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元スレ上条「黒子、もうやめにしないか?」
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「あぁぁぁぁ…」
「おおっと、危ない危ない」
上条の言葉を聞いた白井は安堵感からかその場でフラフラと倒れこんでしまった。
それを慌てて支える上条。
(白井もレベル4とは言え体つきは華奢な女の子なんだなぁ…)
(って何考えてんだ!さすがに女子中学生に手ぇ出すのはまずいでしょう…)
「白井、大丈夫か?」
「えぇ、なんとか。」(ってなんですのこの状況は!//)
突然よろけたのを支えたため白井の身体は肩と腰から上条に支えてもらう体勢だった。
「か、上条さん? もうわたくしは大丈夫ですので…//」
「おお、わりぃわりぃ。もう心配かけんじゃないぞ?」
白井は上条の手が離れるのを名残惜しく感じつつ自立した。
上条は困った。今日一日上条と戦い、笑い、泣いた白井が俯いて黙りこくってしまったのだ。
さすがの鈍感男にもここまでの流れを考えればただ事でないことは分かった。
分かってしまったがゆえに気の利いた言葉をなかなか見つけ出せずにいた。
「上条さん!」
(──っ!)
意を決したのか、白井は上条の胸に抱きついた。
上条は驚きを隠せずにいたが、抱擁を受け入れることしかできなかった。
(上条さんの身体、大きくて温かいですの…)
(しっ白井!当たってる当たってる!)
互いに無言のままで抱き合っていた。白井は幸せを噛み締め、
上条も徐々に動揺はなくなり白井の想いをしっかりと受け止めた。この時間がいつまでも続いて欲しいと願った。
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「あっ…」
二人の身体が離れると、白井の口からそれを惜しむように弱々しい声が漏れた。
呼吸するのも忘れるほど切ない抱擁を交わしていたためか、互いの少し乱れた呼吸音だけが聞こえた。
「上条さん。わたくしとお付き合いしてくれないでしょうか」
上条はこの日、新たな白井の一面を見た。
『類人猿』と呼び、忌み嫌われていた頃とはかけ離れた、一人の少女白井黒子を知ってしまった。
正直なところ、白井のギャップとその笑顔に少々やられていた所だった。
「俺なんかでいいのか?」
「もちろんですの。上条さんじゃなきゃだめですの・・・」
「ありがとう。よろしくな、黒子」
「よろしくお願いします、……当麻さん」
西陽が落とす二人の長い影が再び一つに重なった。
数日後
「げっ!ビリビリ!」
「だ・か・ら!私は御坂美琴って言ってんでしょうが!それに『げっ』って何よ?!」
これまた上条は補講の帰り道、美琴に遭遇したのであった。
といっても、これは偶然ではなく美琴が計算した上でのものだったのだが。
「これはこれは御坂美琴様ご機嫌麗しゅう…それで、何の御用でしょうか?」
「べっ別に用があって来たんじゃなくて偶然なんだからね?!」
「はぁ……」
「そこ、溜め息するんじゃないわよ! はは~ん、さてはあの大量の宿題が終わってないって筋ね?」
ここまで美琴の計画はほぼ完璧だった。何かとトラブルに巻き込まれる上条が
宿題手をつける暇などないと読んだのだ。
>>106
ちょwwwwww
ちょwwwwww
「ああ、あれか。それならちょっと前に終わったぜ?」
「なっ?! 嘘ね!絶対嘘よ。不幸体質のアンタが宿題を無事終わらせるなんて有り得ないわよ」
「ぐっ…上条さんの不幸体質はそこまでひどくはないんですよ。それにこの間…」
『この事は、お姉様には秘密にしておいて欲しいんですの…』
あの夕焼け──上条と白井が結ばれた後、白井はこのように頼んだのだ。
上条のことが忘れられなくなるほどに恋に落ちた白井だが、美琴のことだって好きだ。
今となってはそれぞれ別の意味の『好き』だと気付いたのだが。
それでも、今の美琴との関係を壊したくないという気持ちが大きかったのだ。
「……」
「この間?何よ?」
「えーっと……めちゃくちゃ暇な日があったんだよ! その日に終わらせたんだよ…」
「ふ~ん。良かったじゃない」
「さすがの上条さんもツイてるときはツイてるんですよ」
「なっ?! 嘘ね!絶対嘘よ。不幸体質のアンタが宿題を無事終わらせるなんて有り得ないわよ」
「ぐっ…上条さんの不幸体質はそこまでひどくはないんですよ。それにこの間…」
『この事は、お姉様には秘密にしておいて欲しいんですの…』
あの夕焼け──上条と白井が結ばれた後、白井はこのように頼んだのだ。
上条のことが忘れられなくなるほどに恋に落ちた白井だが、美琴のことだって好きだ。
今となってはそれぞれ別の意味の『好き』だと気付いたのだが。
それでも、今の美琴との関係を壊したくないという気持ちが大きかったのだ。
「……」
「この間?何よ?」
「えーっと……めちゃくちゃ暇な日があったんだよ! その日に終わらせたんだよ…」
「ふ~ん。良かったじゃない」
「さすがの上条さんもツイてるときはツイてるんですよ」
「じゃあ当然明日も暇なわけよね?なら私の買い物に付き合いなさいよ!」
待ち伏せて、宿題を手伝い、買い物に誘う、これが美琴の考えに考えた作戦だった。
宿題に関しては不覚を取ったが、買い物については『勝った!』と思った。
美琴は我ながら珍しく素直になれたと感じていた。
「ああ、明日はどうしても外せない用事があるんだ」
「えっ?!」
「悪いな、御坂」
「別に、用事があるならいいのよ。じゃあ私は帰るから」
そう言うと、美琴は走り出していった。悔しかったのだ。
上条から見えない位置に来ると、足を止めた。
(これじゃ素直になった私がバカみたいじゃない…)
(何よ、アイツの癖に!)
学園都市は夕焼けに包まれていた。その中に1人佇む美琴は何とも言えぬ悲壮感を感じつつ、
重い足を動かし始めた。西陽がやけに目に沁みる。
「明日暇になっちゃったなぁ」
「黒子でも誘ってみるかな…」
地の文で「白井・上条」と「黒子・当麻」のどっちがいいですか?
「ただいまー」
「お帰りなさい、お姉様」
「黒子、明日はジャッジメントは非番なんでしょ?」
「ええ、久しぶりの非番ですの」
「私も暇だからさ、どっか買い物でも行かない?」
「あの……お姉様?」
「何よ、まさかアンタも用事があるとか言うんじゃないでしょうね?」
美琴は不安だった。普段の白井なら『お姉様!ついに黒子の気持ちに応えてくださったんですわね!』といった具合に
歓喜し、執拗にスキンシップを迫ってくるはずだ。
その白井が申し訳なさそうにこちらを伺ってくるのだ。
「すみませんですの。明日は既に用事が入っているので…」
「そ、そう。残念ね」
「あの、お姉様?『アンタも』ってどういう事ですの?」
「えっ?!べ、別に何でもないわよ!」
「そうですの……お姉様、また誘ってくださいな」
黒子の様子がおかしい。美琴はその日の夜、ベッドの中で感じていた。
思い出してみれば、今日帰ったときも『おかえりなさい』の言葉一つだった。
(つい最近までは部屋に帰ってくるだけで激しいスキンシップを取ろうとしてきたのに…)
(…ってこれじゃ私がスキンシップしたいみたいじゃないっ!)
それに、美琴が呼びかけても反応しないほど物思いにふけっている白井、
そんな状況が増えてきている。
(悩み事があるなら、相談してくれればいいのに)
(明日、初春さんにでも聞いてみようかな…)
「白井さんの様子がおかしい?」
「そうなのよね」
とある喫茶店、美琴に呼び出された初春は大きなパフェを頬張りつつ答えた。
「そうですねぇ…そういえば最近なんだか上の空になってることが多いですねぇ」
「やっぱり?! 呼びかけても反応しないとかは?」
「ありますあります、お陰で私も巻き添え食らってジャッジメントの先輩に怒られちゃうんですよ」
「やっぱり……初春さん、何か心当たりはない?」
「う~ん、心当たり……フフ、御坂さんもなんだかんだで白井さんのことが心配なんですね」
「なっ!別に、先輩として、ルームメイトとして、普通のことよ。それより、何が原因なんだろう…」
「ズバリ、恋ですね!」
「「佐天さん?!」」
「やっほー、偶然そこ通ったら見かけたんで来ちゃいました~」
「思春期の女の子が上の空、と言ったら恋に決まってるじゃないですか~」
「黒子が、恋…ねぇ」
美琴は正直、自分にベッタリの黒子が他の誰かに恋をするということが想像できなかった。
「そういう御坂さんも、恋とかしてたりしないんですか?」
「なっ何言ってんのよ佐天さん、私は別に…」
ボンと美琴の脳内には上条当麻の顔が浮かんできた。
(あ~もう、何でアイツが出てくんのよ!そんなんじゃないのに…)
「御坂さん、わかりやす過ぎです…」
「うぅ……」
すでに赤面している美琴に否定できる余地はなかった。
時刻は午前10時30分、白井黒子はとある公園のベンチに座っていた。
待ちきれずに約束の1時間前に来てしまいましたの…
手持ち無沙汰ですわ…
本来の約束の時間は11時。今日は白井と上条の記念すべき初デートの日だ。
かつて白井は美琴にラブコールを大量生産していたりと、色恋沙汰には見識があるように見えるが、
実際にはこういうことには慣れておらず、前日は緊張で寝付けなかったほどだ。
白井は徐に手鏡を取り出すと、トレードマークのツインテールを整え始めた。
(左右のバランスがおかしい気が……リボンもずれているような……前髪も…)
「よっ、黒子」
鏡の中に上条の顔が映った。
「ひゃっ!いきなり出てきたらビックリするじゃありませんの!」
「おいおい、上条さんは何度も呼びかけましたよ?」
上条はベンチで頭髪を整える白井に声を掛けたが無反応だったため、
後ろから回りこむという戦法に出たのだ。
「それより黒子、まだ30分前だけどいつからここにいるんだ?」
「…10時ごろからですの」
「マジですか!30分も待たせちゃって悪かったな」
「いえ、わたくしが待ちきれずに来てしまっただけですから、大丈夫ですのよ」
「ハハ、黒子もかわいいところがあるんだな」
「ど、どういう意味ですの?//」
「いや、前の黒子はひたすら乱暴で強情だったのに、今はデートが待ち遠しい普通の女の子だからさ、」
「うう…前のことは忘れてくださいまし……」
「でも、俺はどんな黒子だろうが好きなことには変わりないぞ?」
「……っ// バカ、早く行きますわよ!」
「ほいほい」
白井はそう言うと、赤面を隠すように足早に歩き出してしまった。
「なぁ、黒子?」
「もう、なんですの?」
「デートって手繋ぐもんじゃないのか?ほら」
上条はすかさず右手を差し伸べた。
「そ、そうですわね//」
二人は所謂"恋人繋ぎ"で結ばれた。周囲には甘~いオーラが漂う。
上条は白井の小さい手が汗ばんでいることに気付いたが、言わないことにした。
「それで、まずはどこへ行くんですの?」
「そうだな、ちょいと早いが昼食でもどうだ?」
「いいですわね~」
「あっ、やっぱりお嬢様はファミレスとかは嫌だったりするのか?」
「いえ、わたくしもファミレスはよく利用してますわ」
「よかった、貧乏学生の上条さんにはファミレスが限界なのですよ」
上条は内心ヒヤヒヤしていた。常盤台のお嬢様=ファミレスなど行かない
という等式が頭に浮かんでいたからだ。
「そういや黒子?」
「いかがなさいました?」
「単刀直入に言うが、何故に制服なんだ?」
純粋な疑問だった。上条はと言うと、手持ちの少ない私服から彼なりにお洒落だと思うものを着てきたのだった。
「制服以外での外出は認めない、っていう学校の規則ですの」
「なんだ、じゃあ制服姿の黒子しか見れないのか、残念だなぁ」
「なっ// 当麻さん、あなたはよくそんな恥ずかしい科白をおっしゃれますのね」
「そうか?じゃあ次からは俺も制服で来っかな~」
(当麻さんになら黒子の裸だって……って何考えてますのー!)
(そういえば当麻さんの部屋でこの間……//)
「どうした?顔が赤いぞ?」
「なんでもありませんの! さあ行きましょう」
若干早足になる白井。その変態願望はいまだ健在のようだ。
とは言っても、美琴のときとは違い外には出してはいない。
二人は某イタリア料理中心のファミレスに入った。
まだ少々時間が早いためか、パッと見てそれ以外の客はいなかった
「これじゃ、貸切みたいだな」
「ふふ、そうですわねー」
自然と二人の頬も緩んでいた。
店内の奥の方の席に着くと、早速メニューを広げた。
「黒子、決めたか?」
「ええ、カルボナーラとこのサラダに致しますわ」
「お、おう、美味そうだな…」
(意外と食べるな…俺はドリアだけで済まそうと思ったのに…)
「当麻さん?ひょっとしてわたくしが食べすぎとでも思ってらっしゃって?」
「えっ?! いやあ、そんなわけないじゃないか、はは…」
「どうやら図星みたいですわね。わたくしはジャッジメントのお仕事で走り回ってますので」
「これくらいのカロリーなど敵ではありませんのよ?」
「当麻さんはどれにしますの?」
「う~む…」
(ここでドリアだけだと男が廃るな…でも上条さんの財布は…うわああああああ)
「よし、これだ!」
上条が葛藤の末に導いた答えは、ハンバーグステーキだった。
家計と見栄を天秤に掛けた結果見栄を選んだのだった。
「ハンバーグですか、美味しそうですわね」
「ふふ、そうだろう?…」
店員を呼ぶボタンを押し注文を終えると、上条の中に大食いシスターが浮かんできた。
ただでさえエンゲル係数絶賛上昇中にもかかわらず、自分も大見得を切ってしまったのだ。
「当麻さん、顔色がよろしくなくてよ?」
「ふふ…なんでもないよ、なんでも…」
「「いただきます」」
「あらっ、この店は初めてでしたが美味しいですわね」
「はは、美味しいなぁ……」
白井は上条の異変にはあえて触れないでおこうと思った。
理由は分からないが、触れてはいけない気がしたのだ。
「それで、この後はどうしますの?」
「わりぃ、俺デートとか初めてだから、何しようか昨日考えたんだけどなかなかいい案が思いつかなくて…」
「服買いに行く、ってのは思いついたんだが、外出する時はいつも制服なんだろ?」
「お洋服ですか、いいですわね!」
「えっ?」
「といってもパジャマですけどね。今使ってるのが小さく感じてきたんですの」
「そうか、さすがの常盤台もパジャマまでは指定しないよなー」
「あの、当麻さん? わたくしも、その……デートは初めてですので、よろしくお願いしますわ//」
白井が俯き加減に初体験の旨を伝えた。
「おう、こっちこそよろしくな」
(くっ…かわいいな黒子)
食後の予定も決まり、安堵の表情を見せる上条だったが、思わぬところで白井にハートを打ち抜かれた。
その後も静かな店内の片隅で甘~いオーラを出しているのだった。
>>135
デートの後にギシギシアンアン体力使う行為をうわああああああああ
デートの後にギシギシアンアン体力使う行為をうわああああああああ
「ふぅ、食った食ったぁ」
「ファミレスの食事がこんなに美味しいなんて思いませんでしたわ」
愛と言う名のスパイスが加わった食事はそれまでのどんな料理よりも美味しかったようだ。
「ん?黒子、ソースついてるぞ?」
上条はそう言って自分の口周りを指差した。
「あら、わたくしとしたことが…」
「違う、そっちじゃない。 よし、黒子。動くなよ?」
「えっ?」
上条は備え付けの紙ナプキンを手に取ると、黒子に付いたソースをふき取った。
多少固めの材質の紙ナプキンにもかかわらず上条の手には柔らかな感触が残った。
「ありがとうですの…//」(当麻さんの手が…!)
「おう…//」(黒子の唇、やわらけぇ…!)
顔を赤らめて俯く二人。とんだバカップルである。
「ありがとうございました~」
会計を済ませると、上条は持ち金の減り具合に愕然とした。
いつもより奮発して注文した上に見栄を張って白井の分まで奢ったので自業自得なのだが。
「よっし黒子、行くぞー」
そういうと上条は先に歩き始めてしまった。
「あのっ、当麻さん? …もう手は繋がないんですの…?」
(おいおいその上目遣いは反則でしょーが…)
「まったく、黒子は欲張りだなぁ。いや、寂しがり屋か?はは」
「なっ…!さっき繋ごうって言ったのはアナタじゃありませんのー!」
「…黒子?肩の力抜けたか?」
「えっ?」
「今日は何か遠慮してるように見えるぞ?活発な黒子だって俺は好きだぞ?」
なんと、白井を煽ったのにはこんな理由があったのだ。
鈍感男だった上条とは思えない策士っぷりである。
会計を済ませると、上条は持ち金の減り具合に愕然とした。
いつもより奮発して注文した上に見栄を張って白井の分まで奢ったので自業自得なのだが。
「よっし黒子、行くぞー」
そういうと上条は先に歩き始めてしまった。
「あのっ、当麻さん? …もう手は繋がないんですの…?」
(おいおいその上目遣いは反則でしょーが…)
「まったく、黒子は欲張りだなぁ。いや、寂しがり屋か?はは」
「なっ…!さっき繋ごうって言ったのはアナタじゃありませんのー!」
「…黒子?肩の力抜けたか?」
「えっ?」
「今日は何か遠慮してるように見えるぞ?活発な黒子だって俺は好きだぞ?」
なんと、白井を煽ったのにはこんな理由があったのだ。
鈍感男だった上条とは思えない策士っぷりである。
「……バカっ!早く行きますわよ!//」
つい先ほどもこんな展開があったような気がするが、
一つ違うことは、白井が紅潮しつつも手を差し伸べて上条を見つめていることである。
「悪い、悪かったって」
(だから上目遣いは反則だってば…)
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