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    元スレ新ジャンル「無頼娘」

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    51 = 50 :

    ゲン「女ちゃん、どうだい、売り上げは?」

    「あぁ、ゲンさん、ぼちぼちですわ」

    ゲン「そうかい、一つ貰えかい」

    「まいど! 400円スッ!」

    「今のって……」

    「893の親分さん」

    「……」

    52 = 50 :

    「男ー、飯食いに行こうぜ!」

    「金ねーよ」

    「心配すんな、私がもってる」

    「貯金しなさい」

    「やだ! 金なんて使ってなんぼだろ? ホラ、行くぞ」

    「強引だなぁ」

    53 = 50 :

    「で……、何? ここ?」

    「中華屋さん」

    「あきらかに高そうなんだが?」

    「気にすんなって」



    「ふっー、食った、食ったー」

    「ゲプッ……お前の身体の何処にあの量が入るんだ?」

    54 :

    ざわざわする黒服はまだ?

    55 = 50 :

    店員「〇Χ□△☆円になります」

    「あー、1万位たりないわ」

    「……金持ってねーぞ……ア〇ム行ってくるわ」

    「あー、待ちたまえ」

    「なんだ?」

    「我に秘策あり」



    「コレが秘策か」ジャブジャブ

    「いいじゃん、コレで許してくれるんだから」ジャブジャブ

    56 = 50 :

    「お前なにしてんの?」

    「雑誌探してんの」ガサゴソ

    「二百円や三百円位出してやるからやめなさい」

    「読みたいわけじゃないよ」

    「じゃあ、どうすんのさ?」

    「それはね……」



    「今日発売の雑誌が半額だよー」

    「……本当にたくましいな」

    57 = 50 :

    「男ー、釣り行こうぜ!」
    「良いけど、お前できんの?」

    「なめるな!」

    「……」



    「大漁、大漁。女はどうかな?」

    「女、釣れたか?」

    「いや、コレ針ついてないから」

    「……」

    58 = 50 :

    汚して悪かった。

    59 = 30 :

    構わん、続けろ

    60 = 34 :

    あげておくか

    61 = 50 :

    >>59
    じゃあ、お言葉に甘えてあと少しだけ……。

    「取った魚の数で勝負するんじゃなかったのか?」

    「ふふふっ……ハンデだよハンデ」

    「もう俺十匹は釣ったんだが?」

    「男……知っているか?ガッ〇ンコ漁を」

    「犯罪です!!」

    62 = 50 :

    「ヘクチッ……ズビー」

    「風邪か?」

    「だぁ(あぁ)……ぞぶだじぃ(そうらしい)……」

    「今日は寝てろよ」

    「ごぶぅうどぎごぞ、ぶぢゃずるんだ(こういう時こそ無茶するんだ)」

    「あっ、まてって!」



    「ガボッ、ガボッ……」

    「たまには言うこと聞きなさい!」

    「ずびばぜん(すみません)」

    63 = 47 :

    「今日は雨が降るかな」
    「晴れてるけど?」
    「東の空が曇っているし、湿気もある。燕も地面すれすれを飛んでいる。
       飛行機雲も消えないしな。十中八九、降るよ」
    「なるほど」
    「知識はいいぞー。役に立つし、荷物にもならない。
       手に物を持たなくても生きていける」
    「羨ましいとは思わんね」
    「ふん。とりあえず段ボールハウスを移動させよう」
    「手伝おうか?」
    「いらん」

    64 = 50 :

    「こんな時期に祭りがまたあるのか」

    「この辺りは多いんだよ」
    「そう言えば、テキ屋は今回はやらないのか?」

    「んー、お手伝いは頼まれたんだけど……あ、アレだ」

    「ちょ、待てよ!」

    「おっちゃん!一回」

    「祭りのクジなんかあたんねーぞ」

    カラン!カラン!
    親父「おめでとう!! 1等の大当りだ!」

    「へ?」

    65 = 50 :

    「お前スゲーな、祭りのクジで当たった奴初めて見たよ」

    「あぁ、アレね……アレは嘘なんだ」

    「嘘?」

    「あらかじめ当たりのクジを握って箱に手を入れたわけ」

    「いや、バレるだろ」

    「あー、サクラだから、後でこのwi〇も返すし」

    「詐欺だな」

    「詐欺だね。でも、代わりに1等を一枚入れてもらったんだぜ?」

    「やっぱり当たりぬいての?」

    「当たり前じゃん」

    66 = 47 :

    「こうしてこうで……。皆が理牌している隙に、山に仕込んだのをすり替えるんだ」
    「イカサマ練習するなよ」
    「まぁ、どうしてもという時に使うだけだ。財布が空になる寸前とか」
    「バレたら出入り禁止になるだろ。そもそも雀荘でイカサマなんてな……」
    「その時はその時だよ。ただ一つ言える事は、自分の金は自分で稼げ、だ。
       イカサマしても」
    「なんという無頼……」

    67 = 50 :

    「ハハッハー! 来い流星丸ー!」

    「家の犬に変な名前つけないでくれ」

    「しょうがないなー、流星丸は気に入らなかったらしいな」

    「よし、決めた! お前の名前はカラアゲだ!」

    「お願いだから食べないで」

    68 = 34 :

    「落ち葉で焼き芋。やっぱり秋はこうでなくちゃな!」
    「ああ」
    「焼けた焼けた。いただきます……うん、美味い」
    「あふいな」
    「火傷したか。待ってろ、今飲み物を
    「ふう……必要ない。これも醍醐味だ」
    「それもそうだな」

    69 = 50 :

    「見て見てー」

    「何それ? 巫女さん?」
    「バイトの衣装、似合うだろ?」

    「うっ……悔しいが認める」

    「ちなみに下着履かないってマジ?」

    「そうなの? いつも履かないから……」

    「買ってやるから履け!!」

    70 = 50 :

    お疲れ様でした。

    71 = 47 :

    お疲れ様でした

    「あ」
    「どうした?」
    「鼻緒が切れた。サンダルの」
    「お、本当だ。昔から使ってたから当然だろ」
    「参ったなー。直すにしても、道具は家だ。遠い」
    「おぶって行ってやろうか」
    「男に頼る義理は無い」
    「強情な……。かたっぽ裸足で帰るのか?」
    「いや、けんけんで帰る」
    「頑張れ」
    「――あ」
    「どうした」
    「もう片方も切れた。仕方ない、裸足で帰るか」
    「だからおぶってってやるから」

    72 = 47 :

    「あいたた」
    「女!? どうしたその怪我!」
    「野犬に噛まれた。食料を狙って来たから、追い払おうとしたんだが。
       思ったより凶暴な奴だったよ」
    「いやいや駄目だろ! 狂犬病とかになったらどうする!」
    「それは私の運が悪かっただけさ。ここで発病して死ぬなら、
       そこまでの人間だったというわけ」
    「……力ずくで病院まで引っ張ってくぞ」
    「どうぞご勝手に。男の金なら全く問題ない」
    「そもそもお前、保険証とかあるか?」
    「そういや無いなぁ」

    73 = 47 :

    「寝ているだけで金が貰えるアルバイトを見つけた。睡眠時の脳の動きが
       どうこうとかいう実験で」
    「女にはぴったりな仕事だ」
    「金が入ったら何に使おうかなー」
    「これから冬に入るんだし、新しい暖房器具でも買え。さすがに
       湯たんぽだけじゃ辛いだろう」
    「意味が無いよ、電気が無いから。やはり新しい服が欲しいな。
       かわいいのが」
    「プッ」
    「何故に吹き出す」
    「いや、なんでも……」

    74 = 34 :

    「釣りに行ってくる」
    「道具が見当たらないんだが」
    「一つ問う。魚は道具を持っているか?」
    「あるわけないだろ」
    「無手の相手に道具で挑むは人、それを卑怯と言う。
      徒手空拳には徒手空拳で挑むのが定め。
      道具に頼るは愚の骨頂!」
    「そもそもそれは釣りとは言わな
    「行ってくる。ではな」

    「う~ん、俺が間違ってるような気がしてきたぞ」

    75 = 47 :

    「今日は読書か。詩集?」
    「うん。暇そうな若者が捨てていった」
    「面白いのか、詩なんて」
    「別に。ただ、詩や文学を嗜むと心が豊かになるんだ。
       物に乏しくても心が豊かであれば、良い人生が送れる。私はそう思う」
    「ふむ。一理ある」
    「おお、珍しい。男が賛同するなんて」
    「悪いかこら」
    「わっはっは」

    もう寝る。

    76 = 30 :

    ただいま帰りました

    支援&保守感謝です

    今日は起きていられる限り続けます

    77 = 25 :

    ふむ、まとう

    78 :

    >>1のだけしか読まない俺異端

    79 = 30 :

    「男ー、私ちょっくら旅に出てくるわー」
    「…旅?」
    「そう。流れ流れて自分の死に場所を探すんだよー」
    「そっか……どのくらいで帰ってくる?」
    「おいおい、無頼にそれを聞くのは野暮ってもんだろー?」
    「ま、しいて言うなら風がこっちに吹いた時かなー」
    「……そうか」
    「うん、ほいじゃ明日の朝には出ていくから」
    「おう、分かったよ」
    「餞別とかいらないからな?全然気にしなくていいからな?」
    「………了解、なんか食いもん持ってくるわ」
    「できるだけ日保ちするものがいいなー」
    「…おk、把握」

    80 = 30 :

    「旅立ちのっ、朝ー!」
    「今、朝五時だぞ……元気だなおい……」
    「旅に出る日の朝は、私はいつもこんな風だぞ?」
    「遠足前の子供かよ」
    「それに、こんな時間にわざわざ起きて、見送りに来てくれる奴もいることだしなー」
    「へいへい、どーせ俺はヒマですよ」
    「そんなに自分を卑下するもんじゃないぞ、男。お前がきてくれて嬉しかったのは本当なんだからな」
    「……」
    「ところで、餞別はどした?」
    「ん、ああ。ほれ、缶詰め類その他食料の詰め合わせだ」
    「おー、悪くないねー」
    「大事に食えよ?」
    「もっちろん!」

    81 = 30 :

    「ほいじゃー、準備も出来たし行きますか」
    「………あのよ、女」
    「『行ってくれるな』とかは、言ってくれるなよ?」
    「ぐっ……ば、バーカ。誰がそんなこと言うか」
    「なら良かった。お前なら私のしたいことは止めないからな」
    「これで心置きなく、旅に出ることができるよ」
    「…」
    「土産話しか持って帰れないけど、楽しみにしてろよー」
    「……おう」
    「じゃ、また会う日まで達者でな」
    「お前も元気でいろよ」
    「おー!」


    「……行っちまったか」
    「惚れた女の息災を願うしかできない俺って、無力だなぁ…」
    「………はぁ」

    84 = 25 :

    ふむふむ

    85 = 25 :

    もうおねむかい

    86 = 25 :

    二時間程度なら、何とかなりそうだが、さて

    87 = 25 :

    真夜中を乗り切ってこそ、新ジャンルの華。なればこそ……


    「お、お邪魔します」

    「おーおー、何にも無いけど、寝床はあるよっと」

    「それにしても、予想してたよりも、ちゃんとした部屋だ」

    「ダンボールにでも住んでると思った?」

    「路地裏とか高架下とか」

    「ああ、そいつはいいかもね。でも、あたしも一応こんなナリだからさ、鍵のある部屋のほうが寝心地がいいわけさ」

    「なるほど。押し入られたらどうするんだ?」

    「殴るか、もしくはあの世に行ってもらう」

    「はは……」

    「ベッドは好きに使っていいけど、その前に付き合ってくんない?」

    「何に?」

    「お酒にきまってるじゃないさ。客人と酒を飲む。当たり前の事」

    「……そ、そうなんだー」

    88 = 25 :

    「……う、頭痛い……」

    「ん~、るせぇな」

    「え? あ、そういえば、女さんのところに泊まったんだっけ……えと、今何時……」

    「ん、寒いにゃ……」

    「えと……俺、パンツはいてるよな。やばい、記憶が無い」

    「ん~、んぁ? 誰、あんた?」

    「いや、昨日あったばっかだけど、一応、知り合いだよ」

    「……? あー、思い出した。お人好しのにいさん」

    「だから、それやめろって……」

    「んふ……一人で帰れる?」

    「大丈夫だと思う。頭痛いけど、もう明るいし。それより、大丈夫? 調子悪そうだけど」

    「……冷蔵庫、水、しんどい」

    「……朝食くらい、作っていくよ」

    「ん~……」

    90 = 82 :

    何故か『当て屋の椿』が脳内再生される

    91 = 25 :

    「うー、さむさむ……熱燗でも欲しいなぁ、屋台とか無かったっけ、この辺……お」

    「あれ、よく会うね」

    「こんな町外れに、なんか用なわけ? この辺には廃港とかしかないよ」

    「いや、前にゼミの飲み会の帰りに、講師のおっさんと一緒に飲んだ屋台がこの辺りにあってさ、気紛れに探してたんだよ」

    「暇ねー。大学生って暇なの?」

    「まぁ、時間が余ることもあるよ。詰め方を考えれば、暇にも忙しくもなる」

    「ふーん、で、見つかったわけ? その屋台」

    「見つかってりゃ、こんな辺鄙な場所に居ないよ。ちょっと迷っちゃって」

    「ださっ、にいさんらしいね」

    「あのなぁ……そういや、君は何しに?」

    「ちょっと、おしごと。まあ、バイトみたいなもんかな」

    「へぇ……女の子をこんなところに一人にさせるなんて、ろくなバイトじゃないな」

    「かもねぇ……あ、じゃあ一緒に屋台探す? 反対側は、人住んでるとこ出るし」

    「いきあたりばったりだなぁ……付き合うよ」

    92 = 25 :

    「どうでもいいけどさ、君は酒強いな。さては、成人前から飲んでたクチだろ?」

    「成人? 高校行ってた時から飲んでたっつの」

    「あーやっぱり。その頃から、けっこうあくどい事やってたりしてな」

    「ん~、先公だまくらかして、病院送りにしたり、淫行デッチ上げて退職させたりとか?」

    「うわ、ひでえ……ほんとにやったの?」

    「だぁってさー、あいつら教師の風上にも置けないつーかさー」

    「あーあー、酒がこぼれてる……服、染みになるぞ、まったく」

    「……あんたさー、つくづくお人好しだよねぇ」

    「君がだらしないからだろ。あっと、胸元は自分で拭いてね。はばかられる」

    「クスッ、可愛いんだ。ほれほれ、好きにしていいんだぞ~」

    「やめろ、こっちもぬれる」

    「そんなこと言わずに~……お、ちくわぶ頂き」

    「俺の食いかけだっての……もー、おやっさん、ちくわぶもう一つ」

    93 = 25 :

    「……もしもしー? あ、にいさんか。珍しいね……今? 来てんの? ああ、開いてるよ」

    「急にごめん。雨降ってんのに傘忘れて、近くだったモンだから……あれ」

    「ああ、その辺座ってて」

    「まだ陽も落ちてない時間から、お酒ですか」

    「いいじゃん、仕事終りなんだし」

    「へぇ……それにしても、やっぱ……タイミング悪かったな」

    「ん? ああ、このカッコ? 気になるんなら、シャツとか着るけど」

    「お願いします。ていうか……アザだらけなのは、つっこんでいいの?」

    「別に、仕事上、そういうこともあるって事」

    「……殴られたとか、そういうのだよな」

    「めずらしかないよ。女殴りながら犯したいっていう、おかしなのも居るんだよ。けっこう、儲かった」

    「……」

    「なに、身体で稼いじゃいけない?」

    「そうは言わないけど……もっと大事にしたほうがいいと思って」

    「今更だけど、まぁ、アンタのそういうヘンな気遣い、嫌いじゃないよ」

    94 = 30 :

    平日夜間保守、支援誠に申し訳ないっす

    自分が思ってた以上に疲れてたようで……
    再開します

    95 = 25 :

    「……雨、止まないね」

    「ああ、傘あったっけ?」

    「使わないよ、あたし」

    「だよねぇ……」

    「……軽蔑した?」

    「……なにが?」

    「こういうことしてるってのさ」

    「わかんない。でも、もう少し安全で確実な方法があるんじゃないかってのは」

    「……こういうナリじゃ、そういうのこそ難しいんだ」

    「そっか……ごめん」

    「なんで、あやまんのさ」

    「なんとなく」

    「なにそれ」

    「ごめん」

    「あやまんなっつーの。バーカ」

    96 = 25 :

    心得た。では、保守もこれにて……寝るかな。

    97 = 30 :

    「……」
    悪友「おい、男」
    「……」
    悪友「おいってば」
    「……はぁ」
    悪友「こりゃあ重症だな」
    「なぁ、悪友よぅ…」
    悪友「今にも死にそうな顔をしてどうした」
    「あいつ、今ごろどこで何してんのかなぁ……」
    悪友「知るか。あいつって誰よ」
    「教えねーよ馬鹿」
    悪友「なんでだよアホ」
    「無頼に惚れたって、ロクなことないからだよ」
    悪友「意味分からん」

    98 = 30 :

    「……」
    「……」
    「……女にやるつもりで、学食から残り物もらってきちまった」
    「しょうがない、猫の餌にするか」

    99 = 30 :

    一方その頃、女はというと----

    「潮風サイコー!」
    「やっぱ海はいいねぇ、一人になるには絶好の場所だ」
    「あそこで鳴いてんのは、ウミネコか?」
    「私って、つくづく猫に縁があるなぁ」

    100 = 78 :

    >>1がんばれ


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