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元スレ魔法少女「補導された」

みんなの評価 : ★★★×4
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刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・私っ」
刑事「うん?」
女「・・・私・・・。・・・んっ!」クイッ!
刑事「お」
女「・・・んっ、・・・ふはぁー・・・」トッ!
刑事「・・・いい飲みっぷりだな」
女「・・・辛っ・・・」
刑事「辛いから旨いんだろうが」トクトクトク
女「・・・よくこんなの呑めますね・・・」
刑事「でも旨いだろ」クイッ
女「・・・旨いです」
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・あー、旨・・・」ポロポロ
刑事「泣くほど旨いのか」
女「泣くほど旨いんです・・・」ポロポロ
刑事「そうか。持ってきて良かった」
女「・・・んっ」グビッ
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・っはー、染みる。染みます」グズッ
刑事「仕事上がりは格別だな」
女「本当ですねー・・・ん」ズズッ
刑事「・・・鼻はかめ」スッ
女「えっ、あ、あはは。ずびません・・・」・・・チーン
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・っはふ。・・・私っ」
刑事「ああ」
女「私っ、魔法少女っ、憧れてたんですよねっ・・・!」
刑事「・・・・・・・・・」
女「すーっごく可愛くてー、すっごく強くて、それでっ」
女「・・・すーごく、明るくて、魔法でなんでも解決しちゃうんです」
刑事「・・・そうだな」
女「それでっ・・・、それで、そうなれたらなー、って・・・。・・・んっ」グイ
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・ふはぁ。・・・そうなれたらなーって、今まで、思ってたんです・・・」
刑事「・・・そうか」
女「・・・おかしいですよねー。馬鹿みたいですよねっー・・・!」
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・なったらなったで、やりたくないだなんて・・・」
女「・・・ほんと、ばか」
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・・・・・・・」
刑事「・・・俺は、ヒーローになりたかったな」
女「・・・へ?」
刑事「・・・困ってる人のところに颯爽と現れて・・・」
女「・・・・・・・・・」
刑事「ガツンと敵を、成敗!事件解決!」
女「・・・・・・・・・」
刑事「・・・そう、なりたかったんだけどな。・・・ん」
女「・・・じゃ、じゃあ・・・、もしかして・・・」
刑事「・・・ふぅ。・・・笑うなよ」
女「・・・・・・・・・」
刑事「・・・それで刑事になった」
刑事「でも、理想とは違かったなぁ。颯爽となんか、できないしな」ポリポリ
女「・・・そんなこと、ないです」
刑事「・・・慰めてくれるのか?」
女「・・・違います!そうじゃなくて・・・!」
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・憧れを・・・、形に出来るのって・・・、スゴイことです・・・」
女「・・・私・・・、刑事さんを尊敬します・・・」
刑事「ヒーローに憧れて、刑事になったことをか?」
女「はいっ・・・。私には、そんなこと、できなかったから」
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・ずっと理想は変わらなかったのに・・・」
女「私は・・・。その理想を、叶えようともしなかった・・・」
刑事「・・・・・・・・・」
女「私には・・・、そんな勇気はなかった・・・」
刑事「・・・俺はそんな大層な人間じゃないぞ」
女「そんなっ・・・」
刑事「憧れてたヒーローになんて、なれちゃいない」
刑事「・・・でもお前は、なれてるじゃないか」
女「は・・・」
刑事「憧れてた、『魔法少女』に」
人間は化物に勝つことができないのか
透明化もサーモなんちゃらつければ見れるんじゃないのか
透明化もサーモなんちゃらつければ見れるんじゃないのか
社会に認知されていないから現時点では勝つ以前に戦うことすらできない
幾瀬 依をイメージしてたんだけどな丁度同じ24歳の魔法少女だし
女「ッ!こんなのっ!!」
刑事「・・・・・・・・・」
女「こんなのっ・・・、魔法少女じゃないですよ!!」
刑事「・・・・・・・・・」
女「私はもっと・・・、もっと・・・」
刑事「・・・あんたが憧れてたのは、どんな『魔法少女』だ?」
女「それは・・・!」
刑事「可愛い美少女か?それとも、ステッキでもをふるって、花でも咲かせたいのか?」
女「・・・違っ・・・、もっと・・・」
刑事「もっと?」
女「・・・もっと・・・」
刑事「・・・・・・・・・」
女「・・・・・・・・・」
刑事「・・・俺はあんたに、助けてもらってると思った」
女「・・・っ」
刑事「・・・空は飛べない」
女「・・・・・・・・・」
刑事「ビームだって打てない。変身もできない」
女「・・・・・・・・・」
刑事「でも、あんたは救ってくれた」
刑事「名前も知らない化け物に食われてるだけの人間を、助けてくれただろ?」
女「・・・・・・・・・」
刑事「・・・だいぶ肉体派だもんな。そりゃみんな、『魔法少女』だなんて思わないかも知れない」
刑事「・・・俺もそう思った。・・・あんたの活躍を見るまでは」
女「・・・・・・・・・」
刑事「・・・なぁ、『魔法少女』」
女「・・・・・・・・・」
刑事「俺達は、あんたに助けられてる」
刑事「――ありがとうな」
――――ありがとう。
そう言ってくれた。
少しも明るくなくて、少しも可愛らしくもない私の魔法に、
ありがとうと、言ってくれた。
私は誰かの力になりたかった。
私の力を誰かに使いたかった。
私に使えるだけの力はなくて、
その力を手に入れたところで、
化け物を殺すだけで、精一杯。
そんな私にあなたは、
ありがとうと、言ってくれた。
ああ、私は誰かを救えたんだ。
ああ、私は魔法が使えたんだ。
ああ、私は、
魔法少女に、なれたんだ。
女「――わぁぁぁぁぁぁん!!」
刑事「なっ!?ど、どうした!?」
女「わぁぁぁぁん!ひっく!!う、うぐ、わぁぁぁぁん・・・」
刑事「ど、どっか痛いのか?おい・・・!?」
ガチャッ
ミカ「・・・残念なお知らせなの・・・」
刑事「あ・・・」
女「ぐすっ、ひっく、うぐ、うううぅぅぅ・・・!」
ミカ「しゅ、しゅらばですか!?」
刑事「違うッ!!」
ミカ「伊藤っち来ちゃダメなのー!!!しゅらばなのー!!!」
刑事「おいバカっ!!」
伊藤「修羅場!?」
刑事「伊藤っ!!」
女「うぅぅぅ・・・ひんっ、うっく、ひっく・・・」
伊藤「いったいなにが・・・、ってこの人病室で酒呑んでる!?」
刑事「こ、これはちょっと止む終えなく・・・」
伊藤「・・・・・・・・・」
ミカ「なんなの!?サケ!?美味しいの!?わーい、ミカも呑むミカものむ痛」



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