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元スレ魔王「ああ勇者、なぜあなたは勇者なの!?」
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勇者「……行っちゃった」
魔王「今のは、勇者が悪いわ。もう、鈍ちんなんだから」
勇者「いや、悪かったよ」
魔王「私に謝られても困るわ」
勇者「……後で近衛兵にも謝っておくよ」
魔王「よろしい」
勇者「……まあ、どんな事情か知らないけどさ。俺たちと一緒に食べればいいのに」
魔王「私や側近も誘っているのよ。なのに頑なに断るのよ」
勇者「……ふぅん」
魔王「今のは、勇者が悪いわ。もう、鈍ちんなんだから」
勇者「いや、悪かったよ」
魔王「私に謝られても困るわ」
勇者「……後で近衛兵にも謝っておくよ」
魔王「よろしい」
勇者「……まあ、どんな事情か知らないけどさ。俺たちと一緒に食べればいいのに」
魔王「私や側近も誘っているのよ。なのに頑なに断るのよ」
勇者「……ふぅん」
魔王「もう行っちゃったものはしょうがないし、私たちは戻りましょうか」
勇者「……いや、俺は近衛兵の後を追いかける。謝るにしてもなるべく早い方がいいだろ」
魔王「そう……。私も一緒に行く?」
勇者「いいよ。ガキじゃないんだから、これくらい一人で出来る」
魔王「そっか。じゃあ、頑張ってね」
勇者「あいよ。行ってくる」
勇者「……いや、俺は近衛兵の後を追いかける。謝るにしてもなるべく早い方がいいだろ」
魔王「そう……。私も一緒に行く?」
勇者「いいよ。ガキじゃないんだから、これくらい一人で出来る」
魔王「そっか。じゃあ、頑張ってね」
勇者「あいよ。行ってくる」
勇者「……えっと、近衛兵はどこ行ったんだろ」
勇者「…………」
勇者「お、いたいた」
勇者「ん?」
近衛「……」
勇者「……あいつ、何やってるんだ」
近衛「……」
勇者「剣を……洗ってる?」
勇者「…………」
勇者「お、いたいた」
勇者「ん?」
近衛「……」
勇者「……あいつ、何やってるんだ」
近衛「……」
勇者「剣を……洗ってる?」
勇者「お、おーい。近衛兵」
近衛「……」
勇者(無視かよ……)
勇者「……剣を洗ってるのか? そうか、剣は兵士の命だもんな。大事にしないとな――って、え?」
勇者「ちょっと、お前! なんでこの剣、こんなに汚れてるんだよ! というか、すげぇ臭い……」
勇者「普通に使ってたらこんなに汚れないだろ。だってこれ、血じゃないだろ?」
近衛「……」
勇者「……だんまりかよ」
近衛「……」
勇者(無視かよ……)
勇者「……剣を洗ってるのか? そうか、剣は兵士の命だもんな。大事にしないとな――って、え?」
勇者「ちょっと、お前! なんでこの剣、こんなに汚れてるんだよ! というか、すげぇ臭い……」
勇者「普通に使ってたらこんなに汚れないだろ。だってこれ、血じゃないだろ?」
近衛「……」
勇者「……だんまりかよ」
勇者「……ここに来たのは、さっきちょっと無神経なこと言ったから謝りに来たんだが」
勇者「まあ、それについては済まなかったと思う」
勇者「でもさ、事情をよく知らない俺が口挟むのはお門違いかもしれないけど」
勇者「魔王も側近もお前のこと、心配してるみたいだし」
勇者「なんというか、その――」
近衛「……うるさい」
勇者「え?」
近衛「……さっきからゴチャゴチャうるさいんだよ!」
勇者「まあ、それについては済まなかったと思う」
勇者「でもさ、事情をよく知らない俺が口挟むのはお門違いかもしれないけど」
勇者「魔王も側近もお前のこと、心配してるみたいだし」
勇者「なんというか、その――」
近衛「……うるさい」
勇者「え?」
近衛「……さっきからゴチャゴチャうるさいんだよ!」
近衛「お前に僕のことなんて、全然関係ないだろ!」
近衛「知ったような口をきくな!」
勇者「あ……でも」
近衛「でもも糞もあるか!」
近衛「……そんなに僕のことが知りたいなら教えてやるよ」
近衛「僕は……」
近衛「――半魔だ」
勇者「半魔……」
近衛「魔物と人間の間に生まれた、半分魔物半分人間の存在」
近衛「この世界で、半魔がどれだけ嫌われてるか、お前だって知らないわけないだろ」
近衛「知ったような口をきくな!」
勇者「あ……でも」
近衛「でもも糞もあるか!」
近衛「……そんなに僕のことが知りたいなら教えてやるよ」
近衛「僕は……」
近衛「――半魔だ」
勇者「半魔……」
近衛「魔物と人間の間に生まれた、半分魔物半分人間の存在」
近衛「この世界で、半魔がどれだけ嫌われてるか、お前だって知らないわけないだろ」
近衛「魔物からも、人間からも忌み嫌われ、疎まれている」
近衛「僕と姉さんがスラム育ちなのは知ってるな?」
近衛「人間と魔物の両種が住むスラムではな、半魔は周り敵しかいないんだよ」
近衛「半魔であるだけで、それは殺される理由になりうる」
近衛「姉さんが守ってくれなければ、僕はとっくに死んでるんだよ」
近衛「自分の身は自分で守りたい、その一心で僕は強くなった」
近衛「剣の腕だけでなく、誰からも見下されないように近衛兵という地位にも就いた」
近衛「実力さえあれば広く受け入れてくれる寛大な先代魔王様と、僕を支えてくれた姉さんのお陰だ」
近衛「とにかく、僕は死ぬ気でここまでやってきたんだ」
近衛「……といっても、現状はこれだ」
勇者「……」
近衛「僕と姉さんがスラム育ちなのは知ってるな?」
近衛「人間と魔物の両種が住むスラムではな、半魔は周り敵しかいないんだよ」
近衛「半魔であるだけで、それは殺される理由になりうる」
近衛「姉さんが守ってくれなければ、僕はとっくに死んでるんだよ」
近衛「自分の身は自分で守りたい、その一心で僕は強くなった」
近衛「剣の腕だけでなく、誰からも見下されないように近衛兵という地位にも就いた」
近衛「実力さえあれば広く受け入れてくれる寛大な先代魔王様と、僕を支えてくれた姉さんのお陰だ」
近衛「とにかく、僕は死ぬ気でここまでやってきたんだ」
近衛「……といっても、現状はこれだ」
勇者「……」
近衛「……さっき、お前はこの剣がどうして汚れているかと訊いたな?」
近衛「これがさっきまでどこに捨てられていたと思う?」
勇者「どこって……」
近衛「……肥溜だよ」
近衛「見ろよ。家畜の糞尿まみれだ」
近衛「……誰がやったかは知らない。だけど、恐らくは僕の部下だ」
近衛「この地位に就いた所で、忌み嫌われるのは変わらない」
近衛「正面から向かっていっても僕に勝てないから、こういう回りくどい嫌がらせに変わっただけだ」
近衛「これがさっきまでどこに捨てられていたと思う?」
勇者「どこって……」
近衛「……肥溜だよ」
近衛「見ろよ。家畜の糞尿まみれだ」
近衛「……誰がやったかは知らない。だけど、恐らくは僕の部下だ」
近衛「この地位に就いた所で、忌み嫌われるのは変わらない」
近衛「正面から向かっていっても僕に勝てないから、こういう回りくどい嫌がらせに変わっただけだ」
近衛「……これで分かっただろ」
近衛「僕が魔王様や姉さんに頼ったら、二人にも迷惑がかかる」
近衛「これは僕の問題だから、僕が一人で抱える」
近衛「……ほら、説明したぞ。理解したら早く消えてくれ。目障りだ」
近衛「……お前だって、半魔なんて気持ち悪いだろ」
勇者「お前が――」
近衛「は?」
勇者「お前が半魔であるだけで嫌われているなら、俺なんてここでは親の敵みたいなもんだろ?」
近衛「僕が魔王様や姉さんに頼ったら、二人にも迷惑がかかる」
近衛「これは僕の問題だから、僕が一人で抱える」
近衛「……ほら、説明したぞ。理解したら早く消えてくれ。目障りだ」
近衛「……お前だって、半魔なんて気持ち悪いだろ」
勇者「お前が――」
近衛「は?」
勇者「お前が半魔であるだけで嫌われているなら、俺なんてここでは親の敵みたいなもんだろ?」
近衛「……お前には、そばに魔王様が付いてるから誰も手出しできないよ」
近衛「みんな、お前のこと、心の中ではボコボコにしたがってるよ」
近衛「僕だって、本当に忌々しい……」
近衛「なんだってお前ばっかり、姉さんや魔王様と……」
近衛「魔王様だって魔王様だ。魔物と人間との愛だなんて、まるで僕への当て付けじゃないか……」
勇者「……分かった」
近衛「……は? なにが?」
勇者「俺がなんとかしてやる」
近衛「みんな、お前のこと、心の中ではボコボコにしたがってるよ」
近衛「僕だって、本当に忌々しい……」
近衛「なんだってお前ばっかり、姉さんや魔王様と……」
近衛「魔王様だって魔王様だ。魔物と人間との愛だなんて、まるで僕への当て付けじゃないか……」
勇者「……分かった」
近衛「……は? なにが?」
勇者「俺がなんとかしてやる」
近衛「……お前、何言って――」
勇者「確か、兵士の詰め所はこっちだよな」
近衛「ちょっと、お前何する気だ!」
勇者「……」
近衛「おい、ちょっと待てよ!」
勇者「お前は黙ってみてろ」
近衛「は……?」
勇者「確か、兵士の詰め所はこっちだよな」
近衛「ちょっと、お前何する気だ!」
勇者「……」
近衛「おい、ちょっと待てよ!」
勇者「お前は黙ってみてろ」
近衛「は……?」
魔物A「――それでよぉ、その女の腰のくびれったらたまんねえわけよ」
魔物B「俺はくびれた腰よりは、全体的にぽっちゃりした感じの女の方が好きだぜ」
魔物C「貧乳は神が生み出した、女体の極みだお」
勇者「そのとーり!」
魔物A「うっわぁ! なんだお前、いきなり!」
魔物B「こ、こいつ……魔王様が最近ご執心の人間じゃねえか!」
勇者「そうそう。シクヨロ」
魔物C「ま、魔王様を独り占めしてるなんて、ゆ、ゆ、許せないお!」
勇者「いやぁ、悪いね。アイツったら、もう俺にぞっこんなわけよ」
魔物B「俺はくびれた腰よりは、全体的にぽっちゃりした感じの女の方が好きだぜ」
魔物C「貧乳は神が生み出した、女体の極みだお」
勇者「そのとーり!」
魔物A「うっわぁ! なんだお前、いきなり!」
魔物B「こ、こいつ……魔王様が最近ご執心の人間じゃねえか!」
勇者「そうそう。シクヨロ」
魔物C「ま、魔王様を独り占めしてるなんて、ゆ、ゆ、許せないお!」
勇者「いやぁ、悪いね。アイツったら、もう俺にぞっこんなわけよ」
魔物C「ぞ、ぞぞぞ、ぞっこん!?」
勇者「そうそう。この前も、魔王が急に胸が苦しいなんて言い出すから、さすってやったわけよ」
勇者「そしたら、あいつ、顔を赤らめて恥ずかしそうに俯くんだよ。それがすごくかわいくてさぁ!」
魔物C「ま、魔王様の、ち、ちち、乳を、ナデナデッ!?」
勇者「そう、ナデナデ」
魔物C「……許せないおッ!!」
勇者「許せなくても、あいつは俺のものだ!」
勇者は襲いかかる魔物Cに正拳突きを繰り出した!
魔物C「あぼーーーーん!!」
勇者「そうそう。この前も、魔王が急に胸が苦しいなんて言い出すから、さすってやったわけよ」
勇者「そしたら、あいつ、顔を赤らめて恥ずかしそうに俯くんだよ。それがすごくかわいくてさぁ!」
魔物C「ま、魔王様の、ち、ちち、乳を、ナデナデッ!?」
勇者「そう、ナデナデ」
魔物C「……許せないおッ!!」
勇者「許せなくても、あいつは俺のものだ!」
勇者は襲いかかる魔物Cに正拳突きを繰り出した!
魔物C「あぼーーーーん!!」
こういうノリ、嫌いじゃない
……ハッ、近衛が勇者に惚れてしまう!
……ハッ、近衛が勇者に惚れてしまう!
魔物A「てめぇ、やりやがったな!」
勇者「おう、やってやったぞ」
魔物B「……この野郎。魔王様のお気にだってんで、こっちが下手に出てりゃあ調子に乗りやがって」
勇者「ん、やる? 俺、言っておくけど、強いよ?」
魔物A「魔王様に手も足も出ず、ボコボコにされたくせに偉そうな口叩くな!!」
魔物Aは勇者めがけて突進した! しかし勇者らひらりとかわした!
勇者「ぷぎゃーーーーー! ねえ、なに今の? もしかして攻撃? あ、ちょっと待って。ツボ入った。ぷぷぷ……」
魔物A「こ、の、やろー……」
勇者「そういえばお前さっき、腰のくびれがどうとか言ってたな」
勇者「側近なんかはけっこうスレンダーな体型してるよな。ま、あれはあれでいいよな」
魔物A「……て、てめぇ。皆の憧れ、側近様にまで手を出したのかよ……」
勇者「ん? 別にいいだろ。アレも俺の女だ」
勇者「おう、やってやったぞ」
魔物B「……この野郎。魔王様のお気にだってんで、こっちが下手に出てりゃあ調子に乗りやがって」
勇者「ん、やる? 俺、言っておくけど、強いよ?」
魔物A「魔王様に手も足も出ず、ボコボコにされたくせに偉そうな口叩くな!!」
魔物Aは勇者めがけて突進した! しかし勇者らひらりとかわした!
勇者「ぷぎゃーーーーー! ねえ、なに今の? もしかして攻撃? あ、ちょっと待って。ツボ入った。ぷぷぷ……」
魔物A「こ、の、やろー……」
勇者「そういえばお前さっき、腰のくびれがどうとか言ってたな」
勇者「側近なんかはけっこうスレンダーな体型してるよな。ま、あれはあれでいいよな」
魔物A「……て、てめぇ。皆の憧れ、側近様にまで手を出したのかよ……」
勇者「ん? 別にいいだろ。アレも俺の女だ」
魔物A「テメェェェェェェ、百万回殺してやるぁぁぁぁ!」
勇者「少し黙れ」
魔物A「ぐあぁぁぁっ!」
魔物B「おーい、皆ぁぁぁ。であえであえ!」
魔物Bは仲間を呼んだ! 大勢の魔物が現れた! 勇者は取り囲まれた!
勇者「ちょ、敵来すぎだろ……」
勇者「……まあいい」
勇者「てめぇら、まとめてかかってこいやぁぁぁぁ!!」
勇者「少し黙れ」
魔物A「ぐあぁぁぁっ!」
魔物B「おーい、皆ぁぁぁ。であえであえ!」
魔物Bは仲間を呼んだ! 大勢の魔物が現れた! 勇者は取り囲まれた!
勇者「ちょ、敵来すぎだろ……」
勇者「……まあいい」
勇者「てめぇら、まとめてかかってこいやぁぁぁぁ!!」
勇者「……いってぇ」
近衛「……お前、何がしたかったんだ?」
勇者「なにって……、お前への嫌がらせの矛先を俺に向けさせようと――」
近衛「……馬鹿か、お前」
勇者「馬鹿って何だよ……。一応、俺なりに考えての行動だったんだぞ」
勇者「これで魔王と今までより距離を取って、あいつらに嫌がらせの余地さえ与えてしまえば、上手くいくだろ」
近衛「……下手な考え、休むに似たり」
勇者「容赦ねぇ……」
勇者「それでも……まあ今までよりは多少はマシになるんじゃねえか?」
近衛「……その代わり、お前への風当りが強くなるんだぞ」
勇者「俺はそもそもここの人間じゃないから、どうでもいいよ」
近衛「……お前、何がしたかったんだ?」
勇者「なにって……、お前への嫌がらせの矛先を俺に向けさせようと――」
近衛「……馬鹿か、お前」
勇者「馬鹿って何だよ……。一応、俺なりに考えての行動だったんだぞ」
勇者「これで魔王と今までより距離を取って、あいつらに嫌がらせの余地さえ与えてしまえば、上手くいくだろ」
近衛「……下手な考え、休むに似たり」
勇者「容赦ねぇ……」
勇者「それでも……まあ今までよりは多少はマシになるんじゃねえか?」
近衛「……その代わり、お前への風当りが強くなるんだぞ」
勇者「俺はそもそもここの人間じゃないから、どうでもいいよ」
勇者「……といっても、すっげぇ痛い」
勇者「っくそ。さすがにあの数を相手に喧嘩するのは無謀だったかな……」
勇者「顔があざだらけでパンパンに腫れあがってやがる」
近衛「……とんだ間抜け面だ」
勇者「お前、誰のためだと思ってるんだ!」
近衛「誰も頼んでない」
勇者「……そういうこと言うかぁ」
近衛「……でも、まあ……すまなかったな」
勇者「ははは……、素直でよろしい」
近衛「ただ……」
勇者「ん? ――いって! なにいきなり殴ってんだよ!!」
近衛「魔王様と姉さんを自分のものだと言ったのは、……訂正しろ」
勇者「……ははは。はいはい、訂正するよ、ったく。このシスコン」
近衛「……ふん」
勇者「っくそ。さすがにあの数を相手に喧嘩するのは無謀だったかな……」
勇者「顔があざだらけでパンパンに腫れあがってやがる」
近衛「……とんだ間抜け面だ」
勇者「お前、誰のためだと思ってるんだ!」
近衛「誰も頼んでない」
勇者「……そういうこと言うかぁ」
近衛「……でも、まあ……すまなかったな」
勇者「ははは……、素直でよろしい」
近衛「ただ……」
勇者「ん? ――いって! なにいきなり殴ってんだよ!!」
近衛「魔王様と姉さんを自分のものだと言ったのは、……訂正しろ」
勇者「……ははは。はいはい、訂正するよ、ったく。このシスコン」
近衛「……ふん」
魔王「……ああ、勇者。どうしたの、その顔!」
勇者「ああ、ちょっとな――」
魔王「いいえ、語らずとも分かるわ。きっとあれね」
魔王「夕日をバックに河原で拳を交え合い『なかなかやるな』『お前こそ』とお互いを認め友情を深め合う二人」
魔王「……素敵」
勇者「この城のどこに河原なんてある」
側近「……御苦労さまです、勇者さん」
勇者「あ、ああ」
側近「……」
勇者「な、なんだよ……」
勇者「ああ、ちょっとな――」
魔王「いいえ、語らずとも分かるわ。きっとあれね」
魔王「夕日をバックに河原で拳を交え合い『なかなかやるな』『お前こそ』とお互いを認め友情を深め合う二人」
魔王「……素敵」
勇者「この城のどこに河原なんてある」
側近「……御苦労さまです、勇者さん」
勇者「あ、ああ」
側近「……」
勇者「な、なんだよ……」
魔王様と側近さんにはボコボコにされても雑魚モンスターには上から目線の勇者さんに憧れるっス!!
雑魚には無敵!ボスにはフルボッコ!!
ギャップ萌えってやつですかね
雑魚には無敵!ボスにはフルボッコ!!
ギャップ萌えってやつですかね
側近「……今の勇者さん、とてもかっこいいです」
勇者「え?」
側近「ふふふ」
勇者「な、なんだよ」
近衛「……調子に乗るな。ただのお世辞だ。本当はパンプキンパイのような顔をしている」
側近「こら、近衛!」
近衛「……ふん」
側近「もう、素直じゃないんだから」
勇者「ははは……」
勇者「え?」
側近「ふふふ」
勇者「な、なんだよ」
近衛「……調子に乗るな。ただのお世辞だ。本当はパンプキンパイのような顔をしている」
側近「こら、近衛!」
近衛「……ふん」
側近「もう、素直じゃないんだから」
勇者「ははは……」
魔王「――そう。じゃあ、私はこれからは少し、勇者と距離を置いた方が良いのね」
勇者「うん、まあ、そういうこと」
魔王「……とてもつらいわ」
魔王「身が引き裂かれそうなほど。あまりの逆境に私の心も砕けちゃいそう!」
魔王「でも、これも、近衛兵のためなのよね。仕方ないことなのよね」
魔王「私、耐えるわ。またいつか、勇者と二人寄り添える日を夢見て!」
魔王「ああ、それにしても勇者! 親友のために身を呈して火の粉をかぶるなんて!」
魔王「それでこそ、私の勇者よ!」
勇者「……どうも」
側近「あらあら、親友だなんて」
近衛「……付き合いきれん」
勇者「うん、まあ、そういうこと」
魔王「……とてもつらいわ」
魔王「身が引き裂かれそうなほど。あまりの逆境に私の心も砕けちゃいそう!」
魔王「でも、これも、近衛兵のためなのよね。仕方ないことなのよね」
魔王「私、耐えるわ。またいつか、勇者と二人寄り添える日を夢見て!」
魔王「ああ、それにしても勇者! 親友のために身を呈して火の粉をかぶるなんて!」
魔王「それでこそ、私の勇者よ!」
勇者「……どうも」
側近「あらあら、親友だなんて」
近衛「……付き合いきれん」
ここまでで中盤終了
ぶっちゃけ疲れた……
途中で時間が開いたのはさるくらってたから
というわけで休憩させてください
ぶっちゃけ疲れた……
途中で時間が開いたのはさるくらってたから
というわけで休憩させてください
>>295
ガッポイ
ガッポイ
>>292
おつー
おつー
みんなの評価 : ★★★
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