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元スレ【らき☆すた】新ジャンル?「ヤンデレこなた」Part10【(=ω=.)】
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病んだ絵は難しいですね。
夏休みに入ったら絵も本腰を入れたいと思います。
では、少し書いたので続きを投下します。
夏休みに入ったら絵も本腰を入れたいと思います。
では、少し書いたので続きを投下します。
みゆき「男さん!昨日の放課後以降、かがみさんに会いませんでしたか?!」
男「えっ?!会ってないよ??」
つかさ「ホントに?!」
男「…本当だよ。」
一昨日は泊まっていかれましたが…
こなた「ホントになんにも知らない?かがみんの事!」
男「昨日は放課後会ってないし…むしろ昨日はこなたの家遊びに行ったんじゃなかったのか?」
こなた「その後なんだよー!!」
みんなの真剣な顔を見て、俺はやっと何らかの『異変』が起こったらしいことに気付いた。
男「……かがみに…何かあったのか……?」
みんなの表情が曇り、一瞬の沈黙が訪れた。
みゆきさんが、沈黙を破った。
みゆき「かがみさん…昨日の夜、家に帰らなかった様なのです。」
男「……え?」
こなた「…まだ、家にも連絡無いんみたいなんだ。ケータイも繋がらない…。」
男「と…友達の家とかに泊まったんじゃないのか?」
つかさ「確認したよ…。でもそれは無いみたい。」
男「けっ…警察に……!!」
つかさ「うん…。もう捜索願出したよ。」
男「……なんで…」
…かがみが失踪した。
男「えっ?!会ってないよ??」
つかさ「ホントに?!」
男「…本当だよ。」
一昨日は泊まっていかれましたが…
こなた「ホントになんにも知らない?かがみんの事!」
男「昨日は放課後会ってないし…むしろ昨日はこなたの家遊びに行ったんじゃなかったのか?」
こなた「その後なんだよー!!」
みんなの真剣な顔を見て、俺はやっと何らかの『異変』が起こったらしいことに気付いた。
男「……かがみに…何かあったのか……?」
みんなの表情が曇り、一瞬の沈黙が訪れた。
みゆきさんが、沈黙を破った。
みゆき「かがみさん…昨日の夜、家に帰らなかった様なのです。」
男「……え?」
こなた「…まだ、家にも連絡無いんみたいなんだ。ケータイも繋がらない…。」
男「と…友達の家とかに泊まったんじゃないのか?」
つかさ「確認したよ…。でもそれは無いみたい。」
男「けっ…警察に……!!」
つかさ「うん…。もう捜索願出したよ。」
男「……なんで…」
…かがみが失踪した。
三人の話を聞いた。
どうやらかがみは、昨日こなたの家を出た後から行方が分からないらしい。
こなたの家には昨日の深夜、警察が来て事情聴取をしていったらしい。
ケータイは所持しているそうだが繋がらず、位置の特定も不可能らしい。
HRで黒井先生が、かがみの事を言った。
黒井先生「…という訳でうちの学年の生徒が行方不明になっとる。…何か本人から聞いとった人や、昨日の放課後以降見かけた人がおったら、後で先生に教えて欲しいんや。まだ事件て決まったわけじゃないけど…みんなも登下校は気をつけや…。」
授業中、頭の中はかがみの事でいっぱいで授業は頭に入ってこなかった。
…何より俺にはついこの間の、かがみの告白があったからだろうか、良くないイメージがよぎる。
…かがみはしきりにつかさを怖がっていた…。
『…いやっ!そんな事はない!!つかさが関わってるなんて有り得ない…!有り得てほしくない!!』
ともかくも昼休みに、俺は確かめなければならないことが有ることを感じていた。
かがみのクラス。
俺は入り口にいるショートカットの女の子に聞いた。
男「あの…すみません、このクラスに峰岸さんていますか?」
どうやらかがみは、昨日こなたの家を出た後から行方が分からないらしい。
こなたの家には昨日の深夜、警察が来て事情聴取をしていったらしい。
ケータイは所持しているそうだが繋がらず、位置の特定も不可能らしい。
HRで黒井先生が、かがみの事を言った。
黒井先生「…という訳でうちの学年の生徒が行方不明になっとる。…何か本人から聞いとった人や、昨日の放課後以降見かけた人がおったら、後で先生に教えて欲しいんや。まだ事件て決まったわけじゃないけど…みんなも登下校は気をつけや…。」
授業中、頭の中はかがみの事でいっぱいで授業は頭に入ってこなかった。
…何より俺にはついこの間の、かがみの告白があったからだろうか、良くないイメージがよぎる。
…かがみはしきりにつかさを怖がっていた…。
『…いやっ!そんな事はない!!つかさが関わってるなんて有り得ない…!有り得てほしくない!!』
ともかくも昼休みに、俺は確かめなければならないことが有ることを感じていた。
かがみのクラス。
俺は入り口にいるショートカットの女の子に聞いた。
男「あの…すみません、このクラスに峰岸さんていますか?」
『峰岸』かがみがアリバイ工作といって電話をしていた友達だ。
ショートカットの女生徒「おーい!あやのぉー!!」
するとロングヘアでカチューシャをした、おでこの広い、おとなしそうな女の子が現れた。
峰岸あやの「みさちゃん、そんな大声ではずかしいよ…どうしたの?」
ショートカットの女生徒「なんかこの人がサ、あやのに用事有るんだって!」
あやの「…?そうなんだ。ありがとう。」
ショートカット女生徒「じゃあサ、私先ご飯食べてるよ!」
あやの「うん。」
ショートカットの女生徒はダッシュで教室内に戻っていった。
あやの「…えと、あなたは…?」
男「あ…俺E組の男って言うんだけど、かがみの事でちょっと聞きたいことがあって…。」
そう言うと、峰岸さんの顔は少し考えるような表情になった。
そして、ふと気付いたような顔をすると口を開いた。
あやの「…あなたが…柊ちゃんの彼氏さん?」
男「…えっ?いやっその違うんだけど…うーん…。」
『彼氏』ではないけど、峰岸さんが頭の中に思い描いている人と俺は、たぶん一致している。
俺「…そのことも含めて、峰岸さんに聞きたいことがあるんだ。」
あやの「ええ…私もあなたに聞きたいことがあります。」
俺たちは屋上に向かった。
ショートカットの女生徒「おーい!あやのぉー!!」
するとロングヘアでカチューシャをした、おでこの広い、おとなしそうな女の子が現れた。
峰岸あやの「みさちゃん、そんな大声ではずかしいよ…どうしたの?」
ショートカットの女生徒「なんかこの人がサ、あやのに用事有るんだって!」
あやの「…?そうなんだ。ありがとう。」
ショートカット女生徒「じゃあサ、私先ご飯食べてるよ!」
あやの「うん。」
ショートカットの女生徒はダッシュで教室内に戻っていった。
あやの「…えと、あなたは…?」
男「あ…俺E組の男って言うんだけど、かがみの事でちょっと聞きたいことがあって…。」
そう言うと、峰岸さんの顔は少し考えるような表情になった。
そして、ふと気付いたような顔をすると口を開いた。
あやの「…あなたが…柊ちゃんの彼氏さん?」
男「…えっ?いやっその違うんだけど…うーん…。」
『彼氏』ではないけど、峰岸さんが頭の中に思い描いている人と俺は、たぶん一致している。
俺「…そのことも含めて、峰岸さんに聞きたいことがあるんだ。」
あやの「ええ…私もあなたに聞きたいことがあります。」
俺たちは屋上に向かった。
屋上のベンチに腰掛ける。
俺「…まず、誤解がないように言っておくけど、俺はかがみの彼氏じゃない。」
あやの「えっ?!」
俺は一昨日、かがみがつかさとけんかをして、成り行きでうちに泊まったことを説明した。
…もちろん、つかさやこなたの事は伏せた。
あやの「なる程、そうだったんですか。」
男「うん…。一昨日はかがみが迷惑かけたみたいですみません。……で、昨日の放課後以降、かがみに会わなかった?」
あやの「先生にも言ったんですが…糟日部駅で会いました。」
男「えっ?!そっ…それで?!」
あやの「ちょっとだけ立ち話したんですが、どこに行くとかは言ってませんでした。」
男「…そっか…。」
あやの「ただ…」
男「?」
あやの「『確かめなきゃ』と言っていました。何を?って聞いたんですが、柊ちゃんは『大したことじゃないわよ』って…。」
男「『確かめなきゃ』?」
俺「…まず、誤解がないように言っておくけど、俺はかがみの彼氏じゃない。」
あやの「えっ?!」
俺は一昨日、かがみがつかさとけんかをして、成り行きでうちに泊まったことを説明した。
…もちろん、つかさやこなたの事は伏せた。
あやの「なる程、そうだったんですか。」
男「うん…。一昨日はかがみが迷惑かけたみたいですみません。……で、昨日の放課後以降、かがみに会わなかった?」
あやの「先生にも言ったんですが…糟日部駅で会いました。」
男「えっ?!そっ…それで?!」
あやの「ちょっとだけ立ち話したんですが、どこに行くとかは言ってませんでした。」
男「…そっか…。」
あやの「ただ…」
男「?」
あやの「『確かめなきゃ』と言っていました。何を?って聞いたんですが、柊ちゃんは『大したことじゃないわよ』って…。」
男「『確かめなきゃ』?」
かがみはこなたの家に行った後、なぜか糟日部に向かった。
何かを『確かめる』ために。
男「とりあえず、ありがとう。俺もかがみの行きそうなとこ捜してみるよ。」
あやの「…柊ちゃんは…」
男「え?」
あやの「男くんのこと、好きなんだと思いますよ…。」
男「……うん。」
あやの「柊ちゃんが帰ってきたら、一度ゆっくり話してみるといいと思います。」
男「うん…そだね。」
昼休みは半分ほど終わり、教室に戻った。
教室にはつかさとこなたの姿はなく、みゆきさんが一人でご飯を食べていた。
男「あれ?みゆきさんだけ?」
みゆき「ええ。お二人はどこかに行ってしまいましたよ?」
男「そっか(珍しいな…)。」
俺はみゆきさんと一緒に昼食を食べることにした。
みゆき「…男さんこそどうしたんですか?昼休みになったらすぐにどこかに行ってしまったようですが…。」
男「いや、かがみのクラスに行ってさ、かがみの事何か知ってる人いないかって思って…。」
みゆき「…そうですね。かがみさんの事、心配ですよね。」
男「うん…。」
みゆき「変なこと聞いていいですか?」
男「え…?…うん。」
何かを『確かめる』ために。
男「とりあえず、ありがとう。俺もかがみの行きそうなとこ捜してみるよ。」
あやの「…柊ちゃんは…」
男「え?」
あやの「男くんのこと、好きなんだと思いますよ…。」
男「……うん。」
あやの「柊ちゃんが帰ってきたら、一度ゆっくり話してみるといいと思います。」
男「うん…そだね。」
昼休みは半分ほど終わり、教室に戻った。
教室にはつかさとこなたの姿はなく、みゆきさんが一人でご飯を食べていた。
男「あれ?みゆきさんだけ?」
みゆき「ええ。お二人はどこかに行ってしまいましたよ?」
男「そっか(珍しいな…)。」
俺はみゆきさんと一緒に昼食を食べることにした。
みゆき「…男さんこそどうしたんですか?昼休みになったらすぐにどこかに行ってしまったようですが…。」
男「いや、かがみのクラスに行ってさ、かがみの事何か知ってる人いないかって思って…。」
みゆき「…そうですね。かがみさんの事、心配ですよね。」
男「うん…。」
みゆき「変なこと聞いていいですか?」
男「え…?…うん。」
みゆき「前に…かがみさんが元気がなかったとき有りましたよね?」
男「うん。」
みゆき「あの時…感じたんです。かがみさんは……その…男さんの事好きなんじゃないかって…。」
男「え?!」
みゆき「あの後から、男さんはかがみさんと仲良くなったような気がしましたし…」
男「……」
みゆき「何か、あったんですか?」
…
…
気まずい沈黙を作ってしまった。
こなた、つかさ、かがみとの微妙な関係。出来ることならみゆきさんまで巻き込みたくない。
男「かがみは…」
俺は悩んだ末、やはり三人との関係は言わないことにした。
男「大切な友達の一人だよ。かがみが俺をどう思っているかとかは関係なく、かがみが困っているんなら出来るだけ力になりたいと思うし、今回だって…ヘンな感情とは関係なく、早くかがみが無事に帰ってきてほしいと思う。」
みゆき「………そうですね。私もそう思います。」
お互い言葉に詰まって、また沈黙となった。
ちょうどそこにつかさが入ってきた。
男「うん。」
みゆき「あの時…感じたんです。かがみさんは……その…男さんの事好きなんじゃないかって…。」
男「え?!」
みゆき「あの後から、男さんはかがみさんと仲良くなったような気がしましたし…」
男「……」
みゆき「何か、あったんですか?」
…
…
気まずい沈黙を作ってしまった。
こなた、つかさ、かがみとの微妙な関係。出来ることならみゆきさんまで巻き込みたくない。
男「かがみは…」
俺は悩んだ末、やはり三人との関係は言わないことにした。
男「大切な友達の一人だよ。かがみが俺をどう思っているかとかは関係なく、かがみが困っているんなら出来るだけ力になりたいと思うし、今回だって…ヘンな感情とは関係なく、早くかがみが無事に帰ってきてほしいと思う。」
みゆき「………そうですね。私もそう思います。」
お互い言葉に詰まって、また沈黙となった。
ちょうどそこにつかさが入ってきた。
つかさ「あれ、こなちゃんは?」
みゆき「つかささんが教室を出て行った後、どこかへ行きましたよ。」
つかさ「ふーん…。」
男「つかさこそどこ行ってたんだ?」
つかさ「…先生のとこ行ってね…お姉ちゃんの事話してきたよ…。」
男「…そっか…。」
つかさ「……実はね…一昨日お姉ちゃんとケンカしたんだ…。お姉ちゃんが居なくなったのは…私のせいかもしれない…。」
…そう言って涙目になるつかさを見ていると、かがみの失踪に、つかさは少なくとも深く関わっていない気もする。
男「きっとつかさのせいじゃないよ。自分を責めるより、とにかく今は早くかがみが帰ってくることを祈ろう。」
つかさ「…うん…。」
…むしろかがみの失踪には俺自身が関わっている気がする。でも今はとにかくかがみが見つかるように最善の努力をするべきだと思った。
授業が始まる直前、こなたが教室に滑り込んできた。
また午後も集中できない授業を聞いた。
みゆき「つかささんが教室を出て行った後、どこかへ行きましたよ。」
つかさ「ふーん…。」
男「つかさこそどこ行ってたんだ?」
つかさ「…先生のとこ行ってね…お姉ちゃんの事話してきたよ…。」
男「…そっか…。」
つかさ「……実はね…一昨日お姉ちゃんとケンカしたんだ…。お姉ちゃんが居なくなったのは…私のせいかもしれない…。」
…そう言って涙目になるつかさを見ていると、かがみの失踪に、つかさは少なくとも深く関わっていない気もする。
男「きっとつかさのせいじゃないよ。自分を責めるより、とにかく今は早くかがみが帰ってくることを祈ろう。」
つかさ「…うん…。」
…むしろかがみの失踪には俺自身が関わっている気がする。でも今はとにかくかがみが見つかるように最善の努力をするべきだと思った。
授業が始まる直前、こなたが教室に滑り込んできた。
また午後も集中できない授業を聞いた。
放課後。
かがみを除いた四人で帰る。
駅でみゆきさんと別れ、柊家の前でつかさと別れた。
今日はみんな口数が少なかった…。
特にこなたは一言もしゃべらなかった。
『やっぱり親友が行方不明になるなんて相当ショックだったんだろうな…』
わずかな距離をこなたと歩く。
するとこなたが俺の服の裾を掴んで言った。
こなた「…なんでかがみんはいなくなったんだろう…」
男「…わからないよ。」
こなたには…一昨日かがみがうちに泊まった事は言えない、と思った。
こなた「…そーだよね。…。」
男「こなたこそ、かがみから何か聞かなかったか…?」
こなた「………。」
男「?」
妙な沈黙が流れた。
直感的に俺は、『こなたは何か知っているのかもしれない』と思った。
しかし、うまくそれを切り出せずにいるとこなたの口から意外な言葉が出た。
こなた「ね、男。」
男「ん?」
こなた「…今日さ、昼休み屋上にいたよね…?」
男「…へ?」
こなた「………誰?……あの女?」
かがみを除いた四人で帰る。
駅でみゆきさんと別れ、柊家の前でつかさと別れた。
今日はみんな口数が少なかった…。
特にこなたは一言もしゃべらなかった。
『やっぱり親友が行方不明になるなんて相当ショックだったんだろうな…』
わずかな距離をこなたと歩く。
するとこなたが俺の服の裾を掴んで言った。
こなた「…なんでかがみんはいなくなったんだろう…」
男「…わからないよ。」
こなたには…一昨日かがみがうちに泊まった事は言えない、と思った。
こなた「…そーだよね。…。」
男「こなたこそ、かがみから何か聞かなかったか…?」
こなた「………。」
男「?」
妙な沈黙が流れた。
直感的に俺は、『こなたは何か知っているのかもしれない』と思った。
しかし、うまくそれを切り出せずにいるとこなたの口から意外な言葉が出た。
こなた「ね、男。」
男「ん?」
こなた「…今日さ、昼休み屋上にいたよね…?」
男「…へ?」
こなた「………誰?……あの女?」
うおッ!!
実は電波王さんのレスをリアルタイムで見るのは初めてだったり…
実は電波王さんのレスをリアルタイムで見るのは初めてだったり…
電波王さんは素通りだったんスかね(・ω・`)
じゃ、俺の分の投下を逝っときます。
じゃ、俺の分の投下を逝っときます。
「………」
彼女は黙って俺の目の前に立っていた。
「あ、あれ?たからさ……みゆき?先に昇降口に行ったんじゃ……」
みゆきは俺を見つめていた。
すがるような、それでいて咎めるような目で。
しかも、俺の唇の辺りを見ている気がした。
俺の唇を。
かがみの感触が、
あの柔らかな感触がまだ消えていない俺の唇を。
さっきのあれを見ていたのか……?
かがみとのキスを……
俺にとっては事故みたいなものではあったが、俺の心はやましい気持ちで一杯だった。
「かがみさんとのお話は……」
みゆきは近づいてきた。
まっすぐ俺を見ている。
すがるような目で。
咎めるような目で。
「……もう、済んだんですか?」
「え、ああ……終わったよ」
かがみの感触の消えない唇で俺は答える。
「そうですか……」
それ以上、何も言わなかった。
ただ俺を見つめるだけだった。
彼女は黙って俺の目の前に立っていた。
「あ、あれ?たからさ……みゆき?先に昇降口に行ったんじゃ……」
みゆきは俺を見つめていた。
すがるような、それでいて咎めるような目で。
しかも、俺の唇の辺りを見ている気がした。
俺の唇を。
かがみの感触が、
あの柔らかな感触がまだ消えていない俺の唇を。
さっきのあれを見ていたのか……?
かがみとのキスを……
俺にとっては事故みたいなものではあったが、俺の心はやましい気持ちで一杯だった。
「かがみさんとのお話は……」
みゆきは近づいてきた。
まっすぐ俺を見ている。
すがるような目で。
咎めるような目で。
「……もう、済んだんですか?」
「え、ああ……終わったよ」
かがみの感触の消えない唇で俺は答える。
「そうですか……」
それ以上、何も言わなかった。
ただ俺を見つめるだけだった。
そして、俺の手を取った。
俺は少し、ぎくりとした。
「一緒に帰りましょう。あの……手をつないでいただいてもよろしいですか?」
「え……?うん、もちろん」
「ありがとうございます」
「何か、こうしてると付き合い始めたんだなって実感するな」
俺はやましさを振り払うように、明るく言った。
「そうですよね。男さんは私を選んでくださったんですものね」
笑顔ではあるが、言葉にトゲがあるように聞こえる……
お、怒ってるのかな……?
「そうですよ。男さんは私を選んでくださったのに……許せない……」
まるで俺にではなく、みゆき自信に言い聞かせているような口調だ。
背筋に嫌な感触を感じた。
みゆきはやっぱり、さっきのを……
「あの、みゆき。さっきの……」
「うふふ、嬉しいです」
「え!?」
「そう呼んでいただけると嬉しいです。『みゆき』って。さっきそう呼んでもらえた時すごく嬉しかったんです」
「あ、ああ……ほら、もう俺たち付き合ってるわけだしさ」
うふふ、と微笑むみゆき。
しかし、心なしか瞳は曇っているようだった……
「かがみさんだって、その意味に気づいたはずなんです。なのに、あの人、男さんを困惑させるようなことを……」
「あのさ、みゆき。やっぱりさっきのを?俺とかがみがキ――」
「見てません」
俺は少し、ぎくりとした。
「一緒に帰りましょう。あの……手をつないでいただいてもよろしいですか?」
「え……?うん、もちろん」
「ありがとうございます」
「何か、こうしてると付き合い始めたんだなって実感するな」
俺はやましさを振り払うように、明るく言った。
「そうですよね。男さんは私を選んでくださったんですものね」
笑顔ではあるが、言葉にトゲがあるように聞こえる……
お、怒ってるのかな……?
「そうですよ。男さんは私を選んでくださったのに……許せない……」
まるで俺にではなく、みゆき自信に言い聞かせているような口調だ。
背筋に嫌な感触を感じた。
みゆきはやっぱり、さっきのを……
「あの、みゆき。さっきの……」
「うふふ、嬉しいです」
「え!?」
「そう呼んでいただけると嬉しいです。『みゆき』って。さっきそう呼んでもらえた時すごく嬉しかったんです」
「あ、ああ……ほら、もう俺たち付き合ってるわけだしさ」
うふふ、と微笑むみゆき。
しかし、心なしか瞳は曇っているようだった……
「かがみさんだって、その意味に気づいたはずなんです。なのに、あの人、男さんを困惑させるようなことを……」
「あのさ、みゆき。やっぱりさっきのを?俺とかがみがキ――」
「見てません」
「え……?」
「私、何も見てません!」
「あ、いや、でも……」
俺の言葉を無視して、みゆきは俺の手をひいて進みだした。
みゆきは俺に背を向ける格好となった。
「男さんがかがみさんと今、何をしてらしたかなんて聞きたくありません」
俺からはみゆきの顔は見えなかった。
「それに男さんが気に病むことなんて、な~んにも無いんですよ?何をしたって私は男さんのことを受け入れます。男さんのことは許します」
手が、汗ばんでいた。
「男さんのことは」
俺の手がなのか、みゆきの手がなのかはわからなかった。
「……ごめん」
俺はみゆきの背に向かって言った。
「何故、謝るんですか?男さんは何も悪いことしてらっしゃらないのに」
「……心にやましさを……感じてるから……」
「さっきのことなら、気に病む必要はありませんよ?あれは事故です。男さんは事故にあわれたんですよ」
「やっぱり……」
「男さんは被害者ですよ。責められるべきは加害者のかがみさんですよ」
「やっぱり、見てたのか……」
「うふふ、かがみさんも人が悪いですよね……男さんは私を選んでくださったのに。男さんの決断をまるで無視していますものね。」
「私、何も見てません!」
「あ、いや、でも……」
俺の言葉を無視して、みゆきは俺の手をひいて進みだした。
みゆきは俺に背を向ける格好となった。
「男さんがかがみさんと今、何をしてらしたかなんて聞きたくありません」
俺からはみゆきの顔は見えなかった。
「それに男さんが気に病むことなんて、な~んにも無いんですよ?何をしたって私は男さんのことを受け入れます。男さんのことは許します」
手が、汗ばんでいた。
「男さんのことは」
俺の手がなのか、みゆきの手がなのかはわからなかった。
「……ごめん」
俺はみゆきの背に向かって言った。
「何故、謝るんですか?男さんは何も悪いことしてらっしゃらないのに」
「……心にやましさを……感じてるから……」
「さっきのことなら、気に病む必要はありませんよ?あれは事故です。男さんは事故にあわれたんですよ」
「やっぱり……」
「男さんは被害者ですよ。責められるべきは加害者のかがみさんですよ」
「やっぱり、見てたのか……」
「うふふ、かがみさんも人が悪いですよね……男さんは私を選んでくださったのに。男さんの決断をまるで無視していますものね。」
「か、かがみがやったことは確かにあんまりよくないことかもしれないけど……そんな風に言うのはやめてやってくれ!」
「…う…て?」
「え?」
「……どうして?どうしてです?どうして、かがみさんをかばうんですか?」
「みゆき……」
「もう、私には……男さんしかいないんです」
「お、おい……」
男さんしか……
……しか?
いやいやいや!
俺はみゆきの腕を引っ張ってこっちに引き寄せた。
「そんなこと言うなよ!かがみだって友達としてもう一度みゆきとやっていきたいって、そう努力するって言ってくれたんだ。そりゃ時間はかかるかもしれないけど、みゆきも……な?」
「……男さんがそうおっしゃるなら」
みゆきの目はどこか虚ろだった。
俺が……?
俺が、みゆきをこんな風にしたのか……?
おれのせいで……みゆきが……!?
ダメだ!
そんなのダメだ!
みゆきをこんな風にしたくない……
みゆきをこんな風にしてしまったら……そんなの……
そんなの……!!
「…う…て?」
「え?」
「……どうして?どうしてです?どうして、かがみさんをかばうんですか?」
「みゆき……」
「もう、私には……男さんしかいないんです」
「お、おい……」
男さんしか……
……しか?
いやいやいや!
俺はみゆきの腕を引っ張ってこっちに引き寄せた。
「そんなこと言うなよ!かがみだって友達としてもう一度みゆきとやっていきたいって、そう努力するって言ってくれたんだ。そりゃ時間はかかるかもしれないけど、みゆきも……な?」
「……男さんがそうおっしゃるなら」
みゆきの目はどこか虚ろだった。
俺が……?
俺が、みゆきをこんな風にしたのか……?
おれのせいで……みゆきが……!?
ダメだ!
そんなのダメだ!
みゆきをこんな風にしたくない……
みゆきをこんな風にしてしまったら……そんなの……
そんなの……!!
「聞いてくれ!みゆき!」
「………」
「みゆきの言うとおり、俺はみゆきを選んだんだ。みゆきのことが好きなんだ!」
「………」
「だからこそ、言うぞ!『俺だけ』だなんて言うな!」
「………」
「誰にでもカベ作ってた自分を変えるんだろ?俺は応援したいんだ、そんなみゆきを!」
「………」
「なのに逆戻りしてどうするんだよ?いつもみたいにこなたやつかさちゃんや、それにかがみにだって囲まれてこれまでどおりに、いや、これまで以上に楽しくやってほしいんだ!」
「………」
「そりゃ、かがみとは時間がかかるかもしれないけど……俺のせいでみゆきが友達をなくすなんて、耐えられねえ!」
「みゆきには今まで以上に幸せになってもらわねーと!だって……」
「………」
「その……みゆきのことが……」
「………」
「……好きだから。みゆきのことが好きだから!」
「………!」
その言葉で、みゆきの目に光が戻った気がした。
「………」
「みゆきの言うとおり、俺はみゆきを選んだんだ。みゆきのことが好きなんだ!」
「………」
「だからこそ、言うぞ!『俺だけ』だなんて言うな!」
「………」
「誰にでもカベ作ってた自分を変えるんだろ?俺は応援したいんだ、そんなみゆきを!」
「………」
「なのに逆戻りしてどうするんだよ?いつもみたいにこなたやつかさちゃんや、それにかがみにだって囲まれてこれまでどおりに、いや、これまで以上に楽しくやってほしいんだ!」
「………」
「そりゃ、かがみとは時間がかかるかもしれないけど……俺のせいでみゆきが友達をなくすなんて、耐えられねえ!」
「みゆきには今まで以上に幸せになってもらわねーと!だって……」
「………」
「その……みゆきのことが……」
「………」
「……好きだから。みゆきのことが好きだから!」
「………!」
その言葉で、みゆきの目に光が戻った気がした。
「男さん……」
「俺のせいでみゆきが友達なくしたり何てことになったら、寝覚めが悪いぜ!」
「お、男さんの寝覚めを悪くするわけにはいきません!」
「じゃあ、約束してくれよな。友達も大切にするって」
「……男さんがそうおっしゃるなら」
「自分の意思でそう約束してくれ!」
「わ、わかりました!お約束します!」
「ありがとう……これからよろしくな!みゆき」
みるみる、みゆきの顔が赤くなる。
夕日のせいなんかじゃない。
赤くなって、口をあうあうと動かしている
「ああ、あの、こ、こちらこそ、よろしくお願いいたします!」
歩く萌え要素、高良みゆきが戻ってきた。
俺の心を鷲掴みにした女神の笑顔がそこにあった。
――帰り道。
俺はみゆきと付き合い始めたということを実感し始めていた。
「俺のせいでみゆきが友達なくしたり何てことになったら、寝覚めが悪いぜ!」
「お、男さんの寝覚めを悪くするわけにはいきません!」
「じゃあ、約束してくれよな。友達も大切にするって」
「……男さんがそうおっしゃるなら」
「自分の意思でそう約束してくれ!」
「わ、わかりました!お約束します!」
「ありがとう……これからよろしくな!みゆき」
みるみる、みゆきの顔が赤くなる。
夕日のせいなんかじゃない。
赤くなって、口をあうあうと動かしている
「ああ、あの、こ、こちらこそ、よろしくお願いいたします!」
歩く萌え要素、高良みゆきが戻ってきた。
俺の心を鷲掴みにした女神の笑顔がそこにあった。
――帰り道。
俺はみゆきと付き合い始めたということを実感し始めていた。
みゆきとの他愛もない会話。
「あの臭みが何とも言えませんよね」
「ああ、つかさちゃんと臭い臭いって言ってたのはそのことだったのか」
「ええ、そうなんですよ。それに困りますね~、大きすぎると」
「あはは、確かにそうだな」
「うふふ」
じんわりとした気持ちが広がっていく気がした。
カッコつけるつもりはないけど、これって幸せってことだよな。
しばらくはギクシャクしそうだけど、とりあえずこれで一件落着だ。
そんなことを考えながら。俺はみゆきと一緒の帰り道を噛み締めた。
「では、わたしはここで」
「ああ」
「ちょっとだけ、いいですか?」
「ん?」
ぎゅっ!
「ぬお!?」
「うふふ」
「おいおい……」
「すみません。周囲に人がいなかったもので……つい……では、また明日」
「ああ、気をつけて」
「はい!男さんも」
「あの臭みが何とも言えませんよね」
「ああ、つかさちゃんと臭い臭いって言ってたのはそのことだったのか」
「ええ、そうなんですよ。それに困りますね~、大きすぎると」
「あはは、確かにそうだな」
「うふふ」
じんわりとした気持ちが広がっていく気がした。
カッコつけるつもりはないけど、これって幸せってことだよな。
しばらくはギクシャクしそうだけど、とりあえずこれで一件落着だ。
そんなことを考えながら。俺はみゆきと一緒の帰り道を噛み締めた。
「では、わたしはここで」
「ああ」
「ちょっとだけ、いいですか?」
「ん?」
ぎゅっ!
「ぬお!?」
「うふふ」
「おいおい……」
「すみません。周囲に人がいなかったもので……つい……では、また明日」
「ああ、気をつけて」
「はい!男さんも」
そう、一件落着。
第三部完!!
これで、ここ数日のごたごたも終わり、平穏な日々が戻る。
いや、戻るんじゃなくて始まる。
みゆきとの新しい関係、新しい学校生活が。
そう思った。
そう思えた――
長くなってしまいました。今日はここまで。
しばらくはまたコンスタントに更新できそうです。
おやすみなさい。
しばらくはまたコンスタントに更新できそうです。
おやすみなさい。
乙ですー
また時間があれば投下していくかもしれなかったり
その時は暇つぶし程度に読んでいただければ幸いですww
また時間があれば投下していくかもしれなかったり
その時は暇つぶし程度に読んでいただければ幸いですww
あなざー・すたーさん乙です!
なんだか後ろから誠に抱きつかれた言葉を思い出しました。
電波王さんの病んだ(=ω=.)が見たい!
楽しみにしています!
私は明日からテストなので、来れたら土日に投下します。
なんだか後ろから誠に抱きつかれた言葉を思い出しました。
電波王さんの病んだ(=ω=.)が見たい!
楽しみにしています!
私は明日からテストなので、来れたら土日に投下します。
>>334誰がうまいこと言えとwwww
心の高鳴り。
男さん。
男さん……
ドンッ!
「キャッ!?」
「チッ、痛てーな。気ぃつけろよ」
「す、すみません……あの、その……ボーっとしてて……」
「お、よく見るとかわいい子じゃん?今から俺らとどっかに遊びに行かねえ?」
「……!?」
「なあ、いいじゃん?俺らヒマでさ~」
「……困ります」
「はぁ?」
「私、お付き合いしている人がいるので、そういうの困ります!失礼します!」
「ケッ、気取ってんじゃねーよ!メガネ女!」
私は走ってその場から逃げました。
幸い、ガラの悪い男の人たちは追っては来ませんでした。
男さん。
男さん……
ドンッ!
「キャッ!?」
「チッ、痛てーな。気ぃつけろよ」
「す、すみません……あの、その……ボーっとしてて……」
「お、よく見るとかわいい子じゃん?今から俺らとどっかに遊びに行かねえ?」
「……!?」
「なあ、いいじゃん?俺らヒマでさ~」
「……困ります」
「はぁ?」
「私、お付き合いしている人がいるので、そういうの困ります!失礼します!」
「ケッ、気取ってんじゃねーよ!メガネ女!」
私は走ってその場から逃げました。
幸い、ガラの悪い男の人たちは追っては来ませんでした。
あ~、恐かったです……
でも……
『私、お付き合いしている人がいるので、』
うふふ、言っちゃいました。
言っちゃいましたよ、男さん。
あんなに恐かったのに、男さんのこと考えると、勇気が出てきたんです。
男さん……
やはり、あなたは私にとって太陽のような存在です。
ありがとうございます……
私を選んでくださっ――
ドンッ!
「キャ!?」
「ちょっと……気をつけてよね?」
「す、すみません!」
いけない、いけない。
男さんのことを考えると……つい周りが見えなくなってしまいます。
うふふ、男さん……
でも……
『私、お付き合いしている人がいるので、』
うふふ、言っちゃいました。
言っちゃいましたよ、男さん。
あんなに恐かったのに、男さんのこと考えると、勇気が出てきたんです。
男さん……
やはり、あなたは私にとって太陽のような存在です。
ありがとうございます……
私を選んでくださっ――
ドンッ!
「キャ!?」
「ちょっと……気をつけてよね?」
「す、すみません!」
いけない、いけない。
男さんのことを考えると……つい周りが見えなくなってしまいます。
うふふ、男さん……
「ただいま帰りました~」
「あら、お帰り、みゆき。今日はちょっと遅かったのね?」
「え?ええ……あの……委員会があって。すみません、心配させてしまいした?」
「ううん、ちょうど良かったわ。実はお昼寝し過ぎちゃって、さっき起きたところなの」
「さっきって……」
……何時間寝たんでしょう?
「ごめんごめん。ご飯の支度もちゃっちゃと済ませちゃうから、少し待ってね?」
「あの、手伝いましょうか?」
「いいの、いいの。お昼寝でばっちり充電してるから。お部屋で休んでなさい」
「ふう……」
自分の部屋。
いつもは、部屋に入ると机に向かうのですが、今日はなんとなくベッドに座りました。
「男さん……」
今日の帰り、男さんに抱きついた時の感触を反芻します。
男さんに抱きついた時の……あの感触を……
男さんの身体……
一見華奢に見えるのに、抱きつくと……とてもたくましい……
ドサッ、とベッドに寝転び、今日の男さんとのやり取りをさらに思い出しました。
糸を、
紡ぐように。
男さんとの記憶の糸を紡いでできるその編み物は、心にかけるケープのようなもの。
私の心を暖めてくれます。
じんわりと……
ふんわりと……
『ぞれでも、私を……選んでよ……ねえ、おどご……お願い……よぉ……』
「……!!?」
そのとき、頭に割り込んできたその言葉に、思わず私は身を起こしてしまいました。
そう、まるでノイズのように、私の頭に割り込んできた……かがみさんの声。
「かがみさん……」
糸を、
紡ぐように。
男さんとの記憶の糸を紡いでできるその編み物は、心にかけるケープのようなもの。
私の心を暖めてくれます。
じんわりと……
ふんわりと……
『ぞれでも、私を……選んでよ……ねえ、おどご……お願い……よぉ……』
「……!!?」
そのとき、頭に割り込んできたその言葉に、思わず私は身を起こしてしまいました。
そう、まるでノイズのように、私の頭に割り込んできた……かがみさんの声。
「かがみさん……」
……かがみさんには、少々申し訳ないことをしてしまいましたが、
『男、わだじに……キス、してくれたじゃない!』
……仕方ありませんよね?
『みゆきッ!あんたさえいなければ良かったのにッ!』
だって、男さんが選んでくださったんですもの……
『昨日よりも……初めての時よりも……緊張しなかったわ、』
………
最後に、私の頭に甦った音声と映像。
それは、昇降口に行くように言われた私が、どうしても心配で、陰からこっそり見ていたものでした……
その映像は、私の記憶の糸を、ズタズタにして、
編みあがった心のケープをボロボロにして、
暖かかった私の心を、冷やしてしまうのには十分すぎるものでした……
ここが過疎るのは、やっぱらき☆すたSSスレに流れていくからなのか?
「はあ……フラれちゃったな……」
私は男にフラれた。
男は私を選んではくれなかった。
旧校舎裏から、私は逃げるように家路に着いた……
「自信……ちょっとはあったのにな……」
「こんなことなら、もっと男におしとやかな感じで接しとくんだったな~」
「こんなことなら、もっとダイエット頑張っておくんだったな~」
「こんなことなら、昨日キスまでで止めるんじゃなかったな~」
「こんなこと……なら……うう……」
………
どうして?
どうして、こうなっちゃったの?
どうして、男が転入してきたのがうちのクラスじゃないの?
どうして、どうしてこなたや、つかさや……みゆきのクラスなの?
どうして、私じゃないの?
どうして……、みゆきなのッ!?
………
私は男にフラれた。
男は私を選んではくれなかった。
旧校舎裏から、私は逃げるように家路に着いた……
「自信……ちょっとはあったのにな……」
「こんなことなら、もっと男におしとやかな感じで接しとくんだったな~」
「こんなことなら、もっとダイエット頑張っておくんだったな~」
「こんなことなら、昨日キスまでで止めるんじゃなかったな~」
「こんなこと……なら……うう……」
………
どうして?
どうして、こうなっちゃったの?
どうして、男が転入してきたのがうちのクラスじゃないの?
どうして、どうしてこなたや、つかさや……みゆきのクラスなの?
どうして、私じゃないの?
どうして……、みゆきなのッ!?
………
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