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元スレ麦野「・・・浜面が入院?」
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自分は健康ランド上級者、という風格を漂わせる絹旗は、悟りを開いたような表情をしている。
「わぁー!? リンゴだけじゃないよ!! ミカンもパイナップルも・・、メロンさえもあるんだよー!?」
「ば、ばか! 食べるんじゃありません、みっともない!!」
「すごいんだよ、ここは果物の海鮮宝箱や~!、なんだよ!!」
「料理レポーターみたいなこと言いやがって・・、ってだから、食べるんじゃねぇぇッッ!!」
「絹旗、やっぱりこの浮かんでる果物、食べれるんじゃない・・?」
「後ろの人たちは悪い例ですから、参考にしないようにしてください、滝つ・・んがッ!?」
言いかけた絹旗の脳天に、どこから飛んできたのか、大きめのパイナップルが直撃した。
入浴中だったため、『窒素装甲』の自動防御機能は働かなかったのか、少し痛い。
飛んできたのは、恐らく岩の後ろ側、先ほどから何やら騒がしくしている方からだった。
「い、痛たた・・、ちょっと!!
さっきから何をはしゃいでるのか分かりませんが、もう少し静かにしたらどうですか!!」
即座に岩の反対側に回り込み、暴れていたであろう二人組を、ビシィッと指差す絹旗。
右手は、身体に巻いたバスタオルがずり落ちないように支え、左手は、凶器となったパイナップルを持っている。
「このパイナップルを飛ばしたのは貴方ですねッ? 私の頭に降ってきましたよ!!」
「あ、そのパイナップルも私にくれるの? わざわざありがとうなんだよ!」
襲い掛かるように絹旗の手からパイナップルを受け取り、あろうことかそのままかぶりつく少女。
パイナップルは、わずか数秒で少女の腹の中に消えてしまった。
少女の、その行動の早さと、食欲へ忠実な姿勢から、思わず言葉を失う絹旗。
「・・・・・って人の話を聞きなさいッ!! この・・ッ!?」
と、言いかけたが、よく見ると、いや、よく見なくとも、目の前の少女はどうやら日本人ではない。
銀髪にエメラルドの瞳、肌の色もかなり白かった。
年は絹旗と同じくらいか、ほんの少し上。
スタイルがあまり自身と変わらないことからの判断である。
その外国人少女の横から、黒髪ツンツン頭の少年があたふたしながら、二人の間に割り込んできた。
「ああ!? すみませんすみません!! うちのバカシスターがとんだご迷惑をッ!!」
「・・ぇ? あぁ、いえいえ。
っていうか、貴方は食べるのを止めたらどうなんですか!!」
「・・ゴクンッ・・・、えー、だって、とうまが好きなだけ食べて良い、っていうから・・。」
「言ってねぇぇッッッッ!! お行儀が悪いから、今すぐ止めなさいッ!!」
とうま、と呼ばれた少年は強引に連れの暴食を止めようとするが、食事を止める気配を見せない。
こちらの保護者のような少年はどこからどう見ても生粋の日本人のようだった。
兄妹・・じゃないんでしょうか? と絹旗は疑問に思う。
「ぅ゛~・・・、じゃぁ、あと1個だけでも・・・。」
「それをやめろって言ってるのがお分かりにならないッ!?
っていうかもう1個しか残ってねぇッッッッ!!??」
周囲を見渡した少年が、仰天の絶叫。
広い風呂に大量にあったはずの果物は、ぷかぷかと浮かんでいるリンゴ一個だけになってしまっていた。
パイナっプルの葉や、メロンの皮さえも食べてしまったのか、この銀髪は。
やがて、最後のリンゴに、その暴食少女が手を伸ばす。
しかし、いきなり逆方向から手が伸びてきたかと思うと、そのリンゴを奪ってしまった。
「・・・このリンゴは、私のものだよ。」
その手の主は、滝壺だった。
先ほど彼女が手放したリンゴだったらしい、両手で包み込むようにそれを持っていた。
「それは私のものなんだよ!! 素直に譲って欲しいかも!!」
「これは私が最初に手をつけたリンゴだよ、貴方には渡せない。」
我が子を抱くように、強くリンゴを握り締める滝壺から、静かなる闘志が満ち溢れていた。
相対する銀髪少女は、目の前の獲物を睨みつける肉食動物のような眼光を向けている。
バチバチィッと飛び散る火花。
「いや、それは誰のものではないと思いますよ、滝壺さん。」
「頼むから、止めてくれ・・フルーツ代弁償とかになったら、どうすれば良いんだ俺は・・。」
「恐らく、もう超手遅れだと思いますけどね・・。」
ザッと30個のフルーツを食べつくした銀髪少女、財布管理をしていると思われる少年が力なくうなだれた。
ちなみに、先ほどから周囲のお客たちが、少女たちの一進一退の攻防に、目を向けている。
当事者たちは、そんな視線に気づいていないのか、取っ組み合いの喧嘩を始めてしまっていた。
「あぁぁっ、もう!!! インデックス、出るぞ!!」
「えぇ!? あのリンゴ・・!」
「うるさい!! 上の軽食コーナーでいくらでも食べさせてやるから、ここは大人しく従ってくれッ!!」
「えッ! 本当!? 男に二言はないんだよ、とーま!!」
周りの視線に耐え切れなくなった少年は、銀髪少女の手を取ると、
お湯の上を走る忍者のように、すごい勢いで風呂から飛び出していった。
「ぁぁ!! とうま! 私が巻いてたタオルが取れちゃったんだよ!!!」
「不幸だぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッッッ!!!!!」
やまびこのような、ビブラートの効いた少年の声は、どんどん遠ざかり、やがて、聞こえなくなった。
―――――
嵐のような二人組がいなくなった大浴場。
銀髪少女が食べつくしたせいで、果物はすべてなくなっていた。
滝壺が命懸けで死守したリンゴを除いて。
満面の笑みを浮かべながら、リンゴにキスする滝壺。
彼女にそこまでさせた原因は何だったのだろうか。
「・・滝壺さん、超満足そうですね。」
「うん、このリンゴ、持ち帰って良いかな?」
「・・まぁ、この際、それでも良いんじゃないですか。
ここにあった果物がすべてなくなったのは、さっきの二人のせいですし、
今更リンゴの1個や2個、罪を被せても変わりはないでしょう。」
「・・あれー、ここのお風呂、フルーツがいっぱい浮かんでる変わったお風呂だって聞いたんだけど。」
聞き覚えのある声がしたため、振り向くと、サウナから戻ってきたらしい麦野が居た。
「そうですね・・、さっきまではフルーツ風呂でした。」
「もしかして、さっきここから勢いよく飛び出していった男の子と全裸の女の子が関係してたりする?」
「・・ご名答ですが、説明するのが超面倒なので、我慢してください。」
「・・・?」
首を傾げる麦野。
サウナから出たばかりだったからか、良い感じに身体が火照っていた。
「・・・っていうか、そっちも何かあったんですか?」
「ああ、これ?」
その手の代物は腐ること考えると3,4日で捨てるだろうし・・・・
説教で済むかなあ?w
説教で済むかなあ?w
麦野が先ほどから掴んでいたのは、フレンダの右足だった。
どうやら、サウナからそのままの体勢で引きずってきたらしい。
フレンダの顔は、悲しみの涙と床の汚れでぐちゃぐちゃになっていた。
豪快に引きずられてきたからか、紙オムツが丸見せになっている。
「まぁ、こっちも色々あったんけど、説明するのが面倒だから、我慢して。」
ポイッ、とフレンダを風呂にゴミのように投げ捨てる麦野。
美しい放物線を描き、頭から飛び込んだフレンダは、水深の浅い風呂の底に顔面をぶつけていた。
水の中だったが、ゴィィィン! と鈍い音が響き渡った。
「ぃったぁぁッッッッ!!??」
「あ、やっと気が付いたわ。」
「・・・あれ、ここどこ? お風呂?」
「恥ずかしいから、まずは座ってください。 っていうかその前にガウンを脱いでください。」
ガウンをポイッと脱ぎ捨て、バスタオルを巻き、お湯に沈むフレンダ。
絹旗と麦野もそれに続き、湯船につかる。
「・・・・・。」
「どうしたの、絹旗。私の身体に何かついてる?」
「いえ・・、何でもないです。」
絹旗が凝視していたのは、麦野の豊満な胸だった。
さすがは「アイテム」最年長、文句なく、一番の大きさ。
絹旗が麦野を観察している最中に、フレンダも絹旗のことをじーっと見つめ、
「(絹旗・・いくらアンタでも、麦野にちょっかい出そうもんなら・・・。)」
などと、見当違いなことを考えていた。
そのフレンダにも、絹旗がちらりと視線を向ける。
思わず、ビクッとするフレンダ。
「(・・・フレンダも・・、私よりも胸はあるようですね。)」
「(き、絹旗ッ・・、何で私の方を見てるの・・?
結局、ダメなんだからね・・、私には麦野っていう心に決めたフィアンセが・・。)」
勝手に顔を赤くするフレンダ、もうのぼせたの?と心配する麦野。
「うーん、どうものぼせたみたいー、麦野ぉ、肩貸してぇ・・、いや、むしろその溢れんばかりの、お胸をー、」
「ッ・・!!」
ゴチン! と何かが殴られるような音がしたが、気にせず、次は滝壺に目を向ける絹旗。
滝壺は、相変わらず、一心不乱にリンゴを抱きしめて、身体をやんやん揺らしていた。
「(滝壺さん・・、滝壺さんは実は、隠れ巨乳って奴なんですよね・・。)」
先日、浜面へのお見舞いの際のバニーガール衣装への着替えのときも含め、
滝壺のスタイルの良さは、幾度となく、嫌というほど味わわされていた。
麦野には敵わないものの、天然な性格も手伝って、総合力では良い勝負をしているだろう。
年齢的な差はあれども、やはり、「アイテム」の他の三人と比べて、自分のものが著しく小さいことを痛感する。
「(なんだか、ちゃんと成長するかどうか超不安になってきました・・・。)」
自分の将来を不安視する絹旗。
何だかんだ言っても、彼女も自分の成長具合というのは気になってしまうものである。
日頃、子供扱いされるのを嫌うのは、そういった思いかららしい。
「(・・・どうしたら胸が大きくなるんでしょうか、牛乳を飲む、というのが超知られている方法、
と聞いたことがありますが、効果的であるとも、あまり聞いたことがありません。
と、なるとやはり、誰かに揉んでもらう・・、とか・・。
い、いえ! そんなふしだらなこと同姓でも超頼めるはずがありませんッ、異性など、もっての他です・・。
しかし、それを実行しなければ、永遠にこのサイズのままかもしれません。
それだけは何としても避けたい・・ですが、・・・あぁっ!! 私はどうすれば・・!!」
頭を両手で抱え、グリングリン左右に振り、苦悩する絹旗を、三人が凝視していた。
「(私のこんな貧相で未成熟な身体を見て興奮する男性がどこに居るでしょうか・・、
・・ここはやはり経験豊富そうな麦野に聞くべきでしょうか、
やはりそれなりのものを持っている女性として、何かしら、術を知っているはずでしょうから・・。
・・いや、待て、超待つんです、絹旗最愛。
そういえば、自分で揉むという手段もありましたね、それが一番確実で安全な方法かもしれません。
しかし、それでも、より、さらに確実な方法を選択すべき・・・、つまり。)」
ハッ、と顔を上げる絹旗。
絹旗の様子が明らかにいつもと違うため、心配そうな表情で見つめていた麦野。
「ど、どうしたの、絹旗?」
「麦野、どうして貴方はそんなに胸が大きいんです?」
「え゛!?」
「何か秘密があるはずなんです、そうでなければ合理的でない!
ただ、何もせずにその大きさになるとは超考えにくいんですよ!!」
「き、絹旗まで、何言い始めてるのよ!?
フレンダ! アンタ、絹旗に何か言ったわね!?」
「結局、私もつくづく気になっていたことを言ってくれたよ、代弁者だね、さすがだよ絹旗。」
「こ、こンの・・馬鹿パツキン野郎ッ・・。」
振り上げた拳をフレンダに向けるも、絹旗がそれを止めた。
なぜか目を輝かせながら。
「教えてください! 麦野! 恥ずかしながら、私が超子供であると自覚した上で聞いているんです!
ですから、ぜひその肥大化の術をご教授ください!」
ランドに入る前まで、散々子ども扱いするな、とガミガミ言っていたはずの絹旗の変貌っぷりに驚きを隠せない麦野。
とにもかくにも、年下の質問には、先輩としてきちんと答えてあげるべきだろうか。
「私もそうやって悩んだ時期があったわねぇ・・・、とりあえず自分で揉んでみたら?」
「・・やはり、そうなるんですか。」
「・・・恥ずかしいけど、私も少しは自分でやったことあるし・・・。」
「「な、なんだ(です)って!?」」
絹旗とフレンダが口を揃えて言い放つ、両者とも鼻息荒く、どうも頭のネジが緩んでいるらしい。
「す、少し!? 少し揉んだだけでそんなに超大きくなってしまったんですか!?」
「麦のんかわいいよ麦のんっ!!」
「フレンダさんは超黙っててください! これは超重要な問題なんです! 死活問題なんですよ!」
「な、絹旗、バカ! 結局、これは私にとっても生きるか死ぬかのラブゲームなのよ!」
「貴方はもう成長期過ぎたんですから、超大人しく諦めてください!!」
「私自身の問題じゃないんだよ、絹旗! 私は自分の身体じゃなくて、麦野の身体に興味があるの!!」
これほど意味のない言い争いというのも、なかなかお目にかかれるものではないだろう。
ガチンコ勝負の二人は、周囲に大勢のお客が居るにもかかわらず、大声で罵り合っていた。
「とにかく麦野! お願いします! その黄金の両手で、私の胸のお世話をしてください! 効果があった場合は、お金も払いますから!」
「お世話・・だと?」
「ちょ、ちょっと待って絹旗! 落ち着きなさいって、アンタらしくない!」
思い切った提案をする絹旗に対して、困惑する麦野、そして、それ以上に驚愕しているフレンダ。
やがて、フレンダのホットな頭の中で、超能力演算にも匹敵する光速スピードで、状況整理が行われ始めた。
「(ここまで障害は浜面だけだと思ってたけど・・、まさか絹旗までもが恋の好敵手になるなんてッ・・!)」
「周りの女子学生たちを見ても、それほど胸の大きな方は見当たりませんッ! 麦野ッ、貴方がナンバーワンなんです!、だから、だからこそ!」
「さッせねーよ!絹旗!! 麦野にペッティングされたいなら、このフレンダを倒していけぇッ!!」
麦野にじりじり近づく絹旗に対し、ゴールを死守するように立ちはだかるフレンダ。
絹旗vsフレンダのゴングが高々と、大浴場に鳴り響いた。
―――――
「なーにが健康ランドの熟練者よ・・、そんな奴はのぼせないわよ、少なくとも。」
「・・・、二人とも、大丈夫?」
「あ゛―・・・。」
「ぶぇー・・・。」
麦野が売店で購入した扇子でフレンダを、滝壺も同じく団扇で絹旗を扇いであげていた。
扇がれながら、柔らかいマットに寝かされている絹旗とフレンダ。
今「アイテム」が居るのは、1階の「仮眠コーナー」。
浴場でヒートアップした絹旗とフレンダの両者は、掴みあった瞬間にオーバーヒートして、
お湯の中に沈んでいってしまった、つまり、のぼせてしまったのである。
麦野と滝壺は、周囲の客にペコペコ頭を下げながら、倒れた二人を抱えて、この仮眠コーナーまで運んできたのだ。
「む・・麦野、む、胸を・・。」
「分かった分かった、あとでそれなりに指導してあげるから、今はその口閉じてなさい。」
「超・・、分かりました・・・。」
グデッ、と意識を失うように脱力する絹旗。
普段、あれだけ大人のように振舞っている彼女が、乱心したように胸のアドバイスを求めるようになるとは。
女性にとって、胸というものはそれほどまでに他の女性に対する有効なアドバンテージになるのだろうか、と麦野は考えていた。
今となっては、麦野は同じ年代の並の女性よりは豊満な胸を持っており、特に気にすることもなくなっていた。
誰に言われるわけでもないし、暗部組織である以上、胸の大きさに関してはメリットもデメリットもないのである。
やはり、自分の気の持ちよう、ある意味では自意識過剰なのだ、胸の大きさを気にするということは。
ちなみに、フレンダに関しては何も言及することはない、ただの同性愛者である。
>>685
そげぶ
そげぶ
「滝壺さーん、結局、もっと強くお願いしますー・・。」
「・・・。」
何も言わずに、より強く団扇を扇ぐ滝壺。
この子こそ、自分の身体のプロポーションに対して執着しないな、とつくづく感じる。
と、いうか日頃ピンクのジャージなど着ている時点で、彼女はスタイルどころかファッションにも全く興味がないのだ。
それでも、そんな少女に惹かれる男性も居る。
麦野の頭には、明日退院すると聞いた、ある茶髪の少年が浮かんでいた。
滝壺と自分を、客観的に見比べる。
自分の容姿にもそれなりの自負があるが、滝壺もタイプは違うとは言え、かなり可愛らしいタイプだ。
もし彼が、美人タイプより、可愛いタイプが好みだった場合、それは致命的な差となるだろう。
性格の良さは、恐らく滝壺の方が若干、有利か。
「(でも・・それは日頃の行いで十分カバーできる・・はずよね。)」
しかし、自分が素直になれないせいで、彼に対してきつく当たったり、能力を使って殺しかけたこともあった。
滝壺の天然な性格も、ある意味では難アリといえるが、少なくとも自分よりは優しい、
やはり、百歩譲っても、性格は滝壺の方が良い。
そう考えただけで、かなり気持ちが萎えてしまうのである。
よく大人びていると言われるものの、自分自身はそんな像は求めていない。
彼に最も似合う女性、彼が最も気に入ってくれる、好んで傍に居てくれるような女性でありたい。
何が言いたいかというと、学園都市第四位の超能力者である麦野沈利も、恋多き、お年頃の少女なのである。
「どうしたの、麦野・・? 麦野も少しのぼせた?」
「・・・え? ああ、大丈夫よ。 私はこいつらみたいにマヌケな人間じゃないから。」
麦野を心配して、彼女の顔を覗き込むように、近づいてきた滝壺。
この少女さえ居なければ、浜面は私のものなのになぁ・・、と一瞬思ってしまうものの、
今みたいに、小さなことでも本気で心配してくれる滝壺に対して何てことを、と頭から悪意を打ち消す麦野。
首をぶんぶん横に回したとき、見覚えのある人物が目に入った。
「・・・ッたくよォ、だからあンまり、はしゃぐンじゃねェッて言ったんだよ、俺は。」
「・・だ、だって・・・ぇー・・。」
「手のかかるクソガキだ・・、全くよォ。」
仮眠コーナーの入り口にチラリと見えたのは、つい3,40分前に麦野がサウナで話した白髪男と茶髪幼女だった。
気分の優れない幼女を少年が抱えた状態で、ズカズカと入り込んでくる。
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