私的良スレ書庫
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元スレ黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」
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――駅前の本屋
黒髪娘「なんという数の書だ!!」
男「気に入ったか?」
黒髪娘「うむ! すばらしいぞ。
い、いったい何冊有るのだっ!? 千冊か、二千冊か?」
男「わかんないけど、一万くらいじゃないか?」
黒髪娘「一万っ!?」
男(テンション高いな……。なんかもう、ほんと。
こいつ、すげー可愛いよなぁ)
黒髪娘「入って良いのか? 作法とかはあるのかっ?」
男「この間のスーパーと大差ないよ。
カゴとかはないけれどな。あと、大きな声は出さないこと」
黒髪娘「うむ、わかったぞ」
男「じゃ、行くか」
黒髪娘「なんという数の書だ!!」
男「気に入ったか?」
黒髪娘「うむ! すばらしいぞ。
い、いったい何冊有るのだっ!? 千冊か、二千冊か?」
男「わかんないけど、一万くらいじゃないか?」
黒髪娘「一万っ!?」
男(テンション高いな……。なんかもう、ほんと。
こいつ、すげー可愛いよなぁ)
黒髪娘「入って良いのか? 作法とかはあるのかっ?」
男「この間のスーパーと大差ないよ。
カゴとかはないけれどな。あと、大きな声は出さないこと」
黒髪娘「うむ、わかったぞ」
男「じゃ、行くか」
黒髪娘 じぃっ
男「どうした?」
黒髪娘「余りにも沢山あって、どうすればいいのか判らぬ」
男「あー」
黒髪娘「どうしよう、男殿?」 おろおろ
男「うーん。そうだなぁ」
黒髪娘「そもそも、煌びやかな書が多すぎるではないか」むぅ
男「そういう認識かもな。うん」
黒髪娘 そぉっ。ちょん。
男「なんでそんなにおっかなびっくりなんだ?」
黒髪娘「書は慎重に触れねば壊れてしまうであろう?」
男「ここにあるのは、そこまでボロくはないよ。
うーん。しかたない。まずは案内してやるから
一周ぐるっと回るとしようか」
黒髪娘「手間をかけて申し訳ない」
男「なーに。かえってデートらしいってもんだ」
男「どうした?」
黒髪娘「余りにも沢山あって、どうすればいいのか判らぬ」
男「あー」
黒髪娘「どうしよう、男殿?」 おろおろ
男「うーん。そうだなぁ」
黒髪娘「そもそも、煌びやかな書が多すぎるではないか」むぅ
男「そういう認識かもな。うん」
黒髪娘 そぉっ。ちょん。
男「なんでそんなにおっかなびっくりなんだ?」
黒髪娘「書は慎重に触れねば壊れてしまうであろう?」
男「ここにあるのは、そこまでボロくはないよ。
うーん。しかたない。まずは案内してやるから
一周ぐるっと回るとしようか」
黒髪娘「手間をかけて申し訳ない」
男「なーに。かえってデートらしいってもんだ」
男「まず、ここがマンガコーナーだ」
黒髪娘「まんがこーなーとはなんだ?」
男「コーナーは、場所って云うような意味だ。
棚によって異なる種類の書物が収められているって訳だよ」
黒髪娘「ではマンガの棚か。……マンガってなんだ?」
男「ぷくくっ」
黒髪娘「笑うことはないではないか。真面目に質問しているのに」
男「いやいや。おれもそっちに行ったばっかりの頃は
会話の殆どが“XXって何だ?”だったとおもってさ」
黒髪娘「うむ。その通りだ。厠(かわや)ってなんだ?
と聞かれた時は、どこの知恵遅れかと思ったぞ」
男「くっ。それはもう良いだろっ」
黒髪娘「で、マンガとはなんなのだ?」どきどき
男「それはこんな感じの……」
黒髪娘「ふむ。おお!!」
男「このちいさな四角の中に、絵と台詞が入ってるわけだ。
右上から読んでいって、物語になってるわけだな」
黒髪娘「ふぅむ。興味深い……」
黒髪娘「まんがこーなーとはなんだ?」
男「コーナーは、場所って云うような意味だ。
棚によって異なる種類の書物が収められているって訳だよ」
黒髪娘「ではマンガの棚か。……マンガってなんだ?」
男「ぷくくっ」
黒髪娘「笑うことはないではないか。真面目に質問しているのに」
男「いやいや。おれもそっちに行ったばっかりの頃は
会話の殆どが“XXって何だ?”だったとおもってさ」
黒髪娘「うむ。その通りだ。厠(かわや)ってなんだ?
と聞かれた時は、どこの知恵遅れかと思ったぞ」
男「くっ。それはもう良いだろっ」
黒髪娘「で、マンガとはなんなのだ?」どきどき
男「それはこんな感じの……」
黒髪娘「ふむ。おお!!」
男「このちいさな四角の中に、絵と台詞が入ってるわけだ。
右上から読んでいって、物語になってるわけだな」
黒髪娘「ふぅむ。興味深い……」
>>1はvip以外に作品を発表してないのか?
有料でも読みたいな。
有料でも読みたいな。
男「で、こっちは絵本コーナー」
黒髪娘「絵本とは?」
男「こんな感じだ」
黒髪娘「マンガと一緒ではないか」
男「こっちは、小さな四角がないんだよ。基本的にな」
黒髪娘「ふむ。ああ。判るぞ。なぁんだ。
これは、要するに絵物語ではないか」
男「あ、そうなの?」
黒髪娘「うむ。このような物は貴族の間では特に珍重されるのだ。
もちろんこのような綴じ本ではなく巻物なのだが」
男「ふむふむ」
黒髪娘「書の執筆、編纂というのはあちらでは
学識や見識の集大成とも云えるもので
任じられたり人気が出たりするのはとても名誉なことなのだ。
絵物語を書く職人は珍重されている」
男「そりゃこっちでも似たようなものかもなぁ。
ラノベ作家とか人気者だもんな」
黒髪娘「絵本とは?」
男「こんな感じだ」
黒髪娘「マンガと一緒ではないか」
男「こっちは、小さな四角がないんだよ。基本的にな」
黒髪娘「ふむ。ああ。判るぞ。なぁんだ。
これは、要するに絵物語ではないか」
男「あ、そうなの?」
黒髪娘「うむ。このような物は貴族の間では特に珍重されるのだ。
もちろんこのような綴じ本ではなく巻物なのだが」
男「ふむふむ」
黒髪娘「書の執筆、編纂というのはあちらでは
学識や見識の集大成とも云えるもので
任じられたり人気が出たりするのはとても名誉なことなのだ。
絵物語を書く職人は珍重されている」
男「そりゃこっちでも似たようなものかもなぁ。
ラノベ作家とか人気者だもんな」
黒髪娘「この棚は全て絵物語なのか?」
男「うん、そうだよ。絵本っていうのは、
こちらでは多くの場合、子供向けなんだ。
子供が字を覚え始める頃に絵と一緒だと覚えやすい、
って云う配慮なのかな。
ほら、この本なんか、文字がとても大きいだろう?」
黒髪娘「本当だ……。鮮やかな絵だなぁ」
男「どうした?」
黒髪娘「絵合(えあわせ)というものがあって」
男「ふむ」
黒髪娘「つまり、歌会のような集まりなのだが
みんなが持ち寄った絵を自慢し会うような会なのだ。
もちろん我が家も右大臣家であるから、
唐から取り寄せた秘蔵の絵巻物をいくつも所有している。
しかし、おそらくこの棚ひとつにも満たぬのだろうな、と」
男「……」
黒髪娘「いや、つまらないことを云った」
男「いや。……黒髪は、いいこだな。
次に行くか。まだまだ色々あるんだぜ?」
男「うん、そうだよ。絵本っていうのは、
こちらでは多くの場合、子供向けなんだ。
子供が字を覚え始める頃に絵と一緒だと覚えやすい、
って云う配慮なのかな。
ほら、この本なんか、文字がとても大きいだろう?」
黒髪娘「本当だ……。鮮やかな絵だなぁ」
男「どうした?」
黒髪娘「絵合(えあわせ)というものがあって」
男「ふむ」
黒髪娘「つまり、歌会のような集まりなのだが
みんなが持ち寄った絵を自慢し会うような会なのだ。
もちろん我が家も右大臣家であるから、
唐から取り寄せた秘蔵の絵巻物をいくつも所有している。
しかし、おそらくこの棚ひとつにも満たぬのだろうな、と」
男「……」
黒髪娘「いや、つまらないことを云った」
男「いや。……黒髪は、いいこだな。
次に行くか。まだまだ色々あるんだぜ?」
男「このコーナーは、一般書籍。右は小説で、左は実用書だな」
黒髪娘「小説とは何だ?」
男「物語だよ。絵がついていない、文字だけのやつ」
黒髪娘「ふむふむ。竹取物語のようなものだな」
男「ああ、それってかぐや姫の話だろう?
それはこっちでも親しまれてるぞ?」
黒髪娘「そうなのか? 女房や貴族達はあの美貌の姫を
うらやんだり褒めそやしたりするのだ。
公達がこぞって求婚するのが素敵らしい。
だが、わたしは幼い頃からあの、
殿方を手玉に取るやりようが気にくわなくてな。
いやならいやだと断れば良かろうものを」
男「あー」
黒髪娘「あのような宝物をねだって諦めさせるとは
如何にも不実なやりように思われてたまらぬ」
男「まぁ、そうとも云えるかな」
黒髪娘「これだから私は恋が――
す、すまん。とにかく!
男女の機微が判らないなどと云われるのだ」
男「ふぅん。そう言われるのか」 にやにや
黒髪娘「小説とは何だ?」
男「物語だよ。絵がついていない、文字だけのやつ」
黒髪娘「ふむふむ。竹取物語のようなものだな」
男「ああ、それってかぐや姫の話だろう?
それはこっちでも親しまれてるぞ?」
黒髪娘「そうなのか? 女房や貴族達はあの美貌の姫を
うらやんだり褒めそやしたりするのだ。
公達がこぞって求婚するのが素敵らしい。
だが、わたしは幼い頃からあの、
殿方を手玉に取るやりようが気にくわなくてな。
いやならいやだと断れば良かろうものを」
男「あー」
黒髪娘「あのような宝物をねだって諦めさせるとは
如何にも不実なやりように思われてたまらぬ」
男「まぁ、そうとも云えるかな」
黒髪娘「これだから私は恋が――
す、すまん。とにかく!
男女の機微が判らないなどと云われるのだ」
男「ふぅん。そう言われるのか」 にやにや
黒髪娘「いいではないかっ。
――で、こちらの実用書とは?」
男「言葉のどおり、実用の書だ。
日常に役立つ技術の指南書だな。
仕事の本とか、資格の本とか、料理の本なんかも含まれる」
黒髪娘「ふむふむ。職人の本と云うことか?」
男「おおむね間違っちゃいないんだろうな」
黒髪娘「それにしても膨大な数だな」
男「前も云ったけれど、もう貴族はいないんだ。
逆に言えば全員が貴族だとも云える。
今では、誰でもが気軽に本が読めるからな」
黒髪娘「全員文字が読めるのか?」
男「読めるよ。もちろん、本を読むのが
好きな人も嫌いな人もいるけれどね」
黒髪娘「うーむ。それでこんなにも書があるのか……」
男「そういうことだな」
――で、こちらの実用書とは?」
男「言葉のどおり、実用の書だ。
日常に役立つ技術の指南書だな。
仕事の本とか、資格の本とか、料理の本なんかも含まれる」
黒髪娘「ふむふむ。職人の本と云うことか?」
男「おおむね間違っちゃいないんだろうな」
黒髪娘「それにしても膨大な数だな」
男「前も云ったけれど、もう貴族はいないんだ。
逆に言えば全員が貴族だとも云える。
今では、誰でもが気軽に本が読めるからな」
黒髪娘「全員文字が読めるのか?」
男「読めるよ。もちろん、本を読むのが
好きな人も嫌いな人もいるけれどね」
黒髪娘「うーむ。それでこんなにも書があるのか……」
男「そういうことだな」
男「それから、こっちは雑誌だな」
黒髪娘「雑誌とは何だ?」
男「あー。んー。あれ? いざとなると結構説明が難しいな」
黒髪娘「そうなのか?」
男「この世界の書には大きく分けて二種類有るんだ。
1つは書。今まで見てきたの全部だ。
もう一つは雑誌、ここにあるようなものだな」
黒髪娘「ふむふむ」
男「書の方は、何か書きたいこと1つに搾って
それについて書かれているんだな。大抵はそうだ。
書き上げたら発表される。
中には長い時間かけて書かれるものもある。
雑誌の方は逆に、日取りを決めて定期的に出ている。
週に一回とか、月に一回とか、年に四回とか」
黒髪娘「ふぅむ」
男「で、色んな出来事が書いてあることが多いな。
例えばこれなんかは旅行についての雑誌だ」
黒髪娘「“宇治”と読めたぞ?」
男「うん、この季節……つまり、雪の宇治に行って
温泉につかろうと、そんな事が書いてあるみたいだ」
黒髪娘「なんて精巧な錦絵なのだろうなぁ」 うっとり
黒髪娘「雑誌とは何だ?」
男「あー。んー。あれ? いざとなると結構説明が難しいな」
黒髪娘「そうなのか?」
男「この世界の書には大きく分けて二種類有るんだ。
1つは書。今まで見てきたの全部だ。
もう一つは雑誌、ここにあるようなものだな」
黒髪娘「ふむふむ」
男「書の方は、何か書きたいこと1つに搾って
それについて書かれているんだな。大抵はそうだ。
書き上げたら発表される。
中には長い時間かけて書かれるものもある。
雑誌の方は逆に、日取りを決めて定期的に出ている。
週に一回とか、月に一回とか、年に四回とか」
黒髪娘「ふぅむ」
男「で、色んな出来事が書いてあることが多いな。
例えばこれなんかは旅行についての雑誌だ」
黒髪娘「“宇治”と読めたぞ?」
男「うん、この季節……つまり、雪の宇治に行って
温泉につかろうと、そんな事が書いてあるみたいだ」
黒髪娘「なんて精巧な錦絵なのだろうなぁ」 うっとり
ごめんぽ、いわれるまできづかなかった。
さっきからP2のせいか、書き込み失敗しまくって
タイムアウトになった書き込みが「読んでるスレ」に
流れちゃってるみたいだ。
ちょっと対処のしようがないので、止めるね。
さっきからP2のせいか、書き込み失敗しまくって
タイムアウトになった書き込みが「読んでるスレ」に
流れちゃってるみたいだ。
ちょっと対処のしようがないので、止めるね。
向こうの>>1がママレサンド要求してきたw
一応経緯を説明してみると、
いまp2の鯖が重すぎて(大量規制でp2にながれた?)
オペレーションタイムアウトになっちゃうことがあるんよ
で、タイムアウトにもかかわらず、p2の方の鯖には
データが行ってるみたいで、時間差で書き込まれる。
書いたスレじゃなく見てるスレの方に行っちゃう事故っぽい。
ごめんなさい、ごめんなさい。
ほんと、ママレードを献上します、ごめんなさい。
いまp2の鯖が重すぎて(大量規制でp2にながれた?)
オペレーションタイムアウトになっちゃうことがあるんよ
で、タイムアウトにもかかわらず、p2の方の鯖には
データが行ってるみたいで、時間差で書き込まれる。
書いたスレじゃなく見てるスレの方に行っちゃう事故っぽい。
ごめんなさい、ごめんなさい。
ほんと、ママレードを献上します、ごめんなさい。
こういう時は俺達も我慢して、ママレには書き貯めをしてもらった方が気分的にいいだろうな。
って事で一杯書き貯めしておいてください☆ミ
って事で一杯書き貯めしておいてください☆ミ
男「さて。説明はこんなものかな」
黒髪娘「手間を取らせた、男殿」 にこっ
男「結構時間がたったな。面白かったか?」
黒髪娘「うむ、目のくらむ思いであった」
男「そっか」 なでなで
黒髪娘「……むぅ」
男「それじゃさ」
黒髪娘「ん?」
男「何か買ってやるよ」
黒髪娘「え?」
男「その予定だったんだ。沢山は買ってやれないけれど
買ってやるからさ。何が良い? 選んでみればいいよ」
黒髪娘「よ、良いのか?」 どきどき
男「まぁな。でもダメなものはキッパリダメだからなっ。
……特に店のあっちの端には近づかないことっ!」
黒髪娘「迫力があるぞ、男殿。……それなら」
男「どうした?」
黒髪娘「一緒に選んで欲しい」
黒髪娘「手間を取らせた、男殿」 にこっ
男「結構時間がたったな。面白かったか?」
黒髪娘「うむ、目のくらむ思いであった」
男「そっか」 なでなで
黒髪娘「……むぅ」
男「それじゃさ」
黒髪娘「ん?」
男「何か買ってやるよ」
黒髪娘「え?」
男「その予定だったんだ。沢山は買ってやれないけれど
買ってやるからさ。何が良い? 選んでみればいいよ」
黒髪娘「よ、良いのか?」 どきどき
男「まぁな。でもダメなものはキッパリダメだからなっ。
……特に店のあっちの端には近づかないことっ!」
黒髪娘「迫力があるぞ、男殿。……それなら」
男「どうした?」
黒髪娘「一緒に選んで欲しい」
男「どんな案配だ?」
黒髪娘「えっと、えっと……もう少し」
男「ああ。ゆっくりでいいぞ。時間をかけて」
黒髪娘「選ぶのが楽しすぎるのが問題なのだ」
男「楽しむのが良いって」
黒髪娘 ぱたぱた、ぱたぱた
男「……たのしいなぁ、あいつ」
黒髪娘 ぴたっ
男「お、止まった。実用書にするのか?」
黒髪娘 ぱたぱた
男「違うのか」
黒髪娘 ぴたっ
男「写真集か。そういやそんなのもあったなぁ」
黒髪娘 ぱたぱた
男「せわしないやつ」 ぷくくっ
黒髪娘「えっと、えっと……もう少し」
男「ああ。ゆっくりでいいぞ。時間をかけて」
黒髪娘「選ぶのが楽しすぎるのが問題なのだ」
男「楽しむのが良いって」
黒髪娘 ぱたぱた、ぱたぱた
男「……たのしいなぁ、あいつ」
黒髪娘 ぴたっ
男「お、止まった。実用書にするのか?」
黒髪娘 ぱたぱた
男「違うのか」
黒髪娘 ぴたっ
男「写真集か。そういやそんなのもあったなぁ」
黒髪娘 ぱたぱた
男「せわしないやつ」 ぷくくっ
黒髪娘「男殿、男殿」
男「決まったか?」
黒髪娘「これにしようかと思う」
男「これはまた。面白いのを選んだなぁ」
黒髪娘「そうなのか?」
男「いや、でもそれは読んだことがある。良い本だよ」
黒髪娘「猫の絵が凛々しいと思うのだ」
男「そうだな。小さくて黒いのは、黒髪みたいだ。
……じゃ、それにしようか」
黒髪娘「でも、その。……よいのか?
これは千三百もするから、あの大きな菜が十個も
買えるわけで……そのぅ」
男「いいんだよ。それくらい。遠慮しすぎだ。
それからこっちの一冊は、俺からの贈り物」
黒髪娘「え? え?」
男「古語辞典だよ。黒神はこれがあると助かるだろう」
黒髪娘「こんなに厚い書を頂くわけにはっ」
男「なんだ。絵本を選んだのはそんな理由なのかぁ?
変なところで慎み深いんだなぁ。黒髪は」
男「決まったか?」
黒髪娘「これにしようかと思う」
男「これはまた。面白いのを選んだなぁ」
黒髪娘「そうなのか?」
男「いや、でもそれは読んだことがある。良い本だよ」
黒髪娘「猫の絵が凛々しいと思うのだ」
男「そうだな。小さくて黒いのは、黒髪みたいだ。
……じゃ、それにしようか」
黒髪娘「でも、その。……よいのか?
これは千三百もするから、あの大きな菜が十個も
買えるわけで……そのぅ」
男「いいんだよ。それくらい。遠慮しすぎだ。
それからこっちの一冊は、俺からの贈り物」
黒髪娘「え? え?」
男「古語辞典だよ。黒神はこれがあると助かるだろう」
黒髪娘「こんなに厚い書を頂くわけにはっ」
男「なんだ。絵本を選んだのはそんな理由なのかぁ?
変なところで慎み深いんだなぁ。黒髪は」
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