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    元スレメイド「だから愛しています”ご主人様”」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×13
    タグ : - メイド ×2+ - 鶴屋 + - アイドルマスター + - ゴミ + - ロマサガ + - 主人 + - 君は確か + - 夢オチ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    751 = 1 :

    だからあの時、ご主人様の夜係をしているとき

    「なぁ黒、パソコン触ってみるか? こういうのやればうまくなりそうな気がするんだ」

    こういわれて、私はどんなに嬉しかった事だろう

    「む、触った事はないが……、興味はある」
    「お、いいね。俺の唯一の趣味なんだが、皆パソコン得意そうじゃなくてな。ちょっとさびしかったんだ」

    私だけ、私だけが、ご主人様の趣味に触れられる
    そう思うと、胸が躍った

    「緑とかはやれそうに見えるが」
    「あぁ、あいつは見向きもしなかった」
    「くく、そうか」

    私だけが……

    753 :

    へ、黒さん・・・!

    754 = 1 :

    有能?優秀?
    違う、私はそんな褒められた人間なんかじゃない
    ただご主人様に頼って欲しくて、でもそれを大っぴらに言えないから、私は皆を抜け駆けしていただけだった
    誰かがやってなければすぐに飛びつくし、チャンスがあれば”黒は神出鬼没”というイメージを利用して手を出した
    有能なんかじゃない

    私は無能だから、ソレを隠すために、頑張っていただけなんだ

    パソコンだってちんぷんかんぷんだった
    でも、ご主人様が直々に”私だけ”と行って与えてくれたチャンスだった
    もちろんあの方は優しいからそんなことまで考えてないだろう。ただ単に、喋れる相手が欲しかっただけのはずだ

    だけど私には、それは飛び上がってこの屋敷を駆け回ってしまう程に嬉しい事だった

    756 = 1 :

    その日から私は寝る間も惜しんでパソコンを勉強した
    ご主人様はその私を見るや、私のために一台のパソコンを買い与えてくださった
    いまやソレは私の宝物で、見るたびに胸がドキドキする
    そのパソコンに触れているときはまるでご主人様に触れていられるような気持ちになった

    「うへー、黒パソコンうまいなぁ」
    「ふふ、意外と面白いんだぞ」

    「はぁ……すごいですわね、なんで下を見ないで文字を打てるんです?」
    「ブラインドタッチって言ってな、既に覚えてるから見る必要が無いんだ」
    「わ、私にはできなそうですわ……さすが黒ですわね」

    私は勉強した知識を自慢げにひけらかした
    常の自分ならそんなことしない
    心が、体が、嬉しくて、浮いていた

    757 = 700 :

    一見クールで隙を見せない黒にこんな一面もあったとは

    758 = 1 :

    でも、そんなある日

    「黒ちゃん!? 黒ちゃん!? だだだだかんだっ!大丈夫!?」
    「あ、あぁ……」

    私は倒れた
    そりゃそうだ、一日の睡眠時間なんてほとんど無かったし、常にチャンスはないかと気を張っていたのだから
    私はいうなれば、常にフル回転のエンジンだった
    だからオーバーヒートして壊れてしまうのは時間の問題だったのだ
    でもそうだと分かっていも、私は、ブレーキをかける事ができなかった
    これが、幽霊の言っていた”壊れる”という意味

    「どどどどうしようっ!」
    「ご、ご主人様を!」
    「だ、だめ、だ……あの方に、心配は……」

    だめだ、あの方に心配なんか掛けちゃダメだ
    それじゃ、私が頑張った意味が、なくなる、じゃないか……!

    759 = 1 :

    だめだったのに……

    「ん、起きたか」
    「…………申し訳ございません……」
    「どうして謝る?」
    「私は……、無能だ……自己管理すら、できまなかった……だから……」
    「俺、知ってるぞ?」

    ――――え?

    「お前、すーっごく頑張ってるんだよな」

    ――――あ……

    「パソコン……ごめんな、嬉しくて買い与えちゃったけど、逆にムリさせたな」
    「え、え、そんな、そんなことはない! 私は好きだ、楽しいぞ!」

    761 = 747 :

    黒かわいい

    762 = 1 :

    そっと、ご主人様が私を抱き寄せてくれた
    ご主人様のベッドの上で

    「好きか嫌いかでも楽しいかつまらないかでもない。お前は、そんな気持ちの左右を超えて、頑張りすぎなんだ」
    「頑張ってなんかいない、裁縫は金に勝てない、料理は緑に勝てない、運動神経は褐に勝てない、優しさでは皆に勝てない。性格は男勝りで可愛くない――」

    ――私は無能だ――

    「あほ」
    ご主人様に、頭を叩かれた
    「~?~?」
    「お前は誰より頑張り屋で気配りができて、その上いつでも俺を助けてくれる。なぁ、これでどこが無能なんだ?」
    「そ、それは、皆に私が勝てないから、チャンスを探してハイエナのように……」
    「その考えがおかしい」

    「お前は、お前で、良いんだよ」

    763 = 700 :

    さすがです陛下

    764 = 1 :

    ご主人様の言葉が胸を打った
    私は私でいい? そんな……、そんなじゃ、私は、貴方に甘えてしまう

    「少し、休憩しよう。な? お前ちょっと劣等感感じ過ぎなんだよ。だれもそんな事思ってないんだぞ? 皆、お前の事を尊敬してる」
    「でも、でも――」
    「俺の言葉が信じられないか」

    ――あぁ、ご主人様

    「だから、な。もう少し、気を緩めろよ」

    ――あぁ、ご主人様

    「私は……ひっく……私で……いいの……か…っ…」
    「あぁそうだ、何度も言っている。……今日は空が綺麗だな、ゆっくり寝れそうだぞ?」

    ――あぁ。ご主人様

    765 = 1 :

    私はぎゅっとご主人様に抱きついた
    「ご主人様……ご主人様……っ!」
    「………」
    ご主人様は無言で私の頭を撫でてくれた。ソレは初めての事。
    今まで私はずっと気を張ってたし、ご主人様に甘える事も避け続けていたから……

    「今日は、少し……、甘えた私になっても……いいだろうか……」
    「俺はいつもお前に甘えてる。お前が俺に甘えちゃいけない道理がない」
    「ありが、とう」

    私はもっといっぱい、ご主人様に、甘えたい
    強く強く抱きしめ、そこにご主人様を私は感じる

    「く、くるし」

    弱めてなんかあげない

    768 = 1 :

    「今日の夜係がやってきたぞー……、……oh……、これは……、ふむ。……よかったな、黒」

    一瞬扉が開いた気がした。誰かの声が聞こえた気がした。
    でも、その人が許してくれたような気がして、私は心の中で謝りつつもご主人様を抱き締める

    沢山沢山抱き締めてから、私はゆっくりとご主人様からはなれた

    「あーくるしかった」
    「くく、すまぬ」
    「いいけどなぁ、もう少しこう、優しくしてくれよ」
    「いやだ」
    「うお、本当に今日は甘えたさんだな」
    「ご主人様がそれで言いといったのではないか」
    「そうだな。あぁ、構わん、いくらでも甘えて来い。ただしこんなに甘えていいのは、今夜だけだ」
    「分かっている」

    他のところでこんなことしたら
    皆に怒られてしまうからな

    769 :

    黒が可愛すぎて生きるのが辛い

    771 = 1 :

    「少し、横を向いてくれ」
    「こうか?」
    「ちゅ」
    「っ」

    私はご主人様の頬へキスをした
    そして、口をつけたまま離さず、両手でご主人様の頭を固定して動かないようにした

    「………」

    少しざらざらしたその肌が、気持ちよかった
    私は少し口を開き、舌をつける
    びくっと反応した

    「ふふ、青いな」
    「うるせぇ」

    本当に青いのは、私だけどな

    775 = 1 :

    そのままご主人様の体をベッドへ押し倒す

    「お、おい、まて、まて」
    「なんだ?」
    「何をする気だ」
    「いっぱい甘える」
    「なぁなぁなぁ、俺がやられてるのが、甘えた事になれるのか?」
    「ん……?」
    「俺から、やった方が、黒はうれしいんじゃ、ないか……?」

    あぁなんということだ
    ご主人様に愛していただけるなんて、考えただけでも震え上がるほどの歓喜

    「……い、いや、私が、やる」
    本当にやられてしまったら、私はたぶん失神してしまう
    今ご主人様に触れているだけでも、その、なんだ。あれなんだ。うん。

    778 :

    あったかいし霧出てるからパンツ脱ぎやすい日だな

    779 = 1 :

    私はゆっくりと首筋にキスをし、下降する
    こういうことをするのは初めてだ、どこが気持ちよくてどこがいやなのかがわからない
    私は慎重に、舐めていく

    「……」
    「どうだ、嫌なら嫌といってくれ」
    「全然、嫌じゃない」

    嬉しかった
    やっと私は、本当に、ご主人様をそばに感じる事ができた
    嬉しくて嬉しくて、目が潤む
    それでも私は強い人間というイメージを崩したくなくて、ご主人様と目を合わせないようにした

    鎖骨を舐めると、すごく良く反応してくれた
    ここがいいのだろうか

    780 = 1 :

    不意にご主人様が私の肩に手を置いて、私をその体から放す

    「?」
    「やっぱ、俺がやる。甘えるって、そういうことな気がする」
    「……なら、ちょっとだけ」

    私は顔も真っ赤だった。ご主人様も真っ赤だった
    私はくすっと笑い、この体をご主人様へと預ける

    ご主人様は私の顎に親指を置き、下からクイッと上に上げると、私の首筋にキスを―――

    「~~~~~……バタッ」
    「黒? お、おい、黒!?」

    私はあまりの喜びに、本当に失神してしまった

    782 = 747 :

    かわいいのぉ

    783 = 1 :

    次の日朝起きると、私はご主人様に抱きつく格好で寄り添って寝ていた

    「ご主人、様……?」
    「ん、起きたか」
    「昨日は……」
    「すまんな、俺の所為で気絶させてしまった」
    「い、いえ」
    嬉しすぎたんです

    「こういうのはまたにしよう、な」
    「……はい」

    少し残念だったが、気絶した私が悪い……
    次はもっと耐性をつけて、いっぱい愛してもらうようにしよう
    私はそう決意してご主人様を抱き締める

    785 :

    抜きすぎてチンコ痛い

    787 = 1 :

    「さて、また今日一日が始まる。おれにとってはなんでもない一日だ」
    「うむ」
    「だが、お前は、少し違った一日になるかもしれないな」
    「何故だ?」
    「甘える事を覚えた、それだけで、世界ってのは変わるもんだ」
    「ロマンチストか?」
    「俺も、お前達と会って変わったんでな」

    あぁ、ご主人様
    私は貴方に出会うことができて本当に良かった
    難しい私の性格も理解してくれて、頑張ってる事も認めてくれて、そしてブレーキも掛けてくれた
    いいえ、あなた自身が私のブレーキであり私の動く燃料
    とっても矛盾
    でもそんなご主人様だから私は楽しいし、仕えたいと思うし、これからも一緒にいたいとおもう
    だから

    だから愛しています”ご主人様”

    黒fin

    789 :

    感動した






    感動した

    790 :

    >>1「ほら、黒の話読んだんだから分かるだろ?! 俺も休ませてくれ!!!」

    791 :

    サブキャラ筆頭のばっちゃんはいつ出てきますか?

    792 = 742 :

    ふぅ……

    793 = 700 :

    これから先の幸せを確信させつつきっちりと変化を見せる
    わくわくした気持ちと気持ちのよい読後感が両立してますな

    794 :

    そういや中盤以降メイド長が見えないが……?

    795 :

    黒カワエええー銀もたのむ!

    796 :

    >>794
    お楽しみはとっておくもんだ

    797 = 1 :

    見てくださった方々に感謝

    一度休憩し、ラスト行きたいと思います
    きっと楽しめるよう、頑張りますね

    798 = 769 :

    メイド長の空気具合に泣いた




    だが、それがいい

    799 = 789 :

    も、桃は・・・!


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