のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,368,689人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ唯「そこのお兄さんっ!唯とお・ま・ん・こ♪していきませんかっ?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 続きはどこ? + - けいおん! + - とある魔術の禁書目録 + - らき☆すた + - キャッシュが足りない + - シリアス + - スカトロ + - ネタバレ死ね + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    101 = 37 :

    「唯は、唯は何て言ってた!?」

    律が信代に詰め寄る。信代はその迫力に気圧されたようだ

    「ご、ごめん…話、してないんだ…声、かけてないから…」

    律が立ち上がって益々詰め寄る。イスがガタン、と倒れた

    「はあ!?何だよそれ!?わかんねえ!クラスメイトだろ!?心配じゃねえのかよ!!」

    「りっちゃん!落着いて!最後まで話を聞いて!」

    むぎが律を抑える。おびえる梓。純ちゃんは俯いて何か考えているように見えた

    むぎのおかげか、律は平静を取り戻したようだ。信代に「ごめん」と詫びると、イスを起こして腰掛けた

    信代も少しおびえているようだった。律に「うん、大丈夫…」と声をかけると、小さく深呼吸をした

    「私もね、声、かけようと思ったよ。でも…私には…無理だった…」

    「無理って…何でだよ?」

    信代は言うのを躊躇っているようだった。しばしの沈黙の後、意を決したように言い放った

    「唯……知らないおじさんとラブホテル街に入っていったから…」

    104 = 98 :

    わー

    106 :

    てす

    108 = 37 :

    「ラブ…ホテル…」

    「…それって…まさか」

    「うん…多分、援助交際だと思う」

    律がイスから立ち上がる。机に置いた両手が震えている

    むぎは口元に両手を当てて固まっている

    梓はぽろぽろ涙をこぼしている

    純ちゃんは…やっぱり何か考えてるようだった

    私は体中の力が抜けてしまって、しばらく声も出せなかった

    長い長い沈黙のを破ったのは純ちゃんだった

    「あの…そのおじさんってどんな感じの人でした?それにどんな風にしてその…ラブホテル街に入っていきましたか?」

    信代はあごに手を当てて、少しの間記憶を反芻した後、説明をし出した

    「普通のサラリーマンだったと思う。年は…50歳以上には見えた。髪の毛が薄くて、太ってた」

    「……唯先輩のお父さんでは、確実にないわけですね」

    「それから、唯は男の人の腕に、こう、抱きつく感じ?で…ちょっとふらふらしながら歩いてたよ
     後は…わからない。私が持ってる情報は、これで全部だと思う。ごめんね」

    いい終えて信代は、冷めた紅茶を飲み干した

    109 :

    泣けてきた

    110 = 98 :

    盛り上がってまいりました…

    111 = 37 :

    「いえ、ありがとうございます。助かりました」

    純ちゃんがお礼を言った。間髪入れずに今度はむぎが懇願した

    「信代ちゃん、唯ちゃんを見かけた場所、教えてもらえないかしら」

    「それは構わないけど・・・まさか」

    「身勝手かもしれないけど、それ以上は聞かないで。お願い」

    私はこんなに力強い瞳をしたむぎを初めて見た

    信代は手帳を1ページ破くと住所を書き付け、むぎに渡した

    むぎはそれを受け取りながら

    「ありがとう。…それから、もう一つお願いがあるの。信代ちゃんが見たこと…他の誰にも言わないで貰いたいの」

    と、さらに懇願した。純ちゃんも

    「私からもお願いします。先生にも、まだ言わないで欲しいんです…責任は、すべて私たちが取りますから」

    むぎと純ちゃんが頭を下げた。私も「頼む!」と言って頭を下げる

    信代は目を瞬かせながら、私たちを見ていた。そうして

    「……わかった。誰にも言わないよ、約束する。ただし…絶対に無茶はしないこと。わかった?」

    と言って、微笑んだ

    114 = 37 :

    信代が帰ってから、しばらくの間は沈黙が続いていた

    むぎが淹れなおしてくれた紅茶を飲みながら、私は唯のことを考えていた

    憂ちゃんが自殺したことは、きっと私たちには想像できないほどショックだったんだろう

    でも、それと援助交際(まだ、そう確定したわけではないが)とはどう繋がるのだろうか

    自暴自棄になってしまったのか

    寂しさを埋めるために、男性を求めたのか

    それとも何か、別の目的があるのだろうか

    わからない。所詮は机上の空論だ。唯の本当の気持ちなど、想像したってわかるはずがない

    ……そうだ。わかるはずがないんだ、私たちは唯ではないのだから

    唯の気持ちがわかるのは、唯以外にはいないのだ

    ならば…!

    「行こう、唯に会いに」

    私は、そう言って顔を上げた

    115 :

    期待さげ

    116 :

    ドキドキワクワクしつつ胸が痛む

    117 = 51 :

    路地裏ティータイム

    118 = 36 :

    こいつらもう18歳なのか・・・

    119 = 37 :

    私たちはその日の夜から、信代が唯を見たという辺りを中心に捜索を始めることにした

    話し合い、細かな取り決めなどを決める

    もともと治安はいい(はず)の街ではあるが、憂ちゃんのこともある。行動は慎重を要する

    まず唯の家を訪ねて、様子をうかがう。唯が不在のようであれば、捜索にうつることにする

    常にひとかたまりになって動き、お互いの姿を見失わぬよう気を配る

    純ちゃんや梓を捜索のメンバーに入れるのは躊躇われたが、純ちゃんは参加を強く希望した

    梓はたっぷりと考えたのち、「やります!やらせてください!」ときっぱり言い放った。もう、泣いてはいなかった

    防犯のために防犯ブザーとスタンガンを、催涙スプレーを各自ふところに忍ばせる。全てむぎに用意してもらったものだ

    信代が唯を見たのは夜10時前だというから、とりあえず捜索時間は8時半~10時とした

    すべてが決まった。私たちは8時に集合することにして、解散した

    薄暗くなりつつある道を歩きながら私は、ここのところ消えることなく体中を覆っている嫌な予感が、はっきり強くなるのを感じた

    120 = 37 :

    8時少し前、適当な言い訳をして家を出た。途中で律と合流し、唯の家の近くへ向かう

    歩きながら律が言った

    「唯が見つかったら…どうする…?」

    「どう…したらいいんだろうな」

    「慰めるか、叱りつけるか、笑いかけるか…」

    「そんなことしても…」

    「ああ、意味はないよな…」

    私たちは何をするために唯を探すのだろう

    わからない。わからないけど…それでも、今のままでいいはずは、ない

    集合場所には、もう3人が揃っていた。むぎに防犯グッズを手渡され、使い方を簡単に説明してもらう

    「やっぱり、唯先輩は家にいないみたいです。お家の人…お父さんでしたけど、何だか目がうつろでした」

    梓。つらそうな表情だ

    「そうか。…わかった。それじゃあ行こうか、唯を探しに…!」

    律が、力強く言った

    121 = 82 :

    しえん

    123 = 37 :

    しかし、捜索初日、二日目、三日目と、手応えはまるでなかった

    捜索を始めて4日目、一学期の終業式が終わった

    結局、憂ちゃんが自殺してから、唯は一度も学校に来ないままだった

    この間、さわ子先生も、何度も唯の家に行ったらしかったが、進展はしなかったと聞いた

    先生も、ずいぶんやせてしまったような気がする

    私は先生に対して罪悪感を感じながらも、何も教えなかった

    さわ子先生、ごめんなさい

    124 = 37 :

    その日の放課後、私たちは部室に集まった

    もう随分長いこと楽器を合わせていないからし、気分転換にもなるから、と律が提案したのだ

    それぞれに楽器を構える。律のスティックがリズムを刻む

    私のベースの旋律

    律のドラムの力強い音

    むぎのキーボードの流れるようなメロディ

    梓のギターの繊細なピッキング

    そして、唯のギターの音…は…

    駄目だ、こんなの、こんなの私たちじゃない!こんなのバンドなんかじゃない…!

    弦が押さえられない。指が上手く動かない

    私は…泣きながら、座り込んでしまった

    軽音部の部室には、四人のすすり泣く声だけがこだましていた

    125 :

    スレタイに繋がるのか…

    126 = 82 :

    もうあんなポップな曲はできないな
    ドゥームメタルでもやろうぜ
    ドロッとしたやつ

    しえん

    127 = 73 :

    今更だが何故憂ちゃん殺した

    128 :

    >>127
    大体いつも殺す側だからたまにはいいんじゃね?

    129 :

    ナイス携帯小説

    130 = 37 :

    いよいよ夏休みに入った。受験生の夏は地獄というが、これほどのつらさを味わうとは予想も出来なかった

    陽のあるうちは参考書に向かい、月の出てよりは唯を探す

    そんな夏休みが一週間ほど過ぎた頃…

    ついにその日が、小さな希望と大きな絶望に彩られたその日がやってきた


    時刻は9時を少しまわったところ

    むせるような高温多湿に肌をじっとりべたつかせながら、私たちは夜の街を歩いていた

    夏休みに入ったこともあってか、こんな時間帯でも、明らかに高校生か中学生の姿が散見される

    「何だか不良少女ばっかって感じですね」

    梓の軽口に、

    「私たちだって傍目には変わらないぞ」

    と私は答えた

    その時…私の耳に、聞きなれたあの、甘ったるいような声が飛び込んできた

    「そこのお兄さんっ!唯とお・ま・ん・こ♪していきませんかっ?」

    131 = 82 :

    ふむ・・・

    しえん

    132 :

    ついに繋がったか

    134 = 116 :

    すごい先が気になってしょうがないな

    135 :

    俺10時にねるけどいい?

    137 :

    なんてスレ見つけてもうたんや…

    139 = 37 :

    全員が足を止めた。声のした方向に目を遣る

    そこには確かに、制服姿の唯がいた

    ただし、桜高のそれとはまるで違う、どこの学校のものかわからない制服を着た唯が

    「ゆ…い…」

    唯は、道を行く男性に手当たり次第に声をかけていた

    「ねぇ、おじさん!女子高生と…お・ま・ん・こ!したくないですかぁ~?」
    「お兄さ~ん、2時間3万円でどお~?サービスするよ~?」
    「何でもしていいよ~?生でも、中出しでももちろんおっけ~!お金は…その分もらうけど…」

    何だ、これは

    一体何なんだ、これ

    友達が、目の前で、男に色目を使って身体を売っている

    唯が、優しくて、純粋で、妹思いのあの唯が…

    「唯!!!!」

    私は思わず、大声で叫んでしまった

    唯の体がびくりと痙攣し、ゆっくりとこっちを振り向いた

    「澪…ちゃん……み…んな……」

    140 = 77 :

    うぅぅそぉだぁぁぁああぁあああぁぁぁああ

    141 :

    唯…

    142 :

    けいおん百合糞SSよりだったら何倍も面白い
    支援

    143 = 73 :

    最近シリアス少ないよね

    145 = 141 :

    >>144
    唯をお金でなんて許されない
    唯には幸せになってほしい

    146 = 37 :

    次の瞬間。唯は一目散に駆け出した。逃げる!?

    「唯!待てっ、唯!」

    私たちも慌てて追いかける。しかし、結構な距離がある。人も多い。見失えばもうアウトだろう

    「唯!唯っ!」

    ところが

    「うあっ!?」

    後ろざまに、唯が転んだ。客引きをしていると思しき黒人にぶつかったのだ

    あぁ、やっぱり…唯だ

    もう到底逃げ切れないと悟ったのだろう。唯は立ち上がり、黒人に「あいむそーりー」などと詫びている

    「唯…とうとう見つけたぞ…唯!」

    律が叫ぶ。目に涙が浮かんでいる

    「唯先輩……」

    梓はもう泣いていた

    「えへへ…みんな……久しぶりだね」

    そう言って唯は頭をかいた

    147 = 82 :

    >>145
    でも、ドラッグとか男とか覚えたら一番嵌りそう・・・
    実は退廃人生が他の誰よりも想像しやすい(´д`; )

    148 = 141 :

    >>147
    それだけ唯は純粋なんだよ!
    染めたら許さない…

    149 :

    犯人探してるのかな

    150 :

    >>149
    こういうやつがいるから今のvipはうんぬんかんぬん


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 続きはどこ? + - けいおん! + - とある魔術の禁書目録 + - らき☆すた + - キャッシュが足りない + - シリアス + - スカトロ + - ネタバレ死ね + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について