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元スレ【らき☆すた】新ジャンル?「ヤンデレこなた」Part10【(=ω=.)】
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俺のコーヒーを飲む手が止まった…と言うかヘンなとこに入った。
男「…ゲフッ!ゲフッ!!なななっ何言うんですか!!!」
黒井先生「ほーう…ずいぶん焦っとるなー」
男「違いますよ!先生が急に変なこと言うからコーヒーが入ってはいけないとこに入ったんですよ!!」
黒井先生「男は付き合ってもいない女と道端で抱き合うんかー」
男「!!あれは…その……」
黒井先生「見てたでー」
男「………。」
黒井先生「………。」
男「……あの…」
黒井先生「…泉は……やめときーや……。」
男「えっ………?!」
黒井先生「…女の勘や。」
男「………。」
…黒井先生は確かにお節介な人のようだけど、こういった事に口を出す人じゃないはず。ましてや先生とこなたはネトゲ仲間で仲良いんじゃないのか?
俺は完全に【状態:混乱】になっていて、こなたとは、少なくとも今はそんな関係じゃ無いことを弁解することは出来なかった。
…その後、黒井先生の車で家の近くまで送ってもらい、黒井先生と別れた。
俺の脳裏にさっきのこなたの言葉が浮かんだ。
…まさか、こなたの言う『敵』は黒井先生…?
…いやいやいや!こなたはさっき黒井先生が言った事なんて知らないはずだ!
男「…ゲフッ!ゲフッ!!なななっ何言うんですか!!!」
黒井先生「ほーう…ずいぶん焦っとるなー」
男「違いますよ!先生が急に変なこと言うからコーヒーが入ってはいけないとこに入ったんですよ!!」
黒井先生「男は付き合ってもいない女と道端で抱き合うんかー」
男「!!あれは…その……」
黒井先生「見てたでー」
男「………。」
黒井先生「………。」
男「……あの…」
黒井先生「…泉は……やめときーや……。」
男「えっ………?!」
黒井先生「…女の勘や。」
男「………。」
…黒井先生は確かにお節介な人のようだけど、こういった事に口を出す人じゃないはず。ましてや先生とこなたはネトゲ仲間で仲良いんじゃないのか?
俺は完全に【状態:混乱】になっていて、こなたとは、少なくとも今はそんな関係じゃ無いことを弁解することは出来なかった。
…その後、黒井先生の車で家の近くまで送ってもらい、黒井先生と別れた。
俺の脳裏にさっきのこなたの言葉が浮かんだ。
…まさか、こなたの言う『敵』は黒井先生…?
…いやいやいや!こなたはさっき黒井先生が言った事なんて知らないはずだ!
その瞬間、余りにタイミング良くケータイが鳴った。
【電話着信:泉こなた】
トゥルルルル
トゥルルルル
トゥルルルル
トゥルルルル
トゥルルルル
→電話を無視
→電話をスルー
→電話にでんわ
…なんて選択肢は俺には無く、一度深呼吸してから電話をとった。
男「どした?こなた。」
こなた「んーあのさー…突然だが日曜は空いているかね?」
男「今週?」
こなた「うん。」
男「…いいよ。どっか行きたいんだろ?ついてくよ。」
こなた「にょへっ!……ナゼ私の心を読んだ?」
男「おまえの思考は読みやすいんだよ。」
こなた「男はニュータイプだったのか…」
男「マチルダさーん!」
こなた「うおっ!男のノリがいい…そゆこと言ってるとジアースから落下するよ?」
男「…で、どこ行くの?」
こなた「ん?東京。」
男「また秋葉腹か。」
こなた「そんなとこ。」
男「じゃあ時間とか決めといてな。」
こなた「うん!りょーかいした!」
電話を切った。
【電話着信:泉こなた】
トゥルルルル
トゥルルルル
トゥルルルル
トゥルルルル
トゥルルルル
→電話を無視
→電話をスルー
→電話にでんわ
…なんて選択肢は俺には無く、一度深呼吸してから電話をとった。
男「どした?こなた。」
こなた「んーあのさー…突然だが日曜は空いているかね?」
男「今週?」
こなた「うん。」
男「…いいよ。どっか行きたいんだろ?ついてくよ。」
こなた「にょへっ!……ナゼ私の心を読んだ?」
男「おまえの思考は読みやすいんだよ。」
こなた「男はニュータイプだったのか…」
男「マチルダさーん!」
こなた「うおっ!男のノリがいい…そゆこと言ってるとジアースから落下するよ?」
男「…で、どこ行くの?」
こなた「ん?東京。」
男「また秋葉腹か。」
こなた「そんなとこ。」
男「じゃあ時間とか決めといてな。」
こなた「うん!りょーかいした!」
電話を切った。
その週は、こなたもつかさもみゆきさんも、余り喋らなかった。
無理もない、かがみがあんな形でいなくなって、まだ手掛かりも掴めていないらしい。
だが、土曜日帰宅時につかさとこなたと三人で歩いていると、こなたが思い出したように言い出したことで、又関係はぎくしゃくし出した。
こなた「…そういえば男、明日は朝八時くらいに男の家行くんでいいかー?」
男「え……あ…うん。」
つかさ「…あした?」
男『う゛…こなた空気嫁』
こなた「うん、明日男と二人で遊び行くんだー。」
つかさ「………へぇ…私も行きたいなぁ……。」
つかさはそう言って笑顔で俺を見つめた。
あの笑顔で。
男「え…えと…場所がアキバだからさ、多分つかさ来てもつまんないよ?」
つかさ「そうかなぁ?」
こなた「そうだよ。お土産買ってきてあげるよ。」
つかさ「うーん、いらないや。じゃあまた月曜ね。バイバーイ。」
気付くともうそこは柊家の前で、つかさは何だか不自然に笑いながら家に入っていった。
無理もない、かがみがあんな形でいなくなって、まだ手掛かりも掴めていないらしい。
だが、土曜日帰宅時につかさとこなたと三人で歩いていると、こなたが思い出したように言い出したことで、又関係はぎくしゃくし出した。
こなた「…そういえば男、明日は朝八時くらいに男の家行くんでいいかー?」
男「え……あ…うん。」
つかさ「…あした?」
男『う゛…こなた空気嫁』
こなた「うん、明日男と二人で遊び行くんだー。」
つかさ「………へぇ…私も行きたいなぁ……。」
つかさはそう言って笑顔で俺を見つめた。
あの笑顔で。
男「え…えと…場所がアキバだからさ、多分つかさ来てもつまんないよ?」
つかさ「そうかなぁ?」
こなた「そうだよ。お土産買ってきてあげるよ。」
つかさ「うーん、いらないや。じゃあまた月曜ね。バイバーイ。」
気付くともうそこは柊家の前で、つかさは何だか不自然に笑いながら家に入っていった。
つかさと別れた後、俺はこなたに言った。
男「こ…こなた、つかさのいる前で明日のこと言わないでもいいだろ。」
こなた「なんで?」
男「なんつーか…変に勘違いされるかもだろ。」
こなた「別にいいじゃん。」
男「…こなた…。」
こなた「それよりさー明日はどんな起こし方がいい?」
男「へ?」
こなた「やっぱここはキャッツカードで『あなたの唇はいただいた』って…」
男「おま…住居不法侵入する気か。」
こなた「へ?昔みたく、おばさんに入れてもらうからー」
男「うちの母さん死んだって言っただろ。」
こなた「そか…そうだったね。ゴメン。」
男「…お前らしくないから気にしないでいいよ。」
こなた「あれーなんかビミョーにバカにされてるのカナー」
男「…ま、とにかく明日は八時な。」
こなた「うむ。」
男「それとさ、こなた。」
こなた「ん?」
男「こ…こなた、つかさのいる前で明日のこと言わないでもいいだろ。」
こなた「なんで?」
男「なんつーか…変に勘違いされるかもだろ。」
こなた「別にいいじゃん。」
男「…こなた…。」
こなた「それよりさー明日はどんな起こし方がいい?」
男「へ?」
こなた「やっぱここはキャッツカードで『あなたの唇はいただいた』って…」
男「おま…住居不法侵入する気か。」
こなた「へ?昔みたく、おばさんに入れてもらうからー」
男「うちの母さん死んだって言っただろ。」
こなた「そか…そうだったね。ゴメン。」
男「…お前らしくないから気にしないでいいよ。」
こなた「あれーなんかビミョーにバカにされてるのカナー」
男「…ま、とにかく明日は八時な。」
こなた「うむ。」
男「それとさ、こなた。」
こなた「ん?」
男「これ、うちの鍵。」
こなた「へ?」
男「持ってっていいよ、合い鍵だから。」
こなた「………わ」
こなた「わわわわわわわわ私は男の嫁って事でFAなのかな?かな?かな?かな?」
男「とりあえずもちつけ。い…いや、明日おまえが来たとき俺が寝てたら待たせちゃうだろ。だから、一応渡しておくだけだからな。」
こなた「フヒヒ」
男「変な声でニヤけるな。」
こなたと別れて家までの距離を歩く。
…この間、黒井先生に言われたことが逆に俺の気持ちを押したんだろうか?
あの後俺はこなたのことをじっくり考えた。
こなたの…子供っぽくて自分勝手だけど純粋なアピールは少しだけ俺の心を動かしたみたいだった。
『こなたと…二人でアキバか…。二回目だけどなんか前とは違う感覚だな…。』
…しかし違うのは感覚だけでなかった。
次の日。
男「……ん…あれ」
七時台に目覚ましをかけたはずなのに目覚ましは鳴ることはなく、代わりに俺の横にはこなたが居た。
…オーケー。これ位想定の範囲内だ、ブラザー。
しかしこなたの服装をよく見てみると、ハーフパンツに上は黒のタンクトップだった。
しかもなんだかタンクトップははだけ気味で体勢を変えればこなたのひんぬーが見えそうだ。
その上なぜか今日に限って長い髪を後ろで縛っている。
…マズイ、マズイよ大佐。昨日とか何だか変にこなたを意識したせいで俺の●●●が××しそうだよ。
とにかくタンクトップの外れている肩の紐を、ちゃんと肩に掛けようとしてこなたの肩に手を伸ばした。
こなた「………なんという桂○和…///」
男「あああああああああ!!!!」
(略)
こなた「へ?」
男「持ってっていいよ、合い鍵だから。」
こなた「………わ」
こなた「わわわわわわわわ私は男の嫁って事でFAなのかな?かな?かな?かな?」
男「とりあえずもちつけ。い…いや、明日おまえが来たとき俺が寝てたら待たせちゃうだろ。だから、一応渡しておくだけだからな。」
こなた「フヒヒ」
男「変な声でニヤけるな。」
こなたと別れて家までの距離を歩く。
…この間、黒井先生に言われたことが逆に俺の気持ちを押したんだろうか?
あの後俺はこなたのことをじっくり考えた。
こなたの…子供っぽくて自分勝手だけど純粋なアピールは少しだけ俺の心を動かしたみたいだった。
『こなたと…二人でアキバか…。二回目だけどなんか前とは違う感覚だな…。』
…しかし違うのは感覚だけでなかった。
次の日。
男「……ん…あれ」
七時台に目覚ましをかけたはずなのに目覚ましは鳴ることはなく、代わりに俺の横にはこなたが居た。
…オーケー。これ位想定の範囲内だ、ブラザー。
しかしこなたの服装をよく見てみると、ハーフパンツに上は黒のタンクトップだった。
しかもなんだかタンクトップははだけ気味で体勢を変えればこなたのひんぬーが見えそうだ。
その上なぜか今日に限って長い髪を後ろで縛っている。
…マズイ、マズイよ大佐。昨日とか何だか変にこなたを意識したせいで俺の●●●が××しそうだよ。
とにかくタンクトップの外れている肩の紐を、ちゃんと肩に掛けようとしてこなたの肩に手を伸ばした。
こなた「………なんという桂○和…///」
男「あああああああああ!!!!」
(略)
病み猫さん、投下&テスト乙です!
先輩から古いパソコンを貸してもらえたので、投下します。
皆さんもウイルス対策はしっかりと…
先輩から古いパソコンを貸してもらえたので、投下します。
皆さんもウイルス対策はしっかりと…
「男…… ホントに…… ホントにごめんね」
左右で長さの変わってしまったツインテールを解き、うまくごまかすように片側括りにした髪。
そして申し訳なさそうな眼。遠慮がちな視線。
駅の改札の前で、別れ際にかがみは言った。
さっきからもう何回謝られたかわからない。
「ああ、もう気にすんな。この通り、指もちゃんと付いてるしな。それにこっちこそ、包帯巻いてくれてありがとな」
あのあと、俺の家で応急処置をした。
自分ではうまく包帯を巻けない俺を見かねて、かがみが包帯を巻いてくれた。
かがみも、お世辞にも上手とは言えなかったが……
傷のほうは、幸い縫ったりする必要もないみたいだ。
「ううん、私が悪いんだもの。当然よ……」
「とにかく、謝るんだったら、今後このようなことがないよーに! しっかり自分を律してくれたまえ!」
「ゔ……すみません」
「まだ不安なようなら、カウンセラーの先生を紹介するよ。前の学校でサッカー人生オワタ\(^O^)/ になったときに保健の先生が紹介してくれた人がいるから。ま、俺は結局行かなかったけど」
「それで問題起こして転校する羽目になったのよね」
「……そんな軽口が叩けるようになったんなら、もう心配いらねーな。ほれ、とっとと帰れ」
「なによ~ 失礼ね!」
そう言って、かがみは改札をくぐった。
左右で長さの変わってしまったツインテールを解き、うまくごまかすように片側括りにした髪。
そして申し訳なさそうな眼。遠慮がちな視線。
駅の改札の前で、別れ際にかがみは言った。
さっきからもう何回謝られたかわからない。
「ああ、もう気にすんな。この通り、指もちゃんと付いてるしな。それにこっちこそ、包帯巻いてくれてありがとな」
あのあと、俺の家で応急処置をした。
自分ではうまく包帯を巻けない俺を見かねて、かがみが包帯を巻いてくれた。
かがみも、お世辞にも上手とは言えなかったが……
傷のほうは、幸い縫ったりする必要もないみたいだ。
「ううん、私が悪いんだもの。当然よ……」
「とにかく、謝るんだったら、今後このようなことがないよーに! しっかり自分を律してくれたまえ!」
「ゔ……すみません」
「まだ不安なようなら、カウンセラーの先生を紹介するよ。前の学校でサッカー人生オワタ\(^O^)/ になったときに保健の先生が紹介してくれた人がいるから。ま、俺は結局行かなかったけど」
「それで問題起こして転校する羽目になったのよね」
「……そんな軽口が叩けるようになったんなら、もう心配いらねーな。ほれ、とっとと帰れ」
「なによ~ 失礼ね!」
そう言って、かがみは改札をくぐった。
そして振り返る。
「ホントありがと。私、もう負けない。もう甘えない」
「ああ、頑張れ」
「男、みゆきのこと幸せにしてあげてね」
「ああ…… 合点承知!」
「うん…… じゃあね……」
「気をつけて」
かがみには『カウンセラー紹介する』なんて言ったが、あいつはもう大丈夫だろう。
別れ際のあいつの眼を見てはっきりそう思った。
しっかりとした「柊かがみ」の眼をしていた。
……そんなことを考え、痛む右手を時々さすりながら、バス停へ向かう。
……そこに彼女はいた。
息を弾ませ。
額に汗を浮かべ。
メガネがわずかにずり下がっていた。
「ホントありがと。私、もう負けない。もう甘えない」
「ああ、頑張れ」
「男、みゆきのこと幸せにしてあげてね」
「ああ…… 合点承知!」
「うん…… じゃあね……」
「気をつけて」
かがみには『カウンセラー紹介する』なんて言ったが、あいつはもう大丈夫だろう。
別れ際のあいつの眼を見てはっきりそう思った。
しっかりとした「柊かがみ」の眼をしていた。
……そんなことを考え、痛む右手を時々さすりながら、バス停へ向かう。
……そこに彼女はいた。
息を弾ませ。
額に汗を浮かべ。
メガネがわずかにずり下がっていた。
「あ、あれ!?みゆき!?どうし――」
ガッ!
「おっと……」
いきなりみゆきにタックルを…… じゃなくて、いきなりみゆきに抱きつかれた。
それも結構な勢いで。
「ど、どうしたんだよ?」
「男さん…… 男さん…… お願いです。どこにも行かないでください……」
みゆきの震える声。
「……どこにも行かねーよ」
驚きはしたものの、悪い気はしない。
俺はみゆきの頭をなでる。
それにしても、みゆきのこの行動、このタイミング……
ガッ!
「おっと……」
いきなりみゆきにタックルを…… じゃなくて、いきなりみゆきに抱きつかれた。
それも結構な勢いで。
「ど、どうしたんだよ?」
「男さん…… 男さん…… お願いです。どこにも行かないでください……」
みゆきの震える声。
「……どこにも行かねーよ」
驚きはしたものの、悪い気はしない。
俺はみゆきの頭をなでる。
それにしても、みゆきのこの行動、このタイミング……
「本当ですよ! かがみさんのところに何か行かないでください。お願いしますお願いしますお願いします」
「……行かねーよ。さっき俺とかがみが一緒にいたとこ見たんだな?」
「はい…… お二人で一緒にバスに乗るところ見て…… それで私……」
「心配いらねーよ。かがみと話をつけてたんだ、きっちりと。俺が選んだのはみゆき、あいつもそれをわかってくれたし、あいつの様子が変だっていうのももう大丈夫だと思う」
「ほ、本当ですか……?」
「ああ! それよりどうしたの? 今日はこなたやつかさちゃんと勉強してたんじゃ?」
「あ、あの、これをお渡ししたくて。男さん、きっと今日もコンビニのお弁当でしょうから…… 野菜のおかずです」
「わざわざ、そのために? いや~ ホントにありがとう!」
「あら? その手…… どうされたんですか?」
おかずの入った容器を受け取る手にみゆきが目を留めた。
「あ、いや、これは…… はは、かがみと…… ちょっとあってさ、はは……」
「かがみさん!? かがみさんに怪我をさせられたんですかッ!?」
みゆきが急に大声を出す。
驚きの中に、明らかに怒気が混じっていた。
「あ、でも、俺の自業自得なところがあったし。血は出てるけど、指はちゃんと付いてるし……」
「ゆ、指はちゃんと付いてるって……!? 一体何をされたんですかッ!?」
「あ~ ちょっと欠陥製品v.s.人間失格の再現というか、なんと言うか……」
「?? 何があったにせよ、男さんを傷つけるなんて……」
「……行かねーよ。さっき俺とかがみが一緒にいたとこ見たんだな?」
「はい…… お二人で一緒にバスに乗るところ見て…… それで私……」
「心配いらねーよ。かがみと話をつけてたんだ、きっちりと。俺が選んだのはみゆき、あいつもそれをわかってくれたし、あいつの様子が変だっていうのももう大丈夫だと思う」
「ほ、本当ですか……?」
「ああ! それよりどうしたの? 今日はこなたやつかさちゃんと勉強してたんじゃ?」
「あ、あの、これをお渡ししたくて。男さん、きっと今日もコンビニのお弁当でしょうから…… 野菜のおかずです」
「わざわざ、そのために? いや~ ホントにありがとう!」
「あら? その手…… どうされたんですか?」
おかずの入った容器を受け取る手にみゆきが目を留めた。
「あ、いや、これは…… はは、かがみと…… ちょっとあってさ、はは……」
「かがみさん!? かがみさんに怪我をさせられたんですかッ!?」
みゆきが急に大声を出す。
驚きの中に、明らかに怒気が混じっていた。
「あ、でも、俺の自業自得なところがあったし。血は出てるけど、指はちゃんと付いてるし……」
「ゆ、指はちゃんと付いてるって……!? 一体何をされたんですかッ!?」
「あ~ ちょっと欠陥製品v.s.人間失格の再現というか、なんと言うか……」
「?? 何があったにせよ、男さんを傷つけるなんて……」
みゆきの顔がどんどん険しいものになっていく……
「許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許s」
何かの呪文のように繰り返すみゆき。
……しまった、言い方が悪かったか?
「みゆきッ!!」
「……!! ご、ごめんなさい」
「あ、いや…… 謝らなくてもいいよ。それより俺は大丈夫だから! なあ、時間があるならうちで一緒にご飯食べない?」
「あ、いえ…… うちで母が夕飯の準備をしていますので……」
「そっか…… まあ、時間も遅いしね」
日はもうすっかり落ちている。
「ええ…… それに用事もできましたし……」
「用事?」
「あ、いえ、なんでもありません」
「そっか。じゃ、これで」
「はい…… 失礼しま――!?」
俺はみゆきを抱き寄せた。
「……た、たまには、ほら、俺から……な?」
「嬉しいです…… 私、頑張ります……」
「そだ、明日ゴールデンウィークの最終日だし、ヒマだったらどっか遊びに行こうぜ! この前のデートは何かアレだったし……」
「え!? やった! 嬉しいです!」
みゆきの顔がにわかにほころぶ。
「ただ、やり残した事があるので、また明日、改めて連絡しますね。なるべく今日中に終わらせますから」
「……? そっか、それなら連絡待ってるから」
「はい、失礼します!」
「許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許s」
何かの呪文のように繰り返すみゆき。
……しまった、言い方が悪かったか?
「みゆきッ!!」
「……!! ご、ごめんなさい」
「あ、いや…… 謝らなくてもいいよ。それより俺は大丈夫だから! なあ、時間があるならうちで一緒にご飯食べない?」
「あ、いえ…… うちで母が夕飯の準備をしていますので……」
「そっか…… まあ、時間も遅いしね」
日はもうすっかり落ちている。
「ええ…… それに用事もできましたし……」
「用事?」
「あ、いえ、なんでもありません」
「そっか。じゃ、これで」
「はい…… 失礼しま――!?」
俺はみゆきを抱き寄せた。
「……た、たまには、ほら、俺から……な?」
「嬉しいです…… 私、頑張ります……」
「そだ、明日ゴールデンウィークの最終日だし、ヒマだったらどっか遊びに行こうぜ! この前のデートは何かアレだったし……」
「え!? やった! 嬉しいです!」
みゆきの顔がにわかにほころぶ。
「ただ、やり残した事があるので、また明日、改めて連絡しますね。なるべく今日中に終わらせますから」
「……? そっか、それなら連絡待ってるから」
「はい、失礼します!」
駅の改札でみゆきを見送った。
手はまだ痛んだけど、俺の心は晴れやかだった。
ゴールデンウィークも残り一日。
今度こそみゆきと楽しいデートだ。
ヌフフ……
ニヨニヨ……
――そう、そのまま、ゴールデンウィークが平和なまま、終わってくれたらどんなに良かったことだろうか……
次の投下分が短いのと、昨日投下してないんで、もう少しだけ…逝きます。
あれ……
私、どうしたんだろ……?
男と駅で別れて……
あ、そっか、家に帰ってから、
つかさや、お姉ちゃんたちや、お父さんお母さんに散々髪の毛のこと聞かれて……
聞かれて…?
あ、そうだ。呼び出されたんだ。
夜遅かったけど、家を出て、待ち合わせ場所に行って……
それから、
それから……?
それ……か……ら……?
嫌な夢のせいで目が覚めた。
内容は思い出せないのに、嫌な夢だったことはわかる。
携帯が鳴っていた。
こんな時間に?
カラカラに渇いた喉で、携帯をとる。
そして、
電話の主は告げた。
「う、嘘だろ!? か……かがみが……!?」
すみません、何度も。展開的にここまで引っ張る感じだったので。
今日はここまでということで。おやすみなさいノシ
今日はここまでということで。おやすみなさいノシ
Wikiの病み猫さん作品は、選択肢ごとに分けてくれるとありがたいな
Wikiの方は自分のところの仕分けは責任を持って自分でやろうかと思っています。
kyoronosukeさんに任せっきりは悪いですし、バッドエンドの後日談でWikiにだけこっそり乗せようかと思っているのがありますので…
kyoronosukeさんに任せっきりは悪いですし、バッドエンドの後日談でWikiにだけこっそり乗せようかと思っているのがありますので…
こなたの作った朝食を二人で食べる。
男「…。」
こなた「………もうお嫁に行けない。」
男「何もしてないだろうが!!つーか起きてるんなら言え!!!」
こなた「いやー最初は迷ったんだよねーセオリー通り幼なじみ的に起こそうか、ツンデレ姉的に起こそうか、兄スキー妹的に起こそうか。」
男「…アホか。」
こなた「で、結局タマ姉みたく起こそうと思ったんだが、いざ完全無防備の男を前にすると攻撃はかわいそうかなーと。」
男「どのパターンも止めていただきたいな。」
こなた「で考えていたら眠ってしまった。」
男「…そうか。」
こなた「そして目を覚ますと操貞の危機だった。」
男「ちがーーーーーう!!!!!」
こなた「まぁ私の中では『時すでに遅し』という事にしておくから。」
男「洗い物俺やるから早く食べて。(無視)」
こなた「男もだいぶツンデレが分かってきたなぁ。」
男「俺のどこがデレてるんだ?」
男「…。」
こなた「………もうお嫁に行けない。」
男「何もしてないだろうが!!つーか起きてるんなら言え!!!」
こなた「いやー最初は迷ったんだよねーセオリー通り幼なじみ的に起こそうか、ツンデレ姉的に起こそうか、兄スキー妹的に起こそうか。」
男「…アホか。」
こなた「で、結局タマ姉みたく起こそうと思ったんだが、いざ完全無防備の男を前にすると攻撃はかわいそうかなーと。」
男「どのパターンも止めていただきたいな。」
こなた「で考えていたら眠ってしまった。」
男「…そうか。」
こなた「そして目を覚ますと操貞の危機だった。」
男「ちがーーーーーう!!!!!」
こなた「まぁ私の中では『時すでに遅し』という事にしておくから。」
男「洗い物俺やるから早く食べて。(無視)」
こなた「男もだいぶツンデレが分かってきたなぁ。」
男「俺のどこがデレてるんだ?」
こなたと二人で電車に乗る。
糟日部で乗り換えるとき、ふと峰岸さんの言っていたことを思い出した。
『かがみは…失踪の直前この糟日部に何かを確かめるために来ていたんだよな…』
するとこなたが俺の右腕をグッと引っ張った。
こなた「他の女の事考えてないよね?」
男『お前がニュータイプだろ』
男「………考えてたよ。」
こなた「えっ?」
俺は敢えてこなたに言った。
と同時にこなたの顔が険しくなった。
男「峰岸さん…あっ、かがみの友達な。…から聞いたんだけど、かがみはいなくなった日にお前と遊んだ後、糟日部に来たらしいんだ。」
こなた「そっ…それ、ホント?!」
男「うん。なんか思い当たることあるのか?」
こなた「………無いよ!…それより早く電車乗ろうよ。」
男「え………?…うん。」
『…やっぱりこなたは何か知ってるんだな…』
しばらく電車に揺られた。
男「糟日部からさ、秋葉腹って一本で来れるから近いよな。」
こなた「そだね。………でも今日行くのは秋葉腹ではないのだよ。」
男「え?!どこ行くんだ?」
するとこなたは無言で俺の袖を引っ張り何駅か前で電車を乗り換えた。
段々と景色が変わってきてこなたの行きたいところが分かってきた。
男「……こなた………。」
糟日部で乗り換えるとき、ふと峰岸さんの言っていたことを思い出した。
『かがみは…失踪の直前この糟日部に何かを確かめるために来ていたんだよな…』
するとこなたが俺の右腕をグッと引っ張った。
こなた「他の女の事考えてないよね?」
男『お前がニュータイプだろ』
男「………考えてたよ。」
こなた「えっ?」
俺は敢えてこなたに言った。
と同時にこなたの顔が険しくなった。
男「峰岸さん…あっ、かがみの友達な。…から聞いたんだけど、かがみはいなくなった日にお前と遊んだ後、糟日部に来たらしいんだ。」
こなた「そっ…それ、ホント?!」
男「うん。なんか思い当たることあるのか?」
こなた「………無いよ!…それより早く電車乗ろうよ。」
男「え………?…うん。」
『…やっぱりこなたは何か知ってるんだな…』
しばらく電車に揺られた。
男「糟日部からさ、秋葉腹って一本で来れるから近いよな。」
こなた「そだね。………でも今日行くのは秋葉腹ではないのだよ。」
男「え?!どこ行くんだ?」
するとこなたは無言で俺の袖を引っ張り何駅か前で電車を乗り換えた。
段々と景色が変わってきてこなたの行きたいところが分かってきた。
男「……こなた………。」
目的の駅で降りて、二人は歩き出した。
お互い言わなくても目的地は分かっていた。
特に何もない、普通の住宅街。
道の真ん中で二人は立ち止まった。
道を挟んで左右の家。
今は違う表札がかかっている。
男「懐かしいな。」
こなた「男は1カ月くらい前はまだここにいただろー。」
男「…そうじゃなくって、おまえと二人でここに立ってるのが。」
こなたが俺の手を握ってきた。
今はそれでいいと思った。
こなた「じゃあさ、昔みたいに一緒に登校しようよ?」
手を繋いで歩く。
小学校の校舎が見えてきた。
校舎は門が閉じていて校庭にも入れなかった。
男「昔は日曜とか入れたよな?」
こなた「ホラ、最近はさー誘拐とか監禁事件とか多いからさ。」
男「あー確かに。」
こなた「うちにも予備軍がいるしねー」
男「………。」
近くの…昔よく行ったレストランで昼食を食べた後、こなたの提案でもう少し散歩しようという事になった。
少し歩くと街路樹が多いエリアに入った。
男「この辺はあんまり来たこと無いよな。」
こなた「…。」
お互い言わなくても目的地は分かっていた。
特に何もない、普通の住宅街。
道の真ん中で二人は立ち止まった。
道を挟んで左右の家。
今は違う表札がかかっている。
男「懐かしいな。」
こなた「男は1カ月くらい前はまだここにいただろー。」
男「…そうじゃなくって、おまえと二人でここに立ってるのが。」
こなたが俺の手を握ってきた。
今はそれでいいと思った。
こなた「じゃあさ、昔みたいに一緒に登校しようよ?」
手を繋いで歩く。
小学校の校舎が見えてきた。
校舎は門が閉じていて校庭にも入れなかった。
男「昔は日曜とか入れたよな?」
こなた「ホラ、最近はさー誘拐とか監禁事件とか多いからさ。」
男「あー確かに。」
こなた「うちにも予備軍がいるしねー」
男「………。」
近くの…昔よく行ったレストランで昼食を食べた後、こなたの提案でもう少し散歩しようという事になった。
少し歩くと街路樹が多いエリアに入った。
男「この辺はあんまり来たこと無いよな。」
こなた「…。」
男「こなた?」
こなた「ん?」
男「どうした?」
こなた「…なんかさー小さい頃この辺来たこと無い?」
男「…そうか?あんまし覚えがないな…。」
こなた「…」
俺の左手を握る、こなたの手が少し強く俺を引っ張った。
こなた「でっかいびょういんがある…。」
俺達はその大きな病院の前で立ち止まった。
手をつないだまま病院を見上げていると後ろから声がした。
「こなたさんと男さん…ですか?」
俺たちが振り返ると、そこには私服のみゆきさんがいた。
男「み…みゆきさん、どうしたの、こんなところで。」
みゆき「はい…その…ここは私の実家の病院なんですが…。」
こなた・男「え゛?!」
病院の名前を見ると『高翌良総合病院』とあった。
紛れもなくみゆきさんの家の病院のようだ。
こなた・男「でかい!」
みゆき「はい、あの…その…なんかおじゃましてすみません…///」
顔を赤くしてうつむくみゆきさんを見てやっと気付いた。
こなた・男「あ゛!!」
こなた「ん?」
男「どうした?」
こなた「…なんかさー小さい頃この辺来たこと無い?」
男「…そうか?あんまし覚えがないな…。」
こなた「…」
俺の左手を握る、こなたの手が少し強く俺を引っ張った。
こなた「でっかいびょういんがある…。」
俺達はその大きな病院の前で立ち止まった。
手をつないだまま病院を見上げていると後ろから声がした。
「こなたさんと男さん…ですか?」
俺たちが振り返ると、そこには私服のみゆきさんがいた。
男「み…みゆきさん、どうしたの、こんなところで。」
みゆき「はい…その…ここは私の実家の病院なんですが…。」
こなた・男「え゛?!」
病院の名前を見ると『高翌良総合病院』とあった。
紛れもなくみゆきさんの家の病院のようだ。
こなた・男「でかい!」
みゆき「はい、あの…その…なんかおじゃましてすみません…///」
顔を赤くしてうつむくみゆきさんを見てやっと気付いた。
こなた・男「あ゛!!」
慌ててこなたと繋いだ手を離した。
男「ちちちち違うんだみゆきさんこれは…!」
こなた「みゆきさん!みゆきさんに貰ったコレ早速してみたんだーどう?」
そう言ってこなたはくるっと廻った。
みゆき「うふふ、似合っていると思いますよ。気に入っていただいて嬉しいです。」
男「………///」
みゆき「えと…やっぱりお邪魔なようなので私はこれで…」
こなた「じゃーまた月曜ねー」
みゆき「はい。」
みゆきさんは『高翌良総合病院』に入っていった。
男「こっ…こなた…。」
こなた「そう言えばこのシュシュ誕生日にみゆきさんに貰ったんだよーどう?」
こなたはまたくるっと廻った。
男「う…うんいいと思うよ…。あのさ…」
こなた「何か?」
男「もういいです。」
その後、俺の行った中学の話やこなたの中学時代の話をしあった。
二人の空白だった時間は確かに埋まっていった。
こなたの存在は間違いなく俺の中で大きくなっている。
でもとりあえずは、み ゆ き さ ん の ご か い を と か な い と。
まだ時間は早かったが明日は授業だし、少しはやめに帰ることにした。
男「ちちちち違うんだみゆきさんこれは…!」
こなた「みゆきさん!みゆきさんに貰ったコレ早速してみたんだーどう?」
そう言ってこなたはくるっと廻った。
みゆき「うふふ、似合っていると思いますよ。気に入っていただいて嬉しいです。」
男「………///」
みゆき「えと…やっぱりお邪魔なようなので私はこれで…」
こなた「じゃーまた月曜ねー」
みゆき「はい。」
みゆきさんは『高翌良総合病院』に入っていった。
男「こっ…こなた…。」
こなた「そう言えばこのシュシュ誕生日にみゆきさんに貰ったんだよーどう?」
こなたはまたくるっと廻った。
男「う…うんいいと思うよ…。あのさ…」
こなた「何か?」
男「もういいです。」
その後、俺の行った中学の話やこなたの中学時代の話をしあった。
二人の空白だった時間は確かに埋まっていった。
こなたの存在は間違いなく俺の中で大きくなっている。
でもとりあえずは、み ゆ き さ ん の ご か い を と か な い と。
まだ時間は早かったが明日は授業だし、少しはやめに帰ることにした。
帰りの電車の中。
肩により掛かって眠るこなたを見ながら考える。
『くっ…可愛いじゃないか…こなたのくせに』
…じゃなくて。
『まず、こなたはかがみの失踪について何か知っている。それを聞かなきゃいけない。』
『次にみゆきさんの誤解をとかなきゃいけない…。』
こなた「んん……。」
男『くっ……。』
アナウンス「糟日部ー糟日部です。」
男「ほら、こなた起きろよ。」
こなた「ん…うん…。」
電車を乗り換えた。
眠そうな目をこすりながらふらふら歩くこなたの手を引っ張って糖武鉄道に乗るともう日は落ち掛けていた。
こなたと同じ駅で降りて家まで送った。
こなた「うち、寄ってく…?」
男「うーん…今日は遅いしまた今度にする。」
こなた「そか。」
男「じゃあまた明日な。」
こなた「うん………あのさ!」
男「ん?」
こなた「今度…男とゆっくり話したい…。」
男「…うん。」
こなた「……じゃあまた明日なー!」
男「うん、お休み。」
こなたと別れ自分の家に向かう。
『こなたは…かがみの事言うつもりかもな…』
自分の家が近づくと家の前に人が立っているのが見えた。紫の髪の…柊…つかさ。相変わらずの笑顔で…。
肩により掛かって眠るこなたを見ながら考える。
『くっ…可愛いじゃないか…こなたのくせに』
…じゃなくて。
『まず、こなたはかがみの失踪について何か知っている。それを聞かなきゃいけない。』
『次にみゆきさんの誤解をとかなきゃいけない…。』
こなた「んん……。」
男『くっ……。』
アナウンス「糟日部ー糟日部です。」
男「ほら、こなた起きろよ。」
こなた「ん…うん…。」
電車を乗り換えた。
眠そうな目をこすりながらふらふら歩くこなたの手を引っ張って糖武鉄道に乗るともう日は落ち掛けていた。
こなたと同じ駅で降りて家まで送った。
こなた「うち、寄ってく…?」
男「うーん…今日は遅いしまた今度にする。」
こなた「そか。」
男「じゃあまた明日な。」
こなた「うん………あのさ!」
男「ん?」
こなた「今度…男とゆっくり話したい…。」
男「…うん。」
こなた「……じゃあまた明日なー!」
男「うん、お休み。」
こなたと別れ自分の家に向かう。
『こなたは…かがみの事言うつもりかもな…』
自分の家が近づくと家の前に人が立っているのが見えた。紫の髪の…柊…つかさ。相変わらずの笑顔で…。
乙です!
かがみの行方はいまだ明らかならず…ですか…
では、こちらも投下を。
かがみの行方はいまだ明らかならず…ですか…
では、こちらも投下を。
霊安室。
俺が病院の霊安室に入ったのは、ゴールデンウィーク最終日の早朝のことだった。
すでにこなたも来ていて、横たえられたかがみに泣きついていた。
その光景を憔悴しきった様子で見ていたつかさちゃん。
俺に電話くれたときの声も消え入りそうな声だった。
部屋に入ってきた俺に気づく。
「あ……! お…… 男くん…… おねえ…… ちゃんが…… お…… ねえちゃ…… んが……」
真っ赤に腫らした目からさらに涙が溢れてきていた。
「うわあぁぁぁ…… かがみん! かがみん!」
こなたは俺が来たことすら気づいていない様子だった。
大声を上げて泣いている。
「そ、そんな…… どうして…… かがみ……」
電話を受けた時は信じられなかった。
いや、こうしてかがみが横たえられた様を見ている今だって、信じられない。信じたくない。
俺はかがみに近づいた。
こなたがようやく俺に気づいたようだった。
「男…… かがみんが! かがみんが!」
いつものゆるいこなたの面影は欠片ほども残っていなかった。
「かがみんが死んじゃったよぉぉぉ!!」
俺が病院の霊安室に入ったのは、ゴールデンウィーク最終日の早朝のことだった。
すでにこなたも来ていて、横たえられたかがみに泣きついていた。
その光景を憔悴しきった様子で見ていたつかさちゃん。
俺に電話くれたときの声も消え入りそうな声だった。
部屋に入ってきた俺に気づく。
「あ……! お…… 男くん…… おねえ…… ちゃんが…… お…… ねえちゃ…… んが……」
真っ赤に腫らした目からさらに涙が溢れてきていた。
「うわあぁぁぁ…… かがみん! かがみん!」
こなたは俺が来たことすら気づいていない様子だった。
大声を上げて泣いている。
「そ、そんな…… どうして…… かがみ……」
電話を受けた時は信じられなかった。
いや、こうしてかがみが横たえられた様を見ている今だって、信じられない。信じたくない。
俺はかがみに近づいた。
こなたがようやく俺に気づいたようだった。
「男…… かがみんが! かがみんが!」
いつものゆるいこなたの面影は欠片ほども残っていなかった。
「かがみんが死んじゃったよぉぉぉ!!」
痛々しい……
泣きじゃくるこなたから反射的に目をそらし、俺はかがみを見る。
ありきたりな言葉だけど、まるで眠ってるみたいだった。
昨日と何も変わらない綺麗な顔。
これは俺をハメるためのドッキリなんじゃねーかと思いたくなるくらいに……
でも、見ているうちに……
そう、見れば見るほど…… かがみが、いや、かがみだったモノが何だか不気味に見えてきた
抜け殻なんだ…… これはもう……
ちょっと前まで、かがみは生きていたのに。
つい、十数時間前にはあんなやり取りを交わしたばかりなのに。
ここにいるのは、いや、『ある』のは、形だけかがみの姿をしたモノ……
あの元気で、ちょっと頑固で、ちょっとプライドが高くて、頑張り屋で、そして寂しがり屋で、でも素直じゃない…… かがみはもういない。
実感がわかねーよ…… こんなの……
俺は、かがみの別れ際の言葉を思い出した。
『私、もう負けない。もう甘えない』
意志のこもった眼と、その後見せたはにかんだ笑顔。
さらに思い出すのは、いつかの、かがみの唇の感触……
抱きしめたぬくもり……
右手の傷がひどく痛んだ……
泣きじゃくるこなたから反射的に目をそらし、俺はかがみを見る。
ありきたりな言葉だけど、まるで眠ってるみたいだった。
昨日と何も変わらない綺麗な顔。
これは俺をハメるためのドッキリなんじゃねーかと思いたくなるくらいに……
でも、見ているうちに……
そう、見れば見るほど…… かがみが、いや、かがみだったモノが何だか不気味に見えてきた
抜け殻なんだ…… これはもう……
ちょっと前まで、かがみは生きていたのに。
つい、十数時間前にはあんなやり取りを交わしたばかりなのに。
ここにいるのは、いや、『ある』のは、形だけかがみの姿をしたモノ……
あの元気で、ちょっと頑固で、ちょっとプライドが高くて、頑張り屋で、そして寂しがり屋で、でも素直じゃない…… かがみはもういない。
実感がわかねーよ…… こんなの……
俺は、かがみの別れ際の言葉を思い出した。
『私、もう負けない。もう甘えない』
意志のこもった眼と、その後見せたはにかんだ笑顔。
さらに思い出すのは、いつかの、かがみの唇の感触……
抱きしめたぬくもり……
右手の傷がひどく痛んだ……
「うぐ…… ううぅ………ッ」
俺は泣いていた。
「何で! 何でかがみは……!?」
なんだよ? 結局…… 自分に負けちまったのか……?
ハサミを振るったかがみ。
でも、もう消えるなんて、言わないと思ったのに……
かがみはもう大丈夫だと思ったのに……
「おねーちゃん……」
つかさちゃんが言った。
「最近、様子が変だったの……」
「……こなたに聞いたよ」
「でもね、昨日はすごくいい顔してた。髪の毛がなぜか変な風に短くなっちゃってて、家族みんな驚いたんだけど…… でもそれ以上におねーちゃんいい顔してたの」
「………」
「だけど、昨日の夜。突然出かけていって…… それ…で、ひっく、それで……」
嗚咽交じりに言葉を搾り出す。
「それでもう…… 帰ってこな…… えぐっ、うっぅうぅ……」
「つかさちゃん…… もう…… もういいよ」
「……殺されたの」
「……え!?」
「おねーちゃん、刺さ…… れて…… うっ、うう……」
「刺された!? だ、誰に!?」
俺は泣いていた。
「何で! 何でかがみは……!?」
なんだよ? 結局…… 自分に負けちまったのか……?
ハサミを振るったかがみ。
でも、もう消えるなんて、言わないと思ったのに……
かがみはもう大丈夫だと思ったのに……
「おねーちゃん……」
つかさちゃんが言った。
「最近、様子が変だったの……」
「……こなたに聞いたよ」
「でもね、昨日はすごくいい顔してた。髪の毛がなぜか変な風に短くなっちゃってて、家族みんな驚いたんだけど…… でもそれ以上におねーちゃんいい顔してたの」
「………」
「だけど、昨日の夜。突然出かけていって…… それ…で、ひっく、それで……」
嗚咽交じりに言葉を搾り出す。
「それでもう…… 帰ってこな…… えぐっ、うっぅうぅ……」
「つかさちゃん…… もう…… もういいよ」
「……殺されたの」
「……え!?」
「おねーちゃん、刺さ…… れて…… うっ、うう……」
「刺された!? だ、誰に!?」
「わからないよぉ! そんなの! ケーサツの人は通り魔じゃないかって言ってたけど……今色々調べてる途中みたい…… 夜中になっても帰ってこないから、私たち心配になって…… いろいろなところに電話かけて…… 男くんのところにもかけたんだよ?」
「ごめん、昨日は早く寝ちゃって……」
「ううん、もういいの…… で、それで心配してたら、明け方、警察と病院から電話があって…… ナイフみたいなもので刺されたって……」
殺され…… た?
かがみは、やっぱり自分にはもう…… 負けなかったんだ。
なのに。
せっかく、立ち直ったのに。
そんなのって、そんなのって…… ひどすぎる!
誰が…… そんなことを……
「ごめん、昨日は早く寝ちゃって……」
「ううん、もういいの…… で、それで心配してたら、明け方、警察と病院から電話があって…… ナイフみたいなもので刺されたって……」
殺され…… た?
かがみは、やっぱり自分にはもう…… 負けなかったんだ。
なのに。
せっかく、立ち直ったのに。
そんなのって、そんなのって…… ひどすぎる!
誰が…… そんなことを……
「……私、許せない」
こなたがボソリと言った。
普段のこなたからは、あのゆるいこなたからは想像もつかないほど静かに、重く。
「かがみんを殺した奴、絶対…… 許さない!」
「私も…… 許せない…… おねーちゃんと同じ目に合わせてやる!」
それはもちろん俺も同じ気持ちだった。
けれど、俺は二人の雰囲気に飲まれてしまっていた。
憎悪に塗りこめられた二人の眼に恐怖すら感じてしまった。
「ダメだよ、つかさ。同じじゃダメだよ。かがみんが味わった痛み、何百倍何千倍にして犯人にも味わせてあげなきゃ……」
「あ、そうだよね、こなちゃん。同じじゃダメだよね。悪いことした人にはきついきつい罰を与えなきゃ。こんなに優しいおねーちゃんを…… 奪ったんだから」
「許せないよ……」
「うん、許せない……」
『許せない』
俺は、昨日みゆきが、今のこなたやつかさちゃんと同じ言葉を口にしたことを思い出していた。
そういえば――
「ねえ、つかさちゃん。みゆ、いや、えと、高良さんには連絡したの?」
「ゆきちゃん?うん…… 電話したんだけどつながらなくて…… それにゆきちゃん家遠いし、こんな朝早い時間だと来れないんじゃないかな……?」
「つながらない……?」
「うん。携帯にしかかけてないんだけど…… 時間が時間だし…… それにこんなこと言っちゃ悪いけど、ゆきちゃんが来たところでおねーちゃんが戻ってくるわけじゃないし……」
「………」
……早朝だ。つながらなくて当然かもしれない。
俺が電話を取ったのだって偶然だった。偶然目が覚めたから……
でも……
でもその時、どうしようもなく嫌な予感が、そして最低の予感が、俺を襲っていた……
「ゆきちゃん?うん…… 電話したんだけどつながらなくて…… それにゆきちゃん家遠いし、こんな朝早い時間だと来れないんじゃないかな……?」
「つながらない……?」
「うん。携帯にしかかけてないんだけど…… 時間が時間だし…… それにこんなこと言っちゃ悪いけど、ゆきちゃんが来たところでおねーちゃんが戻ってくるわけじゃないし……」
「………」
……早朝だ。つながらなくて当然かもしれない。
俺が電話を取ったのだって偶然だった。偶然目が覚めたから……
でも……
でもその時、どうしようもなく嫌な予感が、そして最低の予感が、俺を襲っていた……
今日はここまでです。
全国のかがみファンの皆さん、すみませんでしたorz
全国のかがみファンの皆さん、すみませんでしたorz
くれぐれも皆さん邪推をしないように
警察の方も通り魔じゃないかと仰ってますし安易な想像はやめましょう
警察の方も通り魔じゃないかと仰ってますし安易な想像はやめましょう
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