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元スレ上条「黒子、もうやめにしないか?」
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「お姉様、ちょっと報告があるのですが…」
「何よ黒子、さっきから他人行儀みたいな口聞いて……あった!」
「で、何があったのよ?」
…気まずい沈黙。美琴は自分が何か失言したのかと思い二人の顔を見回している。
手には──上条のために買ってきたものを包んでいる子袋
「実は……」
「なによ、勿体ぶらないで言いなさいよ」
「……わたくし達、お付き合いをしていますの」
「……へ?」
再び沈黙。美琴はポカンと呆気を取られた状態である。
「黒子ー。いくら私だってそんな嘘にはかからないわよ?」
「いや、御坂、本当なんだ」
上条が代弁する。その真剣な眼差しに、美琴は思わず目を逸らしてしまう。
「ふ、二人してなによ…そんなの、信じられるわけ無いでしょ…」
「お姉様、嘘などは一切ございませんの…」
「嘘よ、そんなの嘘よ! 早く嘘って言いなさいよ…」
「御坂……嘘じゃないんだ」
ところで後どれくらいで終わるんだろうか
レス控えた方がいいのか
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>>814
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「…いい加減怒るわよ」
三度沈黙。上条と白井の真剣さに、美琴は精彩を欠き始める。
「…そうよ、証拠見せなさいよ、証拠! アンタ達が付き合ってるっていう証拠を!」
上条と白井は、黙り込んで目を見合わせる。
「ほら、見なさいよ! 何も出来な──」
上条と白井はこの日何度目か分からないキスをした。
お互いを労わるような優しい口付け。
上条は両手を白井の肩に乗せ、白井は上条の背中に腕を回す。
十数秒の静寂の後、二人は唇を離した。
美琴の顔がみるみる曇っていく。
「隠していてごめんなさいお姉様…」
「……バカ!」
美琴は自我を失い部屋を飛び出す。
「おい、御坂──」
「離して! 離してって言ってんでしょ!」
上条が辛うじて美琴の腕を掴む。
美琴は大粒の涙を流して泣きじゃくりながらそれを振り切って部屋を飛び出してしまった。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
美琴はあの河原──かつて上条と本気で戦った河原──に来ていた。
息は上がり、視界はぼやけている。
それまで無意識に、無我夢中に走り続けていた美琴だったが、
ここであるものを握り締めていたことに気付く。
上条へのプレゼントだ。
あれほど心を躍らせて買ったプレゼント。
「私、バカじゃないの…」
『ズバリ、恋ですね!』
『思春期の女の子が上の空、と言ったら恋に決まってるじゃないですか~』
あ、そうか。もうあの時から…
自分は自惚れていたのかもしれない、『黒子は自分にベッタリだから…』だなんて。
美琴はあの河原──かつて上条と本気で戦った河原──に来ていた。
息は上がり、視界はぼやけている。
それまで無意識に、無我夢中に走り続けていた美琴だったが、
ここであるものを握り締めていたことに気付く。
上条へのプレゼントだ。
あれほど心を躍らせて買ったプレゼント。
「私、バカじゃないの…」
『ズバリ、恋ですね!』
『思春期の女の子が上の空、と言ったら恋に決まってるじゃないですか~』
あ、そうか。もうあの時から…
自分は自惚れていたのかもしれない、『黒子は自分にベッタリだから…』だなんて。
恥ずかしさ、悔しさ、悲しさで自分が嫌になる。
こんな事になるのなら、好きにならなければ良かった。
嫌だ。自分の存在が嫌だ。こんな自分なんて──
そうよ。無くなっちゃえばいいのよ。
何がレベル5よ。こんな強さなんていらないだから。
ねぇ、このまま川に入れば私は楽になれるのかな?
美琴はフラフラと歩き出す。
顔は涙や鼻水でぐちゃぐちゃで、嗚咽がとまらない。
「ごめんね……」
>>828
空気ないと生きていけないってことだろ
空気ないと生きていけないってことだろ
「おい、何してんだよ?」
美琴は突然腕を掴まれた。その相手は…上条当麻である。
「……離してよ。邪魔しないでよ…」
「何してんだって聞いてんだよ!」
「うっさいわね!アンタには関係ないって言ってんでしょ!」
激しい剣幕である。幻想殺しの効力で電撃こそ出ないものの、凄まじい気迫である。
「……お前、まさか死のうだなんて思ったんじゃねぇだろうな?」
声が出ない。美琴は立ち尽くす。
「そうなんだな…」
上条は嘆くように呟く。美琴は背を向けているため、顔は互いに見れなかったが、
その声色から上条の落胆の表情が伺えた。
「私なんて…レベル5とか言ってるくせに本当は弱くて……」
「私の大好きな後輩に……大好きなあなたまで失って…」
「こんな生活、もううんざりなのよ…」
「私なんて……私なんて死んじゃえばいいのよ!」
美琴はそう言い切ると、溜まっていたものを全て吐き出したためか
力なく俯いた。
「ふざけんじゃねぇよ! ふざけんなよ…」
美琴は耳を疑った。その声は確かに、泣いていた。
美琴は予想だにしない事態に、初めて上条の方を振り向いた。
その瞬間、上条は美琴を抱きしめた。
「ふざけんな…簡単に死ぬとか言ってんじゃねぇよ…」
「ちょっと…」
「お前が死んだらどれだけの人が悲しむと思ってんだよ…」
「うっ、うっ、お姉様ぁぁ……」
「ちょっと、黒子…?」
いつの間にか白井も美琴を後ろから抱きしめていた。
彼女もまた、涙していた。
美琴さん視点だと壮絶なNTRだよね
目の前でキスされるなんて・・・
目の前でキスされるなんて・・・
個人的には今あるなかでネコミミの次に面白い
最後までセクロスしたから淡い青春って感じがしなくなったのが残念
最後までセクロスしたから淡い青春って感じがしなくなったのが残念
「俺も黒子も、お前のことが好きなんだよ…俺らがどんだけ悲しむと思ってんだよ」
「御坂、お前が思っているよりも俺達は……この世界は捨てたもんじゃねぇんだよ…」
上条は言い切った。何てキレのない説教なんだろうと自嘲する。
「……ごめんなさい……うわぁぁん」
美琴は泣いた。枯れるまで泣いたはずなのに涙は止め処なく溢れる。
自分のために、泣いてくれる人がいる。
嬉しいのか、悔しいのか。形容し難い気持ちがそれを増幅させる。
言葉は無かった。
三人はただ抱きしめあった。
傍から見ればなんとも奇妙な光景であろう。
しかしそれは美琴を確実に強くした。
美琴は誓う。強く生きていこうと。そして……
──絶対に振り向かせるんだから!
この幸せを噛み締めながら。
おしまい?
>>834
SSだよ
SSだよ
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