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元スレ麦野「・・・浜面が入院?」
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「あ、あの・・、これはオムツじゃなくて、実はトイレットペーパーだったんだよ・・、
ってミサカはミサカはフォローしてみたり・・。」
「おィ・・、それは誰に対する弁解だよ。」
麦野を見上げ、汗をダラダラ垂らしている幼女、恐らくその汗はサウナの熱気によるものできないだろう。
麦野は視線を合わせるものの、どんな言葉をかけたら良いか分からず、思わず睨むように見てしまった。
ビクついている幼女は、麦野の視線を感じ、余計に泣きそうな表情になってしまう。
「おい、まずはそれを返せ、クソガキ。お説教はその後入念にしてやンよ。」
後ろから、ガシッと紙オムツらしきものを幼女から奪い取る名も知らない白髪少年。
素早くサウナの隅に移動すると、ゴソゴソと紙オムツを履き直していた。
女性3人(幼女を含む)を目の前にして、男が着替え始めるというのは恥知らずにも程がある行動だが、
フル○ンのまま、サウナに居座るよりは、遥かにマシだったかもしれない。
着用しているガウンは、半透明な素材なので、うっすら身体が見えてしまっては大事だ。
猥褻物陳列罪でアンチスキルに捕まる。
すぐに釈放されるだろうが、『学園都市第一位の超能力者、健康ランドサウナ内にて、全裸に。』
「(ハハッ・・・愉快な記事になりそうだなァ・・。)」
最悪の事態は何とか免れたものの、思わず笑みを浮かべてしまう一方通行。
変質者の鑑である。
「(何で、あの人は壁に向かって笑ってんの・・?)」
今すぐこのサウナから出た方が良いんじゃないだろうか、と危惧する麦野。
しかし、足元で麦野のことを見つめていた幼女の熱い視線に競り負け、決意する。
「・・フレンダ、とりあえずドア閉めて。鍵も。」
「う、うん。」
バタン、と力強くドアを閉める。ついでに鍵も閉めた。
他の誰かが入ってくる可能性もあったが、心の鍵を閉めるように、ジャストロックした。
見当違いかもしれなかったが、この変質者をサウナ外に出すわけには行かない、そんな義務感もほんの少しあった。
気まずい雰囲気の中、麦ンダコンビは、先客の二人と向かい合うような位置に腰を下ろす。
このままだとおちおち汗も流せない、そう判断した麦野は、とりあえず慣れない敬語を使って話しかけてみることにした。
「な、仲がよろしいんですね・・、兄妹でここにいらっしゃったんですか?」
「ァ・・? あァ、そうだな・・、こいつがあんまりしつこく来たいッて言うもンでよ・・。」
「この健康ランドが出来た2ヶ月前から言ってたのに、ずっと無視してたんだよねー、
ってミサカはミサカは初めて会ったお姉ちゃんに、この人に対する反抗心を軽く見せてみたりー。」
両手両足をフルパワーでバタつかせ、キャッキャとはしゃぐ幼女。
サウナの熱気を全く感じていないようだった。
これくらいの年相応の無邪気っぷりがウチの絹旗にも欲しいわね、と思う麦野。
うるせー、黙れ。と幼女の脳天目がけてチョップする白髪少年、意外と容赦がない。
そんなコントを見ながら、フレンダはなぜか眉をひそめていた。
意外と、そんなに悪い人たちじゃないんじゃないだろうか、と感じ始める麦野。
白髪に白肌の少年は、超が付くほど怪しいが、幼女の愛らしさが良い感じにそれを打ち消していた。
「(それにしても、この男、どこかで見たような・・。)」
何せこの少年は、学園都市第一位の超能力者『一方通行』であるため、麦野がそう思うのも、当然といえば当然だった。
学園都市の裏に巣食う暗部組織所属、しかも、7人しか居ない、同じ超能力者(レベル5)、なおさらである。
よく見ると、少年の髪は完璧に脱色したように真っ白で、
熱気でよく見えないが、見間違いがなければ、赤い目をしていた。
身体つきは、あまりガタイが良いようには見えず、かなりの痩せ型で、麦野や滝壺よりも遥かに色白だった。
まるで雪のように純白、内面は純粋そうには見えないが。
「・・あの、何処かでお会いしませんでした?」
「ン・・、俺とか? ・・・・いや、悪ィが、覚えがねェなァ・・。」
「いや、白い髪してますし・・、どこかで見たような気がして。」
「あー、この人、こんなところまで来てナンパされてるー、ってミサカはミサカは、ちょっと嫉妬してみるー。」
「こンの、クソガキがァッ・・・。」
ビシッ! と再び鋭いチョップをお見舞いする白髪。
あひゃー、と頭を押さえる幼女。
小動物のようで、なんだか少し可愛らしく思えてくる。
ぜひ、一家に一台欲しい、「アイテム」の隠れ家一つにつき、一人欲しい。
ちなみに、幼女に紙オムツを取られるような腑抜けっぷりからして、この少年が一方通行だと、二人は勘付くことはなかったようである。
「そ、そういうのじゃないんですっ、ただ特徴的な格好してるから、気になっただけで・・。」
病気のせいで白髪になってしまう、とよく聞いたことがある。
失礼なことを言ったかな、と麦野は即座に頭を下げた。
「あァ・・、まァ、そういうのはよくあることだからよ、慣れッ子だ。 気にしなくて良いからよ。」
「ええ、ありがとう。あぁ、私は麦野、こっちはフレンダ。 貴方たちは?」
「あァ・・・、えーッとだな、」
「ミサカはねー、ラストオーダーって名前なのー! ってミサカはミサカは初めましてのお辞儀をしてみるーっ!」
「人が喋ろうとしてるときに、口を挟ンでくるンじゃねェよ、クソガキィッ!」
再度、高速で放たれた急角度の右チョップを、ガシッと両手で白刃どる打ち止め。
名前持ちキャラでまともなのって吹寄おでこDXさんくらいなんじゃね
「ッ!?」
「・・ふっふっふ、そう何度も同じ手は食うわけにはいかないんだよ、ってミサカはミサカはほくそ笑みながら、」
「あァ。じゃァ、左だ。」
ビシィッ!!と左チョップが打ち止めの脳天に炸裂した。
本日、四回目のチョップ(有効チョップ:3)。
うひゃー、と頭を押さえる幼女。
それにしても、この一方通行、ノリノリである。
「暴力反対ーッ!! ってミサカはミサカは、不暴力非服従を唱えてみる!」
「逆だ馬鹿。 あと、言葉の暴力ッて知ってるかクソガキ、お前もちょくちょく言ッてるンだぜ?」
何かこの二人のやり取り見てるだけで、すごい癒されるわ、と呟く麦野。
ある意味、これを見ることが出来ただけでも、健康ランドに来たかいがあったかもしれない。
>>572
通販廃人ですね
通販廃人ですね
>>574
あー鍋奉行くらいならセーフだろと思ってたがそんなのもあったな…
あー鍋奉行くらいならセーフだろと思ってたがそんなのもあったな…
「・・えーっと、ミサカ・ラストオーダーちゃん?」
「ううん、違うよー! ミサカの名前はねーッ、」
「もう、ややこしいからやめろ、クソガキが。」
自分の名前くらい、ちゃんと覚えて欲しいのー、とダダをこねる打ち止め。
一方通行がシュッと手をチョップのように構えると、瞬時に打ち止めは黙りこくってしまった。
「(どこからどう見ても日本人なんだけど、この子・・。
これが最近話題の『増えるヘンテコな子供の名前』ってノリなのかしら。」
>>578
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なんだかんだで和気あいあいとしていたサウナ内に、ドス黒いオーラに包まれた人物が居た。
麦野の隣に座っていたフレンダである。
数秒おきに舌打ちをし続け、その両足は貧乏ゆすりを起こしていた。
視線は、向かい側に居る一方通行と打ち止めに注がれている。
「(・・あんのクソガリ男とやかましいアホ毛幼女は何なの・・私と麦野だけの時間をかっさらって・・、
大体、初対面の麦野に対して、失礼極まりないタメ語使ってるし。
結局、麦野が本気出したら、アンタみたいなヒョロ男、一瞬で塵だからね、塵。)」
ズゴゴゴゴッ、と唸るフレンダ。
それが嫌でも視界に入る一方通行も、ようやくフレンダについて考え始めた。
「(つーか、何でさっきから全然喋らねェンだ、あの金髪は・・。
気のせいかもしれねェけど、すげェ殺気放ってやがる、何なンだあの外国人。
・・、もう2時間も入ってるし、居心地悪ィから、さっさと出るとするかねェ・・。)」
「ねーねー、そろそろミサカは温水プールに行きたいー、ってミサカはミサカは強く希望してみるー!」
丁度良いな、と一方通行は腰を上げ、入り口へ向かう。
打ち止めも楽しそうに、後を追った。
なんだかんだで、仲の良さが垣間見える兄妹だなぁ・・、とほのぼのする麦野。
「悪ィな、邪魔した。」
「ええ、また会ったらよろしく。」
チラリと麦野たちを見やると、鍵を開け、サウナから早々と出て行く通行止めコンビ。
じゃあねー♪ とハイテンションのまま、大手を振って出ていく打ち止め。
ばいばい、と柔和なお姉さんの顔をした麦野は手を振ってあげる。
「そういえば、結局名前を聞きはぐっちゃったわねぇ。」
まぁ、同じ学園都市に住んでいるのだろう、そのうちまた会うこともある。
一方、邪魔者が居なくなったため、フレンダのテンションは上り調子になっていた。
「・・さってと、むっぎのーん! 私と麦野の悦楽の~、」
「あ、何かいっぱい来ちゃったわね。」
麦野に抱きつこうと横に覆いかぶさろうとするが、彼女が立ち上がってしまったため、木製の長椅子に顔面から飛び込むフレンダ。
一方通行と打ち止めが出て行くと同時に、女子学生軍団がゾロゾロと入ってきてしまったらしく、ザッと数えて10人は居た。
大声で喋りながら入ってきていたため、かなり居心地が悪くなってしまった。
フレンダは、麦野の美尻のぬくもりを・・、となにやらブツブツ独り言を言いながら、椅子に頬を擦り付けている。
「何やってんのよ、アンタ。・・・・まぁ、名残惜しいけど、そろそろ温泉に行こっか、フレンダ。」
「ぁ・・っ、あ゛・・。」
人前にも関わらず、崩れ落ち、泣きそうな表情でズリズリッと床を這うフレンダ。
ガウンが床の間で擦れて、真っ白な太ももが露になり、乱れた金髪から虚ろな青い眼がのぞく。
それを見た麦野は、エロさではなく、某ホラー映画を思い出して寒気を感じ、少しブルっていた。
「・・・っていうか恥ずかしいから、さっさと出るわよ!!」
「あ゛ぁぁぁぅぅぅッ・・・・。」
嗚咽を漏らすフレンダを無理やり踏んづけて、サウナから引きずり出した。
何故かフレンダの顔はだらしなくニヤけていたが。
今日はこれで終わりにします、というか書き溜めが切れました。
午前中に勢いで書き溜めたので、荒削りな箇所もありますが、暖かい目で見守ってくだされば幸いです。
序盤は、今日明日で終わらせるつもりだったのですが、
ネタが膨らむにつれて、どんどん話が長くなるばかりで申し訳ありません。
もう少しだけ、お付き合いください。
録画したレールガンを横目に、では、おやすみなさい。
>>589
正直、あの二人って動かしやすいですよね。
>>590
乙~
乙~
脚線美の人だっけ
何か天草式というだけでまともじゃない気がするのは気のせいだよね
五和かわいいよ五和
何か天草式というだけでまともじゃない気がするのは気のせいだよね
五和かわいいよ五和
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