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元スレほむら「しばらくあなたはここで暮らすの」

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スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★★
タグ : - 監禁 + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 黒ほむら + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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1 :

まどか「ん……あれ……。ここ、どこ……?」

それは佐倉杏子ちゃんが現れて、さやかちゃんがその子とケンカした次の日の朝。
目が覚めたわたしは、知らない部屋のベッドに寝かされていた。
そしてベッドのすぐ傍には……。

ほむら「気が付いたようね」

まどか「えっ?ほむらちゃん……!?あの、ここは……?」

ほむら「知る必要はないわ」

まどか「え……?」

ほむら「しばらくあなたはここで暮らすの」

2 :

ほむほむ

3 :

マミマミ

4 :

なるほど

5 :

マミさん…… そっ閉じ

6 = 1 :

まどか「ど、どういうことなの?わけわかんないよ!」

全然状況が掴めずに、ほむらちゃんに詰め寄る。
でもそんなわたしとは対照的に、ほむらちゃんはいつもの落ち着いた態度で答えた。

ほむら「あなたは私が散々言い聞かせたのに魔法少女と関わり続けた。それどころかあいつと契約までしかけた……。
    昨日言ったでしょう?愚か者が相手なら、私は手段を選ばないと」

まどか「え、えっと……」

ほむら「だから私は、あなたを監禁することに決めたの。絶対に魔法少女になんかさせないように」

7 = 3 :

マミマミ

8 = 1 :

まどか「そっ……そんなのってないよ!あんまりだよ!」

ほむら「ごめんなさい、ひどいことをしてるのは分かってるわ。でもこれは仕方のないことなの。
    あなたを魔法少女にしないためには、もうこうするしか方法がないのよ」

まどか「そんな……!お、お願いほむらちゃん!わたしを家に帰して!
    約束するから!絶対に魔法少女になんかならないって、約束するよ!だから……」

ほむら「……嘘よ」

まどか「う、嘘なんかじゃないよ!わたし本当に……」

ほむら「嘘よ!!」

まどか「っ!?」

9 = 4 :

うむ

10 = 1 :

ほむら「嘘つき!嘘つき!嘘つき!!
    あなたはそうやって、何度も私に嘘をついてきた!!
    魔法少女にならないって約束してくれたのに!あの時もあの時も約束してくれたのに!!
    それなのに!!何度も何度も何度も何度も何度も何度も!!あなたは約束を破った!!」

まどか「ひっ……!?ほ、ほむらちゃん……!?」

ほむらちゃんは、髪を振り乱し目を剥いて、大声で叫ぶ。
暴力こそ振るわれていないものの、突然の豹変にわたしは怯えてしまう。

ほむら「信じてたのに!信じてたのに!!そのたびに私は裏切られた!!
    何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も!!」

11 :

このほむらちゃんは悟りを開いてないみたいだな

12 = 3 :

マミマミ

13 = 1 :

まどか「やっ……お、落ち着いてほむらちゃん……!お願いだから……落ち着いて……!」

ほむら「……ハァ……ハァ……ハァ……」

わたしの声が届いたのかどうかは分からないけれど、ほむらちゃんはやっと怒鳴るのをやめてくれた。
そして震える声で、今度は静かに話しかけてきた。

ほむら「お願い、まどか……。私を信じて。こうすることが、絶対にあなたのためになるの。
    あなたは美樹さやかやキュゥべえと居ると、いつか必ず契約してしまう。
    だから、こうするしかないの……。お願い。あなたを、私に守らせて……」

14 :

キティがい

15 :

これさやかがまどっち探してほむらがさやか撃ち殺す展開じゃねえよな

16 = 1 :

まどか「…………」

コクリ、とわたしは黙って頷くことしかできなかった。
ほむらちゃんは、ホッと一安心したかのように、

ほむら「まどか……わかってくれたのね。ありがとう。それじゃあ私、学校に行って来るわ。
    朝ご飯は準備してあるけど、お昼ご飯はごめんなさい、自分で作ってちょうだい。
    そのためのものは一通り揃ってるわ。
    日が暮れるまでには帰って来れると思うから。良い子で待っててね、まどか」

そう言って、部屋を出て行った。
そして玄関の閉まる音がして、後に残されたのはわたし1人。

まどか「……どうしよう、どうしよう……」

17 = 1 :

まずは、と部屋をぐるりと見回す。
これってもしかして……キャンプ場とかにある、コテージ……?

しばらく待って、ほむらちゃんが帰ってこないのを確認してから、部屋のドアノブにそっと手をかける。
カチャリ、と音がして、ドアが開いた。
鍵はかかってなかったみたいだ。

部屋からそっと顔を出し、外の様子を確かめる。
部屋の外は、ダイニングキッチンみたいになってた。
玄関も見える。
わたしは静かに、でも足早に、玄関に向かう。
そしてゆっくりドアノブを回すと……。

まどか「……やっぱり、駄目かぁ」

玄関には、外側からしっかりと鍵がかけられていた。

18 = 3 :

マミマミ

19 :

ここまでしてなんで説明セリフとか書かないの?

20 = 1 :

それなら、と電話を探してみたけれど……当たり前だけど電話なんてなかった。
電話は無理、玄関も駄目……窓は?

わたしは思い付いて、今度は窓を探してみると……あった。
最初にわたしが寝てた部屋と、ダイニングキッチンに1つずつ。
開けようと試してみたけど……やっぱりこれも外から鍵がかかってるみたいだった。

……だったら、割れば良いんじゃ……!

窓は大きめだから、割って外に出ることもそんなに難しくはないはず。
そうと決まれば早速……!
何か窓を割るための道具を探すと、すぐにダイニングテーブルの椅子が見付かった。
よし、これを窓にぶつければ……!

21 = 1 :

まどか「ふ~……よし!」

椅子を窓の所まで運び、準備はできた。

まどか「よい、しょっ……!」

足を持ち、遠心力をつけて……

まどか「えいっ!!」

椅子を思い切り投げ付けられた窓は、大きな音を立てて割れる……はずだった。
しかし。

まどか「……えっ……?う、うそ……!?」

22 = 1 :

椅子は窓に触れた瞬間ぴたりと止まり、

まどか「きゃっ!?」

跳ね返されたてバラバラに!?
これってもしかして……魔法……?
そんな、魔法がかけられてるんじゃ出られるわけなんて……。

それに椅子が壊れちゃったから、ここから逃げようとしたことがほむらちゃんに知られちゃう……。
どうしよう……。
怖い……怖いよ……。

まどか「助けて、パパ……ママ……」

23 = 3 :

マミマミ

24 :

まどまど

25 = 1 :

学校のHR前。
美樹さやかと志筑仁美の会話が聞こえる。

さやか「今日まどか休みなんて、どうしちゃったのかなあ?」

仁美「昨日は具合が悪そうな様子はありませんでしたが……心配ですわ」

今日どころか、もうこの学校にまどかが顔を見せることはないだろう。
あんな山奥の、長く使われていないコテージなんて、絶対に見付かるはずもない。
しかも魔法で内外の相互干渉も完全にシャットアウトしている。
キュゥべえの侵入はもちろん、テレパシーも通じない。
だから、まどかの居場所はもう、私以外には知る由もない。

「はい、それでは、HRを始めます!……あら?鹿目まどかさんが居ませんね。
   美樹さん、志筑さん、何か知ってますか?」

さやか「うーん、待ち合わせの場所に来なかったので多分欠席かと……」

「そんな連絡は入ってませんが……。あとで保護者の方に連絡してみましょう」

26 :

27 :

ガチレズほむにノンケまどかが襲われるのと
似たような趣きを感じる

28 = 1 :

HR後、職員室。

教員「早乙女先生~、保護者の方から電話ですよ。鹿目さんからです」

「あら、良かった。ちょうど今から電話しようと思ってたところです。……はいもしもし」

知久『あ、早乙女先生いつもお世話になってます。
    その、ウチのまどかなんですが、学校の方には行ってますか?』

「えっ……?いえ実は、そのことでこちらからお電話しようと思っていたところでして……」

29 :

ほむほむが交通事故で逝ったらどうなるのっとカタカタ

30 :

これはまどかのエコーズが成長してほむらのラブ・デラックスに勝利する展開

31 = 29 :

そいや死んだら魔法解けるんだったな

32 = 1 :

「それでは、HRを始めます」

放課後。
先生がいつになく真剣な表情をしているのにみんな気付き、教室が少し緊張した空気に包まれる。

「今日欠席している鹿目まどかさんの件で、大切なお話があります。実は……」

……やっぱりそうか。
まどかの失踪が明るみに出た。

先生は、今まどかの両親と小まめに連絡を取り合っていること、警察に届出を出したこと、
そして何か知っている生徒がいればどんな些細なことでも報告することを告げ、HRを終えた。
多くの生徒……特に美樹さやかと志筑仁美は、ショックを隠しきれないようだ。

33 = 3 :

マミマミ

34 :

確か三日目くらいまでは失踪とみなされず捜査してくれないんだっけ

35 :

36 = 1 :

さやか「そんな……まどかが行方不明だなんて……」

仁美「家出……いえ、もしかして何か事件に巻き込まれ……誘拐……!?
    あぁ、どうしましょう、どうしたら……まどかさん、どうか無事で……!」

ほむら「…………」

HRも終り、私は帰る準備をする。
席を立ち、教室を出ようとしたところで、ふいに話しかけられた。

さやか「ねえ、転校生……。ちょっと良い?」

ほむら「……あなたの方から話しかけてくるなんて珍しいわね。何かしら」

さやか「あんたさ……まどかのことについて何か知らない?」

37 = 1 :

ほむら「さあ、知らないわ」

さやか「……本当に?」

ほむら「ええ。どうして私が何か知ってると思うのかしら」

さやか「あんた、やけにまどかに執着してたじゃん。魔法少女絡みで」

ほむら「ええ、そうね。確かに私は彼女を魔法少女にさせないように動いてはいた。
    けど、特にあの子だけに固執していたわけではないわ。
    本音を言えばあなたにだって魔法少女になって欲しくなかったくらいよ」

さやか「余計なお世話よ。……それより、本当に知らないんだね?」

ほむら「ええ」

さやか「……そう。悪いね、変なこと訊いちゃってさ」

ほむら「いいえ。こちらこそ力になれなくて残念だわ。早く見付かると良いわね、鹿目さん」

38 :

変態ほむほむかと思ったら違った

39 = 3 :

マミマミ

40 = 1 :

さやか「……まどか……どこ行っちゃったんだよ……」

放課後になってから、あたしは心当たりのある場所を手当たり次第に探し回ってみた。
喫茶店、CD屋、ゲーセン、病院に入院してるかもと思って病院の事務の人にも聞いてみた。
その時に、恭介がもう退院したことを知ったけれど、今はそれどころじゃない。

そして町中を歩き回り、気付けばあたしは、昨日佐倉杏子とぶつかったあの場所に居た。

佐倉、杏子……?
……まさか……。

41 :

マミさんしんでるのか

42 = 1 :

……あり得る。
グリーフシードのために人間を餌にする奴だ。
人間を、文字通り本当に餌としか思ってないかも知れない。
適当な人間を捕まえて、そして使い魔の餌にするなんてことも……あいつならやりかねない……!
その時、背後から声をかけられる。

杏子「なーにやってんだよ、ボンクラ。まさかまだ昨日の使い魔おっかけてんの?」

さやか「っ!!お前……!」

43 = 1 :

杏子「使い魔なんて狩るのやめなって昨日言ったよねぇ?まだわかんないの?」

さやか「うるさい!そんなことよりあんた、まどかをどうしたの!?」

杏子「はぁ?まどかって……あぁ、あのトロそうなあんたの仲間かぁ」

さやか「良いから答えてよ!まどかはどこ!?あんた知ってるんでしょ!?」

杏子「何?あいつもしかして行方不明か何かな訳?ははっ、迷子にでもなってんじゃないの?」

さやか「ごまかすんじゃないわよ!まどかはどこに居るのかって訊いてるの!!」

杏子「さぁね~。今頃魔女か使い魔の餌にでもなってるのかもねー。ご愁傷様」

さやか「っ!やっぱりお前……許さない!!」

44 :

さやさや……

45 = 1 :

杏子「おっ?急にやる気満々になっちゃって。何があったかわかんないけどさ、良いよ。受けて立とうじゃん」

さやか「まどかを……返せぇえええ!!」

杏子「っと!へぇ、昨日よりずっとマシじゃないのさ!そうこなくっちゃ……ね!」

あたしは必死に攻撃を繰り返した。
けど、それらすべてが虚しく、いとも簡単にかわされ、いなされ、弾き返される。
やっぱり、こいつの方があたしより1枚も2枚も上手だ。
こんなに強いのに……それなのにこいつは、この力を……!

さやか「ぅあっ!!」

杏子「どーしたよ、もうおしまいかい?だったら、さっさと終わらせ……」

QB「また戦ってるのかい?2人ともそんな無益な戦いはやめるんだ。さやか、杏子」

46 :

QBって食ったら旨いのかな

47 = 1 :

杏子「あぁ?なんだキュゥべえか。邪魔しないでよね、昨日は止めようともしなかったくせにさ」

QB「本当は僕としても意味のない魔法少女同士の戦いは避けたいところなんだよ」

さやか「キュゥべえ……駄目だよ。この戦いは、昨日以上にやめるわけにはいかない!」

QB「昨日以上?何か特別な理由でもあるのかい?」

さやか「こいつは、まどかを殺したんだ!まどかを捕まえて、使い魔の餌に……!」

杏子「……はぁ?ちょっとちょっと、あんた何言ってるわけ?
   なんであたしがそんなことしなきゃならないのさ」

48 :

まあちょっと食べて見なよ

49 = 24 :

QBは刺身醤油が合うよ

50 = 1 :

さやか「今更とぼけるんじゃないわよ!あんたさっき……」

QB「さやか、それが君の戦う理由かい?それは勘違いだ。杏子がまどかを連れ去ったなんて事実はないよ」

さやか「なっ……!なんでそんなこと分かるのよ!?」

QB「僕は昨日から今朝にかけて、杏子と一緒に居たからね。まどかが姿を消したのはその時間帯だろう?」

さやか「そんな……じゃあ、まどかは……?」

杏子「……チッ。あーあ、なんだよ。しらけちまったじゃねぇか。
   とにかく、あたしはあんたのお友達のことなんて知らないよっ。じゃあね!」

そう言って、佐倉杏子は去ってしまった。


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