子「がっ!? …痛っ」
顔を殴られ床に転がる黒子。
黒子「な、何故…?」
1階から2階へ空間跳躍し、『ゲーム』の『ルール』の裏をかいたはずの黒子の目の前にスキルアウトの男がいたのだ。
リーダー「言い忘れたけどよ」
ナイフを弄びながら笑う男。
リーダー「この廃ビルは俺らの溜まり場でなー。 中のことは隅から隅まで熟知してるんだわ」
黒子(くっ……最終手段をとるしかありませんわね)
再び空間跳躍を行ない姿を消す黒子。
リーダー「ほぉー まだ逃げる力が残ってんのか…」
黒子が飛んだ先から漏れる足音を聞いてほくそ笑む。
リーダー「せいぜい逃げ回れや… 跳べなくなったときが終わりなんだからなぁ」
階段へと向かうその顔には凄惨な笑みが浮かんでいた。
■廃ビル内・最上階
リーダー「オラァ! もう隠れる場所なんてねーだろが! さっさと出てこいよぉ!」
空間跳躍を繰り返し、最上階の柱に隠れた黒子。
フロアの出入口には男がよりかかり笑いながら吠えていた。
黒子(出ろと言われてノコノコ出ていくオマヌケが何処にいるんですの?)
リーダー「カカカッ… まぁ別に構わないけどよ? テメエが出てこないってんならこの女とデブで遊ばさせてもらうだけだからなぁ!」
黒子(なっ!?)
想像だにしなかった言葉を聞き、目を見開く黒子。
そして…最も聞きたくない悲鳴が聞こえてきた。
リーダー「オラァ! もう隠れる場所なんてねーだろが! さっさと出てこいよぉ!」
空間跳躍を繰り返し、最上階の柱に隠れた黒子。
フロアの出入口には男がよりかかり笑いながら吠えていた。
黒子(出ろと言われてノコノコ出ていくオマヌケが何処にいるんですの?)
リーダー「カカカッ… まぁ別に構わないけどよ? テメエが出てこないってんならこの女とデブで遊ばさせてもらうだけだからなぁ!」
黒子(なっ!?)
想像だにしなかった言葉を聞き、目を見開く黒子。
そして…最も聞きたくない悲鳴が聞こえてきた。
佐天「やっやめてよぉ…」
不良B「ヘヘヘッ」
不良C「おらぁ! とっとと歩けや!」
デブ「痛っ! 痛いっ!」
怯えきった弱々しい声と複数の足音。
黒子(そんな…これじゃあビルの支柱を切断してビルを潰す計画がっ…)
必死に考えを巡らすも、解決策は見当たらなかった。
リーダー「さーて…どーすんだぁ? このまま外にテレポートして逃げるかー? 別にそれでもいいぜー?」
黒子「…」
数秒後歯噛みをしながら黒子が柱の陰から姿を現した。
不良B「ヘヘヘッ」
不良C「おらぁ! とっとと歩けや!」
デブ「痛っ! 痛いっ!」
怯えきった弱々しい声と複数の足音。
黒子(そんな…これじゃあビルの支柱を切断してビルを潰す計画がっ…)
必死に考えを巡らすも、解決策は見当たらなかった。
リーダー「さーて…どーすんだぁ? このまま外にテレポートして逃げるかー? 別にそれでもいいぜー?」
黒子「…」
数秒後歯噛みをしながら黒子が柱の陰から姿を現した。
リーダー「カカカッ 手こずらせやがって… よーやく観念したかぁ?」
ニヤニヤと笑いながらリーダー格の男が黒子の顎を掴む。
汚らわしい感触に眉をしかめながらも気丈に言い返す黒子。
黒子「『ゲーム』には『ルール』が必要…そう言ってましたわよね?」
リーダー「あぁー? オレは飽きっぽくてなぁー 忘れちまったわ」
ヘラヘラと馬鹿にしきった顔でおどける男。
リーダー「それよりもだ…てめぇは放っておくほどオレは『馬鹿』じゃあねえ」
言うが早いか懐より取り出した小瓶を黒子の眼前に突きつけた。
酷い刺激臭が黒子を襲う。
黒子「ゴホッ!? なっ、らにを!?」
途端、腰が抜けたようにガクリと足元から崩れ落ちる黒子。
ニヤニヤと笑いながらリーダー格の男が黒子の顎を掴む。
汚らわしい感触に眉をしかめながらも気丈に言い返す黒子。
黒子「『ゲーム』には『ルール』が必要…そう言ってましたわよね?」
リーダー「あぁー? オレは飽きっぽくてなぁー 忘れちまったわ」
ヘラヘラと馬鹿にしきった顔でおどける男。
リーダー「それよりもだ…てめぇは放っておくほどオレは『馬鹿』じゃあねえ」
言うが早いか懐より取り出した小瓶を黒子の眼前に突きつけた。
酷い刺激臭が黒子を襲う。
黒子「ゴホッ!? なっ、らにを!?」
途端、腰が抜けたようにガクリと足元から崩れ落ちる黒子。
リーダー「ひゅう~ スゲエなおまえ 意識あんのかよ?」
小瓶を懐にしまい込みながら口笛を吹く男。
リーダー「いいぜ、説明してやる。 オレたちが取り扱ってるブツはな、レベルアッパーだけじゃねえんだ」
リーダー「今、おめえに嗅がせたのは揮発性の麻酔薬みたいなもんでよ」
ガクガクと震える手足でなんとか上半身を奮い立たせる黒子。
黒子「…ま、まふいやく?」
リーダー「おおともよ! 能力者ってのはよー脳で演算してることぐらいテメエも知ってんだろ? こいつはな。 一時的に脳の思考回路を掻き乱すんだよ」
衝撃的な言葉を聞き、反射的に演算をするが…
黒子(…っ! ダメですわ…本当に跳べなくなっている!?)
呆然と自分の両手を見つめる黒子。
そんな黒子に無慈悲な声がかかった。
リーダー「さてと…よくもまぁ好き勝手に強がってくれたなぁ?」
黒子「グフッ」
言うが早いか、黒子の頬が張り手で叩きとばされる。
脱力してしまった小柄な少女がその威力に耐え切れるわけもなく、部屋の片隅まで転がっていく。
小瓶を懐にしまい込みながら口笛を吹く男。
リーダー「いいぜ、説明してやる。 オレたちが取り扱ってるブツはな、レベルアッパーだけじゃねえんだ」
リーダー「今、おめえに嗅がせたのは揮発性の麻酔薬みたいなもんでよ」
ガクガクと震える手足でなんとか上半身を奮い立たせる黒子。
黒子「…ま、まふいやく?」
リーダー「おおともよ! 能力者ってのはよー脳で演算してることぐらいテメエも知ってんだろ? こいつはな。 一時的に脳の思考回路を掻き乱すんだよ」
衝撃的な言葉を聞き、反射的に演算をするが…
黒子(…っ! ダメですわ…本当に跳べなくなっている!?)
呆然と自分の両手を見つめる黒子。
そんな黒子に無慈悲な声がかかった。
リーダー「さてと…よくもまぁ好き勝手に強がってくれたなぁ?」
黒子「グフッ」
言うが早いか、黒子の頬が張り手で叩きとばされる。
脱力してしまった小柄な少女がその威力に耐え切れるわけもなく、部屋の片隅まで転がっていく。
佐天「白井さんっ!」
悲痛な叫び声をあげる佐天。
黒子を殴り飛ばし、佐天の悲鳴をあげさせた男がニンマリと笑っていた。
リーダー「カカカッ いいなぁテメエ。 打てば響くってのはこのことだわ。 あー…なんか興奮してきたぜぇ」
ベロリとヨダレにまみれた舌で自らの唇を舐める男。
その瞳には嗜虐と愉悦の色が浮かんでいた。
リーダー「おい…おまえらにはその女やるわ…オレは今からよ…この女をヤっから」
黒子「なっ!?」
ジリジリと両手を広げて近づいてくる男。
逃げようとするも薬により弛緩した手足では這いずることが精一杯の黒子。
それはまるで蜘蛛の網にかかった無力な蝶のようだった…
悲痛な叫び声をあげる佐天。
黒子を殴り飛ばし、佐天の悲鳴をあげさせた男がニンマリと笑っていた。
リーダー「カカカッ いいなぁテメエ。 打てば響くってのはこのことだわ。 あー…なんか興奮してきたぜぇ」
ベロリとヨダレにまみれた舌で自らの唇を舐める男。
その瞳には嗜虐と愉悦の色が浮かんでいた。
リーダー「おい…おまえらにはその女やるわ…オレは今からよ…この女をヤっから」
黒子「なっ!?」
ジリジリと両手を広げて近づいてくる男。
逃げようとするも薬により弛緩した手足では這いずることが精一杯の黒子。
それはまるで蜘蛛の網にかかった無力な蝶のようだった…
■裏通り
先程の争いの後は影も形もなく。
廃ビルは静けさを取り戻し、そこにそびえ立っている。
――否。 ひとつ。 僅かな違いがあった。
道の真ん中で頼りなく風に吹かれている小さな小さな布の袋。
『それ』はビルに連れ込まれる際に抵抗し、揉みあった時に佐天のポケットからこぼれ落ちた。
――大きなビル風が吹く。
風に吹かれ軽い音をたてながら『それ』は地を転がっていく。
だが…それもビル風が吹いているほんの少しの間のみ。
突風が収まるとともにパサリと音を立て、それきり動かなくなる。
しかし。
『それ』に生命があったのならば、それは正しく自らに込められた思いを、使命を実行した。
足元に転がった小さな布の袋を拾い上げる手。
丁寧にゆっくりと埃を払い、ポケットにしまいこむ。
顔をあげたその先には、まるで彼が進むべき道を示すかのように金属の矢が鈍く光を放っていた…
先程の争いの後は影も形もなく。
廃ビルは静けさを取り戻し、そこにそびえ立っている。
――否。 ひとつ。 僅かな違いがあった。
道の真ん中で頼りなく風に吹かれている小さな小さな布の袋。
『それ』はビルに連れ込まれる際に抵抗し、揉みあった時に佐天のポケットからこぼれ落ちた。
――大きなビル風が吹く。
風に吹かれ軽い音をたてながら『それ』は地を転がっていく。
だが…それもビル風が吹いているほんの少しの間のみ。
突風が収まるとともにパサリと音を立て、それきり動かなくなる。
しかし。
『それ』に生命があったのならば、それは正しく自らに込められた思いを、使命を実行した。
足元に転がった小さな布の袋を拾い上げる手。
丁寧にゆっくりと埃を払い、ポケットにしまいこむ。
顔をあげたその先には、まるで彼が進むべき道を示すかのように金属の矢が鈍く光を放っていた…
■廃ビル内・最上階
黒子を脅すようにわざとゆっくりと逃げ道を塞いでいくリーダー格の男を見て苦笑いをこぼす男たち。
不良B「あーあー リーダーの悪いクセが出たよ… ところで、コイツらどうすっか?」
佐天「ヒッ!」
身体を舐め回されるような視線に怯え身を縮こまらせる佐天。
その佐天の悲鳴を聞き、黒子が懸命に声を張り上げる。
黒子「やっ! やめらさいっ…そのかたたちは無関係れすのっ」
リーダー「カカカッ ろくに呂律も回んない状態でよく言うよなぁ!」
部屋の片隅に追い詰めながら哂うスキルアウトの男達。
黒子を脅すようにわざとゆっくりと逃げ道を塞いでいくリーダー格の男を見て苦笑いをこぼす男たち。
不良B「あーあー リーダーの悪いクセが出たよ… ところで、コイツらどうすっか?」
佐天「ヒッ!」
身体を舐め回されるような視線に怯え身を縮こまらせる佐天。
その佐天の悲鳴を聞き、黒子が懸命に声を張り上げる。
黒子「やっ! やめらさいっ…そのかたたちは無関係れすのっ」
リーダー「カカカッ ろくに呂律も回んない状態でよく言うよなぁ!」
部屋の片隅に追い詰めながら哂うスキルアウトの男達。
不良C「そーだなー…女一人だしなぁ。 俺3P嫌いだし」
不良B「俺だってテメーの汚ねえチンコなんざ見たくねーっての」
ギャハハと下品な笑い声をあげる二人の男。
そして、不意に一人が手をポンと叩いた。
不良B「おっ! 俺いーいこと思いついたわぁー。 おいデブ…テメエこっちこいよ」
少年「はっはい!」
怒声に逆らう気もなく言われるがままに動く少年。
不良B「おいテメーもだよメスガキッ」
そう言って男は佐天を引きずり起こし。
そのまま胸元の服を掴み。
力任せに。
一気に引き下ろした。
バリィィィィッ!
パステルカラーのワンピースが無惨に引き裂かれ音を立てる。
不良B「俺だってテメーの汚ねえチンコなんざ見たくねーっての」
ギャハハと下品な笑い声をあげる二人の男。
そして、不意に一人が手をポンと叩いた。
不良B「おっ! 俺いーいこと思いついたわぁー。 おいデブ…テメエこっちこいよ」
少年「はっはい!」
怒声に逆らう気もなく言われるがままに動く少年。
不良B「おいテメーもだよメスガキッ」
そう言って男は佐天を引きずり起こし。
そのまま胸元の服を掴み。
力任せに。
一気に引き下ろした。
バリィィィィッ!
パステルカラーのワンピースが無惨に引き裂かれ音を立てる。
佐天「……い…いやぁぁぁぁぁ!!!」
無理やり服を剥がれペタリと座り込む佐天。
不良B「ヒハハハ んだよ! 悪くねえ身体してんじゃねえか」
下卑た笑い声をあげる男。
腐った思考を持つもの同士、もう一人の男は何をしようとしているのか察する。
不良C「おいデブー? テメーもだよ …とっとと服脱げ」
少年「…えっ?」
不良C「えっ? じゃねーだろ! 死にたくねーならさっさと脱げよ!」
少年「は、はい」
ゴソゴソと震える手で服を脱いでいく少年。
ブリーフ一枚にまでなった少年を見て男たちが下品な笑い声をあげた。
不良B「…プッ ギャハハハ! きったねーなおい! ブヨブヨの白豚じゃねーか!」
少年「…う、うう…こ、これでいいでしょうか?」
震えながら憐れみを誘うように卑屈な声で許しをこう少年。
無理やり服を剥がれペタリと座り込む佐天。
不良B「ヒハハハ んだよ! 悪くねえ身体してんじゃねえか」
下卑た笑い声をあげる男。
腐った思考を持つもの同士、もう一人の男は何をしようとしているのか察する。
不良C「おいデブー? テメーもだよ …とっとと服脱げ」
少年「…えっ?」
不良C「えっ? じゃねーだろ! 死にたくねーならさっさと脱げよ!」
少年「は、はい」
ゴソゴソと震える手で服を脱いでいく少年。
ブリーフ一枚にまでなった少年を見て男たちが下品な笑い声をあげた。
不良B「…プッ ギャハハハ! きったねーなおい! ブヨブヨの白豚じゃねーか!」
少年「…う、うう…こ、これでいいでしょうか?」
震えながら憐れみを誘うように卑屈な声で許しをこう少年。
せっかくクロスしてんのに超電磁砲ストーリーなぞるだけとか・・・・
しかし、少年の言葉はいとも容易く笑い飛ばされる。
不良C「はぁー? こっからだろ? どうせテメエ童貞だろ? 俺らに感謝しろよぉ? そこのメスガキでよ…」
不良C「テメーの童貞卒業させてやる」
少年「なっ!?」
佐天「ヤダッ! そんなの絶対ヤダッ!」
恐ろしすぎる言葉を聞き怯える佐天。
なんとか腕で露出した身体を隠そうとするも二本の細い腕だけでは不可能だった。
白く美しい肌を薄暗いビルの光に晒しながら佐天が必死に拒絶する。
しかし…
不良B「おいおいデブ! てめえなーにチンコ縮こまらせてんだよ」
少年「お、お願いします…や、やめてあげてください…」
不良B「テメエに決定権なんざねーよバーカ」
ガタガタと震えながら懇願する少年だが、その言葉が届くはずもなく。
さらに絶望的な言葉が男の口から放たれた。
不良C「ったくしょうがねえな…おいガキ。 …しゃぶれ」
不良C「はぁー? こっからだろ? どうせテメエ童貞だろ? 俺らに感謝しろよぉ? そこのメスガキでよ…」
不良C「テメーの童貞卒業させてやる」
少年「なっ!?」
佐天「ヤダッ! そんなの絶対ヤダッ!」
恐ろしすぎる言葉を聞き怯える佐天。
なんとか腕で露出した身体を隠そうとするも二本の細い腕だけでは不可能だった。
白く美しい肌を薄暗いビルの光に晒しながら佐天が必死に拒絶する。
しかし…
不良B「おいおいデブ! てめえなーにチンコ縮こまらせてんだよ」
少年「お、お願いします…や、やめてあげてください…」
不良B「テメエに決定権なんざねーよバーカ」
ガタガタと震えながら懇願する少年だが、その言葉が届くはずもなく。
さらに絶望的な言葉が男の口から放たれた。
不良C「ったくしょうがねえな…おいガキ。 …しゃぶれ」
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i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ や ら な い か
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
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/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
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佐天涙子に向かって放たれた言葉は残酷な命令だった。
佐天「嫌…やだよぅ…嫌だよぉ…」
半狂乱になって、否定の言葉を口にする佐天。
だがそれを見た男はサディスティックに哂いながら恐ろしい言葉を口にした。
不良C「嫌でもやってもらうぜー? おまえが拒むならよ、このデブ…殺しちゃうかもなぁ?」
佐天「…え?」
少年「痛っ!?」
その言葉と共にチクリと不良の持ったナイフが少年の喉を突付いた。
赤く細い液体が少年の白い身体を伝っていく。
不良B「おらおらどうすんだぁ? あと三秒で決めろよなぁ? おらぁ! さぁーん! にぃー!」
佐天の視線の先には白い肥満した身体をした少年。
首筋から垂れた赤い糸のような血が白いブリーフに吸い込まれ赤い染みをつくる。
佐天「嫌…やだよぅ…嫌だよぉ…」
半狂乱になって、否定の言葉を口にする佐天。
だがそれを見た男はサディスティックに哂いながら恐ろしい言葉を口にした。
不良C「嫌でもやってもらうぜー? おまえが拒むならよ、このデブ…殺しちゃうかもなぁ?」
佐天「…え?」
少年「痛っ!?」
その言葉と共にチクリと不良の持ったナイフが少年の喉を突付いた。
赤く細い液体が少年の白い身体を伝っていく。
不良B「おらおらどうすんだぁ? あと三秒で決めろよなぁ? おらぁ! さぁーん! にぃー!」
佐天の視線の先には白い肥満した身体をした少年。
首筋から垂れた赤い糸のような血が白いブリーフに吸い込まれ赤い染みをつくる。
不良B「いーちぃ!」
そう言ってナイフを振り上げる男。
だが、その動きは佐天の小さな呟きでピタリと止まった。
佐天「ま…待ってくだ…さい…」
不良C「あぁー?」
佐天「…」
不良B「コラァ! 何か言いてえならはっきり言えよクソが!」
ガシャンと壁を蹴られ、ビクリと震える佐天。
震える喉を無理やり動かしてボソボソと言葉を吐き出す。
そう言ってナイフを振り上げる男。
だが、その動きは佐天の小さな呟きでピタリと止まった。
佐天「ま…待ってくだ…さい…」
不良C「あぁー?」
佐天「…」
不良B「コラァ! 何か言いてえならはっきり言えよクソが!」
ガシャンと壁を蹴られ、ビクリと震える佐天。
震える喉を無理やり動かしてボソボソと言葉を吐き出す。
佐天「あ、あの……殺さないで…お願い…やめて…やめてください…」
目を合わせることも出来ず視線は地に伏せたまま佐天がそう答えた。
不良C「ほぉー… てえことはこのブタのチンコしゃぶって童貞卒業させてやるってことだよなぁ?」
佐天「…」
不良C「おら! 黙ってちゃあ判んねえだろ! デブのきったねー包茎チンポ咥えて腰振るんだよなぁ!」
さらにバシンと壁を蹴られ縮こまりながらも…コクリと頷く佐天。
それを見た男たちが嫌味に声をかける。
不良B「テメエの穴に突っ込まれるチンコだ。 愛情こめてしゃぶってやれよなぁ?」
不良C「よかったなぁデブ? ようこそ男の世界へ…なんちってなぁ!」
ギャハハハと下卑た笑い声をあげながら少年を殴る男たち。
目を合わせることも出来ず視線は地に伏せたまま佐天がそう答えた。
不良C「ほぉー… てえことはこのブタのチンコしゃぶって童貞卒業させてやるってことだよなぁ?」
佐天「…」
不良C「おら! 黙ってちゃあ判んねえだろ! デブのきったねー包茎チンポ咥えて腰振るんだよなぁ!」
さらにバシンと壁を蹴られ縮こまりながらも…コクリと頷く佐天。
それを見た男たちが嫌味に声をかける。
不良B「テメエの穴に突っ込まれるチンコだ。 愛情こめてしゃぶってやれよなぁ?」
不良C「よかったなぁデブ? ようこそ男の世界へ…なんちってなぁ!」
ギャハハハと下卑た笑い声をあげながら少年を殴る男たち。
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