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    元スレキョン「なぁハルヒ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×6
    タグ : - 涼宮ハルヒの憂鬱 ×2+ - 鶴屋 + - みなみけ + - キョン + - ハルヒ + - 垣根 + - 当麻 + - 御坂 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    キョン「なぁハルヒ」

    ハルヒ「何よ」

    キョン「谷口がオールバックやめようかとか言ってたんだが」

    ハルヒ「そう、似合ってるのに残念ね」

    キョン「だな」

    2 :

    全国オールバック連合

    4 = 1 :

    キョン「なぁハルヒ」

    ハルヒ「何よ」

    キョン「このままでは2年だな」

    ハルヒ「そうね」

    キョン「長門の熱はいつ治るんだ」

    5 = 1 :

    キョン「なぁハルヒ」

    ハルヒ「何よ」

    キョン「長門の本のツボってなんだろうな」

    ハルヒ「意外とアメコミとかじゃない?」

    キョン「へぇ……」

    6 :

    続けたまえ

    7 = 1 :

    キョン「なぁハルヒ」

    ハルヒ「何よ」

    キョン「朝比奈さんの髪、ピンク色でもいいよな」

    ハルヒ「京アニが許さないんじゃない?」

    キョン「ふぅん」

    8 :

    あれこれぷん太で見たことが

    まさか

    9 :

    この雰囲気…古泉を思い出すぜ…

    10 = 1 :

    >>8
    ちがうスレで同じのちょっとだけ書いたからそれかも

    11 = 1 :

    キョン「なぁハルヒ」

    ハルヒ「何よ」

    キョン「古泉が理系に進むそうだ」

    ハルヒ「人生設計あるのね」

    キョン「さぁな」

    12 = 1 :

    キョン「なぁハルヒ」

    ハルヒ「何よ」

    キョン「今日は祝日らしいな」

    ハルヒ「なんだかマイナーな日よね」

    キョン「まぁ、おれたちには関係ないが」

    13 :

    「なあハルヒ。俺、SOS団をやめようと思う」
    「あっそ」
    「本気で言ってる」
    「今忙しいから邪魔しないでよね」
    「もう一度言う。俺はSOS団をやめる」
    「うっさいわね。好きにしたら?辞めたいなら勝手に辞めればいいじゃない」
    「そうか」

    俺は部室を後にする。
    もうここに来ることもないだろう。
    団長の允許は得た。次は誰に説明しよう……そう考えていた矢先、

    「やあ、あなたも今到着したところですか。奇遇ですね」

    古泉の爽やかな笑顔が視界を埋める。

    「別に奇遇でもないだろ。俺は部室を出て行くところだったんだからさ」

    14 = 13 :

    「所用ですか? 彼女に頼まれて?」

    半分正解だったので曖昧に頷いて見せる。
    古泉は屈託の欠片もない無垢な表情で言った。

    「よければお手伝いしますよ」
    「いいんだ。俺は丁度お前に用があったんだ。ここでお前に会えて良かった」
    「はあ」

    首を傾げる。
    俺が"古泉と会えて良かった"なんて台詞を吐く日が来るとは思ってもみなかったのだろう。
    かくいう俺も同じ気分だよ。
    俺は切り出した。

    「SOS団をやめさせてもらう」

    古泉の笑みが瞬間的に凍り付き、

    「………何を仰るかと思えば」

    瞬間的に解凍する。

    15 :


    面白そうだ

    16 = 13 :

    「笑えない冗談は控えて欲しいものです。
     僕ならまだしも、朝比奈さんが聞いたら真剣に受け止められてしまいますよ」
    「冗談じゃねえよ」
    「そういえば今日は新しいボードゲームを持参してきたんです。
     オセロ等では連戦連敗を喫してきましたが、このゲームではそうはいきませんよ。
     さあ、早く中に……」
    「古泉」

    ドアの前に立ちはだかる。
    話は終わっちゃいない。古泉はかぶりを振り、

    「凉宮さんの精神状態が安定期に入り、
     また彼女を取り巻く勢力の相関関係も比較的良好な今、
     あなたの脱退がどれだけの影響をもたらすかは火を見るより明らかだ。
     どうか諦めて下さい。彼女のためにも。我々の組織のためにも」

    あなたがその結論に至った経緯を話してもらえませんか、僕はいつでも力になりますよ、と古泉は付け加えた。
    その語り口調に淀みはなかった。
    この状況を想定して、予め用意してあったんだろう。

    17 = 13 :

    「ハルヒがウザイ」「非日常な出来事に巻き込まれるのが疲れた」
    いくつか脳裡に当り障りのない言い訳を思い浮かべてみるが、
    即座に反駁されるのは目に見えている。俺は正直に話した。

    「普通の生活が恋しくなったんだ。
     こればっかりは、お前も力になれないだろ」

    古泉は強張った笑みを浮かべながら、

    「あなたにとって、普通の生活の定義とは何です?
     それが世間一般の男子高校生として青春を謳歌することなら、
     あなたは既に充分普通の生活を送っているはずだ。
     友人もいる。あなたに好意を寄せている女性もいる。
     休日は街に遊びに出かけ、連休には海に、山に、遠出する。
     将来のことが不安ですか?確かにあなたの成績は優秀とは言い難いものですが、
     大学進学や就職には困らないと保証しますよ。我々が差配します」

    18 = 13 :

    饒舌な古泉の声には、しかし平生湛えられている余裕がまったく感じ取れなかった。

    「違うな、古泉」

    視線を外し、ドアから身を除ける。

    「俺はその"普通な"日常に、非日常の影を見たくないんだ。
     不定期に訪れる厄介事に怯えて暮らすのは、もう嫌なんだよ」

    朝比奈さんのクラスがある棟へ向かう。
    古泉は追ってこなかった。
    文芸部室前で呆然と立ち尽くしていた。

    19 = 13 :

    朝比奈さんは授業を受けている最中だった。
    真剣な面持ちで板書をとっている。
    俺はそれを廊下側の窓から眺めていた。
    携帯を眺めて時間を確認すると、三年の終業までにはまだかなり時間があった。
    だが、朝比奈さんと会話する機会は意外にもすぐに訪れた。
    にわかに教室が慌ただしくなる。
    臨時の休み時間がとられたみたいだ。

    「キョンくん」

    教室から急ぎ足で出てきた朝比奈さんは、辺りをキョロキョロ見渡しながら、

    「な、何かあったんですか?」

    と聞いてきた。

    「朝比奈さんが心配するような緊急事態は何も起ってません」
    「よかったぁ。キョンくんがわたしの教室に来るなんて滅多にないことだから」

    朝比奈さんの顔が綻ぶ。
    それを見ているだけで幸せな気持ちになれる。

    「実は朝比奈さんにお話したいことがあるんです」
    「何ですか? あ、でも授業があるから、長くなるならまた後で、」
    「手短に済ませます。
     俺、SOS団をやめることにしたんです」
    「えっ」

    とても小さな悲鳴。

    20 :

    なんかデジャヴ そして支援
    ねぇキョン

    21 :

    >>1は何処いったんだ?

    22 = 13 :

    素早く二の句を継ぐ。

    「嘘じゃありません」

    朝比奈さんの瞳が潤み、俺の話を聞けなくなるまでに感情が昂ぶるよりも先に、
    必要なことを伝えなければならない。

    「俺は普通の生活に戻りたいんです。
     我儘だということは分かってます。
     でも、俺にも俺の人生があるんです。
     このままSOS団に居続ければ、ハルヒに束縛されて一生が終わりそうな気がしてならない。
     それが嫌なんです。朝比奈さんや古泉、長門とは、これまで通り友達として会えたらいいと思ってます。
     ハルヒは難しいかな。あいつが"ただの友達"という関係を認めるとは思えないから」

    23 = 13 :

    言い終える頃には、朝比奈さんは瞳の縁に溜めた涙をぽろぽろ零していた。
    無声の、静かな涙だった。
    罪作りな男だな、俺も。

    「みくるー、授業始まるよー」

    朝比奈さんの友人と思しき女生徒が、
    気に入らないというような視線をこちらによこして、教室に入っていく。

    「それじゃあ、まだ長門が残っているので俺は行きます。
     受験勉強、頑張って下さい」
    「……キョン……くん……」
    「さよなら」

    踵を返す。長門の教室の方向へ歩いていると携帯が鳴った。
    人気のない静かな廊下に、その音はやけに大きく響いた。

    「もしもし」
    「屋上で待つ」

    切れた。実に無駄のない会話だった。
    進路を屋上に切り替える。
    長門は怒っている。俺には分かる。
    あの二文節からあいつの機微を察することが出来るのは、
    世界広しといえども俺だけだという自負がある。

    24 = 13 :

    屋上には気持ちのいい風が吹いていた。
    殺風景なコンクリートから目線を上に上げれば、
    青い絵の具をたっぷりつけた刷毛でさっと刷いたような青空がある。
    梅雨の季節を間近に控えてこの景色は貴重だな、と思った。
    長門は真四角の屋上の一辺で、フェンス越しに下を眺めていた。
    逡巡している自殺志願者に見えないこともない。

    「何故あんなことを?」

    全てお見通しというわけか。

    「会話の内容までは盗聴できなかったのか」
    「把握している。でも、」
    「でも?」
    「直接、あなたの口から聞きたい」

    27 = 13 :

    「あいつらに言った通りだよ。
     俺は普通の生活に戻りたい。それだけだ」
    「あなたは嘘をついている」
    「ついてない。それはお前が一番よく分かってるだろ」
    「会話に齟齬が生じている。
     確かにあなたの心拍数や体温には微かな変化も見られない。
     わたしの言っている"嘘"とは、あなたの建前の裏に、
     本当の望みが隠れているという意味」

    難解な見解だな。
    俺は早々に理解を諦めて言った。

    「なあ長門。俺は別にお前を説得するためにここに来たワケじゃないんだ。
     俺がSOS団を辞めるのは、もう決まっていることなんだよ」

    既定事項。
    ふとそんな言葉を思いついて、朝比奈さんを連想する。
    あの後、朝比奈さんはクラスの皆に泣いている理由を、なんと尋ねられたんだろう。
    場合によっては、明日は先輩連中から私刑を受けることになるかもしれないね。

    29 = 13 :

    「そう」

    長門が目を伏せる。視線を辿る。
    プールに張った暗緑色の膜が目に入り、気が滅入る。
    俺は言った。

    「でもさ」

    長門が微かに反応を見せる。

    「SOS団から離れるのとは別にして、お前等と疎遠になる気はないんだ。
     だから図書館に行くときは、いつでも俺を誘ってくれ」

    身勝手なことを言っているのは分かっている。
    けど、それが俺の本心だった。
    長門が何かを言いかけたその瞬間、突風が屋上を渡る。
    スカートが翻り白い肌が露出する。長門がそれを素早く押さえる。
    いつの間にか、そんな女の子らしい仕草も出来るようになったんじゃないか。

    「じゃあ、またな」

    俺は屋上を後にした。結局長門が言いかけた言葉は聞かず終いだった。

    30 :


    これで涼宮ハルヒちゃんはぼくのものだね

    33 = 13 :

    教室に戻ると、谷口と国木田を含めたクラスの奴らがワイワイやっていた。

    「よおキョン、こんなトコで何やってんだ?」

    まず谷口が俺に気づき、

    「凉宮さんと一緒じゃないんだね」

    国木田が余計なことを言う。
    俺は鞄を整理しながら応えた。

    「別に四六時中あいつと一緒なワケじゃない。
     そういうお前等は何やってんだ?」
    「見てわかんねえか? 今から何処遊びにいくか相談してるんだよ」
    「いや、見てわからねえよ」

    俺の冷静な突っ込みを谷口は聞こえなかったふりでやり過ごし、

    「お前も行くか?」

    と言ってきた。俺が応えるよりも早く、谷口の隣の女が言った。

    「キョンくんはほら、あのSOS団っていうのがあるから無理なんじゃない?」
    「キョンくんを連れてったら、明日凉宮さんに怒られそうだしねー」

    含み笑いが広がる。俺はその意味が分からないまま谷口に告げた。

    「行くよ」

    35 = 13 :

    家に帰ったのは9時過ぎだった。
    携帯の電源を入れると、奇跡的にハルヒからの着信は来ていなかった。
    てっきり容量をパンクさせるくらいのメールが届いているかと思っていたんだが。
    杞憂だったみたいだな。
    スウェットに着替えてベッドに横たわり、改めて携帯を握り直す。

    to:谷口
    また誘ってくれよ
    しばらくは暇な日が続きそうなんだ

    一件目を事務的に打ち終え、
    次に今日アドレスをもらったクラスの女子三人に、今日の感想を兼ねたメールを打つ。
    ハルヒとのメールで相手を退屈させない文章の書き方は心得ている。
    その三人とのメールは深夜まで続いた。

    37 :

    キョンがリア充の獣

    38 :

    キョンさんパネエっすねwwwwwwwwwww

    39 = 13 :

    翌朝。俺は久しぶりに早起きして、身だしなみを整えるのに時間を費やした。
    髭を剃り、洗顔料で顔を洗い、整髪料で寝癖を直し、鏡で全体を見る。
    しばらくすると妹が起きてきて、俺は交代を余儀なくされた。

    「キョンくん、どうしてこんなに早起きなのぉ?」
    「目が覚めたんだ」
    「答えになってないよぉー。いつもは遅くまで寝てるのに、どうしてぇ?」

    寝起きのせいか、普段の舌足らずに磨きがかかっている。
    俺は答えた。

    「目覚まし時計の偉大さに気付いたのさ」

    教室に入ると、始業まで時間があるにも関わらず、
    クラスメイトの半数以上が登校していた。
    以前は早起きして学校に来る奴の気が知れなかったが、今はなんとなくその気持ちが解る。

    「よう、キョン」
    「おはよう、今日は早いんだね、キョン」
    「キョンくん、おはよう」
    「よっす、キョン」

    口々に挨拶をよこすクラスメイト。
    俺は席に鞄を置いて、昨日遊んだ奴らの輪に入る。

    「にしても、キョンがあんなに歌うめーとは思ってなかったぜ」と元東中の一人が言い、
    「僕は知ってたよ。キョンは歌が上手い癖に、何故かカラオケに行くのを面倒くさがるんだよねえ」と国木田が言う。

    40 = 8 :

    どう見てもキョンはリア充


    いいぞもっとやれ
    拷問じゃなくこんな風にハルヒにダメージ与えるのはいい

    1も帰って来て

    41 :

    キョンの歌が・・・うまい?想像がつかん!!!!

    43 = 13 :

    「あ、そうそう、昨日言ってたあれ、持ってきたよ」

    昨夜メールを交わしていた女生徒が、自分の席に戻り、
    四角く膨らんだ某ブランドの買い物袋を取ってくる。

    「ああ、覚えていてくれたのか」
    「当たり前じゃん。忘れるわけないしー」
    「なんだよキョン、それ」

    谷口が女生徒の断りなく、袋の中身を確認する。

    「そうがっつくな。ただのCDだよ」
    「キョンくんが知ってる歌、古いのばっかだったでしょ?
     折角上手いんだから、流行りの曲知って貰おうと思って、昨日メールで言ってたの」
    「それもそうだよな」と元東中の一人が言い、
    「わたしも何か貸してあげよっか?」とこれまた元東中の一人が同調する。

    俺は丁重に断った。

    「いや、いいよ」
    「どうして?」
    「一度に持ってこられても持って帰れないし、
     まず今日借りた分を聞かなくちゃならないだろ」

    女生徒からCDの袋を受け取って、

    「ありがとな。出来るだけ早く返すよ」
    「い、いつでもいいよ」

    44 = 37 :

    テラジゴロwwwwwwwww

    45 = 13 :

    そうこうしているうちに岡部がやってきて、俺たちはそれぞれの席に戻った。
    いつの間にか登校していたハルヒは、
    腕を枕にして机に突っ伏していたが、
    俺が座った時の振動を感知したのか、
    つと顔を上げ、俺を睨み付け、机の隣に掛かったCD入りの袋を見て、
    また元の姿勢に戻った。

    「やれやれ」

    想像していたよりもずっとマシな反応じゃないか。
    昨日ハルヒにSOS団脱退を告げた時は、
    本気にしていないような口ぶりだったから、
    本当のことを知ったら烈火の如く怒り狂うかと覚悟していたのにな。

    48 = 13 :

    時は変わって昼休み。
    俺と谷口と国木田の三人はいつものように席を寄せて、
    雑談しながらちまちまと昼飯をつついていた。
    国木田は卵焼きの境目を箸で割りながらぽつりと言った。

    「今日の凉宮さん、大人しいね」
    「生理だろ」

    俺は無言で谷口の頭を叩く。

    「何言ってんだ馬鹿」
    「だってそれが一番現実的だろうがよ」
    「谷口は少し黙った方がいいよ。
     キョンは凉宮さんが元気ない理由、何か知ってるの?」

    49 = 8 :

    胸がすっとする

    いいぞもっとやれ

    50 :

    しかしつまらないな・・・
    演出が酷すぎて話にならない


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