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元スレ魔王「いかに勇者に倒されないようにするべきか」
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側近「え?」
魔王「魔王は勇者に倒される」
魔王「これは先祖代々子々孫々、異界や創作においても当然の摂理」
魔王「だが」
側近「だが?」
魔王「ワシは死にとうない」
側近「えぇ~・・・」
魔王「当たり前ではないか! だれが好き好んで人生に終止符をうつというのか!」
側近「いやでも、魔王ともあろうものが死を恐れるというのも」
魔王「魔王とて一匹の魔物にすぎぬわ」
側近「それ部下たちに言っちゃだめですからね」
魔王「まぁそういうわけだ。どうすればワシは生き延びられるのか」
側近「うぅむ・・・ではとりあえず幹部会を開きましょうか」
~~~~~~
側近「今回の議題」
側近「魔王様が勇者に倒されないようにするにはどうすればいいか」
側近「魔王様いわく『ワシは死にとうない』」
幹部A「ないわ」
幹部B「ないわ~」
幹部C「この軍もうダメじゃね?」
魔王・側近「そこをなんとか」
>>8
いっそ攻め入れば
いっそ攻め入れば
幹部A「え~いやだって魔王って力の象徴でしょ?
勇者なんて真っ向から打ち破ってこその魔王じゃない?」
幹部B「まったくじゃなげかわしい
倒されることを恐れるのではなく倒すことを考えるべきではないのかのう」
幹部C「魔王様マジカッコワルイ~」
魔王「うるさいわ!」
側近「というわけで資料をご用意しました」
幹部「「「資料?」」」
側近「まず、歴代魔王様の死因統計を」
魔王「そんな統計あったのか」
側近「記録書庫をあさって手早く作ってみました
その結果」
『
歴代魔王(120代)死亡理由
第3位 「次代魔王に倒される」 1%
第2位 「老衰」 1.2%
第1位 「勇者に倒される」 98.8% 』
魔王・幹部「・・・・・・うわぁ」
幹部A「ん?」
幹部C「どした?」
幹部A「数おかしくね? 計101%になるんだが」
魔王「なんだ側近、ミスか?」
側近「ああいえ、勇者が魔王を倒したあと次代魔王になることがあったので」
魔王・幹部「・・・・・」
魔王「・・・・・・やっぱりあれだな、運命だな」
幹部C「いやいやいや、魔王たるものその運命を打ち破りましょうよ」
幹部A「ですよですよ、これまでがこんなんばっかだったからって・・・」
側近「あー、あと次の資料です」
幹部「「え?」」
『
勇者侵入時の魔王軍上層部死亡率
魔王 100%
側近 50%
四天王 100%
幹部 100% 』
幹部「「「・・・・・・・・・」」」
幹部C「今までお世話に
魔王「待てやゴラぁ!!!!」
魔王「ていうかなんで側近だけ2回に1回は生き残ってんの? ずるくない?」
幹部A「さすが側近、腹黒の鑑ね」
側近「いや、私のことではないのでそんな風にいわれてもこまります
寝返ったり隠れてたりした元側近たちがいただけです」
幹部B「ちなみに、今勇者が来たら?」
側近「隠れます」
魔王「さて、真剣に考えようか」
幹部「「「ですね(な)」」」
側近「冗談ですよ」
幹部C「そもそも勇者ってなんなんでしょうね?
魔王がいれば勇者が出てくるもんですが、どういう原理なんだか」
魔王「ふむ、勇者といってもいろいろあるが、神に選ばれた者やかつての勇者の血筋、
あるいは自力で魔王を倒す力を得た者といったところか」
幹部A「神ねえ・・・こそこそ裏から悪巧みするだけの裏方のくせに偉そうよね
自分で戦えばいいのに」
幹部C「否、神を裏方に追いやったのは初代魔王であろう。
本来は全ての魔物の力をもってしてもあらがえぬ力を持つという」
魔王「初代と神の戦いで大地が割れたらしいな。ワシには無理だ」
側近「そういうことを言わない」
幹部C「でもさでもさ、じゃあ神をさらに封じちゃえば勇者怖くないんじゃね?」
幹部A「たとえば?」
幹部C「えー、神殿壊したり教会壊したり?」
魔王「それでなにか変わるか?」
側近「どうでしょうねぇ。でも勇者は死んだら神殿で目覚めるといいます」
魔王「は?」
側近「はい?」
魔王「普通死んだら死ぬのではないか?」
側近「死んだら死にますけど、勇者は復活するんですよ」
魔王「それは本当に人間か?」
側近「さあ? 歴代魔王も何度も勇者は殺していますが、
何度でも復活して襲いかかってきたようです。魔王が死ぬまで」
魔王「なにそれこわい」
幹部B「それはきついのう、殺せるまで何度でも襲いかかってくる不死者とは」
幹部A「しかも勇者って戦うたびに強くなるんでしょ? どうしようもなくない?」
幹部C「オレ勇者なめてたわ」
魔王「そこまでの化物だったとは・・・
とりあえず神殿や教会を破壊すればそのリビングデッドは止まるのか?」
側近「さあ? それはわかりませんが、なにもしないよりはマシなのでは」
魔王「そうだな、とりあえず各地の魔物たちには教会や神殿を全力で壊すように連絡だ」
魔王「では次だが・・・神に選ばれる以外の勇者対策だな」
幹部B「勇者の血筋や、自力で到達するやつらか」
側近「それに壊した神殿跡などから神とのつながりを得る勇者もいるかもしれませんね
過去にはそういう勇者もいましたし」
幹部A「神殿壊したとき聖なるなんちゃらが残ったりしないようにしなきゃいけないわけね」
魔王「そのあたりもしっかりと実行連中には伝えておかねばか」
幹部C「それはいいけどよー、残りの血筋とか自力とかはどうしようもなくね?
人間の血族とかさっぱりだよ」
魔王「かつて勇者が出たあたりを徹底的に滅ぼせば良いのではないか?」
幹部B「それができればそもそも世界征服が完了しておるよ
それなりに人間の軍が抵抗してるのでなぁ、重要な場所はなかなか」
魔王「ふむ、側近。多少戦力を集中すればどうにかなるような該当場所はないのか?」
側近「少々お待ちを・・・・・・・・2代前の勇者が出た村などは守りは薄そうですね」
魔王「ではそこに手のあいている戦力を」
側近「御意」
魔王「他にも該当する場所があれば戦力をつぎ込むようにして・・・
次は自力で強くなったやつの場合か」
幹部C「ここまでくると勇者とか関係なくね?」
側近「いえ、強くなる過程で神の力や精霊の加護を得るので、
ただの人間とはいえないかと」
魔王「ある種の運命というやつか」
側近「人間の間では英雄譚として面白おかしく語られるものですが、
我々からすれば理不尽としか言いようの無い成長度合ですしね」
幹部B「神の力はさきほど話した神殿関係でよかろう。
となると残るは精霊か?」
幹部A「精霊ねーぶっちゃけ私見たことないんだけど」
魔王「安心しろ、ワシもだ」
側近「精霊といってもいろいろいるようですねぇ
神の使いたる大精霊は歴代の魔王様方が封印したりなんだりしてますね」
魔王「では別にほっといても良いのではないか?」
側近「勇者は封印されたものを解放するものですよ」
魔王「迷惑な・・・」
幹部C「んじゃ解放されないように気をつければいいんじゃ?」
幹部B「そうじゃのう、封印した場所などは分かっておるのか?」
側近「4大精霊のうち2つはわかってますが残りは不明です。
記録にある火と土の大精霊の封印も今はどうなっているか確認が必要ですね」
魔王「では迅速に確認を。
・・・他にも我らには危険でありながら情報がないものもありそうだな
側近、部下たちも使ってそういった情報の再確認をせよ」
側近「御意。少々席を離れます」
魔王「さて、側近が離れている間になにが話せるか・・・」
幹部C「あ、魔王様ー 前々からちょっと気になってたんですけど」
魔王「なんだ?」
幹部C「人間滅ぼしたいなら前線に強力な魔物置くべきなんじゃねーの?
人間の勢力圏周りってなんかスライムとかばっかじゃん
それなのに魔王城に近づくほど強力になってるしなんか無駄じゃね?」
魔王「あー、あれは結果的なものだ
強力な魔物を行かせると人間が全力で抵抗して強いのを狩るせいで、
すぐ近くではあんまり強いのは生き残れんのだ
いくら強くとも敵の本拠地近くでは数や補給力の差が酷いからな」
幹部C「あー・・・あいつら群れるとウザいもんなー」
幹部B「・・・・・・ふむ」
魔王「うむ? どうした幹部B」
幹部B「いや、さっきの話に戻るのじゃが」
魔王「さっきのとはどの話だ?」
幹部B「自力で強くなる勇者の話よ」
魔王「ああ、それが?」
幹部B「勇者がどうやって強くなるのか、というのを考えてみたのだが」
魔王「どうやって強くなるかだと?」
幹部B「うむ、人間というのは弱いものじゃ。しかし勇者は理不尽なほど強い。
そのふたつの間になにがあったか、という話じゃ」
魔王「・・・つまりどういうことだ?」
幹部B「勇者というのはもしや、弱いモンスターから順々に倒しておるのではないか?」
魔王「それは・・・・」
幹部A「え、それって当たり前じゃない?
さっきも言ってたじゃん、人間の城から魔王城に近づくほど強い魔物がいるって」
魔王「・・・・・・・・なるほど。ほうほう、なるほどな」
幹部A「え」
幹部B「わかったかのぅ?」
魔王「つまりこういうことか。
・・・・・『勇者は我らが育てあげる』のだと」
幹部C「あー・・・盲点だったわ、なるほど」
幹部A「えっと?」
幹部B「ふむ、幹部Aは、いや我らはもともと考え方がズレておったのだよ
『勇者は戦えば戦うほど強くなる』ことを知っていながら、
『勇者とは運命、あるいは天災のようなものだ』という認識で目を曇らせておった」
幹部A「うん・・・・うん? ごめんわかんない」
魔王「・・・・つまりだ、幹部A。
どこかで我らは『勇者というのは必ず強い者』だと思っておったのだ。
それが自身の手に負えるかどうかは個々であったろうが。
自力で強くなった勇者、などと言っていても
『勇者であるからにはすでに強い者』であると。
そう、とにかく・・・
『勇者も最初は弱い』のだということを、我らは意識から外しておったのだ」
幹部A「え、弱かったら勇者じゃなくない?」
魔王「そう、それだ。勇者というからには、最弱でも人間達の精鋭であろうと。
だが実際はそうではなかったのかもしれん
最初は弱いスライムなどで経験を積み、
ゾンビやリトルデーモン、人面樹にギガンテス・・・
徐々に魔王城に近づきながら、そのたびに強くなることで
幹部や魔王を倒すに足る力を手に入れたのかもしれんというわけだ」
幹部A「おおっなるほど!
たしかに私達が育ててるみたいな感じねそれ」
幹部B「となれば」
魔王「うむ
低級の魔物を人間の近隣から退かせるぞ」
おいやめろよ!こんなSSでも>>1は必死に書きためたんだぞ!
スライムはどこ?
↓
何の敵も出ない・・・
↓
もう魔王城に着いちゃった
↓
ギガンテスの一撃
これは勇者終わりだな
↓
何の敵も出ない・・・
↓
もう魔王城に着いちゃった
↓
ギガンテスの一撃
これは勇者終わりだな
見てる奴は見てるし
つまんね言いながら見てくるアンチは放っとけ
どうせ具体的なこと何一つ言えないチラ裏野郎が混じってるだけだ
つまんね言いながら見てくるアンチは放っとけ
どうせ具体的なこと何一つ言えないチラ裏野郎が混じってるだけだ
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