元スレメイド「だから愛しています”ご主人様”」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×13
852 = 1 :
とまぁそんなこんなで、お玉運び、じゃんけん大会、大縄跳び、似顔絵大会十種目経過
気付けば、俺の勝利は確定していた
幽「最終種目、村内借り物競争! この競技で勝った物が優勝となる!」
男「なに!?」
女「いえーい!」
黒「うむうむ、まことに正しいルールだ」
銀「ね~。いいねいいね」
茶「ふふ、とーっても誠実です」
金「い、いいのかしら……?」
紫「やった!がんばる!
青「♪」
緑「頑張る」
褐「うん、がんばろう!」
桃「かかかりものですかっしかも村内!うーむ、大変そうです!」
男「異議あり!異議あり!」
幽「却下」
853 = 716 :
念のためさるよけ
855 = 700 :
紫煙
856 = 1 :
院長幽霊があらかじめ作っておいた借り物クジ
乗り移って書いたために、誰も中身をしらない
それを皆が一つ一つひいていった
全員が決まり、それぞれがこの家を飛び出していく
男「ん、青、お前はいかないのか?」
青「コク」
男「そうか、俺もだ。なぁ幽霊、お前洒落たことするな。最後にこれをもってきたのも、お前の仕業か?」
幽「干渉できないっていってるだろ?」
男「ふむ」
857 :
私怨
858 = 1 :
最初に戻ってきたのは、緑
男「お、一番か、何もって来た」
緑「感謝」
男「え?」
緑「私は感謝を持ってきた」
手渡されたのは、手紙
緑「私の感謝」
男「……ありがとう」
緑「うん」
洒落た真似しやがって、くそったれ
860 = 1 :
赤「も、もどりましたっ」
男「ふむ、なにをもってきたんだ?」
赤「か、感謝、です。村のおば様がたに教えてもらって育てたアジサイの苗です、いつか見せようと思ってました」
男「そう、か」
赤「はい」
男「ありがとう」
赤「はい♪」
くそ、全員、これなのか……
862 = 700 :
紫煙
864 = 1 :
褐「もどりましたご主人様っ!」
男「おかえり、褐。何を持ってきたんだい」
褐「お題は思い出でしたっ。ですので、本ですっ」
男「本?」
褐「私、運動が大好きです、外に出ることが好きです。ですがご主人様は中に良くおられる方でした」
男「……」
褐「ご主人様と正反対な私が、どうすればご主人様に近づけるのか、考えました」
男「……」
褐「それが、本ですっ! 私のイメージなんですけど、本を読んでる人の多くはご主人様みたいな方だと思ってます。よく内に居る方」
男「外ではあまりよまないかもな」
褐「はい、ですので私は、外で本を読む事で、ご主人様と私を両立させたんです。えへへ、思い込みですがっ」
本を俺に例え、自分の好きな外と組み合わせる
そうして、褐は、自分と正反対の俺に、少しでも近づこうとしていた
男「そうか」
褐「だから、思い出です」
そうか
866 = 700 :
こういう終盤に一人一人が語る展開はやはり熱いな
867 :
>>1書くの上手すぎ どうやったらそんな風に書けるんだろう
支援
869 = 1 :
銀「もどりました~!」
男「おい、なんだそれ」
銀「きのこです」
男「お題はなんだ?」
銀「思い出です」
男「よしわかったお前は失格だ」
銀「ええええなんでええええ。ご主人様のきのこをおもいだし」
男「何をいっとるかあほ!」
銀「えへへ、ジョークですジョーク。はい、思い出」
男「これは……?」
水がはいったビンを渡された
銀「銀色に輝いて、綺麗でしょう? そんな話、しましたよね。私の大事な、思い出です」
男「そう、だな」
あの時、銀がそういう話をしたから、鍵を見つける事ができた
男「思い出だな」
銀「はいっ」
870 :
4時間読み続けて追いついたわ
それにしても面白いなおい
871 :
やっと追いついたぞ…
872 = 1 :
茶「もどりました、あら、遅かったですか」
男「おかえり」
茶「はい、ただいまです」
茶が持ってきたのは、一枚のタオル
茶「私が始めてご主人様とちゃんと言葉を交わしたのは、あの夜でした」
男「洗面所のときか」
茶「ふふ、そうです。ご主人様にはたいしたことでなくても、私にとってはとっても重要だったんですよ?」
男「俺も印象的だった」
茶「そういっていただけると光栄です。……このタオルは、私が編んだ物です」
男「え?」
茶「村の人に教えてもらいました。赤ちゃんと一緒に、よくオフの日は行ってたんです。その時に作りました」
男「……」
茶「渡すタイミングなかったですし、その上私器用じゃないので形はあまり良くないですが、思い出にぴったりかなと、思いました。受け取ってくれますか?」
男「あ、あぁ、あぁ」
茶「ありがとうございます」
男「あぁ」
873 = 778 :
この展開は泣ける
874 = 1 :
紫「ただいま! あうー、おそかったか」
男「お帰り、何をもってきた?」
紫「お題は感謝でした。ですので~、じゃじゃん! お花の髪飾り!」
男「へぇ、すごいな」
紫「はい、自分でつくったんですよ♪ ご主人様は私にとっての神様です」
男「そりゃいいすぎだよ」
紫「そんなこと、ないんです。私があそこを出るには、本当に、神様が微笑んでくれるしか、方法がなかったんです」
男「ふむ……」
紫「神様はみんな、頭に花の冠をつけます。ですから私の神様に、これを、作ったんです」
男「……」
俺はその小さな飾りを頭へとおく
男「どうだ?」
紫「さすが、神様です!」
男「はは、そうか」
876 = 865 :
続きが気になり過ぎてお昼寝出来なかった
877 = 700 :
陛下がついに神に
878 = 747 :
大学生→引きこもり→デイトレーダー→ご主人様→王様→神様
なんという勝ち組
879 = 867 :
このSSゲーム化しないかな
880 = 716 :
書き終わるまで減速した方良くね?
このままじゃ終わった後に感想も言えなくなっちまいそうだ
881 = 1 :
桃「もどりました! かかかんだ!」
男「おかえり、かんでないぞ」
桃「はっ、すいませんっ。えとえと、私、色々考えたんですけど!」
男「ふむ?」
桃「お題は思い出でした。考えた結果です、みててください!」
男「?」
桃「ひっひっふー! ひっひっふー!」
あぁ……そうえいば……
こんな話も、したな……
桃「上手く出来てますか!」
男「あぁ、上手だ」
桃「やった! あ、でもでも、借り物競争なのに、借り手すらいないこの失態! しかも物じゃない! いいんでしょうか!」
男「大丈夫だ、誰一人として”借りてきた”人は居なかった。だが桃、形がないのはお前だけだ」
桃「はっ、そんなっ」
男「だが……、お題は正しい。クリア。だな。いいだろ? 幽霊」
幽「あぁ、かまわん」
882 = 700 :
さるさん回避紫煙
883 = 1 :
黒「ふむ、もうほとんど最後だな」
男「おかえり」
黒「ただいま。……私のお題はこれだ」
差し出されたのは、おはぎ
男「ふむ?」
黒「私のお題は感謝。私は貴方から、甘える事を学んだ。だから私は、それを形として返す」
男「はは、本当に甘味だな」
黒「あぁそうだ。どう形にするか困ったぞ」
男「形じゃなくても良いらしい」
黒「なにっ、むぅ、しまったな。それなら最初っからご主人様に抱きつけば解決だったんだが」
男「こらこら」
甘えは、難しい
大きくてもいけないし、なかったら黒のようになってしまう
だから黒は、その絶妙なバランスを保つ事ができたオハギを、選んだ
男「うん、うまい」
黒「ふふ、村のおばさまと一緒に作ってきたのだ。うまかろう」
885 = 1 :
金「もどりましたわ……、遅くなりました」
男「おかえり」
金「ただいまですわ。……私のお題は思い出でした。ですので、これです。意外とここから駅まで遠いのですのね」
男「……切符?」
金「はい。切符です」
男「あぁ、そう、か」
切符、か………なるほど
そんなことも、あったな……
金「はっ、手紙ですかそれ!? あう、私もそういうのがよかったですわ……」
男「いや、思い出で切符ってのも……すごく、良い」
金「……はい」
金と二人の時間を、思い出した
886 = 1 :
女「最後かああああ」
男「おぉ、おかえり」
女「ふん、悩みすぎたせいね……」
男「お題なんだったんだ?」
女「ひどいわよ! お題なんて書いてあったと思う!? 鉄砲よ鉄砲!」
男「て、鉄砲……?」
女「難しすぎるわ……頭をひねったわ……」
男「鉄砲そのままもってくれば良いじゃないか、駄菓子屋さんいけばおもちゃのがあるだろ」
女「あほ! そんなものもってきてもしかたないでしょ! ほら、これ!」
男「これは……ちけっと……?」
女「そう、チケット。まぁあのときのちけっとじゃないけどね。幽霊、これであってるよね?」
幽「あぁ、うむ。あっておる」
女「よし!」
チケット……すべての、発端
放たれた一対の銃が、この結果を作り出した
それはまるで、幻想を作り出す銃で、人を殺すどころか……
人を、救った
887 :
一レス挟まってるのを確認したら支援は自重しようかね
888 = 1 :
男「これで全員か」
青「こく」
男「青は、なんだったんだ?」
青がぺらっと開いた紙に書いてあったのは
男「感謝か」
青「コクコク」
そして青は、俺の方に手を突き
頬へ、キスをした
青「感謝」
男「ありがと」
金「あ、あ、青おおおお!!!!こら!ちょっと!なにしてるの! 私にもさせなさい!」
男「ちょ、ちょ!?」
茶「あ、私も~」
黒「こ、こら、私もだ」
一気に皆がなだれてきた
891 = 1 :
男「げほっげほっ」
全員にもみくちゃにされて、俺はぼろぼらだった
男「お、お前ら落ち着け……ころすきか……」
皆しょぼんとしてしまった
男「い、いや、まぁ、こういうのも、楽しい」
ぱっと顔が笑顔にかわる。本当にみんな、純粋
男「さて、最後は俺だな」
幽「小僧は何をえらんだのか?」
男「俺のお題は、宝」
ぐっと、紙を握る
男「宝ってのは、色々あると思うんだ、海賊の財宝もそうだし結婚した夫婦なら子供がそうだ。宝ってのは色々と例えられる」
宝ってのは、自分にとって一番大事なもの
男「家族ってのを、俺は嫌いだった。なんでずっと一緒にいるのかとか、世話を焼くのか、とか。そんなことばっか、考えてた」
だから俺は最低の人間で、くずな寄生虫だった
893 = 1 :
でもな
男「誰にとっても、変化ってのはある。でもそれにはきっかけがなきゃいけない」
皆、そうだ
男「それは、俺にとってとても重要だった。俺にとってそれは宝といえる」
変化を作り出してくれるものは、何時だって輝いている
男「その宝がなきゃ、今の俺はいない」
宝が全てをまわしていった
男「今日一日お前らをみてた。おにごっこやったりカラオケやったり、楽しそうだったよな」
その笑顔は、まぶしくて
男「皆、変わったんだ。それぞれの宝物を持って、変わったんだ」
だから宝物とは、何かを変えるもの
男「だからな、よくきけ、俺の宝物は」
895 = 887 :
らぶひなっぽい
896 :
>>1大好き
支援
897 = 1 :
お前ら全員なんだ
全部全部、宝物なんだ
だから、愛してるぜ俺の”家族”
898 = 870 :
泣いた
899 = 865 :
泣いた
みんなの評価 : ★★★×13
類似してるかもしれないスレッド
- メイド「ご主人様、おはようございます。…ご主人様?」 (365) - [56%] - 2012/7/9 1:00 ★★
- マリア「おはようございます、ハヤテくん」 (468) - [51%] - 2008/7/26 4:00 ★★★×5
- ほむら「しばらくあなたはここで暮らすの」 (424) - [50%] - 2012/3/14 10:45 ★★★
- ほむら「どうしてまどかは女の子なの…」 (149) - [48%] - 2012/3/2 5:45 ☆
- ほむら「まどかが欲しいと願って寝たら……」 (999) - [47%] - 2011/12/27 6:30 ★★★×5
- マミ「おねしょしちゃった…どうしよう…」 (154) - [46%] - 2011/12/23 7:15 ★★
- ハルヒ「キョンってなんだか大人だな…」 (1001) - [45%] - 2009/2/8 7:32 ★★★×18
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について