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    元スレ(たぶん)新ジャンル「ロリ騎士」

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    351 : 創る名無しに見る - 2009/03/19(木) 11:07:22 ID:p+QIbeWs (+33,+29,-38)
    ゲッ!
    >>350書いてる間に書記さんまでロリ化かよっ!?

    王様の願いが神様に届いたって事か?www
    352 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 11:35:25 ID:ylzicn4Y (+38,+30,-243)
    >>292 続き
    兵士B「俺、隣国に亡命しようかと思うんだ…」
    兵士A「お前、正気か?」
    兵士B「この国はもう本当に終わりだ。お前も早く逃げた方がいい」
    兵士A「…俺は逃げない」
    兵士B「なぜだ!?こんな国に居ても未来は無いぞ!!」
    兵士A「俺は逃げない…この国にはロリたんが居るからな。ロリたんの居るこの国を守るためなら、俺は地獄の釜の中にだって喜んで飛び込むぜ!!」
    兵士B「A…お前そこまでロリ騎士殿の事を…!!」

    騎士「ロリ、荷物まとめた?」
    ロリ騎士「はい!姉様」
    騎士「いざという時の準備だけはしておかないとね…」
    ロリ騎士「国と心中なんて嫌ですからね…」
    353 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 12:38:14 ID:ylzicn4Y (+33,+30,+0)
    宮廷書記「せ…先日はどうも…私とした事がつい取り乱してしまい、陛下に対して大変失礼な事を…」
    国王「いや…いいんだ。お前の言葉は真実だ。俺は反省した。もうお前一人に国政を任せきりにしたりしない。隣国とも話し合う。セクハラもやめる。ロリ騎士で妄想もしない」
    宮廷書記「陛下…」
    国王「今まで頼りない王で済まなかった。これからは二人で国を支えていこう…」
    宮廷書記「…はい、陛下!」(感涙)

    兵士A「陛下、大変です!!」
    国王「何事だ?騒々しい…だが例えどんな事態であろうとも俺は慌てないぞ。我々二人の力を合わせれば解決出来ない問題など無いのだ。なぁ、書記よ」
    宮廷書記「その通りです陛下!」
    兵士A「隣国と大国の連合軍が国境を越えて攻めて来ました!!」
    国王「わー!わー!書記ー!!お前のせいだー!!何とかしろー!!」
    宮廷書記「あんた今自分で言った事忘れたの!?もう嫌~!!ばかぁ~!!えぇ~ん!!」
    355 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 16:47:31 ID:Qq2HBCm5 (+38,+30,-154)
    ロリ騎士「ねえねえ、きいてもいい?」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「おおきくなったらなにになりたい?」

    兵士「すみません、私は既に大人です。そして兵士です」

    ロリ騎士「あっ、そっか~」

    兵士「ロリ騎士様は何を目指しているのですか?」

    ロリ騎士「う~んと、う~んと……おひめさまー!」

    兵士「それは王に言ってはなりませんよ」
    356 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 16:50:40 ID:Qq2HBCm5 (+38,+30,-157)
    ロリ騎士「いいなずけ」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「なんだか、わたしにいいなずけがいるみたい」

    兵士「ふむ、ロリ騎士様程の家柄の方ならばおかしくは無いですね」

    ロリ騎士「おうさまがね、わたしのいいなずけだっていってたの」

    兵士「聞き流して良いですよ」

    ロリ騎士「……いいなずけってなに?」

    兵士「ひとまず忘れて良いですよ」
    357 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 16:52:26 ID:4u//0dGI (+27,+29,-6)
    ちょw騎士なのに平然と国捨てる準備すなw
    358 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 16:52:56 ID:Qq2HBCm5 (+33,+30,-132)
    ロリ騎士「ペンはけんよりもつよし、ってどういういみ?」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「どうしてペンなのに、けんよりつよいの?」

    兵士「それはですね、民衆の意識を――」

    ロリ騎士「???」

    兵士「――ロリ騎士様は、どのようなお話がお好きですか?」

    ロリ騎士「シンデレラ!」

    兵士「なるほど、そうなんですかぁ」
    359 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 16:53:15 ID:4u//0dGI (+33,+29,-6)
    >>355
    大喜びで幼女にされるな
    間違いない
    360 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 16:54:57 ID:4u//0dGI (+38,+29,-23)
    >>356
    いつの間に決めやがった
    だが兄や父じゃなく許嫁とはわかってないな
    361 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 16:59:04 ID:Qq2HBCm5 (+33,+30,-182)
    ロリ騎士「へいしって、すきなひといるの?」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「みんながね、へいしはロリコンだって言ってるの」

    兵士「そのような言葉はお忘れください。そして、私はロリコンではありません」

    ロリ騎士「ねえ、ロリコンってなに?」

    兵士「ロリ騎士様のような可愛らしいお方が好きな人間の事です。お忘れください」

    ロリ騎士「……ふぇ……へいしはわたしのこときらいなの……?」

    兵士「……ぬぅ」
    362 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 17:04:24 ID:Qq2HBCm5 (+36,+30,-126)
    ロリ騎士「ねえねえへいし!」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「にあう?」

    兵士「?」

    ロリ騎士「……」

    兵士「……」

    ロリ騎士「――もう! かみをうしろでむすんでみたの!」

    兵士「すみません、見とれていて言葉が出ませんでした。とりあえず、兜を脱いで見せてもらえますか?」
    363 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 17:07:10 ID:Qq2HBCm5 (+33,+30,-143)
    ロリ騎士「どくせんきんしほういはん」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「へいしがそれをしてるんだって」

    兵士「心当たりが有りません」

    ロリ騎士「そうなんだ?」

    兵士「はい。私は見も心も潔白です」

    ロリ騎士「よかった! おうさまに、へいしはわるくないっていってくるね!」

    兵士「すみません。私も王に一言物申すのでご一緒させてください」
    364 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 17:10:21 ID:Qq2HBCm5 (+33,+30,-140)
    ロリ騎士「……おめめがいたい」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「きのう、おそくまでおきてほんをよんでたの」

    兵士「それはいけない。キチンと寝ないと大きくなれませんよ」

    ロリ騎士「!?」

    兵士「今日も夜更かしをしたら……背が縮んでしまう恐れもあります」

    ロリ騎士「きょっ、きょうははやくねるよ! だからへいきだよ!」

    兵士「それは良かった」
    365 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 17:14:21 ID:Qq2HBCm5 (+33,+30,-177)
    ロリ騎士「へいしはあしたはどうするの?」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「あしたね、おやすみをもらったの!」

    兵士「ああ、明日は国王の生誕祭で祝日ですからね」

    ロリ騎士「だからね、あしたあそぼ?」

    兵士「すみません。明日は城で王の誕生日を祝う宴の警備があるので」

    ロリ騎士「……そっかぁ。あした、なにしてようかなぁ」

    兵士「とりあえず、明日の宴に出てあげると王が喜びますよ」
    366 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 17:17:42 ID:Qq2HBCm5 (+33,+30,-146)
    ロリ騎士「ねえねえ、にもつがこなかった?」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「きょうね、わたしのあたらしいよろいがとどくの!」

    兵士「成る程」

    ロリ騎士「ピンクでね、すっごくかわいいの!」

    兵士「それは楽しみですね」

    ロリ騎士「おうさまたちもね、すっごくたのしみにしてるんだよ!」

    兵士「ピンクなのは鎧だけで十分ですよね」
    367 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 17:23:17 ID:Qq2HBCm5 (+28,+30,-146)
    ロリ騎士「へいしはなにがすき?」

    兵士「どうかしたんですか?」

    ロリ騎士「いいからこたえなさい!」

    兵士「ロリ騎士様にそう言われては答えないわけにはいかないですね」

    ロリ騎士「なにがすき?」

    兵士「そうですね……この国が好きです」

    ロリ騎士「……たんじょうびプレゼントにくにはむずかしい」

    兵士「お気持ちだけで十分ですよ。そして、私の誕生日は大分先です」
    369 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 18:21:05 ID:4u//0dGI (+20,+22,-1)
    >>362
    見えねぇw
    370 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 19:00:47 ID:RVl9hanB (+28,+29,-23)
    >367
    「にくに」って何だろうと考えてしまった俺はもうダメだ
    372 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 22:01:02 ID:h5nH0UXK (+33,+29,-40)
    >>360

    平時なら王家との繋がりが強くなるからいい縁談だろ(親は)

    親も姉はダメだと思ったんだろ
    373 : 創る名無しに見る - 2009/03/20(金) 22:05:15 ID:h5nH0UXK (+32,+29,-20)
    >>18

    今上陛下はロリコンじゃない.....ハズ
    374 : 創る名無しに見る - 2009/03/21(土) 23:56:04 ID:YP1X4mbK (+30,+30,-188)
    国王「諸君!集まってもらったのは他でも無い。諸君も知っての通り、隣国と大国の連合軍が卑劣な不意打ちによって国境を突破し、我が国土を侵した。これより敵軍を迎え撃つための作戦会議を行う!」
    宮廷書記(その“卑劣な不意打ち”を最初にやろうとしたのはこっちなんだけどね…)
    騎士(逃げそこなっちゃったわ…ていうか何でロリと同じ鎧?)
    兵士A(クソ~!ロリたんとペアルック…羨ましすぎる!)
    兵士B(逃げそこなった。ちくしょう…俺まだ死にたく無いよ…)

    ロリ騎士(よくわかんないけど、確実に全員の心がバラバラなのが伝わってきた…)
    375 : 創る名無しに見る - 2009/03/22(日) 01:10:22 ID:7dgggPZl (+19,+29,-19)
    ロリ騎士がツッコミポジションだと……
    376 : 創る名無しに見る - 2009/03/23(月) 01:19:09 ID:lU2N7QFi (+68,+28,-1)
    ちょっとリ○ンの騎士風味
    .html
    377 : 創る名無しに見る - 2009/03/23(月) 03:40:00 ID:LjLfNhhU (+24,+29,-15)
    陛下たんスレみたいなかわいいスレだな
    378 : 創る名無しに見る - 2009/03/23(月) 13:53:46 ID:IAZeguxR (+30,+30,+0)
    教会の礼拝堂で、聖職者達が集まっている。
    院長先生「この国にも戦が押し寄せようとしています。嘆かわしい事です」
    ロリ僧侶「…………」
    ロリ僧侶は、祭壇に祭られている神像と同じ様に、黙って横に立っていた。
    院長先生「戦が始まったら、私達は傷付いた方々を救う為に働きましょう」

    戦が始まったら、教会は時々野戦病院的な活動をすることがある。

    聖職者A「それはこの国の兵士の方々のみ受け入れでしょうか?」
    その疑問はもっともだ。
    もし同じ部屋に敵味方同士が入った場合、いらない火種を抱え込みかねない。
    だが。
    院長先生「傷付いて困っている人に、敵も味方もありません。神の前では皆平等です」
    ロリ僧侶「……(ピクッ)」
    僅かにロリ僧侶の表情が動いた。
    聖職者A「院長先生……ご立派なお考え……感動いたしました」
    院長先生「ああ……判っていただけましたか……」
    聖職者A「知らないうちに人を差別するようになっていたなんて……自分が恥ずかしい」
    院長先生「良いのですよ。判れば良いのです……」
    互いに涙を浮かべてさめざめと泣く二人。
    そしてそれが伝染したか、その場にいた全員が声を忍ばせて泣き始める。

    ロリ僧侶を除いて。

    ロリ僧侶(……湿っぽいの……嫌)

    院長先生「さあ、これからその準備をいたしましょう。まずは戦場まで派遣される方の人選を……」

    ロリ僧侶「…………」

    何となくロリ僧侶には、今のこの国が勝てる気がしない。
    そうなると、この教会はどうなるだろう?
    攻め込んでくる国の元首が、信心深いとは限らないし。
    全く違う宗教を熱心に信仰したりしていたら、もっと最悪だ。
    出しゃばるより逃げる準備をした方が良いんじゃないか? とさえ思う。

    院長先生「あなたは小さいけれど、物事に動じないし立派です。行っていただけますね?」
    考え事をしている間に、いつの間にか自分に話が振られていた。
    ロリ僧侶「…………」
    熟考の末――
    ロリ僧侶「……はい(こくん)」
    その様子を見て、場が盛り上がる。
    聖職者A「ああ……こんな子までが神に殉じて戦場へと向かおうとしている……」
    聖職者B「しり込みしていた自分が恥ずかしい……」
    泣く者まで現れる始末だったが……

    ロリ僧侶(……国境近くまで行ったら逃げられるかな?)
    頭の中は違うことを考えていたロリ僧侶であった。
    379 : 創る名無しに見る - 2009/03/23(月) 18:33:53 ID:PWTZYd/G (+19,+29,-2)
    非情だなロリ僧侶
    380 : 創る名無しに見る - 2009/03/23(月) 19:12:46 ID:liGsQhnK (+24,+29,-17)
    ネタというよりイイハナシの前フリっぽいんだぬ
    381 : 創る名無しに見る - 2009/03/24(火) 01:55:09 ID:U1zPHeLc (+91,+29,-13)
    きっと>>325
    断れない理由は多額の寄付か何かの弱みに違いない
    382 : 創る名無しに見る - 2009/03/24(火) 02:01:43 ID:KOz2pt0t (+24,+29,-15)
    左側から伸びてる手がいやらしいです><
    383 : 創る名無しに見る - 2009/03/24(火) 05:48:13 ID:+8ybsca1 (+22,+29,-5)
    絵師が多いね。実に良い!
    384 : ◆gRK4xa - 2009/03/24(火) 18:52:35 ID:ycD0a3Bf (+132,+30,-140)
    初めまして、カード化スレのものです。
    Magic the Gatheringの二次創作を行っております。
    http://miacis-joke.hp.infoseek.co.jp/mtm/souhatsu/index.html

    今回はこのスレに投稿されている>>381さんの絵2枚をカード化してみました。
    この絵を描いた絵師様にお願いがあるのですが、これらのカードを
    “創作発表板を題材にしたカードセット”に収録したいと思いますがよろしいでしょうか?
    収録されたカードはこちらのスレッドとまとめサイトに転載されます。

    ※良いご返答を戴けない場合、上記の画像は数日後に削除いたします。

    主な仕様
    ・商業、営利目的ではありません。コミケ等への出店予定もありません。
    ・セット内には創作発表板内の他のスレッドのカードも含まれます。
    ・最終的にはプリントアウトすれば遊べるようになります。
    ・日本語版実装予定。
    385 : 創る名無しに見る - 2009/03/24(火) 23:50:10 ID:+8ybsca1 (+38,+30,-288)
    【作戦会議】
    宮廷書記「敵は兵力を三つに分け、国境のここと、ここと、ここの地点から侵入して来ました」
    騎士1「ではここの平野で迎え撃つ事になりますか…」
    騎士「いえ、優勢な敵との平地での会戦は不利です。それよりここの森林地帯でゲリラ戦を…」
    騎士2「いっそ領内深くにまで誘い込み、敵の補給線を断ち切って孤立させれば…」

    国王「なんかカヤの外って感じ…」
    ロリ騎士「私もです。陛下…」
    国王「ならば俺達は俺達で作戦会議だ!」
    ロリ騎士「はい!ではさっそく提案します!『そのまま一気に突っ込んで、後は野となれ山となれ作戦』!」
    国王「アハハ!それ採用~♪」

    全員「うるさい!黙れ!!」
    国王・ロリ騎士「……(´・ω・`)」
    386 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 16:22:22 ID:FcUMAckL (+36,+30,-308)
    ロリ騎士「ねえ、ねえ、お願いがあるの」
    兵士「おや、どうしたんです?」
    ロリ騎士「あのね、わたしがもてるくらいの、いちばんおっきなはたがほしいの」
    兵士「旗、ですか? ロリ騎士様の紋章入りのやつならば、以前陛下から拝領なさったはずですが」
    ロリ騎士「ううん、ちがうの。なにもかいてない真っ白なはたがほしいの」
    兵士「……」
    ロリ騎士「だめ、かな……」
    兵士「わかりました、ロリ騎士様にぴったりなものをご用意しましょう」
    ロリ騎士「やった、ありがとう!」
    兵士「ただし、条件がひとつあります」
    ロリ騎士「じょうけん?」
    兵士「はい。これからロリ騎士様がなさろうとすることについて、わたくしも一緒にお供することをお許しください」
    無言のままたがいに見つめあったあと、ロリ騎士はこくりと頷いた。
    387 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 16:23:40 ID:FcUMAckL (+26,+30,-261)
    国王「なにぃ! ロリ騎士たんがいなくなっただとお!」
    宮廷書記「はい。姉騎士殿とロリ騎士殿付の兵士もおなじく行方をくらましたと」
    国王「あいつか、あいつのせいか! ええい、わしのロリ騎士たんと姉騎士ちゅわんをたぶらかすとは、不届き千万!」
    宮廷書記「どうなさりますか」
    国王「決まっておる。ただちに国境を封鎖せよ! アリ一匹出入りを許すな!」
    宮廷書記「……陛下。おそれながら、国境はすべて敵の手にあります」
    国王「ああん、そうだったー。んもう、わしのバカバカバカ!」
    無言で主君の痴態を見つめながら、ほんとうにもう潮時かもしれないと、宮廷書記はひとつの思いを決意する。
    388 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 16:25:34 ID:FcUMAckL (+33,+30,+0)
    兵士「ロリ騎士様、行き先はわかっておられるのですか?」
    ロリ騎士「うん。さくせんかいぎでたいこくこうていと、りんこくこくおうが平野に陣をはっているって言ってたから」
    兵士「たしかに、あの平野には相手方の最大兵力が集結していますが……」
    敵兵A「そこの二人、止れ!」
    ロリ騎士「どうしよう、兵士さんたちが通せんぼしてる」
    兵士「われわれは国王陛下の命により、貴国へ親書を届けんとする者。どうか道をあけていただきたい!」
    敵兵B「うるさい! なんぴとたりともここを通すことはできん!」
    兵士「しかたありません……わたくしがおとりになります。ロリ騎士様はそのすきにこの場をお逃げください」
    ロリ騎士「でも、そんなこと!」
    兵士A「ぐお! な、なんだきさまは!」
    謎の頭巾「人に名を尋ねるときはまず自分からって習わなかった?」
    敵兵B「お、おまえは、桃色屋敷(ピンクハウス)の女獅子!」
    謎の頭巾改メ姉騎士「うれしいわね、わたしのことを知ってくれてるなんて。でもね、わたしのいまの渾名は金髪のインゲよ」
    ロリ騎士「あねさま!」
    騎士「ここはわたしに任せて。さ、急ぎなさい!」
    兵士「し、しかし」
    騎士「大丈夫、殺したりして、あなたたちの邪魔するようなことはしないから!」
    敵兵B「三人とも逃がすか! ぐわぁ!」
    ロリ騎士「あねさま、ありがとう!」
    兵士「ご武運を!」
    剣戟の響きを背に駆けるふたりであった。
    389 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 16:28:07 ID:FcUMAckL (+33,+30,+0)
    家臣「陛下、陛下!」
    大国皇帝「なにごとだ、騒がしい」
    家臣「て、敵が」
    大国皇帝「攻めてきたと申すか」
    家臣「いいえ、それが」
    大国皇帝「いかがしたのだ」
    家臣「白旗にございます」
    大国皇帝「白旗だと?」
    家臣「は。幼き騎士と従者がひとり、白旗を掲げてこちらへとむかっております」
    皇妃「幼い騎士とな!」
    家臣「はい、よわい十にも満たぬむすめごが鎧をまとってこちらに」
    皇妃「なんと、なんということでしょう……」
    大国皇帝「どうした、なにを震えておる。大丈夫か?」
    皇妃「その者たちを陣へ案内しなさい!」
    大国皇帝「妃よ、どういうことだ?」
    皇妃「陛下、なにもおっしゃられず、どうぞわたくしといっしょに外へおいでください」
    テントを出たふたりは、大軍へと駆けるふたりを目にする。じぶんの身の丈以上もある純白の旗を掲げて馬を駆る少女と、彼女を守ろうと前を進む兵士。
    皇帝は、妃の頬に涙がつたうのに気づく。手甲をとると、彼女の涙を拭った。
    皇妃「……陛下、覚えておいでですか、わたくしが陛下のもとに嫁いだ日のことを」
    大国皇帝「ああ。わたしもおまえが来てくれた日のことを思い出しておったよ」
    家臣「陛下、いかがいたしましょう」
    大国皇帝「ただちに兵を退かせよ! よいか、ふたりには一切危害を加えてはならんぞ!」
    390 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 16:30:25 ID:FcUMAckL (+33,+30,+0)
    ロリ騎士「え、ええっと……」
    兵士(小声で)「ご拝謁賜り、恐悦至極に存じます、ですよ」
    ロリ騎士「ごはいえつたまわり? きょーえつしごく……」
    大国皇帝「はっはっは。格式ばった挨拶なぞよい。本題に入られよ」
    兵士「お心遣い、恐れ入ります」
    ロリ騎士「こくおうへいかからお手紙をあずかってきました。こうていへいかにおわたしするようにと」
    大国皇帝「拝見致す。――これは……」
    皇妃「いかがなさいました?」
    皇帝は、妃へと親書を渡す。親書には幼い字でこう書かれていた。
    「たいこくこうていへいか、りんこくこうおうへいかへ。どうか、なかなおりしてください」
    妃はこみ上げる涙をぐっとこらえ、夫を見つめる。皇帝は妃の思いに頷きでこたえた。
    皇帝「ロリ騎士殿、大儀であった。貴殿が親書、たしかに承った」
    ロリ騎士「あのう……」
    大国皇帝「安心いたせ、兵を引き上げる。隣国にもすぐに伝えよう」
    ロリ騎士「ほんとに!」
    大国皇帝「ああ、本当だとも。――そうだ、ロリ騎士殿にひとつお願いしようか」
    ロリ騎士「?」
    大国皇帝「これから私と妃とで手紙を書く。それを貴殿があるじに届けてもらいたい」
    ロリ騎士「おてがみ?」
    大国皇帝「ああ、そうだ。お願いできるかな」
    ロリ騎士「……うん」
    大国皇帝「そんなに不安そうな顔をしなくてよい」
    皇妃「陛下、どんな手紙か気になるのですよ」
    大国皇帝「ならばこっそりと教えてやろう。和平の提案だ」
    ロリ騎士「わへい?」
    皇妃「仲直りして、みんなずっと友だちでいましょうということですよ」
    ロリ騎士「ほんとに!」
    大国皇帝「ああ」
    ロリ騎士「ほんとに!」
    皇妃「ええ」
    ロリ騎士「ほんとに!」
    兵士「はい。よかったですね、ロリ騎士様のお気持ちが伝わったのですよ」
    ロリ騎士「うん……うん、うえ……うぇーん!」
    兵士「ロリ騎士様……」
    大国皇帝「おやおや泣き出すとは。立派な騎士が台無しではないか」
    ロリ騎士「ひっく、ごめ……ひっく、ん……なさ、ひっく……い……」
    皇妃「ううん、いいのですよ。騎士のまえに女の子ですものね。つらかったでしょう、こわかったでしょう。でもね、もうだいじょうぶ。ここでいっぱい泣きなさい」
    ロリ騎士は皇妃へと飛びつくと、日暮れまで泣きつづけた。
    391 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 16:36:17 ID:FcUMAckL (+0,+0,+0)
    家臣「陛下、陛下!」
    大国皇帝「こんどはなにごとだ」
    家臣「使いの者が参っております」
    大国皇帝「使いの者だと」
    家臣「はい、陛下に内密に話があると」
    大国皇帝「その者を通せ」
    家臣「は! 使者をここへ」
    宮廷書記「皇帝陛下におかれましては、御拝謁賜ることを――」
    大国皇帝「口上はよいから――」
    皇妃「まあ、あなただったの! ひさしぶりですね!」
    宮廷書記「ひ、姫様……お久しゅうございます」
    大国皇帝「知っておるのか?」
    皇妃「ええ。先代の宮廷書記の娘にございます。幼少よりわたくしとよく遊んでくれました」
    大国皇帝「ほう」
    皇妃「その格好からすると、いまはあなたが宮廷書記を?」
    宮廷書記「はい。父が亡くなってから、先代国王陛下より拝命いたしました」
    皇妃「そうでしたか。それは大儀でした」
    宮廷書記「そんな……もったいないお言葉にございます」
    大国皇帝「で、用件はなんだ?」
    宮廷書記「――はい。陛下に申し上げます。このたびの計略はすべてわたくしめの考えにございます」
    大国皇帝「なに、そなたひとりの謀りとな?」
    宮廷書記「はい」
    皇妃「そなたひとりの策略でここまでことが大きくなることがありますか」
    宮廷書記「恐れながら、わが主君がいかなる人物であられるかは、妹君であらせられる皇后陛下がいちばんご存知のはず」
    皇妃「たしかに、そう言われては返す言葉もありません……」
    宮廷書記「わたくしは、畏れ多くも主君を謀り、その権威を我が物にせんと企てましたが、失敗に終わりました」
    皇妃「うそおっしゃい! あなたがそんなことをするはずがないのは、わたくしがよく知っています」
    宮廷書記「……」
    大国皇帝「で、それをわたしに明かして、そなたはなんとする?」
    宮廷書記「こたびの戦、どうか剣を御収めいただいたく」
    大国皇帝「兵を退けとな」
    宮廷書記「はい。すべてわたくしの謀なれば、ここはわたくしの命にかえまして、なにとぞ……」
    大国皇帝「はっはっは!」
    宮廷書記「?」
    大国皇帝「妃よ、ほんとうにそなたの兄上がうらやましい」
    皇妃「ええ。みな、兄にはもったいのうございます」
    宮廷書記「??」
    大国皇帝「卿より先に使者がまいってな」
    宮廷書記「???」
    大国皇帝「見てみるがよい」
    宮廷書記「こ、これは……」
    皇妃「ロリ騎士殿と従者がみえてこの親書を渡していったのよ。その様子だと、どうやらあなたとは行き違いになったようですね」
    宮廷書記「……」
    大国皇帝「ロリ騎士殿にはこちらからも親書を預けた。和平条約締結の提案だ」
    宮廷書記「皇帝陛下……」
    皇妃「あなたからもぜひ力添えしてほしいの。兄だけにまかせるんじゃ心許ないですから」
    宮廷書記「ひ、ひっく……ひめ、さま……」
    大国皇帝「おやおや、卿まで涙もろかったとは!」
    皇妃「よいのですよ、官吏のまえに女なのですから。つらかったでしょう、さみしかったでしょう。でもね、もうだいじょうぶ、ここでいっしょに泣きましょう」
    宮廷書記と皇妃はたがいに抱きあうと、夜半まで泣きつづけた。

    おしまい。
    392 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 17:15:05 ID:x0sgMt6g (+35,+29,-3)
    >>384の一件はどうすんの?
    393 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 18:25:43 ID:WY392/xt (+27,+29,-56)
    釣りか本位か分からんが使いたきゃ使えば良いんじゃね?
    そしてまたリクエスト送っちまったぜwww
    ロリ魔獣描いて貰えるかな(´・ω・`)
    394 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 18:40:41 ID:DQS8QUFC (-29,-28,-1)
    >>393>>381
    395 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 19:25:43 ID:x0sgMt6g (+22,+29,-6)
    絵師本人じゃなくてファンの方だろ?
    396 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 19:26:47 ID:MbWI+TCT (+21,+28,-3)
    そういうオチかいw
    397 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 19:27:24 ID:MbWI+TCT (+21,+23,-3)
    あ、>>386-391がね。
    398 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 19:30:50 ID:x0sgMt6g (+28,+30,-64)
    姉騎士の二つ名がいいなあw
    たてがみを振り乱した獅子が雄々しく咆哮してそうだよ。

    頭にリボン着けてwww
    399 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 22:30:54 ID:DQS8QUFC (+29,+30,-25)
    http://p.pita.st/?m=hf73vfgv
    しかし、たてがみがあるのは雄…
    つまり、姉騎士の正体は兄k…おや、誰か来たようだ
    400 : 創る名無しに見る - 2009/03/25(水) 23:19:30 ID:KlFmRB6o (+19,+29,-3)
    GJ
    わたしは一向にかまわん!
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