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元スレ黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」
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語尾ござるはすっかりスターシステムだしなぁw
まあ、あれは大人数話用キャラだと思う
まあ、あれは大人数話用キャラだと思う
――その夜、男の祖父の家
がらがらがら……
男「疲れただろう?」
黒髪娘「少し」
男「うそつけ。引きこもりなんだからぐったりのくせに。
わるいな、ほんとに。騒がしい姉ちゃんでさ。
悪いやつじゃないんだけどな。
ゆるしてくれよ。
まぁ、ほら、あがって」
黒髪娘「ん。その……」
男「?」
黒髪娘「いや、その。この……」
男「ああ。靴な」
黒髪娘「沓(くつ)ならば判るのだが」
男「いま、脱がしてやるよ」
黒髪娘「んぅ……」
男「ほら、もじもじしない」
がらがらがら……
男「疲れただろう?」
黒髪娘「少し」
男「うそつけ。引きこもりなんだからぐったりのくせに。
わるいな、ほんとに。騒がしい姉ちゃんでさ。
悪いやつじゃないんだけどな。
ゆるしてくれよ。
まぁ、ほら、あがって」
黒髪娘「ん。その……」
男「?」
黒髪娘「いや、その。この……」
男「ああ。靴な」
黒髪娘「沓(くつ)ならば判るのだが」
男「いま、脱がしてやるよ」
黒髪娘「んぅ……」
男「ほら、もじもじしない」
黒髪娘「しかし。殿方に沓を脱がさせるとは。ううう」
男「?」
黒髪娘「恥ずかしい……」
男「~っ! 恥ずかしがられると、
こっちが余計に恥ずかしいっ」
黒髪娘「済まない。その……抵抗しないので……
出来れば、手早く済ませてくれると……」
男(こいつ計算抜きでこれ云ってるヨ……)
黒髪娘「ひゃ……」
男「なんだよ」
黒髪娘「ちょっとヒヤっとしただけだ。
なんでもない。私は冷静だぞ」 かぁっ
男「うううっ……」
黒髪娘「もう、良いか?」
男「うぐ。うんっ。もう出来た、ほら、行くぞっ?」
黒髪娘「判った」 すくっ。……っとっと
男「手を貸せ。……こっちな?」
男「?」
黒髪娘「恥ずかしい……」
男「~っ! 恥ずかしがられると、
こっちが余計に恥ずかしいっ」
黒髪娘「済まない。その……抵抗しないので……
出来れば、手早く済ませてくれると……」
男(こいつ計算抜きでこれ云ってるヨ……)
黒髪娘「ひゃ……」
男「なんだよ」
黒髪娘「ちょっとヒヤっとしただけだ。
なんでもない。私は冷静だぞ」 かぁっ
男「うううっ……」
黒髪娘「もう、良いか?」
男「うぐ。うんっ。もう出来た、ほら、行くぞっ?」
黒髪娘「判った」 すくっ。……っとっと
男「手を貸せ。……こっちな?」
>>544のないしんのーが1番やばい
――祖父の家、和室。並べた布団で。
黒髪娘「姉御殿はよかったのかな……」
男「良いんじゃないか。多分、明日か明後日には
こっちに顔を出すと思う」
黒髪娘「うむ……。賑やかになるな」
男「あっちの方が良かったか?」
黒髪娘「あちらのほうが都の中心に近いのであろう?」
男「都、と云うか……駅には近いかな」
黒髪娘「で、あれば、こちらの方が落ち着く」
男「そっか。うん、そのせいもあって
こっちに来たんだけどな。
急に色々見ちゃうと、パンクしちゃうだろう。
少し見聞をならさないとな」
黒髪娘「感謝する」
男「いえいえ。ちょっと馴れたら、お出かけにも
連れてってやるよ。本屋とか、見たいだろう?」
黒髪娘「もちろんっ。それは、その……。
もしかすると、でいと、と云うものか?」
男「でいと? あ。ああ……まぁ、そう……かな」
黒髪娘「そうか」 にこり
黒髪娘「姉御殿はよかったのかな……」
男「良いんじゃないか。多分、明日か明後日には
こっちに顔を出すと思う」
黒髪娘「うむ……。賑やかになるな」
男「あっちの方が良かったか?」
黒髪娘「あちらのほうが都の中心に近いのであろう?」
男「都、と云うか……駅には近いかな」
黒髪娘「で、あれば、こちらの方が落ち着く」
男「そっか。うん、そのせいもあって
こっちに来たんだけどな。
急に色々見ちゃうと、パンクしちゃうだろう。
少し見聞をならさないとな」
黒髪娘「感謝する」
男「いえいえ。ちょっと馴れたら、お出かけにも
連れてってやるよ。本屋とか、見たいだろう?」
黒髪娘「もちろんっ。それは、その……。
もしかすると、でいと、と云うものか?」
男「でいと? あ。ああ……まぁ、そう……かな」
黒髪娘「そうか」 にこり
黒髪娘「男殿……は」
男「ん?」
黒髪娘「いや……良いのか? こんなに世話をさせて」
男「たかだか五日やそこらだろう? 心配するなよ。
黒髪はまだ14で子供なんだから甘えておけ」
黒髪娘「わたしは……子供か……」
男「あー。うん。……そだな。
前も話したけれど、こっちの世界では
二十歳で成人を迎える。元服、みたいなものかな。
だから、黒髪の歳は、まだ、子供だ」
黒髪娘「……うん」
男「でも、黒髪の世界では子供じゃないんだよな。
いや、それは判ってる」
黒髪娘「いや……子供だ……」
男「へ?」
黒髪娘「成人とは元服のような物なのだよな?
女子のそれは裳着(もぎ)と呼ぶのだが……。
それはおそらく、この世界において
独り立ちを意味するのだろう……?」
男「ん?」
黒髪娘「いや……良いのか? こんなに世話をさせて」
男「たかだか五日やそこらだろう? 心配するなよ。
黒髪はまだ14で子供なんだから甘えておけ」
黒髪娘「わたしは……子供か……」
男「あー。うん。……そだな。
前も話したけれど、こっちの世界では
二十歳で成人を迎える。元服、みたいなものかな。
だから、黒髪の歳は、まだ、子供だ」
黒髪娘「……うん」
男「でも、黒髪の世界では子供じゃないんだよな。
いや、それは判ってる」
黒髪娘「いや……子供だ……」
男「へ?」
黒髪娘「成人とは元服のような物なのだよな?
女子のそれは裳着(もぎ)と呼ぶのだが……。
それはおそらく、この世界において
独り立ちを意味するのだろう……?」
黒髪娘「よくは、そのぅ。判らないが……。
貴族の居ないこの世界にあって、働いて
菜を米を、味噌を購うと、それが成人なのだな。
成人というのは、我が道を戦える者だ。。
であれば……。
私は、やはり子供なのだろう。
右大臣家の娘として、
自分の口に糊することもせず今を過ごしている。
男の世界の目で見れば、
一人前の人間として扱われずともやむをえぬ……」
男「……」
黒髪娘「そんな私が、言の葉にする資格のない
そんな思いが沢山あるのだろうな……」
男「……黒髪は」
黒髪娘「……」
男「黒髪が大人だか、子供だか。
あの長びつを見つけたこの屋根の下では
俺にはどっちが正しいのか、判らないよ。
でも、
黒髪は、俺の知ってる誰より、頑張り屋さんだよ」
黒髪娘「……ありがとう。男殿」
貴族の居ないこの世界にあって、働いて
菜を米を、味噌を購うと、それが成人なのだな。
成人というのは、我が道を戦える者だ。。
であれば……。
私は、やはり子供なのだろう。
右大臣家の娘として、
自分の口に糊することもせず今を過ごしている。
男の世界の目で見れば、
一人前の人間として扱われずともやむをえぬ……」
男「……」
黒髪娘「そんな私が、言の葉にする資格のない
そんな思いが沢山あるのだろうな……」
男「……黒髪は」
黒髪娘「……」
男「黒髪が大人だか、子供だか。
あの長びつを見つけたこの屋根の下では
俺にはどっちが正しいのか、判らないよ。
でも、
黒髪は、俺の知ってる誰より、頑張り屋さんだよ」
黒髪娘「……ありがとう。男殿」
>>566
いったん乙ー
いったん乙ー
>>566
乙ー
乙ー
追いついた
>>493の顔文字多くて和んだわ
>>493の顔文字多くて和んだわ
>>483
こんなところにもママレード発見w
こんなところにもママレード発見w
――祖父の家、縁側
チチチ、チチチチッ
黒髪娘「四十雀だ」
男「シジュウカラ?」
黒髪娘「黄色い胸の小さな鳥だ」
男「ああ。ここは、山近いからなー」
黒髪娘「この時代にも居るんだな。……安心する」
男「そりゃ、変わらない物だって沢山あるよ」
黒髪娘「……」ぽやぁ
男「……」ぽやぁ
黒髪娘「今日はこんな感じか?」
男「うん、そう」
黒髪娘「日向ぼっこか……」
男「陽がある間だけな。すぐ寒くなるから」
黒髪娘「色々見聞を広めたい気もするのだが」
男「無理だろ。ほれ」 ちょこんっ
黒髪娘「くぅっ!」
男「どれだけ引きこもりなんだよ。
スーパーに往復するだけで筋肉痛とか」
チチチ、チチチチッ
黒髪娘「四十雀だ」
男「シジュウカラ?」
黒髪娘「黄色い胸の小さな鳥だ」
男「ああ。ここは、山近いからなー」
黒髪娘「この時代にも居るんだな。……安心する」
男「そりゃ、変わらない物だって沢山あるよ」
黒髪娘「……」ぽやぁ
男「……」ぽやぁ
黒髪娘「今日はこんな感じか?」
男「うん、そう」
黒髪娘「日向ぼっこか……」
男「陽がある間だけな。すぐ寒くなるから」
黒髪娘「色々見聞を広めたい気もするのだが」
男「無理だろ。ほれ」 ちょこんっ
黒髪娘「くぅっ!」
男「どれだけ引きこもりなんだよ。
スーパーに往復するだけで筋肉痛とか」
>>366
マドレーヌの間違いでした。
マドレーヌの間違いでした。
黒髪娘「いや、しかし。それはわたし個人と云うよりも
牛車によって生活している者全般にいえる事で」
男「あと、動きが鈍い」
黒髪娘「うう……」
男「十二単って重いじゃない?」
黒髪娘「うむ」
男「だから、あれを脱いだら
サイヤ人みたく早くなるかとちょっと期待してた」
黒髪娘「そんなわけ無いであろうっ。
そのなんとか人と云うのはわからぬが。
天竺の導師でもないのに器用に動けるものか」
男「ほら、脚伸ばせ」
黒髪娘「うむ……」おずおず
男「痛いか?」
黒髪娘「そうでもない。すぐに良くなる」
男「まぁ、今日は一日ゆっくりしよう」
黒髪娘「退屈はしないな」
男「そうか?」
牛車によって生活している者全般にいえる事で」
男「あと、動きが鈍い」
黒髪娘「うう……」
男「十二単って重いじゃない?」
黒髪娘「うむ」
男「だから、あれを脱いだら
サイヤ人みたく早くなるかとちょっと期待してた」
黒髪娘「そんなわけ無いであろうっ。
そのなんとか人と云うのはわからぬが。
天竺の導師でもないのに器用に動けるものか」
男「ほら、脚伸ばせ」
黒髪娘「うむ……」おずおず
男「痛いか?」
黒髪娘「そうでもない。すぐに良くなる」
男「まぁ、今日は一日ゆっくりしよう」
黒髪娘「退屈はしないな」
男「そうか?」
黒髪娘「家の中にも見知らぬものが沢山あるのだ。
てれびんとか、水のでる台とか」
男「そりゃそうか」
黒髪娘「こちらの家は、皆小さいのだなぁ」
男「悪いな。ははっ」
黒髪娘「ん?」
男「人間が沢山増えたんだよ。
だから、土地が不足して高くなった。
宮古の中心部は、そりゃすごい価格だぞ」
黒髪娘「そういうことなのか。
しかし、それら全ての家に湯浴みの施設があるのだろう?
さらに云えば、自動の竈(かまど)さえある」
男「そうだな。殆どにはあるな。水洗のトイレも」
黒髪娘「驚愕すべきことだ」
男「かもなー」
黒髪娘「それに、色々書籍もある」
男「いや、それは本じゃなく出前のチラシだから」
黒髪娘「このように色鮮やかな錦絵とは」
男「ピザだって」
黒髪娘「興味深い」
男「うーん」
てれびんとか、水のでる台とか」
男「そりゃそうか」
黒髪娘「こちらの家は、皆小さいのだなぁ」
男「悪いな。ははっ」
黒髪娘「ん?」
男「人間が沢山増えたんだよ。
だから、土地が不足して高くなった。
宮古の中心部は、そりゃすごい価格だぞ」
黒髪娘「そういうことなのか。
しかし、それら全ての家に湯浴みの施設があるのだろう?
さらに云えば、自動の竈(かまど)さえある」
男「そうだな。殆どにはあるな。水洗のトイレも」
黒髪娘「驚愕すべきことだ」
男「かもなー」
黒髪娘「それに、色々書籍もある」
男「いや、それは本じゃなく出前のチラシだから」
黒髪娘「このように色鮮やかな錦絵とは」
男「ピザだって」
黒髪娘「興味深い」
男「うーん」
――祖父の家、納戸
黒髪娘「これがこちらの長びつか」
男「そうそう」
がちゃ、かちゃ……
黒髪娘「何をさがしているのだ?」
男「どっかに懐中電灯とか、そういうのないかなって。
この家、田舎やだから、夜のトイレの廻りとか暗いんだよ」
黒髪娘「わたしなら平気だ。
暗いのは故郷で十分に経験している」
男「まぁ、そりゃそうだろうけど」
がちゃ、かちゃ……
黒髪娘「……ん?」
男「どした?」
黒髪娘「この長びつ、ずいぶん黒いな」
男「ああ、汚れてるし、ここ暗いしな」
黒髪娘「そういえばそうか」
男「あったあった。……え、あっ」 がたっ
むぎゅっ
黒髪娘「っ!!」
黒髪娘「これがこちらの長びつか」
男「そうそう」
がちゃ、かちゃ……
黒髪娘「何をさがしているのだ?」
男「どっかに懐中電灯とか、そういうのないかなって。
この家、田舎やだから、夜のトイレの廻りとか暗いんだよ」
黒髪娘「わたしなら平気だ。
暗いのは故郷で十分に経験している」
男「まぁ、そりゃそうだろうけど」
がちゃ、かちゃ……
黒髪娘「……ん?」
男「どした?」
黒髪娘「この長びつ、ずいぶん黒いな」
男「ああ、汚れてるし、ここ暗いしな」
黒髪娘「そういえばそうか」
男「あったあった。……え、あっ」 がたっ
むぎゅっ
黒髪娘「っ!!」
寝る前に開始とは…
明日仕事が終わるまで落ちないことを願うしかないか…
明日仕事が終わるまで落ちないことを願うしかないか…
>>597
勉強に集中しとけwww
勉強に集中しとけwww
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