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元スレ【らき☆すた】新ジャンル?「ヤンデレこなた」Part10【(=ω=.)】
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こちらもまた研究室が忙しくなり昨日は投下できませんでした。
申し訳有りません。
それでは今日の投下です。
申し訳有りません。
それでは今日の投下です。
俺は全てを黒井先生に打ち明け、相談する事にした。
それに黒井先生のあの言葉…
『泉はやめときーや』
…先生は何か知っている。そう直感が告げた。
放課後。
俺はHRの後黒井先生を呼び止めた。
男「先生、ちょっといいですか?」
黒井先生「なんやー?」
男「ちょっと相談したいことがあります。お時間大丈夫ですか?」
黒井先生「……………泉の事か?」
男「えっ?!……………そうです。」
黒井先生「30分待ち。仕事片づけてくるわー。」
男「…はい。」
俺はやはり黒井先生が何かを知っているのだろう事を確信した。
30分後。
黒井先生が職員室から出てきた。
黒井先生「さ、行こかー」
俺は黒井先生の車に乗せてもらった。
男「あの、どこに行くんですか?」
黒井先生「うちや。」
それに黒井先生のあの言葉…
『泉はやめときーや』
…先生は何か知っている。そう直感が告げた。
放課後。
俺はHRの後黒井先生を呼び止めた。
男「先生、ちょっといいですか?」
黒井先生「なんやー?」
男「ちょっと相談したいことがあります。お時間大丈夫ですか?」
黒井先生「……………泉の事か?」
男「えっ?!……………そうです。」
黒井先生「30分待ち。仕事片づけてくるわー。」
男「…はい。」
俺はやはり黒井先生が何かを知っているのだろう事を確信した。
30分後。
黒井先生が職員室から出てきた。
黒井先生「さ、行こかー」
俺は黒井先生の車に乗せてもらった。
男「あの、どこに行くんですか?」
黒井先生「うちや。」
男「黒井先生の…家ですか?」
黒井先生「そうやで。」
男「あの、悪いですよ突然。」
黒井先生「……別に大丈夫やで。」
その後黒井先生は無言になって車を運転した。
郊外のマンション。
黒井先生の部屋だ。
男「お…お邪魔します。」
黒井先生「おー。なんか飲むかー?」
男「あ…いえお構いなく。」
俺はテーブルの前のクッションに座った。
黒井先生は麦茶を持って来た。自分の分は歩きながら飲んでいる。
黒井先生「ちょっと着替えるから待っとってやー。」
そう言うと黒井先生はスーツを脱ぎ始めた。
男「ちょっ!!!」
黒井先生「…」
素早く先生に背を向けたが一瞬見えた。
…黒でした。
黒井先生「どうしたんや?」
黒井先生はシャツに着替えてこちら側に来た。
頭の中のこなた『フラグ…。』
男「うるさい。違うから。」
黒井先生「そうやで。」
男「あの、悪いですよ突然。」
黒井先生「……別に大丈夫やで。」
その後黒井先生は無言になって車を運転した。
郊外のマンション。
黒井先生の部屋だ。
男「お…お邪魔します。」
黒井先生「おー。なんか飲むかー?」
男「あ…いえお構いなく。」
俺はテーブルの前のクッションに座った。
黒井先生は麦茶を持って来た。自分の分は歩きながら飲んでいる。
黒井先生「ちょっと着替えるから待っとってやー。」
そう言うと黒井先生はスーツを脱ぎ始めた。
男「ちょっ!!!」
黒井先生「…」
素早く先生に背を向けたが一瞬見えた。
…黒でした。
黒井先生「どうしたんや?」
黒井先生はシャツに着替えてこちら側に来た。
頭の中のこなた『フラグ…。』
男「うるさい。違うから。」
テーブルを挟んで先生と向かい合った。
黒井先生がじっとこっちを見つめながら言う。
黒井先生「…で、どうしたんや?」
男「…」
男「…」
男「実は…。」
俺はこなたに、つかさに、かがみに告白され、そして三人が険悪になってしまった事、そのタイミングでかがみが失踪した事を話した。
黒井先生「で…男は泉か柊(つかさ)を疑っとるんか?」
男「違います!ただ…二人が何か関係しているような気がするんです。」
黒井先生「男は違うんか?」
男「へ?」
黒井先生「その話だけ聞くと男も容疑者の可能性アリやで?」
男「ちっ…違います!俺は…!!」
黒井先生「あー分かっとる!冗談や!!」
男「…え?」
黒井先生「男がそんなことする子じゃ無いことはうちが一番分かっとる。」
男「…先生…。」
黒井先生「ただな…一つだけ確認しておきたいことがあんねん。」
男「なんでしょう…?」
黒井先生「男は誰を選ぶんや?」
黒井先生がじっとこっちを見つめながら言う。
黒井先生「…で、どうしたんや?」
男「…」
男「…」
男「実は…。」
俺はこなたに、つかさに、かがみに告白され、そして三人が険悪になってしまった事、そのタイミングでかがみが失踪した事を話した。
黒井先生「で…男は泉か柊(つかさ)を疑っとるんか?」
男「違います!ただ…二人が何か関係しているような気がするんです。」
黒井先生「男は違うんか?」
男「へ?」
黒井先生「その話だけ聞くと男も容疑者の可能性アリやで?」
男「ちっ…違います!俺は…!!」
黒井先生「あー分かっとる!冗談や!!」
男「…え?」
黒井先生「男がそんなことする子じゃ無いことはうちが一番分かっとる。」
男「…先生…。」
黒井先生「ただな…一つだけ確認しておきたいことがあんねん。」
男「なんでしょう…?」
黒井先生「男は誰を選ぶんや?」
男「そ…その事は必要なんですか?」
黒井先生「…そこが一番大事なんや。」
男「…」
男「…こなたです。あいつはオタクでバカでつるぺただけど、俺にはあいつとの大切な思い出があるんです!」
俺がそう言うと黒井先生は静かに立ち上がってこちらに歩いてきた。
そして俺の後ろにひざを突いて座ると、後ろから俺を抱きしめた。
男「!!!」
黒井先生「あー…やっぱこうなると思っとったわー。」
男「え??!!」
黒井先生「にしても幼なじみに『つるぺた』は酷いんやないかー?」
男「…事実ですし。……ってあれ?…おさな…なじみ…?」
黒井先生「ホントは男だけは巻き込みたくなかったんやで…?…なのにやっぱりガンコやなー。昔と同じやな。」
男「…巻き込み…?どういう事ですか?」
黒井先生「…もう少しこうさせててや…ずっとこうしたかったんやで…?」
男「…」
不思議と興奮はしなかった。
嫌な感じもしなかった。
ただ、何だか懐かしい感じがした…。
10分程して先生はしゃべり始めた。
黒井先生「…そこが一番大事なんや。」
男「…」
男「…こなたです。あいつはオタクでバカでつるぺただけど、俺にはあいつとの大切な思い出があるんです!」
俺がそう言うと黒井先生は静かに立ち上がってこちらに歩いてきた。
そして俺の後ろにひざを突いて座ると、後ろから俺を抱きしめた。
男「!!!」
黒井先生「あー…やっぱこうなると思っとったわー。」
男「え??!!」
黒井先生「にしても幼なじみに『つるぺた』は酷いんやないかー?」
男「…事実ですし。……ってあれ?…おさな…なじみ…?」
黒井先生「ホントは男だけは巻き込みたくなかったんやで…?…なのにやっぱりガンコやなー。昔と同じやな。」
男「…巻き込み…?どういう事ですか?」
黒井先生「…もう少しこうさせててや…ずっとこうしたかったんやで…?」
男「…」
不思議と興奮はしなかった。
嫌な感じもしなかった。
ただ、何だか懐かしい感じがした…。
10分程して先生はしゃべり始めた。
黒井先生「…ええよ。応援したるわ。男と泉の事。ただな、泉の事好きなら泉の全てを守ってやる覚悟しーや。」
男「…そのつもりです。」
黒井先生「全く…男らしくなったなー…」
男「先生は…誰なんですか?なんで色々と知っているんですか?」
黒井先生「まだ言えん…。全て終わったら話すわ。…今日男はうちに世界史の質問をしに来た…ええな?」
男「…はい。」
黒井先生「…そうじろうさんのとこへ行きや。」
男「え?」
黒井先生「泉の父親や。」
男「こなたの父親…なぜ…?」
黒井先生「えーから行って全てを教えてもらい。うちに言われたってな。」
男「…わかりました。」
俺が立ち上がり黒井先生の家を後にする時、黒井先生は小さな声で言った。
黒井先生「…えーか…高翌良には気をつけるんや。」
男「えっ?!」
黒井先生はドアを閉めた。
先生が渡してくれた地図とタクシー代を片手に、俺はタクシーに乗ってこなたの家に直接向かった。
黒井先生は男が出て行くと小さな声で呟いた。
「あの子を…守ってください…。」
男「…そのつもりです。」
黒井先生「全く…男らしくなったなー…」
男「先生は…誰なんですか?なんで色々と知っているんですか?」
黒井先生「まだ言えん…。全て終わったら話すわ。…今日男はうちに世界史の質問をしに来た…ええな?」
男「…はい。」
黒井先生「…そうじろうさんのとこへ行きや。」
男「え?」
黒井先生「泉の父親や。」
男「こなたの父親…なぜ…?」
黒井先生「えーから行って全てを教えてもらい。うちに言われたってな。」
男「…わかりました。」
俺が立ち上がり黒井先生の家を後にする時、黒井先生は小さな声で言った。
黒井先生「…えーか…高翌良には気をつけるんや。」
男「えっ?!」
黒井先生はドアを閉めた。
先生が渡してくれた地図とタクシー代を片手に、俺はタクシーに乗ってこなたの家に直接向かった。
黒井先生は男が出て行くと小さな声で呟いた。
「あの子を…守ってください…。」
>>617
夏だからsageないと厨が沸くぞ
夏だからsageないと厨が沸くぞ
病み猫さん乙です!まさかそうじろうが鍵を握っているなんて…… ただのロリコンじゃなかったのか!?
>>615
俺の文才と生産力じゃ、ちょっとむりぽですorz
でもきっと新たな書き手さんが現れるんじゃないでしょうか?
>>615
俺の文才と生産力じゃ、ちょっとむりぽですorz
でもきっと新たな書き手さんが現れるんじゃないでしょうか?
「手を打ったって……!? みゆき、まさか…… やっぱり、かがみを!?」
みゆきは答えなかった。
代わりに、俺が落とした傘を拾い上げこちらに寄せてきた。
「風邪をひきますよ?」
にこりと微笑む。
「質問に答えてくれッ!!」
思わず怒鳴ってしまった。
俺はベンチから立ち上がり、みゆきから距離をとる。
「かがみを殺したのかッ!? みゆきがッ!?」
「……もう、いいじゃないですか。いなくなった人のことなんて」
「どうして!? どうしてそんなことを!?」
「さっきも言った通りです。男さんを傷つけたのが許せませんでした。私の男さんを……」
息が詰まりそうだった。
みゆきに、怪我のことを正直に話すべきじゃなかった……
激しい後悔が俺の血を逆流させる。
「あ、あれは事故みたいなもんで……!」
「事故ですか? でも事故だとしてもそこには加害者と被害者が存在します。かがみさんが加害者、ですよね? だから……」
だから殺した!?
そんな理由で!?
友達を!?
みゆきは答えなかった。
代わりに、俺が落とした傘を拾い上げこちらに寄せてきた。
「風邪をひきますよ?」
にこりと微笑む。
「質問に答えてくれッ!!」
思わず怒鳴ってしまった。
俺はベンチから立ち上がり、みゆきから距離をとる。
「かがみを殺したのかッ!? みゆきがッ!?」
「……もう、いいじゃないですか。いなくなった人のことなんて」
「どうして!? どうしてそんなことを!?」
「さっきも言った通りです。男さんを傷つけたのが許せませんでした。私の男さんを……」
息が詰まりそうだった。
みゆきに、怪我のことを正直に話すべきじゃなかった……
激しい後悔が俺の血を逆流させる。
「あ、あれは事故みたいなもんで……!」
「事故ですか? でも事故だとしてもそこには加害者と被害者が存在します。かがみさんが加害者、ですよね? だから……」
だから殺した!?
そんな理由で!?
友達を!?
……かがみは以前、俺に言った。みゆきのことを『何かほっとけない感じがあったのよ』と。
中学時代にいじめられて、環境を変えるために都内から埼玉の陵桜学園に進学したみゆき。
最初は友達なんて一人もいなかったに違いない。
そんなみゆきに手を差し伸べたかがみ。
そのかがみが、
手を差し伸べられたみゆきに!?
しかも、その真ん中にいるのは…… 原因になったのは……
俺!?
膝が震えるのを感じた。
口の中に胃液のすっぱさが込み上げてくる。
「そんな!! だからって…… そんな理由で友達を殺したのか!? かがみは大切な友達だったんだろ!? 地元の高校を避けて、陵桜に来て、それでも不安だったみゆきにできた最初の友達だったんだろ!?」
「最初の…… 友達?」
「そうさ! 俺もみゆきと同じだからわかる。陵桜に転入してきて、でも前の学校でのことが頭から離れなくて…… 『心機一転がんばるぞ!』なんて口では言ってても、不安で…… そんな時にこなたやつかさちゃんや白石、もちろんみゆきとかがみも、友達になってくれて、俺、マジで感謝してた!」
多分、そんなの普通のことだけど、俺やみゆきにとってはその『普通』が『特別』だったんだ。
中学時代にいじめられて、環境を変えるために都内から埼玉の陵桜学園に進学したみゆき。
最初は友達なんて一人もいなかったに違いない。
そんなみゆきに手を差し伸べたかがみ。
そのかがみが、
手を差し伸べられたみゆきに!?
しかも、その真ん中にいるのは…… 原因になったのは……
俺!?
膝が震えるのを感じた。
口の中に胃液のすっぱさが込み上げてくる。
「そんな!! だからって…… そんな理由で友達を殺したのか!? かがみは大切な友達だったんだろ!? 地元の高校を避けて、陵桜に来て、それでも不安だったみゆきにできた最初の友達だったんだろ!?」
「最初の…… 友達?」
「そうさ! 俺もみゆきと同じだからわかる。陵桜に転入してきて、でも前の学校でのことが頭から離れなくて…… 『心機一転がんばるぞ!』なんて口では言ってても、不安で…… そんな時にこなたやつかさちゃんや白石、もちろんみゆきとかがみも、友達になってくれて、俺、マジで感謝してた!」
多分、そんなの普通のことだけど、俺やみゆきにとってはその『普通』が『特別』だったんだ。
「みゆきだってかがみに感謝してたはずだ! 壁を作っちゃうだなんて言ってたけど、うまく伝えられなかっただけで本当は思ってたはずだ!! かがみのこと大事な友達だって!!」
「………」
みゆきは何も答えない。
友達の死を知ったというのに、冷たく、感情のこもっていない眼。
俺は走って逃げ出したい衝動を抑え、その眼をまっすぐ見据えた。
一瞬の沈黙。
そしてそれは唐突に途切れる。
「何を仰っているんですか?」
みゆきが小さな声で言った。
「………」
みゆきは何も答えない。
友達の死を知ったというのに、冷たく、感情のこもっていない眼。
俺は走って逃げ出したい衝動を抑え、その眼をまっすぐ見据えた。
一瞬の沈黙。
そしてそれは唐突に途切れる。
「何を仰っているんですか?」
みゆきが小さな声で言った。
「かがみさんは邪魔者。男さんが私を見てくれないのはかがみさんのせい。でも、我慢しました。男さん言いつけに従って。でもかがみさんは男さんに怪我を負わせる始末。そんな人が大事なお友達?」
静かなプレッシャーを放つ声。
「男さんは本当にお優しいんですね。本当に」
雨が、
「私…… もっとその優しさを私の方に向けてほしかったんです」
ますます、
「かがみさんがいなくなって、私『これで男さんは私のことだけ見てくれる』そう思いました。本当に、本当に嬉しかった」
激しさを増す。
「これで男さんの優しさは私だけのもの。そうなるはずなのに……」
いや、これは…… 雨か?
違う、雨に打たれているのは立ち上がっている俺だけだ。
みゆきはベンチに座って傘を差している。
じゃあ、みゆきの頬を伝うのは……
「……どうして? どうして、ますます男さんの優しさから遠ざかってしまうんでしょう……?」
……みゆきの目からは、降りしきる雨に負けないくらいの大粒の涙がこぼれていた。
「どうして……? どうして……?」
静かなプレッシャーを放つ声。
「男さんは本当にお優しいんですね。本当に」
雨が、
「私…… もっとその優しさを私の方に向けてほしかったんです」
ますます、
「かがみさんがいなくなって、私『これで男さんは私のことだけ見てくれる』そう思いました。本当に、本当に嬉しかった」
激しさを増す。
「これで男さんの優しさは私だけのもの。そうなるはずなのに……」
いや、これは…… 雨か?
違う、雨に打たれているのは立ち上がっている俺だけだ。
みゆきはベンチに座って傘を差している。
じゃあ、みゆきの頬を伝うのは……
「……どうして? どうして、ますます男さんの優しさから遠ざかってしまうんでしょう……?」
……みゆきの目からは、降りしきる雨に負けないくらいの大粒の涙がこぼれていた。
「どうして……? どうして……?」
今日はここまでです。
今回やたらくさいセリフが多いですが、ご了承ください。
今回やたらくさいセリフが多いですが、ご了承ください。
みゆきさんの言っていることのほうが正しいです
おかしいのは男くんのほうです
おかしいのは男くんのほうです
「どうしてなんですか……? どうすればいいんですか……?」
みゆきはベンチから立ち上がり、俺のほうへ近づいてくる。
傘が手から滑り落ち、再びその髪が雨にさらされる。
頬を流れる涙が、降り注ぐ雨と同化した。
「どうすれば、私は男さんの優しさに近づけるんですか? 近づこうとすればするほど遠ざかっていくように感じるんです。もがいても、もがいても…… あがいても、あがいても……」
すがるような目つきで。
おぼつかない足取りで。
「私…… 私…… どうしたらいいんでしょうか!?」
みゆきはゆっくり迫ってくる。
「教えていただければ、その通りにしますから…… 悪いところは全部直しますから……」
俺は動けない。
ゆっくりと迫ってくるみゆき。
その手が俺の肩に触れる。
パシン!
俺は、脊髄反射的にその手を払っていた。
みゆきはベンチから立ち上がり、俺のほうへ近づいてくる。
傘が手から滑り落ち、再びその髪が雨にさらされる。
頬を流れる涙が、降り注ぐ雨と同化した。
「どうすれば、私は男さんの優しさに近づけるんですか? 近づこうとすればするほど遠ざかっていくように感じるんです。もがいても、もがいても…… あがいても、あがいても……」
すがるような目つきで。
おぼつかない足取りで。
「私…… 私…… どうしたらいいんでしょうか!?」
みゆきはゆっくり迫ってくる。
「教えていただければ、その通りにしますから…… 悪いところは全部直しますから……」
俺は動けない。
ゆっくりと迫ってくるみゆき。
その手が俺の肩に触れる。
パシン!
俺は、脊髄反射的にその手を払っていた。
「男さん……!?」
見開かれた眼。
収縮する瞳孔。
震える口元。
悲壮感が漂うみゆきの表情。
すがるような視線は依然として俺に向けられている。
「ふ、ふざけんな…… どんな理由があったって…… 人殺しなんてッ!」
反射的に出た言葉に、俺は自分でも驚いた。
俺は……
俺は……
耐えられなくなって、その場から走り出した。
雨の中を。
後ろでみゆきが何か言ったのが聞こえたが、すぐ雨の音でかき消された。
顔に当たって弾ける雨粒。
この雨のせいだろうか? 広い公園なのにも関らず、どこまで走っても人はいない。
見開かれた眼。
収縮する瞳孔。
震える口元。
悲壮感が漂うみゆきの表情。
すがるような視線は依然として俺に向けられている。
「ふ、ふざけんな…… どんな理由があったって…… 人殺しなんてッ!」
反射的に出た言葉に、俺は自分でも驚いた。
俺は……
俺は……
耐えられなくなって、その場から走り出した。
雨の中を。
後ろでみゆきが何か言ったのが聞こえたが、すぐ雨の音でかき消された。
顔に当たって弾ける雨粒。
この雨のせいだろうか? 広い公園なのにも関らず、どこまで走っても人はいない。
立ち止まって振り返る。
すぐ後ろにみゆき、
はいなかった。
ほっとしたと同時に、がっかりしたような気分になった。
がっかり?
なんだよ? 追いかけて来てほしかったのかよ?
じゃあ、なんで逃げた?
怖かったのか?
そう、怖かったんだ。
だってあいつはかがみを……
かがみを……
人殺しなんだ……
すがるような悲壮感に満ちたあの顔は、かがみを殺すときには笑っていたんだろうか?
そんな考えが頭ん中で湧いて出てきて……
どうしようもなく怖くなった。
だから逃げた。
……みゆきがあんなふうになったのは俺のせいだってのに。
俺が、もっと…… もっと…… みゆきのことをちゃんと見ていれば……
すぐ後ろにみゆき、
はいなかった。
ほっとしたと同時に、がっかりしたような気分になった。
がっかり?
なんだよ? 追いかけて来てほしかったのかよ?
じゃあ、なんで逃げた?
怖かったのか?
そう、怖かったんだ。
だってあいつはかがみを……
かがみを……
人殺しなんだ……
すがるような悲壮感に満ちたあの顔は、かがみを殺すときには笑っていたんだろうか?
そんな考えが頭ん中で湧いて出てきて……
どうしようもなく怖くなった。
だから逃げた。
……みゆきがあんなふうになったのは俺のせいだってのに。
俺が、もっと…… もっと…… みゆきのことをちゃんと見ていれば……
そう、俺のせいだ。
そうだ、俺はみゆきが怖かったから…… それだけで逃げたんじゃない。
みゆきをちゃんと見てやれなかったせいでこんなことになった。
その責任が自分にあるのが怖くなって逃げたんだ。
自分が怖くなって。
クソだな、俺は……
クソッ!!
クソッ!!!!
クソッ!!!!!!
俺が、ちゃんとみゆきのことを見ていれば……
見てあげられてたら……
見て……
見て……
見て…… あげなきゃ……!
そうだ、逃げちゃダメだ。
今だって、あいつを見ててあげなきゃ……
そうだ、俺はみゆきが怖かったから…… それだけで逃げたんじゃない。
みゆきをちゃんと見てやれなかったせいでこんなことになった。
その責任が自分にあるのが怖くなって逃げたんだ。
自分が怖くなって。
クソだな、俺は……
クソッ!!
クソッ!!!!
クソッ!!!!!!
俺が、ちゃんとみゆきのことを見ていれば……
見てあげられてたら……
見て……
見て……
見て…… あげなきゃ……!
そうだ、逃げちゃダメだ。
今だって、あいつを見ててあげなきゃ……
俺が…… 行かなきゃ……
だって俺はみゆきの…… 彼氏。
自分でそれを選んだんだから。
行ったところで何かが変わるわけじゃないかもしれないけど
でも、それでも……
俺は、大きく深呼吸をした。
若干、足が震えている。
「行かなきゃダメだ!」
震えを、迷いを、取り去るために自分に言い聞かせた。
俺は今走ってきた道を走り出そうとした。
そのとき――、
――パシャン。
不意に水溜りを踏む音がした。
我に返る。
俺の前に立つ人影。
だって俺はみゆきの…… 彼氏。
自分でそれを選んだんだから。
行ったところで何かが変わるわけじゃないかもしれないけど
でも、それでも……
俺は、大きく深呼吸をした。
若干、足が震えている。
「行かなきゃダメだ!」
震えを、迷いを、取り去るために自分に言い聞かせた。
俺は今走ってきた道を走り出そうとした。
そのとき――、
――パシャン。
不意に水溜りを踏む音がした。
我に返る。
俺の前に立つ人影。
傘を差している。
思わず身を硬くした。
「み、みゆき?」
いや、違う。
差している傘で隠れているので、顔は見えなかったが、その傘も、来ている服もみゆきのものとは違う。
無視してみゆきのところに戻ろうとする。
しかしその人物は立ち塞がるように俺の前に立った。
「……!? なんスか!? 誰ですか? 悪いけど今それどころじゃないんだ!」
俺はその人物を確認しようともせず、左側から脇をすり抜けようとした。
すれ違うその瞬間。
ズン!
鈍い衝撃。
背中側、左の腰の辺りに走る。
「?」
地面が近づいてくる。
バッシャッ!
俺は地面に倒れていた。
思わず身を硬くした。
「み、みゆき?」
いや、違う。
差している傘で隠れているので、顔は見えなかったが、その傘も、来ている服もみゆきのものとは違う。
無視してみゆきのところに戻ろうとする。
しかしその人物は立ち塞がるように俺の前に立った。
「……!? なんスか!? 誰ですか? 悪いけど今それどころじゃないんだ!」
俺はその人物を確認しようともせず、左側から脇をすり抜けようとした。
すれ違うその瞬間。
ズン!
鈍い衝撃。
背中側、左の腰の辺りに走る。
「?」
地面が近づいてくる。
バッシャッ!
俺は地面に倒れていた。
腰の辺りがやけに…… 熱い!?
俺はとっさに体を起こそうとした。
しかし、脚に力が入らず、ごろりと仰向けになっただけだった。
傘の下からその人物を見上げる格好になる。
「え? あ、あんたは――」
ドズン!!
二度目の衝撃。
ふと視線を衝撃が発生した地点付近に向けると、
右の太ももにナイフが生えていた。
って、
――え!?
遅れてやってくる激痛。
痛い。というより熱い。
その時初めて、最初の衝撃は腰の辺りを刺されたときのものだったと気づいた。
「な!? あっ!? ええ!?」
刺されたとわかると、痛みが倍増して押し寄せてきた。
声にならない俺の声。
身体が硬直して動かない。
俺の腰と太ももにナイフを突き立てたその人物。
俺の前にしゃがむ格好で俺の太ももにナイフを突き立てている。
「やっと一人になったな」
俺はとっさに体を起こそうとした。
しかし、脚に力が入らず、ごろりと仰向けになっただけだった。
傘の下からその人物を見上げる格好になる。
「え? あ、あんたは――」
ドズン!!
二度目の衝撃。
ふと視線を衝撃が発生した地点付近に向けると、
右の太ももにナイフが生えていた。
って、
――え!?
遅れてやってくる激痛。
痛い。というより熱い。
その時初めて、最初の衝撃は腰の辺りを刺されたときのものだったと気づいた。
「な!? あっ!? ええ!?」
刺されたとわかると、痛みが倍増して押し寄せてきた。
声にならない俺の声。
身体が硬直して動かない。
俺の腰と太ももにナイフを突き立てたその人物。
俺の前にしゃがむ格好で俺の太ももにナイフを突き立てている。
「やっと一人になったな」
その人物は小さく言った。
同時にナイフを引き抜く。
俺のズボンが一気に赤く染まる。
一気に身体の硬直がとけ、言いようのない痛みが…… 走った。
「ぐがあああああああ!!!! いいいい、痛ってえ!!!!!!」
悶絶。
駆け巡る痛み。
そこへ、追い討ちをかけるように再び突き立てられるナイフ。
三度目の刃が脚にめり込む。
激痛で頭が真っ白になりそうだった。
「さっきからお前が一人になるのを待ってたんだってヴぁ!」
「があああ……!!! うぐぅ……」
……特徴的な発音。
「く、日下部……さん……」
俺はその人物をはっきりと認識し、睨み返す。
「あん? 気安く呼ぶなってヴぁ!」
憎悪と狂気を宿した瞳がそこにはあった。
同時にナイフを引き抜く。
俺のズボンが一気に赤く染まる。
一気に身体の硬直がとけ、言いようのない痛みが…… 走った。
「ぐがあああああああ!!!! いいいい、痛ってえ!!!!!!」
悶絶。
駆け巡る痛み。
そこへ、追い討ちをかけるように再び突き立てられるナイフ。
三度目の刃が脚にめり込む。
激痛で頭が真っ白になりそうだった。
「さっきからお前が一人になるのを待ってたんだってヴぁ!」
「があああ……!!! うぐぅ……」
……特徴的な発音。
「く、日下部……さん……」
俺はその人物をはっきりと認識し、睨み返す。
「あん? 気安く呼ぶなってヴぁ!」
憎悪と狂気を宿した瞳がそこにはあった。
夏だから、ってわけでもなさそうだな
2次創作でこういうスレなんだから誰かがその役回りするのは当たり前だろうに・・・
2次創作でこういうスレなんだから誰かがその役回りするのは当たり前だろうに・・・
>>646
ネタにマジレスとな
ネタにマジレスとな
俺の中でのみさおの相対的評価が低いばっかりにこんな事態に…
全国のみさおのダンナ、ほんとにすみませんorz
ちなみに俺はみゆきさんの地位向上を訴えるとともに、あやのの地位向上も訴えております(`・ω・)=3
全国のみさおのダンナ、ほんとにすみませんorz
ちなみに俺はみゆきさんの地位向上を訴えるとともに、あやのの地位向上も訴えております(`・ω・)=3
とういうわけで今日の投下ですが、
この先もみさおの不遇(?)は続くので「それでも構わん!」という方のみお進みください。
この先もみさおの不遇(?)は続くので「それでも構わん!」という方のみお進みください。
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