>>150の続き。

僧侶「──マオっ！！」
魔王「あ……うぅ…？」
僧「…大丈夫かマオ？　眠りながら、すごく苦しそうに泣いてたんだが…。」
魔「……え…あ……夢？　いまの…全部…？」
僧「怖い夢をみたのか？　大丈夫だぞ、なにも怖いことなんてないから。俺がマオの側に居て、守ってやるから。」
魔「あぅ…あうぅ……モンくぅん…！！」

僧「よしよし。…どんな夢をみた、泣くほど怖い夢だったのか？」
魔「えっと、それが……。」
僧「…どうした？」
魔「あ、あれ？　すごく怖い夢だったはずなんだけど、泣いたら忘れちゃったっ。」
僧「……本当か？」
魔「うん。どんな夢だったかなぁ…？」

　いえない。
　いえるわけがない。

僧「いや、覚えてないなら無理に思い出す必要はないさ。嫌な夢だったんだからな。……また不意に思い出しちまった時に、教えてくれよ。」
魔「う、うん！　思い出したら教えるよっ！」

　だいすきなヒトを、
　だいすきなアナタをたべてしまうユメ。


　だいすきなアナタでみたされたおなかをみて、わらっているユメなんて。

　>>151の続き。

僧侶「……熱はもう下がってるみたいだな。」
魔王「うんっ！　すっごく元気だよ！　モンくんの言った通りちゃんと眠ったらすぐ治ったっ！」
僧「まぁ、病気の時には寝るのが一番だからな。…けど、病み上がりなんだからはしゃぎ過ぎるのはダメだからな。」
魔「はぁーいっ。」


混血「マオたん様！　もう起きても平気ッスか！？」
魔「平気ッス！　ミッくん、ウォリあん、心配かけてごめんね。」
騎士長「無事なら良いんだ。それに、私はあまり心配はしていなかったしね。」
魔「えぇー？」
騎「モンクくんが居るのだから安心していられる、と言う意味だよ。」
魔「あ…そうだねー、モンくんずっと一緒に居てくれたもんねー？」
僧「まぁ、当然なことをしただけだかな。」
騎「当然な事を自然に行う、それは立派な美徳だよ、モンクくん。」
魔「一晩中ずーっとギュッてしててくれたんだよぉー。」

　──ﾊﾟﾘｰﾝ！
客人Ａ「うぉっ！　このネーチャン素手でジョッキ割りやがったぞ！？」
客人Ｂ「マジかよ！　可愛い顔して怪力だなネーチャ…ｺﾞﾌｧｯ！」

混「……なんかカウンターのほう騒がしいッスねぇ。」


僧「過保護なメイドさんが居るからな。」

追い付いた
面白すぎ

あげ

わっふるっ！わっふる

バーヤさんスキダー

バーヤが主人公に惚れる展開はないのか！
と、思ったがマオたんだけでいいや

　>>152の続き。

騎士長「で。」
僧侶「…？」
騎「聞かせたい話しと言うのは、誰から聞けば良いのかな。」
僧「話し…？　……あーあー、そうだったな。」
混血「わ、忘れてたッスか？」
僧「すまん。」
騎「…まぁ、マオくんの事で大変だったようだし、仕方無いね。」
僧「マオを理由にしたくはない。俺が二つ以上のことを考えられなかっただけだ。」
魔王「うにゅ…ごめんなさい。」
　…ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
僧「……すぐに連れて来るから、部屋で待っててくれ。」
騎「ふむ、了解した。」
魔「マオも行…」
僧「病み上がりなんだから、大人しくしてるんだぞ。いいな？」
魔「ぶー。」
混「マオたん様、行きましょうッス。」

僧「…をい。」
店員「はい？」
僧「なんで待ち合わせが店の外なんだ。…寒いじゃねぇか…。」
店「あら失礼、けど人間はこの程度の気温で死にはしないでしょう？　死ななければ、大した問題では無いと思いますが。」


僧「じゃあなにか、死にさえしなけりゃ両手足切り落としても問題無いんかぃ。」

　>>157の続き。

店員「それで、御話しと言うのはなんの事でしょう。」
僧侶「…お前さんを、一緒に連れて行きたいんだが。」
店「わたしを？　どこにです。」
僧「オーくんのところに。」
店「──はぁ！？」
僧「正確には、“マオを連れていく”のに同行してほしい。」
店「あ、貴方正気ですか？　御話しした通り、今のオウ様は『本能』に負けた殺戮狂の状態です。ソレにマオ様を近付けるなんて…。」

僧「このまま永劫に放っておけもしないだろう。…一度マオに訊いた後、マオが望むようなら俺は行く。」
店「させません。長らえている命を、見す見す失わせるなんて。」


僧「俺だって、マオを死なせる気なんざ毛頭無いさ。…けどマオは兄貴の所業を心のどこかで悔いてる。マオにそんな悲しい思いをさせ続けるなんて、俺は出来ん。」

　>>158の続き。

店員「……傲慢ですね。」
僧侶「マオが笑顔で居られるなら、血が流れ尽きても構いやしない。お前さんもそうだろう？」
店「…貴方の心意気は理解できました、一応。けど、何故わたしを誘うのですか？　わたしはただの世話係、戦いの役には立ちませんよ？」
僧「……これからマオの兄貴と戦り合うかも知れないって時に、マオの側に昔からの知り合いが居ないのは、精神的に辛いと思うんだ。」
店「わたしに、マオ様を支えろと？」
僧「俺は守る、お前さんが支える。完璧じゃないか。」
店「その驕りは何ですかいったい。」

僧「…あと、」
店「？」
僧「仲間が殺られてもマオの為に頑張っているアンタを、これ以上独りにしたくないんだ。」
店「なっ、なにをバカな…！　わたしはコレでも『魔王の眼』ですよ！？　貴方なんかに心配される覚えは…！！」


僧「けど、あまり戦えはしないんだろ？　だったら一緒に居てくれよ。ちゃんと、マオと一緒に守ってみせるからよ。」

　>>159の続き。

店員「……人間に守ってもらうなんて、魔族の誇りが許しません。」
僧侶「その“魔族”の王様を俺が守るんだ。何も恥ずかしいことは無いだろ。」
店「…まぁ、取りあえずは頷くしか出来ませんね。」
僧「素直な女の子は可愛いと思うぞ。」
店「な…！！　だ、誰が女の子ですか！　わたしはコレでも貴方の１００倍は生きて…！」
僧「じゃあ婆さん。」
店「……女の子でいいです。」
僧「応。」

店「…それで、２階に行ってわたしの正体を明かせば良いんですか？」
僧「いや、最初から変身せずに行った方が話しが楽だろう。」
店「それもそうですね。……はぁ、マオ様に『本能』の事を告げなくちゃいけないのですね…。」
僧「いつかは知るべき事だろう、だったらこれ以上隠すな。」
店「言われなくてもわかってます。…はぁ…。」


僧「（……マオを傷付けたくないんだな……済まない…。）」

　>>160の続き。

店員「では、行きましょう。」
僧侶「………。」
店「……なんです？」
僧「いや、“変身”は解かないのか？」
店「あ！　…失念してました、少し待っていて下さい。」
僧「お、応。（うっかり屋なのか…？）」

？？「さぁ、もう宜しいですよ。」
僧「ん？」
　ﾋﾟｺﾋﾟｺ、ﾋﾟｺﾋﾟｺ
？？「魔王の『眼』の…貴方に“名前”を名乗る必要は有りませんね、バーヤです。」
　ﾋﾟｺﾋﾟｺ、ﾋﾟｺﾋﾟｺ
僧「なんだ、やっぱり言うほど老けちゃいないじゃないか。」
？？「そ、そうですか？」
　ﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺ
僧「人間で言えば２０代半くらいだろ、全然若い若い。……ところで、バーヤ。」
？？「は、はい？　本来、人間に呼び捨てにされるなんて魔族の誇りが許さないのですが、貴方は特別に許してさしあげます。」
僧「その……頭にある“耳”はなんだ？」
　ﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺｯ
獣耳「はい？　…あぁっ！　また出てる！」
僧「“また”って…。」
獣耳「あ、あまり気にしないで下さい、ほほほほほ…。」
　ﾋﾟｺﾋﾟｺ


僧「（あの耳……触りてぇ…。）」

　>>161の続き。

　ﾋﾟｺｯﾋﾟｺｯ、ﾋﾟｺﾋﾟｺ
獣耳「もぉ、普段の姿に戻るといっつもコレなんだから…。」
僧侶「………。」
　ｺｿｰﾘｺｿｰﾘ
獣「？　どうかしました…」
僧「済まんっ！！」
　ｶﾞﾊﾞｧｯ
獣「へっ…キャアァッ！」
　ﾌﾆﾌﾆ
僧「うおぁ！　気持良っ！！」
獣「や、止めなさ…！　失礼ですよ！？」
僧「この耳をどうしても撫でたくて……指が止まらん。悪い。」
　ﾌﾆﾌﾆﾌﾆﾌﾆﾌﾆﾌﾆﾌﾆﾌﾆ
獣「だ、だめぇ…そんなに触っちゃ……出ちゃいますぅぅ…！」
僧「出る？　出るってなにが…」
　ﾓｿﾓｿ…ﾋﾟｰﾝ！

獣「尻尾でちゃいますぅ！！」
僧「し…尻尾だと！？」
　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
獣「ぁ…だめですからね？　尻尾は…尻尾だけは絶対だめで…！」　ﾓﾌﾓﾌﾓﾌ
僧「……悪い。」


獣「みゃああぁぁぁっ！！」

僧侶ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

ここにきてバーヤ株が上がってきちまったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

やいきさまなぎさわゆうの漫画を知っているな！？

　>>162の続き。

僧侶「……いや、その…なんて言うか…。」
獣耳「ハァ、ハァ、ハァ……。」
僧「本当に、悪かった…。俺、昔から動物が好きで……。」
獣「なんてことするんですか！　…人間相手にあんな……恥態を見せるなんて…！！　わたしもう、お嫁にいけないです！！」
僧「た、旅が終わったら責任を持って良い相手を探す。約束する。」
獣「…ｸﾞｽｯ……バカぁっ！」
　ﾊﾞｷｨｯ
僧「ゴファ…！！」

獣「ｸﾞｽｸﾞｽｯ…。」
僧「…な、なぁ？」
獣「…なんですか、変態。」
僧「あの……さっき尻尾を触った時にな？　その…見えたんだが…。」
獣「はぁ？　何が見え……！！」
僧「いや、故意にじゃないぞ？　それと俺が言ってるのは“スカートの中身”じゃなくて、“太股に書いてあったモノ”のことだ…」
獣「中身を見たことには変わらないじゃないですか！！」
　ｼｭｯ！
僧「うぉっ……悪い、その事は謝る。　けど、あの書いてあったモノってまさか…。」

獣「───。」
僧「……？」
獣「…したね…？」
僧「な、なに？」
獣「見ましたね、わたしの…。」
僧「見ましたね！　わたしの“本当の名前ぇ”っ！！」


僧「なんで本当の名前が太股にっ！？」

つまり僧侶は好き放題耳と尻尾を愛でられる訳かｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

なんかバーヤ子供っぽいなぁ……
もうちょい大人なのかといや、だが大人ぶった子供ってのもなかなか……

バーヤ＝うっかり者確定ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

いやいや　バーヤ＝セクシーガールだろう

真名を知られたら逆らえないフラグｗｗｗｗｗｗ

>>170
本当の名前って言わなければとなｗｗｗｗｗｗｗｗ

　>>166の続き。（ぼおっとしてたら>>166が変になってる…ごめんなさい。）

獣耳「……わたしの血族は『能力』が強い代わりに……こ、興奮すると本当の名前が体に浮き出てしまうんです…。」
僧侶「オーケィ、取りあえず理解したからこのアイアンクロゥを放してくれないか。」

獣「誰にも見られたことが無いのに…よりにもよって人間なんかに…！！」
僧「そう、だったのか…本当に悪かった。」
獣「……さぁ、なんなりと言えば良いじゃないですか。人間を襲わせますか、それともわたしを抱きますか？　名前を知っている以上、わたしの体は貴方に逆らえません。どうぞどうぞ、好きに弄んで下さい。」

僧「落ち着けっての。」
　ﾎﾟｶｯ
獣「あ痛っ！」
僧「なんで婚約者が居る俺が、アンタを抱かにゃならんのだ。」
獣「お、男なんて欲望で出来ている生き物でしょう？」
僧「間違ってるとは言わんが、すごい偏見だな。……アンタ、男性経験は？」


獣「有るわけないです。」

ミックスと騎士長ルート来るのか…！？

　>>173の続き。

僧侶「そうなのか。」
獣耳「…アレ？　いまわたし、とんでもない口走りませんでした？」
僧「ンなこたぁない。」

獣「……兎に角、人間である貴方はわたしの“名前”を知ってしまったのですから、わたしは貴方の使い魔になる他有りません。」
僧「だから、俺はアンタをどうこうする気は無いって言ってるだろ？」
獣「信じられますか。貴方自身はどうこうしなくても、誰かに教えないとも限りませんし。」
僧「ううん…コレばっかりは態度で示すしかないよな……。」
獣「はい？」

僧「よしバーヤさん、アンタに命令だ。」
獣「…なんでしょう。」
僧「今から言う約束を守るんだ。」
獣「はい？」
僧「１つ、俺を主だと思うな。２つ、俺が一瞬でもアンタの“名前”を口にするような事が有れば、殺せ。」
獣「なっ…貴方なにを言ってるのかわかって…！？」


僧「３つ、今後一切、やれ抱けだのやれ弄べだのって言うな。自分を大事にしろ。」

　>>175の続き。

獣耳「……貴方はアホですか？」
僧侶「疑問符をつけるな。」
獣「貴方はアホです。」

僧「…と、そう言う訳だ。」
獣「そう言う訳だじゃ有りません、どう言うつもりです。」
僧「別に。」
獣「わたしはそんなに魅力が有りませんか？　好きにしたい事をできると言うのに、自らその権利を棄てるなんて！」
僧「話しが違う方に向いてるぞ。」
獣「……コホン。ですから、わたしの名前は利用する価値すら無いのですか？　…これは、わたしの魔族としての誇りに関わります。」
僧「俺から見れば、アンタは『魔族』の前に『女の子』なんでな。…女の子、特に可愛い子を苦しませるのは俺の理念に反する。」
獣「──こ、この期にを及んでわたしを女の子扱…」
僧「俺の理念って言うのは、アンタの言う誇りと同じだ。他者に汚せるモノじゃない、自分で自分を律するモノ。」
獣「…！」


僧「……信じてくれ、俺はアンタを苦しませるつもりは無い。もし過去に戻れるなら、“名前”を知る前の自分を殴り飛ばすさ。」

　>>176の続き。

獣耳「…わかりました、貴方を信じましょう。」
僧侶「ありがと…」
獣「名前を知られている以上、わたしは貴方の言い分に従うしか有りませんから。」
僧「は…ははは。」

獣「……そろそろ戻りましょう、大分待たせ過ぎています。」
僧「あ、あぁ、そうだな。それじゃあ先に部屋に──」
　…ｸﾞｨ
僧「？　なんだよ、バーヤさん。」
獣「あ…あの…、」
　ｸﾞｲｨｨｨ…
獣「も、もし“イイヒト”が見つからなかった時は、責任とって下さいねっ！！？」

僧「……ぜ、善処します…。」


　ｺﾝｯｺﾝｯ
僧「うぉーい、ただいまーっと。」

混血「いぇーぃ！　オイラの４８勝目ッスー！」
魔王「むっきー！！　ミッくんあたしの手札見てるよー！」
混「なっ、見えないッスよ！　全力で抗議するッス！！」
騎士長「しかしね…、こうも勝ちが続くと流石に違和感が有るよ。」
混「ウォリアさんまで酷いッス！　……あ、あの、お二人共その手は何ッスか…？」
魔「イカサマだーイカサマだー！」
騎「どこかにカードを隠し持ってはいないだろうね？」
混「ちょ…止めてくださ…あぁ！　パンツはダメッスパンツはダメッス！　……うわあぁぁん！！」


僧「（楽しそうだな……。）」

ちくせうここにきてバーヤがかわいすぎる

もうバーヤの心にマオたんは居ないのか…

3人で仲良く暮らすフラグか

バーヤは俺の嫁

させねえよ

やっと追いついた…
作者gj
あと風邪治せ。生きろ

VIPスレから読んでたけど、雰囲気やら展開がガラッと変わった気がするけど
これは元から考えてた？　それとも体調不良で脳がぶっとんでたりする？

いや別に嫌いじゃないし好きだしケチつけてるわけじゃないけど
こう突然にラブコメ路線に進路変更したなぁとか思ったりとか

ここにきてミックスは獣耳じゃないかもしれないと思ってきたけど良いや

ワッフルワッフル

タミフルタミフル

ライフルライフル

アップルアップル

どうする？
アイフルアイフル

昨日話進まなかったな
風邪大丈夫か？無理はするな
あと生きろ

おれの携帯ここアクセスできなくなってんだが・・・まさか作者も?

胃ｷﾛ

>>184
　その場その場の勢いで書いている部分が７割りほどなので、展開やテンションが変わっているのは確かだと思います。
　ツジツマ合わせはしているつもりなのですが、考えが至らず見苦しい文を書いてしまい、申し訳有りません。


>>185
　男寡なメンバーの中、良い仕事をありがとうございます。


昨日丸一日、物語を進められず済みませんでした。
風邪を言い訳にするのは自分が許せないので、昨日の分は今後の勢いで取り返させていただければと思っています。

本当に申し訳有りませんでした。

　>>177の続き。

混血「あ、師匠おかえりなさいッスー。」
魔王「──モンくーん！！」
僧侶「うぉっと…！」
　ｷﾞｭｳｯ
魔「遅かったよぉー、待ちくたびれちゃったぁ。」
僧「悪い悪い、色々…有ってな。」
騎士長「それで？　廊下に待って居るのが会わせたいヒト、とやらかな？」
僧「透視でも出来るのか。」
騎「いや何、“連れて来る”と言ったんだから、ソレしかないだろう。君は約束を守り抜く性格だと思うしね。」
僧「……洞察力と言うか看破力と言うか、改めて不思議な奴だよな、アンタ。」
混「それで、どんなヒトッスか？　師匠の雰囲気からして怖いヒトじゃあ無いみたいッスけど…。」
僧「……会った方が早い。…おい、入っても良いぞ？」


獣耳「……失礼します。」

　>>196の続き。

騎士長「ふむ、女性だったのか。」
混血「耳が４つも有るッス、魔族さんッスね。」
獣耳「初めまして。『魔王の眼』の…」
　ﾀﾀﾀﾀﾀｯ
魔王「バーヤだあぁぁぁ！」
　ｶﾞｼｨｯ
獣「グハァッ！！」

僧侶「…おい、大丈夫かよ。」
獣「し、心配無いです……。久しぶり過ぎて、ダメージの殺し方を忘れていました。」
魔「あ、あはは…ごめんなさい。」
獣「いえいえ、この痛みはマオ様の愛と比例しての事。でしたら、わたしは血を吐いて倒れるのが本望と言うものですよ？」
混「（……単にマオたん様が力加減を知らないだけな気がするッスけど…。）」

騎「…それで、先程言っていた『魔王の眼』と言うのは何の事なんだい？　印象からして、他にも居そうな雰囲気だが。」
混「そうッス、“バーヤさん”ってマオたん様の探してたヒトじゃないッスか？　見つかったのなら、マオたん様はお家に帰れるんじゃ…。」
僧「正確には“探される”のを待ってたんだけどな。」
獣「……いまから事の経緯、現在の状況、今後するべきことを説明させていただきます。…マオ様、どうか真剣に、事実を受け入れて下さいね。」


魔「う…うにゅ！」

　>>197の続き。

獣耳「───。」
混血「──！？」
獣「───。」
騎士長「──？」
獣「──、──。」

僧侶「……マオの兄貴が『魔王』になっていること、『四天王』と言う存在が居ること、マオが故意に逃がされた理由。…理解できたか？」
混「できるッス、できるッスけど…コレは……。」
騎「思っていた以上に話しが深くて、正直困惑している。」
獣「知らなかった事を一度に言われて混乱してしまうのは理解できますが、話しを続けたいので、なるべく早く回復して下さい。」

魔王「………。」
僧「マオ。」
魔「──う、うにゅっ？　なぁに、モンくん。」
僧「オーくんが怖いか？」
魔「……うぅん、怖くなんてないよ。」
僧「…そうか。」
魔「うん。……本当にコワいのは…。」
僧「？　何か言ったか？」
魔「な、何でもない。モンくんのこと大好きって言ったの！」
僧「……なら良いんだが。」


獣「（あぁマオ様……御願いですからわたしの前でその人間を好き好き言わないでくださいぃ…！！）」

　>>198の続き。

騎士長「しかし、私としてはマオくんが“人間しか食べていない”と言うのは初耳と同時に、少しショックを受けるな。」
魔王「…ごめんね？　黙っておくつもりはなかったんだけど…。」
騎「あ、いや。兄くんの追っ手から逃げる為に、自分の『能力』を使っているのは良い案だと思うし、生命活動として必要なもので有るなら、仕方の無いことさ。私は、同じ“生き物”に対して偏見はしないよ。ただ単に、困惑してしまっただけさ。」
混血「はいッス。オイラ、もっと強くなるッス、マオたん様を守ってみせるッスよ！」
魔「ウォリあん…ミッくん…。」

獣耳「………。」
僧侶「どうした。」
獣「いえ……随分と、受け入れる器が大きいんですね貴方達は。」
僧「うぅん、別に俺たちの器が大きい訳じゃないと思うぞ？」
獣「…どう言う意味です？」
僧「マオの人柄…人望みたいなモノが、俺たちに受け入れさせてくれるんだよ。」
獣「人望…ですか。」


僧「放っておけないって言うかな。マオは、『能力』なんか無くても充分に上に立てる存在だと思うぜ。」

漫画にしたいなぁ・・・