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    元スレ別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子」Part2

    新ジャンル覧 / PC版 /
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    51 = 46 :

    「お、妹ちゃんいつも可愛いね、ところでその後ろの大胆な子は?」
    「それより兄貴の忘れ物頂戴、今日は急いでいるから、今度紹介する。」
    (実は男なんだが、とかいったら妹にしばかれるよなあ)
    「ほい、じゃータバコとライター」
    「どうも、じゃあ又ね」
    「さて、服を買いに行くか」
    「忘れ物ってこれかい!代わりの買えば良いじゃない」
    「ばっか、このジッポでつけたときの香りがな」
    そう言って、タバコに火をつけて吸い込もうとする
    「ごほっがはっえへっえへっ・・うええなにこれ」
    「兄貴タバコ止めてたら?体質も変わったんじゃないの?」
    「くやしいな・・・もったいないから残しておこう」

    52 = 46 :

    「まさか、2カップ負けるとは・・・」
    「初めて知ったああやって計るんだ。しかし70のDとは」
    「声に出すな恥ずかしいっ!て、言うか、道端で弄るな」
    「減るもんじゃないし良いだろ自分のだ」
    「兄貴周囲の目を気にしなさい」
    「・・・・・・・サーセン」
    「でも、身長とバスト以外全部同じとは、ある意味嫌味ね」
    「しかし、困ったな、理想が出来てしまった。」
    「は?何のこと」
    「俺が女に成ってしまったらそれはもう理想の女って事じゃないか?」
    「う・・確かに、でもすげームカツク」
    「取りあえず、スカートは勘弁してもらいたかったんだがスースーするぞこれ」
    「我慢なさい、ロングパンツの方が高かったんだから予算ぎりぎりだったじゃないの」
    「たしかに、でも喫茶店ぐらいいける程度あるし行こうぜ」

    53 = 46 :

    「アイスミルクティーとこのリンゴのシブーストってのセットで」
    「アメリカンホットであとチョコレートパフェ」
    店員「かしこまりました、少々お待ちください」
    「・・・兄貴まさかそう来るとは思わなかった。」
    「一度食ってみたかったんだよな。」
    「ほー、だからいつもあたしが食べてると欲しそうだったのか」
    「気付いてたならくれよ!」
    「甘いもの好きだし、くれって言わない限りやるつもりは無かった。」
    「おのれ~」
    店員「お待たせしました」
    「きたきた、チョコパフェ初体験」
    「なんかはずい言い方すんな馬鹿兄貴」
    「~♪」
    「聞いちゃないなこいつ」

    54 = 46 :

    「又食べたいなあれ。」
    「味覚まで変わってしまいましたか」
    「そう言えば戻りにコンビニで何買ったんだ」
    「んー、帰ってからで、必要に成ったときでいいと思うけど。」
    「わかった。」
    チャラ夫「おじょーちゃん達暇してたら遊ばない?」
    「やれやれ。」
    「うぜぇ、もうちょっとまともな台詞覚えて出直して来い!」
    妹はあきれつつぼやき、思い切りにらみつけつつそう返す。
    チャラ夫「は、はい・・・」
    チャラ夫(何だ今の迫力)
    「根本は相変わらずなようですね、お兄様」
    「なんのことだ?」
    「いえなんでも」

    55 = 46 :

    「そう言えば、彼女である女さんに報告したんですか?」
    「彼女じゃないんだって!タブンちなみに知っているのはお前だけだ」
    「取りあえずメールしてみたらどうですかね?」
    「判った。あて先友、女、タイトル大変だ、内容女になっちまったどうすればいい?と」
    「いやそれ・・・まあいいです。」
    「返信はえーな!友、kwwskとな、返信、家に来いと」
    「・・・」
    「女からも着たな・・・奇遇ね私は男になったわ・・・なん・・だと!?」
    「ちょうどいいようですね」
    「ちょ、電話してみる」
    「あー、はい男?声で判るかもしれないけどどうしよう」
    実に男らしい声である。
    「こっちも声で判るだろうけど、どうしよう」
    凄く可愛らしい声である。
    「とりあえずそっち行くわ」

    56 = 46 :

    「マジカヨ・・・男だけならず女ちゃんまで」
    「やー参ったね、どうしよっかこれ」
    「男結婚s(ぼかっがすっ)」
    抱きつこうとして、男と女に殴られる友。
    「何とちくるってやがる」
    「そうだ、男は私のだ」
    勢いで言う女。
    「おまっ!いやまぁ、喜んで」
    やや照れつつ返答を返す男。
    「何このバカップル告白してないんじゃなかったの?」
    「あ・・・」
    「なんてこった!」
    「何はともあれおめでとう?くそっ」
    「やれやれ、馬鹿集団だったか」

    このお話はひとまずおしまい。

    57 = 46 :

    うっかり、sageのまま書いてた
    女ねこさんの作品wwktkしながら読んでたんだけど
    我慢できずに書いた後悔はしてない

    58 :

    お二方、激乙なんだぜ?

    (´・ω・)意欲はあるのに絵描けねって何なのかね。

    59 :

    >>45
    乙~続きの続きwwktk

    >>57
    乙!久々に新ジャンルらしい会話ばかりのktkr

    62 = 46 :

    >>58
    意欲があったらとりあえず描きまくるしかないかと
    そのうち解決するかも知れないから是非に描いた絵を投下してくれ。

    >>59
    新ジャンルっぽくするために無理やり削ったからかなり変な文章に成っていてサーセン
    書いてみて思ったけど皆よく会話だけであれだけかけるわ。

    63 :

    >>57
    乙!
    >>62
    ですよね~会話だけのは難しいwwww
    俺は普通にしかかけないわ(それですら怪しいのに)ww

    65 = 46 :

    >>63
    普通なのでも描写が良ければいいと思うんだぜ

    続き書こうかと思ったけど、エロシーン省略したら叩かれそうで書けない俺が居る

    66 :

    自重せずに続き

    「ところでさっき買ったのなんだったんだ」
    「あれはまー、友が帰った後ね」
    「女ちゃんは良いのかよ!てかちゃんも変だなこれ」
    「女って呼び捨てで良いよ」
    「では俺は男様って呼ぶんだ」
    「うわーキモイわ」
    「了解であります男様っ!なのでお慈悲をっ」
    抱きつこうとするも女に止められる
    「駄目に決まってるKYだぜ友」
    「空気読んだからあの行動じゃないのか」
    「止めない方が面白かったかな」
    「まぁ、邪魔者らしいから帰る」

    67 = 46 :

    「さて、友さん帰ったし」
    買って来た物を出してくる、いわゆる生理用品である
    「なんで、生理用品?」
    「なるほどね、元女とはいえ居て良いのかな?」
    「まあ、ほらなにぶん経験も無いわけですし。それに、付き合うことになったのなら良いかなと」
    「初めては戸惑うかもしれないからね」
    「じゃあまず、知ってると思うけど月経説明から」
    「あるってのは聞いてるけどどんなもんかまではしらん」
    「(月経説明略)」
    「何か面倒くさそうだな」
    「面倒なんてもんじゃないよ、じゃあ使い方は私から」
    「とりあえず開けてみてみよう。棒のとはんぺんみたいなのかわからんなこれ」
    「(使い方などの説明省略)」

    68 = 46 :

    「ふむふむ・・・じゃあこの、通称座布団って方使えばいいか、指入れようとしたら痛かったし。」
    「なん・・・だと?」
    「いやほら、気に成って朝シャワー浴びつついろいろ弄った」
    「・・・・馬鹿が居ます」
    「しかしこれ、直に貼り付けるんじゃなくて、パンツにつけるのか、はがしたとき悩んだけど」
    「って、一個無駄にしてるし。まぁいいわ次からは自分で買うこと」
    「へいへい、何時成るかわからないなら持ってないと駄目か。面倒だな」
    「其れよりも、大きな問題があるけどどうしようか」
    「なにがです?」
    「なるほど、明日から会社どうするかか」
    「部長に連絡してみようか」
    「いやその前に親に知らせないとまずくないか。」

    69 = 46 :

    「あ、母さん?俺だけど」
    「ああ、男もやっぱりなっちゃったか。お父さんやっぱりなったみたい」
    「は?ナニガ?訳わかんない」
    「いや、だから女になったんでしょ?うちの家系たまに有るのよね」
    「遺伝?冗談だろ・・・」
    「だからアンタの名前どっちでも良いようにつけたじゃないの」
    「・・・わかった。これ治らないの?」
    「死ぬまでずっとそのままみたい、ちなみに母さん」
    電話を切る男
    「遺伝らしい」
    「これは、もしかしてうちもなのか」

    70 = 46 :

    「あ、父さん?女だけど、男になっちゃった」
    「んーあーごめん」
    「ごめんって何?」
    「父さんな、男の子欲しかったから必死に研究して薬作ったんだ」
    「・・何で遺伝子研究所に勤めてるのかと思ったら」
    「いろいろ実験して大丈夫そうだったんで使った、後悔はしていない。」
    「母さんは知ってるの?」
    「もちろん母さんも欲しかったから応援してくれた」
    「なんて親達だ・・・丁度良かったからいいわ。」
    「なんだって、じゃあ男のままで良いのか!?」
    「いいわ、男が女になっちゃったし。」
    「納得は行かないがまあ良い。名前はもともと平気なようにつけたしな。」
    「こっちもかい!」

    71 = 46 :

    「なんだか大変そうだな」
    「問題は無さそうだからいいんじゃないかな」
    「さて部長に電話するか」
    部長「男君なんだね?」
    「もしもし部長」
    部長「妹ちゃんかい?男君に何か合ったのかね?」
    「いや部長、男なんですが朝おきたら女に、そして女ちゃんが男に成ってしまいました」
    部長「ギャグだろ?とりあえずシャメうp」
    「じゃあ、二人とも撮影して送ります」
    えーと撮影・・・IDじゃ無くて社員番号付けてっと
    メール送信

    72 = 46 :

    部長「まぁ事実のようだが、明日は朝着たらそのままデスク待機で、社長に報告だ」
    「わかりました」
    「制服とか着替えとかどうするんだろ。」
    「背広は俺ので丁度良さそうだな、試しに着てみろ」
    「おー丁度いいね、なんて便利な体」
    「俺が着てたときより似合ってやがる」
    「うーん、そっちのはあたしのだとロング系は全部駄目ね、上は丁度良さそうな気もするからとってくる」
    「了解とりあえず、家で待ってるわ、あーついでだから俺の服まとめて持ってけもう着れないし」
    「ありがと、じゃあ又後で」
    大量の着替えをゴミ袋に詰め込んで持ち帰る女しわになりそうである。
    「兄貴はずっと女のままですか」
    「一度変わるとしんでも戻らないらしいからな。」
    「そうでしたか。」

    73 = 46 :

    「そう言えば男は、女に成ってしたの?」
    「そういうお前はどうなんだ?こっちはシャワーで弄ったといっただろ痛いだけだったが」
    「二人とも自重・・・」
    「してみたわ、朝起きて最初になんていうかすっごい疲れた」
    「んー?そんなもんかね、男のときはそんなでも無かったが」
    「いやだって、あそこまで大きくなると思わなくて。」
    「なん・・だと・・・?ちなみにどのぐらいだ」
    手で長さとサイズをジェスチャーする女。
    「それは冗談だろ、俺だって標準よりちょっと有る程度だったけど」
    「ふむ、其れが事実だとすると、なるほど。」
    「何時から其処に居たっ!?」
    「ここはそもそも私の部屋です。二人の世界入るのは構いませんが、せめて兄貴の部屋でどうぞ。」

    74 = 46 :

    「二人の世界じゃなければいいと、そうだせっかくだから女見せろ」
    「何言ってるん・・・(にやり)おk判った」
    おもむろにズボンを脱ぎ始める
    「・・・・(わくわく)」
    「恥ずかしがってないぞ・・何こいつ・・・」
    「こんなんだけどどうなの?」
    「平常時でこれかよ。硬くなったらと考えると危険だな」
    「なるほど、判りました。とりあえずしまってください」
    「はいはい、しまいますよっと。」
    「で、何がわかったんだ」
    「要するにですねバストカップ=ナニのサイズです。」
    「なるほど確かに女確かぎりぎりFだったよな」
    「うんGにぎりぎりならないFだったね」

    75 = 46 :

    「でもって俺は標準よりちょっとだけ大きめだった」
    「ということは今サイズは?」
    「70のDらしいぞ」
    「おー、丁度良さそうなちょっともまs(がすっ)」
    男もなぜか殴られる
    「二人とも自重してください。兄貴も仮にも妹が居る前で」
    「サーセン」
    「しかし、兄貴懲りずに又弄るつもりですか?」
    「そりゃもちろん、神秘探求って奴だ痛いだけだったが。」
    「ちゃんと教えてあげないとそのうち怪我したり病気になりそう」
    「其処で提案ですが、正しい(?)しかたを教えましょうか?」
    「!?」

    76 = 46 :

    「と言うのも、兄貴をたまには苛めてみたいって言うのも有りますが。」
    「あ、それ賛成てか、あたしも混ぜろ」
    「ナニコレ、貞操の危機って奴?俺弄ばれる?」
    「否定しないということは肯定と取ります。」
    「じゃあとりあえず脱ぎましょうか。」
    「ちなみに、兄貴は女さんに教えてあげること。」
    「ちょ、おまいらそんなさくさく脱ぐな、こっちは外し方が判らないんだから。」
    「兄貴それフロントホックだから後ろ幾ら弄っても外れない。」
    「あ、ホントだ、店員の人に色々つけてもらってそのままだったから、どっちだか忘れてた。」
    「自分で付け外しできるように練習からだね。」
    「ちなみに両方のタイプとも4つずつ買ってあるので、両方練習からです。」
    「何て面倒な、フロントの奴だけでいいじゃないか。」

    77 = 46 :

    「そうもいかないよ、たまに肌によって前だとかぶれる人も居るから。」
    「ふむ、幸い大丈夫そうですね」
    「おま、人の乳両手で広げて真中見るな」
    暫く付け外しの練習をさせられる男
    「では練習はこの辺で」
    「本題と」
    「いきましょうか」
    「お前等ハモるな、って言うか目つきがこえええええええ!」
    ~~~お好きに妄想してください、ただし男を開通するなよ!~~~
    「何か・・・もうね・・嫌い。」凄く泣きそうな顔
    「ごめんごめん、可愛かったからついやり過ぎました。」
    「まさかあそこまで上手いとは、勉強になりました。」
    「もうやだこの人たち・・・しねばいいのに・・・」

    すまんやっぱりエロシーンはかけなかったwwwwwwww
    今度こそ終わり・・・だと思いたい。

    79 = 46 :

    わろてくれる人が居てよかったwwwwwwwwwwww
    最近のスレ見るとエロシーン無いと駄目そうなので敢えて省略します
    まぁ、エロシーン書けといってもかけませんがwwwwww

    80 :

    GJ!

    とりあえず書いてみたのでうP。

    81 = 80 :

    どんだけ☆エモーション  (その1)   

    「さすがにこの姿も当たり前のようになってきたなぁ。」
    鏡をじっと見つめる俺。鏡の前には以前の俺じゃない顔が映る。

    ピンポーン、
    家のインターホンが鳴る。
    「お、いけねっ。」
    俺は時計を見る。
    AM7:40 
    もうこんな時間。奴が迎えにきてしまったよ、急げ。
    ばたばたと制服を着込み、鏡の前で最終チェック。
    よしっ、寝ぐせ無し。他のところもOK。
    「迎えに来てくれているんだからぁ、早くしなさいよ~」
    母さんの声。
    「はぁ~いっ! 今、行くー!」

    何はともあれ朝の洗顔、着替え、夜の入浴、歯磨き等、日々鏡の前に立つ
    イベントの時は現在の俺自身の姿を認識せざるを得ない。     
    ひょんなことから女の子になってしまった俺の存在を…。

    82 = 80 :

      ◇
     それは遡る事1週間前。
    いつものように高校の授業を終え帰宅している時の事だった。
    「おーい、待てよヒロアキ」

     ヒロアキは俺の名前。某都内の高校に通う何の変哲の無い
    男子高校生だ。授業が終わったら俺は速攻で自宅に帰るつもりだった。
    バリバリの帰宅部の俺は自宅でパソコンに向かう時間を今宵無く
    大事にしているからである。…単なるネット中毒ともいうか。

    そんな俺に声を掛けたのは友人のサトシ。
    思えば小学校からの付き合いだ。
    俺と違ってサトシは運動部で活躍しているのだが
    今は試験期間中ということもあり、一緒に帰る約束をしていたのだ。

    「一緒に帰る約束していただろう?なんで置いて行くかな」
    少々渋い顔をしてサトシは俺の横に並んだ。
    「悪いな。オレの頭の中はネットとかゲームとかで一杯なんだ。
    ついオマエとの約束を忘れてしまったぜ。」
    悪びれない俺。
    「お前さぁ、サッカー部を辞めてから付き合い悪くなったよな~」
    サトシがぼやく。
    「仕方無いだろ。怪我をして部を辞めてから興味がPCに移って
    しまったのだからさ。それよりもサトシはオレと違って
    レギュラーの選手だし、女の子達にも人気有るんだからさ
    そろそろ彼女でも作って青春をエンジョイしたらどうだ?」

    そう、サトシはサッカー部のレギュラーであり
    しかもルックスが結構いい方なので周りの女子連中からは
    かなり人気がある。最近よく色んな女子から告白されているもんな…。
    「エンジョイとは古いな…。俺は女にはあまり興味無いし、
    今は自分のやりたい事を好きなようにやりたいだけだ。」
    「女に興味が無い!? …オマエ、もしかしてホモ?」
    「ホモじゃネーヨ!! ってゆーか二次元オタクには言われたくねーぞ!」
    何だかムキになって否定するサトシ。…怪しい。

    83 = 80 :

    「聞き捨てならないなぁ…。オレは純粋にアニメやギャルゲーを
    楽しんでいるだけだ。オタクと呼ばれるレベルにはまだ到達してないぞ。」
    「それはどうだか…俺は知ってるぞ?お前が新作のギャルゲーを買う為に
    前日から某所に徹夜で並んだり、某アニメのフィギュアでハァハァしている事を…」
    「ハハハ、流石、親友だなオレの事を良く分かっているようで。
    …で、それが何か?」悪びれず胸を張る俺。

    「開き直るなよ…。ハァ…それにしてもこんな奴が一時であっても
    サッカー部において俺と最高の攻撃のコンビであったなんて
    信じられないよ…」
    頭を抱える素振りをしながら俺の姿を見るサトシ。その表情は
    俺を馬鹿にするというよりは途中でコンビを解消してしまった俺に対する
    やり切れなさが漂っていた。
    「う…、そんな顔すんなよ。オレだって好きで怪我をして部を
    辞めたワケじゃないんだからさ…。」
    サトシに恨めしそうな表情をされると正直、俺はつらい。

    思えば小学のサッカーチームの頃から俺とサトシはコンビを組んで
    いたんだっけ。小学、中学とサッカーの大会ではこのコンビで
    全国とまではいかないまでもいいところまで勝ち進んだもんな。

    当然 高校でもサッカー部でコンビを組んで「目指せ全国」と息込んでいた
    矢先の俺の怪我&退部。
    俺はともかくサトシにとってはかなりショックだったようで、
    数日の間 落ち込んでいたのはほぼ一年前のことか。

    その後、サトシは一年生でありながらもレギュラーのポジションを
    とって現在に至るわけだが、元々サッカーの才能はあるんだよなアイツは。
    今では部にとって無くてはならないポイントゲッターだもんな。
    それに比べて今の俺は…。何やっているんだろうな。
    好きだったサッカーを辞めて毎日インドア三昧だもんな。

    84 = 80 :

    「どうした?」
    俺の顔を怪訝そうに覗き込むサトシ。
    「い、いや、何でも無いっ! ちょっと考え事をしててな…。」
    「…悪い。俺なんかより一番辛いのはヒロアキなのにな。
    お前がサッカーを好きなのは俺だって知っているのに…。
    無神経な事を言って済まなかった。許してくれ。」

    俺の表情の変化に気が付いたんだろう、今の俺が何を考えていたのか
    察したサトシは済まなそうな顔をした。
    「い、いきなり何だよっ!? お前に謝られる理由なんて
    オレにはさっぱり解らないぞっ? と、とにかく頭を上げろよ!」
    慌てる俺。何だか分からないが自分の顔がカーッと赤くなって
    いるような気がする。

    「そうか?お前が気にしてないのならいいんだが…」
    頭を上げたサトシは俺を見つめている。
    ホント、コイツは昔から俺の事を誰よりも理解してくれるいい奴
    なんだよな。

    俺がもしも女だったらサトシの彼女になってもいいかも。
    …って、俺は何考えてるんだよっ! そんなんじゃ無いんだからねっ!
    …ツンデレ?

    「どうした?」怪訝そうに俺の顔を覗き込むサトシ。
    「な、何でもないから! ほ、ホラ、早く帰るぞ!」
    また慌てる俺。先刻とは違った意味で自分の顔が赤くなっていくのを
    感じた。
    とりあえず気を取り直して俺とサトシは取り留めの無い話をしつつ
    家に帰った。
       ◇
    サトシの家は俺の家の近くにある。
    先に俺の家に向かうのはいつもの事である。

    「じゃ、ゲームしないでしっかり試験勉強しろよ」
    俺の家の前に着くなりサトシはそう言って帰ろうとした。
    「うるせー、オレの楽しみを試験ごときにつぶされてたまるかよ」
    サトシの言葉に思わず反発する俺。
    「はいはい…まぁ、いいや。明日はサッカーの朝練がないから
    迎えにいくからな。」
    サトシはそう言うと自分の家へと帰っていった。
    「さて…、ゲームに興ずる前に食糧の買い出しをせねばな。」
    俺はそう言うと家に入らず足早に近所のコンビニへと向かった。

    まだ時間は正午になったばかり。
    丁度 昼飯時で腹が減ったところである。

    いつもと違って時間はたっぷりあるのでコンビニに向かうルートを
    若干変更して近所の大きな公園の間を通り抜ける事にする。
    身体を動かす事は嫌いじゃない。脚の状態が良ければまた
    サッカーの復帰を考えている位だ。…まぁ、無理なんだけど。

    85 = 80 :

    天気が良いので公園内は歩いていて非常に気持ちが良く感じる。
    空気が爽やかなんだよなぁ。
    昼飯時のせいか公園内は人がいない。
    かなり大きな公園で緑が多いせいか人の姿が見えづらいという話もあるが
    これはこれで貸し切り状態で悪くない気がする。
    とりあえず俺は公園内の広場のベンチに座ることにする。
    丸太を縦半分にして作られたベンチは背もたれの無いものであったが
    非常に座り心地が良い。

    「あ~たまにはこういうのも悪くないよな…」
    座る事に飽き足らず俺はそのままベンチに寝そべった。
    目の前には雲一つ無い青い空が現れた。

    「考えてみたら前の日、朝方までゲームしてたんだ…」
    天気のせいかそれともベンチの寝心地が意外に良いせいか、ともかく俺は
    そのまま眠りにつこうとしていた。

    と、その時である。

    とろんとした目で俺はぼんやりと空を見ていたのだが
    雲一つない青い空の中に白い点が見えた。

    「…ん?」
    はじめ小さな点でしか無かった「それ」はどんどん大きくなって、
    俺のところに落下してきているように見えた。
    「!?」
    夢うつつの俺はそれが現実か夢かの判別もつかない状況であったが
    自分に向かって迫り来る「それ」の存在に慌てた。

    「これは、まずい…!」
    身体を起こそうとするもまるで金縛りにあったかのように自分の身体が
    動かない。

    「おいおい、なんだよっ!」
    必死に身体を動かそうとするがぴくりともしない。
    益々焦る俺。
    そうこうしている間にも俺の目前まで「それ」は迫り来た。
    …もう、駄目だっ!

    「くうっ!!」
    白い物体が俺の身体に衝突するその瞬間、俺は目を閉じた。

    ドン!! 大きな衝突音がした。

    自分の身体が凄く揺れたような感じがした。





    俺はそのまま気を失ってしまった。

    86 = 80 :

              ◇
    目を覚ますと俺は自分の部屋で寝ていた。

    あれ? 何時の間に家に戻ったのだろうか?
    そう考えながらベットから身を起こし、辺りをきょろきょろと見回す。
    ご丁寧に制服は既に着替え終わっていて、ハンガーに自分の制服が
    かけられている。
    よっこらしょ、と俺はベットから出る。何だか身体が気だるい。
    自分の身体が自分のもので無いような感覚だ。

    まだ半分寝惚けてながら俺は部屋を出ると居間に向かう。

    それにしてもさっきの公園での出来事は何だったのだろうか?
    まだ寝起きで頭がうまく回ってくれないのだがとりあえず色々考える。

    公園のベンチで寝そべって頭上から何か正体不明の白い物体と衝突した
    ところまでは記憶しているが、今考えて見るとそれが現実の
    出来事かどうかなんて正直なところ実感できない。
    もし、さっきの出来事が本当だとすると俺は一体どうやってここまで帰って来たのか
    謎だらけだ。ひょっとして夢だったのかな?

    まだ外が明るいところを見るとそんなに時間が経過していないようで
    何気に腹が減っている俺は台所の中を物色し始める。

    「ん~、母さん何も作ってくれてないのか…」
    試験期間に入るので帰宅が昼ごろになる事を伝えていたのにも関わらず
    母さんは昼の準備はしてくれなかったようで。
    そうなると益々腹が減ってくる。

    「仕方ねぇなあ…」
    俺は軽く舌打ちすると、台所の戸棚の中からインスタントラーメンを取り出し
    ガスコンロに水を張った鍋を乗せると火を点ける。

    お湯が沸騰するまでやることの無い俺は居間でテレビのスイッチを入れ、チャンネルを
    チェックしはじめる。
    飯食ったら何するかな…。試験勉強? はは、ありえねー。
    やっぱ、ネットサーフィンとしゃれ込むかな。まずは。
    ぼんやりとテレビ番組を観ながらこの後の予定を考えてみたりする。

    あー、それにしても何だか身体がだるい。
    だいぶ目が覚めてきたにも関わらず、どうも身体が変だ。

    目が覚めてからずっと続いている俺自身の違和感。
    意識がハッキリし始めてからだんだん違和感が大きくなっているのを
    俺自身感じてしまっているのはどうにも否定できない。
    自分の身体が自分の身体でないような感覚がさっきからずっと続いているんだよな。
    それになんか不思議な事に自分の身体が変化しているような気がする。

    87 = 80 :

    どのように変化したかというと、まず身体が縮んだような。何故か普段着がブカブカなんだよな。
    視界も妙に低くなったし。
    次に妙に身体がふにふにしているような。特に胸のあたりと腰まわりとか。
    それなりに筋肉質であったはずの自分の身体がふにふにしている。
    太ったというより、肌に弾力感があってふにふにして柔らかい。、
    特に胸のあたりなんて膨らんでいて一体何なんだよ、これじゃ女みたいじゃないかよ。
    …そんなに大きくは無いけど。
    肌もすべすべしているし、そんなには濃くは無かったけど体毛がすっかり無くなっているし。

    「あー、あー。 こほん! あー、てすてす。」
    声も何だか高くなっている。まるで、女だ。

    それに決定的におかしいのが今の俺の姿だ。居間に設置してある鏡には
    いつもの俺じゃない人物が映っているんですが。
    とりあえず顔かたちは俺なんだが、女みたいな俺。って、どうみても女の子な俺。
    輪郭が丸っこくってふっくらとした感じになっている。
    肌もすっかり白く綺麗になっているし、瞳もなんかパッチリしている。
    髪の毛も気付かないうちにボサボサの短髪からちょっと栗色の艶やかな
    女の子のショートヘヤーっぽく変化している。
    う~ん、顔の造形はそんなには悪くないけど、どこかで見たことのある顔だ。
    鏡の中の人物は俺の動きを真似て同じ動きをする。
    こら、俺の真似すんなって。あ、でも笑うと何か可愛いじゃねーか。

    そうこうしている間にもコンロに乗せた鍋のお湯が沸いてきた。
    「…とりあえず、メシだ。」

    現実から逃れるように俺はのそのそと動きづらいダボダボの普段着に苦戦つつ台所に向かう。

    と、その時
    「ただいまー! ヒロちゃん、帰ってきていたのねー
    ゴメンねぇ~、お腹空いたでしょ、すぐお昼にするからね~」
    「だから言ったでしょ、早く帰らないとお兄ちゃん帰ってくるって」
    いきなり玄関のドアが開くなり俺の母さんが騒がしく帰ってきた。

    これはまずいのではないか?
    一瞬、俺の思考がそう告げたのだが次の行動に移る前に
    俺の姿は母さんと、母さんと出かけたらしく一緒に戻ってきた妹にあっさりと見つかった。

    「え?」

    「へ?」

    「…や、やあ、お帰りなさい」

    その瞬間、居間で3人は固まったままお互いの姿を見つめていた。

    88 = 80 :

    続きはあるのだろうか。
    途中で投げたらスマソorz

    89 :

    導入部がどうみてもBLwwwwwwww

    90 :

    なんと言う寸止めwwwwwwww
    続き待ってます

    91 :

    最近投下増えてきてるねぇ。良きかな。
    http://www12.atwiki.jp/hyon/?plugin=ref&serial=174
    もう『クロ/クロ』とか覚えてる人いないだろうなぁ、と思ってたら、
    ちょい前に名前を挙げてもらえて嬉しいやら恥ずいやらw

    92 :

    >>88
    GJ!
    続きwktk

    長目さんがいらっしゃった!

    93 :

    >>91
    あなたが神ですか。

    94 = 90 :

    まとめwiki作品一杯ありすぎて未だにどれも見てないけど
    早速読んできます。

    >>91
    絵もかける神とはすばらしいです.

    95 :

    きたあああああああ

    96 :

    なついなあ

    97 :

    どんだけ☆エモーション  (その2)

    「まあ、全くの他人という気がしなかったから信じることができるわけなんだけど…」
    晴子もとい、俺の母さんはため息をつきながら俺の顔をじっと見る。

    とりあえず、俺と母さん、妹の3人は居間にて座り込んで話しをしている。
    俺がヒロアキであることは意外にも二人は信じてくれた。
    俺にも事の経緯が分からない状況ではあるが、とりあえず自分の身に起きた事を
    出来る限り説明した。二人はふんふんと納得して聞いてくれた。
    しかし、その後俺の身体は二人によって色々なチェックを受けたのは言うまでも無い。
    あんなところやこんなところ、挙句の果てにはそんなところまで!
    詳しいことは割愛させていただくが俺は二人によって剥ぎ取られた洋服を
    顔を真っ赤にして涙目になりながらいそいそと身につけていく。
    ううっ、俺もうお婿(この場合はお嫁か?)に行けないよ…。

    「うん、あたしも初めてお兄ちゃん、…いや、この場合はお姉ちゃんか。
    見た時にどうみてもこの人はうちの家族の人間だな、って疑い無く思っちゃったもん。
    だって、雰囲気が私が高校生まで成長したらこんな感じかなって。」

    おいおい、「お姉ちゃん」って俺のことかよ。
    まあ今の姿じゃどう見ても「お兄ちゃん」でないことは確かであるがな。

    それにしてもさっき鏡で自分の姿を見たとき誰かに似ているなと思ったら
    母さんと妹の実由に似ているのか。実由に言われて俺はハッと気付いた。
    だから鏡を見た時に俺が女の子みたいになってしまった事には納得できないものの、
    女の子になった自分自身の姿には意外に違和感を感じなかったのはそういうことだったんだ。

    「…でもね~、どうしようか~。まさか娘がもう一人増えるなんて考えもしなかったわ。」
    割と楽天的な性格の母さんではあるのだが、さすがにこの事態には少々困っているようである。

    「別にいいじゃん。あたし、お姉ちゃん欲しかったし。」
    中学2年の実由は呑気にそう言うと早速俺の横に座り込み腕を組んでくる。

    「お、おい、実由…。」
    「やっぱり、兄妹、じゃなくて姉妹だよね~。
    ふふっ、それにしてもお姉ちゃん、あたしやお母さんに似て可愛いよね。」
    おいおい、俺を持ち上げてんの? でも何気に自分が可愛いと言ってるようですが。
    ちなみに母さんも高校生の俺がいるにも関わらず見た目がえらく若く見える。
    実由が自分の母親を可愛いというのもあながち嘘ではない。
    実際は40代のババ…って、イテッ!!
    「今何気に失礼なこと考えて無かった?」
    俺の耳を引っ張りながら可愛らしく笑いかける母さん。
    「そ、そんな事ありません!」
    敬語な俺。
    「そう? それならいいんだけど~。」
    見た目20代そこそこにしか見えないこの女性は俺の耳を離すと
    今度は引っ張った部分を優しく撫でる。
    「まあ、こうなったら母さんも腹を括るしかないわね~。」
    母さんは母さんなりに事態の収拾を図るべくゆっくりと立ち上がると
    電話の受話器を持ち上げる。
    ん? どこに電話をかけるんだろ?

    98 = 97 :

    「お姉ちゃん、立って立って!」
    俺が母さんの様子を見ていると自分のほうに気を向かせたいのか実由が騒いでくる。
    「何なんだよ、実由は」
    中学生になってから俺と若干の距離を取るようになっていた実由であったが
    久々に俺に懐いてきているのはどんな理由なんだろうか。

    俺がかったるそうにしているのも気にせず実由は俺を無理やり立たせる。
    そして俺の周りをくるくる回って俺の姿をじっと眺めまわす。
    「むぅ…。これは…」
    「じろじろ見んなよ。俺に何かついているのか?」
    「全然だめっ!!!!」
    「ほえ?」
    しかめっ面で俺にびしっと、ひとさし指を突き出す。
    「何なの? さっきからその格好は!」
    「これが何なんだって?」
    「少しは女の自覚を持ったらどうなの? そんなくたびれたダサい格好しちゃってさ!
    お姉ちゃんは女の子なんだからもっとそれらしい格好しないと駄目なの!!」
    さらに今度は実由は俺の今着ている服を両手で引っ張りはじめた。
    「ち、ちょっと! 実由!! おま、おまえ何してるんだよ!」
    「いいから、いいから!」
    「な、何がいいんだよっ! ち、ちょ、っと、これはっ! って、あれえ~?」
    抵抗する間も無く俺は実由の手によって服を脱がされてしまった。
    男の時ならば脱がされることも無いのかもしれなかったが、すっかり腕力も
    女の子並みになってしまったようで実由の力づくの行動にあれよあれよという間に
    俺はトランクス一枚のみの情けないカッコにされてしまう。
    う~、またかよっ!! 服を脱がされるのは本日2度目です!
    そりゃ、今回はまだましだけど。
    最初の二人がかりのチェックの時にはトランクスまで取られて
    色んなところまで…、い、いやぁ~!!! 悪夢が思い出される…。

    99 = 97 :

    「み、実由~っ!!!」
    思わず涙目で妹を睨みつける俺。何だか涙腺まで弱くなったようで
    気を抜くと涙がこぼれて泣いてしまいそうなんですが。

    「お姉ちゃん、いいっ? そのままで待っててね!」
    ばたばたばた…ばたん!
    「?」
    ばたばたばた!
    実由は凄い勢いで自分の部屋に駆け込むと自分の服を持って帰ってきた。
    「はい! これ着て!!」
    俺にいきなり自分の服を渡してくる実由。
    「え?」
    「いいから! これ着て! お姉ちゃんなら絶対似合うからっ!」
    「こ、これを、お、おれが?」
    呆気にとられている俺を尻目に実由は自分の服を俺の身体に合わせてくる。
    「背丈とかはあたしより多少は大きいみたいだけど
    この服だったら多分サイズ的には丁度いいはずだから着て!」
    実由から差し出されたのはブルーのワンピース。
    各所に可愛らしくフリルなんかあしらわれている。
    で、これを俺が着ろと?
    「止まってないで、はやく~!」
    「わ、わかったから! 落ち着けよ」
    急かす実由に押されて仕方なく俺はそれを着込む。
    もう、この急展開は一体…。

    100 = 97 :

              ◇
    「きゃっ♪ かあいい!!」
    自分の服を着た俺の姿を見て嬉しそうにはしゃぎまわる実由。
    「良く似合う、似合う! 最高!!」
    「お、おい…、そんなに騒ぐほどのもんじゃないだろ…」
    「何で? だって見てみてよ! 」
    実由は戸惑う俺を鏡の前に引っ張って行く。
    「どう?」

    「…!」 こ、これは…!
    実由に連れられて鏡の前に立つ俺の前にはワンピース姿の可愛い女の子が映っていた。
    男の服装を着ていた時には見た目が不自然な気がしていたが
    それなりの格好をしてみると随分姿が変わって見えるものだ。
    こうして見るとなるほど流石は兄妹、いや姉妹なのか? 妹の実由と俺は良く似ている。
    俺のほうが大人っぽく見えるのは当然なんだけど。
    「お姉ちゃん、どうしたの? ボーっとしちゃって?
    ふふん♪ ひょっとして、自分の姿に見惚れちゃったとかぁ?」
    「ば、馬鹿言ってんじゃないよ! そんなワケないだろっ!!」
    「はいはい、そうしておきますよっ☆」
    実由の言うとおり俺は自分の姿に見惚れていた。
    しかし、この格好は…
    「お、おいっ、このワンピース、丈が短くないか?」
    おずおずとワンピースの裾を下に引っ張る俺。
    実由が俺に渡したワンピースは確かに似合っているとは思うんだが、
    思いっきり自分の太ももまで露出していて落ち着かない。
    どんだけミニなんだよ。
    「え~? 今はこれ位が普通だよ? 何照れてんの、お姉ちゃんだって
    男の時はそんな格好した女の人見て嬉しそうにしてたじゃない?」
    「それとこれとは話が…」
    「お姉ちゃん!!」
    「は、はいっ!」
    実由の大きな声に思わず自分の居住まいを正す俺。
    何だか知らない内にすっかり実由のペースになってしまっている。
    「どういう原因で女の子になっちゃったのかはあたしには分かんないし、
    いつ元に戻るのかも分かんないけどこうなった以上は女の子らしくした方がいいに
    決まってるよっ!!」
    「でも…」
    「でもも、何も無いよ! こんだけ可愛くなったんだよっ!
    こういう時にもっとお洒落しないでどうするの? 勿体無いじゃん! 
    分かったら男らしく気持ちを切り替える!!」
    「女の子だもん…」
    むうむう、何だか矛盾しているよ。


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