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元スレメイド「だから愛しています”ご主人様”」

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スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★★×13
タグ : - メイド ×2+ - 鶴屋 + - アイドルマスター + - ゴミ + - ロマサガ + - 主人 + - 君は確か + - 夢オチ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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1 :

「今いくら溜まってんだ・・・?」
一つのエクセルファイルをクリックする
「五百億弱・・・実感ないな」

何時からだったか、デイトレにハマっているうちに俺は、気付けば巨額の資産を獲得していた
何に使いたい訳じゃない、ただのゲームとして楽しんでいた結果だ

「男ちゃん、ご飯・・・」
「うるさい、そこおいとけよ」
「う、うん」

俺はくそったれな人間。
手持ちの金がこんなにもあるというのに一銭も使わず、親の脛を齧りながら生きてる寄生虫
(死ねばいいのに)
自分にむけて、そう思った

2 :

泣いた

3 = 1 :

インターフォンが鳴る事さえ耳障りだった
何でもない事なのにイライラが募る、そんな自分が嫌なのに、嫌だからこそイライラがまた積る
最悪の無限ループ

「男ちゃん、女ちゃんがきたわよ・・・」
「やっほー警備員、今日も平和かね?」

女は俺の幼馴染みで、血縁意外で唯一の知り合い
「来るときはインターフォンならすなって言っただろ」
「やーだよ、失礼じゃん。あんたと違って私、常識人なの」
「チッ、勝手にしろ・・・」
「言われなくても」

4 = 1 :

「今日は何しに来た」
「用事がなきゃ来ちゃダメなの?」
「ダメだ」
「ケチ」
「もう帰れ・・・」
「やーだよ、用事あるもん」
「ならさっさと言えよ・・・、人を試すような物言いするな」
「男が死にそうな顔してるからからかってあげたんでしょ、むしろ感謝しなさいよ」
「やっぱ帰れ」
「あーあーあー、話だけでも聞きなさいって」
「さっさとしろ・・・」

こいつと話してるとほんとに疲れる・・・

5 = 2 :

メイドマダー?

6 = 1 :

「これ見て!」

女が取り出したのは二枚のチケット

「なんだこれ」
「商店街であてた旅行券!」
「それを自慢しにきたのか? はっ、良かったな、友達連れて逝って来いよ」
「うん、もちろん行って来るよ!もったいないもん」
「旅行は楽しいらしい、ネットでレビューとか良く目にする」
「うんうん楽しいよ! え、まさか行ったことないの?」
「大学でてからは一歩たりともこの家からでてないし、うちは貧乏だ、知ってるだろ? 小さい頃ですら行ったことない」
「もやし」
「あぁそうだ」
「自慢気にいうな」

7 = 1 :

「ねぇ」
「なんだよ」
「行こうよ」
「散歩か? とけるからだめだ」
「違うわ馬鹿、一緒に旅行しようって言ってんの」
「は?」
「じーー」
「正気か?」
「うん」

旅行、か
楽しい、のか
・・・

「どこだ」
「! ・・・えっとね!」

8 :

女が健気で可愛いな
支援

9 :

デイトレで500億貯められたらネ申だろ

10 :

男がルルーシュで再生される

11 = 1 :

「おい」
「えーなにー?」
「もう一度聞く、ここどこだ」
「フィリピン」
「お前行く時何処行くっつった」
「熱海」
「じゃぁ何でここにいる」
「だって海外っていったらついてこなそうだったんだもん」
「パスポート取った時点で気付けばよかった・・・」

騙された
飛行機に乗るにはパスポートがなきゃだめってなんだよあほか

俺が馬鹿過ぎた・・・
興味なさ過ぎて全く知らなかったと言えば言い訳にはなるだろうか

なんねぇよ

「あたしに準備任せっきりだったあんたが行けない! きちゃったんだから楽しみなさい!」
「・・・」

12 = 1 :

「百万歩譲って騙された事は許してやろう」

だが

「何故フィリピン」
「それは商店街に聞いて」
「だよな・・・」
「みてみてガイドさんつき! ハローハロー!」
ガイド「ハジメマシテ、ガイドトモウシマス。ニ泊三日ノタビ、タノシンデ・・・」

ガイドさんは日本語ペラペラで営業スマイルを浮かべながら一通りの挨拶を済ます・・・ってツアーなのか?
客は俺達だけか?
おいおいなんかリッチだな

14 = 1 :

最終日、俺は一日自由時間としてほしいと頼んだ

「ねぇねぇ、今日なんで自由時間にしたの? 行きたいとこあるの!?」
「あぁ、ちょっとな、ついてこい」

俺は前々から知りたい事があった

「るんるん♪」
「この三日間で一番楽しそうだな」
「だってー男が自分から何処かいこうだなんて初めてなんだもん~♪」
「そういえばそうだな」
「うんうん、どっこかなーどっこかなー?」
「期待しない方がいい」
「どこでも楽しめる自信がある!」
「そうか」

俺は知りたかった
あの世界を

15 :

スレタイどこ行った?

16 = 1 :

「な、な、な、な・・・」
「な?」
「なんてとこ連れてきてんのよぉぉぉぉ!!」

売春街
俺は知りたかった
資本主義によって沈澱した世界の腐った部分を
デイトレで稼ぎながら考えていた
こんな風にお金が動く世界にあるためには、お金は常に誰かから消えなければならない
だから俺が遊んでいる裏側が知りたかった

「あほ!あほ!」
「いくぞ」
「ちょちょちょ、待ってよー!!!」

18 = 1 :

すまん今整骨院きてるんだが、ストレッチにはいったからまたあとで続き書く

スレタイにはちゃんと繋げるから安心しる


ところでこの整骨院、館内BGMがメグメルとか団子大家族とか夏風とかなんだけどkeyの傘下なの?

19 :

24 = 1 :

PCに移動

25 :

昼間だというのに、多くの女達がそれぞれの店の前で客引きをしていた
もちろん客だって多い
金持ちそうなオヤジ達が、品定めをするように気持ちの悪い視線を女達へ向けているのが印象的だった。

「ね、ねぇ、帰ろ……?」
「別に手を出しに来たわけじゃない……」
「え、そうなの?」
「当たり前だ、俺をあんなエロオヤジ達と一緒にするな」

フィリピンに来れたのは、俺にとって好都合だった
前々からここやタイなど、中東の人身売買について気になっていたから……

(本当は、こんな事したくないんだろうな……)

普通の仕事に就けるなら誰だってつきたいはずだ
こんな仕事、喜んでやってる奴なんているわけ……

26 = 1 :

ふと目に留まったのは、看板にかかれた「日本人歓迎」の字
ご丁寧に振り仮名まで振ってあった

「あそこ、いくぞ」
「ちょ、ちょ、入るの!? 手ださないんじゃないの!?」
「騒ぐな、うるさい」

入り口にいたアジア系の女性が話しかけてきたが、何を喋っているのか分からずそのまま店内へと乗り込む
小奇麗な店内に入ると、店長らしき男がでてきた

「ニホンの方で?」
「あぁ」
「これはこれは。どのような子をお望みでしょうか」
手を揉みながらニタニタと話す顔が勘に触ったが、俺は金は払うから話を聞きたいと切り出した
すると長はすぐに、奥の部屋へ俺を通した
そりゃそうだ、通常価格の三倍でも良いって言ったんだから

「あ、あんたそんなお金あるの……!?」
「大丈夫」

27 :

面白いよ

28 = 1 :

いくつかの店舗を回り終わると、いつのまにか陽は暮れ夕方となっていた

「ねぇ、男。何であんなに聞いて周ってたの?」
「知りたかった」
「あんたね……、まぁ前から知りたがりの変人だとは知ってたけど……」

俺は女の言葉を受け流し、女達が語った言葉を思い出す
夢は売春婦? ……なんだよ、それ
ガキの頃から売春婦になりたかったっていうのか……
しかし、言ってる事は至極正しかった
なぜなら、売春婦になれば「生きていける」から

なんだよ、この、世界
裏側だって? ちがう、これは現実だ。裏側どころか表側だ
俺達はこんな基盤の上に立って遊んでいたのか……?
今までに無い感情が、俺を包んだ

29 = 1 :

「○▲※#!!」
「■×$*○!!!」

通りの向こうから、なにやら騒ぐ声が聞こえた
すると一人女が……ちがう、少女が、店から飛び出してきた

「な、何、何!?」

そのすぐ後ろから汚らしい男が二人、怒声をあげて出てくる
十秒も逃げられなかっただろう、すぐに少女は捕まえられた

「や、やだ、やだぁああ!!! 帰りたい、おかーさんの所に帰りたい!!」
「■×$*○!!!」
「や、や、あああああああああ」

聞こえたのは、日本語

30 = 1 :

「やめろ」
無意識に、飛び込んでいた
少女の華奢な手をつかんでいた、汚く太いその腕を、俺は掴む

「っ!?」
「■×$*○!!!」

もう一人の男に、すぐに俺は引き剥がされる
くそ、ニートに体力も筋力もあるわけがないのを失念していた

「男!!」

32 = 1 :

だが
俺は武器を持っていた
皮肉にも、こいつらが大好きな武器を持っていた

俺は羽交い絞めにされながらも、手探りで自らのポケットをあさる
財布を取り出し、そして見せ付ける

それは黒き光

「!?」
「!!」
途端、俺を押さえつけていた腕、少女を捕まえていた二つの手が解かれた

こいつは大学の最後に無理やり銀行から受け取った、今まで一度も使った事の無いカード
こんなところでお世話になるとは……、使い方間違ってるんだろうな

33 = 1 :

汚い男達は俺に、カタコトの英語で「ウェイト!ウェイト!」と叫び店内へと駆け戻る

「あ、あんた、何、それ」
「ブラックカード」
「なんでそんなもん、もってんの……?」
「もらった」
「だれから!?」
「銀行」

そんなことより、気になることがあった

「おい、大丈夫か」
「……」
少女は答えない
さっきあれほど叫んでいたのに、どういうことだ?

34 :

なるほどなぁー

35 = 1 :

店内
多分この店で一番良い部屋と思われる場所へ通された
店長と思わしき人は日本語が話せないようで、通訳と一緒にいま俺の前に座っている
ブラックカードを見せちまったんだ、なんとしても客にしたいんだろう

「ウチにはいっぱいニホン語しゃべれる女の子います! いっぱいいっぱいたのしめるよ!」
「……な……」
「ニホン語しゃべれる女の子、高い! うれる! だから買取る! いっぱい! 入荷したばっかり!」

つまり……、さっき助けたこの子みたいな子が、まだ他にも、いるってこと……なのか……?
日本語が喋れるって、日本人に売られるために勉強した、のか……?
売られるために?
……ひどい

36 = 1 :

店長を部屋の外に追い出し、俺は一度少女と話す事にした
少女はやせ細り、うつむいている
しかし先に口を開いたのは少女だった

「どんな事、したいの……? 私、初めて……で……」

どんな事? ……あぁ、そうか。そういうことか

「勘違いするな、俺はお前を買いに来たわけじゃない」
「!?」
「うん、私も訳分からないけど、とりあえず安心していいよ、こいつ悪い奴じゃないから」
「……」

少女は僕と女をじっと見つめ、何か口にだそうとして迷っているような、そんな表情を向けてきた

37 = 1 :

「なら、助けて……ほしい……」
「助けただろ」
「違う、ちがくて……」

――ここから、こんな場所から、救い出して、欲しい――

涙が少女の頬を伝う
まさに涙の懇願
少女が望んだ、一つの願い
きっと少女にとって俺がこうしているのは、地獄に垂れた一本の蜘蛛の糸に見えたことだろう

「男……」

手を出したのは俺だ、希望を持たせたのは俺だ
責任は、俺にあった

38 = 1 :

「分かった、なんとかしてやる」
「!!!」
「男! ……で、でも、そんな安請け合いしていいの?」
「なんとかなんだろ」
「あ、で、でも……、私、だけ行く……のは」
「あぁ、あいつがいっぱいいっぱいって言ってたもんな、分かった、連れて来い」

初めて、お金の使いどころを俺は見つけた
どうせ使わないんだ、この子ら助けるために使ってやれば、少しは貢献できる

少女は俺をひっぱって、控え室へと案内する
ひどく汚れた質素で小さな部屋に、十人近くの子供達が押し込められていた
俺は店長に全員を「買取る」という形をとって話をつけた
大人の女性達もいたが、彼女らは口をそろえて、子供だけで良いと言って出した手をとらなかった
彼女らはもう、ここでしか暮らせないんだそうだ

40 = 1 :

俺は店長伝いに偽造パスポートも人数分買取り、その日の夜に全員を日本入りさせた

「ただいま」
「おかえ……え……?」
「お、おじゃまします」
少B「は、はじめまして」
少C「しつれいします……」
少D「……」
~~
少Y「どうも」
少Z「お、おじゃましまっ、かかかんだ」

「…………え?」

41 = 19 :

多すぎ吹いた

42 = 1 :

「これこれこういうわけで」
「え、あ、え……?」
「まぁそのなんだ、すぐに別の場所見つけるから、2、3日我慢してくれ」
「う、うん」

一応説明したが、母には途方も無い話だったようだ
理解してくれただろうか……

43 :

これは続きが気になる

44 = 1 :

それから数日後、俺は人里はなれた山奥にあった使われなくなった教会を買取った
なぜか女もついてきた

「キャー! 怖いー!」
「まぁ、廃教会だしな、怖いだろ」
「あ、あの、私達は何をすれば……」

少女達は働かずして世話になることをかたくなに拒否していた
だから俺は一つの仕事を与える

「この教会のメイドとなってくれ、掃除、洗濯、料理、それが君らの仕事だ。どうだ?」
「あ、ありがとうございますっ」

そんな感謝される事をしたつもりはないんだ
むしろ俺を少しでも良い人間にしてくれた事に、俺は感謝するべきなんだ

45 = 27 :

ハーレムすなぁ

46 :

褐色少女はいるのか?あ?

47 = 1 :

こうして俺の新しい生活が始まった
しかしやる事は変わらない、俺は教会の中であまり目立たない小さめの部屋を自室とした
大きな部屋もたくさんあったが、根が引きこもりだ、逆にいずらい
俺はすぐに自室へネット回線を引き(山奥なので以外と手間取った)
PC環境を整え、せっかくなのでシックスティーンスディスプレイにした(画面十六個)

引きこもりの完成だ

「あんた……、前の部屋とあんまり変わらないじゃない……」
「別に成金みたく豪遊したいわけじゃない、俺は俺が楽しめればそれでいいんだ」
「ま、一気に変わったりするよりマシよね。お金があると人は変わるって言うし」

女はこの家に一緒に住むらしい
だが律儀にも、家賃は払うそうだ
金を吸い取ってるだけの女にはなりたくないとのことだった

48 = 43 :

いい女だわぁメイド長になってほしい

49 = 1 :

初めての朝、僕が部屋の扉を開けると、少女が立っていた
実家で数日過ごしたものの、最初に助けた少女以外、あまり顔も覚えていないから、一瞬と惑う

少?「おはようございます」
「あ、あぁ、おはよう」
少?「朝食ができてるのですが、食べますか?」
「え……」
驚いた、既にシステムのようなものができているのだろうか
少?「たべま、せんか? す、すいません、余計な事だったでしょうか……」
「いや、いやいや食べる、うん」

調子狂うな

50 = 1 :

この教会を買ったのは僕だったが、あまり中はみていなかった
つまるところ、この屋敷のマップが分からない
俺は少女についていくしかなかった。いったいどこにいくのだろう

「なぁ」
少?「は、はいっ、なんでしょうか」
「ん、緊張してるのか?」
少?「右も左もわからなくて……、すいません」
「まぁいいや、君、名前は?」
少?「すいません、あ、ありません……です……」
「ない? なんで」
少?「誰もつけてくださいませんでした、だからありません。……ごめんなさい」
「じゃぁ俺がつけてみるか。……うーん、髪が赤いから赤でいいか。ニックネームみたいだけど」
「は、はい!」

これが始めてつけた名前だった


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