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    元スレちなつ「あかねさんの前であかりちゃんとキスしたらどうなるかな?」

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    みんなの評価 :
    タグ : - あかね + - ゆるゆり + - キチゆり + - 古谷向日葵 + - 赤座あかり + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    京子「きっと怒るだろうな」

    結衣「激怒する姿が簡単に想像できるね」

    ちなつ「てことは私、殺されるんでしょうか?」

    京子「まさか」

    結衣「いくらあかねさんでもそこまでしないだろ」

    ちなつ「ですよねー」

    あかり「あのぉ。三人とも何の話をしてるの?」

    京子「心配するな。これはあかりの将来にかかわることなんだ」

    あかり「え?」

    結衣「今のあかりにはまだ分からないだろうけど、
        いずれ私たちに感謝することになると思うよ?」

    2 :

    途中で終わったの書き直しか

    3 = 1 :


    その日の娯楽部では会議が行われていたのだ。

    議題はつまり、あかねさんの正体を暴くこと。

    あの笑顔の裏には、どんな本性が潜んでいるかということ。


    結衣「あかねさんは今日大学休みなんだよね?」

    ちなつ「休みの日は、あかりちゃんグッズでお楽しみタイムらしいですよ」

    京子「さすが変態だな。おし、出発するか」

    あかり「……へ?」


    話の流れについていけないあかりに構わず、腰を上げる一同。

    目的地はもちろん赤座家。


    あかね「あら、お客さんね?」


    玄関で出迎えてくれたのは現役女子大生のあかりの姉だった。

    長身で赤い髪の毛が特徴。髪の後ろを団子にして止めてる。

    そんなどうでもいい部分が、やはりあかりの姉なんだと感じさせられる。

    4 = 2 :

    本物の方か④

    5 = 1 :


    京子「あかねさんにお話したいことがあります」


    リビングでお茶を淹れてもらってる最中、京子が不意にそういった。

    あかねは、あら何かしら、と言って京子の瞳を見つめた。


    京子「あかりには付き合ってる女の子がいるんです」


    あかねはティーカップを落とした。


    京子「その子とはキスまでする仲です。
        もう五回くらいキスしちゃったそうです」


    あかねの顔から笑みが消えた。

    6 = 1 :


    あかねは、あまりの衝撃に気を失いそうになったが、
    深呼吸してなんとか正気を保つ。

    唇が震えるのが分かった。

    自分がその女の子の名前を訊いたら、
    瞬殺してしまうのが容易に想像できたから。


    血を流しながら地に伏せ、涙目で自分を見上げてくる同級生。

    そういうことは中学三年の時に卒業したはずだった。


    あかね(私のあかりが……? 嘘でしょ? きっと京子ちゃんはジョークを
         言ってるのよ。そうとしか考えられないわ。でも、もし本当だったら?
         どこの馬の骨ともわからない女に奪われたってことなの……?)


    怒り、哀しみ、未来予想、後悔。

    あかねの脳裏を思考が駆け巡る。


    結果的に訊かずにはいられなくなった。

    7 :

    殴ったらのキスバージョンか

    また病院寄ろうぜーになったら笑う

    9 = 1 :


    結衣「あかねさん? うつむいたまま震えてますけど大丈夫ですか?」

    あかね「え、ええ……。大丈夫。ちょっと驚いちゃったのよ。
         京子ちゃんったらいつのまにジョークのセンスを
         身に着けたのかしらって」

    京子「冗談じゃないっすよ?」


    ガシャアアアアアン!!

    一同があかねの方に注目し、床に叩きつけられたカップを見た。

    あかねは、しまった、と言う顔をして言い訳しようとした。


    結衣「動揺したのはあかりのことが好きだからですか?」


    全身が血の色で染まった気がした。

    気が付いたら結衣を床に押し倒し、首を絞めていた。


    あかね「もう一度言って見なさいよ……首をへし折ってあげるわ」

    結衣「う……ぐあああ……」

    10 = 1 :


    あかり「お姉ちゃん、結衣ちゃんに何してるの!!」

    ちなつ「あかねさん落ち着いて下さい!!」


    二人の一年生が止めにかかるが、万力のような
    あかねの手は簡単には外れなかった。

    結衣の顔から血の気が引いていき、ついに息絶えようとしたその時。


    京子「ちなみにあかりと付き合ってるのは、ちなつちゃんなんです」


    結衣の首から地獄の施錠が解除され、ちなつのお腹にボディブローがさく裂した。


    あかね「あらそう。勘違いしてごめんなさいね。
         てっきり結衣ちゃんがあかりを奪った犯人なのかと思ってたわ」

    ちなつ「ぐえええ……痛いよぉ……誰かお医者さん呼んでよぉ」

    11 = 1 :

    あかねは少しだけほっとしていた。

    先程の一撃は一週間は再起不能になるくらいのボディだったのに、
    ちなつは減らず口を叩く余裕があるのだ。

    中学生の女の子の防御力をはるかに超えている。

    もしかしたら、ちなつもどこかで訓練を受けたのかもしれない。

    そう思うと親近感を抱けるのだった。


    ちなつ「いきなり殴るなんてひどいじゃないですか!!」

    あかり「暴力振るうなんて信じられないよ!!
         あかり、そんなお姉ちゃんなんて大嫌い!!」

    あかね「……え?」

    京子「くくくっ。あかりは今大嫌いって言いましたよ」

    あかね「え、あの、ごめん。意味わかんないわ」

    12 :

    あかねはあかりのいる目の前では本性を表さない

    13 :

    こわすぎワロタ

    14 = 1 :


    あかりは目に涙を浮かべながら、ちなつをお腹をさすっていた。

    真っ赤に染まった可愛いお腹。あかねの拳の跡がくっきり残ってる。


    ちなつ「痛すぎておやつが食べられないよー」

    あかり「い、命にかかわらなくてよかったね。
         お姉ちゃんが殴った時、大砲みたいなすごい音がしたから心配したよ」

    あかね「あの、あかり……?」

    あかり「話しかけてこないで!!
        もうお姉ちゃんとは口聞いてあげないんだから!!」


    血を分けた妹に嫌われる。

    それが、あかねにとってどんな意味を持つのだろうか。

    絶望などと言う言葉では生ぬるい。

    死すら超越した永遠に続く拷問であった。

    15 = 2 :

    ほう

    16 = 1 :


    京子「おい結衣、まさか本当に首が折れてないだろうな?」

    結衣「たぶん大丈夫だと思う。一時的な呼吸困難のせいで、
        今も頭がボーっとするけどね」

    京子「じゃあ帰りに病院寄ってこうぜ」

    結衣「そうだな。ちなつちゃんも一緒に行くかい?」

    ちなつ「はい♪ 結衣先輩とならどこへだって着いて行きます!!」

    京子「じゃあそういうことだから。また明日学校で会おうぜ、あかり」

    あかり「う、うん。またね、みんな」


    騒動の原因となった少女らは普通に帰って行った。


    あかりは、床に崩れ落ちてる姉を横目で見ながら階段を上って行った。

    すすり泣く女の声。今のあかりにはそれすら不快だった。

    本当は付き合ってないとはいえ、友人のちなつにボディをかましたのだ。

    簡単に許せるはずなかった。

    17 = 1 :


    姉妹間の会話はないまま一日が終わった。

    翌朝、あかりは食堂でばったり遭遇した姉に挨拶されたが、無視した。


    あかね「あかり……。お願いだから聞いてちょうだい。
         昨日のことは誤解なのよ。
         ちなつちゃんには電話で謝ったのよ……?」

    あかり「……」

    あかね「ねえ、あかり。まだ怒ってるの?
         お姉ちゃん、本当に反省してるのよ?」

    あかり「行ってきます」


    食事もせずに、通学カバンを片手に玄関を出ていくあかり。

    あまりにもそっけない態度。

    あかねは悲痛で胸が張り裂けそうになる。

    昨日のように床に崩れ落ち、いつまでも泣き続けた。

    18 = 1 :

    休憩タイムが始まった

    19 :

    ちなつの防御力kwsk

    20 = 2 :

    おいコラ

    21 :

    わろた

    22 :

    相変わらず飛ばしてますな

    23 :

    なんだこれ面白いぞ

    26 :

    はぁ…はぁ…はやく

    30 = 23 :

    31 = 1 :

    我、帰還セリ

    33 :

    この類のスレ4回は見てるがイザナミなの?

    34 = 1 :

    場所が変わって、あかりの教室である。


    向日葵「まあ、そんなことがありましたの」

    櫻子「ちなつちゃん、よく生きてたね。
        重いボディ喰らった割にはピンピンしてるし」

    ちなつ「えへへ。私ってこう見えてタフなの。
         お姉ちゃんに鍛えられてるからね」

    あかり「昨日は本当にごめんね」

    ちなつ「大丈夫だよー。お医者さんにも何ともないって言われたし」

    向日葵(吉川ちなつ……。こいつ、何者ですの?)

    櫻子「でも、あかりちゃんも大変だよねー。
        お姉さんと顔あわせるだけで気まずいっしょ?」

    あかり「あんな家、もう帰りたくないよ」

    35 = 1 :

    椅子に深く腰掛けたあかり。

    人生に疲れ切った未亡人のような雰囲気である。

    あかり「あんな人、あかりのお姉ちゃんじゃないもん」

    あかりの瞳から大粒の涙が零れ落ちた時、
    向日葵の中である決心が固まったのだった。


    向日葵「しばらくわたくしの家で生活しませんか?」

    あかり「え?」


    向日葵は、赤座姉妹の関係修復のために一番必要なのは
    時間だと思っていた。それとお互いの距離。


    離れて暮らせば、今まで見えなかったことも見えてくるものなのである。

    36 = 22 :

    あなたが書く向日葵には期待せざるを得ない

    37 = 1 :


    あかり「でも、向日葵ちゃんの家族の人に迷惑じゃないかな?」

    向日葵「両親なら説得しますから大丈夫ですわ。
         仕事で忙しいから、滅多に家に帰ってこないという設定ですし」

    櫻子「そういえば、向日葵の家に行ってもめったに親御さんに会わないね」

    向日葵「実質的には、私と妹の楓との二人暮らし状態ですわ」

    ちなつ「あかりちゃん、向日葵ちゃんもこう言ってることだから、
         お邪魔させてもらえば?」

    あかり「うん、そうだね。それじゃあ今日からお世話になるね、向日葵ちゃん」

    向日葵「こちらこそお願いしますわ。
         赤座さんが帰りたいと思えるまでゆっくりしていってくださいな」


    帰宅してから泊まり込みの荷物を用意するあかり。

    それを目撃したあかねは、取り乱しながら早まった真似は止めないさいと
    止めたが、あかりは聴く耳を持たなかった。

    38 :

    あかねさんの醸し出すラスボス臭はいつも凄い

    39 = 1 :

    向日葵の家の玄関に手を伸ばすあかり。


    「あっ」


    楓と対面してしまった。

    楓も玄関を開けようとしていたのか?

    そうではない。


    「いらっしゃい。あかりお姉ちゃん」

    あかり「え?」

    「お姉ちゃんから話は聞いてるよ。
       こころの整理がつくまで、楓の家でくつろいでね」


    まさに、よくできた妹であった。

    40 = 1 :

    あかりは向日葵の部屋に案内され、そこで寝泊まりするように言われた。

    傷心のあかりには、この時点で向日葵の考えてることなど想像もつかなかった。


    向日葵(うふふふ……。笑いが止まりませんわ)

    「お姉ちゃん、どうしたの?」

    向日葵「なんでもありませんわ。
         それより今夜の夕食はハンバーグにしましょう。
         ちょうど材料を切らしていたんですの。買い出しに行きますわ」

    あかり「あかりも一緒に行ってもいいかな?」

    向日葵「もちろんですわ。楓と三人で行きましょう」

    「わーい。お買いもの楽しみー」

    41 = 2 :

    回りくどい表現で笑っちゃう

    42 = 21 :

    波乱の予感

    43 = 1 :


    見ていて微笑ましくなるお買いものを済ませたあと、
    帰宅してさっそく夕飯の準備。

    向日葵はいいと言ったのだが、あかりがどうしても
    手伝うと言って聞かなかったので二人で台所に立つ。



    てきぱきと手を動かす向日葵。

    その動作には無駄がなく、主婦のようである。

    あかりは彼女に指示されたとおりに野菜を切ったり、
    炒めものをするだけ。

    食卓に並んでいくのはあかりの好物ばかり。


    あかり「あかりがハンバーグ好きだってこと、知ってたの?」

    向日葵「ふふ。歳納先輩がそうおっしゃっていたんですのよ」

    あかり「へー。意外だね。京子ちゃんと向日葵ちゃんって、
         あんまり接点がなさそうだから」

    44 = 38 :

    続けてくれ

    45 :

    このままではひまちゃんがあかねさんの手によってミンチよりひでぇ状態にされてしまうよ

    46 = 1 :

    向日葵「歳納先輩はよく杉浦先輩に呼び出されるじゃないですか。
         生徒会室にも頻繁に顔を出しますから」

    あかり「あー、たしかにプリントの提出忘れとか多いもんね」

    向日葵「ハンバーグがこんがり焼けましたわ」

    あかり「わー、すごいねぇ」


    なぜかクマさんをかたどったハンバーグ。

    ちゃんと耳まで着いていたから奇妙だった。

    まるであかりのお団子を象徴しているかのごとく。


    「いただきまーす」

    向日葵「今日もささやかな食事を与えられたことを主に感謝していただきましょう」

    あかり「主ってなに?」

    向日葵「うるせーですの。早く食べましょう」

    あかり「うん」

    47 = 22 :

    期待を裏切らないライブ感

    48 = 2 :

    お前の書く向日葵好きだわ

    49 = 1 :

    ほのぼのとしながらも、粛々とした不思議な食事風景だった。

    あっという間に食べ終わってリビングでくつろいだ後は、お風呂タイム!!


    向日葵「お背中お流しいたしますわ。あかりさん」

    あかり「あかりさん?」

    向日葵「いけませんでしたか? 一緒に暮らしてるんですから、
         名字で呼ぶなんて他人行儀だと思いまして」

    あかり「あかりは全然かまわないよ。好きな名前で呼んでね!!」

    向日葵「うふふ。あなたって素敵ですわ。食べたくなっちゃうくらい」

    あかり「え?」

    向日葵「こっちの話ですわ。さ、早く衣服を脱いでお風呂に入りましょう?」

    50 = 22 :

    古谷あかりか……、ふむ


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