元スレ唯「ういー、おかわりー」セイバー「私にもお願いします」

みんなの評価 : ★★
551 = 406 :
セイバー「リン、治療をお願いできますか?」
凛「それはいいけど……。今の貴女じゃあ、回復はかなり遅くなるわよ?」
唯「どうしてですか?」
凛「貴女がセイバーのマスターよね。貴女はどこの魔術師さん?」
唯「えと、魔術師じゃないんですよ」
凛「はい?」
唯「一般人です。パンピーです」
凛「……道理でセイバーの魔力が変だと思ったのよ。よっぽどご飯が美味し
かったのね」
セイバー「はい」
凛「はいじゃないの」
唯「……」
ライダー「セイバーを治療する時間なら、私が稼ぎます」
ギルガメッシュ「ほう。それは面白い。サーヴァント戦は、実に面白い」
552 :
殿堂入り決定
553 = 421 :
所々ついていけないのが歯痒い
554 = 406 :
ライダー「士郎は手を出さないでください。あの、聖杯となっているサクラを
救うのは、貴方しかいないのですから」ヒュッ
唯「――あの、貴方がエミヤシロウさんですか?」
士郎「ああ。俺が衛宮士郎だ」
唯「頼みたいことがあるんです」
士郎「?」
唯「セイバーのマスターを、代わってくれませんか?」
セイバー「!?」
澪「唯!」
士郎「……なんでさ」
唯「私は、魔力なんてありません。でも、衛宮さんなら――」
士郎「――セイバー」
セイバー「私のマスターはシロウでした。しかし、今のマスターはユイしか
いない!」
556 = 406 :
凛「大きな声を出さないの。傷が痛むでしょ?」
澪「――唯、セイバーの言うとおりだ。お前は昼間、セイバーに何を言ったん
だ?」
唯「……それでも、自分を覆すことになるけど、それでもセイバーちゃんが
いなくなるよりはいい!」
士郎「……セイバー」
セイバー「断ります。こればかりは、私はユイの命令でも聞けない!」
凛「代わるのなら、私よりも士郎の方がいいわ。もはや士郎の魔力量は
サーヴァント並みだもの」
士郎「……アイツのお陰か」
凛「アーチャーの左腕が完全に同化するなんて、時空間移動には不思議
が伴うわね」
澪「アーチャー?」
凛「あ、貴女はこっちではアーチャーのマスターだったんだっけ。私もよ。
大変だったでしょ」
澪「はい。私の下着がぶかぶかだとか、注文が多い奴でした」
凛「はい?」
澪「えっ?」
557 = 406 :
ライダー「……少し、きついですね」
ギルガメッシュ「ほう、我が宝具の雨を避けきるか。さすがはライダーだ」
ライダー「お褒めに与り光栄ですよ英雄王。少し、本気を出します」
ギルガメッシュ「減らず口を叩くなよ堕落神」
ライダー「自己封印・暗黒神殿(ブレーカー・ゴルゴーン)」キュイン
ギルガメッシュ「石化の魔眼か――!」
ライダー「その金にものを言わせた防具がなければ、石になってましたね」
ギルガメッシュ「フン!」
ライダー「……本気を、出したらどうです?」
ギルガメッシュ「貴様にエアを抜く価値などない! 慢心してこその王よ!」
ライダー「その油断は、自らを殺しますよ――」
ライダー「―――――――!!!」キュイイイン
ギルガメッシュ「!?」
ライダー「本気を出さなくとも、私は出すますよ?」
ライダー「騎英の手綱(ベルレ・フォーン)―――――――!!!」
558 = 425 :
熱い!
559 :
ライダー「出すますよ?」
560 :
とりあえず>>1がスクライド好きなのは分かった
561 :
ギルガメッシュ「――!!」
ライダー「これで、終わりです!!」
ギルガメッシュ「速いな。確かに世界最速の宝具だ」
ライダー「――――!!」
ギルガメッシュ「だが、それ故に直線的だ」
ライダー「いっけえええええええええええ!!!!」
ギルガメッシュ「――なら、もう的を外すこともないな」
ギルガメッシュ「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)――――」
ライダー「!?」
ギルガメッシュ「勝負を急いだな、メデューサ。お前の速さは、我には
関係ない」
ライダー「あ」
ギルガメッシュ「―――――フフフ」ビシュっ!!
562 = 561 :
凛「ライダーが危ないわね……」
士郎「セイバー!」
セイバー「駄目です。私には、もうユイしかいない!」
唯「――」
澪「唯?」
唯「セイバーちゃん。ごめんね?」
セイバー「ユ、ユイ……?」
唯「セイバー、マスターを衛宮さんに鞍替えしなさい」キュイイイン
セイバー「――あ」
凛「令呪!? まだ残してたの?」
澪「はい……」
セイバー「――嫌だ!」バリン!
凛「嘘! セイバーの対魔力は、令呪にも抗うの!?」
セイバー「――!!」
唯「じゃあ、もうひとつを使って命令するよ。鞍替えしなさい。アルトリア」
563 = 561 :
セイバー「……!!」
士郎「いくぞ、セイバー」
セイバー「……」
士郎「聖杯の寄る辺に従い、この意。この理に従うのなら、我が命運を預けよ
う」
セイバー「……セイバーの、名に懸けて誓う――そなたをマスターとして、
マスターとして認めよう……。シロウ……」
唯「――」
澪「唯、よくがんばったよ」
唯「澪ちゃん……」
セイバー「……」
凛「セイバー、治療するわよ」
セイバー「……」
士郎「平沢さん、セイバー。ごめんな――」
唯「――いいえ」
564 :
ギル様カッコイイ支援
565 :
ごめん。
セイバーって、ジャンヌダルクじゃないの?
567 = 561 :
セイバー「――」
凛「これでオーケー。それじゃあ、いってきなさい!」
セイバー「――はい。シロウ、貴方も」
士郎「もちろんだ。まさか、セイバーに加勢を頼まれるなんて思わなかった
よ」
凛「ライダー! 早く来なさい! 宝石を全部使ってでも、戦力を戻すわよ!」
ライダー「は、はい!」
唯「……」
澪「唯、ここはこの人たちに任せよう」
唯「……うん」
セイバー「ユイ、ミオ。――見ていてくださいね」
唯「……うん!」
568 = 561 :
ギルガメッシュ「セイバーよ。まだ我に立ち向かうか」
セイバー「もう、私はお前には負けない」
士郎「……ああ。俺たちは絶対に負けないぞ」
ギルガメッシュ「――面白い。実に面白いぞ。ここまで胸が高鳴ったのは、
実に数万年ぶりやも知れぬ。――さあ来い人間! この我を楽しませて
みろ!!」
士郎「いくぞセイバー!」
セイバー「おう!」
ライダー「凛、早く!」
凛「ったく! アンタも治りが早すぎ! どんだけ桜からの供給がすごいの
よ!」
ライダー「聖杯になってますからね。魔力が、止めどなく溢れてきます」
凛「……もう。ゼルレッチさえあれば、私も参戦するっていうのに」
唯「いけー! セイバー!!」
澪「負けるなー!!」
569 = 564 :
ライダーが居なかったのはそういうわけか
アーチャーはイリヤに取り込まれてたから違う人物なのかな?
570 = 561 :
ギルガメッシュ「王の(ゲート・オブ)――」
士郎「I am the bone of my sword.(我が骨子は捻じれ、穿つ)」
士郎「偽・螺旋剣(カラドボルグ)!!」
ギルガメッシュ「な――!」
セイバー「ハァ!!」ザン!!
ギルガメッシュ「――――ッ!」
士郎「投影・完了(トレース・オフ)!!」
ギルガメッシュ「――このッ!」ブン!
ライダー「やはりあなたは、石化の魔眼の影響を受けますね」
ギルガメッシュ「クソッ!」
セイバー「――英雄王おおおおおおおおおお!!」
ギルガメッシュ「セイバアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
士郎「――アーチャーのイメージが、今理解(わか)ったぞ。セイバー」
士郎「――投影・開始(トレース・オン)」
571 = 561 :
唯「――すごい」
澪「あのギルガメッシュを圧倒してるぞ」
凛「まあ、当然よ。サーヴァント3体と戦ってるようなものなんだから」
澪「3体?」
凛「士郎の身体。あれは一度死んでるのよ」
唯「!?」
凛「正確には、止まってしまったっていえばいいのかな。とにかく、今の士郎
の身体は、サーヴァントのものと同化した、人ならざるものなの」
澪「……アーチャーですか」
凛「そう。話を聞く限り、こっちのアーチャーと向こうのアーチャーは全く
違うみたいね。……あの子が関係してるんだろうけど」
唯「桜さん、ですか」
凛「ええ。あの子が取りこんできたサーヴァントが、こっちでまた聖杯戦争
をしてた。……恐らく、この世全ての悪(アンリマユ)が保険をかけたんで
しょうね。私たち側のアンリマユが死んでも、問題がないように」
唯「その結果が、私たちの聖杯戦争……」
凛「そう。でも、それももう終わりよ――」
573 = 561 :
セイバー「シロウ――」
士郎「そうだ。これは、おまえの鞘だろ」
セイバー「決して帰ることのないと思っていた。その鞘……」
士郎「……真名は」
セイバー「全て遠き理想郷(アヴァロン)です」
士郎「オーケー。十分だ。いくぞ、セイバー、ライダー」
ライダー「ええ。望むところです」
セイバー「――はい!」
ギルガメッシュ「殺す! 殺す殺す殺す! 殺してやるぞ! 貴様らァ!!」
セイバー「きます!」
ギルガメッシュ「死ねェ!! 天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!」
士郎「いってこい! セイバー!!」
セイバー「はい! 全て遠き理想郷(アヴァロン)!!」
ライダー「……石化の魔眼で、ギルガメッシュのパロメータは下がってますが、関係ありませんね」
574 = 561 :
ギルガメッシュ「王の――」
セイバー「約束された勝利の剣(エクスカリバー)――――――!!!」
ギルガメッシュ「――――――――――!!!!」
唯「やった!」
凛「決まった!」
澪「直撃だ!」
ギルガメッシュ「貴様ァ!」
ライダー「往生際が悪いですよ。――騎英の手綱(ベルレ・フォーン)!!」
士郎「まったくだ。是、射殺す百頭(ナインライブスブレイドワークス)」
ギルガメッシュ「!!!!」
ギルガメッシュ「死ぬのか! この我が! 英雄王である、この我が――!」
セイバー「だれしもが、死を迎えねばならないのです。それを知れ――!」
ギルガメッシュ「ああ。我は不死を好んだが、不死は我を好まなかったようだ」
ギルガメッシュ「まるで、貴様のようだな。セイバーよ」シュウウウウン……
唯「……消えちゃった」
575 :
本家始まる前に終わりそうだにゃん
576 = 561 :
澪「ってことは?」
凛「ええ!」
士郎「勝ったのか……?」へたり
ライダー「ええ」
セイバー「ユイ! ミオ! やりました!! 私たちの勝利です!!」
唯「やったああああああああああああああああ!!!!」ガバっ
澪「セイバアアアアアアアア!!!」がばっ
凛「あらあら……」
士郎「……と、俺たちはまだやることが残ってたな」
ライダー「はい。サクラを、救出します」
凛「また暴れたらどうする?」
ライダー「そのときはそのときです」
士郎「ライダーがらしくないな。サクラを信じよう。セイバー」
セイバー「……はい」
577 :
もうクライマックスっぽいが・・・駄目だ、寝る
明日の夕方まで残っててくれ
578 :
とりあえず乙
579 = 561 :
士郎「そういえば、令呪を一度しか使ってなかったな」
セイバー「シロウは、そうだったかもしれません」
士郎「それじゃあ、二回目だ。セイバー、聖杯を破壊して桜を助けろ」キュイイイン
セイバー「――了解しました」
士郎「お前が聖杯を手に入れたいのは分かってる。でも、俺は桜の味方に
なるって決めちまった。だから、俺はお前の願いも一緒に打ち砕く」
セイバー「仕方ありませんよ。私も、それがいいと思いますから」
セイバー「こんな歪んだものを、私は望んでいたのでは、ないのですから」
凛「……」
セイバー「約束された勝利の剣(エクスカリバー)―――――――!!!」
聖杯「―――――――――」グシャリ……
580 = 561 :
士郎「桜、起きろー」
桜「――ん」
士郎「おはよう。随分と遅いお目覚めじゃないか」
桜「先――輩――?」
ライダー「サクラ」
桜「ライダー……」
凛「どーも」
桜「姉さん――」
士郎「心配掛けさせやがって、帰ったら炊事はやらせないぞ」
桜「――」
士郎「どうした? 変な顔して――あ! 遠坂! なんか布ないか!?
大きめなやつ!」
桜「――フフっ」
士郎「?」
桜「私を、赦してくれるんですか? 先輩」
士郎「――ああ。当たり前だ。桜」
581 = 561 :
セイバー「これで、聖杯戦争は終わりました」
唯「聖杯、なくなっちゃったね」
セイバー「まったくです。……しかし、これでいいのですよ」
澪「よかったの?」
セイバー「私が望んでいた聖杯は、あんなものではなかったのですから」
唯「……そっか」
セイバー唯「――あの」
唯「――セイバーから言ってよ」
セイバー「ユイからどうぞ」
唯「じゃあ、言うね。……聖杯がなくなっちゃって、セイバーちゃんは消えちゃ
うの?」
セイバー「わかりません。ただ、聖杯だったサクラはここにいますから、どう
なのでしょう」
唯「それで、セイバーちゃんは?」
セイバー「はい。――私は、一度ここの櫻が見たいです」
唯「うん。見れれば、いいね」
582 = 561 :
epilogue
唯「今日はお花見です!」
憂「誰に話してるの? お姉ちゃん」
唯「わかんない」
紬「はい。唯ちゃん、お弁当」
梓「わ、私も作ってきました!」
律「お! 気が利くなー」
和「空気読みなさいよ……」
聡「そうだぞ、姉ちゃん」
澪「聡、食べられるか?」
聡「大丈夫大丈夫。もう殆ど回復したからさ」
桜「私のお弁当もどうぞー」
凛「へえ、桜の料理なんて久しぶりじゃないの」
唯「ホントだー。いつも士郎くんだもんね。お料理担当は」
583 :
ちくしょう、士郎のやつ唯にまでフラグを……
584 = 561 :
士郎「当然だ。俺たちは居候で、桜は病み上がりなんだからな」
憂「私も、士郎くんとお料理作るの楽しいよ!」
桜「え?」
憂「ご、ごめんなさい。そういうわけじゃないから、安心して?」
凛「それにしてもびっくりよ! あんたたちが年上だったなんて!」
澪「ハハ……」
ライダー「見た目に惑わされるのは、魔術師としてどうなのですか? リン」
凛「仕方ないじゃない! 魔術師はなめられちゃいけないの!」
桜「自分を正当化しないでください」
凛「手厳しいわね、我が妹ながら」
紬「それにしても、驚いたわ」
梓「そうですよ! いきなり唯先輩の家に4人も!」
唯「お父さんたちもびっくりしてたよー」
律「当たり前だー!」
585 = 561 :
ライダー「……それは、リンの責任です」
凛「どうして!?」
士郎「そうだぞ遠坂。みんなに謝れ」
凛「はい!?」
桜「姉さんが宝石剣壊したから、帰れなくなっちゃったんですよ?」
凛「そうだけど、それ私の責任じゃないわよ!? セイバーが聖杯こわした
のも一つの原因じゃない!」
澪「そうじゃなきゃ、桜ちゃんは聖杯のままだろー」
凛「そうだけど……。ていうか、なんだって私は一般人にも魔術の話をして
るんだか……」
聡「桜さん、この唐揚げ美味しいです」
桜「え? それ、先輩のだよ?」
聡「やべ!」
士郎「いいっていいって、好きなだけ食べなさい食べ盛りくん」
聡「あ、あざーっす!」
586 = 561 :
和「まさか、この街がそんなに大変なことになってたなんてね」
唯「大変だったんだよー」すりすり
和「この体勢についてはどうでもいいから、おいおい話しなさいよ?」
ライダー「できれば、この話は闇に葬りたいのですが……」
唯「和ちゃんはいいのー。ライダーちゃんったら、お堅いよー」
ライダー「ライダーちゃん!?」
士郎「……死ぬほど似合わないな」
ライダー「士郎、なにか?」すっ
士郎「魔眼はやめて!」どかっ
士郎「あ、すいま……」
さわ子「あ?」ぎろ
士郎「こっちにもメデューサいたー!!」
587 = 561 :
凛「せんせー! 私たちが帰れなくなった当事者がなにも言わずにもぐもぐ
と料理食べてまーす」
セイバー「失礼。櫻と料理に夢中になっていました」
唯「セイバーちゃんったら、話より団子?」
セイバー「そのようです」
憂「セイバーさん。ちらし寿司、美味しいですか?」
セイバー「はい。実に美味しいです」
唯「もぐもぐ――」
唯「ういー、おかわりー」
セイバー「私にもお願いします」
憂「はいはい」
――その日は、桜の丘で二つの約束が叶った日だった。
長いようで短い、戦争のおしまいを祝うかのように――
櫻は、咲き乱れていた。
FIN
588 = 561 :
終わった。
終わった。
591 :
あーはいはい
乙乙
592 :
おつかれー
595 :
おつかれさん
596 :
乙
なかなかよかった
599 :
乙!
面白かった!
600 :
乙ですわ
両親のバレンシア旅行が何かの伏線だと思ったのは俺だけでいい
みんなの評価 : ★★
類似してるかもしれないスレッド
- 妹「ふつつか者ですが、今日からよろしくお願いします」 (1001) - [52%] - 2009/5/18 7:31 ★★★×7
- C.C.「ナナリー、いい物をやろう」ナナリー「ありがとうございます」 (226) - [50%] - 2013/1/22 11:00 ★
- 唯「おはよう…、ギー太」ボーボボ「おはよう、唯ちゃん」 (360) - [50%] - 2012/8/31 15:45 ★
- 結衣「おーい、あかり隊員、このピンク木に縛り付けようぜ」 (260) - [50%] - 2011/9/23 6:15 ☆
- 唯「テストでいい点をとったら澪ちゃんがそっけなくなった」 (372) - [50%] - 2010/10/29 23:01 ★★
- 唯「だいじょうぶ、あずにゃんのこと好きじゃないよ」 (146) - [50%] - 2010/8/25 10:46 ★
- 俺「壁にボールぶつけるのやめて」モンペ「遊ぶなというのか」 (166) - [48%] - 2012/8/13 8:00 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について