元スレ唯「そこのお兄さんっ!唯とお・ま・ん・こ♪していきませんかっ?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
652 = 538 :
わくわく
654 = 533 :
これはワクワクしてしまうではないか
マジで
655 = 645 :
早く書いてくださいお願いします
656 = 572 :
律も再び興奮して言う
「とうとう犯人が見つかった!!やったぞ!!」
梓がそれを抑える
「待ってください律先輩。そう考えるのは早計過ぎますよ」
「そうですよ、特に、『三谷』に関しては情報がまだ少ないです。犯人と決め付けるのはまだ…」
律はぺたんと座り込んだ
「まあ…それは、そう…か。…そうだな。あー!でもさー、喜びたいじゃんよー!!」
「そうだな、少しぐらいは喜んでもいいよな」
むぎがニコニコしながら言った
「そうだわ!唯ちゃんが頼んでる探偵さんにこのことを伝えたほうがいいんじゃないかしら?」
そうだ、これだけの情報があれば、その『虎田探偵所』も動いてくれるかもしれない。善は急げだ
ああ。でも…
658 = 572 :
「な、なあ、何て言って電話すればいいと思う?女子高生の人探しに匿名で情報提供者が現れるなんて変じゃないか?」
「確かにそうですね…」
「しかも、絶対に私たちが情報を提供したって唯にばれちゃダメなんだ。その辺の事情をどう説明したらいいかなあ!?」
律が苦笑いして言った
「会議はもう少し長引きそうですかな~?」
その時
律の携帯電話が鳴った
「ん~?ありゃ、さわちゃんだ。心配して電話でもしてきたかな?」
律が通話ボタンを押して携帯電話を耳に当てる
「はい、もしもし……先生?………!!」
律…?…顔色が……
「……唯が、トラックにはねられたって」
律の携帯電話がぼとりと落ちた
660 :
唯×トラか
王道だな
661 = 557 :
唯xトラック……だと…?
662 :
まさかのダブルパンツ、いやパンチ
663 = 572 :
「さわ子先生!!」
病院の廊下。両脇にソファが置いてあり、唯のご両親、とさわ子先生が座っていた
私たちの声に、ハンカチを握り締めたさわ子先生が立ち上がる。目が真っ赤だ
「みんな…!唯ちゃん、唯ちゃんが…!ああっ!!」
さわ子先生はその場に泣き崩れてしまった
律が先生の肩を揺さぶって問い掛ける
「さわちゃん!唯の、唯の容態は!?助かるよな!?大丈夫だよな!?さわちゃん!答えろよぉ!」
駄目だ、さわ子先生はただ泣きじゃくっている……唯のご両親!!
私は唯の両親のところへ駆け寄り問い掛けた
「あの!唯のお父さん!唯は、あの、唯さんは大丈夫なんですか!?大丈夫ですよね!?」
「これはねぇ…天罰なんだ…」
664 :
運ちゃん「あちゃーまた唯ちゃんはねちゃったよー」
665 = 572 :
何を…言っている?…天罰?
梓が駆け寄り、私と同じように尋ねた
「唯先輩のことを教えてください!怪我の具合はどうなんですか!?重いんですか軽いんですか!?教えてください!!」
「これはねぇ、私たちへの罰なんだよ。子供をないがしろにした罰なんだよ。神様が、お前たちは子供なんかいらないんだろう、って唯も憂も連れて行ってしまったんだ。もう無理だ。もう無理だ。もう無理だ…」
唯のお父さんはうつむいてブツブツ呟くだけだ。唯のお母さんは…ソファに腰掛けたままぴくりとも動かない
事態がうまく掴めない。心臓が痛いほどに脈を打つ。汗が全身から吹き出す。めまいを感じて私はソファに倒れこむように腰をかけた
梓は泣きながらおろおろしている。純ちゃんは落着きなくあたりをキョロキョロ見回している
むぎはさわ子先生の傍に寄り添って介抱している。律は…
「澪…」
律が私の横にどさりと座った
「大丈夫だよな…だって、約束したもんな…約束したよ…」
そうだ。約束したんだ。絶対に軽音部に戻ってくると、約束したんだよ、唯…
「ああ。唯は甘えん坊でいい加減なところも多いけど…約束を破ったことは一度だってない…!きっと、大丈夫だ…!だから律、泣くな」
私はハンカチで、律の顔をそっと拭った
666 :
ふむ
667 :
轟さ~ん、この4人組をトカレフやドラグノフで撃ち殺してくれ~w
668 = 572 :
それからしばらくの間、私たちは手術が終わるのを待ち続けた
途中、何とか落ち着きを取り戻したさわ子先生に、ここまでの経緯を話してもらった
今日の夜9時過ぎ、例の歓楽街の交差点で、唯が道路に飛び出し、直進してきたトラックにはね飛ばされた
数分後、救急車が到着し、この病院に搬送された。唯は全身を強く打っており意識不明の重体
身分や住所の証明となるものがなかったため、病院側は携帯電話の電話帳から自宅及びさわ子先生の電話番号を調べ、連絡した、ということらしかった
道路に飛び出した…?一体なぜ…?
私は『手術中』のランプをぼんやりと見つめていた
唯…私たち、すごい手がかりを掴んだんだぞ…。だから、ちゃんと戻って来いよ…
670 = 572 :
どれほどの時間、そうしていただろうか
不意に手術室のランプが消えた
唯のご両親以外の全員が立ち上がる
手術室の扉が開き、お医者さんと思しき人と、看護士さんがあらわれた
私たちは一斉に駆け寄り、尋ねた
「唯は、唯は助かりましたか!?」
お医者さんはこう言った
「出来る限りの手は尽くしましたが…残念です。申し訳ありません」
私はその夜、親友を失った
671 = 660 :
なんという急展開
唯と憂は天国で幸せになってほしい
672 :
お、俺の嫁が…orz
673 :
いよいよクライマックスか…
674 = 609 :
唯・・・
675 = 642 :
>>672
お前もか……
676 = 666 :
なんでやねん
677 = 538 :
おい
おい
679 :
糞ビッチには当然の天罰
682 = 572 :
それからのことは、よく覚えていない
みんな、泣いていたような気がする
タクシーに乗って、帰ったような気もする
お葬式に、行ったような気がする
和、信代、姫子…クラスのみんなが泣いていたような気がする
和や信代に何か聞かれたような気がする。私は何か答えたのだろうか
頭の中に靄がかかったような気がして
自分の意志で動いているような気がしなくて
何かを考えることを脳が拒んでいるような気がして
ただ起きて、ただ眠ってを繰り返す日々
私は、夢をみた
684 :
夢オチ入りまーす
685 :
なんか・・恋空みたい
686 = 667 :
ただの心臓麻痺じゃなくてもっと惨たらしい死に方になるようにノートに書いてくれよ月
687 = 664 :
4人との対決はあるのかないのか
690 = 595 :
>>685
恋空と似た展開…つまりは同レベル
692 :
キラキラDaysのサビが頭の中に流れてきて死にそうになる
693 = 572 :
私は部室にいた
窓の外は暗い。きっと、夜なのだろう
電気がついていないのに、部屋の中はほんのりと明るく輝いていた
「澪ちゃん」
あ…唯だ
「ごめんね、遅くなって」
「まったく、お前はいつもそうなんだから」
「えへへへ~」
「…なあ、唯。私は、お前に謝らなくちゃいけないことがあるんだ」
「うん…知ってるよ」
「そうか…知ってたのか」
「うん。澪ちゃんは、嘘をつくのが下手だからね~」
「そうかな…。唯、ごめんな」
「…ううん、いいよ。それに、私も謝ることがあるんだ」
「謝ること?」
695 = 572 :
「私もね、約束を破っちゃったんだ」
「…軽音部に、戻ってくること…か」
「それもあるけど…もういっこ」
「何だろう」
「あの日ね、私は、いつもどおりにお客さんを探してたんだよ」
「うん…」
「そうしたら、若い男の人が、背中を向けて立っていたんだ」
「うん」
「私、その人に声をかけたよ。『お兄さん、私と遊ばない?』って」
「それで?」
「その人が振り向いて、私の顔を見たの。すぐに、すごく驚いた顔になったよ」
「…何でだろうな」
「その人は、すぐにもとの顔に戻った。そして今度はニヤニヤ笑い始めたんだ」
「ニヤニヤ?」
696 = 538 :
こんな時に唯が誰に見えて笑ってしまう俺は末梢されるべきか
697 = 662 :
名前晒して月さんに消してもらえ
698 :
男死ね
699 = 572 :
「その人はこう言ったよ。『お前さあ、前に俺とヤったことねえ?商店街の裏で』」
「…まさか」
「うん。その人が、憂を傷つけた人。私と憂はよく似てるから、戸惑ったんだね、きっと」
「唯…」
「私ね、頭に血が上った。こいつだ、こいつが憂をってそう思ったら、大人しくなんかしていられなかった
その人に掴みかかった。殺そうとしたんだ、首を絞めて
でも、私には力が足りなくて、振りほどかれて、倒されちゃった。でもその時に、そいつのネックレスを引きちぎってやったよ。ざまあみろだよね、たまたまだけどさ
そいつ、悲鳴を上げながら逃げ出した。私は起き上がって、必死になって追いかけたよ。そいつの背中しか見てなかった
それでね、そいつが交差点を突っ切って逃げたから、私も交差点に入ったの。そしたら…」
「わかったよ、唯。もういい。言わなくていい」
「澪ちゃんと約束したのにね、犯人を見つけても、まずは相談するって。約束…破っちゃった」
「いいよ、気にするな」
700 = 666 :
これは…
みんなの評価 : ★★★
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