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    元スレキョン「長門だらけ」

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    1 :

    ~キョンの部屋 朝~


    キョン「ふああああ…………朝か……」

    キョン「あー……起きるの面倒くさい……もう1回寝よ……」モゾモゾ

    ???「キョーンくーん!」ボスッ!

    キョン「ぐへっ!?」

    ???「朝だよー。起きてー」ボフッ ボフッ

    キョン「わ、分かった、分かったから上に乗るな! 下りろ!」

    ???「はーい」

    キョン「まったく、起こすにしてももっと方法をだな…………ん?」


    長門「だってキョンくんが起きないのが悪いんだもーん」


    キョン「……」

    長門「あれ? どうしたの?」

    キョン「なぜお前がここにいる?」

    2 :

    国木田「何故って……昨日の夜を忘れたとは言わせないよ?」

    3 :

    綾波かと

    4 = 1 :

    長門「え? なーに?」

    キョン「いや、なーにじゃなくて。何でお前が俺の家にいるんだよ、長門」

    長門「長門? 有希ちゃん来てるの?」キョロキョロ

    キョン「いやいや、お前だお前」

    長門「変なキョンくーん。あたし先に降りてるねー」ガチャ


    キョン「…………何だ? え? 確かに長門だったよな?」

    キョン「しかし、いつもの制服じゃなかったよな。記憶が確かなら、あれは妹がよく着る服だったような」

    キョン「あの長門ではありえない喋り方も……妹の喋り方だった気が……」

    キョン「はは、まさかな……朝飯食うか」ガチャ


    キョン「おはよう」ガチャ

    長門「あら、やっと起きたのね。早く食べないと遅れるわよ」

    長門「母さんや、お茶おかわり」

    キョン「何だこれは」

    5 = 1 :

    長門「どうしたのキョンくん? 固まっちゃって」

    キョン(さっきの妹っぽい長門に……)

    長門「はいあなた、お茶」

    キョン(エプロン姿の長門に……)

    長門「うむ。お、そろそろ会社に行かないとな」

    キョン(スーツを着た長門……)

    長門「ほら、あんたもさっさと食べなさい。何をボーっとしてるの?」

    キョン(何でうちに長門が3人もいる? 宇宙人って分身もできたっけ?)

    キョン(何なんだよこの状況……何がどうなってる?)

    長門「キョンくん、調子悪いの? さっきからずっとおかしいよ」

    キョン「あ、ああ、いや、何でもない。何でもないんだ」

    長門「そう? ならいいけど」

    長門「では、行ってくるよ。母さんや、行ってらっしゃいのチューを」

    長門「フライパンでぶっ叩きますよ?」

    キョン(このやり取り……いつもの親父とお袋のやり取りだ……)

    6 = 1 :

    キョン(つまり……見かけは長門だが、この3人は親父にお袋に妹……ということか)

    キョン(何が原因かは知らんが、家族の姿が長門になっちまってるのかよ。何だよそれ)

    長門「あたしも学校に行ってくるねー」

    長門「いってらっしゃい。ほら、あんたもグズグズしないの」

    キョン(3人とも行動は普段と変わらない。お互いの姿を見ても何も不審に思っていない)

    キョン(異変に気づいているのは俺だけ……というか、俺にだけ長門の姿に見えてるのか?)

    キョン(……分からん。ああもう、また厄介ごとかよ)

    長門「いつまで食べてるの。さっさと学校に行きなさい!」

    キョン「うお! はいはい! 行ってきます!」

    キョン(まさか長門に怒られる日が来るとは……いや、長門本人ではないんだろうが)



    ~通学路~


    キョン「うわぁ、すれ違う人がみんな長門になってる……」

    キョン「家族だけじゃない。まさか、世界中の人間がみんな長門になったのか?」

    7 :

    長門本人はどうなってるんだろう

    8 = 2 :

    国木田も長門にすることによって問題を解決してきたか……できるな

    9 = 1 :

    長門「ねえ、昨日のあのドラマ見た?」

    長門「見た見た。まさか六角関係だったなんてねー」

    長門「まーた失言かよ。政治家ってのはこんなのばっかか?」

    長門「社長! そこを何とか! もしもし! もしもーし! しゃちょー!?」

    長門「あふぁ……あの客マジでウザかったんだけどー。早く帰って寝よ……」

    長門「ここどこー?」


    キョン「長門だらけ」

    キョン「はぁ、凄まじい光景だな。右を見ても左を見ても長門長門長門……」

    キョン「誰も不審に思ってないってことは、やっぱり気づいてるのは俺だけか」

    キョン「それにしても、いろんな格好した長門がいるな。何か凄い新鮮だ」

    キョン「園児服とか男物のスーツとか絶対サイズが合わないはずなんだが、不思議とジャストフィットだな」

    キョン「そこらへんはご都合主義か? まぁそこはどうでもいいか」

    キョン「おっと、遅刻しちまう。早く学校に行くか」

    10 = 1 :

    ~北高 教室~


    キョン「うおお、予想してたがやっぱり北高の生徒もみんな長門か」

    キョン「今までは服装で何とか識別できたが、全員制服着てるともはや誰が誰だか……」

    長門「いよっ、キョン」

    長門「おはよう。遅かったね」

    キョン「え? ああ、えーと……」

    キョン(男子の制服の2人組……)

    長門「何だよ、ポカンとした顔して。イカれた連中と年中一緒にいるせいで、お前もおかしくなったのか?」

    長門「こら、失礼だよ」

    キョン(こっちの軽薄なのが谷口、こっちの真面目そうなのが国木田、かな?)

    キョン「誰がおかしくなっただ。お前におかしいなんて言われたらおしまいだな」

    長門「何だとぅこの!」

    長門「あはは、そうだね」

    キョン(……にしても、いろんな表情の長門が見れるな。案外悪くないかもしれないな、この状態も)

    11 = 1 :

    長門「おっはよーう!」

    キョン「うわっ、びっくりした! 誰だ!」

    長門「何が誰だ、よ。相変わらずシケた顔してるわねアンタ」

    キョン「む、お前は……」

    長門「ほら、もっとシャキッとしなさい! こっちまで辛気臭くなるじゃないの!」

    キョン(この鬱陶しいまでのテンション。間違いなくハルヒだな)

    キョン「やれやれ。どんなに姿が変わっても、お前だけは見分ける自信があるよ」

    長門「はぁ? 何のことよ?」

    キョン「何でもない。こっちの話だ」


    長門「席に着けー。HR始めるぞー」


    キョン「おお、女教師、長門有希」

    長門「何よそれ?」

    キョン「何でもない。こっちの話だ」

    12 = 1 :

    ~授業中~


    キョン(さて。今まではずっとびっくりしてばかりで、よく考えられなかったが)

    キョン(何なんだ今回のこの現象は? いったい誰の仕業なんだ?)

    キョン(……考えるまでもないか。どうせまたハルヒの仕業だろう)

    キョン(まったく、今度は何を願ったんだ? 周りが長門だらけなんてどんな願望だ?)

    キョン(はぁ、どうせくだらんことでも考えたんだろうな。毎度毎度はた迷惑な奴だ)

    キョン(問題はこれからどうするかだな。今のところ、これといった実害は出てないが……)

    キョン(さすがに世界中の人間が長門というのもな。いや、別に長門が嫌というわけでもないんだが)

    キョン(むしろ嬉しい……いやいや、何を考えてるんだ俺は!!)

    キョン(とにかく、誰かに相談してみるか。長門か古泉あたりに……)

    長門「おーい、キョン」

    キョン「うお! な、何だ?」

    長門「何をボーっとしてるんだ。次の時間、体育だぞ」

    13 = 1 :

    キョン「え? 体育? そういやいつの間にか教室内の人数が……」

    長門「そりゃ女子は隣の教室で着替えだからな。何だ、覗きたいのか?」

    キョン「違うわアホ」

    長門「はは。ほら、俺たちもさっさと着替えるぞ」ゴソゴソ

    キョン「うおおおおい!? 何を目の前で脱ごうとしてるんだ!?」

    長門「はぁ? 脱がないと着替えられないだろうが」

    キョン「え? あ、そうか、そうだよな……」

    キョン(びっくりした……見た目は長門だからなぁ。くそ、中身は谷口だってのに……)

    長門「変な奴だな。よっと」ゴソッ

    キョン「うわああああ!? 何でブラ着けてないんだよお前ええええ!?」

    長門「男がブラなんか着けるか気色悪い! 何だ、お前そんな目で俺を見てたのか!」

    キョン「いいから!? そのままで話しかけるな。早く上を着てくれ!?」

    長門「さっきから何を言ってるんだよ。今日のお前おかしいぞ」

    14 = 2 :

    俺しかいない予感

    15 = 1 :

    キョン(見ちまった見ちまった! バッチリ見てしまった!?)

    キョン(不可抗力だ! わざとじゃない! 恨むなよ長門!)

    キョン(…………)

    キョン(しかし……決して豊満とは言えないが、綺麗な形してたな。あれが美乳ってやつか?)

    キョン(だああああ! 何を考えてるんだ俺は!? 平常心平常心!)


    長門「それでよ、マジでよ、ダルくてよ」

    長門「マジかー、ウザいなー、やばいなー」


    キョン(くそ、教室のどこを見ても……見るな! 見ちゃだめだ!)

    長門「おい、着替えにいつまでかかってんだ。さっさとしないとおいていくぞ」

    キョン「あ、ああ、すぐ行く!」

    キョン(落ち着け、あいつらはみんな男なんだ。中身は男なんだ。見た目は長門だけど男なんだ!)

    キョン(…………男なら別に見てもそこまで問題じゃないよな。なら……って駄目だっての!)

    16 = 1 :

    ~校庭~


    長門「よーし、整列!」

    キョン(はぁ、いつもはむさ苦しいとしか思わない体育教師を、まさか可愛いなんて思う日が来るとはな)

    長門「今日はマラソンだ! 校庭30周!」

    長門「え~!」

    長門「だりーよ! きちーよ!」

    キョン(うげぇ、ただでさえ今は大変なのに……)

    長門「文句言うな! 下位5人は罰として腕立て伏せ100回だからな!」

    長門「横暴だー!」

    長門「虐待だー!」

    長門「つべこべ言うな! さっさとスタートラインに着け!!」

    キョン「わー! 長門が怒鳴った!?」


    長門「位置について、よーい、おら走れー!!」

    17 :

    解決しなくていんじゃね?

    18 = 1 :

    キョン「ぜえ、ぜえ、はあ、き、きつい……」

    キョン「ぜひ、ふひ、そ、それにしても……」


    長門「はぁ、はぁ、はぁ……」

    長門「ひい、はひい、ふひい……」

    長門「もう、駄目、死ぬ……」


    キョン(普段は何ごとにも動じない長門が、ああも荒い息をついて……)

    キョン(こんな長門はもう見れないだろうな。あ、何かちょっとエロく見えてきた……)

    キョン「って、暢気に見てる場合じゃない! 腕立てが!?」


    長門「ゴール。何とか腕立ては免れたようだな」

    キョン「ぎ、ギリギリセーフ。うお! 長門がいっぱい倒れてる!? 何だこの光景!?」


    長門「はぁ、はぁ、はふぅ……」

    長門「い、いっそ殺せ……」

    19 = 1 :

    長門「うーむ、時間が結構余ったな。よし、相撲でもやるか!」

    長門「はー!? 何だそりゃー!」

    長門「休ませろこらー!」

    長門「つべこべ言うな! そうだな、トーナメントにするか。優勝者は体育の成績を5にしてやるぞ」

    長門「よーし、やるぞー!」

    長門「どっからでもかかってこーい!」


    キョン(相撲か……面倒くさいな。さっさと負けて見物にまわろう)

    キョン(んん? 相撲って、長門と相撲をとるのか? 長門と……)

    キョン(いや、深く考えるな。考えすぎるとドツボにはまる)


    長門「よーし、準備できたな。まずは谷口と……そこでボーっとしてるお前だ!」

    キョン「うげっ! いきなり俺!?」

    長門「ふははは! さぁかかってくるがいい、キョン!」

    キョン(谷口か。こいつに負けるのは癪に障るな。1回だけは勝っておくか)

    20 :

    うむ

    21 = 1 :

    キョン(しかし……やっぱり見た目が長門だと抵抗があるな。ええい! 考えてもしょうがない!)


    長門「はっけよーーい、のこった!」


    長門「うりゃあああ!」ガシッ

    キョン「おりゃああ!」ガシッ

    長門「ぐぬっ、やるなキョン!」

    キョン「くそ、谷口ごときと互角とは屈辱!」

    キョン(ああああ組み合ってしまったから、長門の身体の柔らかい感触がががががが)

    長門「ふん! せいや!」

    キョン(こいつの身体、小さいな……こんな小さい身体でいつも俺たちを守ってくれてたのか……)

    長門「とりゃあああ!」

    キョン「おわっと!? 危ねえ!」ズザザ!

    キョン(気を抜いてる場合じゃないな。よし、見た目が長門といえど、容赦はせんぞ!)


    フニュン

    22 = 1 :

    キョン(ん? なんか鳩尾のあたりに柔らかい感触が……)

    長門「うおおお! このまま寄り切ってやるぜ!」

    キョン(こ、この感触は!? 長門のおっぱぱぱぱぱぱ……しかもノーブララララララ……)

    長門「とどめだ!」

    キョン「はっ! 何の!」ググッ

    長門「ちいっ、持ちこたえやがったか」

    キョン(危ない危ない。あと少しで負けるところだった……)

    キョン(谷口ごときに負けてたまるかよ! 俺のプライドを保つために!)

    キョン(何よりも、もう少し長門の胸の感触を楽しむために! 絶対に負けるか!)


    長門「おお、互角だな」

    長門「ずいぶんと長い勝負になってきたぞ」


    キョン(身体を可能な限り密着させて! おおおおおおお!)

    長門「な、何だよ、この妙なプレッシャーは!?」

    23 = 3 :

    濃厚なホモスレ

    24 = 1 :

    長門「ぐはぁ、ぐはぁ、ちきしょー! 負けた!」

    キョン「ぜえ、ぜえ、いやぁ、勝った勝った」

    長門「何だよ、妙に嬉しそうだな」

    キョン「はっはっは、たっぷり堪能させてもらったからな」

    長門「堪能?」

    キョン「ああいや、こっちの話だ」


    長門「2回戦始めるぞー」

    キョン「ん、もう次の出番か。早いな」

    長門「キョン、次は君が相手か。お手柔らかにね」

    キョン(えーと、こいつは……国木田か)


    長門「はっきょーい、なかった!」

    長門「やあ!」ガシッ

    キョン「ふんっ!」ガシッ

    25 = 1 :

    長門「うーんうーん! えいやああ!」グググッ

    キョン(……国木田は谷口ほど強くないな。さっきよりは余裕だ)

    キョン(よし、余裕を持って堪能させてもらおう)


    フニュン


    キョン(お~~、柔らけ~~)

    長門「こーのー!」

    キョン(……特に不審には思われてないな。まぁ必死だからというのもあるだろうが)

    キョン(…………これ、手で直接触っても大丈夫なんじゃねえか?)

    キョン(…………)

    キョン(いやいやいや! いくら何でもそれはやめた方がよしやってみるか!)

    長門「ていやー!」

    キョン(そーっとそーっと。自然に自然に……)


    プニュプニュ

    26 = 1 :

    キョン(おおおお! 素晴らしい感触! これが女の子のおっぱいの感触か!)

    長門「うひゃああ!? キョン、どこを触ってるの!」

    キョン「え? いやいやいや! 押し返そうとしてたまたま当たっただけだって!?」

    長門「本当かい? 何かこう手つきが……」


    長門「おいおい、何か怪しいなキョン」

    長門「ホモかお前ー」


    キョン「うるせー! 違うっての!」

    キョン(うーむ、怪しまれてしまったか。やはり男相手でもあれはまずかったか)

    キョン(……冷静に考えたら、俺は今男の胸を揉んで喜んでたのか……うええ)

    長門「まぁいいや。では仕切りなおしといこうか、キョン」

    キョン(……やっぱり長門にしか見えん。とはいえ、さすがにこの状況では楽しめんな)

    キョン(しょうがない。ここは勝って、次で楽しむとしよう)

    27 = 1 :

    長門「何か今日のキョン、やたらと強くないか? あいつそんなに体力ないはずだが」

    長門「何と言うか、何かを成し遂げるために自分の能力以上の力を発揮している感じだな」


    キョン(そりゃそうだ。長門の身体を堪能するためには、それぐらいの力は発揮してやる)

    キョン(さて。というわけで、あの手この手で楽しみつつ決勝まで来たわけだが)


    長門「ほほーう、お前が決勝の相手か」

    キョン(見た目では分からんが……どうやらクラス一の体力馬鹿が相手のようだ)

    キョン(これはさすがに……楽しむのは無理か……?)


    長門「はっきょー、のーこった!」


    キョン(ま、もう充分楽しんだし、適当に負けるとするか)

    長門「うりゃああああ!」ガッシィ!!

    キョン「おっぷ!」

    キョン(ここここれは!? む、胸に! 長門の胸に顔が埋まって!?)

    長門「はっはー! このまま投げ飛ばしてやる!」

    28 :

    見てるぞしえん

    29 = 17 :

    阿部さんがくるぞ

    30 = 1 :

    キョン(柔らかい! 何と言う天国! 最高すぎる!)

    長門「おりゃあああ! 飛んでけ!」ブンッ

    キョン(むっ! この天国をそう易々と終わらせてたまるか!!)ズザザザ!!

    長門「何!? 踏みとどまりやがった!?」

    キョン「ふふふふふ……ふひひひひ……」

    長門「な、何だこいつ、気持ち悪いな! 離れろ!」

    キョン「離れてたまるか! ふひひ! ふひっひっひっひ!」

    長門「ちょ! お、おい! 何だよこの馬鹿力は!?」

    キョン「もっと堪能させてもらうぞ……ジュルリ……」

    長門「う、うぎゃあああ! 誰か! 助けてくれ!?」


    長門「おいおいキョン、そこまでだ!」

    長門「落ち着きなって。ほら、離れて!」


    キョン「うがー! もっと嗅がせろー!!」

    31 = 1 :

    ~昼休み~


    キョン「何をしてたんだ俺は……興奮のあまり、完全に我を忘れていた……」

    キョン「正気に戻った後に土下座して謝って何とか許してもらったが……視線が痛いのなんの……」

    キョン「谷口が『普段涼宮の相手ばかりしてストレス溜まってたんだろ』ってフォローしてくれたのがせめてもの救いか」

    キョン「はぁ、あんなことをしたのは勿論だが……何よりも俺は、長門に対して何てことを……」

    キョン「最低だろ……大切な仲間に……バレないからって……」

    キョン「うう、強烈な自己嫌悪……もうアホなことを考えるのはやめよう……」

    キョン「放課後に長門か古泉に相談して……何とかこの異変を解決してもらおう」

    長門「ようキョン、一緒に昼飯食おうぜ!」

    キョン「え? あ、ああ……」

    長門「何だよ、まださっきのこと気にしてるのか? お前も大変だよな」

    長門「ま、涼宮のお守りばっかりしてるんだ。たまにはあんな暴走したくなる時もあるさ!」

    キョン「…………お前、いい奴だな」

    長門「今頃気づいたのか? はっはっは! というわけで、おかず分けろ」

    32 = 1 :

    ~放課後 部室~


    キョン「うぃーす」ガチャ

    長門「おや、こんにちは」

    長門「やーっと来たわね。相変わらずトロいんだから」

    キョン「掃除当番だったんだからしょうがないだろうが」

    長門「こんにちは、今お茶を淹れますね」

    長門「……」


    キョン(うーむ、やっぱりSOS団の面々もみんな長門か……)

    キョン(団活終了後にちゃんと相談しないとな。もちろんハルヒにバレないように)

    長門「はい、お茶です」コトッ

    キョン「どうも、ありがとうございます」ジー

    キョン(メイド服姿の長門か……なかなか似合ってるな。いい!)

    長門「えっと、その、何でそんなに見つめてくるんですか……?」

    キョン「え! ああ、何でもないです。すみません!」

    33 = 1 :

    長門「こら! アンタみくるちゃんのことをエロい目で見てるんじゃないわよ!」

    キョン「違うって!? 誤解だ!」

    長門「あ、あたし、気にしてませんから。ただ、ちょっと恥ずかしかっただけで……」

    キョン「う……すみません。あ、お茶いただきます」ズズッ

    長門「今日はいつもと違うお茶を淹れてみたんですけど、おいしいですか? キョンくん」

    キョン「ええ、とてもおいしいですよ…………朝比奈さん、今のセリフをもう1回言ってくれませんか?」

    長門「え? 今のセリフ、ですか? 今日はいつもと違うお茶を淹れてみたんですけど……」

    キョン「その後です」

    長門「おいしいですか? キョンくん」

    キョン「……」

    長門「あの、キョンくん……?」


    キョン(『キョンくん』か……長門にそう呼ばれたことなんてなかったからな。何かいいなこれ!)

    キョン(朝に妹にも言われたが、あの時はまだ混乱してたし……いやぁ、新鮮だ!)

    34 = 1 :

    長門「アンタ……さっきから何やってるのよ……?」

    キョン「はっ! いいいや、何でもない!?」

    長門「……」ジトー・・・

    キョン(やばい、怪しまれてる。つい調子に乗っちまったな。自重しないと自重)

    長門「ふむ」スッ

    キョン「わっ! びっくりした!?」

    長門「どうも今日のあなたは様子がおかしいですね。何かあったのですか?」ヒソヒソ

    キョン(かか顔が!? 長門の顔がこんな近くに!?)

    長門「おや、いつもなら『顔を近づけるな、気色悪い』などと言う場面のはずですが」

    キョン「え? あ、ああそうだ! というかお前、自覚あったのか!」

    長門「今度は古泉くんと……むー……」

    キョン(うお、何かまた怪しまれてるし! けどジト目の長門も可愛い!)

    長門「……」ペラ・・・

    キョン(そういえば……本物の長門は、今のところ何もアクションを起こさないな)

    キョン(あいつは既にこの異常事態に気づいてるのか? まぁすぐに分かることだが)

    35 = 1 :

    長門「……」パタン

    長門「あら、もうこんな時間。今日の団活は終了! あたし先に帰るから戸締りよろしくね!」


    ガチャ バタン


    キョン(よし、みんなに相談を……)

    長門「では、僕も失礼します」

    キョン「あ、古泉、ちょっと話が……」

    長門「申し訳ありませんが、仕事です。先程のやり取りで小規模ながら閉鎖空間が発生しましたので」

    キョン「う……す、すまん……」

    長門「では、また明日」バタン

    キョン「はぁ、仕方ないか。長門、朝比奈さん、話が……」

    長門「……」スタスタスタ

    キョン「あ! えーと……長門! 話が……!」

    長門「急用」バタン

    キョン「え……? あ、行っちまった……」

    36 = 20 :

    さる

    37 = 1 :

    長門「えっと、話って何ですか? キョンくん」

    キョン「あ、えーと……」

    キョン(どうする? 朝比奈さんだけにでも話しておくか? しかし……)

    キョン「……いえ、何でもないです。さ、帰りましょう」

    長門「あ、うん」

    キョン(まぁいっか。今すぐどうにかしないといけないような緊急事態でもないし。明日でいいか)




    ~キョン家~


    キョン「ただいまー」

    長門「おかえりーキョンくん」

    キョン(ふむ、長門がお出迎えしてくれるってのもいいな)

    長門「今日はねー、ミヨちゃんと一緒に遊びに行ったんだー」

    キョン(……天真爛漫な笑顔の長門、素晴らしいな)

    38 = 7 :

    いいね

    39 = 1 :

    長門「あ、そうそう。お母さんがね、晩御飯の前にお風呂入っときなさいって」

    キョン「ああ、分かった…………ん?」

    長門「どうしたの? キョンくん」


    キョン(風呂…………風呂、風呂……銭湯…………銭湯!)

    キョン(銭湯……女湯入る→捕まる。男湯入る→OK)

    キョン(銭湯では当然全員素っ裸。男の裸なんて見ても嬉しくも何ともないが……)

    キョン(今はみんな長門の姿……男もみんな長門の姿……)

    キョン(つまり……今、銭湯の男湯に行けば、裸の長門がいっぱい!)

    キョン(しかも、本当なら男同士だから、裸を見たって捕まらない!)

    キョン(おお、おおおおおおおおおおおおおおおお!!)


    長門「キョンくん? キョンくーん?」

    キョン「はっ!!」

    キョン(俺は……俺は今、何を考えていた……?)

    40 :

    パンツお母さんに没収された

    41 = 1 :

    キョン(アホか俺は! もうそんなことはしないと誓っただろう!)

    キョン(長門は俺の大切な仲間…………何より、何度も俺を助けてくれた命の恩人だ)

    キョン(その恩人に対して俺は……そんな裏切る真似をしちゃ駄目だろ!)

    キョン「はぁ、アホなことを考えるのはもうやめよう」

    キョン「風呂に入って、さっさと寝て……明日こそみんなに相談しよう」

    キョン「さて、と……」











    長門「あれ? キョンくん、こんな時間にどこ行くの?」

    キョン「ちょっと銭湯に行ってくる」

    43 = 1 :

    ~銭湯~


    キョン「来てしまった……あれほど固く決意したというのに……」

    キョン「いや! 男ならしょうがない! こんな大チャンスを逃す手はないだろう!」

    キョン「先に謝っておく! 長門すまん! だけど男ならしょうがないんだ!」

    キョン「さぁ! いざゆかん!」ガラッ


    長門「うえーい、いい湯だなー」

    長門「しみるねぇ~」

    長門「わーい、ザブザブザブ~」バシャバシャ


    キョン(お、おおおおお! こ、これは!!)

    キョン(裸の長門が1人、裸の長門が2人、裸の長門が3人、裸の長門がたくさん!)

    キョン(何という…………何というパラダイス!)

    キョン(イヤッホーーイ!!!!)

    44 = 1 :

    長門「ゴシゴシっとー。隅々まで洗ってーっと」

    キョン(長門の綺麗な形のおっぱい……)

    長門「ぎゃー! 冷水が! 冷水がぁぁ!」

    キョン(長門の小さなお尻……)

    長門「はぁ、いい湯じゃった」ザバァ

    キョン(そして……長門の●●●……おおおおおお!!)

    キョン(やばい……たまらん……身近な女の子の裸というのはここまで強烈なのか……?)

    長門「おっと、いかん。タオルを落としてしまった」グッ

    キョン(ぬおお! お、お尻の! お尻の穴が!!)

    キョン(は、はは、ここまで拝んでも罪になることはない……)

    キョン(いやー、生きててよかった! よーし、たっぷりと目に焼き付けるぞ!!)


    長門「さっきからあの兄ちゃん、ワシらのことをガン見しとらんか……?」

    長門「何だか身の危険を感じるのう……」 

    45 = 1 :

    ~キョン宅~


    キョン「ただいま。ふひひ」

    長門「あ、おかえりキョンくん。銭湯どうだった?」

    キョン「パラダイスだった」

    長門「へー」



    ~キョンの部屋~


    キョン「いやぁ、こんな異常事態なら大歓迎だな! 素晴らしいものが見れた!」

    キョン「明日も相談せずに、しばらくはこのままでもいいかもな。こんな機会2度とないだろうし」

    キョン「こんな異常事態なら大歓迎だ! 堪能した堪能した」

    キョン「さて、寝るとするか。明日はどうやって楽しむか」


    コトッ


    キョン「ん?」

    46 = 1 :

    キョン「今、何か変な音がしたような。机のあたりから……」

    キョン「んん? 何だこれ? 箱? いつの間にこんな物が……」コンコン

    キョン「硬いな。何かの機械っぽいが、スイッチとかはないな。あれ? 何か書いてある……」


     『長門有希』


    キョン「……まさかな。いや、やはりこの機械、今回のことと何か関係が……?」


    ピッピッピッ ポーーーン!!


    キョン「うわ! びっくりした! 時報!?」


    ゴゼン 0ジ チョウドヲ オシラセシマス


    キョン「本当に時報かよ……何なんだこの機械…………あれ?」


     『朝比奈みくる』

    47 = 7 :

    谷口じゃなくてよかった

    48 = 1 :

    キョン「名前が変わってる……さっきまでは長門の名前だったのに、いつの間に朝比奈さんの名前に」

    キョン「さっきの時報の時か? しかし、何でまた……」

    キョン「何か怪しいな、この機械。けど、俺にどうこうできるとも思えんしな」

    キョン「ああもう寝よう! 考えるにせよ相談するにせよ明日だ明日!」ボフッ

    キョン「はぁ、おやすみ……」



    ~翌朝~


    ???「キョンくーん、朝だよー!」ボフッ

    キョン「ぐえっ!」

    ???「ほら、起きて起きてー」

    キョン「わ、分かった分かった…………えええええ!?」


    みくる「んん? どうかしたのー?」

    49 = 17 :

    ほう

    50 = 1 :

    キョン「あれ? え? 朝比奈さん!?」

    みくる「え? みくるちゃん来てるの?」キョロキョロ

    キョン(何でだ? 昨日は確かに長門だったのに…………って、あの機械か!)

    キョン(あの機械の名前のところが長門から朝比奈さんに変わったから……やっぱりあの機械が……)

    みくる「ほらほらキョンくん、起きて起きて」ユサユサ

    キョン「おわ! ああもう! 毎度毎度上に乗るんじゃない! たまにはまともに起こせ!」ガバァ

    みくる「きゃ!」

    キョン「そんな悪い妹は布団に包んでこうしてやる! こうしてやる!」モゾモゾ

    みくる「きゃははは! 離してキョンくーん」

    キョン(おおお! 布団越しとはいえ、何という柔らかい感触! さすがは朝比奈さん!)

    キョン(これはたまらん! 癖になりそうだ!)モゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾ

    みくる「お母さーん! キョンくんが変なことするー!」

    キョン「わー! 待て待て待て!?」


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