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    元スレなぎさ「プリキュアでトーナメント?」 つぼみ「ですか?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - ライアーゲーム + - とある + - なぎさ + - なぎさ「正座をして + - ひだまり + - ひだまりスッケチ + - キュアベリー + - スマイルプリキュア + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    レインボージュエル強奪事件から数週間後、なぎさ達17人のプリキュアはメップル達の故郷である光の園に集められていた。

    のぞみ「奇麗なとこだね~」

    りん「あんまりはしゃいじゃだめだよ」

    かれん「でもまぁ、気持ちは解るわ」

    ラブ「良い匂い~!」

    美希「本当ね」

    「絶景ナリ!」

    「スケッチブック持って来れば良かったわね」

    思い思いにはしゃぐプリキュア達。

    番人「久し振りだな、少女達よ」

    ほのか「お久しぶりです」

    なぎさ「相変わらず偉そうね~」

    長老「おお、よう来たな、よしこさんにけいこさん」

    なぎさ「はぁ?」

    番人「無視して良いぞそのじいさんは……」

    2 = 1 :

    なぎさ「そんな事より、なんで私達呼び出されたのよ? まさかまたドツクゾーン?」

    番人「詳しい事はクイーンに聞くと良い」

    ほのか「クイーンに?」

    なぎさ「行くしかないか、皆着いて来てー!」

    つぼみ「は、はい!」

    えりか「つぼみぃ、なーに顔赤くしてんの?」

    つぼみ「な、なぎささんって凛々しくて素敵じゃないですか? 憧れます!」

    えりか「はぁ……いやまぁ否定はしないけど」

    せつな「さすが」

    こまち「後輩殺しの美墨なぎさは健在ですね! 良いと思います!」

    なぎさ「あはは……どうも……」

    3 = 1 :

    クイーン「久し振りですねキュアブラック、キュアホワイト、それにひかり……元気にしていまいしたか?」

    ひかり「えぇ、皆、とても良くしてくれています」

    クイーン「それは何より……そして初めまして、プリキュアの皆さん」

    のぞみ「は、はじめまして……」

    「でっかい女王様ナリ……」

    ラブ「ね、ねぇブッキー、あの顔お面みたいじゃない?」

    ブッキー「ラ、ラブちゃん!」

    つぼみ(まるでコッぺ様みたいですね)

    えりか(それ多分褒めてないよ)

    なぎさ「あの……それで、私達が呼ばれた理由は?」

    クイーン「あなた達プリキュアは今まで幾度も世界を救ってくれました。そのお礼がしたいのです」

    ほのか「そんな、私達はただ夢中だっただけで」

    クイーン「謙遜する事はありません。紛れも無い事実なのですから」

    4 = 1 :

    のぞみ「お礼って!? お菓子一年分とか?」

    ラブ「あ! じゃあ私はドーナツが良いな!」

    「チョココルネも捨てがたい……いややっぱりハンバーグカレー!」

    なぎさ「新作チョコ!」

    クイーン「……」

    うらら「あの人達に任せていると……」

    くるみ「話が進まないわね」

    かれん「続けて下さい」

    クイーン「全てを生み出す力……その一部をあなた達に与えましょう」

    ひかり「え!」

    クイーン「もちろん条件はあります、用意できる全てを生み出す力は一人分のみ」

    番人「要するにだ、一人だけ何でもお願いを叶えてやろうというわけだ」

    えりか「何でも!?」

    せつな「……」

    5 = 1 :

    番人「無論限界はあるが、大抵の望みは叶うはずだ」

    ほのか「でも一人分って……どうやって決めれば……」

    長老「戦うのじゃ!」

    りん「戦う?」

    長老「願いを叶えられるのはただ一人、最強のプリキュアのみじゃ! その名もプリキュア最大トーナメント!!」

    なぎさ「私達が……」

    つぼみ「プリキュア同士が……」

    のぞみ「戦うなんて……」

    ラブ「そんなの……」

    「良いじゃん! やろうやろう!」

    「咲!?」

    「別に喧嘩するわけじゃないんだしさ、公平で良くない?」

    「そうだけど……皆で戦ってまで叶えたい願いなんて……」

    「えーでもさー、この中に悪用しようなんて考えの人はいないはずだし、パン食い競争みたいなものだと思ってやれば良いよ」

    6 = 1 :

    りん「パン食い競争って……」

    こまち「でも日向さんの言う通りかもしれないわね、恨みっこなしで」

    うらら「ご褒美と思って」

    美希「やってみる?」

    のぞみ「けって~い!!」

    つぼみ「え、えぇ……」

    えりか「あらら……ま、私らは気楽にやろうよ」

    つぼみ「ですね……先輩達には敵いそうもありませんし」

    えりか「わざわざ負ける気も無いけどね」

    つぼみ「やる気満々じゃないですか……」

    長老(うひょー! このビッグイベントで光の園の観光客は益々増えて特需じゃわい!!)

    番人(長老も悪ですねぇ)

    長老(クイーンほどでは無いぞ)

    長老番人「うひひひひひひ」

    7 = 1 :

    番人「ただ一つ問題があってな」

    ラブ「問題?」

    かれん「なるほど」

    のぞみ「え、え?」

    かれん「私達は17人、トーナメント形式なら一人余る計算になるわ」

    番人「左様。誰か、自分は願いを叶えなくてもいい、もしくは勝てそうもないから止めておくという者はおらんか?」

    一同「……」

    番人「そりゃいないか……ではクジで決めるとしよう。ついでに対戦表もこれで決めれば良かろう」

    なぎさ「て、適当ね……」

    せつな「別にトーナメントじゃなくても、サバイバル戦にすればいいじゃないかしら」

    番人「それじゃ試合数が減ってチケットの売り上げが……」

    こまち「売り上げ?」

    番人「プリキュアにそんな戦争紛いの行為はさせられん」キリッ

    ラブ「まぁまぁ、さっさとクジ引こうよ。一番ゲットだよ!」ゴソゴソ

    8 :

    タイマンでアカルンに勝てる奴はいるだろうか

    9 = 1 :

    対戦表 Aブロック

    第一試合
    キュアマリン対キュアミント

    第二試合
    キュアピーチ対キュアドリーム

    第三試合
    ミルキーローズ対キュアレモネード

    第四試合
    キュアパッション対キュアイーグレット

    対戦表 Bブロック

    第一試合
    キュアアクア対キュアブラック

    第二試合
    キュアホワイト対キュアベリー

    第三試合
    シャイニールミナス対キュアブルーム

    第四試合
    キュアルージュ対キュアブロッサム

    余り……キュアパイン

    10 = 1 :

    密かにガッツポーズを取る者、頭を抱える者、決まった組み合わせに対する反応は様々だった。

    ブッキー「……」

    美希「ど、どんまいブッキー」

    せつな「運は仕方ないわよ……」

    ラブ「ゆ、優勝したらブッキーのお願いも叶えるから!」

    ブッキー「一つだけなのに?」

    ラブ「あ」

    ブッキー「冗談だよ。あんまり戦うのって気が進まなかったし、私は皆を応援してるね」

    ブッキー「皆が勝てるって、私信じてる!」

    微笑んでそう言うブッキーの姿にラブ達も微笑み返す。

    長老「あぁ……」

    番人「人気者のキュアパインが不出場では売り上げや視聴率が……」

    ひかり(光の園ってこんな人達ばかりだったのね……)

    11 :

    スーパー有りならシャイニングドリーム
    なしならミルキィだろ

    12 :

    満薫がいないのはひどいと思います

    13 :

    格闘センス一番だとか言われてるけどなんだかんだいって初代は単体じゃ圧倒的不利じゃね?

    14 :


    クソがwwww期待せずにはいらんねぇwwwwwww

    15 = 1 :

    なぎさ「ていうかさ、私達や咲達は二人揃っていないと変身さえ出来ないんだけど?」

    番人「その辺りは光の園の不思議パワーでどうとでもなるぞ」

    長老「そもそも控室で変身すれば良かろう」

    なぎさ「あ、頭クラクラしてきた……ほのか?」

    ほのか「……え」

    なぎさ「いや、ボーっとしてたから」

    ほのか「あ、あぁごめん、ちょっと考え事してたの」

    なぎさ「ふーん」

    のぞみ「頑張ろうね! 皆で優勝決定!!」

    りん「あのねのぞみ、優勝者は一人だけよ」

    くるみ「やれやれ、優勝は私に決まってるのに」

    えりか「て言う人に限って負けるんだよね」

    くるみ「はぁ?」

    つぼみ「ど、どうどう」

    16 = 1 :

    マックスハート控え室

    なぎさ「あーあ、もっと良い物欲しいよね。戦わなきゃいけないなんてありえないよ」

    ひかり「でも皆さんが楽しんでくれるなら良いんじゃないでしょうか」

    なぎさ「プリキュアの戦いは見世物じゃないっての。まったく」

    ほのか「……」

    ひかり「ほのかさん?」

    ほのか「え、あ、ああ、頑張りましょうね」

    なぎさ「ほのか……」

    ほのか「勝たなきゃ……でも……」

    なぎさ「それにしてもお腹空いたよ~」

    ひかり「もう」

    なぎさ「ま、まぁとりあえずは一回戦に集中しないとね! やるからには負けたくないし!」

    17 = 14 :


    シャイニールミナス=クイーンの心なんだから
    ルミナス消してパイン入れてよかったんじゃね?
    え?何かの伏線なのかしら?ドキドキ

    18 = 1 :

    スプラッシュスター控え室

    「頑張ってね」

    「私達はプリキュアじゃないから出れないけど、応援してる」

    「うん、ありがとう」

    「……大丈夫だよ」

    「え?」

    「優勝して、二人をプリキュアにしてもらうの……もう仲間外れになんかさせないわ」

    「舞……」

    「二人には何度も助けてもらったから、少しでも返したいの」

    「そんなの……気にしなくて良いのに」

    「ダメダメ! 私達は四人揃ってスプラッシュスターなんだからね!」

    満薫「……」

    (願いだけじゃない……証明するんだ……私達も立派なプリキュアだって)

    (そのために……私は……あの人を超える!)

    19 = 1 :

    5GOGO控え室

    のぞみ「どうしよ~! ラブちゃんが相手なんて勝てっこないよ~!」

    りん「それよりあっちでしょ」

    うらら「……」

    くるみ「……」

    こまち「まぁまぁ、組み手だと思って、ね?」

    ココ「やりすぎないようにするココ」

    かれん「……キュアブラックが相手なんて、気が重いわね」

    りん「全然そんな顔してませんけど?」

    かれん「ふふふ、どうせなら全力でやれる内に当たっておきたかったのよ」

    のぞみ「ええい! こうなったらやるしかないよね! 優勝するぞー!!」

    一同「イエス!」

    20 = 1 :

    フレッシュ控え室

    ラブ「なんて言うか」

    美希「見事に」

    せつな「強豪とばかり当たったわね」

    ブッキー「私ある意味外れて良かったかも」

    タルト「何をへこんどるんや! 気張ってや!」

    ウェスター「イース! お前のために旗を作ったぞ!」

    せつな「あ、ありがと」

    せつなの顔が一面に印刷された旗を広げるウェスター。
    その隣では無視しろといった体でサウラーが顰め面を作っていた。

    ラブ「ラビリンスも平和になったんだね!」

    サウラー「お陰様でね。君達には感謝してもしきれない」

    せつな(そう……でもまだまだ……)

    22 = 1 :

    ハートキャッチ控え室

    薫子「二人とも、怪我だけはしないようにね」

    つぼみ「はい」

    えりか「砂漠の使途よりキツそうだよね」

    シプレ「怖いですぅ」

    薫子「私が現役だったらねぇ……」

    コフレ「優勝間違いなしですぅ!」

    えりか「つぼみのお婆ちゃん、どんだけ強かったのよ……」

    つぼみ「あはは……」

    えりか「その孫なんだから、絶対つぼみも強くなれるよね!」

    薫子「つぼみはつぼみ、そんな事考えなくていいのよ」

    えりか「はーい」

    つぼみ(強さ……ダークプリキュアと戦える強さ……)

    23 = 1 :

    光の園のどこか。広い空地に建設されたスタジアム。
    溢れ返らんばかりの観客が今か今かと試合を待っている。

    客1「せっちゃーん!」

    客2「まいまーい!!」

    客3「えりか様ハァハァ」

    それを通路で見つめるプリキュア達。一様にゲンナリとした表情を浮かべている。

    なぎさ「な、何なのあの人達……? なんで私達を知ってるわけ?」

    ひかり「現実の園という所からのお客さんらしいですが……」

    かれん「羽虫と思って無視した方が良さそうね」

    のぞみ「ひど!」

    リング中央に、石の番人ことウィズダムが現れる。

    番人『えー、私、今回の審判を務めさせていただくウィズダムと申します、以後よろしく』

    タルト『実況のタルトや!』

    パイン『解説のキュアパインです! よろしくお願いします!』

    ラブ「いつの間に……」

    24 :

    瞬間移動持ちせっちゃん
    初代補正なぎほの
    瞬間的だが脅威的能力ローズさん

    この辺が来そう

    25 = 1 :

    観客「うおぉぉぉっ!! パインちゃーん!! 俺のブッキィィィーー!!」

    声援に手を振って応えるパイン。それに応じて益々観客は声を上げる。

    「だ、大人気だね」

    りん「なんか手慣れてますよね」

    美希「まぁブッキーにとっては男を転がすなんて朝飯前でしょうね」

    せつな「天然なのか狙ってるのかはわからないけど」

    うらら「なんだか試合せずして勝ってますよね……」

    くるみ「くっだらない!」

    番人『ではまずルールを説明します。基本的にはプリキュアとしての力に制限はありません、思う存分闘って下さい』

    番人『敗北条件はギブアップ、ダメージによる変身解除、ダウンカウント10になります』

    番人『一応リングは作ってありますが、場外の概念はありません。気分です』

    番人『それでは一回戦、Aブロック第一試合! キュアマリン対キュアミント!』

    観客「うごわあぁぁぁ!!」

    26 = 12 :

    しえん

    27 = 8 :

    番人とタルトか成程

    28 = 1 :

    えりか「んじゃ、行ってくるよつぼみ」

    つぼみ「頑張って下さい!」

    かれん「気をつけてね」

    こまち「ほどほどにやってみるわ」

    それぞれの花道からえりかとこまちが現れる。二人が一歩進む毎に地鳴りのような歓声が響いた。

    えりか「あーもう、うるさいな」

    こまち「お手柔らかにね、えりかさん」

    タルト『さぁついにプリキュア最大トーナメントが始まったで!』

    タルト『まずは期待の超新星、キュアマリンと安らぎの女神キュアミントの対決や!』

    えりか「コフレ!」

    コフレ「プリキュアの種、いくですー!」

    えりか「プリキュア! オープンマイハート!!」

    「神バンクきたー!!」

    29 = 1 :

    マリン「海風に揺れる、一輪の花! キュアマリン!」

    変身したマリンに対し、拍手と声援が送られる。

    こまち「プリキュア! メタモルフォーゼ!」

    ミント「安らぎの、緑の大地。キュアミント!」

    番人『試合開始!』

    マリン「行くよ!」

    合図と同時に距離を詰め、パンチを放つマリン。
    が、突如として現れた緑の壁がマリンを阻み、ぶつかった顔を変形させる。

    ミント「プリキュア・エメラルドソーサー」

    マリン「いったた……」

    ミント「ごめんなさいね」

    マリン「バカにして……マリン・シュート!」

    ミント「無駄よ」

    マリンが放った水弾はエメラルドソーサーに尽く防がれる。

    タルト『さすがミントはんや! ガキんちょのマリンなんか寄せ付けへんでー!』

    30 = 1 :

    マリン「防御に徹してるだけじゃ勝てないんだから!」

    ミント「そうね、今度はこっちからいかせてもらうわ」

    そう言ってソーサーを投げつけるミント。
    鋭利な円盤と化したソーサーが轟音を上げてマリンに迫る。

    マリン「こんなの受け止めて……」

    つぼみ「あ、危ないです! マリンっ!」

    マリン「へ?」

    客席からのつぼみの叫びを聞き、咄嗟のブリッジで避ける。
    眼前を通り過ぎるソーサーは空気を切り裂き、その鋭さと威力を明確にマリンに伝えた。

    マリン「あ、あのままだったら首が飛んでたよ……でも、ソーサーが手元に無いって事は、接近戦のチャンスだよね!」

    再び突撃するマリン。しかしミントは余裕の笑みを崩さない。

    ミント「ソーサーが一枚しか出せないとでも思ったの?」

    ミントが両手を動かすと、数十枚のソーサーがマリンを取り囲んだ。

    マリン「いいっ!?」

    ミント「それ全部、あなたに飛ばしたらどうなるかしら?」

    32 = 1 :

    それはギブアップの勧告だった。
    試合である以上手加減はしない。
    だが心易しいミントからすれば怪我の無い内にギブアップしてくれればそれが一番である。

    ミント「あなたにはこの状況を脱する手段は無い……詰み、ね」

    が、ミントの思惑とは反対に、マリンは笑った。

    マリン「こんなんで勝ったつもり?」

    ミント「……強がりは止めておいた方が良いわ」

    マリン「私やつぼみが、レインボージュエルの時のままだと思ったら大間違いなんだから!」

    四肢に力を込め、姿勢を低くするマリン。水色のエネルギーがマリンを包んでいく。

    タルト『おーっと! マリンはんが光り輝きだしたで! あれは何でっかパインはん!?』

    パイン『わかりません』

    ミント「何をするつもり!?」

    膨れ上がったエネルギーを一気に解き放つマリン。

    マリン「マリン・ダイナマイト!!」

    33 = 1 :

    自らを中心に大爆発を起こし、ソーサーを全て破壊する。

    ミント「そんな……」

    マリン「とぉー!!」

    空高く舞い上がり、空気の壁を破るほどの飛び蹴りを放つ。

    マリン「マリン・ダイブ!」

    ミント「がっ……!」

    ミントの腹部に深々とマリンの脚が突き刺さる。
    ソーサーを砕かれたショックと反応出来ないスピードが合わさり、想像以上のダメージがミントを襲った。
    控え室で戦いを見守る5勢が声を上げる。

    のぞみ「こまちさん!」

    りん「ダメかな……」

    かれん「……」

    うらら「かれんさん……」

    かれん「こまちを信じて、結果を待ちましょう」

    マリン「とっどめー!」

    ミント(甘い……!)

    34 = 1 :

    ミント「来なさい! エメラルドソーサー!」

    マリン「何言ってんの? ソーサーなら全部……」

    つぼみ「マリン! 後ろです!!」

    マリン「んあ?」

    振り向いたマリンの目前にはエメラルドソーサーが唸りを上げて迫っていた。
    最初に避けた一枚が、ブーメランのように戻ってきたのだ。

    つぼみ「マリン!」

    タルト『これは終わったかー!?』

    パイン『いえ! 見て下さい!』

    マリン「真剣マリン取りー!!」

    ソーサーを両手で挟み取るマリン。

    ミント「素手でそんな事!?」

    マリン「素手じゃないよ、インパクトの要領で手に力を込めれば大丈夫」

    事も無げにそう言うマリン。両手が輝き、ソーサーを半分に割ってしまう。
    それを見てミントは諦めたように微笑む。

    ミント「ギブアップします」

    35 = 8 :

    ミント砲は無しか

    36 = 1 :

    番人『勝者、キュアマリン!!』

    マリン「イエーイ!!」

    勝ち名乗りを受け、高々と両手を上げるマリン。

    タルト『キュアマリン、天才と名高いそのセンスを十分に見せ付けての圧勝や!』

    パイン『ミントさんの敗因は優しさゆえでしょうね。最初から倒す事だけを考えていればまた違ったはずです』

    控え室に戻ったこまちを、かれんが出迎える。

    こまち「負けちゃった」

    かれん「その割には清々しい顔ね」

    こまち「こういうの、やっぱり向いてないみたい」

    かれん「ふぅ……、まぁその方がこまちらしいわ」

    互いに微笑みあう二人。

    かれん「でも見てなさい、私は勝つから」

    こまち「えぇ、頑張ってね」

    37 = 1 :

    のぞみ「次は私の番だね! こまちさんの分まで頑張ってくるよ!」

    ココ「無理だけはしないでほしいココ」

    のぞみ「大丈夫、きっと多分何とかなるよ」

    ココ「心配ココ」

    のぞみ「ココ……」

    りん「あー……ゴホンゴホン」

    うらら「私達、出て行きましょうか?」

    くるみ「ったく! のぞみ! さっさと行きなさい!!」

    のぞみ「わ、わかったよ……」

    くるみ「リーダーなのに負けたら承知しないわよ」

    のぞみ「うん!」

    38 = 1 :

    ラブ「よーし! 桃園ラブ、出陣!」

    ウェスター「頑張れよキュアピーチ! ドーナツがついてるぞ!」

    ラブ「まっかせといてよ!」

    美希「ちなみにラブは優勝したら何をお願いするの?」

    ラブ「えへへ……実は欲しい服があるんだけど、お小遣いがピンチでさ……」

    ラブ「あ、でもPS3も欲しいな~」

    ラブ「う~んでも今のジャージもヨレヨレだしね……新しいの欲しいかも」

    真剣な表情で考え込むラブだが、口から出るのはお菓子や服の話ばかり。

    せつな「……」

    サウラー「世界を守った褒美が服や玩具とは、謙虚なのか何なのか……」

    せつな「ラブらしいわ」

    美希「そうね」

    ラブ「い、良いじゃん別に」

    39 = 8 :

    40 :

    恥ずかしくなってきた…

    41 = 1 :

    試合会場は早くも次の試合に盛り上がっていた。

    客1「さっきは外したからな……今度は手堅く賭けないと」

    ブンビー「どうもどうも、ブンビートトカルチョへようこそ」

    客2「キュアピーチに一万!」

    ブンビー「はいはい! いやお客さんお目が高いですねぇ」

    客3「ドリームに!」

    ブンビー「まいどあり! ドリームの強さは私が保障しますよ~!」

    長老「何やら商魂逞しいのがおるのう」

    番人「放っておきましょう、後で売り上げさえ回収出来れば良いでしょう」

    長老「そうじゃの」

    42 :

    マジキチレモネードの人かと思ったら違った

    43 = 1 :

    タルト『さぁ、Aブロック第二試合は一回戦屈指の注目カード! キュアピーチ対キュアドリームの主人公対決や!!』

    パイン『二人の力はほぼ互角、好試合が予想されます』

    タルト『仲間としてキュアピーチを見てきたパインはんの言葉だけに説得力があるで』

    リングに現れるラブとのぞみ。

    ラブ「よろしくね」

    のぞみ「こっちこそ」

    ラブ「それじゃ」

    のぞみ「いくよ!」

    ラブ「チェンジプリキュア! ビートアーップ!」

    のぞみ「プリキュア! メタモルフォーゼ!」

    44 = 1 :

    ピーチ「ピンクのハートは愛ある印! もぎたてフレッシュ! キュアピーチ!」

    ドリーム「大いなる希望の力! キュアドリーム!」

    変身し、名乗りをあげる二人に歓声と拍手が送られる。

    番人『試合開始!』

    ピーチ「はぁっ!」

    ドリーム「でえやっ!」

    同時に飛び出し、互いのパンチを交差させる。
    それを合図に激しい肉弾戦が繰り広げられる。先に均衡を破ったのはピーチだった。

    ピーチ「プリキュアキック!」

    ドリーム「くっ!」

    ピーチ「もらったよ!」

    ドリーム「させない!」

    ドリームのストレートがピーチの顔面を捉える。吹っ飛びながらも受け身を取って見事な着地を見せるピーチ。
    ほぼ同等の能力を持つ二人だけに、その攻防はまさしく一進一退と言えた。

    45 = 1 :

    スプラッシュスターの控え室に、モニターを険しい顔で見つめる咲の姿があった。

    「……」

    「どうしたの?」

    「別に」

    「別にって顔じゃないわね」

    「何でもないよ」

    「盛り上がってるのが羨ましい?」

    「そんなんじゃないってば~なんかこう、良い試合を見てるとウズウズするよね!」

    「咲……」

    「ほんと、元気よね」

    「絶好調ナリ!」

    (違う……)

    46 = 1 :

    ピーチ「さすがだね! でもドーナツのためにも負けられない!」

    ドリーム「私だって! ケーキのために勝つもん!」

    タルト『何を言っとるんや、あの二人は』

    パイン『あ、あはは……』

    ドリーム「ふふん」

    突如、勝ち誇ったように笑うドリーム。
    訝しげな表情になるピーチ。

    ドリーム「ピーチって、そんなにドーナツばっかり食べてるから、太ってモテないんじゃないの~?」

    ピーチ「なっ!? だ、ダンスしてるから太らないよ! そう言うドリームこそ運動不足で危ないんじゃない!?」

    ドリーム「私にはココがいるもん!」

    ピーチ「関係ないよ!」

    ドリーム「あれ~? ピーチにはそういう人いないんだ?」

    ピーチ「い、いない事も無い訳じゃないし……」

    ドリーム「ひょっとして、キスした事も……」

    ピーチ「もー!! うるさい!!」

    48 = 1 :

    ピーチ「だー!!」

    ピーチの肘鉄がドリームの顎を跳ね上げる。
    だがドリームも怯まず膝蹴りで反撃する。
    息を吐いて腹部を抑えるピーチ。

    ピーチ「タ、タフだねドリーム」

    ドリーム「そっちこそ……」

    タルト『両者全くの譲らずや! どうなってしまうんやパインはん!?』

    パイン『そうですね……基本能力は互角、もしかしたら二人の必殺技の特性の差が勝負を決めるかもしれません』

    タルト『どういう事や!?』

    パイン『見ていればわかります』

    タルト『解説の意味あらへんがな』

    ピーチ(ラブサンシャインを撃つ……? ううん、まだドリームには余裕がある。多分避けられちゃう)

    ドリーム「来ないならこっちからいくよ!」

    ドリーム「見よう見真似……だだだだだだだ!!」

    目にも止まらぬ速度のパンチを連続で繰り出すドリーム。その姿はとあるプリキュアに酷似していた。

    タルト『これは……ブラックはんの動きやー!!』

    49 = 1 :

    ピーチ「わ、わ、うわっ」

    避けながら後退するピーチ。だがドリームはお構いなしに突っ込んで来る。

    ドリーム「だだだだだだだだだ!!」

    ピーチ(このままじゃやられちゃう!)

    ピーチ「一か八か……はあっ!!」

    瞬間、ドリームの視界からピーチが消え、顎に強烈な衝撃が走った。

    ドリーム「!?」

    タルト『大逆転のサマーソルトキックやー!』

    「待ちピーチきたこれ」

    番人「ドリーム、ダウン! 1、2、3……」

    ドリーム「な、なに……?」

    気付けば視界には空。頭はクラクラし、思考が定まらない。
    ピーチのキックにより、ほんの数コンマ飛ばされた意識が回復しても、ドリームはまだ状況が把握出来なかった。

    50 = 1 :

    それでも、プリキュア5のリーダーとしての使命感が倒れたままでいる事を許さない。
    ふらつきながらも立ち上がるドリーム。そこには数メートル離れた位置でロッドを構えて待つピーチがいた。

    ピーチ「悪いけど勝たせてもらうね」

    ピーチ「響け、愛のメロディ! プリキュア・ラブサンシャイン・フレーッシュ!!」

    ピンク色の巨大な光弾がピーチロッドより放たれる。

    ドリーム「ま、だ……まだよ!」

    自らラブサンシャインに突撃するドリーム。

    ピーチ「自滅する気?」

    ドリーム「プリキュア・シューティングスター!!」

    ピーチ「なっ!?」

    輝くオーラを纏ったドリームがラブサンシャインを押し返していく。

    ピーチ「ま……負けない!」

    ドリーム「うあああーーーー!!」

    ロッドに更なる力を込めるピーチだが、ドリームの勢いの方が僅かに上回る。
    そして流星がラブサンシャインを突き破り、ピーチに直撃した。

    ピーチ「うあっ……!」


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