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元スレ魔法少女「補導された」
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たらいま
課長「――それで?」
刑事「彼女に協力を要請したいのですが」
ヒソヒソ ヒソヒソ
少女「・・・・・・・・・」ダラダラ
課長「魔法・・・ね・・・」
少女「け、刑事さん刑事さん」コソコソ
刑事「なんだ」コソコソ
少女「皆さんに見られてる気がするのですが」コソコソ
刑事「女性がそんな格好して魔法少女名乗ってたら俺も見る」コソコソ
少女「そんな・・・」
課長「そんなものを信じろと?」
刑事「・・・自分も半信半疑ではありますが・・・」
伊藤「・・・あの壁はちょっと・・・」
少女「・・・ご迷惑をおかけしました・・・」
課長「――それで?」
刑事「彼女に協力を要請したいのですが」
ヒソヒソ ヒソヒソ
少女「・・・・・・・・・」ダラダラ
課長「魔法・・・ね・・・」
少女「け、刑事さん刑事さん」コソコソ
刑事「なんだ」コソコソ
少女「皆さんに見られてる気がするのですが」コソコソ
刑事「女性がそんな格好して魔法少女名乗ってたら俺も見る」コソコソ
少女「そんな・・・」
課長「そんなものを信じろと?」
刑事「・・・自分も半信半疑ではありますが・・・」
伊藤「・・・あの壁はちょっと・・・」
少女「・・・ご迷惑をおかけしました・・・」
課長「・・・ふぅむ。だけども一般人を捜査本部に入れるのは・・・」
刑事「あくまで協力という形を維持できないかと」
課長「うーん・・・」
少女「・・・・・・・・・」ソワソワ
課長「それで、ええと・・・。お名前は」
少女「は、はい。魔法少女プリティーエンジェルです」
課長「プリ・・・え?」
少女「・・・プリティーエンジェル、です」
課長「・・・本名は?」
少女「ほ、本名だなんて・・・。変身前の私は関係ないので・・・」
課長「じゃあえっと・・・、魔法・・・、魔法、少女・・・?」
少女「ギリギリ・・・、ギリギリ少女、かな、と・・・」
課長「はい。じゃあギリギリ少女プリティーさん、話聞かせてもらえる?」
少女「・・・・・・・・・」
刑事「伊藤。笑うな」
課長「――じゃあその、化け物ってのがこの連続殺人事件の犯人?」
少女「手口が似ているというか・・・。今日の現場は私もいましたし」
課長「信じられた話じゃないよねぇ」
刑事「自分もそうですが、でも辻褄はあいます」
課長「そりゃそうだけど・・・」
刑事「でも魔法・・・、魔法のようなものはありましたよ」
少女「ちょ、魔法!全然魔法ですけど!」
課長「魔法?こう、呪文を唱えるの?」
少女「唱えますよ。唱えないと使えないんです」
刑事「マジカル・・・、パワフル?なんとかかんとかと・・・」
少女「マジカル、ミラクル、プリティーエンジェルです」
課長「ああ!プリティーさん魔法っぽかった今の!」
少女「ほっ・・・、ホントですか・・・?」
課長「もう一回やって!」
少女「ええっ・・・?・・・ま、マジカル、ミラ、ミラク・・・ごめんなさい、ここでは勘弁してください」
刑事「とにかく魔法で、壁を壊せます」
少女「か、壁だけじゃありませんけど!」
課長「それで化け物と戦ってるの?」
少女「ええ・・・まぁ・・・」
伊藤「見事に壁に穴が空いてましたよ」
課長「他にはなにかできるの?」
少女「えっ・・・」
課長「私は魔法少女には疎いんだが、こう・・・、空を飛ぶとか、変身をするとか・・・」
少女「・・・ええと、そういうのは、ちょっと・・・」
刑事「そういうのはできないらしくて」
課長「あれ、そうか。てっきり魔法少女ってそういうもんかと」
少女「え、ええ・・・、そうですよね・・・」
課長「そうか、魔法少女って言うのは案外肉体派なんだね。壁殴ったり怪物殴ったり」
少女「・・・ええ、本当・・・、本当にそう、ですよね・・・」グスッ
刑事(課長が魔法少女を精神攻撃している・・・)
課長「ふーん・・・。なるほど」
刑事「信じられましたか?」
課長「いや、まったく」
少女「あれぇ!?」
刑事「ですよね」
少女「ちょ、待ってください!ま、魔法見せましたよね!?」
刑事「いや・・・、あんたが魔法しょ・・・、魔法を使える女性だってのは信じる」
少女「・・・魔法少女です・・・」
課長「私もまぁ、ギリギリ少女が魔法を使って壁を壊せるのは信じてもいいが・・・」
少女「・・・・・・・・・」
刑事「まだ化け物のほうが残ってる」
少女「化け物・・・」
刑事「化け物が居て、そいつが今回の事件に携わってるかはまだわからない」
少女「み、見せろってことですか・・・?」
刑事「・・・まぁ、簡単に言えばそんなところだ」
刑事「伊藤」
伊藤「はっ。集めてきました」
少女「なにを・・・」
刑事「あんたが魔法使いになったのはいつごろだ」
少女「・・・魔法少女、です」
刑事「・・・魔法を使えるようになったのはいつごろだ」
少女「・・・ええと、白銀の妖精プリーティーミカが宇宙の彼方から現れたのが・・・」
刑事「・・・・・・・・・」
少女「・・・びっくりして熱燗をこぼしたときだからええと・・・」
刑事「熱燗・・・」
少女「・・・去年のクリスマスごろですかね」
伊藤「近っ!!」
刑事「・・・クリスマスに熱燗呑んでたのか・・・」
少女「い、いいじゃないですかなに呑んだって」
刑事「ああ・・・、いい、もうなに呑んだっていい・・・」
課長「その時の年齢は」
少女「早生まれなので、まだ23でした」
課長「うん、まぁどっちにしてもアウトだよね」
少女「・・・・・・・・・」
刑事「半年強しか経ってないのか・・・」
少女「そ、それがなんですか」
刑事「いや・・・。過去の行方不明事件の資料を集めた」
伊藤「これです」ドサッ
少女「行方不明事件?」
刑事「あんたが魔法使いになったのは、化け物を退治するためだろう?」
少女「はい。それで地球を守るようにプリーティーミカに言われたんです」
刑事「・・・もし化け物がいるとしたら、その被害者もいるんじゃないかと踏んだんだ」
少女「はぁ・・・」
刑事「だが、今回の事件と似たような被害は過去になかった」
刑事「・・・しかし思い出したんだ。このあたりは元々、行方不明者が多く出ている」
ちゃっかり戦記になったリリカルなのはForce
なのはさんにじゅうごさい
なのはさんにじゅうごさい
少女「そうなんですか?」
刑事「多い時には月に3人。少なくても、ひと月に1人は行方不明がでる」
少女「・・・・・・・・・」
刑事「それで伊藤、どうだった」
伊藤「巡査の言ったとおり、ぱったりと止んだ月がありました」
少女「!」
伊藤「ちょうど、今年の1月に入ってからです」
刑事「・・・一致してるな、あんたのところに宇宙人がやってきた時期と」
少女「・・・プリーティーミカは妖精です・・・!」
課長「それじゃ、プリティーさんが化け物を退治していたから・・・」
刑事「そういう仮説をたてました」
刑事「それだけでも、彼女を捜査に協力させるのは良いかと」
課長「なるほどな。・・・でもそれだと、今回の事件は?」
少女「・・・・・・・・・」
刑事「それを、彼女に聞きたいんですよ」
少女「・・・新種」
刑事「は?」
少女「今回の事件の犯人・・・、最近出てきた新種だと思うんです」
課長「新種・・・」
刑事「新種だと?」
少女「・・・まず、化け物についてなんですけど、こいつらは人間を食うんです」
課長「・・・食う」
少女「なんでかはよくわからないんですが・・・、とにかくそういう化け物で」
少女「そいつらを殺すようにプリーティーミカに言われました」
課長「なるほど」
刑事「・・・それで、新種っていうのは?」
少女「・・・最近現れてきた奴らで・・・、人に近い形をしているんです」
刑事「人に?」
少女「はい。これは私の考えなんですけど・・・」
少女「ヤツらは、人に近づいて進化しているんだと思います」
刑事「意味がよくわからないな」
少女「要するに、人に近づいてるんですよ。姿や考え方が」
伊藤「考え方・・・」
少女「なんというか・・・、今までの奴らはこう、化け物!って感じで・・・」
少女「昆虫っぽくて、動作も動物っぽいんですけど・・・」
刑事「・・・・・・・・・」
少女「最近のは、戦ってみると少し知性のようなものが見えるんです」
刑事「知性、ね」
少女「・・・それに、遺体、ですか?今まではそんなものなくて」
課長「そりゃ、全部食べちゃったんだもんね」
伊藤「遺体が見つからないから、行方不明として処理されたんですよね」
少女「・・・今回遺体があるってことは・・・」
少女「食べる以外の目的で殺したとしか思えないんですよね」
刑事「・・・なるほどな」
伊藤「食べる以外の・・・、ああ」
刑事「知性が生まれた結果ソレか。反吐がでる話ではある」
少女「・・・というか、信じていただけたんですか?」
刑事「いや、まったく」
少女「あれぇ!?滅茶苦茶聞いてましたよね!?さっきからなんなんですか!!」
刑事「解決には何通りものパターンを推理しなきゃいけない」
刑事「今回も一つの線としては面白い、ってだけだ」
少女「そんなもんですか・・・」
刑事「だが、全体の辻褄は合う。・・・課長」
課長「そうだな。その線でも当たろう。お前らに任せていいか」
刑事「もちろん」
伊藤「了解です!」
少女「ど、どうなったんですか?」
刑事「あんたと協力して調べるぞって話だ」
少女「は、はぁ・・・」
課長「協力してくれるかい、プリティーさん」
少女「え、えっと、何をしたら・・・」
刑事「そうだな、とりあえずその化け物が本当にいるのか調べたい」
少女「どうやって?」
刑事「どうやって・・・、まぁあんたに見せてもらうとか」
少女「か、簡単に言いますね」
伊藤「あとはどのくらい危険なのかも調べたいです」
刑事「整理して本格的に調べるか」
課長「プリティーさん。事件解決に向けてよろしくお願いしますよ」
少女「は・・・、はいっ!」
少女「愛と勇気で悪を砕く、魔法使いプリティーエンジェルにおまかせくださいっ!!」
伊藤「・・・・・・・・・」
課長「ん、しっくりこないな」
刑事「・・・あれ、魔法少女じゃなくなったのか」
少女「どうしたら良いんですかもぉぉぉぉぉ!!!」
とりあえずこの魔法少女(自称)のスペックを知りたいわけでして
保守
保守
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