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    元スレ別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子」Part2

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    152 :

       どんだけ☆エモーション(その5)

    「お姉ちゃん、何してるの?」
    浴室の脱衣所で固まっている俺を見て実由は不思議そうに尋ねる。
    「何してるのって、実由お前は恥ずかしくないの? 今はともかく以前はお前の兄貴だった
    俺の前で平然と服を脱ぐなんてさ…」
    「やだぁ~♪ お姉ちゃん何意識してるの? 今は女同士なのに?」
    脱衣所に入るや否やさっさと服を脱いで下着姿になった実由は俺の言葉に挑発的に微笑む。
    まだ中学生ではあるが第二次性徴期真っ最中の妹である。
    俺ほどでは無いにせよ多少なりとも女性らしさを感じる体つきになっているのは
    確かであり、たとえ兄妹(姉妹?)であってもそれなりに恥じらいはあって然るべきでは?
    「今はそうかも知れないけどさ…」
    「今更何言ってるんだか。お姉ちゃん、男の頃からあたしの裸ずっと見てきてるじゃない?」
    「誤解を招くような発言は控えてもらおうか。大体それは小学生の話だろ。
    今現在はそんなこと全く無いしな。それによ、最近はすっかり実由は俺から疎遠に
    なったよな。妙によそよそしくなったというかさ…」
    「…」
    「ん?」
    「お姉ちゃん、話はいいから入りましょ!」
    実由はそう言うなり俺の着ている衣類を一気に脱がしにかかる。
    「ええっ!? ち、ちょっと、実由!?」
    あせる俺。
    「いいからいいから♪」
    「いくないからっ! って、あれぇ~!?」
    またまた抵抗する間も無くあっという間に衣類を全て脱がされる俺。
    これで何度目なんだろうか…
    「実由! お前って奴はぁぁっ!!!!」
    「やだ、本気で怒らないでよ、お姉ちゃん♪ 折角の可愛い顔が台無しだよ?」
    何だか腹立たしいやら悲しいやらで涙目を通り越して本泣きの俺なんですが!

    153 = 152 :

                    ◇

    何やかんだでバスルームに入る俺と実由。
    「…」
    俺はバスルーム入ってすぐ目の前にある鏡を見つめる。
    バスルームの大きな鏡には華奢ながらも年相応の女の子らしい体つきをした
    可愛い女の子が映る。少女は顔を赤く染めつつ、恥ずかしそうに見ている。
    これが今の俺なんだよな…認めたくは無いがどうにもこの事実は変えられない。
    そうしているとひょこっと、鏡に映る俺の横にもう一人俺に似た可愛い女の子の姿が映る。
    「何してるの、お姉ちゃん?」
    実由は俺の横にやって来ると俺の腕を引っ張る。
    「何だよ、実由は」
    「お姉ちゃん、あたしが身体洗ったげるねっ♪」
    俺の返答を聞かずに実由はスポンジをボディソープで泡立たせはじめる。
    「いいよ、自分の身体くらい自分で洗えるって。」
    「いいからいいから、座って」
    俺が嫌がっているにも関わらず実由は俺を座らせると半ば強引に洗いはじめた。
    「もう、強引なんだよな」
    「女の子の肌は繊細なの。お姉ちゃん、きっとガシガシと身体洗っちゃうでしょ?
    だからあたしが洗い方教えてあげるからねっ☆」
    …なる程、大雑把な俺だから男の感覚で強く身体を洗うつもりだったのだが
    それだと肌には良くないのか。
    実由にしてはまともな事を言うなぁ。俺は実由が俺の身体を××したいものだと思ってたよ。
    「イヤだなー!もう! お姉ちゃんったら!! まるであたしが変態みたいな事言って!!」
    「…実由ちゃん、俺の考えている事読まないでくれる?」
    「でもまぁ、否定しないかも。だってお姉ちゃんこんなに可愛いし、身体もキレイだし、
    本気で好きになっちゃったよっ♪」
    「ち、ちょっと! 実由っ!!」
    気持ちが高鳴ったのか実由が抱きついてくる。正直焦る俺。
    もう何してんだか。この姉妹は…。
    傍からみると女の子同士でいちゃついているように思えるのだが
    とりあえず俺は実由から身体の洗い方のレクチャーを手取り足取り教えてもらった。
    …ぐったり。

    154 = 152 :

    「あたしね、お姉ちゃんが女になって良かったと思うんだ。」
    身体を洗い終わった後、バスタブの湯に浸かる俺と実由。
    「おいおいっ、俺はちっとも良くないぞ。この身体のせいで俺はさ…」
    「あはっ、ゴメンね♪ 気に障っちゃった?」
    「…」
    多少ふて気味で実由を睨む俺。
    「まあ、お姉ちゃんにとっては良くないのは当然か。でもあたしはお姉ちゃんには悪いけど
    嬉しいの。だってそのお陰であたしは気兼ね無くお姉ちゃんに接することができるんだもん。」
    実由が俺の肩に寄りかかってくる。
    「まあ、同性になったからな。兄妹と姉妹とじゃ違うだろう。」
    考えてみると実由が中学生になった頃からかな。俺と実由が一緒に風呂に入らなくなったのは。
    その頃から疎遠気味になったんだよな俺達。
    表面的には変化は無いように見えるけど、何か他所他所しくなったというか何というか。
    「…お姉ちゃん、あたしの事勘違いしてない?」
    「勘違い?」
    「うん、疎遠がちっていうけどあたしはそんなつもり全然無いよ。
    むしろお姉、…お兄ちゃんがあたしから遠ざかっている感じがしててあたしはそれが嫌だったよ。」
    「俺の方が実由を避けはじめていたっていうのか?」
    「うん」
    「そうかな? …そうかも知れないなぁ」
    実由に言われて妙に納得する俺。俺の方が意識していたのかも知れない。
    考えてみると実由が女の子らしくなってから以前のように接することに
    抵抗感があったような気がする。日に日に可愛らしくなっていく、異性を
    感じさせていく実由に対しそれに違和感を覚える俺。
    そう思ってしまったらなんだかぎこちない感じになっていたかもな。
    「あたしたち、世界にたった二人の兄妹、…いや姉妹だよ。仲良くしないなんて
    有り得ないよ。だから今回の件は昔のあたしたちに戻れるいい機会だと思ったんだ。」
    「…」
    俺は実由の顔を見つめる。
    湯船に浸かっているせいか、実由の顔は上気していてほんのり赤くなっている。
    顔が赤くなっているのはお風呂のせいだけではないようで、今まで言えなかった事が言えた
    気持ちの高翌揚もあるのかなって俺は感じる。
    「うん、そうだね。 その通りだよっ、お姉ちゃん♪」
    「実由…」
    「え…」
    思わず実由を抱きしめる俺。こんなにも実由が愛しく感じたのは久々かも知れない。
    「実由の言うとおりだな。ごめんな、お前の気持ちを考えてやれなくて…」
    「嬉しい、お姉ちゃん…」
    実由も俺の身体に抱きつき、俺の胸に顔をうずめる。
    心なしか実由も感極まったのか涙を浮かべていて、正直そんな実由が可愛く感じる。
    気が付けば俺は実由の頭を撫ぜ撫ぜしてあげていた。
    「えへへ♪ お姉ちゃん、大好きww」
    嬉しそうに撫ぜられている実由。
    「女になって何だかなぁ…」と思っていたが、この時ばかりは良かったと思ってしまう。

    その後、風呂から俺と実由はあがると下着のつけ方(ブラジャー)の着け方を実由に
    教えてもらい、俺は自室へと戻った。
    「お姉ちゃん、また一緒におフロ入ろうね♪」
    実由は顔を赤らめて俺に抱きつく。甘えた声で嬉しそうにそう言うと自分の部屋へ行った。
    ヤバイ。実由、マジ可愛い。いや、変な意味じゃないですけど。
    …うーむ、変なフラグが立ったかも。

    155 = 152 :

                     ◇  

    「ふぅ…、今日は色々有りすぎたなぁ。」
    自分の部屋に戻るなり大きくため息をつく俺。
    今日一日で起こった出来事については「どんだけ☆エモーション」の「その5」まで
    引っ張っていることからその内容の濃さが物語っていると思われますが、
    …とにかく疲れた。
    あれだけ有った買い物の荷物は入浴前に実由と二人がかりで片付けたので
    今はタンスやクローゼットの中に綺麗に片付けられている。
    「…」
    タンスの引き出しを開けると色とりどりのショーツとブラジャーが現れる。
    …これを俺が付けなきゃなんないのか、既に付けているけど。
    クローゼットを開けるとスカート、ワンピースが姿を現す。
    男の時に着込んでいた洋服の類は今やどこにも無い。
    男に戻る可能性も考えてか押入れのダンボールの中に以前の衣類が片付けられている。
    果たしてそのダンボール内の衣類を再び着る機会はあるのだろうか。
    …正直なところ俺には分からない。出来る事ならすぐにでも戻りたいのが本音だ。
    「…」
    俺はクローゼットからスカートを取り出す。実由の選んだピンクのミニスカート。
    それを持って鏡の前に立ち、身体に合わせてみる。
    しかし似合うよなぁ、どれもこれも。どの洋服を合わせてみても俺に良く似合う。
    不本意ではあるが認めざるを得ないぜ…、この可愛らしさ。
    今後の事を考えると女の子らしく振舞わないとならないのかぁ。
    俺に出来るのかな? 誰も見ていないし、ちょっと練習せねば。
    とりあえず笑顔から。
    ( ̄ー ̄)ニヤリ
    …何か違う。
    (・∀・)ニヤニヤ
    …これも違いますねっ。
    (゚∀゚)アヒャ
    …何やってんだろ、俺。

    156 = 152 :

    「楽しそうですね」
    「!!」
    いきなり何処から聞こえる声に俺は身体を硬直させる。
    母さんでもない、実由でもない誰かの声。
    「だ、誰?」
    キョロキョロと辺りを見回す俺。
    「…私? 私はここに居ますよ」
    「!!」
    急に俺の目の前が真っ白になる。
    …。
    …あれ?
    何だこの感じは? どこかで同じ感覚を体験したような。
    「あ。」
    そうだ、これは今日の昼間にあの公園で俺が体験した白い物体との遭遇。
    そして気が付いたら…こんな姿に。
    「思い出したようですね。そうです、貴方が公園で衝突した存在。
    そして貴方がその姿になった原因、それが私。」
    …そうか、そうなのか。思い出した。あの時俺が公園のベンチで寝ていた時に
    俺の頭上から落下してきた謎の白い物体。記憶が曖昧なまま自室で目覚め、
    気が付いたら自分の身体が女の子になっていたあの出来事。
    今の俺はベットの上に腰掛けている状態で一人ぼんやりと呆けている状況になっているが、
    実際のところ自分の意識の中で俺はもう一人の誰かと会話をしていた。
    「えーと、君は誰?」
    「…私は○×◎☆▽と言います。端的に言いますと私は貴方達のような形態の生命体では無く、
    ましてやこの世界の存在でもありません。」
    「え?○×…何? 宇宙人? 異次元人? …それとも妖精?」
    「今貴方の挙げた様々な”存在”の定義が正しいか否かは判断しかねますが、
    私はこの世界には存在しない”思念体”のようなものと解釈していただいてよろしいかと
    思います。」
    意識下での会話は自問自答に近い感じではあるのだが、頭の中で返事がちゃんと
    返ってくるので問題は無いようです。それにしても”白い存在”の言っている事は
    俺には理解するのが難しいかも知れないです。
    「うーん、まぁ何だか良く分からないけど、君は俺達のような”人間”では無く、
    何か他の存在って事なんだね。」
    「はい、そう理解していただいて問題ありません。」
    「…ふーん、まぁ、そうならそれでいいんだけど。」
    とりあえず納得する俺。これまでの経緯を考えるとそうせざるを得ない状況にあると
    思われますので。

    157 = 152 :

    「驚かれる様子はないので安心しました。この世界の方は異質な存在に対して
    拒否感が無く意外と冷静で居られるようですね。」
    「そりゃ、俺に限っては色々エロゲとか…って、やば。何でもありまry」
    「えろげ?」
    「いえいえっ、何でも。とにかく、君は何の用で来た訳なの? あと、どうして
    俺がこんな事になってしまったのか教えて欲しいんだけど?」
    焦る俺。思わず話をそらしてしまったよ。
    「そうですね、この件について一番の影響を被ったのは貴方ですものね。
    私は貴方にお詫びしなければなりません。あと、お礼も言わなければなりません。」
    「それって、どういう事?」
    「私は本来ここに居ないはずの存在。たまたまこの世界にきたのは
    別の世界に移動する為でした。」
    「どうして移動していたの?」
    「はい、私達は時空間を移動する存在。様々な世界を渡り行き最終的に
    自分の生存できる場所を見つける習性を持っています。それが私達という
    ”種”が存続していくための方法なんです。」
    「ふぅん、…それで君は自分の住むべき場所を探すために移動していた途中だったんだ。」
    「そうですね。しかしながら別世界の移動には非常に力を使います。
    今回は長く移動を続けていたせいか、私自身の力不足もありましてあの場所で
    力尽きてしまい、丁度貴方の居た場所に落下してしまったのです。」
    「意識体が落下する? 何だか妙な感じだけど落下した先に俺が居て衝突したって事ね。」
    「はい、その辺りの説明は…私も良く分からないので…お話できませんが、結果として
    …そうなってしまいました。」
    …? ん?
    「…あのままだと私だけでなく、貴方も死んでしまう状況にありました。
    そこで私は貴方と融合することにしたのです。…本当に申し訳ありませんでした。
    私のせいでこんな事になりまして、私にはこうするしか方法が無かったのです。」
    …気のせいか意識体であるはずの○×…えーと、何とか?さんが泣いているような気がする。
    「それは、分かったけど、なんでこの姿になったんだろ?
    生命を永らえるだけなら男のままでも良かったと思うんだけど。」
    「…ごめんなさい、私は貴方の世界でいうところの女性なんです。
    だから融合の際、私の存在の影響から身体が女性になったと考えられます。」
    「え~と、俺は元に戻れるのかなぁ?」
    恐る恐る確認する俺。
    「…ゴメンなさい、それは出来ません。今の私と貴方はある意味一心同体。
    今はまだ身体のみの融合になりますが、そのうちに意識的にも何ら違和感無く融合してくると
    …思います。」
    「えー! マジですか!! なんか!何か恐いんですけどっ!!!」
    青ざめる俺。何だよそれは!! 本来の俺は何処行っちゃうの?

    158 = 152 :

    俺の身体が元に戻らないという事実よりもこの得体の知れない謎の物体との融合が
    俺にとっては驚愕の事実であった。
    何だか分からない不安感、恐怖感に襲われ恐慌気味の俺。本体の身体が
    恐怖のあまり(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル している。
    イヤ━━━━(゚∀゚;)━━━━!!!!
    「落ち着いて下さい、大丈夫ですからっ! べ、別に貴方自身の存在が無くなるわけでは
    ありませんからっ!!」
    焦り気味の○×…▽だっけ?さん。俺が半狂乱に陥ったのを慌てたのだろう。
    「イヤ━━━(゚∀゚;)━( ;゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ ;)━(;∀;)━━━!!!!!」
    「心配しないでっ!! わたしを信じてっ!! 貴方の存在の保障はわたしがしますっ!!
    絶対、約束しますからっ!! だから落ち着いてっ!!!」
    傍から見ればベットの上で女の子がぐるぐる回って身悶えしているように見えるかも
    知れない。いやぁ、これはこれで妙に艶かしくて萌えるかもしれませんが。
    …しかし俺にとっては非常に恐ろしい精神状況にあったのでした。
    「ミヒロちゃん~落ち着いて~! 話は私が全て聞いたわ~!!」
    「お姉ちゃん! 大丈夫よっ♪ あたしが居るからっ!!」
    いきなり俺の部屋がバタンと開けられたかと思うと母さんと実由がぱたぱたと
    やって来て回っている俺の身体に抱きついた。
    …って、あなたたち何してんですか? 俺は意識体よりもあなた達のほうが恐いですよ。
    「ねえ~、意識体の○×さん~?」
    「は、はいっ?」
    いきなり意識体に話かける母さん。いきなり話かけられて動揺する○×さん。
    まぁ、普通は話しかけられることは無いはずだから驚くわな。
    「ミヒロちゃんがあなたに乗っ取られることは絶対に無いのね~?」
    「あ、ありません!」
    「ホントに~~~~?」
    「ホ、ホントですっ!!」  
    「そう~」
    母さんは○×さんに確認を取るとおもむろに俺の顔を自分の胸に埋める。
    「んー!!」
    バタバタと混乱している俺などお構いなしに母さんは俺の頭を撫ぜ撫ぜし続ける。
    「大丈夫だって~、ヒロちゃん~、大丈夫だからって~」
    「うーん」
    「大丈夫よ~、大丈夫~」
    「う…」
    徐々に身体の力が抜けていく俺。
    …トクン、トクン、トクン
    「…」
    …トクン、トクン
    …母さんの心音が聞こえる。
    規則正しいリズムは不思議にも俺の混乱状態を落ち着かせてくれる。
    「…」
    動き疲れたせいか、それとも母さんに抱かれて安心したのか俺はそのまま
    眠りについたのであった。

    159 = 152 :

    今回はここまでっす。
    話の構想はある程度できてるのであとは文字にするだけなんですが
    なかなか時間が取れませんorz。
    しかしここまで話を進めてしまうと途中で投げられないwwwwww

    160 :

    GJ
    おもしろいよww

    161 :

    >>159
    乙!楽しみにしてるんだぜwwww

    162 :

    超展開wwwwwwwwwwwwwwwwww乙

    165 :

    >>163
    ちと亀だが、GJ!!
    二周年かぁ。人が少ないのが寂しい限りだ。

    167 :

    なんでとまって・・・あれ?

    168 :

    もう2年とな・・・・


    あっという間に年取っちまう訳だわな

    169 :

       どんだけ☆エモーション(その6)

    「え? 居ないんですか?」
    サトシの顔が驚きに変わる。
    「そうなのよ~、ゴメンね~サトシちゃん」
    サトシは登校前、俺を迎えに来ていた。試験期間中なので部活も今は中止していて
    久々に朝錬の無いサトシは俺の家まで来ていたのだ。
    「晴子さん、今は学校の試験期間中ですよ? こんな時期に学校に来れないなんて」
    「ふふっ、大丈夫よ~☆ 学校の先生には事情を話しておいたから~」
    「でも、試験期間なんてせいぜい一週間位じゃないですか。それが終わってからでも…」
    腑に落ちないサトシは母さんに食い下がる。
    普通ならば試験期間中に学校に行かない生徒など有り得ない話であり、
    サトシが納得いかないのも理解できる。
    「そうなのよね~私も困っているのよね~。うちのお父さんったら、なんでこんな時期に
    ヒロちゃんを連れていかなければならないのか理解に苦しむわ~」
    いまいち真実味に欠ける母さんの口調ではあるがこんな感じの人だから仕方が無い。
    とりあえず話の内容としてはこうだ。
    父さんが海外友好都市の交流のため、俺を連れて海外に行く事になる。
    元々、父さんは某議員の秘書なのでこういった都市のイベントに参加する事は別に
    珍しい事では無い。それで交換留学生の名目で急遽俺を連れて行くことにしたというのが
    今回の話の内容だ。こうすれば俺の学校においても試験を休むいい口実になるし、
    これはこれである意味授業の一環として評価されることになる。実に合理的な展開と言える。
    …当然ながらこの話は嘘なんですが。
    「…そうですか。それなら仕方ないですね。分かりました、とりあえずヒロアキが
    戻ったら俺に連絡頂けますか?」
    あまり納得していないサトシではあるが母さんにこれ以上聞いても埒が明かないのは
    サトシ自身が理解しているところであり、この場は引くことにしたようだ。
    「うん、わざわざ来てくれたのにごめんねぇ~」
    あまり悪びれる様子の無い母さん。…まあ、こんな人だから助かっているんだけどね。

    170 = 169 :

    俺は部屋の窓から学校に向かい始めるサトシの様子を眺めていた。
    サトシは一瞬、チラっと俺の部屋の窓を見る。
    カーテン越しではあるが俺はそのサトシの様子にドキっとする。
    …見えてないよね。
    (そんなに気になるならサトシ君に自分の事を話して理解してもらったらどうですか?)
    俺の頭の中からもう一つの思考が浮ぶ。通常ならば違和感有りまくりなのだが、
    自分の中で自問自答している感覚なので自然といえば自然で自分で思ったような錯覚さえ感じる。
    …それにしても。
    「あの~、マルさん。俺の事に関してあまり構わないで欲しいんだけど。」
    (あら? でも、私とあなたは一心同体ですよ? 干渉するなと言われても無理な話ですよ)
    いかにも興味津々な感情が俺の中に浮ぶ。くそっ、人の気を知らないで。
    …あれ、と言う事は?
    「…ひょっとして、俺の心の中って読まれている?」
    (ミヒロさんの深層部分までは分かりませんが、でも浮んでくる感情とかで大体の事は
    分かっちゃいますね)
    「う~」
    俺の顔がどんどん赤くなっていく。どんだけ俺の心境を知ってんの?

    たった一日の付き合いでしかないが、俺と○×◎☆▽さん(以下、マルさんと呼ぶ)は
    すっかり馴染んでしまったようでお互いの意識を共有し合っている。
    あれだけ俺が(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしたのが嘘のようだ。
    昨日、あの状態に陥っていた自分自身の姿を思い起こしてみると恥ずかしいやら
    何やらであるのだが、母さん、実由、マルさんともに分かってくれているので
    今日は何事も無く振舞っていられる。
    初めあれだけ堅苦しい感じだったマルさんの口調(思考)もすっかり砕けた感じに変わっている。
    …正直あの小難しい思考が俺の頭の中にぐるぐると出てこられるとキツイので良かったかな。

    「ミヒロちゃ~ん、朝ご飯できてるから来なさい~」
    「はーい」
    それにしても、学校に行く予定が無くなってしまったので本日は休日のようになってしまった。
    でもまぁ、編入試験の勉強をしなければならないんだけどね。
    「おはよう、母さん、実由。」
    (お母様、実由ちゃん、おはようございます。)
    「おはよ~☆ミヒロちゃん、マルちゃん」
    「お姉ちゃん、マル姉ちゃん、おはようっ♪」
    この人達もすっかり馴染んでいるようですね。普通なら…いや、何も言うまい。
    (ミヒロさんも私の存在にあまり驚かなかったようですのでお互い様では無いですか?)
    …マルさんが言うな。

    171 = 169 :

    とりあえず3人(プラス1)はテーブルを囲んで朝食をとる。
    例のごとく父さんは仕事で朝早く出かけてしまうのでいつもこんな感じである。
    …ここ最近、父さんの姿を見ていないのは俺の気のせい?

    「お姉ちゃんは今日は学校休みかぁ。いいなぁ~」
    「エヘヘ、羨ましいだろー。」
    「ミヒロちゃんは今日は学校に行かないんだから私のお手伝いしようね~」
    「え?」
    硬直する俺。ウインナーをつまむ箸の手が止まる。
    「ま、当然だよねっ♪」
    味噌汁の残りをすする。実由。
    「ま、仕方無いか…」
    (私もお手伝いしますよ。)
    意識体が何を手伝ってくれるんだかwwwwww

    朝食後、実由は学校に出かけ、俺と母さんは家事を行なう。
    家事といってもほとんどやり方の知らない俺なので母さんに色々教えてもらいながら
    掃除、洗濯をこなしていく俺。
    昨日のマルさんの話から俺が男に戻れる可能性は無くなってしまったので
    「もう腹を決めて女の子修行しなきゃ駄目よ~」
    などと母さんに言われ、渋々家事に取り組む俺。まぁ、仕方無い。
    そうこうしているうちにすっかり時間がお昼時になってしまった。
    今日のお昼は俺の作ったパスタ。
    あさりときのこをソテーした後、ホワイトソースと混ぜ合わせ
    茹で上がったパスタにからめる。
    …うむ、いい味。料理の腕だけは着実に上がっているようです。
    ポイントはあさりの下処理、これに尽きますね。
    「ミヒロちゃん、美味しい~! お料理上手ね~」
    「ホント? エヘッ、嬉しいなっ☆」
    (ミヒロさん、仕草が段々女の子っぽくなってますね)
    …ギクッ。そ、そう?
    マルさんに指摘され思わず動揺する俺。身体だけでなく心まで女の子になってしまうのか?
    そんなのやだぁ~、きゃは☆
    「ミヒロちゃん~可愛い~」
    (可愛いは正義ですね、わかります)
    「…お願いだから心読まないでくれますかっ」
    …もう、やだ。

    172 = 169 :

    かくして賑やかに昼食が終わり、俺はキッチンで食器の後片付けをする。
    「そうだ~、お昼ご飯を食べたら今度はお買い物行ってくれる~?」
    「ほえ?」
    お皿を洗う手が止まる。買い物ねぇ。
    「こんなに上手なんだから晩御飯の準備、ミヒロちゃんにおまかせしちゃうわ~」
    背後から俺に抱きついてにっこり微笑む母さん。
    「まぁ、いいけど。何を買えばいいの?」
    「何でもいいわよ~。ミヒロちゃんの食べたいもので~。」
    …俺の食べたいものか。う~ん、どうしようかな。
    「それじゃ~、お金渡しておくからお願いねぇ~」
    母さんは俺にお金を渡すと庭の方に行ってしまった。母さんは趣味の庭いじりに興じるようだ。
    (お買い物ですか。楽しそうですね。)
    どうなんだろうか? 楽しいかはともかく、今の俺の姿で外に出かけるのは流石に
    躊躇われるのですが。
    「…まぁ、いいや。」
    とりあえず外出用に着ていく服を選ぶため、部屋に戻る俺であった。

    173 = 169 :

                   ◇ 
    「うーん、どおしょうかなぁ…」」
    クローゼット内の洋服たちとにらめっこを続ける俺。
    どうせ近場のスーパーでの買い物だし、出かけるにしてもそんなに気合いの入った服装は
    必要ないのだが、そもそも俺の現在所有する服がどれも女の子全開の可愛いものばっかりなので
    派手で無く大人しめの無難なものを探すのが困難という問題に直面している。
    (別にどれでもいいじゃないですか。どれも可愛くてセンスがいいですよ。)
    「分かっちゃいるけどぉ…、恥ずかしいんだよぅ。」
    女の子のファッションに慣れてないので自分が着込んだ姿を想像するだけで赤面しそうです。
    (これはどうです?)
    マルさんは赤のスカートを選ぶ。ちょっとタイトな感じのミニ。
    「派手だ…」
    (そうでもないですよ? ミヒロさんはこの位が似合うと思います)
    「でも~」
    (それではコレなんてどうですか? 可愛らしいですが結構大人しめですよ)
    次にマルさんはベージュのワンピースをチョイスする。成程、色も大人しめだな。
    ところどころの白いフリルもそんなに派手で無いし。
    …丈は相変らずミニに近いものがあるが。
    (あとは上にこの赤いボレロなんて着込むといいですよねっ)
    何だか洋服選びを楽しんでいるような気持ちが伝わってくる。
    ワクワクしているというか、はしゃいでいるというか。
    「マルさんはこの世界に来て日が浅いのにファッションとかに妙に詳しいですね…」
    (そうですか? 実はミヒロさんのお母様や実由ちゃんから色々教わったんですよ、うふふ)
    …え? 何時の間に?
    俺の知らないとこで何してるんですか、あなた達は?
    (ふふっ、いいですからコレに決めましょうよ?)
    「う~ん、どうしようかなぁ~」
    煮え切らない俺。そもそも乗り気でないというのもあるが。
    この姿になったせいで元々出不精な俺自身にさらに拍車を掛けたような気がする。
    (着慣れないのでしたら昨日着ていた実由ちゃんのワンピースを着ますか?)
    「アレのほうが派手だよ…」
    (ミヒロさんの言う派手でないものといえば見た限りではコレしか有りませんよ)
    「そうなんだけど…」
    (時間が無くなっちゃいますよ、急がないと。)
    「…」
    結局、マルさんの勧めた服を着る事になったのでした。

    174 = 169 :

                       ◇

    俺が向かうスーパーは自宅から歩いて10分程の距離にある。
    その道のりを俺は歩いていた。 
    「やっぱ、スースーして落ち着かない…」
    ワンピースの丈を気にしながら歩く俺。
    (慣れたら気になりませんよ。こういうものだと割り切るのが一番です)
    「そうは言ってもぉ…」
    (服選びの時といい、ミヒロさん女々しいです。何だか男らしくないですよ?)
    えー!? ち、ちょっとぉ、マルさん!!
    「お、女の子なんですけどっ!!」
    もー!! 矛盾してるよおっ!!!

    …とか、やっているうちに目的のスーパーに到着。
    まだ夕食の買出しの時間には程遠い時間なので店内は落ち着いている。
    「さーて、何買おうかな~♪」
    俺は本日の夕食を何にするか各売り場を回りながら考える。
    (ミヒロさん楽しそう、何だか生き生きしてるww)
    「そうかな?」
    (ハイ)
    「う~ん、言われてみればそうかも知れない。 自分の作った料理をみんなが美味しいって
    言ってくれたんで頑張ってまた美味しいものを作ろうかなって、ね?」
    (ウフフ、可愛いです)
    「! いや、そのっ、可愛いなんてっ、止めてくれない? 恥ずかしいからっ!」
    あまり人の居ない時間帯で良かった。
    傍から見たら女の子が一人で慌てたり赤面したりしているのだ、挙動不審にも程があります。
    「もぅ、マルさんったら…」
    ブツブツ言いながら買い物を続ける俺。

    程無くして買い物を済ませた俺は自宅に向けて歩き出す。
    スーパーの近くに俺の通う高校があるのでさっきから制服を着た生徒とすれちがう。
    「…」
    試験期間中だもんな。こんな早い時間に学生が歩いていても不思議ではないか。
    ぼんやりとその姿を見ながら俺は足取りを進める。
    サトシも試験が終わって帰っているところかな?

    175 = 169 :

    「あれ? ミヒロさん…だっけ?」

    「え?」
    俺がそう思った矢先、俺の目の前に制服姿のサトシが立っていた。
    サトシはすぐ近くのコンビニから出てきたばかりで手にはコンビニ袋を下げている。
    「え、えっと、あなたは…」
    一瞬頭の中が真っ白になり、思わず後ずさりしそうになる。
    「えーっと…昨日会ったんだけど、忘れてしまったかな? ヒロアキのダチのサトシなんだけど…」
    俺が思いっきり引いている様子を見て少々戸惑うサトシ。
    今の俺にとって最も顔を合わせたくない人間だもんな、どう接すればいいのか分かんないよ。
    「…あ、ハイ、分かります、サトシさんですよね…」
    俺はこれ以上何を言えばいいのか分からず黙り込んでしまう。
    「いや、その、そんなに引かれてしまうと俺も困っちゃうんだけど。いきなり声をかけて
    気を悪くしてしまったのならゴメン。…迷惑なら俺もう行くね。」
    サトシは俺の反応にちょっと落ち込んでしまったようでそそくさと帰ろうとする。
    「…待って。」
    「え?」
    思わずサトシを呼び止める俺と意外な反応に立ち止まるサトシ。
    「…別に迷惑じゃない。急に声を掛けられて驚いただけ、ゴメンなさい。」
    「そうなんだ。偶然とはいえ会えて良かったよ。」
    「会えて良かったって…どうしてですか?」
    サトシを引き止めた事に若干の後悔をしつつもサトシの言葉が気になる俺。
    「おれ、…じゃなかった、私とサトシさんが初めて会ったのは昨日の事ですよね?」
    「まあ、そうなんだけどね。…実はさ、気になってたんだ。ミヒロさんのこと。」
    「え?」
    思わずサトシの顔を見る俺。サトシは俺を見てニッコリ笑っている。
    …今、何て言った? サトシの奴?
    思考が止まる俺。サトシは相変らず俺を見ている。
    (いきなりの急展開ですか☆)

    (゚д゚)ポカーン
    ( ゚Д゚)ハッ!
    なんでそうなる!!

    176 = 169 :

    ちょっと短めですが、今回はここまでです。
    自分でいうのもなんですが、なかなか進まない展開にorz
    しかし、過疎ってますなww

    178 :

    GJだが静か過ぎるな

    179 :

    GJ

    無駄に

    ざわ・・・
    ざわ・・・

    いってるよりはいいんでないかい

    182 :

    起きろ!!

    183 :

       どんだけ☆エモーション(その7)

    「…で、マックに来たわけだが」
    立ち話もなんだし、というサトシの提案によって俺とサトシはちょっと足を伸ばして
    最寄の駅前のマックに来ている。
    俺はバニラシェイク、サトシはコーヒーを頼むと窓際の適当な場所に座る。
    「いきなり誘ってゴメンね。」
    サトシは俺にシェイクを手渡し、向かい合わせの位置で椅子に座る。
    「いえ、別に大丈夫ですからっ。」
    何が大丈夫なのか良く分からないがとりあえず何事も無いように振舞う俺。
    それにしても。

    「…実はさ、気になってたんだ。ミヒロさんのこと」
    (サトシ君の言葉、気になりますねっ)
    さっきからマルさんのドキドキ、ワクワクしている気持ちが俺に伝わってくる。
    何と言いますか、マルさんってかなり乙女全開な女の子なんですね。
    マルさんにつられているかどうかはともかく、俺もマックまでの道程の間ずっと
    胸がドキドキしっぱなし、さらに緊張しまくってサトシとの会話の内容が
    良く憶えて無いほどだった。
    ―マルさん、俺とサトシは昔からの親友であってそれ以外の何者でも無いですよ?
    何を期待しているのですか?
    心の中で俺はマルさんに話しかける。
    (あら、何を言ってるんです?前はともかく、今のミヒロさんとサトシ君は異性の関係なんですよ?
    これを期待せずして何を期待するんですか?)
    ―だからって、俺とサトシはそうならないって。
    (ミヒロさんはともかく、サトシ君はそうでは無いかも知れませんよ。それに)
    ―それに?
    (以前は親友同士だった関係からの発展、何か萌えるシュチュエーションですよねww)
    ―ボーイズ・ラブかよっ!? 全く女って奴は…って、俺もか?
    「えーと…、ミヒロさん、どうしました?」
    怪訝な顔をしているサトシ。
    いけねっ、またこれだ。
    俺とマルさんのやりとりは傍から見れば一人百面相をしているようにしか見えない。
    怒ったり、しかめっ面をしたかと思えばニヤついたり涙目になったり忙しい限りである。
    「いえいえっ、ちょっと色々思い出しちゃって思わず顔に出ちゃったのかも知れません。
    ごめんねっ、変な女の子で…」
    その場を取り繕うように笑って誤魔化す俺。
    「いや、何だか安心したよ。ミヒロさんと会った時、あまり顔に表情を出してくれてなかったから
    俺もどうしたらいいか分からなかったけど今のミヒロさんはいいよね。
    やっぱり女の子は表情豊かな方が素敵だし、そのほうがとっても可愛いよ。」

    184 = 183 :

    「!?」
    (!?)
    俺とマルさんは二人して固まった。
    か、可愛いっですとっ!!
    (やだ~もぉ~、サトシ君ったらwwww)
    マルさんはサトシのセリフにときめいてしまったようで、本気でドキドキしている。
    おいおいっ、あんたがサトシに惚れてどうすんですか…。
    とはいえ、俺も「可愛い」というフレーズが頭の中でグルグルして回ってドキドキしている。
    何だろ? この感情は?
    しかし、サトシが女の子に対して何処かに誘ったり、可愛いなんてセリフを言ってくるなんて
    あの堅物にしては意外といえば意外だ。
    俺の知らないサトシ。これはこれで妙に寂しい感情が浮んでくるのも事実であった。
    「…で、いいかな?」
    「え? あ、ハイ」
    サトシの声で現実に引き戻される俺。
    いけねっ、またまた自分の世界に入ってしまっていたようです…。
    「実は聞きたいことがあってミヒロさんを誘ったんだけどね。」
    コーヒーを口にするサトシ。
    あれ? 確か俺の事が気になって誘ったってサトシは言ってたよな?
    なんだか自分が期待している展開と異なる方向に進んでいるような予感がする。
    所詮、社交辞令みたいなもんですか。ちぇっ。

    …あれ、期待なんかしているわけないですよね?

    「ミヒロさんってつい最近あの家に来たの?」
    「あ、ハイそうですけど。」
    「ふーん、ヒロアキってもう海外の方に行っちゃったの?」
    「え? おr、じゃなかった、ヒロアキ君ですか? 行ったといえば行ったような…」
    「ような?」
    「いえ、今朝の早いうちです。出かけてしまったのは。」
    「ひょっとして昨日買い物していたのは準備の為だったのかな?」
    「えーと、まぁ、そうですね…」
    なんだか会話の内容がミヒロとは関係の無い話になっているんですが。

    …でも、成程。サトシが俺(ミヒロ)を誘った理由が分かった。
    今日の朝、母さんとの話に納得いかないサトシはヒロアキの家に住む事になったミヒロに
    事実を確認しようとしているわけなんですか。
    (え~、いい展開になるとおもったのに~! ミヒロさん、冷静に分析してないで
    サトシ君に積極的にアプローチしましょうよー)
    …いいですから、話を蒸し返さないで下さい。

    185 = 183 :

    「サトシさん、今朝家に来てましたよね? かあs…、晴子さんの話に
    納得いかない事でもあったんですか?」
    「いや、そういう訳では無いけど、話が唐突すぎてさ。
    だって、昨日奴と一緒に学校から帰って直ぐにだよ? あの時俺と居た時はそんな話全然無かった。
    あの後 奴の携帯にも何度も電話したけど繋がらなかった。不自然だし、おかしいと思わないかい?」
    「たしかにそうですね…」
    声が小さくなる俺。母さんの話はともかく、サトシの電話に出なかった当事者なので気分的に
    後ろめたい気持ちになります。
    「今朝の晴子さんの話も何だか話が出来過ぎているような気がするし、
    何か隠しているような気がしてならない」
    「はあ…」
    鋭い奴と思いつつも顔には出さない。
    「で、ミヒロさんに実際のところヒロアキがどうなっているのか聞きたいんだ。」
    「えーと、実際もなにも晴子さんのいう通りでして、それ以外私には何も答えようが無いです」
    …これ以上何を言えというのか。
    俺の動向については正直なところ追求して欲しくない話題ではある。
    今後俺自身どうなるか分からないので適当な事も言えないし、出来る事ならサトシには
    あまり俺に関わらないで欲しいのが本音である。
    サトシには悪いがとにかく無理矢理にでも納得させてこの話を終わらせないとな。
    「じゃあ、ヒロアキは本当に海外に行っちゃったのかい!?」
    「はい」
    「本当に?」
    「何度言われましてもそう答えるしかありません」
    「そう…なんだ……」
    「…」
    しばし沈黙。
    さすがにサトシも何も言えず黙り込む。
    俺は俺でどうしたらいいのか分からず黙ってサトシの様子を伺う事しか出来なかった。
    (サトシ君、黙り込んでしまいましたね。)
    ―多分この状況だと皆黙り込むしかないのかも知れませんが。
    俺はすることも無くぼんやりと店内を眺める。
    店内は落ち着いていてお客はおしゃべりに興じたり本を読んだりとのんびりとした雰囲気だ。

    186 = 183 :

    「…で」
    サトシが口を開く。
    「え?」
    「なんでかな…。何でヒロアキは俺に何も言ってくれなかったのかな…」
    「え…」
    俺はハッとしてサトシの顔を見る。
    何だか寂しそうなサトシの顔。
    「俺とヒロアキは昔からの親友でさ、ずっとつるんで行動していたもんでお互いの事なんか
    良く分かっていたし、これまで隠し事とか全然無かったんだけど…どうしちゃったのかな。」
    「それは…」
    親友だと思ってた人間が何も言わず急に何処かへ行ってしまった。
    それに対しての切ない思いがポツリと口から出てしまったサトシ。
    俺はサトシのそんな姿を見た瞬間、急に申し訳の無い想いにとらわれた。

    「…ごめんね。ミヒロさんには全然関係無い話だったよね。折角誘っておいて
    こんな話しかしないで全然楽しくないよね、つき合わせちゃってホントごめん。」
    申し訳無さそうにミヒロ(俺)に謝るサトシ。
    「そんな…」
    口ごもる俺。
    いや、悪いのは俺だ。これだけ俺の事を心配しているにも関わらず
    俺は自分の事しか考えてないばかりかサトシを自分から遠ざけようとしていたのだから。

    こうなって初めて知る、親友の存在。
    ホント、サトシは俺には勿体無い位のダチだよな…。
    今の俺はこんな姿なのでヒロアキとして接する事は出来ないし、
    今さらミヒロがヒロアキだと言うのも難しいところだ。
    だけど今の俺でも何とか奴の気持ちを和らげる事くらいは出来るはず。

    「いいえ、そんなこと無いです。…その」
    「ん?」
    「サトシ…さん、ホントにヒロアキ君の事 親友として気にしているんですね。
    羨ましいです、ヒロアキ君にこんなにいい友達がいるなんて。」
    「そうかな? でも奴は今回の事について俺には全然話をしてくれなかったんだよ。
    俺はともかく、あいつにとって俺はそんな程度の友人でしか見てないのかも知れないよ。」
    やや自嘲気味にサトシが呟く。

    187 = 183 :

    「…!!」
    俺はサトシの言葉に反応する。
    確かに連絡とか相談とかしなかったのは俺が悪いにかも知れない、だけど。
    「そんな程度」って、サトシお前は何て事いうんだよ!
    俺がお前に対してそんな訳ないだろうが!
    といいたいのを俺は必死に我慢する。…くそっ。
    そう思った瞬間、俺は腹が立って涙が溢れてくる。

    あー、もう駄目だ。我慢できないっ!
    「そんな事ないっ!」
    「…え、ミヒロさん?」
    俺の突然の口調に驚いた様子のサトシ。
    「どうしてそんな冷めた事いうんだよ、そんな程度の友人だなんて。
    サトシは今までヒロアキと接して来たんだろ? ホントにヒロアキがお前をそんな程度でしか
    見てないような奴だったのかよ?」
    「それは…」
    「お前は知っているはずだ、ヒロアキがどんな奴だったかを。
    怪我のせいでサッカー部を退部する事になったヒロアキが自分の事よりも
    一緒に退部をしようとしたお前の事を心配していた事や、お前が病気で学校を
    1週間休んだ時も毎日家まで様子を見に来ていた事とか、ヒロアキがお前の事を
    そんな程度の友人でしか見ていない奴だったらそこまでするのか?」
    「…」
    「自分のダチならダチの事を信用してやれよ。ヒロアキにはお前に言えない事情が
    あるんじゃないのか?」
    「…」
    サトシは黙って俺の話を聞いている。
    「きっと有ると思うぞ、サトシと連絡がとることの出来ない理由が。
    だってこれだけ自分の事を心配してくれる友達だぞ? 連絡を拒否するなんて
    有り得ないだろうが。」
    「確かに…そうかも知れない。」
    そう言ったサトシの表情は何となく和らいだように見えた。
    「そうそうっ、ヒロアキはサトシに心配させまいとする何らかの理由があると思うぜ。
    こんな自分の事考えてくれるダチを無視するなんて許せない話だよっ」
    俺はそう言うとサトシの肩口に手をかけ、Vサインをしてサトシに( ̄ー ̄)ニヤリッ、と笑いかける。
    「…! あ、うん、そうだよな。」
    サトシは一瞬、驚いた表情を浮かべた。だがすぐに笑顔で返してくれた。
    「今は連絡が取れないから話すことも会うことも出来ないかも知れない。
    だけどお前の相手を思う気持ち、…その気持ちは必ず相手に伝わると思うぜ。」
    「…そうかな?」
    「絶対だ。俺が言うんだから絶対だよっ」
    だって俺がそのヒロアキ本人だもんな。

    188 = 183 :

    「…俺?」
    怪訝な表情を浮かべるサトシ。
    「あ、いやっ、わたし、私っ。アハハっ」
    慌てて言い直す俺。ヤバイヤバイ、つい素が出てしまったよ。
    「アハハ」
    「ハハハ」
    何となく俺とサトシは互いに笑い合った。
    「…ミヒロちゃんってスゴイね。なんだか圧倒されてしまったよ。
    最初の印象は大人しそうな娘だなって感じだったけど、実は結構熱い娘なんだね。」
    「そ、そうなんだよね。皆に良く言われるんだ、見た目と中身のギャップが大きいって。」
    今度はボロを出さないようにしなきゃ、と思いいつつもサトシも俺もすっかり打ち解けた雰囲気に
    なったので変な敬語が無くなり、自然な話し方になっている。
    「うん、確かにギャップが大きいかな。さっきの変貌ぶりにミヒロちゃんの見る目が
    全然変わってしまったよ。」
    「アハハ、サトシ君私のこと幻滅した? こんな男っぽい女の子だから。」
    「ううん、そんな事ない。むしろ前よりいいかも知れない。」
    「え?」    
    サトシの返答に思わず考え込む俺。
    前よりいい? おしとやかさを強調して(あくまで本人の主観)いた前のバージョンの俺より?
    「何ていうんだろ。ミヒロちゃんの口調とか雰囲気とかは俺にとっては結構昔から
    慣れ親しんでいるんだよね。だから不思議と安心できるというか、心許せるというか…」
    昔から慣れ親しんでいる? それって…
    「で、でも女の子がこんな感じって変だよねっ」
    とりあえず否定的な返事を促す俺。確認の意味合いもあるのだが。
    「そうかも知れないけど、俺はそうは思わないよ。昨日、初めてミヒロちゃんに会った時
    俺は君に言った思うけど不思議と初対面な気がしないって言ったよね?
    その時は何故か分からなかったけど、今その理由が分かったような気がする。」
    「…え」
    「さっき俺に語っていた時のミヒロちゃん、まるでダチのヒロアキに雰囲気がそっくりなんだ。
    姿形は違うんだけど、何だかそっくりなんだよな。」
    「…」
    思わず黙り込む俺。ひょっとして俺(ミヒロ)がヒロアキだと分かった?
    …でもなんだかサトシの雰囲気からしてそうでは無いようだが。
    「で、改めてミヒロちゃんと会って分かったんだ。」
    「な、何が?」
    「ミヒロちゃんが良ければなんだけど、…また会ってくれないかな?」
    「…」
    「…え」
    「…ええっ?」
    顔がどんどん驚きの表情に変わっていく俺。

    189 = 183 :

    (サトシ君、いよいよ本題に突入ですねっ、私も待ち焦がれた甲斐がありますww)
    嬉しそうなマルさんの思考が飛び込んでくる。
    マルさんはこの展開を読んでいた? 期待していた?
    「…実はさ、気になってたんだ。ミヒロさんのこと」
    あれってヒロアキの状況を聞きだす為にミヒロを誘った口実では無かったのか?
    様々な疑問符が浮ぶ俺。

    「…駄目かな?」
    目を白黒させている俺を見てちょっと躊躇いがちに尋ねるサトシ。
    そんな憂いの表情をされると…俺。
    (ミヒロちゃんっ!! サトシ君が聞いてますよっ!! 早くOKして下さいっ!!)
    そ、そんな…
    (モタモタしないで下さい! 男らしくおkして!!)
    男らしく!? ちょっとぉ、だって今は女のk
    (早くしろ~!!!!! ミヒロ~!!!!!)
    「ひい、いいえっ! 全然OKですっ!」
    「本当? ありがとう、嬉しいよ」
    マルさんの心の叫びに思わずOKしてしまった俺。
    …マルさん、恐すぎだよ~っ!!
    そんな事など知らぬサトシは嬉しそうに笑う。
    …あ、でも悪くないかも。今のサトシの笑顔見たら胸が不思議にキュン!って、なったから。
    何気に心地良い胸の鼓動。ひょっとして、これって…

    (やったwwやったww うふふ、楽しみ~wwww)

    …あれ?
    ひょっとしてこれって俺じゃなくって、マルさんの胸キュンですか?

    (つづくww)

    …あれ? つづくって…?

    190 = 183 :

    投下しました。
    話の終わりが見えないです。予定では10くらいで終わる予定ですが、
    これでは終わりませんwwww ちょっと忙しくなってきたので
    次回はいつになることやら。正直、ちゃんと完結できる自信がww

    191 :

    gjjgj
    続くほうが俺は嬉しい

    194 :

    鮮やかな桃色のパンツ。
    僕が最後に見たのはスカートの中から覗く一瞬の幸福だった。
    間もなく僕は意識を失って、通学路の上に倒れ込んだ。



             ○  


    「あたたたたー」
    女がぶつけた頭をさすりながら起きあがる。
    「まったく一体何があったんだ?」
    周りを見渡す女。女の近くには通学鞄と、少し離れた所に男とその鞄が横たわっていた。
    「わっ、大変だ」
    女はすぐさま男の元に駆け寄る。
    「大丈夫ですか……?」
    少し申し訳なさそうに声をかける女。
    「……」
    応答はない。
    「……これは、人口呼吸が必要なのか……?」
    女は逡巡した。どうも引け目があるのだろう。
    そしてその場で少し考え込んだ。人工呼吸は関係ないだろっ!とツッコミを入れる者は誰もいない。
    「男に人工呼吸は……嫌だが仕方ない……ってあれ?男?」
    首に手を当てて唇をつけようとしたときに
    そこで初めて事の異変に気付いた。
    「あれ?僕がぶつかったのって、男だったっけ?」
    女は男の首に手を当てつつ疑問に思う。
    じゃああのパンツは……、などと少し考えこむも、目の前に男が倒れているのは事実。
    「僕の勘違いだな……、さて、人工呼吸を」
    と言って唇をつけようとしたとき

    195 = 194 :

    「人口呼吸関係ないわーーっ!!」
    勢いよく男が起きあがった。
    「アホーーっ、お前アホかっ!!」
    すると女はぽんと手を打ってにっこり微笑んだ。
    「そういや、そうだな」
    「今頃気付くなーーーーっ!!」
    男が激しいツッコミを入れる。
    そして一通りツッコミを繰り出した後、
    「ってあれ?」
    男も異変に気付く。
    「わたしがぶつかったのって……どこかのチンカス野郎じゃなかったかしら」
    どこかのチンカス野郎とはひどい物言いだが、男はそう言った。
    女は男の一人称を疑問に思いつつも口を挟む。
    「実は僕も女の子にぶつかったと思ったのに、あなただったので驚きました」
    間髪入れず
    「チョットマテオマエ」
    男が般若の形相で睨み付ける。
    「イマ、ナンテイッタ」
    「え、いやあの、てっきり僕はあなたが女の子だとばかり思っていて」
    「どうみても女だろーーーがっ!!!」
    キレた。男が失礼しちゃうわ、なんて言いつつ
    「全く私のどこが男に見えるわけ?だいたいスカートを履いている男なんか……あれ?」
    自分のズボンを触りながらマヌケな声を出す。
    「ちょあれ?なんで?なんでわたし学生服着てんのーーーーーーっ!」

    196 = 194 :

    「うそっ、いや、なにこれっ!!」
    「あのー、学生服着てるのがそんなにおかしいんでしょうか……」
    「おかしいも何もわたし女っ!!……だけど……まさか」
    男がおそるおそるという感じで
    「あの、さっきから思ってたんだけど、あなたわたしに随分似てるわね」
    「そういうあなたこそ……まんま僕じゃないですか」
    ごくり、と喉を鳴らす男。
    「あのー、一つ聞いて良いかしら」
    男が質問する。
    「あなた性別は?」
    「男」
    「…………自分の服装見てみ」
    え?と女は自分の服装に目を遣る。そして……

    青ざめた。
    「ぼ、僕にこんな趣味があったなんて……」
    「違うだろーーーっ!!」
    男が突っ込む。
    「いやでも、あれ?あれ?あれ?なんか重いものが胸に……」
    自分の胸を揉みながら女が言う。
    「ちょ、揉むなアホーーーーっ!」
    男が女の頭をぶん殴る。
    「いっったーー」
    「さわんなエッチ変態バカっ!」
    顔を真っ赤にしながら男が叫んだ。
    「ななな、なんであなたに怒られなきゃ」
    女が本当に驚いたというような声をあげた。
    すると男はまだ顔を赤くしつつ大声を出して、
    「怒るもなにも、それはわたしの体だアホーーーーっ!!」

    197 = 194 :

    それから数分後、女が沈んだ声で言った。
    「あの、それ本当ですか?」
    男は答える。
    「だって状況を見たらそれしか考えられないし、それに」
    制服の胸ポケットから一冊の生徒手帳を取り出す。
    「こんなもの入ってたし」
    「あ、それ僕のっ」
    女がその生徒手帳を受け取った。
    「じゃあやっぱり本当に」
    女が言う。
    「そう」
    と男。
    そして二人同時に


    「体が入れ替わってるーーっ!!!」」

    198 = 194 :

    「信じられないっ」
    女が悲鳴をあげた。
    「こんなの非科学的過ぎるっ」
    「わたしもそう思うわよ」
    はぁ、と(中身は女)がため息をつく。
    「是非夢であってほしいけど……」
    自分の頬をつねり
    「そうじゃないみたい……」
    「……ですね」
    (中は男)が情けない声を出す。
    「決定的なのは……わたしに玉と竿がついてることかしら」
    そういいながら自分の股に手をやろうとして
    「ちょちょちょ、やめてくださいっ!!」
    女が焦ったように声を出した。
    「遅いわよ、もう確認したから」
    はぁ、と(実は女)がため息をつく。

    199 = 194 :

    続きを書く予定ですが今日はこれくらいにします。
    トリつけときます。

    200 = 194 :

    「それにしても」
    男が口を開く。


    以下、男、女は精神によって区別する。


    「あんたのチンポ、やけに小さいわよねなんかこう、短小?みたいな」
    「わーわーわー」
    男が必死にその声を妨害する。
    「あーあ、こんな情けないものをつけてしまうなんて、心まで情けないわ」
    「そんなにいじめないでくださいよぉ」
    「あ、あと」
    女が言う。
    「わたしの体触ったらただじゃおかないわよ」
    えっ、と男は胸に持って行こうとした手を止めた。
    「触ったらその、ぶっころだから」
    「ぶっころ……」
    男は少しだけ寒気に襲われる。
    「でも、とにかく、このままじゃマズイですよね」
    このままとは肉体が入れ替わった状況のことだ。
    「あったりまえじゃない」
    と女。
    「でも、どうします」
    男がどうしようもないよ、という顔をする。
    すると女はキッパリ言い放った。
    「解決策は、あるわ」
    女がびしっと男に指をさして言った。
    「もう一回ぶつかるのよっ!!」


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