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    元スレ【らき☆すた】新ジャンル?「ヤンデレこなた」Part10【(=ω=.)】

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    802 :

    正直1以外ならどれでもおk

    803 :

    踏み台

    804 :

    3を希望ww

    805 :

    正直1以外セックスの匂いしかしない。

    806 :

    >>805
    別にそういうつもりはなかったんですがね…

    では、いきます。

    807 = 806 :

    かがみと少し話しておきたいし、起きてたらつかさの誤解を解いておかなきゃ…

    俺は少し眠かったが自分の部屋を出て、二人の寝ている部屋に向かった。

    部屋の前に来てちょっと躊躇ったが、中から二人の話し声が聞こえたので少し安心して俺はドアをノックした。

    「あ…あの、二人とも起きてる?」

    いきなりドアが開いた。ドアを開けたのはつかさだった。

    「あっ…つかっ…」

    つかさ「男君!さっきは本当にごめんなさい!」

    「えっ?」

    つかさ「私、自分でも何であんなことしたのか分からなくて…!頭クラクラするし、うまく歩けなくて…」

    「…うん。大丈夫だよ。何だか俺の方こそ…色々とゴメン…。」

    つかさ「男君…。」

    「…」

    かがみ「とりあえず、部屋の中で話そうよ?」

    「あ…うん。」

    俺はかがみに招かれて部屋の中に入った。

    大きなベッドに座って二人と話すことにした。

    808 = 806 :

    「あ…あのかがみ、本当にどこも何ともない?」

    かがみ「平気よ。」

    「でも…かがみは何で失踪したんだ?」

    かがみ「こなたから聞いたのよ、あんた達のこと。」

    「え?」

    かがみ「こなたのお母さんとかそういう話。」

    かがみ「…それでね、我慢できなくなってみゆきのとこに直接聞きに来たのよ。」

    「無茶するなぁ…」

    かがみ「男は全部知ってたの?」

    「いや、割とついさっき知った。」

    かがみ「やっぱそうなんだ。まぁ男は立場的に真っ先に狙われそうだしね。」

    「かがみはみゆきさんに連れ去られたって訳じゃないって言ってたよね?」

    かがみ「そうよ。みゆきと話して、帰りに拉致されたの。」

    809 = 806 :

    「じゃあやっぱりみゆきさんのお祖父さんの指示とか?」

    かがみ「たぶんね。」

    かがみ「…私がこなたのお母さんの話をみゆきにして『本当なの?』って聞いたら、みゆきは頷いて『でも誰にも言わないでください。きっとかがみさんに迷惑がかかります。』って言われたの。」

    「そっか…。」

    かがみ「あのさ…こなたのお母さんの事とこなたと男の事…つかさに言ったよ。」

    「うん。」

    つかさ「…」

    かがみ「ごめんね…勝手に言って…」

    「大丈夫だよ。俺も全部知ったのはついさっきだし、みんなにはいずれ言ってたと思う。」

    つかさ「……あのね!」

    「?」

    つかさ「私、男君の事好きだよ。」

    「…うん。」

    つかさ「でも…こなちゃんの気持ちには勝てないかなぁ…」

    「つかさ…」

    つかさ「…一番じゃなくていいから…私のことも好きでいて欲しいな…」

    「『愛してる』って気持ちじゃないかもしれないけど、つかさの事は大好きだよ。」

    810 = 806 :

    つかさ「…男君…やっぱり大好きだよ…」

    つかさは俺に抱きついて顔をうずめた。

    かがみと目が合った。
    かがみはちょっと恥ずかしそうに視線を逸らした。

    つかさ「……ヘンな事するって訳じゃないから…今日はみんなで一緒に寝よ?」
     
     
     
    右側にはつかさ、左側にはかがみ。
    俺はつかさの方を向いていた。

    つかさ「えへへ…なんだかキャンプみたいだね。」

    「…うん。」

    つかさ「…なんだかドキドキするから頑張って眠るね///」

    そう言ってつかさは目をつぶった。

    目をつぶって五分と経たないうちに、つかさの息は寝息に変わった。

    つかさ「すーすー…」

    『…よかった…つかさも分かってくれた。』

    そう思ったとき、背中に暖かいものが触れた。

    811 = 806 :

    「!」

    俺は固まってしまった。

    背中に触れたかがみの体から、手がするすると伸びてきて俺の体を包んだ。

    「……かが…み…?」


    かがみ「……私だって……ずっと我慢してたんだから…」

    かがみ「…男の…匂いがする…」

    「ちょっ…かがみ…?」

    かがみ「私は言ってないよ…?」

    「…え?」

    かがみ「『へんなことしない』なんて…一言も言ってないよ…?」

    「だ…」

    俺がかがみを振り払おうとしてかがみの方に首を向けた瞬間、俺の首筋に何かが触れた。

    つかさ「…ずるいよ。…お姉ちゃん…。」

    「つかさ…」

    つかさ「…私も…やっぱり『ヘンなこと』する…!」

    「ぇ」



    812 = 806 :

    みゆきさんの家にみんなで泊まってから三ヶ月が過ぎた。


    こなた「あー…夏休みももう終わりかー」

    つかさ「でも今年は四人でいっぱい遊んだねー」

    かがみ「まぁ来年は受験で遊べないからね。」

    「…そだね。」

    みゆきさんはやはり実家を継ぐらしい。
    医学部へ入るため理系に進み、文系に進んだつかさ、かがみ、こなたとは余り遊ばなくなった。
    もちろん勉強も忙しいんだろう。


    つかさ「あ、今日は私だっけ?」

    こなた「つかさー!わざとだろー!今日は私だろー!」

    つかさ「へへへ…ばれちゃった。」

    かがみ「ちなみに明日は私だからね。」

    「…あの…俺この夏休み自分の時間全く無かったんだけど…」

    つかさ「あ、男君に発言権は無いよーニッコリ」

    かがみ「そうね。男は勉強なんかしなくても本気だしたらあっさり一位だしね。」

    こなた「禿同。」

    813 = 806 :

    つかさ・かがみ「じゃあねー」

    こなた「ほーい。」

    「うん…。」


    柊姉妹と別れ、こなたと腕を組んで歩く。

    「なあこなた。」

    こなた「んー?」

    「その…色々体力もたないんですが…」

    こなた「大丈夫!私たちは男の三分の一の負担ですんでるから。」

    「そういう問題じゃない!…てかさ…その…危険だからちゃんとつけてしようよ…せめて…。」

    こなた「何言ってんの?これは私とつかさとかがみんのデュエルだよ!先に妊娠した人が男を!!むがもが!」

    「声が大きい!!」




    次の日、夏期講座(理系クラス)。

    「み…みゆきさん。」

    みゆき「どうしました?…なんだかすごいクマですね。」

    「うん…実は相談したいことがあるんだ…軽蔑されるかもしれないけど…みゆきさんしか相談できる人いなくて…」

    みゆき「私が男さんを軽蔑する事なんてありませんよ。」

    「みゆきさん…」

    「…じつは…」

    814 = 806 :

    「……という訳なんだ…。」

    みゆき「…」

    「……みゆきさん?」

    みゆき「…そんな生活をしながらこの間のテストであの点数ですか…。」

    「いや…あの…あれは偶然で…。」

    みゆき「…」

    「その…俺はこれからどうしたらいいんだろう…。」

    みゆき「そうですね…少し私も考えてみます。」

    「ありがとう、みゆきさん。」


    放課後。

    こなた「おとこー」
    かがみ「男、帰りましょ。」
    つかさ「男君帰ろー」

    「うん」

    こなた「そうそう、今日からもう一人ライバルが増えたんだー」

    「え?」

    みゆき「考えた結果、こうなりました。」

    「ぁ」
     
     
     
    【 ENDING⑤ 男はみんなのものです、たいせつにつかいましょう 】

    815 = 806 :

    次回は前々回辺りの選ばれてない分岐を。

    816 :

    乙です。ハーレムエンドとは正直予想外だった

    817 :

    乙~!

    ってか、おい、男!俺と代われ!

    819 = 818 :

    (ロードしました。)

    「みゆきさんに俺を殺す勇気なんて無いよ。」

    みゆき「…」

    「そうだろ?」

    みゆき「…」

    「みゆきさん…?」

    みゆき「…やっぱり…あなたは分かってませんね。」

    「みゆきさん…」

    みゆき「私の事を随分と誤解してます。私は高良。お祖父様の孫。お祖父様がお父様を守るために人を殺せたように、私だってあなた達を殺せるんですよ?」

    ズブ…

    「あ…」

    みゆき「…本当に馬鹿々々しいです。」

    ザッ

    みゆき「あなたも!泉さんもッ!!」

    ザッ

    みゆき「私の気持ちなんてッ!!」

    ザッ

    みゆき「少しも理解してないッッ!!!」

    ザッ
    ザッ
    ザッ


    820 = 818 :

    男の顔は涙と血で溢れ、虚ろな目でみゆきを見つめていた。

    薄れゆく意識の中で、少しずつ感覚が消えていく。

    痛みが消え…
    光が消え…
    温もりが消え…

    最後に残った音が消えそうになる時、幽かにみゆきさんの声が男の意識に届いた。


    みゆき「…あなたのおかげで…私も鬼になれそうです…お祖父様と同じ鬼となって…高翌良を守っていけそうです。」

    みゆき「…でも…私は………」

    みゆき「………」

    みゆき「…鬼に気持ちなど…不要でしたね。」


    小さな赤い水たまりの中に、静かに男が横たわった。

    みゆきはその赤い景色が滲んでよく見えなかったので、一度眼鏡を外して顔を拭った。

    みゆきの頬についた男の返り血が、拭われて薄いラインを作った。

    みゆき「…あなたを殺せたんです…もう、迷いません。」

    みゆき「…さようなら。男さん。」

    みゆきは机の引き出しから拳銃を取り出すと、静かに部屋を出た。

    821 = 818 :

    地下から銃声が響いた。

    ついさっきまで男だったその物体は、硝子のような目で部屋のモニターを見つめていた。

    モニターに映し出された青い髪の少女は、机に置かれたナイフを持ち、よろめきながらも眠っているもう一人の少女に近付くと、そのナイフを何度か突き立てた。

    青い髪の少女はまだ足が覚束ないからだろうか、ナイフを落とすと足がもつれ転んでしまうと、そのまま再び眠りについた。

    タイミングを見計らったように、モニターにはみゆきが部屋に入るのが映し出された。

    みゆきは横たわる青い髪の少女の頭を狙い、正確に引き金を引いた。




    822 = 818 :

    性の声「…長!」

    性の声「…長!」


    性の声「病院長!!」

    みゆき「……はっはい!!」

    「…病院長、言われたカルテ持ってきましたよ。」

    みゆき「あ…はい。ありがとうございます。…すみません、居眠りしてしまって…。」

    「いえ、病院長は少し働き過ぎです!もう少し休まないと体を壊しますよ!!」

    みゆき「ふふ…そうですね。ありがとう。」

    「じゃあ僕は診察に戻りますんで。」

    みゆき「はい、ご苦労様でした。」

    男性は院長室を出た。
     
     
    その夜。

    性医師①「お疲れー」

    性医師②「お疲れ。なぁちょっと飲んでかないか?」

    性医師①「いいなー行こうか。」

    二人の若い医者は並んで夜の町に歩き出した。

    823 = 818 :

    性医師①「なぁ…」

    ビールのジョッキを傾けながら喋る。

    性医師②「どうした?」

    性医師①「今日さ、病院長に頼まれてカルテ持っていったんだ。」

    性医師②「ふーん…それで?」

    性医師①「いや…なんて言うかさ…病院長って美人だよな…。」

    性医師②「……はっはっはっ!止めとけ!止めとけ!!院長は無理だよ!」

    性医師①「結婚してるのか?」

    性医師②「いや、してないみたいだけど、今まで何人も玉砕してるからな!」

    性医師①「そうなのか…確かに仕事一筋って感じだもんな…。」

    性医師②「まぁ仕事が原因ではないかもしれないけどな。心に決めた人が居るとか。」

    性医師①「…もしかして病院長のデスクに置いてある写真に写ってる奴か?」

    性医師②「ああ…なんか女の子三人と男一人と一緒のやつか。やたら院長若いやつ。」

    性医師①「そうそう。」

    824 = 818 :

    性医師②「でもあれって院長、高校生だろ?15年くらい前だぞ。さすがに付き合ってたらもう結婚してるだろ。」

    性医師①「そっか…。」

    性医師②「…まぁどっちにしろT大主席の院長に俺らじゃ釣り合わねーよ。」

    性医師①「まーな。」

    性医師②「それよりさ、今度××航空のスッチーと合コンあるんだけど、お前も来ない?」

    性医師①「あー最近忙しいからなー…また今度にするわ。」

    性医師②「おーそっか…じゃあまた今度なー」
     
     
     
    院長室でデスクワークを終えたみゆきは、立ち上がり明日の予定を確認した。
    …明日も朝からハードになりそうだ。
     
    あれから15年の月日が流れた。
    みゆきの友人達が『行方不明』になってから、暫くしてそうじろうは病死し、黒井先生は不慮の事故で亡くなった。

    もうみゆきの友人達の失踪が『事件』として扱われることは無い。
    そして、みゆきが当時の友人達と遊ぶことも二度と無い。

    みゆきはこれまでたくさんの人の命を救ってきた。
    そしてこれからも数え切れない人の命を救っていくのだろう。

    少なくともみゆきは、明日も明後日も、人の命を救うために寝る間も惜しんで動き続ける。
    …何かに取り憑かれた様に。

    【 ENDING③ これからも、ずっと 】

    825 = 818 :

    では次は、ラストの一個前の分岐を。

    826 :

    乙。こっちは普通のバッドエンドだったんだな。
    次の分岐はこなたルートに期待!

    827 :

    乙。
    こういうエンドのほうが好きだったりする

    828 :


    俺はヤンデレ娘が幸せにならないのは物足りないな
    監禁しても刺しちゃってもいいから幸せになってほしい

    だからこそ別ルート期待!

    829 :

    久々に来たら病み猫氏の長編すごいな…
    とりあえず>>814の男は俺と代わってくr(ry
    また、今更ですがWikiの復旧お疲れ様です。
    書き手の一人として文字だけながら礼を。


    自分のは4話で止まってたな…他の方が終わって
    落ち着いた頃に上げます。

    830 :

    ゆーちゃんかわいいよゆーちゃん

    831 :

    ゆーちゃんの方ですか?
    是非続きを!


    それでは遅くなりましたが投下します。

    832 = 831 :

    (ロードしました。)

    俺はつかさを止めるために、つかさに歩み寄った。

    「つかさ落ち着くんだ!」

    つかさ「男君、ジャマだよ。」

    ザク

    「え?」

    シャツに血がゆっくり滲んできた。

    「つかさ…」

    男は膝を突いて崩れ落ちた。

    つかさは何事もなかったように、眠っているこなたに歩み寄る。

    「つかさ…止めるんだ…今したことも全部許す…だからこなたは…」

    つかさは眠っているこなたの横にしゃがむと、こなたの頬にキスをした。

    「………え?」

    つかさ「えへへ…男君と間接キスしちゃった///」

    つかさはそう言うとにっこり笑い、ナイフを振り上げた。

    「止めろォォォォォォォォォ!!!!!!!」

    つかさは、相変わらず笑顔のまま何度も何度もこなたの胸や腹にめがけてナイフを振り下ろした。
    ナイフが往復する度、こなたの体は小さく揺れ、小さな嗚咽が漏れた。
    やがて小さな声も聞こえなくなると、つかさはナイフをこなたに刺し入れたままにし立ち上がった。

    つかさはゆっくりと男に近付くと、今度は男の唇にキスをした。

    つかさ「えへへ///」

    「…あ…う……」

    つかさ「じゃあ私、お掃除してくるね。」

    833 = 831 :

    つかさが静かに部屋を出ていった。
    男は下半身に力が入らず、立ち上がることができなかった。
    引きずるようにして腕の力だけでこなただけでこなたのそばに這っていく。

    血だまりの中のこなたは眠っているように穏やかな表情だった。

    「うっ…うっ…こなた…こなた…」

    こなたの顔に男の涙が落ちる。

    「ごめん…守ってやれなくて…ごめん…ごめん…」

    男の声は、もうこなたには届かなかった。
    こなたは静かに目を閉じていた。
    男の腕の中で寝息も立てずに眠るこなたの体が、緩やかに温もりを失っていくことが、それを示していた。

    やがて男も、こなたを抱きしめたまま血だまりに倒れ込んだ。

    血だまりは二人の血が混じり合って、もうそれぞれがどれくらい流したのか分からなくなった。

    男は、こなたを抱いている手足の感覚を失って、もううまく喋ることもままならなくなったけれど、せめて最後の瞬間までこなたを見守っていようと思い、目を見開いていた。

    …そしてしばらくして男にも闇が訪れた。

    834 = 831 :

    三日が過ぎた。

    窓の外のルリビタキのさえずりが、初夏の朝を告げていた。

    男は二昼夜の間、深い闇の中でさまよっていた。

    闇の中に光が見えた気がした。

    誰かが男を呼ぶ声。

    闇の中から細くて小さい腕が伸びてきて、男を引き上げた。
     
     
     
     
    「…あれ?」

    男は柔らかいベッドの上で眠っていたみたいだった。

    「たしか…俺は…」

    記憶がはっきりしない。
    余りに衝撃的な出来事に、男は一時的な記憶の錯乱に陥っていたようだった。

    腹部が鈍く痛む。
    それになぜか足には力が入らない。

    しかし確かに男は生きていた。

    「…俺は…」

    ふと気づくと、男は何かを抱きしめて眠っていたらしい。掛け布団の下で、確かに何かを抱いている。
    そしてそれは暖かく、穏やかに呼吸している。
    温もりが、男の記憶を緩やかに起こしていった。

    835 = 831 :

    「そ…うだった…」

    布団の中の温もりは、しっかりと男を抱き締めている。
    懐かしい温もり。

    男はさっきまでの悪夢が静かに掻き消えていく気がした。

    「俺は…生きてる…こなたも…」

    男が、その温もりを抱きしめる腕に力を入れると、その体がピクッと動いた。

    「……こなた!」

    掛け布団を少し剥いで、少女が現れた。
    少女は眠そうな目を擦ると、目を大きく開いて男を見つめた。
    少女の目には男しか映っていなかった。

    つかさ「すきだよ。」



    【 BADEND フタリノセカイ 】

    836 = 831 :

    次回は最終分岐からのロードです。
    私の都合で申し訳ないのですが、①→⑤→④→②→endingの順で投下していきます。

    837 :

    ラスト1行でマジビビった
    つかさ怖え

    838 :

    ガクガクブルブル…

    839 :

    >>835
    乙です。
    ラスト一行を見て心の中で悲鳴を上げてしまった俺

    840 :

    目のアップ→目に映る男→その男の目に映るつかさ
    というビジュアルが容易に想像できて背筋がぞくぞくしたぜ

    841 :

    変な時間ですが書き上がりましたので投下します。

    842 = 841 :

    (最終分岐をロードしました)
     
     
    『さすがに今日はもう寝よう…疲れた…』

    俺は布団に入って静かに目を閉じた。
    やはり疲労が蓄積していたんだろう。
    俺はあっと言う間に深い眠りの世界に落ちていった。
     
     
    コッコッ…
    みゆきが廊下を歩く。
    部屋の前で立ち止まるとノックをした。

    みゆき「…起きてますか?」

    「…みゆき?」

    みゆき「はい。」

    「うん、起きてるよ。」

    みゆき「入ってもいいですか?」

    「うん、いいわよ。」

    みゆきはつかさとかがみが寝ている部屋に入っていった。

    かがみ「みゆき…」

    みゆき「かがみさん…」

    つかさ「すーすー」

    みゆきはかがみのベッドに座った。

    みゆき「私は………これからもみなさんと一緒に居ていいんでしょうか……?」

    843 = 841 :

    かがみ「何言ってるのよ。みゆきはこれからもずっと友達よ。」

    みゆき「…でも私は…一度は皆さんをこの手に掛けようとしました…」

    かがみ「本当に?」

    みゆき「…はい?」

    かがみ「それはみゆきの本心だったの?」

    みゆき「…」

    かがみ「…私には分からないけどさ、みゆきも大変だったんでしょ?家のこととか…。」

    みゆき「…」

    かがみ「……私ね、男の事好きだった!」

    みゆき「…?」

    かがみ「でもね、男の事好きになって、男の事見るようになって気づいたんだ…。」

    みゆき「何を…ですか?」

    かがみ「男はこなたの事好きで、こなたも男の事好きだって事。」

    みゆき「…ええ…そうですね。」

    かがみ「ついでに言うとつかさも男が好きみたいだし。」

    みゆき「…」

    かがみ「…だからね私考えたんだ。」

    844 = 841 :

    かがみ「私の気持ちがこなたの気持ちより強いかを。」

    みゆき「…」

    かがみ「私はね…男好きだけど、こなたとの関係も大切。でもこなたは…」

    かがみ「こなたは、多分他の全部犠牲にしても男を取ると思う。…もちろん私やみゆきやつかさの事は大切な友達だと思ってると思うけど。」

    かがみ「…でも優先順位の問題。こなたは私達と会うずっと前から男を知ってた。だからこなたにとって男は単なる親友以上なのよ。」

    みゆき「そう…かもしれませんね。」

    かがみ「みゆきは…私と同じで本当はどの関係も壊したくないんでしょ?」

    みゆき「…」

    みゆき「…ええ、そうです。私には皆さんに順位をつけることができません。出来る事ならずっと今のまま一緒に居たいと思っていました。」

    みゆき「…お祖父様に昔の話を聞いても、こなたさんを、男さんを、恨むことは出来なかった…。」

    みゆき「努めて心を鬼にしようとしたこともありました。でもあと一歩を踏み出すことは出来ませんでした。」

    かがみ「男を事故に見せかけて[ピーーー]とか?」

    みゆき「うふふ…そうですね。…出来ませんでしたが。」

    かがみ『冗談のつもりだったんだけど…』

    845 = 841 :

    みゆき「…皆さんの男さんに対する気持ちは何となく気づいてました。だから私は直接何かすることが出来なかったので、それとなく皆さんの嫉妬心を煽ってみることにしたんです…。」

    かがみ「うん…私もちょっと危なかったかな。」

    みゆき「ごめんなさい…本当にごめんなさい…!」

    かがみ「いいよ…結果的には丸く収まりそうだから。」

    みゆき「あの…つかささんは大丈夫ですか?」

    かがみ「つかさは結構突っ走っちゃって後で後悔するタイプだけど、ちゃんと話し合ったから大丈夫よ。」

    みゆき「そうですか…よかった…本当に…。」

    みゆきがそう言うと、かがみがみゆきを優しく抱いた。

    かがみ「みゆき…もう気に病まなくていいからね。こなただって分かってくれるわよ…。」

    みゆき「…かがみさん…」

    みゆきは暫くの間、かがみに抱きつきながら涙を流した。

    846 = 841 :

    みゆきが少し落ち着いたところでかがみが口を開いた。

    かがみ「ねえ、みゆき。」

    みゆき「はい?」

    かがみ「聞きたいことあるんだけどいいかな?」

    みゆき「はい、なんですか?」

    かがみ「みゆきは……男の事何とも思ってないの?」

    みゆき「………」

    みゆき「『何とも思ってない』と言えば嘘になると思います。」

    みゆき「実は………私は男さんとこなたさんとは同じ小学校でした。クラスは違いましたが。」

    かがみ「えっ?!」

    みゆき「こなたさんが引っ越して、男さんが一人になった後…男さんに話し掛ける勇気は有りませんでしたが。」

    かがみ「…そっか。」

    みゆき「でも今は…それと同じくらい皆さんのことが大切です。」

    かがみ「うん……私もそう。」

    かがみ「全く…男は罪作りなんだから!これでこなたの事大切にしなかったら、許さないんだから!」

    みゆき「うふふ…。そうですね。」

    847 = 841 :

    鳥も鳴いていない静かな朝だった。

    つかさは目を覚ますと頭がガンガン痛い事に気づいた。

    つかさ「あたま痛いよぉ…」

    かがみ「おはよ、つかさ。」

    みゆき「おはようございます、つかささん。」

    つかさ「あれ…?なんでお姉ちゃんとゆきちゃんが私の部屋に居るの?」

    かがみ「また寝ぼけてるのね。昨日はみゆきの家泊まったでしょ?」

    つかさ「んーと…そうだっけ…?」

    みゆき「…それでは私はこなたさんを起こしてきます。」

    かがみ「うん、お願いね。」


    こなたの寝ている部屋。

    みゆき「こなたさん、朝ですよー。」

    こなた「ん…ん…」

    みゆき「こなたさん、遅刻してしまいますよ?」

    こなた「んー…ダークライが見てるよー…」

    みゆき「?」

    こなた「ZZZ…」

    みゆき「…」

    バサッ
    ゴロン
    ぶんぶんぶん

    848 = 841 :

    こなた「ん…?なぜみゆきさんがうちに?」

    みゆき「ここは私の家ですよ?」

    こなた「……………おぉ!そうだった!」

    こなたやつかさが着替えてリビングに降りていくと、もう他のみんなは朝食を食べていた。

    黒井先生「おーっす!みんなおはようさん!」

    みんな「おはようございます。」

    黒井先生「悪いけど先に食べさせてもらったわー。教師が生徒と一緒に登校するわけにはいかんからなー。」

    ゆかり「あらあら、なんだかみんなで朝ご飯なんて楽しいわねぇ。皆さん今日も泊まっていきませんか?」

    かがみ「いやそういう訳には…」

    つかさ「あれ?男君まだ起きてないの?」

    黒井先生「なんやーみんな意外に酷いなー笑」

    みゆき「こなたさんが…起こしてきてあげたらどうですか?」

    こなた「え゛っ?」

    849 = 841 :

    つかさ「うん…そうだね。こなちゃんが起こしてあげるのが一番いいよ。」

    かがみ「つかさ…」

    かがみ「ほら、つかさもこう言ってるんだから早く行ってきなさい。」

    こなた「な…なる程…エロゲの主人公を起こすのは幼なじみのヒロインと言うことか…かがみんも随分レベル上がったね。」

    かがみ「いーから照れてないで早く行ってきなさい。」

    こなた「う…うぐぅ…」
    ゆかり「あらあら」

    みゆき「うふふ」
     
     
    男は静かに眠っていた。

    …そう、まるで眠っているようだった。

    男の左胸はもう音を出していなかったが、顔は穏やかだった。

    まるで役目を終えたように。

    ドアが開いた。

    少し顔を赤らめた少女が男に近付いてきた…
     
     

    【 BADEND ネボスケ 】

    850 = 841 :

    次回はおっぱいからです。


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