元スレ唯「そこのお兄さんっ!唯とお・ま・ん・こ♪していきませんかっ?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
201 :
ふ
205 = 184 :
まだかー
207 = 201 :
昨日は寝落ちだったんかな
208 = 37 :
「……復讐のため、ですか」
純ちゃんがぽそりと呟く
「唯先輩が援助交際をしていたのは…犯人に復讐するためですよね?」
復讐のために援助交際…?どういうことだ
純ちゃんの言葉を受けて、唯は嗚咽を漏らしながらもゆっくり顔を上げた
「うん……そうだよ、純ちゃん。……よくわかったね…」
「…ええ。私も…同じようなことを考えましたから」
律がたまらず声を上げた
「どういうことだよ!?わかんねえよ!!何で、憂ちゃんの復讐がエンコーに繋がるんだよ!?説明しろよ!!」
純ちゃんが唯を代弁するように語る
「援助交際はあくまでも手段なんですよ…手っ取り早くお金を稼ぐには一番いい方法だから…そうですよね、唯先輩?」
唯が小さくうなずく
つまり、唯は復讐のために、短期間で大金を稼ぐつもりだったということか…しかし何故?
210 = 37 :
「私はバカだからさ、憂のために…死んじゃった憂のために何ができるか…全然わからなくて」
唯が語り出す。時々嗚咽を漏らしながら
「憂はつらくて、悲しくて、悔しかったんだと思う。でも、憂がそうなったことの責任は、憂にはないんだ
憂は被害者なんだ。そして、憂をそんな気持ちにさせて…自殺まで…させた、加害者は…今でもどこかで生きてる
今でもヘラヘラ笑って、美味しいもの食べて、楽しく遊んで…どこかで女の子犯して…!」
きつく握られた唯の拳が震える
「許せない!!」
唯が叫んだ
「だから、だから私は決めたんだ!憂の無念は、私が晴らしてみせる!憂の仇は私が討つ!」
「私が、憂を犯した奴らを、殺す」
211 = 201 :
続きキタよー
おっかないよ唯・・・・
212 = 37 :
「そんな……」
梓がうめくように呟いた
「そんなのダメです!おかしいですよ!憂は、憂は復讐なんか望んでいないはずです」
「うるさい!」
唯が梓を一喝した。冷たくて、厳しい声だった
「そんなことわかってるよ。憂が私に人を殺したり、援助交際して欲しいなんて思うはずないからね
でも…もうそんなことはどうでもいいんだ。だって……憂はもう死んでるんだもん。もう、どこにもいないんだもん
だから、これは私の問題なんだ。結局は私のため。私の自己満足のためのことなんだよ
私の手で、私の力でやるんだ。それが憂への、私の恩返しなんだよ」
唯の考えていることは…私が、いや、私たちが想像していたよりも、ずっと現実的だった
唯の中では、もう憂ちゃんは完全に死んでいる
そしてきっと、魂だとか成仏だとかいう、遺された者の心を救済するための概念を、唯は捨て去ってしまっている
そう考えた上で、復讐を果たすことが、きっと憂ちゃんへの恩返しになる、と信じているのだろう
…くそったれ
213 :
ほっしゅ
214 = 181 :
くそったれ
215 :
お金貯めてゴルゴにでも依頼すんのか?
216 = 37 :
梓が立ち上がって叫んだ
「わかんない!そんなの、そんなのわかんないです!唯先輩の考えてることわからない!!」
「梓…落着いて。座りなよ」
純ちゃんが優しくなだめる。席に着いた梓はぐすぐすと泣いている
唯は、とても悲しそうな目をしていた
「ごめんね、あずにゃん…でも、私は私の考えてることが正しいと思ってる。変えるつもりもないから…」
律はとても凶悪な表情で黙りこくっている
むぎはうつむいたままだ
私はもう、唯を説得することを半ば諦めていた。とりあえず、話を進めよう、と思った
「お金を稼いでるのは…その、探偵…か何かを雇うためか?」
217 = 181 :
とりあえず首でも釣って憂にあいに行くか
218 = 37 :
「うん。初めのうちはね、自分で犯人を探してたんだけど…どうしたらいいかわからなくて、何も手がかりが見つからなくて
ある時、看板を見つけたんだ。『何でもご相談下さい』って書いてあった。それで、そこに行ってみた
スーツを着た人が何人かいて、話をしたの。そうしたら、
『情報が少なすぎるからかなり難しいだろう。時間もかかるし、費用もかさむだろう』って言われた」
「費用って…いくらくらいだ?」
「調査費用が1日2万円。成功報酬は80万円だって」
それは…高すぎる。というより胡散臭すぎる
律が呟いた
「詐欺じゃないのか、それ」
純ちゃんが尋ねる
「それで…頼んだんですか?」
唯は小さくうなずいた
律が長いため息をついた
219 = 37 :
「で、調査費用を稼ぐために援助交際をしている、というわけか…」
「うん…そうなんだ。連絡しなかったのも、バレると絶対止められちゃうと思ったから
家にあんまり帰らなかったのは、お客さんの家に泊まったりしてたから
それでも、たまには帰ってたんだよ。親は気付いてなかったみたいだけど」
「何で…」
むぎが震えている。叫んだ
「何で相談してくれなかったの、唯ちゃん!?私たち、友達でしょ!?仲間でしょう!?何で一言言ってくれなかったの!?
そうしたら…私たちだって力になれたのに…こんなことしなくても、探せたかもしれないのに…」
律も叫ぶ
「そうだよ唯!!困ったときは頼りにしろって、言ってたじゃんか!!」
唯は二人の顔を交互に見つめて、微笑んだ
「ありがとう…でもね、それじゃ意味がないんだよ
自分だけで決めて、自分だけで歩いて、自分の稼いだお金だけで人を雇って…そうしなきゃ何の意味もないんだ
友達に頼っちゃったら、結局今までの私と何もかわらないんだよ…」
その言葉を聞いて、むぎも律も何も言えなくなってしまった
220 :
こんなにも重い話しになるとは予想していなかった
221 :
唯…
223 :
信代いい奴マジ天女
224 = 37 :
「だから…本当にみんなには悪いと思ってるんだ。でも、私のことは…しばらく放っておいて欲しいんだ
私、本気なんだ。誰が何と言おうと、たとえ何年かかろうと、諦めたくないんだ、絶対に」
「で、でも!!わた…」
梓を制して、私は言った
「唯の気持ちはわかった。今私たちが何を言っても、多分無駄だってこともな
だから、私たちはしばらく様子を見る。先生にも、警察にも、何も言わない。約束する」
唯は心底ホッとした顔をした
「ただし、唯にも約束してもらうことがいくつかある。それが条件だ」
一つ目、まずご両親と、さわ子先生に、自分が無事だということを知らせること。電話でいい
二つ目、定期的に私たちにも無事を知らせること
三つ目、今の探偵事務所…は解約して、もっといいところを見つけること。ネットカフェで調べればいくらか見つかるはずだ
四つ目、もし犯人の目星がついたら、まず私たちに知らせること。すぐに動こうとするな
それから…最後に」
「最後に…?」
「絶対に、軽音部に戻ってくること。約束してくれ。唯の場所は空けておくからさ」
「澪ちゃん……うん!」
唯は、私のよく知っている笑顔で、笑った
225 = 37 :
私たちはお店を出た
唯はそのまま、夜の街へと戻っていった。知らない制服のスカートをはためかせて
「勝手なことしてんじゃねえよ…」
律。まあ、そうだろうな
私はみんなの方に向き直り、言った
「これからのことを話したい。もう少し、時間をもらうぞ」
純ちゃんとむぎがうなずく。律はポケットに手を突っ込んで舌打ちをした。梓はまた泣いている
私たちは少し歩いて、カラオケに入った。ここなら周りに迷惑もかけないし、話が聞かれることもない
そういったことに私はようやく気がついた。間の抜けたことおびただしい
ドリンクバーのコーヒーを一口飲み、私は口を開いた
「みんなの意見を聞きたい」
226 :
え?円光は認めたの?
228 :
援交しながら犯人見つけて殺すわけじゃないんだな
229 :
展開が気になって他に手がつかない
230 = 37 :
「意見…ですか…?」
梓が問い掛ける
「そうだ。これから私たちはどうするべきか、みんなの思うところを聞かせて欲しい
何だって構わない。今の自分の気持ちでも、唯への思いでも、とにかく何でもいい、少し考えてまとめてくれ」
室内には、隣から聞こえる流行のJ-POPの旋律だけが溢れていた
「私は、さ」
律が口を開いた
「正直、凄い悔しいんだ。唯はずっと前から、それに今も、心と身体をすり減らして苦しんでる
それなのに、私は何もしてやれなくて、今だって何もできない。仲間なのに…!それが、悔しくてたまらない」
むぎが続けて言う
「私も、りっちゃんと同じよ。何も出来ない自分がもどかしい。唯ちゃんのために、何かしてあげたい
でも、何をしてあげればいいのか…まるでわからなくて…
私たちは、仲間として何をしてあげればいいのかしら。後押しなのか、制止なのか、それとも放っておくべきなのか…」
231 = 181 :
いっしょにアルバイトか
232 :
眉毛が金出せばいいのに。。。
233 :
眉毛が金出せば探偵100人くらい余裕で雇えるだろw
234 :
だからそれじゃダメなんだろ
よく読めよ
235 = 37 :
梓が恐る恐る口を開く
「私は…怖いです。憂のことは本当に悲しいし、唯先輩が憂を思う気持ちも、痛いほどよくわかります…
でも、やっぱりおかしいです…。唯先輩も…それに、澪先輩も、律先輩も、むぎ先輩も、純も!
みんなおかしいです!怖いんです!だって…」
「だって?」
「人を殺すっていうことに、みんな平然としすぎてる…!
そんなの…絶対におかしい…」
そう言って梓は涙をこぼした
確かに…唯が、人を殺す、と言ったことに対して…私たちの反応はドライすぎるのかもしれない
ここのところの異常な日々のおかげで、感覚が麻痺しているのか
それとも
梓の背中をさすりながら、純ちゃんが口を開く
「私は、皆さんとは決定的に違う立場にいるんだと思います」
236 = 198 :
純……話を聴こうか……
238 = 37 :
「気を悪くしないでいただけますか。…私にとっての唯先輩は親友のお姉さん、という立場でしかありません
友人でも、同級生でも、部の後輩でも、バンドのメンバーでもない
だから、私は皆さんとは違うモチベーションで動いていたんだと思います」
確かに、純ちゃんはこれまでに、私たちとは違う立場での言動をちらほらみせていたように思う
「きっと私の気持ちは、みなさんよりも、唯先輩のほうにずっと近いと思います
私がみなさんと行動を共にしていたのは、唯先輩の所在が心配ってこともありましたが…
それ以上に、唯先輩が憂のために何をしているのか、ということが気になっていたからなんです」
梓がびくりとして顔を上げた
「純…まさか…?」
「…うん。私もね、気持ちは唯先輩と同じ。仇を討ちたかった。私は憂が大好きだったから
絶対に、許せないと思ってた。でもね、それはきっと唯先輩も同じ…いや、唯先輩のほうが思いは大きいはずだから
だから、まずは唯先輩を探さなきゃと思った。そして、叶うなら、唯先輩と一緒に復讐したいと思ってた
でも…唯先輩の気持ちは、私なんか入り込んじゃいけないようなところにあり続けたんだね…なんか自分が情けなくて」
純ちゃんはた短くめ息をついた
239 = 37 :
私はコーヒーを一口すする。不快な苦味が口の中に広がる
「私は…さ、唯の願いを…叶えてやりたいと思ってる。梓の言うとおり、異常なことかもしれないけど…仇を討たせてやりたい
それが、…私たちの、仲間としての、責任なんだと思う」
「責任…」
「ああ、責任だ。私たちのうちの誰一人として、今日まで唯の力になれなかった。そのことに対する、責任だ」
梓が反論する
「でもでも!力になれなかったのは唯先輩が勝手に姿をくらまして、私たちの力を欲してもいなくて、だから…」
「求められてからやっと力を貸すのが仲間か?…私は違うと思う
それに今になって思えば…唯のために、仲間のために、もっと遮二無二頑張ることだって出来たはずなんだ」
私はコーヒーをまた一口すすった
「私たちは、もうすでに…仲間失格なんだと思う」
「……かもしれないな」
律が呟いた
240 = 198 :
仲間とはなにか
241 = 181 :
黒髪ロングストレート
242 = 174 :
由紀恵じゃねぇよ!(さまぁ~ず三村風ツッコミ)
243 = 181 :
()要らなくねと思ったけどそうすると角野卓造だな
245 = 37 :
「私は…それでもやっぱり唯の仲間でいたい。だから、私は唯の気持ちを大切にしてあげたい、そう思う」
純ちゃんが聞く
「つまり、澪先輩は現状維持に努めたいってことですか…?」
「いいや」
私は答える
「私たちは私たちで動く」
「え…?」
「唯は唯で、自分の思うようにさせる。それとは別個に、私たちも出来る範囲で捜索をする
今日会って話した限りじゃ…唯の方は、あまり期待できないと思う
だから、私たちでも時間を見つけて調べて、何か手がかりがあったら、唯の頼んでいる探偵なりに匿名で知らせるんだ」
むぎが口元に手を当てて考える
「確かにそうすれば…効率はずっと上がるわね…」
247 :
「わたし、お・ま・ん・こ♪するのが小さいころからの夢だったの」
248 = 37 :
律が反論する
「でもそれだと…唯の気持ちを裏切ることになるんじゃないのか?」
梓が同調する
「そうですよ!唯先輩は私たちの力に頼りたくないから…」
「バレなきゃいいんだ」
私はきっぱりと言い放った
「私たちが何もせずに唯が目的を達しても、私たちが動いてることを知らないままに唯が目的を達しても
唯が満足できることに変わりはないと思う」
「それは、そうですが…」
「私たちは唯の力になれる。純ちゃんの目的の手助けにもなる
その分、私たちは大変になるけどな」
みんな、押し黙ってしまった
「ああ、いや、あくまで私のいち意見だから…別に聞き流してくれて…」
「私は、いいと思います」
私の言葉をさえぎるように、純ちゃんが言った
250 = 202 :
なんか重い・・・
みんなの評価 : ★★★
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